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Brave CF BRAVE CF69 IMMAF MMA MMA Super Cup MMAPLANET o UFC アブディサラム・クバチニエフ アレクサンドル・イリッチ カミル・マゴメドフ クレベル・ソウザ パンクラス ホゼ・トーレス ムハンマド・シャヒド ンコシ・ンデベレ 山口怜臣

【BRAVE CF & IMMAF】IMMAFとBRAVE CFが合体。国際コンバット週間、今年はセルビアで開催

【写真】左端がIMMAFのケリース・ブラウン代表、右端がBRAVEのシャド代表 (C)BRAVE CF

16日(月・現地時間)、BRAVE CFとIMMAF、そしてセルビアMMA連盟の3者がセルビアのベオグラードで記者会見を開き、2月11日(土・同)から18日(土・同)まで同地でBRAVE international Combat Week(以下BICW)を開催することを発表した。

2017年から2019年までBRAVE CFはIMMAFとバーレーンでIMMAF世界大会を共催し(両組織の親会社はバーレーン王国が出資するKHKスポーツ)、昨年はIMMAF国別対抗戦=MMA SUPER CUPとBRACE CF57が合体したBICWを3月に行っている。


そんなアマとプロのMMAの祭典が初めてバーレーンを飛び出し、今年はベオグラードで実施されることとなった。BICWは11日のIMMAF世界大会の開幕から、18日のBRAVE CF69でクライマックスを迎える。

IMMAF世界大会には体を拠点に置き、日本では昨年のクリスマスにパンクラスでアマMMAを戦った山口怜臣が出場する。

また現地のスターク・アリーナで取り行われるBRAVE CF69ではメインでキルギス人BRAVE CF暫定ライト級王者アブディサラム・クバチニエフがカミル・マゴメドフの挑戦を受け、コメインではセルビア一番人気のアレクサンドル・イリッチが5年振りとなる国内での試合を88キロ契約でクレベル・ソウザと戦う一戦が決まっている。

この他、「BRAVE CF69は世界中のファイターを招聘するとムハンマド・シャヒドBRAVE CF代表は語っているが、3月18日(土・同)のイスラエル=BRAVE CF70でホゼ・トーレスとンコシ・ンデベレという──UFCベテラン✖南アフリカの新鋭というカードも既に明らかとなっており、何気に気になるカードをBRAVE CFは2023年も組んできそうだ。

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BICW2022 Brave CF BRAVE CF57 MMA MMA Super Cup MMAPLANET o PFL ジャラ・フセイン・アルシラウィ ハムザ・コヘジ ブラッド・カトーナ ムハンマド・シャヒド ロクサン・モダフェリ 海外

【BICW2022】BRAVE国際コンバットウィーク in バーレーン―02―『白バイの先導でキャラバン爆走!』

【写真】ステージが豪華だから、どうだ――ということはいえますが、圧巻。やはり、羨ましい。そして日本人選手の強化につながらないかということです(C)MMAPLANET

9日(水・現地時間)、BRAVE International Combat Weekの事実上の初日はBRAVE CF57の公開練習が午後2時からKHK MMAジムで行われる予定でしたが、直前で時間と場所が変更となりました。

まさにホテルを出る1時間を前にして、KHK MMAジムはBRAVE CF57まで閉められているという連絡が入りました。


いわばバーレーン王国の所有物といっても過言でない同ジムがどのような設備を誇っているのか、非常に楽しみにしていたため残念な知らせです。

と同時に――ぞわっ、ひょっとしてクラスターかと思いきや、MMA SUPER CUPに出場するチーム・バーレーン勢に加え、BRAVE CF57のメインでBRAVE CFバンタム級王座決定戦でブラッド・カトーナと対戦するハムザ・コヘジらは、この週末までKHK MMAではなくストロング・ヴィレッジというジムでトレーニングを行っているからジムは閉められている。それが理由でした。

コヘジのファイトキャンプには海外からコーチを招き、ロシアやブラジル人の帰化選手が加わるチーム・バーレーンの面々にも寝泊まりする施設が必要で、ストロング・ヴィレッジジムには宿泊環境が整っている。

そんなことが公開練習当日は伝わっていない。自分の以前からあったイメージ、お金持ちのブラジル=中東にまさに当てはまるアクシデントというか、インシデントとの影響でKHK MMA訪問はまたの機会となりました。

それでもMMA SUPER CUPは午後4時からルールブリーフィング、午後7時から開幕式と予定されたスケジュールが滞りなく進行していました。

自分はブリーフィングの様子を少し眺めさせてもらい、午後4時半からBRAVE CFのムハンマド・シャヒド代表と取材というか歓談の時間を提供してもらい、30分ほどBRAVE NATIONや現状のMMA産業の在り方という彼の得意分野の話題から、キャプテン翼、刃牙など様々な話、そしてJMMAFについて意見を交換させてもらいました。

印象深かったのはシャヒド代表がSUPER CUPでロシアとウクライナの選手団の派遣がならなかった話題になると、猛烈な勢いで話し続ける熱血漢の表情が、一気に沈痛な面持ちに変わったことです。

バーレーンMMA界、KHK MMAはロシアとつながりが強く、帰化ファイターも少なくありません。ヘッドコーチのBRAVE スーパーライト級王者エルダル・エルダノフもそんな1人です。

IMMAFではIOCの措置に準じて、今回のロシアチームの参加を取りやめ、ウクライナ選手団は出国ができない(できても望まない?)――なか、この原稿を書いている時点から、数時間後にSUPER CUPの準々決勝がスタートします。

シャヒド代表と歓談後、一旦部屋に戻り――たった1人の滞在に我が家のリビングの倍はあるスペース&ジャグジー付きのバスタブ有り――片隅につくったワーキングプレースで、日本の各所、米国のロクサン・モダフェリと連絡を取りあい、SUPER CUP開会式に向かいました。

8チームの選手団、メディア、IMMF勢のため小型パスが10台用意され、白バイの先導でハリファ・スポーツシティ・アリーナに向かいます。鉄道のないバーレーン、マナーマ市内は幹線道路のジャンクションのたびにひどい渋滞に起こり、その緩和のために造られている大型のロータリーも、サークル部分に車が入れない状態です。

が、白バイ野郎(失礼!)は青い閃光を放ち、強大なサイレン音で八面六臂の活躍。合流路線から、幹線の車線から、どんどん他の車の制止し、キャラバンを爆走させます。しかも10台のバスのドライバーもこういうことに慣れているのか、2車線、3車線を相当な勢いで疾走しつつ、互いの車線変更のスペースを創って、見事なコンビネーションで会場まで突き進みました。

正直、肝を冷やす乗り心地でしたが、無事セレモニーの開幕10分以上前に我々は現地に到着することができました。

セレモニーというか、会場内の舞台セットは想像をはるかに超える豪華さで、対して配信を視聴しているだけでは分からなかったことですが、サークルケージのキャットウォークは照明用で、スペースも狭く、足元も柔らかかったです。

さすが、リングガールを持たないBRAVEのケージという感じでした。

式はIMMAF会長の挨拶、バーレーンMMA協会の会長の挨拶があり、「MMAはバーレーンで唯一国際レベルにあるスポーツだ」という話が聞かれました。

「そんなことねぇよ」というのは簡単です。しかし、これだけアマ大会から力をいれ、国際市場に打って出るプロ大会がある。さらに帰化選手が現状をリードし、そこに若い世代が力をつけるという未来を侮ることはできないです。

一方で、先人といっても過言でないUAE、いやアブダビの状況を見て、潤沢すぎる資金があっても母国の選手強化は予定通り進むとは限らないですが、BRAVEとバーレーンの試みは産業形態の変化、地盤から変えることなので、アブダビと同じスケールは用いることはできないかもしれないです。

いずれにせよ、この環境があればバーレーン一国だけでなく、中東全体の底上げになることは絶対です。それは先日、PFL CSで本戦契約を勝ち取ったBRAVEウェルター級&ウェルター級王者――ヨルダンのライオン、ジャラ・フセイン・アルシラウィを見ても明らかだと思います。

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Brave CF BRAVE CF57 F1 MMA MMA Super Cup MMAPLANET o UFC   ムハンマド・シャヒド

【BRAVE CF57】ムハンマド・シャヒド代表―02―「重要なのは選手が2人、どちらが強いかを競い合うこと」

【写真】選手団の宿泊する首都マナーマ市内のホテルはBRABE CF57とMMA SUPER CUP一色だ (C)MMAPLANET

中東バーレーンで8日(火・現地時間)から12日(土・同)までBRAVE International Combat Weekが開催される。BICWは8日から開会式、9日が準決勝、12日に決勝が行われるアマチュアの国別トーナメント=MMA SUPER CUPと11日(金・同)に3大タイトル戦が組まれたBRAVE CF57で構成されている。

ロシアのウクライナ侵攻を受けて、両国の出場がなくなり、オセアニア、アイルランド、メキシコ、アラブ王者、カザフスタン、バルカン王者、バーレーン、タジキスタンの8チームで争われることになったSuper Cupこそ、ムハンマド・シャヒドBRAVE CF代表によると新しいBRAVE CFの旅、その第一歩となるという。

BRAVEが目指す、MMA産業――その未来図とは。

<ムハンマド・シャヒド・インタビューPart.01はコチラから>


――BRAVEの使命というのは?

「リーグ・モデルを構築して、MMAのフォーマットを変えなければならない。世界中の国がナショナル協会を創設し、他のスポーツのように政府の援助を受けるようなスポーツにMMAを進化させたいんだよ。そういう世界にするには良い面ばかりを発していてはいけない。改善しないといけないダメな面にも言及すべきなんだ。

日本にもこの世界を代表するプロモーションが存在していたけど、あの時からMMAは何が変わっただろうか。構造は何も変わっていないままだろう。これからの10年、この点が本当に重要になってくる。

スポーツとして協会が存在し、政府から資金を得ることができるスポーツにならないと、MMAは変わらないままだ。バーレーンではこのスポーツが普及するために、資金を投入しサポートしている。だから、こんなに急激にMMAは発展したんだ。

今年のIMMAFの世界選手権には67ヵ国からの参加者があった。でも、MMAがスポーツとして発展するためのフォーマットはできていない。選手たちが日々の努力がもたらすことが、ただ戦うだけになってしまう。そうしないためにニューモデルが必要になるんだ。その必要性を世界に広めるための機会をバーレーンは提供している」

――とはいえ、現状も真の実力者はMMAで十分な成功を収めることができています。

「そう。ただし、平等だろうか? 日本人選手で英語が話せず、トラッシュトークを英語圏の人々に披露できないことで、戦う機会を失っているケースはないだろうか。力はある、でも投資に値する市場を持たないから契約はできない選手は? 30歳を過ぎた、若くないから契約できない――そういう選手が存在しないといえるかい」

――絶対的な力の持ち主であれば、それだけでUFCと契約できると思います。ただし、同じ実力、あるいは強さは上でも今、シャヒドが言われた条件に満たず、チャンスを与えられない選手がいることも確かでしょう。

「それがスポーツだろうか。ビールを飲んで、床を踏み鳴らし、大声で叫ぶ人たちはフライ級の試合を見たくない。ヘビー級の殴り合いみたい。だからフライ級を廃止しようだとか。それこそが――これまでのMMAの発展方法だ。

ただし、MMA産業の潜在能力はそんなものではない。1ビリオン・ドル(10億ドル=1千億円)規模のカンパニーであっても、十分じゃないよ。このスポーツはもっと巨大になれるんだ。UFCは7ビリオン・ドル規模のカンパニーだ。けれども、サッカーになると24ビリオン・ドル規模の組織がある。

それはカンパニーの発展という方法論で歩んできたからでなく、世界中の国に協会があり、実力だけでプレイヤーが勝負できるからだよ。英語で相手をののしる必要がない環境整備こそ、MMAがサッカーのようなスポーツ産業になるための前提だと我々は考えている。

個々の国の協会が選手をスカウティングし、成長を助長する。そして国際的な舞台へ進む。選手のチャンスも増え、優秀な選手が余すことなくステップアップできる。そうなったときこそ、MMAが本当の姿で普及したといえる。英語で受け答えができなくても、ケージのなかで最高のパフォーマンスを見せることができればそれで構わないはずだ。凄く強い選手だ。でもアジア人で体が小さく、英語が話せないからスターにはなれない――そんなことはあってはならないんだ。

これはマーシャルアーツだよ。マイ・フレンド!! 重要なのは選手が2人、ケージに足を踏み入れどちらが強いかを競い合うということなんだ」

――……。確かにその通りなのですが……。

「ムサシ・ミヤモトはマーシャルアーツの強さだけで、その地位を得たはずだ。必要なのは技量であって、英語でアピールできる能力ではない。マーシャルアーツに必要なのはリスペクトと相手を倒すことだ。MMAは世界中で急激に発展したけど、置き去りになったことがある。それがナショナル協会、インターナショナル協会という組織構成だ。

スーパーカップにブラジルが出ていない。米国も、日本もだ。これらの国のアマチュア選手は不満に感じるだろう。でも、心配はないよ。この世界観を共有し、MMAのニューモデルを確立しようとする人々を我々はサポートする。

ドラマチックで、どの試合もエキサイト。そういうアメリカン・スポーツがどれだけ世界に普及しているか。NASCARを見てみよう、アメリカ人はF1よりもあのレースが好きだろう。ただし、同じレギュレーションのレースが他の国に存在するだろうか。彼らからすれば『そんなものは必要ない』と言うだろうね。米国という市場でやっていける――TV放映料、チケット収入、マーチャンダイスからね。他の国は必要ないんだ」

―確かにそうですね。米国内で成り立つスポーツ・リーグだらけです。

「MMAはそれぞれの国の人たちに合ったプロモーションが存在するグローバルスポーツだ。だからこそ選手だけでなく、このスポーツ全体が一体化すればさらなる発展が望める。それぞれの国の協会とリーグを持ち、その時点でも国際交流は見られ、さらなる巨大なリーダーシップを持つ国際組織と各国の協会とリーグが通じる規模になれば、政府がMMAを援助するようになる。

1人の男がこのスポーツをコントロールするのではなくて、全ての国に通じる組織が巨額の投資を複数から得られると、その利をすべての国に分配できる。結果、それぞれの国の組織も国の援助、ナショナル・カンパニーのサポートが受けられるようになるはずだ。世界中でファイターは成長でき、一つの世界観でMMAは成り立つようになる。選手たちの選択肢も増えるしね。どうやってキャリアアップを果たすのか。どこでピークを迎えるのか。選択権はプロモーションでなく、ファイターが持つ世界にしたいんだ。

ストラクチャーが曖昧。それが現状のMMAの最大の問題点になっている。世界中から選手が生まれているのに、世界中でMMAは発展していない。そこにメスを入れる、第一歩がスーパーカップの開催だ。ほんの小さな変化だよ、全体像からすれば。でも、ここから世界のMMAは変わっていく。一つの組織の傘下に各国が入り、安全な競技運営がなされ、各国のリーグが運営される――そういうスポーツにね」

――話が大きく感じるのですが、サッカーを想像すれば良いわけですね。NFLではなくて。

「IMMAFはパンナム、オセアニア、アジアン、ヨーロピアン選手権を開催し、そこから世界選手権に進むカレンダーがある。今年から世界選手権が終わり、国別のランキングで現状はトップ6と2つの地域がワイルドカードで出場しているスーパーカップが始まる。将来的には16ヵ国が競うトーナメントにしていきたい。

4年に1度でなく、毎年開催してく予定だよ。そしてアマチュアだけでなく、このネイションはプロのスーパーカップを行う。国を代表して戦うことは、現状のMMAには存在しない。どれだけ富を得ても、その国のこのスポーツの発展に関係ないからだね。そんなモノ必要ないと感じるファイターは存在するだろうし、それで構わない。でも国を背負って戦うことで、得らえるのは名誉だけでない。それはもう五輪を見ても分かるだろう。BRAVE NATIONが目指すのは、そういう世界観だ。母国のスポーツの発展に通じるファイトをする。それは今のMMAとは別物になるだろうね」

――5ヵ年計画で、第何次までを構想しているのでしょうか。

「アハハハ。そんなに時間はかからない。プロバージョンのスーパーカップは3年から5年のうちに実現させるよ。過去20年のMMAの成長の早さを振り返ってほしい。10年計画は必要ない。このスポーツは発展する一方だからね。企業同士の競争が迎える発展の先に見えるものは……巨大な勝者と、強大な敗者の存在だよ。結果、産業は荒廃する。メディアは衰退し、ファイターは困難な状況に陥る。ジムは成り立たない。失うモノばかりだ。スポーツの発展は一つのカンパニーの利益ではなく、産業としての利益を追求しないと望むことはできない。

スモール・プロモーションは現状では、巨大プロモーションに太刀打ちできない。ただし、そういう人々が生きていける産業にしないとMMAは、本当の意味での発展は見込めない。だからこそ、我々BRAVEはそういうプロモーションと手を取り合って、世界各国でイベントを行ってきた。新しいMMA界を迎えるための準備を2016年から2021年まで行ってきた」

――だから……。

「そう2022年、BRAVEは新しい旅を始めるんだ。インタビューの最初に言ったようにね(笑)」

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【BRAVE CF57】MMA国家プロジェクト「市場の競争ではなく、市場の変革」ムハンマド・シャヒド代表

【写真】3年振りのBICWを開催が控えるムハンマド・シャヒドBRAVE CF代表 (C)MMAPLANET

中東バーレーンで8日(火・現地時間)から12日(土・同)までBRAVE International Combat Weekが開催される。BICWは8日に開会式が行われるアマチュアの国別トーナメント=MMA SUPER CUPが9日(水・同)に準々決勝、10日(木・同)に準決勝、そして12日(土・同)に決勝と3決が実施され、決勝前日は11日(金・同)にBRAVE CF57が取り行われる。

Super Cup及び、BRAVE57はハリファ・スポーツシティ・アリーナで行われる。2022年に世界を襲ったコロナパンデミックにも同年7月から活動を再開し、欧州、ロシア、本拠バーレーンでイベントを持続開催し、またUFCファイターも輩出してきたBRAVE CF。

ハリド・ビン・ハマド・アル・ハリファ王子がKHKスポーツを基盤に、国家プロジェクトの一環としてMMAの普及にと詰めるBRAVE CFは日本ではまだまだ注目されていないが、2017年の活動開始から、中東発世界を相手に着実にMMA界で存在感を示してきた。

ここではコロナ禍で2年間実現しなかったBICWの再開を前にして、いる同プロモーションのムハンマド・シャヒド代表にインタビュー──MMAを産業として、変化させる。壮大な目標を聞かれた。


──2021年、BRAVEはロシアから4週連続のバーレーン大会、そしてベラルーシ、イタリア、カザフスタン、ポーランド、もう1度ロシア、そしてセルビア大会と国際大会を開き続けました。これであっているか、分からないですが(笑)。

「アハハハ。本当に多くの国でイベントを開いたよ。2021年は2022年に続き、パンデミックにより世界中の人々が厳しい状態にあった。ビジネスもそうだし、スポーツもそうだ。でも我々は活動をストップするわけにはいかなかった。BRAVEはこのMMA産業を変えるという目標を持っているからパンデミックになろうが、使命を果たさなければいけない。でも大陸によっては訪れることが難しい国もある。

だから、昨年は欧州のマーケットに重点を置いたんだ。東南アジア、南米、アフリカはコロナの影響をより多く受けていたからね。特にセルビア、ベラルーシ、イタリア大会は重要だった。欧州は数多くの言語が存在している。英語圏である英国は米国との結びつきが深い。それはMMAでも同じだ。ただし、他の国を見ればポーランドのKSWやロシアの大会が他国でイベントを開いているぐらいだ。そういう欧州の国に進出することが2021年の計画で、どこも成功を収めることができた。

2020年からPFLやONEというプロ―ションは活動停止を強いられた。本当にこのスポーツにとっても、ハードな期間が続いている。2021年は渡航制限が緩くなる国が増えたとはいえ7カ国で大会を開くことができたのは、BRAVEの底力を見せたことになったと思う。

無観客、イベント中止という事態になることを恐れず、普及に努めた。2021年は5年、10年後のBRAVEにとって非常に大切な1年になったと思う。コロナ禍でスタッフとともにそれらの国を回り、同じストラクチャーで大会を開くことができた。この経験は、我々の財産になるだろう。

そして2022年にはBRAVEはまた新しい人生、新しい旅を始める。去年とは違う、新しいことに取り組むことになっている。それはMMAの将来のために変革を加える時が来たということになるんだ」

──BICWも2019年以来、3年振りに開催されます。

「ようやくフェスティバルを開くことができるよ。コロナ禍になって中東は今や、コンバットスポーツのメッカになっている。ペルシャ湾岸でUFCやボクシングの世界戦は中東で行われてきた。それはBRAVEが6年前に扉を開いたからだよ。だから年に1度の祭典を再び行うことができて嬉しい。BRAVEは一つのブランドではなくて、世界中にコネクションを持っている。

BRAVEが他のMMA大会と違う点は、1つ目にグローバルライセンスを持つこと。2つ目は2023年からナショナルリーグという新しいフォーマットをスタートさせる。これは昨年、アナウンスすることができた。3つ目は2017年からIMMAFに協力し、各国に通じるスポーツ・レギュレーションを普及させてきたことだ。3年でIMMAFの世界選手権は、コンバットスポーツ界で有数のトーナメントになっている。

MMAを一つの会社という規模で捉えるのではなく、新たなるスポーツ産業とするために世界選手権から、MMAスーパーカップを開くことにした。国別対抗戦となるスーパーカップはMMAの未来形なんだ。サッカーを見てみよう。ブラジルといえばイエローとブルーだ。イタリアはブルー、オランダはオレンジだ。

誰もがすぐにイメージできる。そこをスーパーカップで目指す。ファンはどこの国の選手か理解できる。そしてIMMAFの世界の支部が、コンペティションによって賞金を手にすることが可能になる。ハリファ殿下と我々は、過去に五輪委員会とともに38種のスポーツイベントを開いてきた。それが我々の強味だ。

サッカーもクリケットも国際協会と自国の協会がある。MMAもそういう世界を構築していくんだ。即効性ある儲け話では全くないよ。金儲けの手段なら、幾らでもある。ただし、MMAが世界中に普及するためにスーパーカップ構想は欠かせない。各国の協会が、スーパーカップの賞金によって、自国でのMMAの普及に投資ができるシステムを初めてMMAに導入できることになったんだ。こういう試みは世界最大のMMA組織も実施したことがない。

この国別対抗戦はチーム戦であることで、ファンによりシンプルにMMAを楽しんでもらい、選手たちは母国の誇りを賭けて戦う。そのために各階級で9人のベストファイター達を選んで本気に勝ちに行くんだ。旅費、滞在費は一切必要ない。そして優勝すれば10万ドルを母国の協会に持ち帰ることができる。国別対抗戦にして、どちらがリードして、どちらが勝つのかが安易に理解できることで、商業化がより進むはずだ。BICWでスーパーカップが初開催されることは、大きく声明になるよ」

──6カ国が参加し、2つの選抜地域代表で覇権が競われます。

「2つの地域は、この国別トーナメントに参加できない国の選手たちの救済処置になり、今回はバルカンとアラブがワールドカードで出場となる。ワイルドカード制は毎年維持していくつもりだよ」

──スーパーカップ出場国はIMMAFのランキングによって決定しますが、米国、ブラジル、メキシコ、カナダ、英国や豪州、韓国、中国、日本、フィリピンなどIMMAFのトーナメントが活発でない……いや、それ以上に活発にアマトーナメントやプロイベントが存在する国からの参加がないです。その状況で世界にこの大会の意義が伝わるのでしょうか。

「なぜブラジルや米国が参加せず、アイルランドやカザフスタン、タジキスタン、バーレーンが参加しているのか。ブラジルは人材宝庫だ、海外に出て現状のプロモーションでいくらでも活躍している選手がいる。米国にはUFCとBellatorという世界の二大プロモーションが活動している。

このシステムにより受けるサポートの必要がなくても、MMAが普及しているんだよ。何より我々の目指すモノは市場の競争ではなく、市場の変革なんだ。MMAは世界中に広まっているが、MMAを競技として普及させている組織はない。全ての国のMMAイベントは、そのイベントを盛り上げる──カンパニーの利益のために活動をしている。

バランスシートと睨めっこして、ゲート収入、PPVの売り上げを考えて運営されているんだよ。それは結果的にMMAを広めているが、広めた後のことは考えられていない。なぜなら、一つの会社の利益のために広まっているからだ。だからこそ、BRAVEには世界と手を取り合って果たす使命が存在しているんだよ」

<この項、続く>

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