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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#01 UFC   アレックス・マルチネス アンソニー・ペティス アントニオ・カルロス・ジュニオール クレイ・コラード ジェレミー・スティーブンス ジョシュア・シルヴェイラ ドン・マッジ ナタン・シュルチ ハウシュ・マンフィオ ブルーシ・ソウト マールシン・ハムレット 工藤諒司

【PFL2022#01】計量終了 金持ち喧嘩せず─ならぬ、金持ち試合を楽しむ発言 by ハウシュ・マンフィオ

【写真】セレモニアル計量中のインタビュー、なぜかスティーブンスでなくコラードが選ばれた。メインぐらいは両者、そうでなければ元UFCファイターの言葉を届けるべきだろう (C)MMAPLANET

19日(火・現地時間)、20日(水・同)にテキサス州アーリントンのアーリントン・スポーツコンプレックス内Eスポーツ・スタジアムで開催されるPFL2021#01の計量が行われた。

フェザー級に工藤諒司が出場するPFL2020年シーズンが、開幕する。第1週はライト級とライトヘビー級の10試合──アンソニー・ペティス✖マイルズ・プライス戦が第3週にリスケされてライト級は4試合、ライトヘビー級は5つのレギュラーシーズン戦と1試合のワンマッチが行われる。


そのライトヘビー級でエミリアーノ・ソルディと対戦予定だったコナンJrことジョシュア・シルヴェイラが欠場、ノン・シーズン戦に出場予定だったコーリー・ヘンドリックスが代役出場となり、ワンマッチはチャレンジャーシリーズのラストチャンスをモノにしたシメオン・パウエルが出場権を得た。

計量失敗時点で試合に出ても-1P、ボーナスを献上しないための戦いを強いられるPFLレギュラーシーズン。明日の開幕戦は出場全選手がクリアーしている。

ド派手は電飾ステージでセレモニアル計量とフェイスオフを終えたメイン出場ファイターは、片方の選手がステージ下でインタビューを受けるという形式が今シーズは採られている。

インタビューではコメインでドン・マッジと対戦する昨年のウィナー=ハウシュ・マンフィオは「マッジはタフな選手だけど、僕は彼よりタフな相手を去年倒してきた。100万ドルを手にするとファイターとしても成長する? お金のことは考えて戦っていない。去年の賞金で僕の生活は安定した。ただ戦うことが楽しみだから試合に出るんだ。MMAが好きだからパフォーマンスも向上する」と──余裕のコメントを残している。

メインでPFL初陣のジャレミー・スティーブンスと戦うクレイ・コラードも「楽しめないと戦うべきじゃない。タフな相手と戦える。俺はラッキーな男だよ。決勝に残れなかったから戻ってきた。でも、そこは今は考えてない。ジェレミー・スティーブンスと戦うんだから。今はジャレミー・スティーブンスを倒すことに集中している」と話した。

また2018年&2019年ウィナーのナタン・シュルチは、オリヴィエ・オバメルシェと力の入った攻防必至の一戦に向け、「凄くタフな相手だけど、今年はチャンピオンに返り咲く」と断言し笑顔を浮かべた。

■視聴方法(予定)
4月21日(木・日本時間)
午前7時00分~DAZN

■ 対戦カード

<ライト級/5分3R>
カシアス・クレイ・コラード: 155ポンド(70.31キロ)
ジェレミー・スティーブンス: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ハウシュ・マンフィオ: 156ポンド(70.76キロ)
ドン・マッジ: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール: 205.6ポンド(93.25キロ)
デラン・モンチ: 205ポンド(92.99キロ)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ: 156ポンド(70.76キロ)
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)

<ライトヘビー級/5分3R>
エミリアーノ・ソルディ: 205.4ポンド(93.16キロ)
コーリー・ヘンドリックス: 205.8ポンド(93.34キロ)

<ライト級/5分3R>
アレックス・マルチネス: 156ポンド(70.76キロ)
スティービー・レイ: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット: 205.8ポンド(93.34キロ)
テオドラス・オークストリス: 204.6ポンド(92.8キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
オマル・アクメトフ: 204.6ポンド(92.8キロ)
ヴィクトル・ペシュタ: 205.6ポンド(93.25キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン: 205ポンド(92.99キロ)
ブルーシ・ソウト: 204.6ポンド(92.8キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
シメオン・パウエル: 205.8ポンド(93.34キロ)
クリントン・ウィリアムス: 204.6ポンド(92.8キロ)

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【PFL2022#01】2022年シーズン開幕。ライト級にペティス、スティーブンス、マッジらUFC組出場

【写真】いきなりマッジがマンフィオを下し、序列を崩す可能性があるライト級開幕戦(C)PFL

22日(火・現地時間)、PFLが4月20日(金・現地時間)にテキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開幕するPFL2022年シーズン開幕戦のラインナップを発表している。

今シーズンも昨年同様にレギュラーシーズンが6大会、プレーオフが3大会、ファイナルが1大会の全10戦で実施され、レギュラーS序盤の3戦はテキサス州アーリントン、後半はジョージア州オーガスタで行われる。

プレーオフは8月5日から3週、決勝は11月25日で7カ月間のカレンダーとなったPFL。その2022年シーズンは、ライト級とライトヘビー級で戦いの火蓋は切って落とされる。


同階級の2021シーズン・ウィナーのハウシュ・マンフィオとカルロス・アントニオ・ジュニオールというブラジル勢は、ドン・マッジとデラン・モンチと第1戦を戦う。

ドン・マッジはキャリア6戦の時点で3勝3敗という平凡な記録しか残せていなかったが、その後は母国のEFCでライト級王者になり、2018年にUFCとデビューし2連勝も4試合連続で試合がキャンセルとなりフリーエージェントに。昨年の10月のフィナーレ大会でネイサン・ウィリアムスをRNCで下し、今年の参戦が決まった。

鋭い打撃を持つウェルラウンダーのマッジオが、昨年王者マンフィオを倒す可能性は決して低くないだろう。そのライト級で昨年、クレイ・コラードとマンフィオに敗れ、まさかのレギュラーシーズン連敗でプレーオフに進出できなかったアンソニー・ペティスが捲土重来、今シーズンもPFLに挑む。

元UFC組としては名勝負製造マシーンのジェレミー・スティーブンスがコラードとのPFL初陣も要注目だ。ライト級4試合しか組まれておらず、もう1試合は以降の大会で──恐らくオリヴィエ・オバメルシェと先週のチャンレジャーシリーズで契約を勝ち取ったブルーノ・ミランダが対戦すると思われる。

またライトヘビー級ではチャレンジャーシリーズで契約を勝ち取ったブルーシ・ソウトだけでなく、選外となったジョシュ・シルヴェイラの出場も決まっており、それぞれロブ・ウィキンソンとエミリアーノ・ソルディと戦うことも決まっている。

チャレンジャーシリーズのフォーマットが、根底から崩れることがすんなりと起こってしまうのもまたPFLに残るWSOF臭かもしれない。

なおライトヘビー級にはRIZINやQUINTET参戦経験のあるテオドラス・オークストリスが4年5カ月振りのMMA復帰戦で昨年準優勝のマールシン・ハムレットとの一戦の見ものだ。

■視聴方法(予定)
4月21日(土・日本時間)
午前6時30分~Official Facebook

■ PFL2022#01対戦カード

<ライト級/5分3R>
ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)
ドン・マッジ(南アフリカ)

<ライト級/5分5R>
アンソニー・ペティス(米国)
マイルス・プライス(アイルランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)
デラン・モンチ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
カシアス・クレイ・コラード(米国)
ジェレミー・スティーブンス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)
ジョシュ・シルヴェイラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット(ノルウェー)
テオドラス・オークストリス(リトアニア)

<ライトヘビー級/5分3R>
オマル・アクメトフ(ロシア)
ヴィクトル・ペシュタ(チェコ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィキンソン(豪州)
ブルーシ・ソウト(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アレックス・マルチネス(パラグアイ)
スティービー・レイ(英国)

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MMA PFL PFL2021#10 アントニオ・カルロス・ジュニオール マールシン・ハムレット

【PFL2021#10】2021年ライトヘビー級世界王者は、RNCを極めたアントニオ・カルロス・ジュニオール

【写真】ハムレットな無茶な振りほどき方にしっかり対処したカーロスJr(C)PFL

<ライトヘビー級決勝/5分5R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)
Def.1R3分49秒by RNC
マールシン・ハムレット(ノルウェー)

ジャブを伸ばすジュニオールに対し、ハムレットが左フックを返す。間合いの測り合いのなかでジュニオールがジャブ、ハムレットはローとフックを繰り出す。ジュニオールはハムレットのジャブを叩き、距離を測る。左フックを足が揃い、バランスを乱したジュニオールが尻もちをつく。すぐに立ち上がったジュニオールが、ケージに押し込まれても回って離れジャブ&右ストレートを伸ばす。

間合いはジュニオール、ジャブを当てボディストレート。蹴り足を掴んだハムレットはリリースして距離を取りなす。テイクダウンの機会を伺うハムレットは右ロー、左に回りながら組みのフェイクを見せたが、逆にジュニオールがダブルレッグでテイクダウンを奪い、スクランブルでバックに回る。スピンして振り落とそうとしたハムレットは、防御がおろそかになりジュニオールがRNCをセットアップし後方に倒れ込み──タップを奪った。


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BELLATOR MMA PFL PFL2021#10 UFC   アンテ・デリア オマリ・アクメドフ クラレッサ・シールズ クリス・ウェード ケイラ・ハリソン ジュリア・バッド テイラー・ゴールダード ドン・マッジ ハウシュ・マンフィオ ブルーノ・カッペローザ ボクシング マゴメド・マゴメドカリモフ マールシン・ハムレット レイ・クーパー3世

【PFL2021#10】計量終了 2021年決勝。ウェード✖ハイブラエフ、クーバー✖マゴメドカリモフ。新顔も

【写真】短髪にしたことで、父レイ・クーパーに風貌がそっくりになったブラダボーイ(C)MMAPLANET

27日(水・現地時間)、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノで開催されるPFL2021#10 「Championships 」の計量が26日(火・同)に行われた。

2021年PFLのシーズンファイナル=チャンピオンシップスは5階級のシーズン決勝=世界選手権試合と3試合のフューチャーバウトが組まれている。


優勝賞金100万ドルを前に、誰一人として体重オーバーは見られなかった。そしてライト級とライトヘビー級ファイナルをアンダーカードに追いやった──ロンドン&リオ五輪女子ボクシング金メダリストで、ボクシング世界8冠のクラレッサ・シールズはMMA2戦目の計量を 155.8ポンドで終えている。

メインカード第1試合のフェザー級ファイナル=モヴィッド・ハイブラエフとクリス・ウェードはともに145ポンドでパスし、フェイスオフ後にはしっかりとハグをして健闘を称え合った。

コメインのウェルター級ファイナル、レイ・クーパー3世は父親ブラダを短髪で登壇し、頭一つ大きなマゴメド・マゴメドカリモフを見上げるようにフェイスオフ。

「3年前と変わっていない。同じ相手、同じ試合、結果も同じだ。サブミッションでまた勝てる? そこについては何もいえない。打撃もグラップリングも、レスリングも交えたスペクタルな試合になるだろう」とマゴメドカリモフが話すと、ブラダボーイは「ただケージに入って、顔を殴りつける。シンプルに戦う」とコメントした。

メインではケイラ・ハリソンとテイラー・ゴールダードが女子ライト級決勝を戦うが、賭け率は驚異の+3500とハリソンが圧倒的に優位と予想されている。

ゴールダードはインタビュアーのショーン・オコネルの「誰も勝利を期待していない」という問いかけにも、「とても落ち着いている。あとはやるだけ。私の好きなことをして、良い時間にしたい」と返答するのみで、最後まで勝つという言葉を発しなかった。

対してケイラは余裕の表情で「ベストを尽くして、殺やられる前に殺るだけ。ライオンでも、虎でも、熊が相手でも私が殺す」と話した。

また今大会ではアンダーの3試合で2022年の展望が見える3人の選手が出場する。

ライトヘビー級ではUFCミドル級で9勝5敗1分だったオマリ・アクメドフ、女子ライト級には元Bellator世界フェザー級王者のジュリア・バッド、そしてライト級では南アフリカン・ショータイム──ドン・マッジがPFL初戦を迎える。

3者は2020年シーズンを睨んでのお披露目的なファイトでありながら、気の抜けない対戦相手が用意され査定試合のようになっている。

また同大会にはフェザー級で日本のプロモーションでベルトを持つファイターへオファーもあったが、契約締結には時間が足らなかったという話も伝わってくる。

来るべき022年シーズンに3年振りの日本人ファイターの出場はあるのか──という期待も募るが、まずは2022年シーズンウィナーが誰になるのか──特にフェザー級&ウェルター級の行方──を楽しみたい。

■視聴方法(予定)
10月28日(木・日本時間)
午前5時30分~Official Facebook

■ 対戦カード
<女子ライト級決勝/5分5R>
ケイラ・ハリソン: 153.8ポンド(69.76キロ)
テイラー・ゴールダード: 154.4ポンド(70.03キロ)

<ウェルター級決勝/5分5R>
マゴメド・マゴメドカリモフ: 170ポンド(77.11キロ)
レイ・クーパー3世: 169.8ポンド(77.01キロ)

<女子ライト級/5分3R>
クラレッサ・シールズ: 155.8ポンド(70.66キロ)
アビゲイル・モンテス: 154.4ポンド(70.03キロ)

<ヘビー級決勝/5分5R>
ブルーノ・カッペローザ: 236.4ポンド(107.22キロ)
アンテ・デリア: 243ポンド(110.22キロ)

<フェザー級決勝/5分5R>
モヴィッド・ハイブラエフ: 145ポンド(65.77キロ)
クリス・ウェード: 145ポンド(65.77キロ)

<ライトヘビー級決勝/5分5R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール: 204.4ポンド(92.7キロ)
マールシン・ハムレット: 205ポンド(92.99キロ)

<ライト級決勝/5分5R>
ロイック・ラジャポフ: 155ポンド(70.31キロ)
ハウシュ・マンフィオ: 155ポンド(70.31キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
オマリ・アクメドフ: 203.6ポンド(92.35キロ)
ジョーダン・ヤング: 206ポンド(93.44キロ)

<女子ライト級/5分3R>
ジュリア・バッド: 154.6ポンド(70.12キロ)
ケイトリン・ヤング: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライト級/5分3R>
ドン・マッジ: 155.6ポンド(70.57キロ)
ネイサン・ウィリアムス: 155.4ポンド(70.48キロ)

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【PFL2021#10】ウェルター級2連覇へ、レイ・クーパー3世「豪華な設備は必要ない。練習はガレージで十分」

【写真】取材後にハワイからフロリダへ。同じ米国内でも6時間も時差がある(C)Zuffa/UFC

27日(水・現地時間)、フロリダ州ハリウッドのセミノール・ハードロックホテル&カジノでPFLのシーズンファイナル=PFL2021#10 「Championships 」が開催される。

5階級のファイナルが行われるPFLのシーズン掉尾を飾る大会で、ブラダボーイことレイ・クーパー3世が、2018年シーズンファイナルで敗れたマゴメド・マゴメドカリモフとウェルター級二連覇を掛かったリベンジマッチに挑む。

父はハワイアンMMAのパイオニア=レイ・ブラダ・クーパー、その父と弟2人の計4人で、ガレージでトレーニングをブラダボーイはローリー・マクドナルドを完封するなど、ワイルド一辺倒から高いステイビリティを誇る成熟したファイターに成長した。

シンプル・イズ・ザ・ベスト、ハワイアン・ロコを代表してブラダボーイがデカゴンに足を踏み入れる。


──6日後にマゴメド・マゴメドカリモフとPFL2021シーズンファイナルを戦います。(※取材は10月22日に行われた)今の気持ちを教えてください。

「良い感じだよ。もう準備はできている」

──今シーズはレギュラーシーズン2戦目が計量失敗で、勝ってもマイナス1点。負けてボーナスポイントを対戦相手のニコライ・アレクサヒンに与えるケース、または勝っても獲得ポイントは5Pで終了し、サディボウ・シとカーティス・ミランダーが強豪ロシアンをフィニッシュするような事態になれば、プレーオフ進出ができないという危機的状態に陥りました。

「とにかく試合に勝つことに集中したよ。神経質になることもなかった。対戦相手のニコライ・アレクサヒンに勝ち点3もボーナスPも与えないこと、他の選手は僕よりポイントが低かったし、目の前にある試合に勝つことに集中していたんだ」

──あの試合内容を見ると、体調不良でないことは分かりました。なぜ、大切な時に減量失敗というミスを犯してしまったのでしょうか。

「水抜きを早くし過ぎてしまった。そして水分補給も早過ぎた。タイミングを間違い、突然、全く水が抜けなくなってしまったんだ。僕のミスだよ。体は水分を欲しがるから、早く水抜きをするような間違いはもう絶対にしない。減量方法は変えてはいなかった。ただ、早く水抜きをしたことで、水分補給がいつもと違ってしまって。もう、あんなことはしない」

──結果的にプレーオフ進出を果たし、準決勝ではキャリア最高のビッグネームと言って良いローリー・マクドナルドを完封しました。

「ローリーはこのスポーツのレジェンドだから、勝てた意味は凄く大きい。何よりも彼は今もトップの1人だ。その彼を完全に支配できた。ローリーはスタンドでも手がでないし、レスリングでも僕が圧倒した。結果、僕がウェルター級の世界のトップだと証明できる試合になった。自分の力を信じていたし、勝つと思っていたけど、やり切ったという気持ちが大きなファイトだったね。大きな意味を持つ勝利だ」

──決勝で戦うマゴメドカリモフには3年前のファイナルで敗れ、2年前はプレーオフの準決勝を彼が棄権をしました。このような過去があり、ブラダボーイは常に彼との対戦を望んできました。

「2年前、プレーオフの2試合目で戦うはずだったけど、初戦で消耗していたから彼は勝てないと判断したんだろうね。僕との試合を避けた。今回はファイナルだし、そういうことは起きない。シーズンファイナル、最後の試合、最高の舞台だ。あの負けを払拭する勝利を手にする」

──3度目とはいえ目の前に100万ドルがあると、精神的に何か影響はないでしょうか。

「3年前より大人になった。自分のエゴに従って、パンチを大振りするようなことはなくなったよ。ミスをしないよう戦う、それがファイターとして成長した点だと思う。状況判断をしてパンチを放つようになったし、よりテクニカルになっているよ」

──今は3年前より100万ドルの賞金を気にせず戦えるということでしょうか。

「賞金のことは考えていないよ。ファイトに集中している。この階級のベストファイターと戦うんだから、とにかく自分をプッシュすること。いつの日か、ウェルター級のベストファイターになるためにもね」

──2年前に100万ドルを手にしても、その考えは変わらなかったということですね。

「100万ドルを獲得して、練習に身に入らなくなるとか、戦うモチベーションが落ちたとかは一切ないよ。100万ドルが手に入ったことは家族と生きていくことを考えると、もちろん嬉しかったよ。だからって僕の生活スタイルが変わるわけじゃない。派手な生活なんて一切送って来なかったし、何も変っていないよ。

人としてハンブルなままでいたいんだ。時間を無駄に使う様なことだけはしたくない。練習もガレージで続けているし、父の練習方法も一切変わっていない。豪華な練習設備なんて要らないし、走るのは家の外で十分だ。ガレージのマットでレスリングのスパーリングをして、打撃の練習をし、ウェイトを挙げる。科学的なトレーニングは僕には必要ない。

結局、ハードなランニングとハードなスパーリングをするにことに変わりはない。マシーンで使って行うことは、マシーンなしでやり切れるんだよ」

──ガレージで行う父、そして弟との練習で、マゴメドカリモフ戦への対策練習はできるのですか。

「父と2人の弟、それで十分。誰も僕らの練習に来てもらっていない。ジム内で身内だけでやる練習が好きなんだ。僕はそうやって生まれ育った。他の選手たちと練習しようとは思わない」

──マゴメドカリモフのようなサイズが弟たちはあるのでしょうか。

「ノー。2人は僕より小さいよ。でも対戦相手じゃないないんだよね、試合は。僕がどう戦うか、だから。ハードな練習をして、グッドシェイプでいること。そして戦う。自分をしっかりと創り込むことができれば、相手が何をしてこようが関係ない。関係してくるのは僕が何をするのか、だよ」

──その考えはもちろん、ブラダボーイの信条だと思いますが、皆に共通することだと思いますか。

「それは分からないよ。僕は僕のことを考えて、こうしているんだから。大きなジムより、ガレージで練習する方が好きなんだ。だから他の人がどうかっていう問いに対して、答を持たない。ただ自分らしくやっているだけだよ。

普段も家族と一緒にいるし、友人も多くない。家族が一緒にいる──それ以上のことを望むことはないからね」

──では、そうやって自分を貫いてきたブラボ―イはマゴメドカリモフのことをどのようなファイターだと考えていますか。

「前に戦った時と何も変わっていない。同じファイターだ。ひたすらレスリングを仕掛けてくるだろう。レスリング勝負がお望みなら、レッスルするよ。どの局面でも僕は戦うことができるから」

──ブラダボーイ自身は2018年の大晦日にマゴメドケリモフと戦って以来、どこが一番成長したと思いますか。

「ラッシュをしないで、パンチを打つことに対して我慢できるようになったこと。もう少し我慢強く戦うことができていれば、前回の試合も勝つことができていた。それなのにフラストレーションがたまってミスを犯してしまった。もっと我慢強く、成熟した試合を見せる。そうすることで、試合は楽になるんだ。自分のアグレッシブな性格をコントロールして戦えば、勝機は確実に広がって来るからね」

──シーズン2連覇、それともリベンジ。どちらにより比重がありますか。

「タイトルを獲ることだけを考えて戦うよ。2021年のウェルター級世界チャンピオンという称号を得るために、マゴメドカリモフと試合をする。今年の4試合目で、最後の試合だ。ここまで本当に調子よく戦えた。これを続けるだけだよ。それが一番大切なことだよ」

──仮にPFLウェルター級2連覇を成し遂げた場合、3連覇を目指しますか。それともUFCのドアを叩くのでしょうか。

「まだ、そこまでは考えていない。そうなった時には父やマネージャーと話をする。今はそこを考える時じゃないし、試合に集中するよ。とにかく時が来れば、自分にとって正しいと思われる選択をすることだけは確かだよ」

──ブラダボーイ、今日はインタビューを受けてもらいありがとうございました。

「こちらこそありがとう。僕はルミナ・サトーやタカノリ・ゴミの試合を見て育った。父は彼らとレスリングの練習をしたこともある。僕にとって父のように日本で戦うことが夢なんだ。さいたまスーパーアリーナで戦いたいと思っている。サンキュー」

■視聴方法(予定)
10月28日(木・日本時間)
午前5時30分~Official Facebook

■ PFL2021#10対戦カード
<女子ライト級決勝/5分5R>
ケイラ・ハリソン(米国)
テイラー・ゴールダード(米国)

<ウェルター級決勝/5分5R>
マゴメド・マゴメドケリモフ(ロシア)
レイ・クーパー3世(米国)

<女子ライト級/5分3R>
チェルシー・シールズ(米国)
アビゲイル・モンテス(メキシコ)

<ヘビー級決勝/5分5R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
アンテ・デリア(クロアチア)

<フェザー級決勝/5分5R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
クリス・ウェード(米国)

<ライトヘビー級決勝/5分5R>
アントニオ・カルロス・ジュニオール(ブラジル)
マールシン・ハムレット(ノルウェー)

<ライト級決勝/5分5R>
ロイック・ラジャポフ(タジキスタン)
ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ(ロシア)
ジョーダン・ヤング(米国)

<女子ライト級/5分3R>
ジュリア・バッド(カナダ)
ケイトリン・ヤング(米国)

<ライト級/5分3R>
ドン・マッジ(南アフリカ)
ネイサン・ウィリアムス(米国)

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MMA PFL PFL2021#09 セザー・フェレイラ マールシン・ハムレット

【PFL2021#09】左ミドルを蹴った直後、フェレイラが太腿抑え絶叫。ハムレットが13秒でLH級決勝へ

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
マールシン・ハムレット(ノルウェー)
Def.1R分13秒by TKO
セザー・フェレイラ(ブラジル)

サウスポーのフェレイラに対し、ハムレットが右ミドルを蹴る。フェレイラも左ミドルーを蹴り返すが、右太腿を抑えて悲鳴を上げながら倒れこむ。パウンドの連打したハムレットがTKO勝ちでライトヘビー級ファイナル進出を決めた。


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other MMA PFL2021#02 Report ダン・スポーン ブログ マールシン・ハムレット

【PFL2021#02】何と!! ノルウェーのハムレットがクローズドガードの中での肩固めでスポーンを落とす

【写真】これはもう肩圧チョーク……(C)PFL

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット(ノルウェー)
Def.2R0分52秒by 肩固め
ダン・スポーン(米国)

打撃の間合いのはかりのなかで組みついて、力で押し込みテイクダウンを奪ったハムレット。スポーンはクローズドガードを取り、ハムレットがケージに頭を固定して顔面にパンチを落としていく。足を組んで背中をマットにつけた状態が続くスポーンは、ケージを押して頭を中央に向けるも、すぐにハムレットが修正して外側に向かせ直す。結果、ケージに詰まった状態が続いたスポーンは、立ち上がったハムレットに足を一本抜かれる。すぐさま足を戻したスポーンだが4分30秒、下で初回を終えた。

2R、スポーンのジャブに対し、シングルレッグでハムレットがテイクダウンを奪う。ケージに押し込みながら、肩固めに入ったハムレット。何とクローズドガードの中からの絞めでスポーンを落としてボーナス2Pを加え、5P奪取と幸先の良いスタートを切った。


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