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45 AB Brave CF IMMAF MGL-1FC20 MMA MMAPLANET o   エンフトルガ・ガンボルド オトゴンバートル・ボルドバートル サブリナ・ソウザ ダギースレン・チャグナードルジ トゥルバヤル・フレルバートル ナムナンバヤル・トール ハタンバータル・フーヘンフー パンクラス ムハマド・モカエフ ムハンマド・サロハイディノフ ムンフジャルガル・バットスフ ラマザン・ギチノフ 中村倫也

【MGL-1FC20】計量終了 Must Check!! 草原のモカエフ?!=オトゴンバートル&蒙古の拳=エンフトルガ

【写真】プロデビュー戦、どのようなパフォーマンスを見せることができるか──オトゴンバートル・ボルドバートル(C)MGL-1FC

6日(土・現地時間)にモンゴルはウランバートルのオムニクラブで開催されるMGL-1FC20の計量が5日(金・同)に行われた。ここではメインのMGL-1 FCライト級王座決定戦=ハタンバータル・フーヘンフー✖ナムナンバヤル・トール戦以外のマッチアップに焦点を当てたい。
Text by Manabu Takashima

昨年はナンバーシリーズが1大会、育成のFN大会も1大会の開催だったMGL-1FCだけに、連続出場を果たす選手も少なくない。バンタム級のムンフジャルガル・バットスフ、ライト級のエンフトルガ・ガンボルドはその昨年の2大会でいずれも勝利を飾っている。


なかでもエンフトルガは15秒、そして2R1分12秒と連続KO勝ちで、MVP的な活躍でデビュー以来のレコードを3勝1敗としている。

今大会でエンフトルガは1年前にフェザー級王座決定戦でダギースレン・チャグナードルジに敗れたトゥルバヤル・フレルバートルと戦う。

体格差はあるが、いわば格上の相手へのチャレンジだけに勝てばモンゴル国内での大きなステップアップとなるエンフトルガ、勝敗と当然として豪腕スタイルに幅を持たせているのか、それともより特化しているのかにも注目したい。

さらに今大会でデビュー戦を戦いファイターのなかにも、見逃せない選手がいる。それがフライ級のオトゴンバートル・ボルドバートルだ。

オトコンバートルは2022年のIMMAFアジア大会(シニアの部ではタジキスタン代表、現在はパンクラスで活躍中のムハンマド・サロハイディノフ。BRAVE CFで新人離れした強さを見せるラマザン・ギチノフ、ベラルーシでキャリアを順調に積み上げるスルタン・オマロフ、女子でもファビオラ・シウバ、サブリナ・ソウザというバーレーン国籍を持つダゲスタン&ブラジル人ファイターが優勝している)ジュニアの部フライ級で銀メダルを獲得しており、今回はツォグトゲレル・ニャムゲレルと初陣対決となる。

昨年11月にIMMAF世界大会に出場予定もビザの発行が間に合わず断念したオトコンバートルは、これを機にプロでの活躍に切り替えた。この他、2023年にはどのような組織による大会か詳細は不明だが、アジアMMA選手権優勝という実績を持つ。そのオトコンバートルは昨年5月に中村倫也がモンゴルを訪れた際に、シャンダスMMAでレスリングのスパーリングをしており、相当な意気込みもって立ち向かっていた。

負けん気と確かなレスリング能力を誇り、ノーアームギロチンなどサブミッションも使いこなすオトコンバートルは、草原のムハマド・モカエフというべきポテンシャルを持っているのか──デビュー戦から要チェックが必要だ。


■ MGL-1FC20対戦カード

<MGL-1 FCライト級王座決定戦/5分5R>
ハタンバータル・フーヘンフー(モンゴル)
ナムナンバヤル・トール(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
トゥルバヤル・フレルバートル(モンゴル)
エンフトルガ・ガンボルド(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
ムンフジャルガル・バットスフ(モンゴル)
トゥウシントゥグルドゥル・ダシドルジ(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
ジャンチウニャンボー・バットチョローン(モンゴル)
ハグワスレン・ツォグトサイハン(モンゴル)

<フェザー級/5分3R>
アルタンスフ・オルズウォイ(モンゴル)
アンフバヤル・チョローンバートル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
スフバット・オトゴンスレン(モンゴル)
エンフアムガラン・エルデネトール(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
ツォグトゲレル・ニャムゲレル(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
オーガンバヤル・プレウスレン(モンゴル)
ムンフウィルス・オトゴンスフ(モンゴル)

<フェザー級/5分3R>
ムルン・ボルドバートル(モンゴル)
エルムーン・バヤスガラン(モンゴル)

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AB Brave CF BRAVE CF80 IMMAF MMA MMAPLANET o ONE PFL RENA RIZIN UFC イリアーナ・ヴァレンティーノ サブリナ・ソウザ パンクラス ファビオラ・ナシメント ホゼ・トーレス ムハマド・モカエフ ムハンマド・アルサミア ラマザン・ギチノフ ンコシ・ンデベレ 松井斗輝 秋葉太樹

【BRAVE CF80】アーリープレリミでMMA界のドラフト1位=IMMAF世界王者サブリナ・ソウザがプロ初陣

【写真】既に貫録というか、強いファイターのオーラが伝わってくるサブリナ・ソウザ(C)MMAPLANET

15日(金・現地時間)、バーレーンはイサタウンのハリファ・スポーツシティ・アリーで開催されるBRAVE CF80。2023年の掉尾を飾る大会のメインは、BRAVE CFバンタム級選手権試合=王者ホゼ・トーレス✖挑戦者ンコシ・ンデベレという8月の王座決定戦のダイレクトリマッチが組まれている。
Text by Manabu Takashima

コメインにPFL帰りのジャラ・フセイン・アルシラウイが2年半振りの出場、そしてプレリミでは4試合のアラブ・レジェンズ✖UK&アイルランド連合軍の対抗戦が用意されている。

そんな今大会だが、アーリープレリミにもぜひとも注目したい。女子バンタム級、同じく女子ストロー級、そしてフライ級の3試合はIMMAFで結果を残した選手たちが揃い踏みする。


IMMAF世界王者からプロMMAで活躍しているファイターといえば、IMMAFがWMMAAと合体し文字通り世界最大のアマMMA組織になる以前に世界大会を2連覇した──今大会のメインで戦うトーレス。合体後のIMMAF王者の出世頭はなんといってもムハマド・モカエフだろう。ジュニア時代と合わせてIMMAF世界大会3連覇からプロデビュー、僅か3年半で10連勝&UFCでも5連勝とオクタゴンのフライ級を席巻している。

今年も3度の世界王者ラマザン・ギチノフがベラルーシでプロデビューし、BRAVE CFと合わせて半年で4勝0敗の戦績を残している。

日本でもパンクラス9月大会でタジキスタン人IMMAF世界フライ級王者のムハンマド・サロハイティノフがプロ初陣を戦い、秋葉太樹から2RでTKO勝ちを収めたのは記憶に新しいだろう。サロハイティノフはクリスマスイブ興行に2度目の来日を果たし、松井斗輝と対戦。勝者がタイトル戦線に絡むであろう──ファイトに臨む。

そんなMMA界のドラフト1位といっても過言でないIMMAF世界チャンピオンから、プレリミ第3試合で2019年&2021年(大会実施は2022年)、そして今年の2月に行われた2022年世界大会の女子フェザー級3連覇中(※2020年大会はコロナで行われず)のサブリナ・ソウザが、モニカ・キラン・チャグとプロ初戦を戦う。

バーレーンとブラジルのダブルパスポート保持者のサブリナは普段はリオで生活し、ノヴァウニオンでトレーニングを積んでいる。そしてIMMAFの公式トーナメント前には、バーレーンのKHK MMAでトップアマとしてキャンプを行うという選手生活を足かけ4年行って来た。

バハデチジューカに隣接したガハデーニャで生まれ育ったサブリナはGTFで柔術を始め、10歳でムエタイの練習もスタートさせるとMMAに興味を持ち、16歳でノヴァに移籍した。

柔術でもCBJJのブラジレイロの青帯で優勝しているが、ビザが取れずにムンジアル出場は果たせなかったサブリナ。直後にKHKジムからバーレーン国籍を取得してIMMAFにはバーレーン代表として出場を条件に、ファイナンシャルのサポートを受けるように。サブリナ曰く「条件が悪すぎる」ブラジルのローカルショーで戦うよりも、ファイターとして生活を保障されてアマで戦う道を選ぶのは当然だった。

ノヴァ、KHKだけでなくダゲスタンでレスリングのトレーニングを集中的に行うなど、名前だけのプロよりも余程MMAをプロフェッションとして取り組んできた。結果、世界大会3連覇を含むアマ15連勝でプロデビュー戦を迎えることに。UFCでプロデビュー戦を戦うという目標は達成できなかったが、彼女の力は既に限りなくUFCに近いといえる。

そのサブリナ、当初はエジプトのレワン・ヤセルと対戦予定がファイトウィークに入ってチャグと対戦相手が代わった。それでも、ここはもう勝敗ではなく勝ち方が着目されるプロ初陣だ。

(C)BRAVE CF

第2試合でムハンマド・アルサミアがムハマド・アシュラフと対戦。

アルサミアはダゲスタン&ブラジリアン連合といっても過言でないKHKにおいて数少ないバーレーン人ファイターだ。今年のIMMAF世界大会のフライ級で準優勝、6月にプロデビューを済ませており、2RにKO勝ちを収めている。対戦相手のアシュラフは3勝6敗、この一戦もアルサミアのために組まれた一戦といえる。

(C)BRAVE CF

オープニングファイトでプロ初戦に挑むファビオラ・ナシメントもまたバーレーン国籍も持つブラジル人ファイターだ。

IMMAF2022世界大会は女子ストロー級準々決勝で、先ごろONE FFで勝利をしたフェイン・マスキータに敗れるなど、世界大会の最高位は3位のナシメント。アジアでは優勝を果たしている彼女は、イリアーナ・ヴァレンティーノと初の5分✖3Rを戦う。

ヴァレンティーノは2015年の大晦日にRIZINでRENAと戦い、2017年にはSBで再戦も、どちらの試合も敗れている。その後もSBやKNOCK OUTで戦ってきたヴァレンティーノのMMA戦績は今も1勝1敗。打撃につき合う必要のないMMA、IMMAFのトップ選手の経験値は、プロ数戦のファイターを凌駕するのは当然という見方がなされ、この一戦もナシメント優位は揺るがない。

■視聴方法(予定)
12月16日(金・日本時間)
午前0時~ DAZN


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Brave CF IMMAF MMA MMAPLANET o UFC UFC294   アレックス・ヴォルカノフスキー アンシュル・ジュビリ イクラム・アリスケロフ イスラム・マカチェフ カマル・ウスマン カムザット・チマエフ サイド・ヌルマゴメドフ ジャビッド・バシャラット ジョニー・ウォーカー ジョン・ジョーンズ ティム・エリオット デメトリウス・ジョンソン トレヴァー・ピーク ナサニエル・ウッド ビクター・ヘンリー ブルーノ・シウバ ボクシング マイク・ブリーデン マゴメド・アンカラエフ ムイン・ガフロフ ムハマド・モカエフ ラマザン・ギチノフ ヴィクトリア・ダダコワ 山口怜臣 平良達郎

【UFC294】エリオットと対戦、ムハマド・モカエフ「平良達郎? 彼は彼の道を歩み、僕は僕の道を征く」

【写真】非常にフレンドリー、それが平良の話題になると……(C)MMAPLANET

本日、21日(土・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるUFC 294「Makchachev vs Volkanovski 2」に、ムハマド・モカエフが出場しティム・エリオットと対戦する。

IMMAFジュニアで2度の世界大会制覇、23連勝というプロデビューから注目され、バーレーンの王族が所有するKHKジムで金の卵として育てられたモカエフは、同じくバーレーン王国のMMAプロモーション=BRAVE CFでプロデビューを果たすと、キャリア5連勝でUFCと契約を果たした。

2022年3月のオクタゴン初陣から、今年3月まで4連勝を達成したモカエフが、半年ぶりの実戦をホーム同然のアブダビで戦う。元タイトルコンテンダーのエリオットに対し、自身満々のモカエフ。しかし、同い年で同じようにUFC4連勝中の平良達郎の話題になると、なぜかクールな反応に終始した。


――ムハメド、今日はインタビューを受けていただきありがとうございます。

「久しぶりだね。元気でやっているの? トレーニングが長引いて、インタビュー時間がおしてしまって申し訳ない」

──全く大丈夫です。UFCにステップアップしてからは初めてインタビューができて嬉しいです。そのUFCでは現在4連勝のムハメドですが、前回ジャフェウ・フィリョ戦ではRNCで一本勝ちを収めたもののヒザ十字をセットされ、試合後には左足を引きずっていました。

「僕のヒザは最高の状態だよ。デッドリフトで去年は165キロが最高記録だったのが、今は175キロを挙げられるようになったからね。全てにおいて、成長しているよ」

──では、結果的にあのヒザ十字は大したことがなかったのですか。

「いや、結構シリアスだったよ。でも英国のフットボールチームの専門家の下でリハビリをしたから、動きは良くなる一方だ。まだ23歳だし、その辺りは伸びていくだけだよ」

──IMMAFとBRAVE CFで素晴らしい成績を残していたムハメドですが、プロMMAを5試合しか経験せずにUFCと契約をした時は、正直なところやっていけるのか危惧していました。それがオクタゴンで4連勝です。

「1年で4勝、あっという間だった。その結果、フライ級で一番成長が早いファイターになれている。自分が思っていたよりも1年、1年半ぐらい早いよ。ヒザをケガすれば、多くのファイターはもっと休養が必要になる。でも、僕には若さがあって回復も早かった。本当は8月のボストン大会でも戦える状態で、オファーもあったんだ。でも、あの時は対戦相手が見つからなかった。結果、今大会まで待たないといけなくなった。このペースだと、あと1年──再来年には、世界タイトルに挑戦できるだろうね」

──その急成長は思った通りの結果なのでしょうか。それとも、もっとタフな戦いが待ち受けていると思っていましたか。

「タフな戦いが待っていると思って、ずっと準備してきた。それだけ集中してきたんだ。ノーランカーと戦う時のモチベーションは、それほど高くなかったよ。だからこそ、しっかりと戦いにフォーカスして、パフォーマンス的には勝つために戦った。その分、集中力が養われたし、上の選手と戦う時にその経験が生きてくるだろうね」

──今もバーレーンのKHKジムに所属し、エルダル・エルダノフの指導を受けているのですか。

「そうだよ。エルダノフ、ルスタン・ハビロフ、ラマザン・ギチノフらトレーニングしてきた。今回の試合のため、最初のキャンプはダゲスタンの山岳部でレスリングをやり、それからバーレーンに戻って残りのキャンプをやり切り、アブダビにやってきた。自分でも長いキャンプだったと思う。タイからボクシングのコーチも来て、英国のコーチもいるし手厚いサポートを受けている。グレートなチームだよ。それにヒザの負傷中もボクシング、フィジカルの強化を怠らなかったしね。精神的に健康であるためにもトレーニングは欠かさなかったんだ」

──ところで昨年のアブダビ大会を取材した際に、観客は中東とロシアのムスリム連合のような雰囲気で凄まじい熱気がありました。

「僕にとってはまさにホームのような空気だよ。ミドルイーストでは常にフルサポートを受けている。IMMAF、BRAVE CFと10戦以上、中東で戦ってきた。プロだけでもバーレーンで2度、それと去年のUFCアブダビ大会に続き、今回で4度目のミドルイーストでの試合だ。ダゲスタン、チェチェンの人々はビザなしでUAEに入国できるから、凄い数のサポーターもやってくる。それにUAE在住の英国の人たちも、僕を応援してくれる。まさに家にいるようなものだよ(笑)」

──そんなホーム、アブダビで戦うティム・エリオットの印象を教えてください。

「喧嘩屋で、良い対戦相手だ。パンチからレスリング、レスリングからパンチという風にアグレッシブに戦う。でも、まぁ動きは読めるよ。僕はアマチュアの頃から、彼のようなファイターと連日のようにトーナメントで戦ってきた。このアマでの経験が、今の僕に凄く生きている。ティム・エリオットのような36歳になってもハングリーな選手と戦う時には、特にね。

彼がスタンドで戦ってくるなら、受けて立つ。テイクダウンを狙ってくるなら、そこに対応する。自分が望んだタイミングで、いつでもテイクダウンできるから。ティム・エリオットはレスラーと戦った経験が少ない。UFCフライ級にはレスラーがいない。デメトリウス・ジョンソンですら、別にレスラーではなかった。DJは偉大なMMAファイターだ。僕にとってDJは、ジョン・ジョーンズに次ぐP4Pファイターだったけどレスラーではない。ティム・エリオットに対しても、DJはスペースを与え過ぎていた。僕はそうじゃない。しっかりと距離を潰して、テイクダウンする」

──テイクダウン後もスクランブルに持ち込ませず、しっかりとコントロールすることが狙いですか。

「ティム・エリオットは、僕にスクランブル戦を仕掛けることはできない。僕がそれを許さないで戦えば、ね。でも、僕はスクランブルは得意だ。スクランブルに持ち込んで、僕が後手に回ることは絶対にない。彼のスクランブルは、もう古い。同じスクランブルと言っても、僕のソレは次元が違うよ」

──ところで日本人UFCフライ級ファイター、平良達郎選手もムハマドと同じ23歳で、現在UFCで4連勝中です。彼のことを意識することはありますか。

「確かに彼もUFCで勝ち続けているけど、タツロー・タイラはまだ、僕が戦ってきたような相手と競い合ったことがない。彼は若いから、対戦相手を慎重に選んでいるんだろう」

──いや、若いとムハマドが言っても……。

「そう、僕も若い。僕は彼との試合を申し出たことがある。でも、彼は受けなかった。まぁ、タツロー・タイラがこのまま勝ち続けると、いずれ僕らは戦うことになるだろう。でも、僕は彼のことは今は気にしてない。それに彼が僕より先にチャンピオンになっても構わない。僕らの世代から、チャンピオンが生まれることは素晴らしいことだから。彼は凄く良いヤツだって聞くから、そんな彼とすぐに戦って破壊したくないんだ。彼は彼の道を歩み、僕は僕の道を征く。そして、いつか交わることがあれば戦えば良いんだ。交わることがなければ、それはそれで……そういうものなんだ」

──……。う~ん、平良選手が実際にオフィシャルでUFCからオファーを受けたのかどうかも分からないですし……、断ったとしてもどのような事情があったのかも不明なので。でも、そういう想いがムハマドにあるなら平良選手と比べられることに嫌悪感を覚えるということでしょうか。

「それは別に構わないよ。僕らは無敗同士だし、比べられて然りだからね。あと、日本の選手ならレオ(山口怜臣)とは彼の試合前にタイで会ったんだ」

──山口選手はプロデビュー戦で勝ち星を挙げることができなかったです。

「そういうこともある。でも、レオは強い選手だ。チャンピオンになれる器の持ち主だよ」

──ムハマド、今日はインタビューの時間を取っていただきありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「レオとIMMAFで戦ってから、僕のことを応援してくれる日本の人たちがいるんだ。凄く感謝している。いつか日本で戦いたいと思っているよ」

■視聴方法(予定)
10月21日(土・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS
午後10時30分~U-NEXT
10月22日午前3時~PPV

■UFC294対戦カード

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラム・マカチェフ(ロシア)
[挑戦者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)

<ミドル級/5分3R>
カマル・ウスマン(米国)
カムザット・チマエフ(UAE)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・アンカラエフ(ロシア)
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
イクラム・アリスケロフ(ロシア)
ヴァレリー・アウベス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(ロシア)
ムハマド・モカエフ(英国)

<ライト級/5分3R>
モハメド・ヤヒア(UAE)
トレヴァー・ピーク(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)
ビクター・ヘンリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ(米国)
アブ・アザイター(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
マイク・ブリーデン米国)

<フェザー級/5分3R>
ナサニエル・ウッド(英国)
ムハンマジョン・ナミモフ(タジキスタン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジン・ユフレイ(米国)
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・シウバ(ブラジル)
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)

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ABEMA Brave CF BRAVE CF71 IMMAF KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 UFC パンクラス ムハマド・モカエフ ムハンマド・サロハイディノフ ラマザン・ギチノフ 住村竜市朗 佐藤生虎 余勇利 八田亮 山口怜臣 岡野裕城 平田直樹 松岡嵩志 海外 矢澤諒 神谷大智 笹晋久 葛西和希 藤田大 遠藤来生 高本千代 黒澤亮平

【Pancrase337】これからの世界標準へ。30周年大会でIMMAF王者サロハイディノフがプロデビュー戦

【写真】中央アジアのプロMMAシーンでタジキスタンは、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタンに続き第4位というイメージが強いが、IMMAFの世界ではカザフスタンに次ぐ強豪国だ(C)PANCRASE

9月24日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase337=30周年記念大会のカードが、引き続き毎日のように発表されており、現時点の決定カードをまとめておきたい。

藤田大×住村竜市朗のウェルター級戦、ストロー級では黒澤亮平×八田亮、平田直樹×遠藤来生のフェザー級、バンタム級=矢澤諒×笹晋久、女子ストロー級のKAREN×高本千代戦、ライト級の余勇利×神谷大智と軽量級から中量級へと各階級のマッチアップが決まっているなか──本日2日(水)に海外勢としてムハンマド・サロハイディノフの参戦が決まった。

タジキスタン人ファイターのサロハイディノフは今年の2月にセルビアのベオグラードで行われた2022年IMMAF世界大会のフライ級王者で、今回がプロデビュー戦となる。


IMMAFの世界王者の注目株は、バーレーン王国のKHKスポーツという共通の親会社を持つBRAVE CFでデビューすること多く、IMMAF世界大会3連覇のラマザン・ギチノフも6月のBRAVE CF71でのプロ初戦を115秒ダースチョークで飾っている。

そんななかサロハイディノフがパンクラス30周年記念大会でデビューというのは、同世界大会を視察したパンクラス福井幸和代表のJMMAF→IMMAF路線の強化への強い想いが形となったといえる。サロハイディノフの対戦相手はまだ決定していないが、IMMAFといえば、山口怜臣のプロデビュー戦も今大会で組まれることも決まっている。同じくプロ初陣の安藤武尊と戦う山口は、2018年と2019年のIMMF世界ジュニアで準優勝。この2つの銀メダルは、決勝で2度とも現UFCファイターのムハマド・モカエフに敗れた結果だ。

タイを拠点にIMMAFでカザフスタン、エクアドル、レバノン、イタリア、バーレーン、メキシコ、豪州人ファイターと国際戦を経験している山口は、2月の世界大会に最後のIMMAF出場と決めて挑むも、初戦で勝利した後に古傷の再発で2回戦を棄権という悔しい想いをしている。7カ月の経て、プロとして新たなMMAファイター人生を歩み始める山口。J-MMA界では過去にないアマ生活を送ってきただけに、国内のアマMMAで結果を残してプロとなった安藤との対戦は、自身のキャリアを肯定するためにギチノフやマカエフばりの圧勝を期しているに違いないだろう。

またライト級では4月の立川大会で岡野裕城を破った松岡嵩志が葛西和希と戦うことも決まっている。松岡は5位にランクされ、葛西は6位だが昨年までの期待値は後者の方が前者を上回っていたといっても過言でない。そんななかで元HEAT王者にしっかりとやるべきことをやり切って勝った松岡が、葛西を相手にきっちりと勝てば、さらに上を目指せる試金石となる一戦。対して葛西は、タイトル戦線再浮上を目指すだけでなく、周囲の期待値を維持するという点においてもキャリアの左右する戦いとなる。

なお、同大会では上記カード以外にプレリミ・ウェルター級で、佐藤生虎×渡邉ショーン戦も決定している。

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ABEMA Brave CF BRAVE CF71 BRAVE CF72 IMMAF MMA MMAPLANET o UFC イリャ・アスカノフ オルジャス・エスカラエフ キム・テキュン ネマット・アブドラシトフ ボクシング マゴメド・イドリソフ モーセン・モハンマドセイフィ ラスル・マゴメドフ ラマザン・ギチノフ ロマン・ボガトフ

【BRAVE CF72】メイン以外でIMMAF&ダゲスタンレッスル=マゴメドフ、散打のモハンマドセイフィに注目!!

【写真】ロシアと中央アジアの対戦、世界に通じるファイトが見られる (C)BRAE CF

23日(金・現地時間)、今から約7時間後にバーレーンはリーファのバーレーン・ナショナルスタジアムでBRAVE CF72が開催される。

19日(月・同)にBRAVE CF71を終え、4日間のインターバルで開かれる今大会は、その前回大会のメインでキルギスのイリャ・アスカノフを破った──ウクライナのオマール・ソロモノフが既に次期挑戦者に決まっているフェザー級のタイトルマッチが組まれている。

元M-1ライト級王者で、UFC参戦も1試合でリリースされたロマン・ボガトフは中東を再出発の地とし、昨年10月に韓国のキム・テキュンを破り、BRAVE CFフェザー級の頂点に立った。対してキルギスからのチャレンジャー=ネマット・アブドラシトフは母国のWEF、そしてACBなどでキャリアを積み、王者と同様にBRAVE CFでは3連勝中で挑戦権を手にした。


両者、組みの強いウェルランダーだが、よりレスリング色が強かったアブドラシトフがBRAVEで戦うようになってから、全面的に打撃を武器に戦ってきており、ここ一番まで組まない展開も考えられる。

王者ボガトフとしては蹴りを織り交ぜたファイトで、まずはジェネラルシップはリードしたい。一本勝ちが多い両者だが、その防御力が問われつつ──かなりの接戦が見込まれるBRAVE CFフェザー級選手権試合だ。

また月曜日の大会ではアマMMA最強ラマザン・ギチノフが完勝でプロデビューを飾ったが、今回もバーレーン国旗を掲げIMMAFで2度の世界チャンピオンになっているダゲスタン人レスラー=ラスル・マゴメドフが、プロ初陣をエジプトのモハメド・ヒシャム・バラカ相手に行う。

アマMMA13連勝のマゴメドフだが、彼の前歴で最も目を引くのがフリースタイルレスリングで、リオ金&東京で銀のカイル・スナイダーに土をつけたことだ。

ロシア代表として国際的な舞台で活躍することはできなったマゴメドフだが、ダゲスタンがロシア代表とは別に代表チームを送り込むことできるイヴァン・ヤリギン国際(※ミュウヘン&モントリオールの100キロ級金メダリストで、1997年に交通事故で逝去したソ連を代表するフリースタイルレスラー。ロシア・レスリング協会の要人として、クラスノヤルスクでの世界大会開催に尽力を尽くした)で、マゴメドフはスナイダーの破っっている。

カレッジでもNCAA D1を3度制しているスナイダーのシングルレッグに対し、マゴメドフは俵返しの要領で後方に投げて4Pを獲得。その後はスナイダーに5-5まで追い上げらられが、残り10秒を切りマット際に追いやられた状態から切り返し、逆に場外に押し出して殊勲の白星を挙げている。

そのマゴメドフ、IMMAF時代のMMAではボクシング・スタンスでもほぼ自ら打撃戦を仕掛けることはなかった。距離が合えば組んでテイクダウンから徹底したトップコントロール&パウンド、それがマゴメドフの勝ちパターンだ。そのパウンドも少なく、マウントをしっかりと取ってから殴るという超堅実的な戦いをしてきた。

恐らくはマゴメドフは今夜の試合でもIMMAF時代と同じ、組み立て方で戦うことはまず間違いないだろうが──果たして、どのようなインパクトを残すことができるのか必見だ。

またライト級でヌール・エル・イスラムとBRAVE CF3戦目を戦うモーセン・モハンマドセイフィも注目したい。

プロMMA戦績は2勝2敗のモハンマドセイフィだが、散打の世界では最も成功を収めた格闘家の1人で、BRAVEのモハンマド・シャヒド代表は「散打界のクリスチアーノ・ロナウド」を称している。

武術散打の世界大会を制すること5度、優勝を逃した年も銀メダルを獲得しているモハンマドセイフィは、アジアンゲームスで3度、アジア大会は1度、さらにワールドカップで3度優勝という輝かしい実績を残している。

MMAにおいては蹴り中心でなく、右クロスなど拳の勝負もできるようになった。こうなると散打時代に数々の成功を収めてきたパンチとシングルレッグのコンビネーションも、MMAで生きてくる。

メインの世界以外に、MMAではグリーンでも他の競技で世界レベルになった両者の試合も見逃せない大会となる。

■視聴方法(予定)
6月24日(土・日本時間)
午前0時00分~ DAZN

■BRAVE CF72計量結果

<BRAVE CFフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]ロマン・ボガトフ:65.7キロ
[挑戦者]ネマット・アブドラシトフ:65.8キロ

<フライ級/5分3R>
マゴメド・イドリソフ:57.2キロ
ビジナ・ガヴァシェリシビリ:57.2キロ

<フェザー級/5分3R>
ヤニス・ゲムモウリ:66.0キロ
マフモッシュ・ラーザ:66.2キロ

<ライト級/5分3R>
オルジャス・エスカラエフ:70.7キロ
イリアス・ジボウ:70.8キロ

<スーパーウェルター級/5分3R>
エリゼ・クボンザ:79.0キロ
ラヤン・アトマニ:77.9キロ

<ライトヘビー級/5分3R>
ラスル・マゴメドフ:93.3キロ
モハメド・ヒシャム・バラカ:91.5キロ

<ライト級/5分3R>
モーセン・モハンマドセイフィ:70.8キロ
ヌール・エル・イスラム:70.2キロ

<フライ級/5分3R>
ムハンマド・アルサミア:56.2キロ
イブラヒム・ハッサン:56.9キロ

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Brave CF BRAVE CF71 IMMAF MMA MMAPLANET o   キック ラマザン・ギチノフ

【BRAVE CF71】3度のIMMAF世界王者ラマザン・ギチノフ、プロ初陣は得意のアナコンダで相手を落とす

【写真】いえばアマ時代と同じ戦い方で、デビュー戦を制したギチノフ(C)BRAVE CF

<ライト級/5分3R>
ラマザン・ギチノフ(バーレーン)
Def.1R1分55秒by アナコンダチョーク
アブダラハマン・イラシディ(モロッコ)

注目のIMMAF世界王者✖3=ギチノフのデビュー戦。左手をマットについて、腰を落とした構えから左の蹴りを見せたイラシディ。続いて後ろ回し蹴り、さらにカーフを蹴るが、ギチノフはカットする。ギチノフは続くイラシディのカーフをキャッチして、即バックへ。ボディロックでスラムしマウントを取ったギチノフが、ケージキックからスクランブルしたイラシディを得意のアナコンダで捉える。

暴れるイラシディをガードの中に収めたギチノフ。やがてイラシディが落ち、一方的な展開でプロ初陣を飾った。「プロでも成功を収められると信じている。彼が落ちたことが分かって、レフェリーに伝えたんだ。次? 少しでも早く試合がしたい」と勝者は話した。


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Brave CF BRAVE CF72 IMMAF MMA MMAPLANET o UFC アス・アルマバエフ カマル・マゴメドフ ケネス・マニンガット ニコラス・フウェンデ ネマット・アブドラシトフ マルチン・バンデル メイサラ・ムハメッド ライカ ラマザン・ギチノフ ロマン・ボガトフ ヴェリムラッド・カルカソフ

【BRAVE CF71&72】アマMMA最強戦士ラマザン・ギチノフがバーレーンの国立競技場でプロデビュー!!

【写真】昨年3月の国別対抗戦Super Cupでバーレーンの優勝の原動力となったギチノフとその指導者エルダル・エルダノフ (C)MMAPLANET

中東のコンバット・キングダムことバーレーンを拠点とするBRAVE CFが昨年12月以来本拠地に戻り、6月19日(月・現地時間)と23日(土・同)にBRAVE CF71とBRAVE CF72の連戦を行う。

Belllatorスーパーウェルター級王者マルチン・バンデル(C)BRAVE CF

従来のハリファ・スポーツシティ・アリーナではなく、リーファのバーレーン・ナショナル・スタジアムで開催される2大会。

今年に入ってセルヴィア&スロヴェニアというバルカン諸国で実施されたイベントと比較しても、よりBRAVE CFらしいメンツが揃いそうだ。

同フェザー級王者ロマン・ボガトフ(C)BRAVE CF

BRAVE CFらしさといえば──そこはヨーロッパ、アジア、アフリカの接点である中東国家らしく、国際色豊かメンバーが集うことだ。

BRAVE CF71ではメインではポーランド人BRAVE CFスーパーウェルター級王者マルチン・バンデルが、ロシアのカマル・マゴメドフの挑戦を受ける。

加えてBRAVE CF72ではロシア人BRAVE CFフェザー級王者ロマン・ボガトフが、キルギスのネマット・アブドラシトフを相手に初防衛戦に臨む。


ヘッドライナー以外でもBRAVE CF71にはキャリア11勝2敗のウクライナ人オマール・ソロモノフとカザフスタンのイリャル・アルカロフと戦うフェザー級戦や、フィリピンからバンタム級でケネス・マニンガット、フライ級でケネス・マニンガットという新鋭が参戦し、それぞれバーレーンのアブダラ・アリアコブ、エジプトのメイサラ・ムハメッドとMMA新興国家対決が組まれた。

さらには戦績6勝0敗、ジンバブエ人ファイターでEFC Worlwideバンタム級王者ニコラス・フウェンデがプロモーション・デビュー戦を迎え、キャリア8勝1敗の元フライ級タイトルチャレンジャー=ヴェリムラッド・カルカソフと対戦する。このバンタム級の一番は、裏メインといえる顔合わせだ。

BRAVE CF72でもバーレーン国籍を取得したダゲスタン戦士マゴメド・イドリゾフが、ジョージアのヴィジナ・ガヴァシェシュビリと相対する。アス・アルマバエフ&アザット・マクスムが相次いでUFCとサインし、虫食い状態となったフライ級で穴を埋めて存在感を示すのはイドリゾフかガヴァシェシュビリなのか要注目だ。

このようにガチガチのファイトが組まれている2大会だが、30日(火・同)にアマMMA史上最強戦士ラマザン・ギチノフがプロデビュー戦を戦うという発表があった。

ギチノフはダゲスタン出身、バーレーンのKHK MMAに所属しておりIMMAF世界大会を3連覇、アマMMAで連勝記録30を記録し、プロ転向を果たす。対戦相手はエジプト在住のモロッコ人ファイターのアブダラハマン・イラシディ。プロ1勝0敗のストライカー、スケープゴートが用意されたという見方ができるだろう。

アマ最強という見方が、UFC30周年の年にようやくできるようになったMMA界。ある意味、この2大会でタイトル戦以上にギチノフのプロ初陣は注目すべきファイトといえる。

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Brave CF DEEP IMMAF MMA MMAPLANET o PFL ニュース パンクラス フランシス・ガヌー ラマザン・ギチノフ 修斗

【BRAVE CF】アマチュアMMA最強の男、IMMAF世界3連覇ラマザン・ギチノフがプロ転向。BRAVEと契約

【写真】日本でいえばパンクラス、修斗、DEEPの王者クラスの力は十分にあるかと (C)MMAPLANET

フランシス・ガヌーのPFLとの契約というMMAワールドを揺るがすビックサインアップの1週間前――10日(水・現地時間)にアマMMA界最強の男ラマザン・ギチノフが、BRAVE CFと契約し、プロ転向というニュースも伝わってきている。

アマチュアMMA最高峰のIMMAFでの通算成績は31勝2敗、世界大会を制すること3度というギチノフは、ギチノフはダゲスタンの山間、標高1600メートルのフンザク村で生まれ育ち、当然のように小学校に通う頃にはレスリングを学び始める。


マハチカラやハサヴユルトのレスリング・クラブでは100名以上もクラスが複数存在するというダゲスタンでは、ご存じのようにそのゴールにMMAが存在する。

KHK MMAのエルダル・エルダノフに見いだされ、2017年に砂漠にMMA王国の構築を図るバーレーンに移り住むと、そのエルダノフの指導の下バーレーン代表として世界だけでなく、ヨーロピアン、アジア、オセアニア、国別対抗戦のスーパーカップを制覇と、2019年から現在まで30連勝でアマキャリアに終止符を打った。

強烈無比なケージレスリングとトップコントロール、極めはバックとフロントのチョークに特化しているギチノフだが、打撃にも磨きがかかっている。唯一、不安視されるのは打撃で圧を受けた時に、猛烈な勢いで組みへ転換だ。IMMAFでは顔面ヒザがなく、頭が下がって組み方は修正が必要になってくる。

とはいえ、満を持してのプロ転向だ。当然のようにそこはエルダノフがアジャストしてくるだろう。アマでは時にミドル、主にウェルター級で戦ってきたギチノフだが、プロではライト級に落とす予定とのこと。6月には19日と23日と連続でバーレーン大会が開かれるBRAVE CF、ここでギチノフのプロデビュー戦は組まれるのか、注目だ。

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Brave CF DEEP IMMAF MMA MMA Super Cup MMAPLANET o Progress Special UFC UFC273 アリーサ・ベルトソ アルジャメイン・ステーリング アルマン・オスパノフ キック ザクシノフ・アイマハノフ パンクラス ピョートル・ヤン ボクシング ムハマド・モカエフ ラマザン・ギチノフ 中島太一 修斗 山口怜臣 水垣偉弥

お蔵入り厳禁【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:3月:MMA SUPER CUP─02─「目を瞑っちゃあ……」

【写真】目を瞑ってはいけない現実が、MMA界に存在した(C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年4 月の一番。4月9日に行われたUFC273で組まれたUFC世界バンタム級王座統一戦=アルジャメイン・ステーリング×ピョートル・ヤン戦について語らう前に──掲載が遅れていた2022 年3月の一番、3月9~10&12日に開催されたMMA SUPERCUPについて引き続き語らおう。

<月刊、水垣偉弥のこの一番:3月:MMA SUPER CUP Part.01はコチラから>


──水垣さんが見たカザフスタンの強さとは。

「バーレーンのダゲスタン人選手が見せていた近い距離に入ると組んでテイクダウンを仕掛けるという感じではなく、打撃も多かったですね」

──裸のコンバットサンボのようにも見えました。

「あぁ、確かに。あの中島太一選手を後ろ回し蹴りでKOしたアルマン・オスパノフのように遠い距離で後ろ回し蹴りを使ったり、寝技ではサブミッションという感じでしたね。繰り返しになってしまいますけど、この強さでアマチュアで。しかもバーレーンと違った帰化選手とかでなく、純粋にカザフスタンの人達なわけですよね?」

──ハイ。ただもう国か企業の援助があって、世界選手権の時などは合同合宿とかして早目に現地入りしているそうです。

「う~ん、上手く言えないのですが……体も強いし、纏まったMMAとも少し違う。日本ではアマチュアMMAってプロになるため。その資格を手に入れるための大会じゃないですか。対してIMMAFは違う価値のあることをやっているような気がします。

ボクシングだと五輪があって、そこに出場する選手たちって普通にジムでボクシングを始めてプロテストに受かってデビューした選手たちより、レベルが上で。彼らがプロになるなら、このIMMAFのSUPER CUPで戦っている選手達……いわばIMMAFの世界大会で上位の戦績を残している選手達は、MMAの世界でそんな風になっていくのではないかと感じました」

──ファイトマネーを得て試合をするからプロMMA。ただし、それで生活ができない選手が大半という世界に対し、バーレーンやカザフスタンの選手は試合で収入はなくても、これで生きていけている。

「そういうことですよね。多くの国のMMAと逆パターンですね。バーレーンとの準決勝でラマザン・ギチノフから先に大内刈りでテイクダウンを奪った選手(※ザクシノフ・アイマハノフ)とか、逆転されましたけど強かったです。あの2人の試合って、プロでもけっこう上のレベルだなって(苦笑)。

これまでIMMAFにさほど注目していなかったのですが、しっかり見てみるとレベルが高くて試合が面白いんですよね。ルール的にヒールと顔面へのヒザ蹴りがないのですが、カザフスタンの選手たちはヒザ蹴りが解禁されれば、さらに強くなると思います。

逆にバーレーンのダゲスタン勢は、顔面へのヒザ蹴りがないルールだからこそ、ここまで強さ発揮しているという見方ができるかと思いました」

──他の国でも気になったところはありましたか。

「決勝でバーレーンと戦ったアイルランドとか今のMMAに近くて、完成度も高かったです。ただし、バーレーン勢とはこのルールだと相性が悪い(笑)。ごり押しで負けてしまっていましたよね。バーレーンの選手はとにかくレスリングが強いです。

あのダゲスタン系の選手って、フォークスタイルとは違うけどコントロールという部分で似たレスリングに感じました。

僕は以前からフォークスタイルとダゲスタン・レスリングは繋がっていると思っていたんです。ダニエル・コーミエとカビブ・ヌルマゴメドフが同じAKAということもあったのもしれないですが、ケージレスリングで結構同じポジションを取って、同じように殴っていたので」

──バーレーンの選手たちが、UFCレベルのMMAファイターの打撃があっても、あのレスリングのごり押しスタイルで戦えるのか。

「実際、カザフスタンの選手にハイキックで負けた選手がいますよね。それほど打撃をやり込んでいるようには見えないです。女子のアリーサ・ベルトソとかは元々ブラジルで打撃をやり込んでいたので通用すると思うのですが、男子の選手はあのレスリングだけだとどうなるのか。

このルールだから圧倒的に有利で、一部のアマトップの国の選手以外にはアレで楽勝できるんでしょうね。でも、この先を見るとどうなるのか」

──バーレーン人選手はそこからBRAVE CFでプロデビューをしている選手もいます。もちろん他の国の選手もそうですよね。IMMAFの世界チャンピオンだとムハマド・モカエフなどが既にBRAVE CFを経てUFCファイターになっています。

「モカエフは僕もUFCで試合を見たのですが、IMMAFの大会で20数戦戦っていて無敗なんですよね。それだけキャリアがあって、プロになるとデビュー戦扱いなんですから、それは強いです。世界大会で初戦や2回戦はそれほどではなくても、準決勝や決勝は今回のSUPER CUPのレベルはあるでしょうから……それはもう経験値も積んでいます」

──先ほど水垣さんが言われた日本でプロのなるためのアマチュアMMAで成績を残した選手、こういう場で国際戦を経験する手はあるのではないかと思った次第です。

「その経験って、かなりデカいと思います。日本のMMA界はもっとIMMAFを視野に入れないといけないと感じました。最終的にUFCへ行きたいのであれば、レコードは大切です。なら、プロ戦績として結果が残らないアマチュアの大会で国際戦を経験すると、10戦分だとか力をつけてプロデビューできるかもしれない。そのアドバンテージは考慮しても良いんじゃないかと思いました。

かなりの状態に仕上がって、プロデビュー戦を迎えることになりますからね。あるいはIMMAFの実績で、もう普通に10戦、15戦のキャリアのある選手とプロデビューを行うとか、そういう日が来るかもしれない。そうなるとステップアップも早くなるという考え方もできます。さきほど名前が出たモカエフは6戦目でUFCと契約したわけですしね」

──IMMAFを重視する必要性は、本当に大ありだと私も現地で感じました。

「逆にいえば、ここに対して目を瞑っていると遅れを取ります。あの場を利用しない手はない。日本チームとして出られるなら、ぜひこの場を日本のレベルアップに使うべきだと思います。プロのレコードに傷つかないで、この経験ができるメリットを考えると、本当にそうです。

アマ修斗、アマ・パン、DEEPのフューチャーキングT優勝者が今回の大会に出ていたとして、チーム・オセアニアやアイルランドに勝てるとは限らないと思いました。もちろんバーレーンやカザフスタンは言わずもがな、です。準決勝以上の戦いはプロと比較しても、相応なレベルの高さでした。

これも繰り返しになりますが、バーレーンとか見ていると練習体系が出来上がっていないと、ああいう風に皆が似たスタイルにならないと思うんです。どういう練習をしているのか、凄く気になりますね」

──上久保選手が、KHKジムで練習がしてみたいと言っていました。

「あっ、僕も上久保選手とPROGRESSのグラップリングマッチの音入れで会った時に『ダゲスタンとかで練習したら良いのに』って言っていたんです。でも、現状はもうダゲスタンに行くこともできないでしょうし。ならバーレーンっていうのはありますよね。

あの練習があれば、彼らのようなスタイルでない選手が、あのテイクダウンとコントロールを手にすることができる。それこそベルトソのように、ですね」

──このIMMAFで世界王者を目指し、今やタイのAKAタイランド所属で練習している山口怜臣選手がいます。

(C)REO YAMAGUCHI

「以前、パンクラスで表彰とかされていた選手ですよね。

いやあIMMAFの大会に挑戦し続けているって、凄く良い経験になっていると思います。ただし、今の日本のアマMMAで優勝した子を集めて、ここに行っても勝てないですね……。ぶっちぎりで優勝した子、修斗で新人王トーナメントMVPになるだろうって思われるような。そんな選手とか、それこそ髙谷さんと岡見選手がやっていたLDHのオーディションで勝ち抜いた子が、プロになるのを一旦置いて。合宿とかしてIMMAFに挑まないと相当に厳しい。でも、それがあると僕は日本の強化につながると思いました。そして山口選手のこれからにも期待したいですね。

とにかく良い経験ができて、負けてもレコードに傷つかない。TUFのようで凄く良いことかと思います」

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Brave CF BRAVE CF57 F1 MMA MMA Super Cup MMAPLANET o Special アリーサ・ベルトソ エルダル・エルダロフ ビア・バジリオ ラマザン・ギチノフ 水垣偉弥

【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:3月:MMA SUPER CUP「彼らはアマチュアなんですよね?」

【写真】元日本のエースを驚かせた──アマチュアファイターたち (C) MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年3月の一番……は、9・10&12日に開催されたMMA SUPERCUPについて語らおう。


──水垣さんが選ぶ2022年3月の一番をお願いします。

「今回、1試合というのではなく大会単位になるのですが、MMA SUPER CUPでも構わないでしょうか」

──もちろんです。逆にそこを語ってくれますか!! バーレーンで行われたIMMAF上位国によるチーム対抗戦、アマチュアMMAになります。

「ハイ、高島さんがバーレーンに行くってSNSで書かれていて……F1のバーレーンテスト云々と」

──はい、4月1日でもないのにカマしていました(笑)。実際は今、水垣さんが言われたMMA SUPER CUPとBRAVE CF57からなるBRAVE International Combat Weekの取材のためにバーレーンを訪れました。同じ週にF1のバーレーンテストが行われていて、翌週がバーレーンGPだったのでふざけてSNSに書くと、信じてしまう人がままいて……猛省しています。

「アハハハ。でも僕なら絶対に足を伸ばしちゃいますよね。F1のシーズン前のテストを見ることができるチャンスなんて、滅多にないですから(笑)」

──確かに滞在していたマナーマ市内から車で30分ほどの距離にバーレーン・インターナショナル・サーキットがあり、自分が空港に到着した時もF2やF3のボードを持って客待ちしているグループがありました。

「えぇ、そうなんですか。凄いですね。F1は盛り上がっていましたか」

──砂漠の国なので昼に人が外を歩くということが風習としてあまりないようで。ただ空港や街中はF1のビルボードとかもよく見られました。ただ自分が滞在したホテルや近くのモールはBICW一色でした。

「ところでバーレーンは、コロナの方はどうだったのですか」

──グリーン指定の国なので、屋内ではマスク着用。もう、それ以外の規制はなかったです。入国に陰性証明も要らないですし、SUPER CUPもBRAVE CF57も揃って選手、運営陣、メディアのテストもありませんでした。

「えぇ、でもF1ではアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルが陽性で欠場になり、ニコ・ニュルケンベルグが代役出場していたじゃないですか」

──ハイ。コントロールできていると判断されている国だから入国に検査もなく、入国できます。そこでプロ&アマ4日間の大会ですし、食事はビュッフェ・スタイル。『これはいつ感染してもおかしくない』って思っていました(苦笑)。

「ですよね。いやぁ、それは怖いですよね」

──そうですね。症状以上に帰国できない。帰国後1週してシンガポールに行くので、隔離になりたくないという気持ちでした。取材以外はスーパーへの買い出しと、最後の晩にお世話になった関係者と食事をした以外はホテルの部屋から出なかったです。そういえばバーレーン入りした便に、メキシコ人がたくさんいて凄く盛り上がっているから、チェコ(セルジオ・ペレス)の応援団かと思っていたら、SUPER CUPの出場選手でした。

「アハハハハ。僕はIMMAFのことは名前程度しか知らなくて、SUPER CUPのことも知らなかったです。で、MMAPLANETに旅日記調で触れられていて、どういうものかIMMAFのサイトにマンスリー会員になって映像を視てみたんです」

──スバリ、どうでしたか。

「正直、驚かされました。色々と驚かされたことはあるのですが、彼らはアマチュアなんですよね?」

──ハイ。

「いやぁ、バーレーンやカザフスタンの中心選手はプロレベルというだけでなく、既に相当なレベルにあるように感じました。レスリング、ケージ・スクランブルも慣れたモノで。それだけでなくアイルランドやチーム・オセアニア勢もしっかりとMMAが出来ている。ウェルラウンディットという意味ではアイルランドとオセニアは、バーレーンやカザフスタンよりも現代MMAでした」

──実は現地入りしてからもBRAVE CFの取材がメインで、SUPER CUPはついで。そういう意識でいたのですが、アイルランド✖チーム・オセアニアの準々決勝を見て、認識が変わりました。SUPER CUPも可能な限り取材をしようと。

「分かります。僕もあの試合から映像を確認したのですが、アイルランドの選手達って、普通にスイッチを使いこなしていて。

組んでもMMAとして形になっている。アイルランドだから、それだけ地盤があるのでしょうけど、レベル的にはもう相当でしたね。レガースを着けていることに、違和感がある。それが第一印象です。プロじゃないのか……というのが。

それとトーナメントなのでケガをせずに戦うということなのか、テクニック優先でラフなことがない。ただ激しくないということではないです。あと、気になった選手は名前など覚えますけど、これだけ選手が出ていた名前と顔が一致しないなかでチームが統一のユニファームで戦うのは分かりやすくて良かったです。

あれは日本人チームとか誕生すると、見ている人も感情が搔き立てられると思います。

まぁバーレーンはダゲスタンとブラジルの連合チームじゃないかって思いますけど(笑)」

──そこはバーレーン流と言いますか(笑)。以前、サッカーのW杯アジア予選で日本と戦ったバーレーン代表はナイジェリアから2人、モロッコ、チャドとアフリカからの帰化選手がいました。これは中東全般でも見られ、バーレーンだけでなくオマーン、バーレーンの陸上選手はケニア、エチオピア、ウガンダ、タンザニアからの帰化選手が目立っています。ブラジル人はともかく、ダゲスタンの選手はイスラム教徒でしょうし。まだ共通点があるのかって感じですね(笑)。

「そのダゲスタン勢が強かったです。みな、レスリングがデキる。いえ、デキる以上ですね。準々決勝を終えて、そういう印象を持ったのですが、最初に出てきた女子選手にも驚かされました」

──アリーサ・ベルトソですね。

「立ち上がりを見て、ジャブが伸びてワンツー、ローや前蹴りを繰り出す選手。ブラジルのMMAファイターだし、下もそこそこできる打撃&柔術という風に勝手に予想を立てていました。でも──あの打撃から前に出ると、バシッとダブルレッグでテイクダウンを決めていましたね。あれは意外でした。

あの打撃スタイルの選手は、普通は遠くからの打撃戦で削って、相手のテイクダウンを切る。テイクダウンされても、下で戦える。そういう選手が多いじゃないですか。でも、彼女は打撃で勝っていてもテイクダウンに行きました。

後から出てきた男子選手の戦い方を見ていると、あの女子選手も同じジムで練習しているんですよね?」

──ハイ。KHKジムで練習をしています。ダゲスタン出身、BRAVE CFスーパーライト級王者エルダル・エルダロフがヘッドコーチです。エルダロフはキャリア13勝1敗、18歳の時にキャリア6戦目のカビブ・ヌルマゴメドフに唯一の黒星を喫した現役ファイターでもあります。

「なるほどぉ。そういうコーチがいるから、テイクダウンの仕掛けが強いんですね。そこがないと、あの打撃があってテイクダウンにいくという戦い方にはならないと思います。そこが印象的でしたね。

しかもこのベルトソは下になった場面でも、どんどん極めを仕掛けて。下からも強かったです。打撃と下かと思うと、テイクダウンができた。だから寝技は上攻めかと思ったら、下からもキレキレで──結局、全部できるのかと」

──それでもアマチュアです。

「もう、日本のアマチュアとは比較にならないです。正直、レベルは日本だとプロのベルトを争えるレベルだと。その次に出てきたビア・バジリオも、強烈な極めの強さでサクッと腕十字で勝ちました」

──彼女は2019年のADCCの女子60キロ級で優勝している選手です。

「えぇ、そうなんですか。寝技が強くて当たり前じゃないですか。もちろん、彼女もブラジル人ですよね。いやぁ……そこから出てきた男子はハジ・モハメド・アリ、ラマザン・ギチノフとか本当にレスリングが強かったです。特にラマザンはエグイですね。相手も強かったですけど、アナコンダでしっかりと勝って。

このブラジル&ダゲスタン連合のバーレーンがぶっちぎりだと思ったら、準決勝で彼らと戦ったカザフスタンが……また強かったです」

<この項、続く>

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