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【UFC ESPN26】ミーシャ・テイト、ラストファイトのマリオン・ルノーからTKO勝ち

<女子バンタム級/5分3R>
ミーシャ・テイト(米国)
Def.3R1分53秒by TKO
マリオン・ルノー(米国)

4年9カ月振りにケイティ・ペリーのロアーに乗ってミーシャが、オクタゴンへ。カムバックを果たしたミーシャに対し、ルノーはこの試合が最後と決めオクタゴンに足を踏み入れる。

ミーシャのローを外すルノー、慎重かつ積極的に両者が手を出す。右を振るったミーシャが、左ジャブを当てる。さらにローにジャブを合わせたミーシャは右を伸ばす。ルノーも踏み込んで右ストレート。続いて右ローを当てたルノーに対し、ミーシャはパンチで前に出ると、蹴り足を掴んでケージに押し込んでいく。首相撲のミーシャがヒザ蹴り、ケージを背負ったルノーもヒザをボディに入れる。右を差され離れたミーシャはワンツーで前に出ると、右を当てパンチの応酬のなかでテイクダウンを決める。

ルノーは手首を掴んで蹴り上げも、ミーシャが捌いて足を一本抜く。残り15秒、トップで過ごしたミーシャが初回を取った。

2R、ルノーの前蹴りがミーシャの顔面に。ミーシャもワンツーから左ハイを狙う。ジャブを当てたミーシャ、ルノーが左リードフックを返す。続いて右を入れたルノーがワンツーにも右を打ち返す。ミーシャは右を入れて、組みに行くがルノーが距離を取る。とダブルレッグで一気にテイクダウンを狙ったミーシャは、ケージを思わず掴んだルノーにスラムを決める。

ルノーはハーフでキムラへ。逆の手でエルボーをワキ腹に落とすミーシャが、腕を抜く。同時にルノーがフルガードに戻し、ミーシャはここも蹴り上げにパンチを落としてハーフで抑える。エルボー、鉄槌を落とすミーシャ。この攻撃でルノーが鼻血を流す。ミーシャは立ち上がってパンチ、ガードの中に収まりこの回もリードした。

最終回、ルノーの左ハイにパンチを合わせたミーシャが、ワンツー、左ジャブをヒットさせる。ボディへの連打ダブルレッグに出たミーシャが、ケージにルノーを追い込み小外刈りでテイクダウンへ。右腕を差して切り返そうとしたルノーの動きを潰し、リストコントロールから左のパンチを連打したミーシャが、バックマウントへ。このまま左右のパウンドを連打したミーシャが、レフェリーストップでTKO勝ちを手にした。

ウィナーコールで「アイム・バック」と叫んだミーシャは、「凄く幸せ。今、私はここに戻ってきた。私のコンディションは一段階上がった。私はここにファイトしにきただけじゃない、チャンピオンになるために戻ってきた」と話した。対して「最後のファイトでミーシャと戦えることが信じられなかったわ。私はミーシャのファンだった。自分の持っている全てを彼女にぶつけたわ。これでサヨナラが言えるわ。私はこれからの10年間、バンタム級で戦う皆の応援するわ」と言い、ミーシャとハグした。


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【UFC ESPN26】MMA復帰=ルノー戦、ミーシャ・テイト─02─「夢を追うことで、より良い母になれる」

【写真】慈愛、そんな雰囲気がミーシャを覆うようになったように感じる (C)Zuffa/UFC

17日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN26「Makhachev vs Moises」でマリオン・ルノーと対戦するミーシャ・テイト・インタビュー後編。

4年9カ月振りにMMAに復帰するミーシャは、2人の子の母として夢を追い続ける姿を見せたいという。女性が母親になっても、夢を追求できる──彼女の試合はそんな世界を実現させる世代へのメッセージとなる。

<ミーシャ・テイト・インタビューPart.01はコチラから>


──マリオン・ルノーは現在4連敗中、UFCからするとミーシャが今もオクタゴンで戦う力を持っているのか査定する相手になると話そうと思っていたのですが、もうその返答をしてもらえましたね(笑)。

「アハハハ。ホント、力説しちゃったけど……私は心の底から彼女は大した人物だって思っているの。彼女は私と同じように母であり、柔術黒帯。どれだけ努力をし続けてキャリアを築いてきたのか。本当に彼女のことを尊敬しているわ。

全くためらいがないのよね、私と戦うことも。ありがたいことだわ。マリオンはこの試合で、彼女の全てをぶつけてくるでしょうね。だから私も最高の状態で彼女を迎え撃ちたいと思って、最高のキャンプを過ごしてきたわ。

私のMMAファイター人生の第2章には、以前の成功は一切関係ない。過去の栄光は関係ない、全てはここから始まるのよ」

──長女のアマイアちゃんは、お母さんが戦うことを理解しているのでしょうか。

「そうね、自分の母親が友達のお母さんたちとまるで違うことは分かっているみたいね。私自身、MMAファイターの自分と家にいる時の自分はまるで違うようにしているけど。ジムに行ってスパーをして、ボクシングをして、レスリングをして、ファイトしている。そして家に戻って、あの子たちにキスをするの。

こんなに素晴らしい経験をしたことは、今までなかったわ。まるで別のことを同時に行う自分の人生を誇りに思っている。これが私の生き方なの。私は愛することをやっていきたいから。

娘は3歳、息子は1歳。息子は当然、何も分かっていないわよね。アマイアは話している内容では、分かったような感じになっているわ(笑)。『マミーがレスリングし、ボクシングをしている』って感じでいるけど、それが何を意味しているのかは分かっていないでしょうね」

──3歳ですからね。ただ私の娘たちはかつて、締め切り間際のピリピリ感を感じていたようです。なので試合前のミーシャの空気の違いを感じるのかと想像していました。練習と家では全く違うようにミーシャが過ごせているのが、凄いなと思います。

「でもママが戦う、パパが戦う。その練習をするジムに来ることは、彼女は好きみたい(笑)。友達に「ファイトしたい?」って聞いているから」

──Oh、凄くキュートですね。母になったミーシャ・テイトはそれ以前より、人として強くなったと思えますか。

「そうね、ファイターだけでなく、母親になることって素晴らしいプロセスだと思うわ。母親であることが、どういうことなのかを理解して戦えるようになった、凄くラッキーね、私は」

──誰もが母親にはなれます。でも、ママであることは本当に色々な困難が伴います。

「子供ができて自分の母が凄いと思えるようになったの。彼女は本当によく私を育て上げてくれた。それがどれだけ大変だったか分かるようになってきたし、そうやって育てた娘がMMAを戦うことをよく認めてくれたと思うわ。

あのね、女も母親になることで夢を諦める必要はないの。ずっと長い間、男は夢を追うことと父であることを維持してこられたわ。子供ができても、キャリアの続きを積むことができた。対して母親になることで、その責任の全てを背負う女性が多かった。

でもね、私はこう思うの。夢を追うことで、より良い母親になれているって。そして、私はその姿を子供たちに見せたい。娘も性別に関係なく、夢を追い続けることができるようになってほしいから。私は彼女の良い手本になるためには、どんな努力だって厭わないわ。

母親も夢を追いかける。それを男性陣がサポートする社会が実現するから。ジョニー(ヌネス)はこの試合だけでなく、シンガポールに移ってONEで働くこともサポートしてくれたわ。そして、私がまた戦いたいと言った時も、反対意見は全く口にしなかった。

彼は自分がどれだけのことができるか、限界のようなことを全く口にしたことがなく、ずっと私を支え続けてくれた。私がベストを尽くせるように、常にサポートしてくれたの。ジョニーはONEと契約していて、なかなか試合のチャンスが巡って来ないけど、その時が来れば今度は私が100パーセント、彼のサポートをするわ。ジョニーがやり切れるためにね。私たちは、お互いをそうやってサポートし合っていくのよ」

──素晴らしいです。

「私がUFCで戦うことは、娘や他の子供たちにそういうメッセージを送ることになるの。彼女達が大人になった時、『私は母親になるし、夢も追い続ける』と言えるようにね。

皆、大変な局面って人生に訪れると思うの。でもね、そんな時だからこそ自分の人生の選択は、自分自身でしてほしい。色々とサポートしてくれる人の意見には、耳を傾けるわ。そういう人たちがいてくれて、私は戦える。でも、私をコントトロールするのは私自身。今、MMAファイター人生の第2章がどうなるのか、楽しみでならないの。

これまでに色々と成し遂げてきたとは思っている。でも、私のベストはこれからなの。そういう私が経験したこと、これから私が経験することを──これから、この道を歩もうという世代に伝えていきたい」

──私も今一度、ミーシャが話してくれたことを噛みしめて、自分の人生に生かしたいと思います。本当にありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとう」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「今、ファイトウィークを過ごし、ここに戻って来られたことが凄く嬉しいわ。マリオンと最高の試合をするから、また私のファイトを見て楽しんでほしい。私はただファイトをするために戻ってきたわけじゃない。またチャンピオンになるために戻ってきたの。まだこれから、もっと強くなる。その一歩を日本の皆に見てほしいわ」

■視聴方法(予定)
7月18日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN26計量結果

<ライト級/5分5R>
イスラム・マカチェフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
チアゴ・モイゼス: 156ポンド(70.76キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー: 136ポンド(61.69キロ)
ミーシャ・テイト: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェレミー・スティーブンス: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ホドウフォ・ヴィエイラ: 186ポンド(84.37キロ)
ダスティン・ストーツフス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ: 146ポンド(66.22キロ)
ガブリエル・ベニテス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ダニエル・ロドリゲス: 171ポンド(77.56キロ)
プレストン・パーソンズ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス: 115.5ポンド(52.38キロ)
モンステラ・ルイス: 113.5ポンド(51.48キロ)

<バンタム級/5分3R>
カリド・タハ: 135.5ポンド(61.46キロ)
セルゲイ・モロゾフ: 135ポンド(61.24キロ)

<バンタム級/5分3R>
アンデウソン・ドスサントス: 135.5ポンド(61.46キロ)
マイルズ・ジョンズ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フライ級/5分3R>
フランシスコ・フィゲイレド: 125.5ポンド(56.92キロ)
マルコム・ゴードン: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ホドリゴ・ナシメント: 259ポンド(117.48キロ)
アラン・ボドウ: 246ポンド(111.58キロ)

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【UFC ESPN26】喧嘩組技師マテウス・ガムロ、ジェレミー・スティーブンス戦へ「3R、ドミネイトしたい」

【写真】KSW時代にクレベル・コイケ、マンソール・ベルナウイ、ノーマン・パークらと国際戦で勝利してからのUFC入りだったマテウス・ガムロ(C)Zuffa/UFC

17日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN26でマテウス・ガムロが、ジャレミースティーブンスと戦う。

KSWフェザー級&ライト級王者として、ADCCに出場経験もあるグラップラーながら、近年は打撃中心の非常に荒々しい試合をしてきたガムロ。トラッシュトークを仕掛けた対戦相手に、ケージの中で謝罪を求めるなど、ちょっと面倒くさい性格の持ち主かと想像していたが、全くケージの中とは雰囲気が違っていた。

ポーランド国内で確固たる地位を築いたガムロが、UFCで戦う意義とは──。


──2016年10月、ヘナト・ゴミス戦でクロスヒールからサドル&内ヒールを極めて以来、インタビューをしたいと思っていたマテウスの話をついに聞くことができて非常に嬉しいです。

「おお、ありがとう。そんな頃から僕の試合を視てくれていたなんて、逆に僕の方こそ嬉しいよ」

──UFCで3試合目になり、ようやく実現しました。今の状態は?

「絶好調だよ。これから減量があるけどね(笑)(※取材は現地14日に行われた)。ジェレミー・スティーブンスのようなビッグネームと戦えることにエキサイトしているよ。この素晴らしい機会を得て、ハードトレーニングをしてきた。

ジェレミーは本当に経験豊かなファイターだ。凄くパンチ力がある。でも、穴もあるからストライカー✖レスラーのタフな戦いになるだろう。オクタゴンで彼と向き合うことが楽しみでならないよ」

──マテウスの最近の試合を見ているとレスラーというか、もうグラップラーではなくてストライカーのように感じます。

「サンキュー。僕らはコンプリートファイターにならないといけない。そのために毎日ハードな練習をしてきた。勿論、最高の試合結果はKOしたり、一本勝ちすることだけど、ジェレミーのような相手と戦うのだから、どんな局面になっても大丈夫なように準備してきたよ。

3R、15分間ドミネイトしたいと思う、ベスト・バージョンのマテウス・ガムロを見てほしい。ジェレミーのようなタフな相手と戦うために、僕はUFCにやってきたんだ」

──ポーランド国内では最高の知名度を誇るKSWでトップ中のトップとして戦ってきたマテウスですが、今言われたように強い相手を求めてUFCと契約したということでしょうか。

「KSWはポーランドだけでなく、ヨーロッパ最大の団体だよ。素晴らしい大会を続けてきたし、2階級のベルトを巻いてKSWの歴史を創ったことは誇りに思う。でもファイターにとっては、UFCが最大・最強のプロモーションなんだ。UFCのチャンピオンが、本当の意味で世界チャンピオンだ。僕はその座を狙うために、UFCと契約したんだよ。

国内で人気者になるのも良いだろう。でも世界的に見えてみると、結局のところUFCファイターが一番知名度が高いんだ」

──そのUFCデビュー戦ではまさかの判定負け、2戦目で初勝利を手にしました。初戦は戸惑うことなどあったのでしょうか。

「ファイターとしては、やることは変わらない。ケージのなかで戦うだけだよ。ただUFCで初めて戦った時は3カ月で3試合目だったから、ちょっと体がくたびれていたね。それにあの試合はグラム(クタテラデス)に負けたわけじゃない。ジャッジに負けたと思っている」

──裁定に納得がいっていないということですね。

「もう終わったことだけど、そういうことだよ」

──そのあたりは、ケージの中で見せる勝利へ拘りとちょっとした荒々しさを思い起こさせますが、普段は全く違う雰囲気なのですね。

「アハハハハ。そりゃそうだろう」

ZOOMインタビューでは、かなり厚めのレンズを眼鏡をかけていたガムロ

──正直ノーマン・パーク戦の時のような感じだと、インタビューしづらいなと思っていました(笑)。

「僕はごくごく普通の人間だよ(笑)。ノーマン・パークはトラッシュトークが過ぎた。それに対して、こっちも応えただけだから。ノーマン・パークはああやって試合を盛り上げようとしていることも分かっているけど、やり過ぎた。僕には家族がいて、子供が2人いる。だから、普通の父親でいたいんだ。口撃するなら、戦う相手だけを標的にすれば良い。

でもアイツは僕の家族にまで、色々と言った。あれは許される行為じゃないよ。ノーマン・パークにとっては、それもゲームの一環なんだろうけど、許されることと許されないことがあるからね」

──だから決着戦を終えて、マイクで謝罪を求めたのですか。

「僕と彼は友達でもなんでもない。でも、一言謝ってくれれば、それで終わりにデキる。握手して、ありがとうって言えるようになるんだ。僕は自分の道を進み、ノーマン・パークにはノーマン・パークの人生を進んで欲しい。でも、そう思えるようになるためにも謝罪は必要だったんだ」

──なるほど、ケジメだったのですね。なんとなくマテウス・ガムロという人が分かったような気がします。ところで、UFCにはドゥリーニョのようにMMAとグラップリングを並行して戦う選手もいますが、マテウスは以前のように組技マッチを戦うことはないのでしょうか。

「もちろん組技は今でも大好きだし、MMAのなかでまたレッグロックを極められるように練習も続けている。僕は過去にADCC欧州予選で2度勝って、ムンジアルにも2度出ている。柔術のことは今でも愛しているし、全てのサブミッションが大好きだ。

KSW時代は大会のなかでグラップリングマッチも戦っている。でも、今はMMAにフォーカスしたい。MMAとグラップリング、2つのゴールを持つと、練習スケジュールもMMA用とグラップリング用に分けないといけなくなるし。やることが増えて混乱してしまう。そんな風にならないためにもゴールはを1つしか持たない。UFC世界ライト級のベルトというね」

──そのためにも、スティーブンス戦に勝利してステップアップしたいです。土曜日はどのような試合をファンに見せたいですか。

「皆にはファッ〇ン・ウォーを見せたい(笑)」

──マテウス、今日はありがとうございました。激しい試合と足関節、期待しています。

「僕の方こそインタビューをしてくれて、ありがとう。キョージ・ホリグチ、そしてクレベル・コイケという友人がいる日本のことが僕は大好きなんだ。日本のファンにも僕の試合を見て応援してほしいね」

■視聴方法(予定)
7月18日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS


■UFC ESPN26計量結果

<ライト級/5分5R>
イスラム・マカチェフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
チアゴ・モイゼス: 156ポンド(70.76キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー: 136ポンド(61.69キロ)
ミーシャ・テイト: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェレミー・スティーブンス: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ホドウフォ・ヴィエイラ: 186ポンド(84.37キロ)
ダスティン・ストーツフス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ: 146ポンド(66.22キロ)
ガブリエル・ベニテス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ダニエル・ロドリゲス: 171ポンド(77.56キロ)
プレストン・パーソンズ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス: 115.5ポンド(52.38キロ)
モンステラ・ルイス: 113.5ポンド(51.48キロ)

<バンタム級/5分3R>
カリド・タハ: 135.5ポンド(61.46キロ)
セルゲイ・モロゾフ: 135ポンド(61.24キロ)

<バンタム級/5分3R>
アンデウソン・ドスサントス: 135.5ポンド(61.46キロ)
マイルズ・ジョンズ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フライ級/5分3R>
フランシスコ・フィゲイレド: 125.5ポンド(56.92キロ)
マルコム・ゴードン: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ホドリゴ・ナシメント: 259ポンド(117.48キロ)
アラン・ボドウ: 246ポンド(111.58キロ)

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【UFC ESPN26】4年9カ月振りのMMA復帰、ミーシャ・テイト─01─「人生で一番強いのが、今」

【写真】This is Miesha Tate !! (C)MMAPLANET

17日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN26「Makhachev vs Moises」のコメインにミーシャ・テイトが出場し、マリオン・ルノーと対戦する。

実に2016年11月以来、4年9カ月振りにMMAに復帰するミーシャ。対戦相手のマリオン・ルノーは44歳、この試合で引退することを明言している。

そんなルノーとの戦い直前、ミーシャ・テイトにZOOMインタビューを行った。


──WOW !! アゴのラインがスーパーシャープではないですか(笑)。

「イエース!! アハハハハ。最高よ。これが私の生きる道よね(笑)。母親になって、この体調を取り戻すと、子供を産む以前よりずっとフィジカル的に良い状態なの。なんていうのか、ファイターとしての気持ちに肉体がフィットしたうえで、母親の感性を持っているから最高の気分だわ」

──いやぁ、それにしてもまたROARを聞けることになり嬉しいです。

「そうね。私もケイティ・ペリーのワークアウト・ソングをまた皆に聞いてもらえて最高よ(笑)」

──ミーシャ、色々と尋ねたいことはあります。ただ3月にインタビューをさせてもらった時に『MMAへのカムバックは考えていないですか』という問いに対し、このような主旨の返答をしました。「もう十分にパンチを受けてきた。MMAへのカムバックはないけど、グラップリングでクリス・サイボーグと戦いたい。試合に関しては、UFCがまだ権利を持っている」と。そして数週間後にUFCはミーシャのカムバックを発表しました……(笑)。

「フフフフ。ごめんなさい……。あの時は、ああいうしかなくて。少し、嘘をついてしまったわ。もうカムバックに向けて動き始めていたんだけど」

──アハハハ。仕方ないです。このビジネスのことは、私も少なからず理解しているつもりです。

「本当にごめんなさい。そうするしかなかったけど、今は100パーセント正直に話ができるから、何でも聞いてね(笑)」

──実は決まってもいないグラップリングの試合のために、エクストリームクートゥーにいて……しかも、ジムでのZoomの時はバンテージをしていたので、これは何かあるなぁとは思っていました(笑)。

「アハハハハハ。鋭い!! 言えなかったけど、もうMMAの練習を始めていたのよ」

──ところでUFCで戦うようになったので、ONEのことを尋ねるのはタブーなのでしょうか。

「全然、全く平気よ。チャトリは私のカムバックに関しても、凄くサポートしてくれたわ。彼自身マーシャルアーチストだから私の人生、私のゴールについて、理解をしてくれて。私が再びワールドベストになることを支持し、支えてくれているわ。

その一方で、私もONEのTNTショーも全部チェックしているし。米国のMMA界にしっかりと足跡を残していた。ONEが正しい方向に進んで、凄くハッピーよ」

──なるほどぉ。ところで、今回の試合はおおよそ60カ月振りのオクタゴンになります。今の気持ちを教えてください。

「調子は過去のどのファイトより最高なの。つまり人生で一番強いのが、今で。かけがえのない2人の子供を授かり、素晴らしいフィアンセとただ幸せな人生を歩めている。この環境があるから、またファイター人生をやり直せるわ。

実際、色々とタフなことを経験してきたけど、この幸せな生活が私のエネルギーをフルチャージしてくれたの。おかしな感じだけど、私のキャリアでここまで充実しているのは初めてのことよ。実際、今が最高の状態だと感じているし、しっかりと前に進んでいけるわ」

──マリオン・ルノーについて、どのような印象を持っていますか。

「彼女は……本来の力に対して、凄く過小評価されているわ。正当な評価を受けていない。彼女の相手は物凄くタフで、そういう試合で互角に戦っていながら、少しの差で試合を落としてきたの。

本当に少しの差で勝負を落としたにも関わらず、人々は彼女が負けたことだけを記憶し、どんな風に戦ったのかは覚えていないの。私にとってマリオン・ルノーは、今もワールドベストの1人であることは間違いないわ。

それにマリオンはいつも私と戦いたいと言ってくれていたのよ。私とマリオンとは年齢を離れていて、彼女の息子さんも大きいからお母さんが何をしているのかしっかりと理解している。息子さんは、彼女が自分をコーナーに連れていく意味が分かっているはずよ。素晴らしいことだわ。

だって息子の前で負けるなんて、絶対に嫌なことだもん。そんなこと、耐えられない。でも、彼女はそうやって自分の生きざまを息子に見せているの。最後の試合と決めて、引退試合で愛する息子の前で負けられるはずがない。

彼女にとって、この試合はタイトルファイトに等しいはず。だから、私はケージの前に立つマリオン・ルノーは、過去に見たことがない──最高のマリオン・ルノーだと思っているわ。

そういう彼女と戦うのだから、しっかりと覚悟を決めて準備をしてきたし。彼女は全局面で戦えるけど、私も勝機を見つけてそこを衝いていく。リスクをおかして、失敗を恐れずに戦うわ。そして、自分のやるべきことをやり抜くつもりよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月18日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

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【UFC】復帰を決めたミーシャ・テイトがWEIGH IN SHOWに生出演「ガスタンクは満タンに」

【写真】写真は2019年5月にシンガポールのEvolve MMAで撮影したもの。UFCの番組内でONEに触れることはないが、チャトリCEOは「ミーシャはONEの一員」とSNSに書き込んでいる(C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC260「Miocic vs N’gannou」の計量を中継するUFC Fight PassのWeigh in Showに、7月17日(土)のUFN192で2016年11月以来4年8カ月振りにMMA復帰を果たすミーシャ・テイトがゲスト出演を果たした。

今回の突然の復帰に向けて、「凄くエキサイトしているよ」という司会のダン・ハリーの言葉に「私自身も凄くエキサイトしているわ」と返答したミーシャ。以下、ダニエル・コーミエー、ローラ・サンコ、アルジャメイン・ステーリングらの質問に答える形でミーシャが復帰に向けての気持ちを以下のように話した。(※要約)。


ミーシャ・テイト
「私は自分の気持ちに従ったの。心から、このスポーツを愛しているという。私が身を引いている間、ダナ・ホワイトは本当に私の気持ちを尊重し、復帰を要求するようなことはなかったわ。今回も私から電話を掛けて、でも留守電だったから『ダナ、なぜ電話に出ないの?』って(笑)。彼は色々と私に気遣ってくれたんだと思う、ファイナンシャルとか条件を調整するために。でも、私は全くファイナンシャルには問題ないから。

マリオン・ルノーのことは本当に頭になかったわ。私はヤナ(クニツヤカ)と戦ってみたいというのはあったけど。マリオンは良いファイターよ、サラ・マクマンをサブミットしているし。

引退前とカムバックを決めた今、ミーシャ・テイトは別人よ。この間、人生を満喫しガスタンクは満タンになっている。準備はできているわ。シンガポールで新しい仕事に就き、家庭もできてパーフェクトな人生だったの。でも9カ月前に息子が生まれ、パンデミックも起った。人生で何が大切なことは何なのか、凄く考えるようになったわ。本当に自分のやりたいことをしたい。今も私はコンペティターの気持ちを持ち続けているから。

引退前は戦うことにプレッシャーを感じ過ぎていて、バランスを崩していたの。でも今は精神的にもしっかりとバランスが取れている。本当に戦いたいと思っている。

私が引退している間、ダナは素晴らしい仕事をして女子MMAは凄く盛んになったし、良い選手がたくさん集まっているわ。でも、私もまだこの階級に入ってスパイスになれると思っている。ちょっとした味付けにはなるでしょうね」

シンガポールでの仕事について尋ねたのはDCだが、彼もミーシャもONE Championship、そしてチャトリ・シットヨートンという言葉は一切使わなかった。

■UFC260「Miocic vs N’gannou」視聴方法(予定)
3月7日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC260計量結果

<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]スタイプ・ミオシッチ: 234ポンド(106.14キロ)
[挑戦者]フランシス・ガヌー: 263ポンド(119.29キロ)

<ウェルター級/5分3R>
タイロン・ウッドリー: 171ポンド(77.56キロ)
ヴィセンチ・ルケ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
トーマス・アルメイダ: 136ポンド(61.69キロ)
ショーン・オマリー: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジリアン・ロバートソン: 125.5ポンド(56.92キロ)
ミランダ・マーヴェリック: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー: 155.5ポンド(70.53キロ)
カーマ・ワーシー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド: 205ポンド(92.99キロ)
ファビオ・チェラント: 206.5ポンド(93.66キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジャレッド・ゴードン: 171.5ポンド(77.79キロ)
アブバカル・ヌルマゴメドフ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
モデスタス・ブカウスカス: 205.5ポンド(93.21キロ)
ミハウ・オレキシェイジュク: 206ポンド(93.44キロ)

<フェザー級/5分3R>
ショーン・ヤング: 145.5ポンド(66.0キロ)
オマール・モラエス: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
アブ・アザイター: 185.5ポンド(84.14キロ)
マフクアンドレ・バリユー: 185ポンド(83.91キロ)

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【ONE】3月23日(水)発売GONG#313から。ミーシャ・テイトが帰国した理由「自分の人生を生きたい」

【写真】UFCと一味違うONEの特色を米国に伝える伝道者。ミーシャは本誌インタビューでは実戦復帰に関しても話している(C)ONE

4月からTNTシリーズと銘打ち、米国プライムタイムに合わせたイベント中継を行うONE Championshipを3月23日(水)発売のGONG格闘技ではABEMAと共同取材でタッグを組み、総力取材を行っている。

そんな4月と5月のONE特集企画では、女子格闘技の普及を念頭に、ONEの一員となったミーシャ・テイトに女子アトム級GPとTNTプライムタイム中継について尋ねたインタビューが掲載される。

ここでは本誌内に掲載しきれなかったミーシャがシンガポールを離れ、米国に戻った経緯を紹介したい。


──今、どこかジムにいるのですか。

「そうなの。エクストリーム・クートゥアーで練習が終わったばかりで、取材の時間までずれ込んでしまってゴメンなさいホラ、後ろにフランシスがいるわ」

ガヌー ハワユ―?

──アイム・ファイン。サバ?

ガヌー トレ・ビアン(笑)。

「これから、日本のマガジンのインタビューなの。じゃぁ、今からジムを出るわ。(※長女のアマイエちゃんに向かって)もう、眠いわね。直ぐに家に着くからね」

──スミマセン。そんなときに。

「大丈夫よ。家までドライブしながらも話はできるから」

──シンガポールを離れ、米国に戻っていたことを知らなかったです。

「COVID19でシンガポールがロックダウンされて、生活していてもハッピーじゃなくなってしまって。友達も、ファミリーも誰とも交流ができなくて。それに息子が生まれたのに(※昨年6月)、誰にも合わせることが出来ないなんて。

私の母にすら、息子を抱いてもらうこともできなかった。今回のコロナ禍で人生に一番大事なのは家族であることに気づいたからこそ、米国に帰国することを決めたの」

──シンガポール政府は新型コロナウィルス感染拡大をかなり抑制できていて、米国はまだまだ厳しい状況だったのですが、そういう理由で米国に戻ったのですね。

「そうなの。このままだと、息子が1歳になっても両親に会わせられないんじゃないかって思ったから」

──米国の感染者数はシンガポールよりずっと多いですが、そのことは不安にはならなかったですか。

「う~ん、感染するリスクについては考えたけど、シンガポールで抑圧された生活をしていくことが、とてもハッピーと想えなかったから。リスクはあったけど、今はこうして母国で普通に生活出来ているので、この判断は正しかったと思うわ。

これからもマスクをして、手洗いうがいを徹底し、感染予防をした上で、家族に何も起きないことを祈るしかないわ。でも、私は自分の人生を生きたいから」

──家でマスクをして、家族と距離を取って生活する。感染していないのに、そこまで用心すると人生を失っていると私も思っています。

「その通りよ。いつだって感染とリスクのバランスをとることを考えないとね。リスクと自分たちの幸福のね。私自身、家族、他の人たちを感染から守ることと、自分の幸せのための生活の良い落としどころを見つけないといけないと思ってきたの。

私は自分の人生の1年を失いたくなかった。そのなかで最善のバランスを採ったつもりでいるわ」

──本当にその通りですね。とはいえ、シンガポールから米国に戻る上で、ONEでの業務のことはどのように考えたのですか。そしてチャトリCEOは合意してくれたのでしょうか。

「チャトリは凄くファミリーマンだから、私の決断に凄く理解を示してくれた。彼の息子もアマイエより少し年上なだけだし。まず私はシンガポールにいる時のように、どれほどONEの仕事ができるかを考慮している間、ONEもコロナの影響でショーが開けない時期が続き、多くのレイオフも断行したわ。

米国でも同じようにONEとやっていけるかということに不安もあったけど、ONEでの仕事は続いているし、彼らと一緒に仕事が出来ていることはとても光栄だし、凄く幸せなことよ」

※ONEのTNTプライムタイム中継と米国進出の見込み、そしてアトム級GPについてミーシャが語ったインタビューは、3月23日(水)発売のGONG格闘技#313──女子MMAのパイオニア、ミーシャ・テイトに訊く「フェアって言葉は、この業界では文字通り公平っていう意味じゃないの」──をお楽しみください。

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