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【Echigo Fujin Festival 11】小川はキムラで逆転ならず。イノウエが左ジャブでコントロールして判定勝ち

<フェザー級/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18.
小川将貴(日本)

前に出て来るイノウエに、小川が左右のローを当てる。小川の右ストレートをダッキングでかわしたイノウエは、右ストレートから左右のストレートを伸ばした。イノウエの左ジャブがヒットする。小川のパンチをブロックして左ジャブを返すイノウエの右クロスが、小川の顔面を捉えた。さらにワンツーを打ち込んだイノウエは、右ストレートで徐々に小川を下がらせていく。イノウエのパンチを受けて顔が赤くなっている小川のボディに、イノウエの左ボディストレートが突き刺さる。

さらに距離が縮まると左ヒザを突き上げた。至近距離になるとヒザを打ち込むイノウエに対し、残り1分20秒で小川が組みに行く。ダブルレッグで飛び込み、コーナーに押し込むもテイクダウンできず。スタンドに戻るとイノウエがワンツー、左ボディストレートを突き刺し、右クロスがクリーンヒットする。そのままイノウエがパンチでコントロールし続けた。小川は鼻から出血が見られる。

最終回、左ジャブを繰り出すイノウエの顔面に、井上の左フックが伸びる。井上は一気に距離を詰めてイノウエをロープに押し込み、ボディロックで組んだ。しかしイノウエが差し返して、コーナーで両者がヒザを打ち合う。小川は小内刈りでテイクダウンを狙うも倒せず。離れたイノウエが左ジャブのコントロールに戻した。小川も右クロスを伸ばし、ボディロックで組みコーナーに押し込む。ボディへのヒザで削る小川だが、イノウエを捉えきることができない。しかし疲労かイノウエの動きも落ちてきた。

イノウエをコーナーに詰めた小川がシングルレッグで組みつき、遂に尻もちを着かせた。イノウエの左腕を取り、キムラで回転してコーナーから離れる。しっかりと背中を着かせた小川がキムラから腕十字に切り替えた。しかし腕を抜いたイノウエが立ち上がり、小川はスクランブルに持ち込むも立ち上がられてしまう。スタンドに戻り残り10秒を打ち合って終えた。

裁定はユナニマスでイノウエの勝利。小川は終盤に追い上げるも届かず、イノウエがコントロールしきっての勝利だった。


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【Echigo Fujin Festival 11】風田陣に訊く、越後風神祭り─02─「新潟で、北陸の選手を中心に試合を組む」

【写真】前回3月大会出場の面々(C)ECHIGO KAZENOJIN

9月3日(日)、新潟市中央区の万代島多目的広場大かまで、プロ修斗公式戦=越後風神まつり11を開催するプロモーターの風田陣インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

風田氏はキックボクシングから修斗に転向し、選手としてだけでなくジム運営者、さらにプロモーターとして新潟に修斗、MMAを根付かせてきた。その風田氏が『新潟修斗の一つの歴史が終わる』と語った、今大会の見どころを訊く。一つの時代の終わりは、新しい時代の始まりとなる――越後からの熱い風とともに。

【風田陣インタビューPart.01はコチラから】


2013年11月の第1回大会

--先ほどは興行の開催で大変だったエピソードをお聞きしましたが、反対に楽しいエピソードはありますか。

「そうですね……。僕は『大会をお祭りとして楽しみたい』というスタンスです。大会スタッフは全員、ピロクテテス新潟の人たちなので一体感がありますよね。だから選手も頑張ってくれる。それは興行をやっていて楽しい面だと思います」

――風田さんとしては新潟だけでなく、北陸全体を見据えているのですね。

「今やっているアマチュア修斗は『北信越選手権』なんですよ。北信越ということは新潟、富山、石川、福井、そして長野まで入ります。この北信越からプロ選手が出て来たら、どんどんプロ興行に出てもらいたいです」

――一方、他の大都市圏との格差は感じませんか。現在の修斗でいえば東京、大阪、福岡といった大都市圏とは興行の規模やマッチメイクにも違いが出て来ます。

「それはあります。ただ、格差といいますか――マッチメイクで苦労するのは、やはり『新潟の選手や北陸の選手をマッチメイクしたい』という気持ちが強いからなんです。たとえばサステイン興行は全国から選手を呼ぶ。それも修斗のためです。同時に僕は新潟で、北陸の選手を中心に試合を組む。それも修斗のためだと考えています」

――新潟大会のために他の地域から、もっと多くのトップ選手やランカークラスを呼ぶことは考えていないのでしょうか。

「もちろん考えてはいます。でも僕の役割はまず地元の選手の試合を組んで、ツイキャス中継などでアピールすること。サステイン興行やTORAOで『この選手を呼びたい』と思ってもらえるような選手を、この新潟大会から送り出すことだと考えています。

そしてウチのツイキャス中継を視た他の選手が『新潟大会に出たい』と思ってくれたら嬉しいです。今回は大阪からTOMA選手が出てくれます。TOMA選手はオファーしたら、二つ返事でOKをくれました。それは本当に嬉しかったですね。そういう状況になったのも最近の話で。第1回から第3回大会ぐらいまでは『何とかして興行をやっている』という感じでしたから」

――2021年8月の第8回大会からは、新潟LOTSから現在も使用している大かまに会場を移しています。

「コロナ禍で新潟LOTSが使えなくなって、感染予防のガイドラインを守ることができるような風通しの良い会場を探したら、大かまを選びました。大かまは最大だと2000~3000人は入れられる会場なんです。あの時はキックボクシング団体のNKBさんと合同興行を開催することができて、今も単独興行で大かまを使用しています」

――ただ、風通しが良い代わりに3月は寒かったと(笑)。大かまではケージも設置できそうですが、新潟大会でケージを使用する予定はないのでしょうか。

「今は費用の問題でリングを使用していますが、やはりケージは見るだけでお客さんも興奮しますよね。いずれはタイトルマッチ開催やケージも考えていきたいです」

――今大会はピロクテテス卒業生であるYOKOSAI選手の引退試合が組まれました。

「横山(朋彦=YOKOSAIの本名)はピロクテテスでゼロからMMAを始めました。ウチにとってもプロ選手第1号でした。でも修斗で3連続KO負けを喫して、修斗コミッションから引退勧告が出ていたんですよ。それで一度修斗から離れたあと、柔術に取り組んだおかげで打ち合うことなく下から極める術を覚えて。引退勧告から10年後に修斗復帰を認められました。正直に言うと、一度離れているので『横山が引退かぁ』という感慨深さや悲しさのようなものはないです(笑)。

横山はMMAを引退して、今後も柔術の試合には出るそうです。だから僕にとっては、どちらかといえば『新潟修斗の一つの歴史が終わるんだな』という感じですね。もちろんピロクテテスのプロ第1号である横山の引退試合は重要ですし、今回は彼だけのためのポスターも作りましたよ! まだ試合前ですが、横山には『お疲れ様。ありがとう』と伝えたいです」

――なるほど。他にも今大会の見どころをお願いします。

「やはりTOMA選手の出場ですね。今年5月に福岡でTOMA選手の復帰戦を観ましたが(TOMAは3年ぶりの試合だった)、やっぱり強いなぁと思いました。ちょうどその頃、TORAOの山本(陽一)さんと新潟大会の話をしている時に、『TOMA選手を出したら面白いんじゃないか』という提案を頂いて。まずはTOMA選手の強さを新潟の人たちに見てほしい。対戦相手の岡田達磨選手も、ここでTOMA選手に勝てばランキングに入ることができますから。

今回は関東からパラエストラTBの選手が出てくれて、新潟の選手と対戦します。新潟から選手を送り出すこと、そして他地域から新潟大会に出てくれること。この2つが叶ってきているのが、僕としては大会の見どころだと思っています」

――まさに風田さんが目指しているものが実現しつつある――大会としての成長やストーリーも存在しているのですね。

「繰り返しになりますが、いろんな方が協力してくださって大会を行うことができています。横山のSAI-GYMをはじめ、いろんなジムの関係者や選手とも想いを共有できていると感じています。その中から選手たちが越後風神祭りというステージに上がり、自分たちの技術をぶつけ合って、観ている人たちに感動を与える。これは新潟を舞台にした、修斗という映画のようなもので――そんな選手や大会のドラマを観ていただきたいです」

■視聴方法(予定)
9月3日(日)
午後12 時50分~ ツイキャス

■ 越後風神祭り11対戦カード

<フェザー級/5分2R>
TOMA(日本)
岡田達磨(日本)

<フェザー級/5分2R>
小川将貴(日本)
ヨシ・イノウエ(日本)

<フェザー級/5分2R>
久保村ヨシTERU(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
Jセロウ若林(日本)
松下祐介(日本)

<ライト級/5分2R>
畑田智洋(日本)
磯部雄太(日本)

<フェザー級/5分2R>
加藤裕彦(日本)
澤江優侍(日本)

<バンタム級/5分2R>
青井心二(日本)
江口諒(日本)

<フライ級/5分2R>
蓮池勇太(日本)
隼吾(日本)

<フライ級/5分2R>
一杉芳樹(日本)
本多“弥彦”直樹(日本)

<フェザー級/5分2R>
長濱靖(日本)
歩生(日本)

<フェザー級/5分2R>
YOKOSAI(日本)
ムテカツ(日本)

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【Echigo Fujin Festival 11】越後風神祭り主催、風田陣に訊く新潟の修斗─01─「輩が会場に来るかも……」

【写真】新潟に修斗、MMAを根付かせる活動を続ける風田陣氏(C)SHOJIRO KAMEIKE

9月3日(日)、新潟市中央区の万代島多目的広場大かまで、プロ修斗公式戦=越後風神まつり11が開催される。
Text by Shojiro Kameike

2013年11月に第1回大会が開催された越後風神まつりでは、これまでリングが使用されてきた。MAキックのキックボクサーから、シューターとなり今や現プロモーターとして活動中の風田陣氏に、新潟のMMA事情と大会について訊いた。


――MMAPLANETでは国内リングMMAも解禁し、現在リングで行われているプロ修斗新潟大会=越後風神祭りも扱わせていただくこととなりました。

「ありがとうございます!」

――新潟大会は2013年11月17日からスタートし、年1回のペースで開催されてきました。しかし9月3日の第11回大会は今年2回目の興行となります。これは興行規模の拡大や選手層の充実など、何か理由があるのでしょうか。

「コロナ禍があり、関係者から試みとして『ネット配信だけの大会もやってみよう』という提案を頂いたんです。それが今年3月の第10回大会でした。結局はお客さんを入れたのですが……3月の新潟は寒かったですね(笑)」

――新潟大会がスタートした頃は毎年11月頃に新潟LOTSで開催されていましたが、現在は夏に万代島多目的広場大かまを使用しています。開催時期の変更は会場の都合もあったのですか。

「アハハハ、そうなんですよ。3月の大かまは寒くて(苦笑)。だから今後は、春はネット配信大会、夏にお客さんを入れる興行と年2回開催を考えています」

――これまで年1回開催であったのは、マンパワーの問題だったのですね。

「はい。最初はアマチュア修斗を年3回開催して、その集大成として11月にプロ興行をやろうというコンセプトで始めました。あとは僕のやる気次第というか……正直、収支が厳しかったです。これ以上プロ興行を増やしても赤字が増えるだけだったので、年1回開催に」

――これまで修斗の普及のために各地域で、ジム運営→アマチュア修斗開催→プロ興行という流れがありました。もちろん全ての地域で全てのジム関係者が実現できるものではありません。そのなかで、風田さんが新潟でプロ興行を開催しようと考えたキッカケは何だったのでしょうか。

「修斗がなければ今の僕はいません。ですから『修斗に恩返しがしたい、もっと修斗を広めていきたい』という気持ちがありました。ウチのジムも含めてアマチュア選手も頑張っているので、彼らが戦えるプロのステージを創りたい――収支どうこうよりも、まずは自分の想いからプロ興行を始めたんです」

――なるほど。どうしても日本では経済の中心が太平洋側に集中しています。それは格闘技に関しても同じで、日本海側の新潟で風田さんご自身は現役時代からどのような練習環境にあったのでしょうか。現在のジム運営についても教えてください。

「もともと僕はキックボクシングをやっていましたが、寝技についてはテイクダウンされたらクローズドガードで凌ぐだけという状態でした。まずレスリングは新潟にレスリングの強豪校があるので、そこで練習させてもらっていました。柔術はパラエストラ新潟(現レナトゥス柔術アカデミー)で。いろんなところで学んだことをMMAとしてまとめる練習はピュアブレッド大宮でやらせていただいていましたね」

――ピュアブレッド大宮まで通っていたのですか。

「ピュアブレッドの石川真さんが新潟県出身で。試合会場でお会いした時に相談したら『良かったらピュアブレッドで練習しませんか』と誘っていただいたんです。そこから月1回、大宮で練習させてもらっていました。僕も新潟で常設ジムを始め、ウチで育った選手たちが独立していくようになりました。SAI-GYMやBATTLEといったMMAジムは、ウチの卒業生たちが運営しています」

――そうしてジム運営やアマチュア修斗の大会が行われるなか、風田さんの現役時代はプロの試合に出場する場合、新潟から東京、名古屋、大阪まで出向くのが当たり前でした。一方、新潟では他にもプロ興行が開催されていたものの、なかなか定着せずに終わる大会が多かった印象があります。

「他の興行のことは分かりませんが、自分はまず想いだけでやってきましたから。それは僕だけじゃなく、修斗に関わっている人みんながそうでした。だから自分も『とにかく大会をやる!』ということだけ決めて――収支とかは関係なく。それこそコロナ禍では、この先どうなるかは分からなかったし、実際に興行も収支は厳しかったです。でもイベントは絶対に続けよう、と」

――「もう続けるのは無理だ」と諦めそうになることはありませんでしたか。

「それは毎回思っています(笑)。でも応援してくれて、イベントを手伝ってくれている皆さんのおかげで続けることができているんですよ。『そういうものを背負っていけるのは、自分しかいない』という自負はありますね。僕がプロ興行を開催することで、新潟だけでなく日本海側にある全ての格闘技を盛り上げていきたいです」

――そして2013年11月17日、第1回目の新潟大会が開催されました。プロ修斗公式戦は2試合で、他はグラップリングや柔術、アマ修斗公式戦がマッチメイクされています。当時、新潟でプロ興行を開催するうえで大変な面はなかったですか。

「第1回大会の会場である新潟LOTSは、地下格闘技の影響で『もう格闘技には貸さない』ということになっていました。でも何とか交渉した結果、プロ修斗興行のために会場を貸してくれることになって。すると『地下格闘技の人間が新潟LOTSで大会が開催されることに怒っている。当日、輩(やから)が会場に来るかもしれない』という噂が流れたんですよ」

――えぇっ!

「そうしたら石川真さん、天突頑丈さんなど錚々たるメンバーが『会場には一歩も入れさせない』と会場前を固めてくれて」

――石川さんや天突頑丈さん! いろんな意味で強すぎます。

「結局は何も起きなかったのですが、彼らが睨みを利かせてくれていたからだろうと思っています。本当に助かりました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月3日(日)
午後12 時50分~ ツイキャス


       
■ 越後風神祭り11対戦カード

<フェザー級/5分2R>
TOMA(日本)
岡田達磨(日本)

<フェザー級/5分2R>
小川将貴(日本)
ヨシ・イノウエ(日本)

<フェザー級/5分2R>
久保村ヨシTERU(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
Jセロウ若林(日本)
松下祐介(日本)

<ライト級/5分2R>
畑田智洋(日本)
磯部雄太(日本)

<フェザー級/5分2R>
加藤裕彦(日本)
澤江優侍(日本)

<バンタム級/5分2R>
青井心二(日本)
江口諒(日本)

<フライ級/5分2R>
蓮池勇太(日本)
隼吾(日本)

<フライ級/5分2R>
一杉芳樹(日本)
本多“弥彦”直樹(日本)

<フェザー級/5分2R>
長濱靖(日本)
歩生(日本)

<フェザー級/5分2R>
YOKOSAI(日本)
ムテカツ(日本)

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【修斗】速報中!SHOOTO GIG TOKYO Vol.34

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午前中はUFC、午後は修斗。新宿FACEではSHOOTO GIG TOKYO Vol.34が開催されます。メインはフライ級世界ランク8位内田タケルに2022年の新人王・片山将宏が挑むワンマッチ。片山は勢いそのままにランカー撃破となるか。さらに伊集龍皇など将来性豊かな若手が多数出場するラインナップ。今宵は新宿FACEから電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。

ここでまさかの発表。メインに出場する片山が計量で2.7kgオーバーにより試合が消滅。主催者側はチケットの払い戻しに応じるとの事。主催者の姿勢は真摯的だけど、もっと早めに発表してほしかった。わざわざ新宿まで来てるファンもいるんだから。。。そして大幅体重超過の片山。何か事情があるにせよ、さすがにメインでそりゃなしだわ。


【第1試合 アマチュア 女子スーパーアトム級(50kg)】
×丸山帆波(リバーサルジム横浜グランドスラム)
(1R 腕十字)
◯成田柊(AACC)
1R、開始直後からパンチを振るって前に出る。丸山もパンチで応戦するとこれがヒット。成田は腰を落とす。丸山はすかさずタックルに行くが、成田は首を取ってギロチン。下になって絞めるが丸山は首を抜く。しきし成田はすかさず下から腕十字!これが決まってレフェリーが試合を止めた!


【第2試合 トライアウト 58kg契約】
△増田比呂斗(マスタージャパン東京)
(判定0-0)
△鈴木梓文(和術慧舟會HEARTS)
1R、いかにも打ち気満々の増田。ボディがエグい。何度もヒットさせると鈴木はたまらずタックル。これが決まってテイクダウンに成功。マウントから足関節を狙うが増田はスタンドに脱出。だが鈴木はすぐにタックルでテイクダウンしてラウンドを終えた。
2R、開始直後の打撃の交差から鈴木がタックルでテイクダウン。しっかりとポジションを固めて時間が経過。終了間際に増田が立ち上がって膝を放つがタイムアップ。判定はドロー裁定。


【第3試合 トライアウト ウェルター級】
◯後藤亮(TRIBE TOKYO MMA)
(判定3-0)
×石原匠(シューティング宇留野道場)
1R、開始直後にスタンドでバックに周った後藤。すぐにグラウンドに引きずり込む。下になりながら三角絞めを狙うが不発。石原が上になるが膠着してブレイク。再開すると後藤はすぐに組み付いてラウンドを終えた。
2R、やはり組み付いてくる後藤。脚を掛けてテイクダウン。しばらく上を固めるが石原は下からタックルで組み付いてと立ち上がると差し合いになってブレイク。その後も大きな展開なく試合終了。判定は後藤に軍配。


【第4試合 バンタム級】
△藤田ムネノリ(SUBMIT MMA)
(判定0-0)
△永井奏多(TRIBE TOKYO MMA)
1R、藤田が奇襲。ハイからタックルで組みつくとしつこくしつこく寝技に誘い込む。一度はバックに周ったが永井は動き回って脱出を狙う。それでも食らいつく藤田。テイクダウンを巡る激しい攻防の末に藤田はフラフラ。永井の打撃にヒヤヒヤさせられるが、最後は藤田がタックルでテイクダウンしてラウンド終了。
2R、ガス欠気味の藤田に対して永井は細かいパンチとカーフキックをヒット。しかし藤田は決定打をもらわずに組み付いていく。グラウンドに引きずり込むが永井もすぐに立ち上がって一進一退の攻防のまま試合。判定はドロー裁定。


【第5試合 ストロー級】
◯鎌田悠介(パラエストラ松戸)
(1R TKO)
×伊集虎皇(パラエストラ小岩)
1R、開始直後から好戦的な伊集。間合いを詰めてパンチを振るうが鎌田のフックがカウンターでヒット。伊集はダウン。鎌田はパウンドに行くがガードを固めて難を逃れる。しばらく膠着してブレイク。再開すると再び打ち合い。鎌田のパンチが面白いようにヒット。最後はフックで伊集はダウン。パウンドを放ったところでレフェリーが試合を止めた!鎌田が快勝です。


【第6試合 フェザー級 】
△青井太一(心技館)
(判定1-1)
△中村修平(リバーサルジム東京スタンドアウト)
1R、打撃がキレる青井が果敢にパンチをヒットさせる。しかし中村は要所でタックルを決めてテイクダウン。だが青井はすぐに立ち上がる。再びスタンドに戻ると青井のパンチで中村はグラつく。青井は飛び膝を狙うが不発。中村は組み付いてテイクダウン。じわじわとバックに周ると立ち上がった青井の背中に張り付いてラウンドを終えた。
2R、しつこくタックルに来る中村。青井はことごとく切ってパンチを当てる立ち上がり。このまま行くかと思いきや、しがみつくようなタックルで中村はテイクダウンに成功。ポジションをキープしていたが、青井は下からアームロックを仕掛けたところでタイムアップ。判定はスプリットで三者三様のドロー裁定。


【第7試合 フライ級】
△輝龍(roots)
(判定1-0)
△前田壮吉(リバーサルジム横浜グランドスラム)
1R、パンチの交差から刺し合いが長らく続いてブレイク。身体が離れると打ち合いから輝龍のバックハンドブローがヒット。前田は一瞬腰を落とす。だが前田はすぐに立て直して組みつく。首相撲から肘と膝で反撃。しかし大きな展開なく膠着してブレイク。この展開が続いてラウンド終了。
2R、息を吹き返した前田が前に出て距離を潰すとまたも差し合い。首相撲の展開が続く。身体が離れると前田のパンチ、ハイがヒットして輝龍はグラつく。前田は至近距離から肘と膝を狙うがクリーンヒットしない。終盤にはタックルに行くが倒せないまま試合終了。判定はドロー裁定。


【第8試合 フライ級】
×佐々木駿友(T・GRIP TOKYO)
(判定0-3)
◯須藤晃大(格闘DREAMERS)
1R、開始直後に須藤がタックルで組みつく。スタンドでバックに周りかけたが佐々木は正対。身体が離れると須藤のカーフキックが冴え渡る。鋭角に何発もヒットすると佐々木の足が止まる。そこにミドル、前蹴りがボディをえぐると佐々木は後退。危ない場面だったが佐々木は回避。終了間際には須藤がタックルでテイクダウンしてラウンドをまとめて終わった。
2R、やはり須藤のカーフがエグい。何発もヒットして佐々木の動きを止める。手数で圧倒。終了間際にはタックルでテイクダウンを奪うと肩固めであわやの場面を作るが佐々木は何とか凌いで試合終了。判定は須藤に軍配。


【第9試合 フェザー級】
×ヨシ・イノウエ(パラエストラTB)
(1R TKO)
◯猿山千里(RISING SUN)
リーチで劣る猿山は思い切りよく間合いを詰めて左右のフックを振り回す。対するイノウエは長いリーチを活かして遠距離のパンチ、首相撲からの膝の連打で迎撃。一進一退の打撃戦が続く。中盤に入ると猿山がコーナーに追い詰めて左右のフックがクリーンヒット。イノウエが腰を落としたのを見てレフェリーが試合を止めた!


【第10試合 セミファイナル バンタム級】
◯伊集龍皇(パラエストラ小岩)
(1R ヒールホールド)
×青井心二(心技館)
1R、開始直後からダッシュして打撃戦を仕掛ける伊集。青井が迎撃するとタックルに切り替えてテイクダウン。猪木アリ状態から一気に足を掴んでヒールホールド!青井がタップ!伊集が鮮やかに極めた!
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【Shooto2023#01】「パンクラス、DEEPに続いて修斗でも」山本健斗デリカット戦へ、山本琢也─02─

【写真】熱くなることを抑えることができるか── (C)MMAPLANET

15日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#01で、山本健斗デリカットと対戦する山本琢也のインタビュー後編。

グラチャンで2階級制覇を果たしたあと、RIZINで敗れながら、家族のために復帰を果たす山本。その舞台に修斗を選んだ理由と現在の目標とは。それは鶴屋怜のパンクラス王座奪取から始まる、パラエストラ千葉ネットワークの野望だった。

<山本琢也インタビューPart.01はコチラから>


――山本選手がMMAを続けるモチベーションは、やはりご家族なのですね。

「自分の場合は、そうですね。子供が自慢できるようなものを見せてあげたい。僕は勉強の成績が良いわけでもなくて。そんな僕が子供に見せられるものは何かなって考えた時に、このMMAしかないのかなって思います。格闘技をやっていると、いつ最後が来るか分からないじゃないですか。

だから今は毎試合、良いところを見せられるように頑張りたい。そう思っています。あと、自分自身、RIZINで負けた時は恥ずかしくて、1カ月ぐらい外に出られなかったんですよ。誰かから連絡をもらっても、返事もせずに」

――……。

「すると、ネバークイットで一緒に練習しているISAOさんから『また練習においでよ』と誘っていただいたんです。そこからまた少しずつ練習に参加するようになりました。ISAOさんに声をかけていただく前は練習していなかったから、また体重が戻ってしまって」

――そこで体重の話に戻るのですね(笑)。

「さすがに100キロまではいかなかったですが、太りやすい体質なんでしょうね……たぶん」

――果たして体質なのか何なのか、ご自身で調べたことはないのですか。

「僕と一緒に生活していたら、太る理由は分かると思います(苦笑)。1日中食べ続けていたり――特にご飯が大好きだし、ジュースもメチャクチャ飲むので、やりたい放題ですよ」

――それを自分で言ってはいけないかと……(苦笑)。試合の話に戻すと、前回の試合から1年空いた理由は何だったのでしょうか。

「去年もRIZINからオファーは頂いていました。でも僕が体重を落とせそうになかったり、大会自体が無くなったりで。ただ、1年も試合をしないのはマズイなと思って、鶴屋さんに相談したんです。そこで修斗の試合が決まりそうだったのに、今度は僕が怪我をしてしまいました」

――ということは、今回の試合は負傷明けということになるのですね。

「はい。1月の大会までには治すので――と伝えて、今回試合を組んでいただきました」

――復帰戦の舞台が修斗になったのは理由も教えていただけますか。

「まずパンクラスのフェザー級には、練習仲間のISAOさんがいます。DEEPでも、神田コウヤ君が活躍していて、今度はタイトルマッチですよね(2月11日、五明宏人と暫定王座を争う)。簡単に言うと、フェザー級のランカーに練習仲間がいない修斗を選びました。やっぱりベルトが欲しいので」

――いわゆるスポットではなく、修斗のベルトを巻くために参戦するということですね。

「もともとアマ修斗全日本で優勝して、プロでも新人王トーナメントにエントリーしていて、諸事情で出場を辞退しました。そのあとはグラチャンに出ていて、修斗の会場に行くことも少なかったんです。でも修斗については、パラ千葉ネットワークからは扇久保(博正)さんや岡田(遼)さんが出ていて、その誇りを胸に戦っているという印象があります。……すみません、ただ個人的にはそのあたりのことは何も考えていなくて(苦笑)」

――対戦相手である山本健斗デリカット選手についても、あまりご存じないですか。

「いえっ、試合が決まってから映像は見ました。どちらかというと打撃が強いファイターで、僕との試合でも前に出て来るのかな、という感じです」

――その試合映像を見て研究するタイプでは……なさそうですね。

「アハハハ。試合でどう体が動くか。試合してみないと分からないタイプです。でもRIZINで負けて、そういった対策も大事だなと思いました。今回は相手をイメージしながら、対策もやってきています。

鶴屋さんから『また熱くなったら打ち合いに行くだろ?』と聞かれて、僕も冗談で『そうだと思います』と答えたんですよ。『それで良いわけないだろう!』と怒られました(笑)。どうしても打撃をもらったら熱くなってしまうところがあるので、同じ失敗は繰り返したくないです」

――では、この2年で練習環境が変わったなかで、最も成長していると実感する部分は何でしょうか。

「それが、実感できているものがないんです(苦笑)」

――えっ……。

「一緒に練習している選手について、『この人は強くなったなぁ』と思うことはあります。でも自分の試合スタイルは変わらないし、他の部分がどう変わったかは分からないんですよね。それは次の試合で、僕がどう変わったかを皆さんに見てほしいです」

――なるほどっ! 対戦するデリカット選手は現在、修斗世界フェザー級2位です。王者のSASUKE選手がRTUのワンマッチに出場しているなかで、山本選手に勝てば暫定王座決定戦――あるいは正規王座挑戦に近づくことができるマッチメイクではないでしょうか。

「そこは意識しています。修斗に出るからには、やっぱりベルトを目指さないといけないと思っています。もちろんベルトを獲る自信もあります。

パラ千葉ネットワークの中でも鶴屋怜君がパンクラスのベルトを獲って、次はコウヤ君がDEEPのベルトに挑みます。さらに僕が修斗のベルトを巻けるように、とチームメイトからも応援してもらっています。だから、ここが僕の頑張りどころですよね。格闘技人生ってチャンスが多いわけではないので、ここで頑張って修斗のベルトを獲りたいです」

■視聴方法(予定)
1月15日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2023#01対戦カード

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット(日本)
山本琢也(日本)

<63キロ契約/5分3R>
加藤ケンジ(日本)
ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト(ブラジル)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
黒部三奈(日本)
渡辺彩華(日本)

<バンタム級/5分3R>
野尻定由(日本)
齋藤奨司(日本)

<2022年度新人王決定Tフライ級決勝戦/5分2R>
須藤晃大(日本)
片山将宏(日本)

<2022年度新人王決定Tフェザー級決勝戦/5分2R>
椿飛鳥(日本)
CHAN-龍(日本)

<2022年度新人王決定Tライト級決勝戦/5分2R>
安海健人(日本)
深見弦汰(日本)

<2022年度新人王決定Tウェルター級決勝戦/5分2R>
クアト驎(日本)
エフェヴィガ雄志(日本)

<68キロ契約/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
磯部鉄心(日本)

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ABEMA Grachan50 MMA Shooto Shooto2021#06 VTJ VTJ2021 ボクシング ヨシ・イノウエ 宇佐美正パトリック 野村駿太

【VTJ2021】EXFIGHT=宇佐美正パトリック✖BRAVE=野村駿太。若手のパワーハウス勢が激突

【写真】VTJ版Young Blood的なファイトが決まった(C)MMAPLANET

25日(月)、Sustainより11月6日(土)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるVTJ2021で宇佐美正パトリック✖野村駿太というプロ2戦目同士のライト級マッチが組まれることが発表された。

格闘家育成プロジェクト『格闘DREAMERS』を経て、LDHmartialarts契約EXFIGHT所属プロフェッショナルMMAファイターとなったパトリックは、9月20日のShooto2021#06のヨシ・イノウエ戦で1R4分18秒に左ボディKO勝ちでプロ初陣を飾っている。

対して、BRAVE所属の野村は9月5日のGrachan50で前田啓伍を相手に判定勝ちしプロキャリアをスタートさせた。


野村は松山工業高校~自衛隊体育学校と伝統派のポイント空手で活躍してきた選手で、2020年の全日本空手道選手権では、愛媛代表として男子組手で5位(※ベスト8)入賞をしている。

MMA初戦でも伝統派競技空手特有の半身の構えを見せていた野村とパトリックのマッチアップは、空手✖ボクシングという見方を概ねされるだろう。とはいえパトリックはボクシングで高校6冠となる以前に極真空手、正道会館空手、新空手K-3のキッズ部門で蹴り有り、あるいはグローブ着用顔面有りルールで国内のトップとして戦ってきている。

蹴りへの慣れは、プロデビュー戦でのローの切れを見ても分かる通りだ。

既にJ-MMA界有数の拳の攻撃を有しているパトリック。その象徴的な攻撃は左ボディショットだ。

プロデビュー前からDREAMERS内で見られたアマMMAでもその威力を如何なく発揮してきたが、忘れてはならないのはなぜあの距離に入れるのかということだ。

MMAであの距離でボディショットを放つことができるのは、右オーバーハンドや左リードフックの鋭さがあるからに他ならない。

野村がこの2つのパンチの勢いで真っ直ぐ下がるようなことになれば、ケージを背負い腹を抉られる距離になる。

その野村はデビュー戦を見る限り、伸ばせば拳が届く位置で空手特有の構えでアゴを守ることがなく連打を見せていたが、この距離は完全にパトリックの制空権といえる。と同時に野村、構えは左手前貴重でヒザ蹴り後などに足を前方に着地させ、スイッチするとサウスポーからもオーソと同じ攻撃を繰り出すことができる。

ポイント空手の当てる……届かせることを主体にした突きから、ダメージを与えることに軸を置くMMAでは野村のパンチ自体は多分にボクシング化している。よって低い位置にあった拳を一度、肩の位置に持って来るようになる。

溜め、反動、筋力で打つパンチはパトリックが野村を上回ることは否定できないので、この距離になる野村は圧倒的に不利だろう。

と同時に、野村は腰上の位置から繰り出すパンチも見られる。この軌道から伸ばされる突きは、結果として関節の接続で放たれるモノで空手特有だ。

この突きがパトリックの圧力に負けず、その制空権で放たれると勝負はどう転ぶか分からない。そんな一撃、そしてパトリックの詰めをJKA空手のステップで外すことができるのか──小外刈りなど、力以上にタイミング=空手の足払い的な動きが見られるか。この3点に注目すると、より興味深くなるパトリック✖野村のルーキー対決はEXFIGHTとBRAVEというポテンシャルの高い若い選手が集まる、J-MMA界の新パワーハウスのぶつかり合いとなる。

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ABEMA Shooto2021#06 ブログ ヨシ・イノウエ 宇佐美正パトリック

【Shooto2021#06】プロ初陣で初回KO勝ち、宇佐美正パトリック「入場する時はお腹が痛かったです」

【写真】まさに安堵の笑みを浮かべたパトリック(C)MMAPLANET

20日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2021#06で、宇佐美正パトリックがヨシ・イノウエから公約通りKO勝ちし鮮烈なデビューをした。

「格闘DREAMERS」からLDH martialartsと契約を果たし、この日にプロMMA初戦を迎えたパトリック。この試合は7月に同じくLDH所属ファイターの中村倫也のKO勝ちに続かなければというプレッシャーとの戦いでもあった。

パトリックの試合後の談話をお届けしたい。


──期待通りの左ボディが決まりました。

「そうっすね。取りあえず、良かったです」

──嬉しいよりも、ホッとしたというところですか。

「(中村)倫也さんに続いて、倒せたというところでホッとしている感じです」

──今日の試合でデキたところ、デキなかったところは?

「テイクダウンを取られてしまった……というところでも、下からちゃんとヒジを入れるころがデキて、相手もカットしていました。タイミングを見て立つところは、ちゃんと立つこともデキたと思います。

ただし、自分のなかではテイクダウンを取られないということを徹底してきていたので、テイクダウンを取られたことには反省して、また磨き直さないといけないです」

──一番良かったと思うところはどこでしょうか。

「最後、倒した瞬間もちゃんと見えていたことです。カーフキックも効いていて、左フックも嫌がっていました。踏み込んだ時にボディががら空きで、そこでしっかりとボディを打ちこめたことは良かったんじゃないかなと思います」

──試合前のインタビューで、「これで倒すというのは決めている」ということでしたが、それで倒せましたか。

「多分、デキていないです」

──では、そこは次回の楽しみにしています。

「ハイ。結果的にKOできて……1RでKOするとはずっと言ってきたので、そこは有言実行できたかなと思います」

──試合後、岡見選手からはどのような言葉がありましたか。

「『取りあえずはホッとしたよ。また走り込みやろうな』って。この言葉は嬉しいことですし、走り込みもやります。でも、チョット休みたいです(苦笑)。やっぱりプレッシャーが凄かったので、自分のなかでも感じていることがあって。入場する時はお腹が痛かったです」

──そこまででしたか。

「プレッシャーで押しつぶされそうだったけど、ケージの中に入った瞬間に『やるぞ』って気持ちを切り替えることができて良かったです」

──その後の試合は観られましたか。

「西川君の試合を見ました。凄かったですね。デキることを常にやっている。常に考えて動いているのは、凄く伝わってきました。こういう時は、こうしたら良いのかって見ていて、凄く勉強になりました。真似ができるモノがあれば真似したいですし、自分も色々と練習しようと思いました」

──次戦、いつぐらいにと考えていますか。

「年末ぐらいじゃないですか。ハイ」

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MMA Shooto2021#06 ブログ ヨシ・イノウエ 宇佐美正パトリック

【Shooto2021#06】格闘DREAMERS宇佐美正パトリックがプロデビュー、左ボディでイノウエを沈める

<ライト級/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
Def.1R4分18秒 by KO
宇佐美正パトリック(日本)

イノウエが距離を詰めて右ロー、パトリックも蹴りで距離を取る。そして鋭い踏み込みから右スイングを振るうぱちりっく、イノウエが組み付くと、差し替えしてケージ際でパンチを当てる。イノウエは離れるが、パトリックの左ヒザがヒット。さらにパトリックがパンチの連打でイノウエの動きを止める。イノウエはパトリックの右足にシングルを仕掛け、ケージに押し込む。

両腕を差し込んでディフェンスしていたパトリックだったが、イノウエはボディロックから足をすくい上げてグラウンドに持ち込んだ。下になって、自コーナー前に移動したパトリック。イノウエがパンチを連打するなから、パトリックが上半身を起こしかけるが、イノウエが抑え込んでいく。しかしパトリックも立ち上がり、ケージ中央へ。

イノウエが右スイングを放ったところに、右カーフを合わせたパトリック。この一発で後ろに下がるイノウエに、パトリックが左ボディを突き刺した。うずくまくイノウエにパトリックがパンチを浴びせようとしたところで、レフェリーが試合を止めた。


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ABEMA MMA ONE Shooto2021#06   チャンネル ヨシ・イノウエ 今市凌太 修斗 宇佐美正パトリック 安藤達也 岩本健汰 岩﨑大河 後藤丈治 椿飛鳥 江藤公洋 石井逸人 石橋佳大 西川大和

【Shooto2021#06】計量終了 意地を見せろ、江藤✖グンター!!。パトリック&岩本に負けるな、岩﨑大河!!!

【写真】3回戦、修斗初陣。デビュー戦に試合順で上位を譲った江藤とグンター、意地を見せることができるか (C)THEONE

明日20日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#06の計量が、港区KCOLオフィスで行われた。

修斗世界ライト級選手権試合、環太平洋バンタム級選手権試合を筆頭に後藤丈治✖石橋佳大のバンタム級戦、修斗初出場となる江藤公洋✖グンター・カルンダの75キロ契約戦という2つの3回戦に負けないほど注目度の高いクラスB=2回戦が組まれた今大会。

その2回戦でMMAデビュー戦を戦う岩本健汰と椿飛鳥は当日計量のため、それ以外の7試合=14選手は全て計量をクリアしている。


岩本と同様に宇佐美正パトリックのMMAデビュー戦も注目度が高いが、ミドル級で修斗初出場となる岩﨑大河と今市凌太の一戦も忘れてはならない。

北斗旗体重別全日本王者からMMAに転向後4連勝、これまでの岩﨑はコロナ感染予防対策から当日計量で93キロという計量ばかりで、前日で北米ウェイト制のミドル級という計量を始めて経験し、パスしている。

キャリア5戦目、パトリックや岩本に負けないインパクトを残したい岩﨑だ。そんな岩﨑以上に、試合順で3回戦ながら2回戦に上位を譲った江藤は、温厚な人柄であることは重々承知で、この試合順に怒りを覚え、当日のエネルギーに変えてもらいたい。

カルンダとの一戦は、ONE Warrior Seriesで吹っ切ったファイトを見せていた時の江藤──いや、それ以上の江藤が求められる。

椿✖岩本以外の計量結果は、以下の通りだ。

■視聴方法(予定)
9月20日(月・祝)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#06 計量結果

※赤字の選手をクリックすると、インタビューに飛びます
             
<修斗世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]川名TENCHO雄生:70.3キロ
[挑戦者]西川大和:69.6キロ

<修斗環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]安藤達也:61.1キロ
[挑戦者]石井逸人:61.1キロ

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:61.1キロ
石橋佳大:61.2キロ

<ライト級/5分2R>※当日計量
椿飛鳥──
岩本健汰──

<ライト級/5分2R>
ヨシ・イノウエ:70.2キロ
宇佐美正パトリック:69.9キロ

<75キロ契約/5分3R>
江藤公洋:74.6キロ
グンター・カルンダ:74.6キロ

<ミドル級/5分2R>
岩﨑大河:83.8キロ
今市凌太:83.5キロ

<フライ級/5分2R>
内田タケル:56.5キロ
大竹陽:56.7キロ

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ABEMA MMA Shooto2021#06   ブログ ヨシ・イノウエ 宇佐美正パトリック

【Shooto2021#06】初陣=ヨシ・イノウエ戦。宇佐美正パトリック「コレで倒すというのは決めています」

【写真】かなり甘いルックスのパトリック。そして今回のインタビューでは、弱冠関西弁に戻っているように感じられた(C)MMAPLANET

20日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#06。同大会で『格闘DREAMERS』からLDH martialartsとの契約を勝ち取った宇佐美正パトリックが、ヨシ・イノウエとMMAデビュー戦を戦う。

打撃の強さ、パンチの技術&パワーは既に国内MMAトップレベル。とはいえMMAはMMAだ。組まさないで勝つこともあるだろうが、組まれてから、倒されてからがどれだけ強化されているのか。努力で手にできない──天賦の才=拳の強さに、努力で身につけることができる組の対応が追いつけば、宇佐美正パトリックはJ-MMA界の至宝になる可能性を持つ。デビュー戦を控えたパトリックに話を訊いた。


──輪郭がスッキリしていますね。

「そうですね、体重を落とすと顔が小さくなってきます」

──前日計量の70.3キロも、MMAファイターになって初めてかと思います。

「でもボクシングの時は69キロまで落としていたので。五輪の選考会は75キロ、ミドル級だったのですが、減量が苦しいということはないです」

──MMAを始めて、組み技があることで体つきや筋肉量も変ったかと思うのですが、それでも減量は順調だということですね。

「疲れは多少はありますけど、全然問題はないです。今回、いつ試合が決まっても良いようにずっと調整をしてきていので。本当に無理なく体重を落とせています。無理に落とすと代謝が下がって食事が摂れなくなってしまうじゃないですか、僕は食べながら落としたいので。時間を掛けて1日500グラムを目安に、体重を落とす感じで。練習をすると1.5キロとか2キロ落ちるので、そうしたら500グラム分落とすだけで食事もできますしストレスもなかったです。

もう試合用の練習は上がっているのですが、昨日(※取材は17日に行われた)もランニングをして体は軽かったです。数値的にも、減量前の普段の数字と全く変わっていないですし、メチャクチャ調子は良いです」

──計量まで2日で、問題はなさそうですね。

「もうリミットが見えてきたので、今日は塩抜きをして明日から水抜きをする予定だったんですけど、代謝だけで落ちそうです。普段から三盃(LDH経営の居酒屋)のお弁当を用意してもらって食事しているのですが、試合の1週間前は朝と昼は食べて、夜はサラダという感じにしていました。それに僕は普段から味の薄いモノを食べることが多いです」

──パトリック選手は大阪ですし、東京の味を濃いと感じたことないですか。

「あぁ、ありますねぇ。自炊もしていますけど、やっぱり味は濃くはしないです」

──やはり出汁文化ですね(笑)。自分らのような世代は、関西から来ると東京では『うどんが食べられない』という風だったのですが、それはパトリック選手の世代でも続いているのでしょうか。

「あぁ、分かります。醤油味が濃くて。うどんは自分で創りますね(笑)」

──そんな体調面、食事面も含めてですが、4月にEX FIGHT所属選手ではなくLDH martial arts契約選手となり心構えも変わったでしょうか。

「全然違いますね。この環境が、やはり他と違いますし。ボクシングの時と比較しても、めっちゃ打ちこめています。自分に足らないフィジカル面も、しっかりと指導してもらったので、ヨシ・イノウエ選手と戦ってもパワー負けすることはないはずです。

組技の方もGENでも練習していますし、凄く自信があります。何よりもMMAだけに集中できているので、毎日が発見だらけで楽しくて。分からないことも(中村)倫也さんに尋ねたり、岡見(勇信)さん、髙谷(裕之)さん、石田(光洋)さんに指導してもらって、日々進化していることを実感できています。

それこそ僕は契約選手だから、結果を残して皆の手本にならないといけないので、結果を出すために努力しています。気持ちとしては倫也さんと同じ日にデビューしたかったですけど……」

──いや、改めて4月の最終オーディションでは、指を大怪我していてアレだけ戦っていたと思います。パンチもそうですが、クラッチできないので組みも大変だったかと。

「実はスタンドのギロチンの時も指のことがあったので、組み方が逆だったんです。ホントに倫也さんと同じ日にデビューしたかったですけど、ここまでサポートがあって自分勝手に感情を優先させることはできないですし、このデビュー戦が遅くなった期間分だけ強くなれたと思っています」

──と同時に、これだけの環境が整っているだけに逆にプレッシャーを感じることもあるのではないかと。

「プレッシャーはヤバいです。倫也さんはレスリングで勝つかと思ったら、ハイキックで倒して……仮契約の鈴木崇矢選手が、EXFIGHT-1で格上のプロ選手を左ストレート一発で失神させてKO勝ち。凄いプレッシャーになっています。だからこそ、楽しみたいと思っています。

勝つことしか考えていないですし、勝つイメージもできています。少し様子を見たら倒しに行こうかと思います。コレで倒すっていうのは、もう決めています」

──力強い言葉です。

「向かい合っていないので分からないですけど、ただ殴り合うっていうんじゃなくて、駆け引きが面白い試合になると思います。」

──4月のアママッチを見た時から、パトリック選手のようなパンチを打てる選手は日本のMMA界にはいないと思いました。

「ありがとうございます」

──と同時に、その既に持っているボクシングをどこまで使い切れるのか。組み技があるなか、ボクシングとは距離も角度も違います。現状、MMAのなかでどれだけ自分の打撃を使いこなせるという感覚でいますか。

「正直、最近ではほぼグラップリングの練習しかしていないんです。指のケガが治ってからも。だから壁レスとかもメチャクチャ自身があります。ヨシ・イノウエ選手は四つ組みが強いですけど、もし組まれるようなことがあっても全然大丈夫です。

確かに僕のバックボーンはボクシングです。でも、今はMMAファイターでボクサーじゃないです。ボクサーだからパンチが上手いとかでなく、MMAファイターとしてグラフにしても局面、局面が揃ってきています。組み技も寝技も対応できます。でも試合はパンチで倒します!!」

──そこは殴って勝つと。

「やっぱり、分かりやすいですからね。4月の最終オーディションの試合はレフェリーストップでしたけど、日高(健太郎)選手は半分意識がありました。失神させるか、ガードポジションを取られても仕留めきる。誰が見ても『これは続けたら、ヤバい』と思うような勝ち方をします。

確かに一番大切なことは勝つことで、そこは絶対に拘ります。と同時に試合内容も『コイツ、ヤバいな。マジで野人、野生やな』というようなインパクトを残したいです!!」

■視聴方法(予定)
9月20日(月・祝)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ SHOOTO2021#06対戦カード
             
<修斗世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]川名TENCHO雄生(日本)
[挑戦者]西川大和(日本)

<修斗環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]安藤達也(日本)
[挑戦者]石井逸人(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
石橋佳大(日本)

<ライト級/5分2R>
椿飛鳥(日本)
岩本健汰(日本)

<ライト級/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
宇佐美正パトリック(日本)

<75キロ契約/5分3R>
江藤公洋(日本)
グンター・カルンダ(コンゴ民主共和国)

<ミドル級/5分2R>
岩﨑大河(日本)
今市凌太(日本)

<フライ級/5分2R>
内田タケル(日本)
大竹陽(日本)

The post 【Shooto2021#06】初陣=ヨシ・イノウエ戦。宇佐美正パトリック「コレで倒すというのは決めています」 first appeared on MMAPLANET.