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UFC307:セミファイナル・ラケル・ペニントン vs. ジュリアナ・ペーニャ

女子バンタム級タイトルマッチ5分5R。ペーニャ1位。P4Pランキングではペーニャが上位で5位、ペニントン8位。

ともに初の女性コーチ(ロンダ&テイト)で初の女性参加TUFとなった11年前のTUF18に出演し、チーム・テイトに所属。ペニントンは準決勝で敗退したが、ペーニャは優勝。チームメイトではあったが、仲は良くなく、TUF後は特に連絡を取り合うこともなかったとのこと。

ペニントンはTUF後のワンマッチで勝利しUFCと契約。当初は勝ったり負けたりだったが、2016年には元コーチのミーシャ・テイトを破り4連勝を達成(テイトはその試合を最後に一時引退)。アマンダ・ヌネスのタイトルに挑戦したが、5RでTKO負けしている。そこから再び負けが込みはじめたが、じわじわと連勝を重ねて5連勝。王者ヌネスへの再挑戦は果たせなかったものの、ヌネスが引退し返上したタイトルの王座決定戦に出場。バンタムでは無敗のマイラ・ブエノ・シウバに打撃で上回り、シウバが終盤失速したこともあり判定勝ちでUFCで初のタイトルを獲得した。ボクシングがバックボーンのストライカーだが、UFCではキャリア16勝のうちKO勝ちは1回のみ。36歳。

TUFで優勝したペーニャだが、膝の負傷により長期欠場。1年半後に復帰し、元タイトル挑戦者のキャット・ジンガーノにも勝利したが、ワレンチナ・シェフチェンコやジャーメイン・デ・ランダミーに敗れて王座挑戦はならず。2017年には出産のために1年半のブランク。タイトル初挑戦となったのは2021年。フェザー級との2階級同時王者で、ほぼ苦戦もなかったヌネスに対し、2Rにパンチを打ち込んで下がらせ、最後はテイクダウンからチョークでタップを奪ってビッグアップセット勝利。が、翌年に両者TUFコーチを務めてTUFコーチ対決として行われたダイレクトリマッチでは、序盤にダウンを奪われると、後半はヌネスに何度もテイクダウンを奪われる展開で完敗し、王座から陥落した。昨年6月には、ヌネスとのラバーマッチが行われる予定だったが、ペーニャが練習中の負傷で欠場。代役のアルダナに勝ったヌネスは勝利後に引退を表明し、3度目の決着戦は行われないままとなっている。今回は2年2ヶ月ぶりの復帰戦。35歳。

ジャブの刺し合い。両者まだ様子見。ペニントンのジャブで一瞬バランスを崩すペーニャ。右を入れるペーニャ。ペーニャがジャブから右をヒット。また右をヒットさせる。ワンツーを入れたペーニャ。ペニントン出てきた。踏み込んでアッパーを入れる。ケージを背負うペーニャ。残り1分。ペニントンカーフキック。ジャブの連打で出るペニントン。ペーニャも左右の連打で出る。残りわずかでパンチから左ミドルを入れるペニントン。ペーニャも右を返した。ホーン。

1Rはどちらが取ったとも言えないラウンド。手数もほぼ五分。

2R。ペニントンがジャブ連打で出ていく。ペーニャのワンツーにペニントンも左を返す。パンチから首相撲を狙ったペーニャだが引き剥がす。ペーニャの右に前蹴りを返したペニントン。またケージまで下がったペーニャ。詰めたペニントン。両者四つで組む。ヒザを入れるペニントンだが、ペーニャはそのヒザに合わせた投げでテイクダウン。サイド。ヒジ。しかし押さえ込みが続く。ブレイクされかねない。脇腹にヒザ。上四方の体勢に。腹を殴ると一気に立ち上がるペニントンだが、ペーニャ背中に乗って四の字バック。ケージ際に移動するペニントン。ペーニャ降りた。スタンドバックからホールドを続けるペーニャ。ホーン。

2Rペーニャだが、ポジションを取ってからのダメージを与える動きが少なすぎる。

3R。ジャブで詰めるペニントン。左右のパンチで出ると組み付いてきたペーニャ。引き剥がしたペニントン。左ミドルを入れるペニントン。また四つで組んだペーニャ。腰を引いてテイクダウンを防ぐペニントン。外掛けテイクダウン。今度はサイドからパウンドを入れるペーニャ。亀になるペニントンのバックに回る。ハーフバックから仰向けにして両足フック。四の字バックから殴る。チョークの体勢。アゴの上で外れる。またバックから殴るペーニャだが時間がない。ホーン。

3Rは間違いなくペーニャ。

4R。ペニントン左ハイ。ヒットしてぐらついたペーニャ。しかし出てくるところにワンツーを入れた。ペニントンまたジャブで出る。ワンツーを入れたペニントン。ペーニャ後退。ペニントンの右がヒットしペーニャダウン!足でディフェンスするペーニャだが、ペニントン上になり首を抱える。ペーニャ起き上がり組み付いてテイクダウンを狙うが、ケージでこらえるペニントン。ペーニャ離れる。下がるペーニャ。残り1分。ペニントンも倒しには行かない。ペーニャジャブで凌ぐ。ホーン。

4Rペニントン。しかし1Rが微妙なことを考えると、もし落としていたらもう判定勝ちはないので、フィニッシュを狙いに行くべきだったのでは。

5R。ジャブで手数を出してきたペニントン。ペーニャも右を返すがかわされる。四つに組んだペニントンがケージに押し込む。離れ際に両者パンチを入れた。また四つに組んだペニントン。押し込もうとするが、ペーニャ離れた。お互いの右が相打ちになるが、下がったのはペーニャ。下がりながらパンチをヒットさせるが、ペニントンかまわず出ていく。残り1分。ケージを背負うペーニャ。下がりながらパンチを出しているが、もう1Rを取っていると願っての逃げ切り狙いか。パンチで出るペニントン。スーパーマンパンチ。タイムアップ。

48-47ペーニャ、48-47ペニントン、48-47ペーニャ。スプリットでペーニャ勝利!王座奪還。

割れたのはやはり1R。ペニントンは4Rダウンを奪った後、もっとニアフィニッシュになるくらいに攻めて行けば、10-8になってドロー防衛になったはず。

mmadecisions.com

メディアのジャッジはほぼ48-47でペニントンを支持。割れる要素があるのは1Rと2Rくらいだが…。

スタッツでは1Rはペーニャの有効打が上で、ペーニャに入れるのに違和感はない。

2Rはペーニャがテイクダウンからポジションを取ったが、その後の攻めが少なかったので、これも割れていたとしてもおかしくないラウンドだった。

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【UFC307】TUF18以来、11年間も続く因縁に決着の刻。UFC女子世界バンタム級選手権ペニントン×ペニャ

【写真】オンナの意地が、世界の頂点を争う場で爆発。こ、こわい (C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ユタ州ソルトレイクシティのデルタ・センターにて、UFC 307「Pereira vs Rountree」が行われる。アレックス・ポアタン・ペレイラがカイル・ラウントリー・ジュニアの挑戦を受けるライトヘビー級タイトル戦をメインとするこの大会のコメインは、新王者ラケル・ペニントンに元王者ジュリアナ・ペニャが挑戦する女子バンタム級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

ペニントンは2018年5月、当時の絶対王者アマンダ・ヌネスに初挑戦するも終始圧倒され、5Rに背後からのパウンドでTKO負けを喫した。しかしこの敗戦が自分を見直すきっかけとなり、2020年6月から連勝を重ね、今年1月にマイラ・ブエノ・シウバとの王座決定戦に漕ぎ着けた。ここで相手の組技を凌ぎ主武器のパンチを当てて削ったペニントンは、5R判定3-0で激闘を制して新王座に就いた


対するペニャは、2021年12月にヌネスに挑戦。圧倒的不利という下馬評のなか初回の猛攻を耐え抜くと、2R突然雑になった王者の打撃にことごとくカウンターを合わせて大反撃に。怯んだヌネスに組みつき投げ倒すと、背後からチョーク一閃。世界を震撼させる大番狂わせを引き起こしてみせた

しかし8カ月後のリマッチでは、2Rに不用意にパンチで前に出たところにカウンターを合わされる形で3度のダウンを喫してしまう。その後も前に出続けたペニャだが、ことごとくヌネスにテイクダウンを合わされてしまい、5R判定で大敗して初防衛に失敗した。

2023年5月に予定されていたヌネスとの3度目の対決は、ペニャが肋骨を骨折してキャンセル。この時に代打のアイリーン・アルダナに完勝して防衛に成功したヌネスは、王者のまま引退を発表した。こうして空位となったタイトルを今年一月の決定戦でモノにしたのが、ペニントンというわけだ。

TUF18以来、11年間のドロドロ

今回が初対決となる両者だが、二人の因縁は11年前2013年に行われたTUFシーズン18シーズンまで遡る。この年初頭、UFCはロンダ・ラウジーを初代バンタム級王座に認定して初の女子試合を開催している。新設された女子部門の拡大を目論み、各チームに女性監督(ラウジーとそのライバルだったミーシャ・テイト)を迎えて女性選手たちを競わせるというはじめての試みが行われたのが、このTUF18だった。

予選を勝ちハウス入りを果たした8人の女子選手のなかで、チーム・テイトのドラフト1位に指名されたのがペニャ、3位指名がペニントンだった。ペニャはトーナメント一回戦にて、当時頭一つ抜けた実績&知名度を誇っていたベテラン、シェイナ・ベイズラーと1位指名対決に臨んだ。幾度となくテイクダウンを奪われても柔術流のスクランブルを駆使して動き続けたペニャは、突出した体力と圧力とアグレッシブネスをもってベイズラーを呑み込んでゆき、2Rにチョークで一本勝ち。

陽の当たらないところで長年努力を重ね、ついに大舞台で輝くチャンスを掴んだベテラン──日本流に「ジョシカク第一世代」とも呼べるだろう──を、新世代が若さと勢いで打ち砕く。あまりにも残酷かつ鮮やかに新時代の到来を象徴する一戦となった。

このシーズンにおいては予選でタラ・ラロサ、トーナメント一回戦&フィナーレでロクサン・モダフェリといったジョシカク勢も敗れ去り、時代の移り変わりを色濃く反映した。ただしモダフェリがその後階級を落として戦い続け、2017年には新設のUFCフライ級王座決定戦に出場、その後も2022年までUFCで活躍したことは特筆に値する。

閑話休題。

対するペニントンは、一回戦で長身のムエタイ使いジェサミン・デュークと対戦。デュークの強烈な前蹴りや膝や肘をもらいつつ、強烈なパンチを打ち返す大激闘の末に判定勝利を収めた。この試合はデイナ・ホワイト代表も絶賛し、ファイト・オブ・ザ・シーズンを受賞。「女性版フォレスト・グリフィンvsステファン・ボナー(※)」という声まで出るほど、今まで女子MMAに触れてこなかった層にその可能性を知らしめる試合とされた。

(※第一回TUF決勝のグリフィン×ボナーは、壮絶な殴り合いによってUFCの魅力を一般大衆に伝え、その後の人気爆発に大きく貢献したとされる試合。ホワイト代表は、30年を超えるUFC史上ベストバウト1位を聞かれた際には常にこの試合を挙げる。それほどその歴史的意義は高く評価されている)

素晴らしい内容の初戦を経て、決勝での対決が期待されたペニャとペニントンだが、ペニントンは試合前の右手の負傷の影響もあって準決勝で敗退。両者の対戦は実現しないまま、ペニャが準決勝&フィナーレともにその組み力を如何なく発揮して圧勝してシーズン優勝を果たしたのだった。(ペニントンはフィナーレの前座試合に出場してモダフェリに勝利

ちなみに両者は単にチームメイトというだけでなく、ハウス内の狭い二人部屋の二段ベッドの上下に陣取り生活を共にする仲でもあった。ペニャはこの種のリアリティショーの盛り上がりには欠かせない「自己中迷惑キャラ」を地で行く女性。常に自分の好きなように振る舞い、ハウス内の男女から煙たがられても一切気にせず、自分に向けられる非難を平然と他人に転嫁しては視聴者のヒートを誘っていた。

もっともシーズン序盤の二人は、(自分が同性愛者であることを公言し女性的な所作は好まない)ペニントンにペニャが「プリンセス風」メイキャップを施し、ドレスを着せてモデルウォークを教えるというコミカルな場面も見られ、関係は良好だった模様だ。

しかしペニントンはやがて、常に騒音を立て続けるペニャに耐えられなくなり本人に直接対峙する。が、ペニャは笑って「そんなことしてないわ」と全否定。呆れ気味のペニントンが「あんた精神安定剤が必要なんじゃない?」とこぼしても、ペニャは「私は至って冷静よ。みんな揃ってそうやって、私がしてもいないことを言って責め立てる嘘付きなのよ」と返したのだった。

とまれペニントンとペニャはともに、UFC女子部門の創設期にその未来を担う若手として登場し、先行世代を容赦無く打ち破り新時代の到来を告げた選手たちだ。そしてすっかり女子部門が確立した現在、11年の時を経てその頂点を──お互い30代半ばという円熟期に入った──二人が競い合う。オールドファンには感慨深い構図がこの試合には存在する。

当然両者とも11年前来の確執は意識しており、ペニントンは「あれからアイツと連絡を取ったことがあるかって? あるわけないでしょ。ジュリアナと同じ部屋に住むのは本当に苦痛だった」、「やっと11年前の話に決着を付けることができる」と語れば、ペニャの方も「ラケルは私がメイクしてあげたおかげで、彼女の生涯で最も美しい見た目になれた。なのにそんな私に感謝するどころか文句を言うなんて、なんて酷い人間なのでしょう。みんなで私の陰口を叩いて、私の生活を生き地獄にしたのはあいつらよ」とまったく譲らない。

さらにUFC女子勢では群を抜いたトラッシュトーク力を誇るペニャは、返す刀で(4月に鮮やかなUFCデビューを飾り、ペニントン×ペニャ戦の試合の勝者への次期挑戦者の有力候補である)ケイラ・ハリソンにも言及し「お注射はもうやめておきなさいね。今はやっていないだろうけど、アイツは昔は間違いなく打っていたわよね。昔ATTに練習に行った時にある人に言われたのよ『ATTの女子選手たちは、シャワー室でお互いにケツに注射を打ち合っているんだぞ』ってね」と、一部男性ファンの想像力まで掻き立てながら挑発してみせた。

当然ハリソンが「私は柔道で12歳の頃から検査を受けてきて、一度も陽性になったことはない。使っていないからよ!(次の対戦相手について聞かれて)別に誰でもいい。もっともそれがジュリアナなら喜んでタダで頭にエルボーを叩き込んでやるけどね」と反応すると、ペニャは「まあなんて怖い。典型的なロイドレイジ(ステロイドの副作用で激昂すること)の症状だわ!」と見事に切り返したのだった。

絶対女王ヌネスが去って話題が少ない女子バンタム級へのファンの興味を繋ぎ止めるのに、根拠など一切気にせず放言するペニャの口が一役買っていることは否定できない。

一方でペニントンとペニャのオクタゴンのなかでの振る舞い=パフォーマンスに目を転じると、試合はまずはパンチで突進して組みつきたいペニャとスタンド戦をキープしたいペニントンのせめぎ合いとなる可能性が高そうだ。前戦でペニャは、ワキを開けてパンチを振り回して前に出ては、ヌネスに面白いようにカウンターを合わされ何度も倒されている。が、ヌネスほどの圧倒的な破壊力の拳やリーチの長さを持ち合わせていないペニントンは、いかにペニャの突進を止めるのか。

ペニャが組みつくことに成功すれば、次はペニントンの安定したディフェンスを、いかにペニャが攻撃的グラップリングでいかに切り崩すかの攻防となる。

もっとも技術的なこと以上に、互いの精神と肉体のタフネスのぶつかり合いこそがこの試合最大の見どころだろう。女子有数の頑丈さを誇り、被弾するたびに倍打ち返しては相手を削り続け、体力&根性の判定勝利を重ねるペニントン。やはり被弾上等の恐れを知らぬ突進と、問答無用の組みの圧力とノンストップ攻撃で相手を呑み込んでしまうペニャ。引退したヌネス、下の階級のシェフチェンコやグラッソのような洗練された技術を持っていない両者だからこそ、あのハウスでの日々以来、お互いが歩んできた11年間の集大成をぶつけ合うような闘いを期待したい。

■視聴方法(予定)
10月6日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT


■UFC307対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)
[挑戦者] カリル・ラウントリー(米国)

<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ラケル・ペニントン(米国)
[挑戦者] ジュリアナ・ペニャ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジョゼ・アルド(ブラジル)
マリオ・バウティスタ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ケイラ・ハリソン(米国)
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ロマン・デリツ(ジョージア)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ジョアキン・バックリー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
マリナ・ホドリゲス(ブラジル)
イアズミン・ルシンド(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
イホール・ポティエリア(ウクライナ)
セザー・アルメイダ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)
オースティン・ハバート(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
テシア・ペニントン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(タヒチ)
ライアン・スパン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
コート・マッギー(米国)

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AB BELLATOR MMA o PFL UFC アスペン・ラッド アマンダ・ヌネス キック クリス・サイボーグ マイラ・ブエノ・シウバ ミーシャ・テイト

UFC300:第6試合・ホリー・ホルム vs. ケイラ・ハリソン

女子バンタム級。ホルム5位、ハリソンは初参戦。プレリム最注目の一戦。

元王者ホルム。柔道銅メダリストで、当時の女子格闘技のアイコンであり、女子MMAの世界を確立したパイオニアロンダ・ラウジーをハイキックでKOしたのが8年半前の2015年。そこから12戦で5勝6敗1NCと苦戦しているものの、6敗のうち4試合はタイトルマッチ。かつてのストライカーから、現在は組み主体の選手に変貌を遂げている。前戦はマイラ・ブエノ・シウバをケージに押し込んだところにニンジャチョークに捕まり、タイトル陥落したミーシャ・テイト戦以来となる一本負け。今大会最年長の42歳。

女子柔道2タイムオリンピック金メダリストハリソン。2018年にPFLでMMAデビューすると、2019年から開催された女子ライト級リーグ戦を全勝で制して100万ドルを獲得。しかし女子ライト級といいつつ、ほとんどの選手がフェザーから階級を上げての出場で、ハリソンのための階級だった。2021年もまた全勝で2度目の100万ドルを獲得したが、2022年は決勝で過去2度破っている(いずれも判定)ラリッサ・パチェコ相手に苦戦し、判定負けでキャリア初黒星。2023年シーズンは、リーグ戦は女子フェザー級に変更されたがハリソンは出場せず、元UFCのアスペン・ラッドと150ポンド契約ワンマッチで対戦し判定勝ち。Bellatorを買収したPFLでは、Bellator女子フェザー級王者・元UFCフェザー級王者のクリス・サイボーグとの対戦が期待されていたが、ハリソンはPFLとの契約を終えUFCと契約。てっきり空位となった女子フェザー級で戦うのかと思いきや、さらに体重を落としバンタムにはじめて落としての試合となる。33歳。

はたして柔道時代の78kgから61.2kgまで落としたハリソンが、今までと同じように動けるのかどうか。

いつも通り重心を低くしたMMAの構えを見せるホルム。組み付いたハリソンだが、ホルムが脇を差してケージに押し込む。ハリソン払腰で投げた!が、投げられた勢いで上を取り返したホルム。ハリソン立った。なおも脇を差しているホルム。が、ハリソンが潰して上を取る。ハーフから強いパウンド。背中越しに下の手をホールドしてパウンドを入れるハリソン。半身のホルムにPFLでは使えなかった肘を入れる。パウンドラッシュ。なんとかガードに戻して膝で距離を作ろうとするホルムだが、インサイドからパウンドを入れていく。パウンド・肘。下から肘を返すホルムだが、ハリソンはガードの中で立ち上がってパウンドを落とす。ホルム下からホールドして凌ぐ。ホーン。

1Rハリソン。攻め続けたが、2Rも同じように動けるスタミナがあるかどうか。

2R。ジャブ、サイドキックを出していくホルム。ハリソンが詰めると距離を取る。ハリソン右ハイからタックルへ。組み付いた。膝を着いたホルムにギロチン。しかし放した。大外刈りで投げるとマウント!背中を向けたホルムからバックマウントに。体を伸ばしてチョーク。タップアウト!

ハリソン完勝。柔道家らしくスタンドで脇を差されてしまうが、そこで投げて上を取ると盤石。王者ペニントン、1位ペーニャとの対戦をアピールし、年内に王者になると宣言。

オッズで大差のアンダードッグだったとはいえ、ホルムがここまで一方的にフィニッシュされたのはアマンダ・ヌネスにKOされた時以来。

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AB F1 o UFC   アルマン・ツァルキャン ショーン・ブレイディ ジェイリン・ターナー ジャレッド・グッデン ミーシャ・テイト

【追記】『UFC on ESPN 52: Dariush vs. Tsarukyan』パフォーマンスボーナス/10選手がボーナス獲得

異世界に転移した俺のログインボーナスが明らかに強すぎる件について(1) (角川スニーカー文庫) [ 吉ケ崎 トモヒロ ]


 UFCが『UFC on ESPN 52: Dariush vs. Tsarukyan』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・該当試合なし

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・アルマン・ツァルキャン、ジェイリン・ターナー、ショーン・ブレイディ、ダスティン・ストルツフス、ミーシャ・テイト、コディ・ブランデージ、ドラッカー・クローズ、ジャレッド・グッデン


 8選手がボーナス5万ドル獲得。一瞬フィニッシュ勝利した選手全員かと思いきや、ホドルフォ・ベラトだけがゲットできませんでした…。

[追記]

 その後、ホドルフォ・ベラト vs. イホール・ポテーリャがファイト・オブ・ザ・ナイトになっています。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52 ジュリア・アヴィラ ミーシャ・テイト

【UFC ESPN52】「私が何者か!」ミーシャ・テイトがアヴィラを完全ドミネイト&RNCで一本勝ち

<女子バンタム級/5分3R>
ミーシャ・テイト(米国)
Def.3R1分15秒by RNC
ジュリア・アヴィラ(米国)

ジャブで前に出たミーシャが、押されて姿勢を乱したアヴィラをケージに押し込みテイクダウンを奪う。頭を抱えたアヴィラに対し、足を抜いてサイドに回ったミーシャがギロチンを無効化させ、頭を抜きに掛かる。ケージとミーシャに挟まれ窮屈な姿勢のアヴィラは頭を抜かれるとサイドで抑えられる。スクランブルでバックに回ったミーシャはワンフックで、フェイクロック気味に圧を掛け、正座状態のアヴィラを前方に潰してパンチを落とす。

引き込んだアヴィラから即マウントを奪ったミーシャは、上体を起こしてパウンド。アヴィラは背中を見せて、前方に落とそうとするがバックをキープしたミーシャが後方から勢いのある鉄槌&エルボーを打っていく。ミーシャはリストを取って鉄槌を打ち、右のパウンドから絞めの機会を伺う。さらにマウントに移行してエルボーを落としたミーシャ、初回は10-8級のドミネイトだった。

2R、ワンツーを繰り返すアヴィラに前蹴りからダブルレッグを決めたミーシャが、サイドで抑える。アヴィラは初回に続き、。ギロチンをかけて今回はガードに戻せたが頭は同様に抜かれてしまう。上体を起こして殴るミーシャは、反転しての足関節狙いにケージを掴んで注意を受ける。アヴィラに体を浮かされたミーシャだったが、ポスチャーしパンチを纏める。右足を狙った姿勢のまま押さえられ、左にしか回れないアヴィラのボディを殴り、キムラの仕掛けたミーシャがニーインベリーからマウント、さらにパンチを続ける。

背中を見せ、上体を起こしたアヴィラのバックをしっかりとキープしたミーシャが2Rも圧倒的な5分とした。

最終回も左を振るって直ぐに組んだミーシャが、テイクダウンを決める。アヴィラはウィザーから立ち上がるも、小外ですぐに倒される。ミーシャはマウントからバックマウントに移行しアゴの上からRNCへ。アヴィラは心が折れていたのか、すぐにタップしミーシャ・テイトが2年4カ月振りの勝利を手にした。

「対戦相手でなく、私が何者かを皆に思い出してもらうために戦った。ここで私は育ったの。今日18年のキャリアで20回目の勝利を手にした。前の試合後、皆は『もう辞めろ』、『引退だ』と言ったわ。『引退、引退、引退』ってね。辞めたらダメ、諦めない、誰に何を言われても関係ないことをここで皆に見てもらったと思う」と話し、コーチと家族に感謝の言葉を続けた。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52 ジュリア・アヴィラ ミーシャ・テイト

【UFC ESPN52】1年5カ月ぶりのファイト、ミーシャ・テイト「ジムで練習時間は、私だけの時間」

【写真】「もう日本で戦ったのは、ずっと昔のことだけど――皆が私のことを覚えてくれていて、土曜日の試合でもサポートしてくれると嬉しい」とインタビューの最後にミーシャは話していた。当然、我々がミーシャのことを忘れるわけがない (C)MMAPLANET

2日(土・現地時間)にテキサス州オースチンのムーディー・センターで開催されるUFC on ESPN52「Dariush vs Tsarukyan」でミーシャ・テイトが、ジュリア・アヴィラと戦う。

2021年に5年のブランクを経て、引退&出産から世界最高峰に戻ってきたミーシャ。以来、急激に進化した女子MMAというバトルフィールドで以前のようなパフォーマンスを見せることはできていない。フライ級転向は失敗に終わり、約1年5カ月ぶりのファイトでバンタム級に戻った。37歳、二児の母となったミーシャが今も戦い続ける理由とは?


――2022年7月のローレン・マーフィー戦以来、1年5カ月ぶりのファイトが今週末に控えています。6月にはマイラ・ブエノ・バストスと対戦予定でしたが、負傷欠場しています。

「マイラと戦わないことを決めたのは、負傷を治すだけでなく体を癒す必要があると感じたからなの。ケガをした状態で、フライ級に階級を落としたことが凄く体にダメージを与えてしまったから。手術も考えたし、するつもりだった。でも、結果的に手術を回避して自然治癒ができたから凄く良かったわ。またヘルシーな状態でまた戦うことができるようになったしね」

――年を重ねると人は変化します。肉体的、そして精神的にも。女子MMAファイターとして37歳という年齢をどのように捉えていますか。

「年齢は自分の考え方を確立する、一つの要素よ。私が今も同世代の人々と比べると抜群のフィジカルコンディションを保てているのは当然だけど、私たちマーシャルアーティストが年をとっても、その知識量や技能とは一切関係ない。だって女子選手だけでなく、男子選手も含め、若くて練習では凄く強くても勝利という結果を出せないことはいくらだって見られるわけで。

このMMAファイターとしての能力は何年も経験を積み重ねて、初めて手にできるもので。トラックを走る、芝生の上でボールを蹴ったり、投げたりするようなスピードと体力を競い合う類のスポーツと違い、マーシャルアーツは本当の意味でファイトIQというものが求められるの。いかにスマートに戦うことができるのか。駆け引きが幾重にも折り重なっている。それがMMAだから。

同時に年齢を重ねると若い頃には全く気にしていなかった、ボディをケアすることを心がけるようになるわけで。若かった頃には必要ないと思っていた体のリカバリーに力を入れることになった。ある意味、一番大切な部分がそこになっているから。私もそうだったけど、若いファイターは気にしない部分よね。だからこそ、単にランニングという部分においても私は若い頃よりも走れるようになっている。

年を重ねた選手が、戦い続けることができているのは体のケアに最も気を使っているからで。そういう選手が他にもいて、活躍しているのは素晴らしいことだわ。それって年を重ねて得ることができるモノで、他では手にしようがない部分だから」

――それは瞬発力や俊敏性にも当てはまることなのでしょうか。

「私自身、ジムで体を動かしていてその部分が衰えたと感じることはないわ。もちろん、凄く良くなっていることもないけどね。その点においては今、UFC PIがあって凄く助かっているわ。PIで最新の知識を得ることができ、私自身も栄養や体のことを勉強するようになったから、科学的な部分で最先端を行く人と私の間にはそれほどのギャップはない状況だし。

だから……前の試合をミーシャ・テイトだとは思ってほしくない。そうね、フライ級に落とすという判断は間違っていた。5年振りに復帰した試合は勝って、次の試合は接戦を落とした。あの時、私は自分がいるべきところに戻ったと感じていたし、バンタム級こそが私の階級だと今ならいえるわ。フライ級に落とすことで、経験してきたことを試合で生かすことができないくらい体に悪影響があった。爆発力もないし、全ては体重を落とし過ぎたことが原因になっていたから。バンタム級は、そうじゃない。今も私に競争力があることを土曜日に証明したい」

――それだけ日々の努力を続けるられるだけ、MMAを戦うモチベーションを持ち続けられているとこと自体が凄いと思います。

「そうね……一度引退し戻ってきたのは、まだMMAから離れることなんてできないと感じたから。戦うことに疲れたこともあったけど、一旦離れるともっとMMAと関係していたいと心から思うようになって。ここでトライしないと、絶対に人生最大の後悔になるってね。それに前回のフライ級での試合は、以前のような納得できるミーシャ・テイトの戦いではなかったし、ロールモデルになる試合でもなかったことは明白で。

確かに引退は近づいているんだけど、でも私は今も戦いに向かうプロセスをエンジョイできている。だから、MMAを続けることができるんだと思うわ」

――では今のミーシャにとって、現役ファイターとしてのゴールはどこにあるのですか。

「私が今でも戦えることを証明すること。そして、人々に良い影響を与えること。なにより、諦めないで戦うこと。そこを貫き通したい。もちろん、身を引く時のことを考えないといけないのは事実よ。でも、その時が来るまで簡単に諦めるようなことはしたくないの。あがき続けたいと思っている。現役を引退し、戦うことが人生の軸で無くなる時は絶対にやってくる。それが分かっているから、簡単にギブアップなんてしたくない。好きだからって、MMAは続けられるものじゃないのも分かっている。正しいタイミングで引退をしないといけないことも。でも、まだその時じゃない」

――ロンダ・ラウジーやミーシャがいて、女子MMAは今の社会的地位を手にできた。ミーシャは今の女子MMAの隆盛をもたらした功労者ですが、既に多くのことを達成してきたにも関わらず今も、それだけの想いでMMAに向き合っているのですね。

「う~ん……私は女子MMAが男子のMMAと肩を並べたなんて思っていないわ」

――えっ……。

「今だって人々は女子MMAを下に見ている。10試合――男子だけの試合カードが並んでいて、5試合はまぁまぁの試合で残りの5試合は良い試合だった。普通のことだし、なぜ良い試合でなかったということを問われることもない。でも女子だけの試合が10試合あって、5試合は良いファイトで5試合が良くなかったとすると、なぜ5試合は良くないかという話なる。結論は『女子だから』と言われる。それが現実よ」

――……。

「男の人は良くない試合をして、『良くなかった』で済むの。でも、私たちの場合は『オンナだから』って言われてしまうのよ、今でも。それでも私がUFCで女子の試合が組まれない頃にファイターとして成長して、女子MMAを広めることに役立ち、UFCが女子の試合を組むために役立てことは、本当に嬉しい限りよ。もちろん、そこにロンダの存在があり、私と彼女のライバル・ストーリーが人々の目を開き、耳を傾けさせることに成功した。女子MMAは以前よりも、注目されるようになったけど――私たちは今でも、女子だからっていう声なんて起きなくなるために戦っているの」

――ファイトウィークにも関わらず、深い話をありがとうございます。

「私は本当に本当に……心の底からファイトウィークを迎えることができて、今を楽しめているわ。過去最高のファイトキャンプを送ることができたし。今、色々なことが自分の人生のなかで調和していて。今の私は以前のようにファイターであるだけでなく、様々な責任がある人間で。だからこそ試合があり、ジムにいる時間の素晴らしさが理解できるようになったの。家で子供たちの世話に追われると、本当にどうにかなりそうになって(笑)」

――アハハハ。それは自分も少しは分かります。

「もちろん、あの子たちことは絶対的に心の底から愛しているわ」

――もちろんです。それでも、「勘弁してぇ」と叫びたくなるのがお母さんの大変さです。

「子供たちがいてこそ、最高の人生よ。それは絶対で。同時にジムで練習していると、その時間は私だけに向けられた時間になる。ジムで練習時間は、私だけの時間――」

――ハイ。

「その時間が、どれだけ貴重なのか。子供たちを生むまで、分かっていなかったわ。厳しいトレーニングが、人生で最悪のことだと感じたこともあった。でも、今はどれだけ練習で疲れても、それは自分のためだけの時間で――やらないといけないから練習をしているわけでなくて、自分がやりたいことをやっていると実感できる。こんなに素晴らしいことはないでしょう?」

――そのように考えられることが素晴らしいです。

「ホント、考え方が変わったから凄くハードなキャンプを楽しみ抜くことができたわ」

――そのキャンプを経て、土曜日の夜はどのような戦いを披露したいですか。

「ジュリアはつねに戦う姿勢を持っている。前に出て、戦う。パンチを貰っても下がることも、心が折れることもない。逆に勢いが上がるような真のファイターよ。絶対にフィニッシュしようとしているし、そういう対戦相手と戦うのは私も大好きで。2人ともギリギリまで攻める、そんな最高の試合になるはず。

勝負の行方がどうなるかなんて分からない。でも、言葉はなんていらない。オクタゴンのなかの姿で、私が絶対に諦めない気持ちでいることが皆に伝わる試合がしたい。人生が変化の時を向かるのは、素晴らしいことよ。でも、諦めるのとは違う。私の人生もすぐに変化の時を迎えるわ。でも、まだやり切っていない。前回の試合を見て、人々はミーシャももう終わりだと思ったはず。でもね、私はどう思われようが構わないわ。一つの敗北で、私がやってきたことを否定される必要はない。そして、私がこれからやり抜こうとしていることに、何も影響も及ぼさないから。

戦績、勝敗に左右されることは、もう私のファイトキャリアに必要ないの。必要なのは、このキャンプでやってきたことを試合で出し切ること。本音をいえば、これだけ練習をしてきたのだから何よりも勝利を手にしたいと思っているわ。

でもね、ファイターが2人で戦うのだから勝者が1人なのは絶対で。もし勝者になれなくても、日曜日の朝に私はいつものように目を覚まし――隣には娘、息子、フィアンセ、母、父がいてくれる。最高の人生が私にはある。最高に幸せなことに何も変わりはなく、そこに勝敗は関係していない。だから、何があっても私は勝者。全力で目の前にあること全てに向き合ってきたわ。何があっても、変わりない。でもね、心の底から勝ちたいと思っている」

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o UFC グロリア・ジ・パウラ ボクシング ミーシャ・テイト

UFC on ESPN49:メインイベント・ホリー・ホルム vs. マイラ・ブエノ・シウバ

女子バンタム級5分5R。ホルム3位、シウバ10位。

膠着状態にあった女子バンタム級。ヌネスの引退→王座返上により、にわかに上位ランカーにタイトル取得のチャンスが出てきた。現ランキング1位はペーニャ、2位はペニントン。

ホルムがロンダを破りタイトルを獲得したのは8年前。その後は5勝6敗と負け越しているが、6敗のうち4敗がタイトル戦でのもの。ここ4戦では3勝1敗で、負けたヴィエイラ戦もメディアのほとんどがホルムを支持する偏った内容のジャッジだった。それ以外の負けた相手のほとんどはすでにUFC女子バンタム級ランキングにはおらず、現ランカーで唯一いるジャーメイン・デ・ランダミー戦はフェザー級での試合。ランキングこそ3位だが、2位ペニントンには勝っており、タイトルに非常に近いところにいる。言わずと知れた元ボクシング世界王者ではあるが、ここ最近は四つからのテイクダウン→押さえ込みスタイルでの勝利が多い。女子最年長の41歳。

シウバは女子フライ級では2勝2敗1分けと平凡な戦績だったが、バンタム級に上げてからは3連勝。グラップラーで、10勝中7つの一本勝ちがある。特に下からの攻めが強く、UFCでの4一本勝ちもすべて下からの仕掛け。が、反面安易に下になりやすい。以前は打撃が強くなかったが、前戦はストライカーのリナ・ランズバーグ相手に打撃で上回る場面もあった。31歳。

本来はこの試合からバンタム級に戻すミーシャ・テイトがシウバと対戦予定だったが、テイトが欠場。トップ3ランカーのホルムが試合機会を求めて代役に名乗りを上げた経緯がある。その時はまだヌネスの引退前だった。引退後であれば、ランキング下位のシウバ戦に名乗りを上げることはなかったかも知れない。シウバにとってはビッグチャンス。

飛び込んでパンチを入れたホルム。シウバインロー。またパンチ連打で飛び込むホルム。一転タックルへ。ケージに押し込んだ。膝を入れていく。ホルム自ら離れた。前に出てきたシウバ。ケージを背負ったホルムだが、飛び込んでパンチの連打を入れる。また組みに来たホルム。シウバ首相撲から膝。そのままケージに押し込んだホルム。肘を入れて離れた。詰めたシウバが逆に肘を入れた。またタックルに入るホルムだが止めたシウバ。ホルムミドル。残り1分。ホルムの蹴りをキャッチしたシウバがケージまで詰めて肘。しかしホルム組んでタックルへ。ホルムケージに押し込みながらコツコツ膝。ホーン。

1R手数&押し込みのコントロールでホルム。シウバ意外と打撃で対抗できている。

2R。詰めたシウバだが、ホルム組んでまたケージ押し込み。レベルチェンジしてタックルへ。シウバスルっとニンジャチョーク!がっちり入った!ホルムタップ!

シウバジャイアントキリング達成。一気に次期タイトル争いに名のりを挙げた。ニンジャチョークでの勝利はUFCとの契約を決めたコンテンダーシリーズの試合以来。バンタム級4連勝、3連続一本勝ち。交際中の元UFC女子ストロー級ファイター・グロリア・ジ・パウラと抱き合って勝利を祝う。

ホルムはタイトル陥落したミーシャ・テイト戦以来、キャリア2度目の一本負け。

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o キック ミーシャ・テイト

UFC283:第12試合・ローレン・マーフィー vs. ジェシカ・アンドラージ

女子フライ級。マーフィー4位、アンドラージは6位(ストロー級では4位)。

39歳で女子フライ級最年長のマーフィー。5連勝で、21年9月にシェフチェンコのタイトルに挑戦したが、スタンドの打撃で削られ続け、まったくチャンスがないまま4RにパウンドでTKO負け。スタンドでプレスしていくスタイルだが、シェフチェンコ相手には自分の戦いをさせてもらえなかった。また、打たれても引かない頑丈さも武器で、キャリアでKOされたのはシェフチェンコ戦が唯一。前戦は元王者のレジェンド・ミーシャ・テイト戦で、初めてフライ級に落としたテイトにパンチとタックルで優勢に試合を進めて判定勝ち。しかし、現状シェフチェンコが王者のままでは勝てるイメージが湧かない。

元女子ストロー級王者のアンドラージもまたシェフチェンコの王座に弾き返されている。ストロー級から上げた初戦をボディブローによるKO勝ちで、2戦目で早くも王座に挑戦したが、やはりスタンドで圧倒された上にテイクダウンされパウンドで敗れるという、全局面での負け。前回はまたストロー級に戻していたが、今回またフライ級に戻しての試合となる。正直、シェフチェンコが王者のうちはチャンスがなさそうだが。女子軽量級ながら74%の高いフィニッシュ率を誇る。フライ級ではやはり体格差を感じることもあるが、タフなマーフィーを仕留めることが出来るか。

ジャブを出していくマーフィー。アンドラージカーフキック。またカーフ。マーフィーパンチで出るが打ち終わりにワンツーを入れたアンドラージ。どんどんパンチで出る。マーフィータックル。切ってまたパンチ・カーフキック。マーフィーのパンチもヒットしているがアンドラージ下がらない。またカーフキック。左フックから突進して連打を打ち込む。マーフィータックル。倒したがアンドラージすぐに立って振りほどく。左右のフック連打で出ていくアンドラージ。マーフィー組み付くが振りほどかれた。アンドラージのパンチが顔面を捕らえる。残り20秒でタックル。組んでバックに回ったが、アンドラージクラッチを切って引き剥がし、またパンチで出る。ホーン。

1Rアンドラージ。

2R。詰めるアンドラージ。マーフィーのタックルを切ってパンチを入れた。右ボディから右フックのコンボ。詰めてパンチの連打。ケージを背負ったマーフィーがタックルに入ったが切られた。かなり顔面にパンチを貰っているマーフィーだがやはりタフ。アンドラージがまた連打を入れる。マーフィータックルに入ったがまた切られる。アンドラージワンツー。マーフィーのバックブローをかわして右フック。蹴りをキャッチしたマーフィーだが、アンドラージ切ってがぶった。残り1分。立って離れる。ワンツーがヒット。タックルを受け止めてまたワンツー。残り10秒で連打で出る。もらったマーフィー。ホーン。

2Rアンドラージ。タフだが、連打をもらって動きが止まったらストップがかけられてもおかしくない。

3R。パンチで出るアンドラージ。マーフィーのタックルは止めた。左ハイ。アンドラージパンチからケージに押し込んでシングルレッグ。マーフィーキムラに捕らえてそのまま下になりつつ極めに行くが、アンドラージは腕を抜いて立った。アンドラージ左右のパンチ連打で出る。顔面だけでは倒せないと見たか、ボディ・顔面に打ち分けるアンドラージ。パンチが全弾ヒットしている。アンドラージ連打で出るが、もらっても効いた素振りは見せないマーフィー。最後まで手を出し続けるアンドラージ。タイムアップ。

30-25×2、30-26の3-0でアンドラージ勝利。

アンドラージ圧勝。マーフィーはあれだけ打たれても倒れないタフネスは見せたが、テイクダウンもすぐに立たれ、2R以降はグラウンドに持ち込むことも出来ず、一方的な展開だった。

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o UFC アマンダ・ヌネス ミーシャ・テイト

UFC on ESPN+75:第8試合・ケトレン・ヴィエラ vs. ラケル・ペニントン

女子バンタム級ヴィエラ2位、ペニントン5位。

UFC7勝2敗のヴィエラだが、まだタイトル挑戦経験はない。テイクダウンからの押さえ込み主体の地味なスタイルのため、なかなかチャンスが与えられていない。ここ2試合はメインを任され、ミーシャ・テイト、ホリー・ホルムという元王者を連破。しかしいずれも僅差の判定勝ち。ホルム戦はほとんどのメディアがホルムを支持する内容だった。

ペニントンは5年前にアマンダ・ヌネスのタイトルに挑戦したが、5RKO負け。UFC10勝5敗で、負けた相手はヌネスの他にホルム(×2)、ジェシカ・アンドラジ、ジャーメイン・デ・ランダミーと全員王座経験者(別階級含む)。現在4連勝で、こちらもタイトル挑戦が近づいてきている。1位は前王者のジュリアナ・ペーニャで、王者ヌネスとはダイレクトリマッチで対戦しているので、この試合の勝者が次の挑戦者になる可能性が高い。

スーパーマンパンチで飛び込んだペニントン。ヴィエラジャブを突いて出る。ペニントンボディストレート。前に出て連打を入れた。ジャブから右を入れるヴィエラ。ペニントン出て連打を放つが、ヴィエラ首相撲からの膝から肘。出るヴィエラ。ワンツー。前に詰めたペニントンにパンチを合わせたヴィエラ。残りわずかでパンチから組み付いたペニントン。ボディロック。ホーン。

1Rヴィエラ

2R。前に出る圧を強めるペニントン。しかし入ってくるところにパンチを合わせるヴィエラ。飛び込んで右を当てたペニントン。パンチから組んでボディロック。スタンドバックに。ヴィエラケージ際でこらえる。正対して離れ際に肘を入れたヴィエラ。また組み付いたペニントンだが、膝がローブローになりブレイク。再開。また組んだペニントンをケージに押し込むヴィエラ。ペニントン押し込まれた状態で膝。ヴィエラバックを狙うがホーン。

2Rは微妙。

3R。ペニントン手数を増やしてきたが、ヴィエラも打ち返す。パンチを入れてケージまで下がらせた。ペニントン組んだがまたケージに押し込むヴィエラ首相撲に捕らえたペニントンだがヴィエラ離れる。ペニントンまたパンチから組み付いてボディロック。ケージでこらえるヴィエラ。押し込みながらパンチを入れるペニントン。首相撲から膝を入れるが、ヴィエラがケージに押し込んだ。離れようとするペニントンを追いかけて肘を入れ、また押し込む。引き剥がそうとするところに肘。しかしペニントンはまた首相撲から膝。スタンドでバックに回ったヴィエラ。正対できないペニントンは背後のヴィエラにパンチを入れる。ヴィエラもバックキープするのみ。タイムアップ。

3Rも微妙。

29-28ペニントン、29-28ヴィエラ、29-28ペニントン。スプリットでペニントン勝利。

僅差だったがこれで5連勝とし、ランキング2位を下してタイトル挑戦に大きく近づいた。アマンダ・ヌネスには前回完敗だったが…。

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MMA MMAPLANET o ゲイリー・トノン ジョニー・ヌネス ミーシャ・テイト

【ONF FN06】ゲイリー・トノン、ヌネスをバックに誘いキムラ支点で寝技へ。完璧アームロックで一本勝ち

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
Def.1分53秒by キムラ・アームロック
ジョニー・ヌネス(米国)

ミーシャ・テイトをセコンドに帯同したヌネスが、スタートとともに飛び上がって攻める。組んだトノンだが、ヌネスはケージに押し込み右ボディを入れる。さらにヒザを受けたトノンは腹を攻められ頭を抱えにいく。払い腰狙いにバックに回ったヌネスは正対すると左ヒザを突き上げる。頭を抱えるトノンは、わざとバックを取らせているか。

とキムラクラッチからトノンが、前方回転からケージを蹴って寝技に持ち込む。キムラ支点でバックに回らずトップを選択したトノンは、胸を合わせて抑えキムラを極め切った。


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