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【Bellator258】マイケル・ペイジの左ハイで、アンダーソンが鼻を折って試合続行不可能に

<175ポンド契約/5分3R>
マイケル・ペイジ(英国)
Def.1R5分00秒by TKO
デレック・アンダーソン(米国)

サイドで構えるペイジが左ジャブを見せて、右ロー。待ちの姿勢のアンダーソンが右ストレートをダッキングでかわす。アンダーソンは右オーバーハンドから頭を振って前に出るが、ペイジは右ストレートを入れ──頭を抱える仕草を見せて挑発する。ジャンプしてヒザを当てると、同時にエルボーを繰り出したペイジは右リードアッパーをヒットさせる。

さらにステップインと同時にワンツー、アンダーソンは右オーバーハンドをかわされシングルレッグへ。初めて組みを見せたアンダーソンが、ケージにアンダーソンを押し込む。頭を刈りつつ、ヒジを側頭部に入れるペイジは右を差し返して回り──離れることに成功した。サイドの構えで、前後移動するペイジが頭を振るアンダーソンに左ハイを決め腰が落ちる。ラッシュを掛けず、離れてからの右で2度目のダウンを奪ったペイジはスピニングバックエルボーを見せて時間を迎えた。

インターバル中に、ハイキックで鼻の折れたアンダーソンがドクターストップに。

「観客のいない会場では入場曲を掛けなかった。俺はここにエンターテイメントしにきている。ファンが戻るまで、スイッチは入らない。序盤の動きで、彼の反応を確認し同じサイドにしか動かないことが分かった。こんな大きな一発になるとは思ってはなかったけど、ハイキックを狙った。彼はタフガイだよ。でもタフガイって、俺の良い標的になるだけなんだ。全ての攻撃の餌食になる。それが全てだ。次、皆分かっているはずだよ。何を求めているか。でも言い訳ばっかりしているから……名前は言いたくないけど」と話したペイジに対して、ビッグ・ジョンがウェルター級王者ドゥグラス・リマは6月に防衛戦があると状況説明をする。

と、MVPは「ジェイソン・ジャクソン、彼とケージを共有したい」とコメントした。


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Bellator248 Report ブログ マイケル・ペイジ ロス・ヒューストン

【Bellator248】テイクダウンを2度決めたマイケル・ペイジ、ヒューストンに判定勝ちもパリっ子はブーイング

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・ペイジ(英国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ロス・ヒューストン(英国)

サイドの構え、スイッチして右ストレートを伸ばすMVP。ヒューストンはケージに詰まり、右に回る。続く右にワンツーをヒューストンが返し、離れたMVPは左ジャブを伸ばす。ヒューストンは左ハイで姿勢を乱し、MVPも左を伸ばして前方につんのめる。ヒューストンの左に右を合わせていったMVPは、ヒザ蹴りを抱えられテイクダウンを許す。ヒューストンはパスを決める。MVPは三角クラッチを組むが、すぐに解き抑え込まれた状態が続き、マウント狙いにハーフに戻し、頭を引き寄せる。足を抜きに掛かるヒューストンに対し、ハーフを維持したMVPが下のままで初回を戦い終えた。

2R、右オーバーハンドを入れたMVP。ヒューストンは右ローを蹴るが、近い距離に応じることはできず距離を取る。MVPは右アッパーから左フック、そして左ジャブを当てる。ヒューストンはダブルレッグへ、倒れずケージを背にしたMVPは小外掛けも耐える。真逆に股をすくって上を取ったMVPがパンチを落とし、シングル狙いに鉄槌もこれが後頭部に当たり、ブレイク→スタンドで再開となる。

MVPがワンツー、ヒューストンのスピニングバックフィストを軽々とかわし、右アッパーのフェイクから左ジャブを当てる。続くヒューストンのシングルを切り、クリンチの攻防でテイクダウンを決めたMVPはハーフガードのヒューストンにパンチを落とし、がぶってバックへ。嫌がって引き込んだヒューストンをサイドで抑えたMVPがラウンドを取り返した。

最終回、ヒューストンのジャブ、ローをかわしたMVPが左ストレートを伸ばし、打ち終わりでオーソに。MVPは左ボディストレート、ヒューストンはガードを固めて動けない。前に出てきたヒューストンはワンツーに左を見せるが、互いに相手の動きを見る展開が続く。ヒューストンがここもスピニングバックフィストを空振りし、パリのファンからブーイングが起こる。

とMVPは自ら組みつき、体を入れ替えながらもヒューストンをケージに押し込む。押し込み返したヒューストンだがテイクダウンは奪えず、ケージ際でのクリンチが続く。シングル、ハイクロッチからアンクルピックもMVPは反応し、ついにヒューストンは引き込んでしまう。すぐに立ち上がったヒューストンだが、MVPが金網に押し込んだ状態でブーイングのなかでタイムアップを迎えた。

結果、MVPが3-0の判定勝ちもパリのファンはまたもブーイングを送った。


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【Bellator248】計量終了 初の仏、パリ大会。メインにマイケル・ペイジ登場。カンゴは15年振りの凱旋

【写真】175ポンドのキャッチウェイト戦。フィジカルではヒューストンが上回っているか(C)BELLATOR

9日(金・現地時間)、10日(日・同)にフランスはパリのアコー・アリーナで開催されるBellator248の計量が行われた。

今年に入りMMAがようやく正式認可を受けたフランスで、初めて開催される歴史的なイベントは3部構成となっている。まず米国の土曜の午前スタートでBellator248メインカードが4試合組まれ、メイン終了後にBellator Parisのプレリミがスタートする。5試合のプレリミを経て、Bellator Parisのメインカードは2試合で、この2試合は英国のChannel 5がライブ中継を行い、米国や他の地域ではYouTubeでの配信となっている。


いってみれば過去にも見られたBellatorナンバーシリーズとユーロシリーズが合体した形のメモリアルイベント、第一のメインというべき248大会のメインはマイケル・ペイジ✖ロス・ヒューストンのキャッチウェイト戦だ。昨年末の日本大会以来の実戦となるMVPに対するヒューストンはケージウォリアーズのウェルター級王者からオクタゴンでなく、サークルケージを選択した8勝0敗のスコティッシュ・ファイターだ。

ウェルラウンダー、右フックやボディ打ち、蹴りも使いこなすヒューストンだが、MVPを相手に打撃勝負は無謀だ。それでも打撃を避けていてはテイクダウンからフィニッシュという流れに持ち込むことも困難なことも絶対だ。致命傷を負わない打撃戦を経て、グラップリングマッチに持ち込みたい。

第2のメイン=イベント最終試合は、フランスのMMAファンに向けてのチーク・カンゴ✖ティム・ジョンソンのヘビー級マッチが組まれた。カンゴがプロとして母国で戦うのは2005年の一撃フランス大会におけるグラウベ・フェイトーザとのキックボクシング戦以来、実に15年振りとなる。

ところも同じベルシー体育館(※現アコー・アリーナ)で、キック~シラット~アマ修斗~MMAでUFCからBellatorとキャリアを積んできたカンゴが集大成といっても過言でない一戦に挑む。

そんなパリ大会、Bellator248ではEuro FCで髙谷裕之を破っているアラン・オマー、Bellator Parisではフェザー級ワールドGPから再起となるソウル・ロジャーズの試合も注目だ。

■視聴方法(予定)
10月11日(日・日本時間)
午前0時30分~Bellator248 DAZN
午前2時45分~Bellator ParisプレリミBellator MMA YouTube Channel
午前6時00分~Bellator ParisメインBellator MMA YouTube Channel

■ Bellator248計量結果

<ヘビー級/5分3R>
チーク・カンゴ: 245.6ポンド(111.4キロ)
ティム・ジョンソン: 259.8ポンド(117.84キロ)

<フェザー級/5分3R>
ソウル・ロジャース: 145.4ポンド(65.95キロ)
アルビ・メジドフ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
テリー・ブレイジャー: 155ポンド(70.31キロ)
イーブ・ランジュ: 154.2ポンド(69.94キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
イリアス・ブレイド: 149.4ポンド( 67.76キロ)
イヴァン・ナッカリ: 149.6ポンド(67.85キロ)

<フェザー級/5分3R>
ドミニク・ウッディング: 144.8ポンド(65.68キロ)
ファブカリ・ジェッタ: 146ポンド(66.22キロ)

<女子フライ級/5分3R>
メギ・ベルシェル: 125.4ポンド(56.88キロ)
ルーシー・ベルトー: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャン・ドゥイエ: 145ポンド(65.77キロ)
シアラン・クラーク: 145ポンド(65.77キロ)

<フェザー級/5分3R>
ディラン・ローガン: 145.4ポンド(65.95キロ)
ウィリアム・ゴミス: 144.6ポンド(65.58キロ)

<175 ポンド契約/5分3R>
マイケル・ペイジ: 174.2ポンド(79.01キロ)
ロス・ヒューストン: 174.8ポンド(79.28キロ)

<ウェルター級/5分3R>
オリバー・エンカンプ: 168.4ポンド(76.38キロ)
エマニュエル・ダワ: 170ポンド(77.11キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
ライアン・スコープ: 160.8ポンド(72.93キロ)
アラン・オマー: 159 ポンド(72.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル: 145.6ポンド(66.04キロ)
ダルコ・バコビッチ: 145ポンド(65.77キロ)

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【Bellator】ベラトールが10月にフランス発となるMMA大会をパリで開催。中継局がCBS SNへ

【写真】日本にいると正直、ピンとはこないがCBS SPORTS NETWORKでの放送開始だが、イベントが週末に集中しないようになるのであれば朗報だ (C)BELLATOR

11日(金・現地時間)、Bellatorが10月10日(土・同)にフランスはパリのアコー・アリーナで同国初のMMAイベントの開催をプレスリリースで発表したのに続き、Zoom会見でスコット・コーカー代表が10月1日のイタリア・ミラノ大会より、パラマウント・ネットワークに代わり、CBSスポーツネットワークでライブ中継されることを明らかとした。

ミラノ大会ではポール・デイリー✖デレック・アンダーソン、パリ大会ではチーク・カンゴ✖ティム・ジョンソン、マイケル・ペイジ✖ロス・ヒューストン戦が組まれることも言及されている。

なおミラノ大会は無観客だが、パリでは20300人収容可能な会場の25パーセント=5000人までの集客が認められたイベントとなる。さらにコーカーは10月攻勢と呼ぶべき、米国2大会でのカードもアナウンスしている。


フランス進出に際し、その格闘技人気の高さを往年の名キックボクサーであるディダ・ディダファットの名を引用するなど、格闘技通ぶりを発揮したコーカー。CBS SN大会として米国では10月15日(木・同)にモヒガンサンでクリス・サイボーグがBellator世界女子フェザー級王座初防衛戦をアーリーン・ブレンコウ相手に戦い、2週間後の29日(木・同)には同じくモヒガンサンでBellator世界ウェルター級王者ドゥグラス・リマが、世界ミドル級王者ゲガール・ムサシに挑戦する世界戦が実現することも言及した。

上記の米国大会での日程からも分かるのは、これまでベラトールは米国時間の金曜日の夜にイベントが開かれてきたが、10月の2大会は木曜の夜となっている。CBS SNはカレッジスポーツを多く中継しており、週末以外のコンテンツの充実をViacom.CBSが求めてのチャンネル移動ともとられる。当然のようにコーカーのゴールは、米国3大オープンTVであるCBSで10年振りのMMA中継であることは間違いない。

なおCBS SNは米国のケーブル、衛星テレビほかOTTストリーミングでYouTube TVやHuluなどでも視聴できるが、そうなると現状世界的にベラトールを配信しているDAZNと重複することになる。DAZNとの関係をZoom会見では「これから話し合う」としていたコーカーだが、ここは日本での視聴状況にも関わってくるので早々にその後の状況説明をしてほしいものだ。

またコロナ禍にで、逆に好カードが増えてきたプレリミに関してはCBS SN.comとこれまで通りベラトールのオフィシャルYouTubeで配信されることとなっている。

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BELLATOR Interview Special The Fight Must Go On ドゥグラス・リマ ブログ マイケル・ペイジ 水垣偉弥

【The Fight Must Go On】Must Watch !! 水垣偉弥のおススメ、Bellatorを知るための5番勝負─02─

Lima vs MVP【写真】歴史に残るノックアウト (C)BELLATOR

国内外のMMA大会の中止及び延期、さらには格闘技ジムの休館など、停滞ムードの真っただ中です。個人的にも大会の延期と中止のニュースばかりを書かざるをえない時期だからこそ、目まぐるしい日々の出来事、情報が氾濫する通常のMMA界では発することができなかったMMAに纏わる色々なコトを発信していければと思います。こんな時だからこそ The Fight Must Go On──第23弾はMust Watch!!  このスポーツの著名人が、改めて視聴することを薦める試合を紹介したい。

今回から元日本MMA界のエースでDAZNでベラトール中継の解説も行っていた水垣偉弥が選ぶ、BELALTOR編。水垣が「Bellatorを知って欲しいために選んだ5番勝負」から、2試合目を。

※ここで紹介する試合は、オフィシャルホームページやオフィシャルYouTubeチャンネルで誰もが無料で視聴できるファイトに限っており、違法でアップされた試合は含まれていません。


水垣が選んだ「Bellatorを知って欲しいために選んだ5番勝負」、2試合目は2019年5月11日に行われたウェルター級ワールドGP準決勝=ドゥグラス・リマ✖マイケル・ペイジの一戦だ。

デビュー以来14連勝中だったMVPに対し、強烈なローキックを武器に王座返り咲きとGP優勝を狙うリマ。歴史に残る一瞬の間を制したKO劇が見られた。

水垣偉弥のMust Watch 02、リマ✖MVP戦の選択理由は以下の通りだ。

水垣偉弥
「マイケル・ペイジのような選手と戦い、どうすれば勝てるのか。それがまるでペイジの独特の動きや、リズムを狂わせる攻撃に翻弄されず、リマはとにかく自分の戦いをしていました。そして、一瞬にして訪れたチャンスをモノにしたリマには脱帽でした。

ただペイジも、あのKO負けのあとに調子を落とさず、すぐにウィイニングトラックに戻ってきた。そういう風に選手をリードできるベラトールのマッチメイクも素晴らしいですし、またペイジが上位陣と戦うのが楽しみです」

BellatorオフィシャルYouTubeチャンネルで視られる──この試合の動画はコチラから