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45 AB F1 MIKE MMA o ONE UFC   アンソニー・スミス ダスティン・ジャコビー ドミニク・レイエス マッケンジー・ダーン ヴィトー・ペトリーノ

12.14 UFCタンパ大会でマッケンジー・ダーン vs. アマンダ・ヒバス、ダスティン・ジャコビー vs. ヴィトー・ペトリーノ

ニューエラ LP 59FIFTY MLBオンフィールド タンパベイ・レイズ ゲーム 13554928


 UFCが12月14日にフロリダ州タンパのアマリー・アリーナでFight Nightシリーズの大会を開催することと、マッケンジー・ダーン vs. アマンダ・ヒバスの女子ストロー級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 ダーンは8月の『UFC on ABC 7: Sandhagen vs. Nurmagomedov』でルーピー・ゴディネスに判定勝ちして以来の試合。現在UFC女子ストロー級ランキング8位。ヒバスは3月の『UFC on ESPN 53: Ribas vs. Namajunas』でローズ・ナマユナスに判定負けして以来の試合。現在UFC女子ストロー級ランキング9位。


 同じくタンパ大会でダスティン・ジャコビー vs. ヴィトー・ペトリーノのライトヘビー級マッチが行われることも確認されています。

 ジャコビーは6月の『UFC on ESPN 57: Cannonier vs. Imavov』でドミニク・レイエスに1R KO負けして以来の試合。ペトリーノは5月の『UFC 301: Pantoja vs. Erceg』でアンソニー・スミスに1Rギロチンチョークで敗れて以来の試合。これがプロ12戦目にして初黒星でした(UFC戦績4勝1敗)。続きを読む・・・
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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFC ABC07 マッケンジー・ダーン ルピタ・ゴディネス

【UFC ABC07】激しい打撃戦からTD&スクランブル。マッケンジーがゴディネスに競り勝つ

<女子ストロー級/5分3R
マッケンジー・ダーン(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

すぐにジャブを打ち合った両者。ともに前に出て、積極的に手を出す。リードフックのゴディネスに対し、ジャブのマッケンジーは蹴りも織り交ぜて戦う。そのローをすくってテイクダウンを奪ったゴディネスは、寝技が続かないようすぐに離れる。ゴディネスはダブルレッグを切って、がぶりからヒザ&パンチをヒットさせる。さらにワンツーを被弾したマッケンジーはワンツーに左を合わされる。

パンチの応酬のなかで組んだマッケンジーが、払い腰で投げてマウントを取る。ブリッジを潰してマウントをキープするマッケンジーは、ゴディネスのブリッジに合わせて腕十字をセットする。下になり十字を仕掛けながら鉄槌を連打も、十字を諦めてクローズドガードに戻る。上から殴ろうとすとゴディネス──ここで時間となった。

2R、いきなりの打ち合いのなかでアッパーを狙ったマッケンジーは、クリンチからジャンピングガ―ドへ。すぐに着地したところでゴディネスが離れる。ゴディネスはガードで顔を固めて左フック。ジャブの差し合いから、マッケンジーが右を当てる。ステップインにカウンターを入れたゴディネスは、ハイをガードして左を打ち込む。そのゴディネスは左ミドルをキャッチされるが、足を引き抜いてテイクダウンを許さない。

続いて蹴りにカウンターを当て、マッケンジーに尻もちをつかせたゴディネスは、寝技を避けてスタンドで待つ。立ち上がったマッケンジーは右をヒットさせるが、被弾する数も多い。それでもマッケンジーはワンツーを決め、さらにゴディネスの前進に右を決める。と、残り40秒でゴディネスがダブルレッグでテイクダウン。スクランブルもスタンドで肩固めを仕掛け、ヒザを入れたゴディネスがラウンドを取り返した。

最終回、ワンツーのマッケンジーに対し、左フックをゴディネスが当てる。さらに蹴りに左を合わせてボディストレート。マッケンジーはバックステップする時に体が伸び、そこにパンチを狙われている。ジャブの差し合いでもリードするゴディネスだが、マッケンジーはアッパーを入れ、ダブルジャブからダブルレッグ。リフトして落とすと、サイドで抑える。尻を抜いてスクランブルの狙いのゴディネスを潰したマッケンジーは、足関節を防ぐ。

このタイミングでゴディネスは立ち上がり、試合はスタンドへ戻る。左フックの連打で前に出るゴディネス。マッケンジーはワンツーからスリーを打っていく。ゴディネスの左リードフック、ジャブがマッケンジーの顔面を捕える。カーフを蹴ったマッケンジーは組まれると体を入れ替えてケージにゴディネスを押し込む。ヒザを蹴り合い、離れた両者。残り10秒でゴディネスがダブルレッグからクリンチへ、マッケンジーはパンチを2発入れて突き放そうとしたところでタイムアップを迎えた。

結果、ジャッジ3者とも29-28でマッケンジーを支持──「ルピタはタフで、毎回強くなっている。テイクダウンして柔術をしたかったけど、パンチが多くなってしまった。彼女がグラウンド、スクランブルが強いことも知っていたしプッシュし続けた」とマイクで話した。


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【UFC ABC07】トニー・ファーガソンが対戦、マイケル・キエーザ「僕は日本で戦わなければならない」

【写真】さすがはカラーコメンテーター。非常に整理整頓された言葉が続いた(C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、UAEはアブダビのエティハド・アリーナでUFC ABC07「Sandhagen vs Nurmagomedov」が開催され、マイケル・キエーアがトニー・ファーガソンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

今やファイターだけでなく、UFC中継の解説者としても活躍中のキエーサに解説業とファイター人生を尋ねた。「自由になれれば強くなれる」という彼の言葉はオクタゴンの内外で当てはまる。非常に穏やかでキエーザだが、日本のファンへの一言という紋切り型の締めに対し、それまで以上に声が籠るという一面が見られた。


――トニー・ファーガソン戦が今週末に行われます(※取材は7月30日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

(C)Zuffa/UFC

「凄く良いよ。

2016年にトニー・ファーガソンと試合が組まれたけど実現しなかった。僕はウェルター級に階級を上げたし、もう戦うことはないかと思っていたんだ。たけど、トニーがウェルター級に転向して僕を指名した。あの時は凄く興奮したよ。トニーは素晴しいファイターで、将来は殿堂入りするだろう。そんな彼と彼と戦うことができて本当に嬉しい」

──マイケルは3連敗、トニーは7連敗中です。この状況は勝利を目指すためにモチベーションになるのか、それともプレッシャーになるのでしょうか。

「3連敗もしていたら、本来はプレッシャーを感じるものだろうね。でも、今の僕は人生で一番大切なモノは何かが分かったから、プレッシャーを感じていないんだ。家族、友人たちとの関係は勝ち負けに左右されるものじゃない。勝とうが負けようが、彼らは僕を愛してくれている。

以前は試合に負けてファンがSNSに書き込む悪口や無神経な言葉に影響を受けることがあった。でも年を重ねて、人として成熟するとSNSの声なんて、何も重要でないと思えるようになった。僕には愛する人達、僕を愛してくれる人たちが近くにいてくれる。そんな愛すべき人々の存在が、僕からプレッシャーを取り除いてくれた。

何も縛られることなく戦うよ。そのために練習でベストを尽くしてきた。トニーが今、どのような心境で戦うのかは知る由もないけど、今の僕はそんな感じなんだ」

──自分の大切な人が理解してくれていると、顔も名前もしらない人間の書き込みなんてどうでもよくなりますよね。

「正直、今朝も色々と言われているよ。トニーは、多くのサポーターがいるからね。トニーを崇拝している分、僕に口撃をしてくるんだ(笑)。でも、僕がやるべきことはオクタゴンに上がって、勝利を得るために戦うだけだから。

家族を信じて生きるって、実は生き方を楽にしてくれるんだ。だって、それ以上に大切なモノは存在しないんだから。26歳の頃は、勝敗を生死のように捉えていた。でも、そんな風に考えることがなくなって、ファイターとしても成長していると感じている。自由でいることは競技者を強くする。今、僕は3連敗中だけど、人生においてその差は収入の差でしかない。勝てば、もっと収入が増えていたんだけどね(笑)」

──ハハハハ。そんなマイケルですが、もう6年ほど現役ファイターでありながら、UFC中継で解説者としても活躍しています。解説という仕事をすることが、MMAファイターとして役に立つことはありますか。

「もちろん、あるよ。絶対的にね。中継で解説をすることで、ファイトをするだけの自分とは違うビジョンが見えてくるようになった。ファイターの多くは自分の試合と対戦相手の試合しか、真剣にチェックしないものだ。

でも、少しでも良い解説者になろうとすればあらゆる選手のことを知らないといけない。そのためにチェックする試合の数が劇的に変わった。その結果、MMAについて理解が深まったよ。MMAは99パーセントの精神力と1パーセントの体力で戦うスポーツだ。解説の仕事をして、精神的に良い影響が出るようになった。ほとんどのファイターが、僕のような環境下で過ごしていないからね」

──TV解説は一般層にMMAを理解してもらうのに、とても大切な役割を担っていると思います。ただ殴り合いが見たいという視聴者に、MMAが何たるかを伝えることができる。そんな解説という仕事で、マイケルはどのようにMMAをジェネラル層に届かせ、より理解を深めてもらえるよう話していますか。

「まずファイトのストーリー性を伝え、興味を持たれるように心掛けている。DJは話しが面白いけど、知性を持ち合わせた解説をしている。ドミニク(クルーズ)は、技術の説明が秀でている。カラー・コメンテーターにも、それぞれ特徴がある。UFCの解説者に同じような人間はいない。ローラ(サンコ)は凄くエネルギッシュだけよね。マイケル・ビスピンはリズムよく、視ているファンの気持ちを上げている。そして、分かりやすい話し方だ。

そんななかで系統としては、僕はドミニクのような解説者になりたいと思っている。ドミニクって言葉をただ発するだけでなく、理に適う知識を持って言葉にできるんだ。試合を視ながら、そこで必要な知識をさりげなく話している。結果、ファンのMMAへの理解力が深まっている。そんなドミニク・クルーズの良さを受け継ぐような解説者になりたい」

──解説者は視聴者のことを100パーセント考える仕事で、ファイターは自分が勝つために我儘を通さないといけない。まるで別モノですね。

「どちらもスイッチを入れることが大切だよ。自由になれると、戦いやすくなる。そこが土曜日の試合でも大切になってくるだろう。自分にプレッシャーを与えることなく、戦いたい。そうやって戦うと、新しい自分になっている。きっと土曜日の試合で、ファンの皆が見たことがない戦いができるだろう。その機会を得られたのだから、存分に楽しみたいと思っている」

──マイケル、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「このスポーツから足を洗う前に、僕は日本で戦わなければならない。以前、UFC日本大会を訪れた時に、『こんなファンの前で戦いたい』と心底思った。僕はPRIDEを見て育ったし、今でもRIZINをチェックしている。日本のファンこそ、世界でベストのファンだ。日本の人達はマーシャルアーツへの造詣が深い。『いつかの日か、さいたまスーパーアリーナで戦いたい』と神に祈っているよ」

──嬉しい限りの言葉です。

「それに日本でUFCが行われる日は、近づいている。タツロー・タイラはフライ級のトップランカーに成長し、カイ・アサクラがUFCにやってくる。僕はウェルター級だから、手の合う日本のスーパースターはいないかもしれないけど、対戦相手は見つかるはずだ。UFCが日本に戻った時、絶対にその場に一緒にいたい」

■視聴方法(予定)
8月4日(日・日本時間)
午前1時00分~UFC FIGHT PASS
午前0時45分~U-NEXT

■ UFC ABC07対戦カード

<バンタム級/5分5R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<バンタム級/5分3R>
マルロン・ヴェラ(エクアドル)
デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
トニー・ファーガソン(米国)
マイケル・キエーザ(米国)

<女子ストロー級/5分3R
マッケンジー・ダーン(ブラジル)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
ヨエル・アルバレス(スペイン)
エルビス・ブレネウ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド(米国)
アザマット・ムルザハノフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
モハメド・ヤヒア(UAE)
カウエ・フェルナンジス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
シャミル・ガジエフ(バーレーン)
ドンテイル・メイス(米国)

<ライト級/5分3R>
グラム・クタテラデス(ジョージア)
ジョーダン・ブシニック(英国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)
サム・ヒューズ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート(英国)
ロランド・ベドヤ(ペルー)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ(米国)
デニス・チュルリン(ロシア)

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45 AB CJI Interview UFC UFC ABC07 ブログ マッケンジー・ダーン ルピタ・ゴディネス

【UFC ABC07】ゴディネス戦へ、マッケンジー・ダーン「自分と戦っていると1✖2になって勝てなくなる」

【写真】相変わらずフレンドリー、そして早口だったマッケンジー(C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、UAEはアブダビのエティハド・アリーナでUFC ABC07「Sandhagen vs Nurmagomedov」が開催され、マッケンジー・ダーンがルピタ・ゴディネスと対戦する。
Text by Manabu Takashima

マッケンジーはジェシカ・アンドラーデ、アマンダ・レモスに連敗中だ。ムンジアルを2度、ADCCも制しているマッケンジーは、世界最高峰のUFCにあっても寝技の強さは絶対なばかりか、アグレッシブかつ荒い打撃で激闘を繰り返している。

ゴディネスという強い打撃の圧を持つゴディネス戦、その2週間後のCraig Jones Invitationalで女子グラップリング界のP4Pといっても過言でないフィオン・デイヴィスとのスーパーファントも決まっているマッケンジーをインタビュー。脱・激闘マザー宣言、そしてCJIによって組み技界の変化について彼女の話を訊いた。


負けても良いから、エキサイティングな試合を見せようと思って戦ったことはない

――ルピタ・ゴディネス戦が週末に控えています。今の心境を教えていただけますか。

「今、連敗中だけど相手は元世界チャンピオンとタイトルチャレンジャーで、本当に強かった。今回の相手のルピータはアマンダ・レモスと同じように危険な打撃の持ちで、テイクダウンディフェンスにも長けているわ。でもアマンダほどのパワーはないし、私自身レスリングを徹底的にトレーニングしてきたの。ルピタ戦の2週間後に、柔術の試合に出ることも決まっていて。そのためのレスリングでもあるんだけど、MMAにも凄く役立っているわ」

──2週間後の柔術とは、Craig Jones Invitationalにおけるフィオン・デイヴィス戦のことですね。

「そう、レスリングに力を入れてきたから寝技での攻めも変わるはず。アマンダとの試合ではグラウンドに持ち込むことはできたけど、それほどダメージを与えることができなかった。それほどサブミッションを仕掛けることがなかったから。でも、今は寝技でも拳を使ってダメージを与え、サブミッションも仕掛けることができるわ。

それにルピタは前の試合でヴィルナ・ジャンジローバに負けているけど、グラウンドゲームでいくつかのミスを犯している。私もヴィルナとの試合では、ミスをしたんだけどね……。とにかくルピタは運動能力も高いし、エキサイティングに戦いになることは間違いないわ。前に出て戦うから、私のようなグラップラーとは相性は良いファイターね。

実はルピタとは何度か同じ大会に出たことがあって、控室が同じで凄く良い感じだし、親近感すら持っている。試合に関しては同じ大会だからライブでチェックする機会はなかったけど、彼女はしっかりとステップアップをしてきた。だから、ここで戦うことになったと理解しているわ」

──マッケンジーはムンジアルとADCCを制した最高の柔術家ですが、MMAでは思い切り打撃戦を繰り広げています。正直、「やり過ぎだよ」と思うこともあるほど。だからファンの支持を集めることができるのですが、やはりダメージが蓄積していないかが心配です。

「やり過ぎ……まさに、その通りで(笑)。2つの黒星もそこが関係していることは自覚しているわ。殴られると、もっと殴り返さないといけないってエキサイトしてしまって。結果的に連敗はトゥーマッチから卒業するきっかけになったの。視野を広く持てば、私はテイクダウンでも柔術でも勝負ができるわけだから。その方が対戦相手も苦しい試合展開になることは間違いないし。

柔術やグラップリングでも、常にアグレッシブに攻撃的な試合をしてきてきたわ。ただ、やっぱりMMAでやり過ぎるとダメージを受ける。でも、もう大丈夫。ダメージを避け、どう戦うのかがクリアになったから。正しいタイミングでテイクダウンを奪い、正しいタイミングでパンチが打てる。一歩下がって、自分の試合を俯瞰して見えるようになったわ。

リラックスし、フェイクも織り交ぜて戦うわ。殴られる覚悟はできている。でも、もうエキサイトし過ぎずに落ち着いて戦う。感情をコントロールできるようになって、『前に出ないといけない』なんてプレッシャーを感じずに戦えるよう準備はできているわ」

──ルピタの過去2試合の相手も強豪グラップラーでした。タバタ・ヒッチは打撃戦に付き合い、寝技に持ち込めず判定負けに。さきほど名前が出たジャンジローバはシングルレッグからケージレスリング、テイクダウンを狙い、時には引き込んでディープハーフガードからスイープを仕掛けるほど徹底して組んでいきました。結果、ポジションを取って判定勝ちを収めています。マッケンジーとしては、タバタかジャンジローバがどちらの攻めを選択しますか。

「自分から下になるとかではなくて、柔術を駆使して一本勝ちするのがこの試合のゴールね。ルピタは過去に一本負けがなないけど、私は彼女をサブミットできる。その前に寝技に持ち込むためのテイクダウンがしやすくなるように、打撃も使って戦おうと思っているわ。

さっきも言ったけど、ルピタはテイクダウンディフェンスが上手くて、良い形で組まれないように常に前に出てプレッシャーをかけてくるファイターで。でも、彼女を驚かせるつもりよ。今回の試合のためにフィジカル・ストレングスも徹底してトレーニングしてきた。打撃、ケージ、寝技を融合させて戦うけど、最後に一本勝ちするためよ。

そうね、カビブのようにパンチを見せながら、いつでもテイクダウンを仕掛けるよう戦う。テイクダウン防御に専念されると、なかなかテイクダウンは奪えないから。打撃に反応させて、テイクダウンを決めやすくなる。スパーリングを繰り返し、そのタイミングは掴めるようになった。もちろんコーナーの指示に従うし、私はレスリングだけでなく柔道のテイクダウンもあるから」

──ところで、これだけエキサイティングな試合を続けているマッケンジーですが、勝ち負けではなく良い試合をするという思考も持っているのでしょうか。

「ノー。絶対にない。勝負は勝たないと。負けたいなんて思って戦うファイターはいないはず。それに私の試合は自然とアグレッシブでエキサイティングになる。そういう意識がなくても、なっている。それもあってファンのために良い試合を見せようというプレッシャーを感じることはなくて。

私のキャリアのなかで過去に2度あったけど、退屈な試合も存在するのがMMAで。でも私は負けても良いから、エキサイティングな試合を見せようと思って戦ったことはないわ。勝つことに集中している。今回の試合は娘もアブダビまで来ているし、あの子の期待に応えるためにも絶対に勝利は譲らないつもりよ。

これまで試合中も自分と戦ってきた感じが強くて。でも、気付いたの。相手がいるんだから、自分と戦う必要はない。自分と戦っていると1✖2になって勝てなくなる。だから、対戦相手に集中するわ。『もっと上手く攻めないといけない』、『もっと強くならないといけない』なんて考えることは止めて。昨日の自分より強くなれなくても、今日の相手より強ければ構わない。だって私はルピタに勝つことが大切だから。15分間、ルピタを上回ることに集中するわ。アブダビのオクタゴンは私の場所。ルピタの場所には決してさせない」

私の柔術は今でもフィオンに通じると思っている

──そのルピタとの一戦も本当に楽しみですが、さきほど触れられたCJIのデイヴィス戦はもう鳥肌ものです(笑)。デイヴィスは女子グラップリング界のP4Pだと思います。もともとADCC世界大会に出場が決まっていたマッケンジーですが、なぜこのタイミングでグラップリングだったのでしょうか。

「正直、ADCCから離れたことは心が痛くて。2年に1度の世界タイトルが掛ったトーナメントに元世界王者として出場することがとても楽しみだった。でも、クレイグ・ジョーンズのオファーはより魅力的で。フィオンがADCCに出て、私もADCCで戦っていたら、戦う可能性は十分にあった。でも絶対じゃないでしょ?」

──ハイ。トーナメント戦ですし。

「CJIだと凄く良いファイトマネーを手にして、絶対にナンバーワン・グラップラーと戦えるわけで。私とフィオンが抜けると、ADCC世界大会に出場できる選手が2人増える。それも悪くないって、思えて。

CJIは5分3Rで、ポイント制でなくて10Pのラウンドマスント・システムで争われる。このフォーマットだと7年間、ポイント制の柔術を戦っていない私がフィオンに勝つ可能性はグンと上がるはず。

私は柔術家として、もうベストの時を過ごしてしまった。対して、フィオンは今の柔術界のトップ。過去のナンバーワンが今のナンバーワンに挑めることって、最高の機会だと思っているわ。

それに私はUFCのMMAファイターで、もう柔術のトップ10でもない。プレッシャーを感じることなく、世界一に挑むことができる。逆にフィオンの方がプレッシャーを感じているでしょうね。私は、もう攻めるだけ。何よりグラウンドになれば、私の柔術は今でもフィオンに通じると思っている。

パンチ、エルボー、ニーに注意を払わないといけない戦いからチョーク、アームバー、レッグロックに気をつけないといけないフィールドに戻る。それは凄く楽しみだし、エキサイティングだわ」

──CJIという高額の賞金が掛ったトーナメントがグラップリング界に出現したことを柔術家として、どのように思っていますか。

「とにかく1度だけで終わらず、継続してほしいと思っている。ADCCは私にとって、特別だった。6歳の時に初めてADCCワールドを見て、『絶対にここで戦いたい』という気持ちが芽生えた。それ以来、より練習に励むようになったわ。私のようなキッズ柔術家は他にもいたはず。

でも、30年も活動していて優勝賞金が増えないのは問題で。大きな会場に人がたくさん集まったのだから、優勝賞金が増えて然り。そうなるとグラップラーたちのモチベーションも上がるだろうし、熱い試合も増えるはずだから」

──マッケンジー、試合に負けない激熱トークもありがとうございました。では日本のファンに一言メッセージをお願いします。

「アリガト!! 日本のMMA、そして柔術のサポーターに感謝している。また、すぐにでも日本に行きたい。8月は私にとって大切な1カ月になるけど、UFCアブダビもCJIも皆が見てくれると信じているから。本当にいつも応援ありがとう」

■視聴方法(予定)
8月4日(日・日本時間)
午前1時00分~UFC FIGHT PASS
午前0時45分~U-NEXT

■UFC ABC07対戦カード

<バンタム級/5分5R>
コリー・サンドハーゲン(米国)
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<バンタム級/5分3R>
マルロン・ヴェラ(エクアドル)
デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
トニー・ファーガソン(米国)
マイケル・キエーザ(米国)

<女子ストロー級/5分3R
マッケンジー・ダーン(ブラジル)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
ヨエル・アルバレス(スペイン)
エルビス・ブレネウ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド(米国)
アザマット・ムルザハノフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
モハメド・ヤヒア(UAE)
カウエ・フェルナンジス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
シャミル・ガジエフ(バーレーン)
ドンテイル・メイス(米国)

<ライト級/5分3R>
グラム・クタテラデス(ジョージア)
ジョーダン・ブシニック(英国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)
サム・ヒューズ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート(英国)
ロランド・ベドヤ(ペルー)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ(米国)
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45 AB CJI MMA MMAPLANET o ONE UFC UFC298 YouTube アマンダ・レモス ギャビ・ガルシア クレイグ・ジョーンズ ジョセフ・チェン トミー・ランガカー ピナクル フィオン・デイヴィス マッケンジー・ダーン リーヴァイ・ジョーンズレアリー ルピタ・ゴディネス 岩本健汰

【CJI】フィオン・デイヴィスの相手は、何とマッケンジー・ダーンに。ランガカー&ジョーンズレアリーも

【写真】2月のUFC298のアマンダ・レモス戦の激闘で敗れはしたが、3度目となるファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得しているマッケンジー(C)Zuffa/UFC

18日(火・現地時間)、8月16日(金・同)と17日(土・同)の両日、ネヴァダ州ラスベガスのトーマス&マック・センターで開催されるCraig Jones Invitationalに元ADCC世界チャンピオンで、現UFCファイターの出場が発表されている。
Text by Manabu Takashima

80キロ以下&以上の2階級16人制トーナメント──優勝賞金100万ドル、出場すれば1万1ドルのファイトマネーが確約されるCJI、この発表に先立ち13日(木)には-80キロ級にトミー・ランガカーとリーヴァイ・ジョーンズレアリーの出場が明らかになっていた。


つまり欧州予選77キロから一次予選を制したジョセフ・チェンに続き、二次予選優勝のランガカーと2人の地区トップが世界大会に進まなかったことになる。対してアジア&オセアニア予選からは二次だけに出場し頂点に立ったジョーンズレアリーがCJIに鞍替え、一次優勝の岩本健汰はADCC世界大会にトライする。

この他、いわゆる中堅どころのCJI出場の発表が続く中、18日(火・同)に既に出場を明言していた女子グラップリング界のP4P=フィオン・デイヴィスのスーパーファイトの相手が、マッケンジー・ダーンになることがSNSで発表された。

2015年のADCC世界選手権では女子60キロ級を制しているマッケンジーは、UFC女子ファイターのなかでも特にタフな試合を繰り返しており、現在は連敗中だ8月3日にルピタ・ゴディネスと対戦することが決まっている。

加えて、UFC出場2週間前に2017年のADCC以来となるグラップリング戦を、そのADCCに新設された55キロ以下級で行うことが公表されていた。それが一転してCJI出場。CJIは女子トーナメントが実施されないため、女子グラップラーの転出は少ないと見られていたがデイヴィスに続き、65キロ超級で招待選手枠の1人だったギャビ・ガルシア(何とCJIでクレイグ・ジョーンズと男女マッチに興ずる)、さらにマッケンジーと3つのピナクルを失うこととなった。

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AB F1 MMA o UFC   アマンダ・レモス ケビン・ホランド トニー・ファーガソン マッケンジー・ダーン ヴィルナ・ジャンジローバ

8.3『UFC on ABC 7』でトニー・ファーガソン vs. マイケル・キエサ、マッケンジー・ダーン vs. ルーピー・ゴディネス



 UFCが8月3日にアラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナで開催する『UFC on ABC 7: Sandhagen vs. Nurmagomedov』でトニー・ファーガソン vs. マイケル・キエサのウェルター級マッチを行うことをデイナ・ホワイトが発表。

 ファーガソンは12月の『UFC 296: Edwards vs. Covington』でパディ・ピンブレットに判定負けしてして以来の試合で7連敗中。キエサは昨年7月の『UFC 291: Poirier vs. Gaethje 2』でケビン・ホランドに1Rブラボーチョークで敗れて以来の試合で3連敗中。7連敗中の選手がまだUFCと契約していることが凄いですが…。


 同じく『UFC on ABC 7: Sandhagen vs. Nurmagomedov』でマッケンジー・ダーン vs. ルーピー・ゴディネスの女子ストロー級マッチが行われることもデイナ・ホワイトが発表しています。

 ダーンは2月の『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』でアマンダ・レモスに判定負けしてして以来の試合で2連敗中。現在UFC女子ストロー級ランキング7位。ゴディネスは3月の『UFC on ESPN 54: Blanchfield vs. Fiorot 』でヴィルナ・ジャンジローバに判定負けして以来の試合。現在UFC女子ストロー級ランキング10位。続きを読む・・・
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AB F1 MMA o UFC キック マッケンジー・ダーン

UFC on ESPN56:第4試合・タバタ・ヒッチ vs. テシア・ペニントン

女子ストロー級。ヒッチ11位。

ヒッチはSEI☆ZA出身で日本に住んでトレーニングをしていた経験あり。柔道・柔術がバックボーンのグラップラーUFCデビュー戦はフライ級で現2位のマノン・フィオロにKO負けしたが、本来のストロー級に戻した2戦目からは4連勝。前戦はルーピー・ゴディネスと初のランカー対決となったが、タックルを切られて打撃をもらう展開で判定負けし、連勝が止まっている。29歳。

テシア・トーレスは女子バンタム級王者のラケル・ペニントンと結婚し、今回からペニントン姓で戦う。昨年6月に娘を出産し、2年ぶりの復帰戦。最後の試合ではランキング7位だったが、欠場中にランキングから除外されている。UFC13勝6敗で、UFC女子ストロー級が創設されたTUFに出場した選手の生き残り。空手・キック・テコンドーがバックボーンで、打撃のヒット数で判定勝ちするスタイル。前戦は柔術世界王者マッケンジー・ダーンにメディアのジャッジも半々で割れる僅差でのスプリット判定負け。34歳。

オッズは僅差だがヒッチがフェイバリット。ペニントンのブランクも考慮されているか。

ヒッチが間合いを詰めて打撃を出していくが、ペニントンは距離をキープしつつ詰めてきたヒッチにパンチを打ち込む。組もうとするヒッチを引き剥がして組ませない。打撃のヒットで上回るペニントン。回転が上がってきたペニントン。ヒッチ詰めるが先に打撃をもらう展開に。組もうとしても引き剥がされる。残りわずかで組んだヒッチが体落としでテイクダウンしたがホーン。

1Rペニントン。

2R。また詰めてくるヒッチにアッパーを入れ離れるペニントン。しかしヒッチまた間合いを詰めるとケージに押し込んでクラッチ。投げを狙うがこらえたペニントン。なおもクラッチを放さずダブルアンダーフック。ボディロックから投げたがギリギリこらえるペニントン。シングルレッグに切り替えたヒッチ。しかし倒せず。押し込みながらパンチを入れるヒッチ。テイクダウンは取れないが、テイクダウン狙いと押し込みでのコントロール、押し込んでの打撃で攻勢。残り1分を切ってペニントン離れた。パンチで出る。ヒッチ距離を取る。タックルのフェイントからジャブ。組もうとするヒッチだがパンチで引き剥がしたペニントン。ホーン。

2R押し込み&テイクダウン狙いのヒッチだが、結局テイクダウンは奪えず、残り1分で打撃で出たペニントンが取ったか。

3R。組んで投げを狙ったヒッチだがペニントンこらえる。またケージに押し込んで打撃を入れながらテイクダウンを狙っていくヒッチ。ダブルレッグに切り替えた。片手をついてこらえるペニントン。結局あきらめて離れるヒッチ。パンチで出るヒッチ。久々復帰のペニントンだが手は出ている・ヒッチパンチからヒザ。打撃で出るヒッチ。タックルに入ったがペニントン逆に投げで凌ぐ。タイムアップ。

29-28、28-29。29-28のスプリットでヒッチ勝利!

2Rは終盤のペニントンの打撃よりも、ヒッチの押し込みでのコントロールを取ったか。

mmadecisions.com

メディアのジャッジも割れている。

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【柔術】Jiu Jitsu Priest Archives / # 49「アブダビワールドプロ2012 日本人選手特集」【柔術プリースト】

「アブダビワールドプロ2012・日本人選手特集」
青帯-76kg級
新関洸太郎
紫帯-76kg級
クレベル・コイケ
女子紫茶黒帯-60kg級
関祐子VSマッケンジー・ダーン
女子紫茶黒帯-66kg級
塩田さやかVSルアナ・アズギエル
女子紫茶黒帯アブソルート級
塩田さやかVSミッシェル・ニコリニ
茶黒帯アブソルート級
マルコス・ソウザVSベルナルド・ファリア
茶黒帯-94kg級
ホドウフォ・ヴィレイラVSクリスチアーノ・カリオカ
紫帯-64kg級
パウロ・ミヤオVSジョアオ・ミヤオ
紫帯+100kg級
関根“シュレック”秀樹

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【UFC298】2度ダウンを奪ったアマンダがマッケンジーの猛攻を交わして3者1ポイント差の判定勝ち

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
マッケンジー・ダーン(米国)

アマンダが上下に体を振って右カーフキックを当てる。体のバランスを崩すマッケンジー。アマンダはケージを背負いながらワンツーを打ち込み、マッケンジーをグラつかせた。距離を保って右カーフを決めるアマンダに対し、マッケンジーのパンチは届かない。アマンダがワンツーから左ミドルハイを繰り出す。さらに右カーフを当てると、マッケンジーの体が完全に流れる。サウスポーにスイッチしたアマンダは左ストレートを伸ばした。

オーソドックに戻したアマンダの右スイングをかわしたマッケンジーが、ダブルレッグでテイクダウンする。一気にパスを仕掛けるマッケンジー。アマンダはケージキックからハーフガードへ。マッケンジーがボディロックでトップをキープし、パウンドで削っていく。左ヒザでアマンダの右腕を抑えにかかるが、これは腕を抜かれた。再びパスを仕掛けるマッケンジーだが、これも防がれる。アマンダはニーシールドからハーフガードの状態で初回を終えた。

2R、マッケンジーがガードを固めて頭を振り、距離を詰める。アマンダはサウスポーにスイッチし、蹴りを散らして中に入れさせない。パンチを繰り出しながら距離を詰めていくマッケンジーだが、アマンダを捕まえることができない。オーソドックスから右カーフを当てたアマンダは、右ストレートのカウンターでダウンを奪う。立ち上がり真っ直ぐ下がるマッケンジーを追い、さらに左フックでダウンさせたアマンダがパウンドを連打で落とす。ケージ際、ハーフガードで守るマッケンジーの顔面からは流血が見られる。アマンダは立ち上がり、背中を着けたままのマッケンジーに対してブレイク→スタンドアップが命じられた。

スタンドで再開後、アマンダの右カーフでマッケンジーがバランスを崩す。カーフを受けたマッケンジーの左足の動きが悪くなる。しかしマッケンジーも右を当てたあとに飛び込んだ。ここはアマンダが投げ勝ち、トップへ。マッケンジーはスイープに成功して、ハーフガードのアマンダに右ヒジを落としていった。

最終回、マッケンジーがアマンダの左ミドルに右を合わせ、腰を落とさせた。マッケンジーは組みに行くも、トップを奪ったのはアマンダだ。マッケンジーは下からアマンダの右腕に十字を仕掛けるも、これはアマンダが腕を抜いて防ぐ。マッケンジーはアマンダの右足を抱えたが、アマンダが右パウンドを突き刺す。なおも足を取りにいくマッケンジーはリバーサルに成功するも、アマンダがマッケンジーの左腕をオモプラッタで抱えた。

左腕を抜いたマッケンジーは足を抜きつつ、ハーフガードのアマンダを抑え込む。ケージまで下がるアマンダ。マッケンジーが右パウンドを連打すると、嫌がる表情を見せる。マッケンジーは右ヒジを落としていく。アマンダが立ち上がるも、マッケンジーはシングルレッグでケージに押し込み、尻もちを着かせた。しかしアマンダがバックに回る。下になったマッケンジーがアマンダの左足を抱えたが、スイープできないまま試合を終えた。

裁定はジャッジ3者とも29-28でアマンダの勝利となった。


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【UFC298】中村倫也と対戦、カルロス・ヴェラ「テコンドーは何よりも速く。ライアンの柔術は誰とも違う」

【写真】両者とも135.5ポンドで計量を終えている(C)MMAPLANET

明日17日(土・現地時間)にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるUFC298「Volkanovki vs Topuria」で中村倫也と戦うカルロス・ヴェラ。
Text by Manabu Takashima

3週間前の代役オファーを受けたヴェラは、MMA界で最高のテコンドー使いのタン・リーの盟友で、MMA界随一の50/50ガードの使い手であるライアン・ホールの指導を過去7年に渡り受けてきた。ヴェラ曰く「多くの選手がリンヤとの対戦を避けてきた」なかで、彼がスクランブルで出場を決めたのは、長年のテコンドー歴と濃密なグラップリングの指導を受けたことにより、他の類を見ないMMAを成形してきたからだ。

立っても寝ても異端のヴェラが口にした中村倫也戦の自信とは。


──カルロス、ファイトウィークにインタビューを受けてもらってありがとうございます。

「実はジムに行って汗を流そうと思ってUberで移動中だけど、取材してくれて感謝しているよ」

──そんな時に……こちらこそ、感謝しています。今週末、UFCデビュー戦で中村倫也選手と戦いますが、今の気持ちを教えていただけますか。

「凄く調子は良いよ。もともとリンヤ・ナカムラと対戦予定だった選手が欠場になり、僕がこの試合を受けたのは3週間前だった。聞くところによると、リンヤが凄くデンジャラスな相手になるから多くの選手が対戦を嫌がったというんだ。そんな相手だからこそ、戦い甲斐があるってものだよ。普段からしっかりと練習をしているし、試合が決まってからも十分に準備をすることができた。あの時点で、十分に戦うことができるという確信があったからリンヤとの試合に合意したんだ」

──カルロスのバイオを見ると、エクアドル人となっていますが、英語にスパニッシュ訛りも余り感じられずアメリカン・アクセントですね。

「生まれたのはエクアドルだけど、子供の時にルイジアナ州ニューオリンズに移り住み、6年前からフルタイムのMMAファイターとしてワシントンDCで暮らしている。もう米国にやってきた30年になるよ」

──ニューオリンズでテコンドーの経験があり、しかもMMAファイターで現在は50/フィフティージムに所存しているということは、もうONE暫定世界フェザー級王者のタン・リーと関係していないわけがないですね?

「その通りだよ(笑)。4歳の時からタン・リーのお父さんであるタイ・リーが開いたムーンカレッジでテコンドーを習って来た。30年に渡りテコンドーを続け、多くの蹴りとコンビネーションが僕のファイトの根幹をなしている。

タイ・リーにテコンドーを習い、タン・リーとは長年の練習仲間であると同時に彼もまた僕の指導者の1人だ。もう兄弟のようなもので、MMAも同じ時に始めたんだ」

──50/フィフティーへの移籍はタン・リーがTUFで親密になったライアン・ホールのところで練習をするようになったからですか。

「TUFの収録が終わってタン・リーがルイジアナに戻って来た時、その前と比べると10倍は彼の柔術が良くなっていた。驚いて『何があったんだ?』って尋ねた。そうしたらタン・リーがワシントンDCでライアン・ホールと練習すべきだと。すぐにワシントンDCに向かったよ。ライアンはまるで魔法使いのようだった。素晴しい柔術家で、素晴らしい指導者、そして最高のMMAファイターだった。ライアンが僕のマーシャルアーツキャリアを変えてくれた。

僕とリンヤの試合から2週間後にタン・リーも王座統一戦でタン・カイと再戦する。僕自身、リンヤ・ナカムラという相手に自分を試す機会が巡ってきた。運命的なモノを感じるよ」

──タン・リーはライアン・ホールとの出会いのあとも、テコンドーを全面に出したファイトですが、カルロスはMMAでもそれこそ50/50から足関節やリバーサルを狙い、またギロチンでフィニッシュするなどグラップラーのような戦い振りを見せています。

「僕は今でもテコンドー・ファイターだよ。多くの選手が僕らのようなトリッキーな動きを嫌がる。なぜなら、僕らが戦う角度は凄く相手にフラストレーションを与えるからね。そして彼らの解決策は、組んでテイクダウンを狙うことになる。以前の僕なら、リンヤ・ナカムラと立ち技で戦うとしただろう。なんせ、彼はU23の世界チャンピオン・レスラーだからね。

とてもパワフルなレスラーで、しかもKOできる打撃力もある。僕が望む相手だ。パワフルな打撃とレスリングの持ち主が相手なら、移動とボクシングとキック、そして柔術と僕の力がフルに発揮できる。勿論、リンヤを軽視することはない。でもリンヤがテイクダウンを仕掛けてきても平気だ。グラウンドも今や僕の庭になった。立っても、寝ても、どちらでもリンヤと戦うことができる」

──中村選手はケージのなかで50/50を経験したことはないと思います。どれだけ自信を持って寝技を戦うことができるでしょうか。

「自信の根源は、トレーニングだ。打撃、柔術、レスリングを毎日練習してきた。もちろん、僕のレスリングはリンヤとは比べものにならないほど稚拙だ。彼はワールドクラスだからね。彼とレスリングでやり合おうとは思っていない。でもさっきも話したように、僕は4歳の時からテコンドーをやってきた。キックして動く、加えて7年間懸命に修得してきた柔術がある。

彼がどれだけグラウンドができるのか、分からない。彼のテイクダウンとコントロールは素晴らしいと皆が言っているけど。うん、そうだね……。重ねて言うと、僕はしっかりと練習を続けてきた。グラップリングもそうだし、打撃でも自信を持っている。リンヤは危険なファイターで、技術力の高さも、パワーも認めている。だからこそ、僕の特性を生かしたトリッキーなファイトで彼と戦う」

──距離と間合いが鍵を握って来そうです。

「同意するよ。距離は凄く重要になる。つまりはリズムとタイミングの勝負でもある。テコンドーのタイミングとフェイクは他の比べるものがないほど速い。ムエタイはパワフルだけど、遅い。テコンドーはパワフルで、ずば抜けて速い。リンヤがこの速さにどれだけ対応できるのか、とても興味深い。そして彼がテイクダウンを狙った瞬間から、僕の庭に足を踏み入れることになる。色々な仕掛けを用意しているよ。

まず打撃、そしてテイクダウンがくればゲームプラン#02だ。柔術ゲームを仕掛ける。ライアン・ホールに習った僕の柔術は普通の柔術ではない。色々と違った仕掛けがある。彼のこれまでの試合のグラウンドと同じようになることはない。テコンドーは何よりも速く。ライアンの柔術は誰とも違う。リンヤは凄く戦いづらくなるだろう」

──カルロス、練習前に本当にありがとうございました。日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本の皆、僕は心からリンヤのことを尊敬している。そして、ずっとK-1とPRIDEを見てきた。リンヤ・ナカムラには侍スピリッツが宿っている。僕にはエクアドルの先住民の魂がある。先住民には多くの戦士がいた。リンヤのなかのウォリアーと僕のなかにいるウォリアーが、ケージのなかで尊敬心と勇気を持って戦う。その結果、最高のアグレッシブな試合になるに間違いない」

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■対戦カード

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者] イリャ・トプリア(ドイツ)

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウティカー(豪州)
パウロ・コスタ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェフ・ニール(米国)
イアン・ギャリー(アイルランド)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
ヘンリー・セフード(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
ロマン・コピロフ(ロシア)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス(ブラジル)
マッケンジー・ダーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルコ・ホジェリオ・デリマ(ブラジル)
ジャスティン・タファ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
カルロス・ヴェラ(コロンビア)

<ウェルター級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
ブレジソン・ヒベイロ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
ダニー・バーロウ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァル・ウッドバーン(米国)
オーバン・エリオット(英国)

<女子フライ級/5分3R>
アンドレア・リー(カナダ)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

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