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【Bellator291】ウクライナ義勇からケージに帰還。ウェルター級王者アモソフがストーリーと統一戦

【写真】もちろんアモソフのコンディションは気になるところだが、これから3カ月の準備期間で万全に仕上げて欲しい(C)BIBIANO FERNANDES

22日(火・現地時間)、Bellatorが来年2023年2月25日(土・同)にアイルランドはダブリンの3アリーナで開催するBellator291で世界ウェルター級王者統一戦を行うと発表した。

つまり正規王者ヤーソラフ・アモソフが昨年6月以来、実に1年8カ月振りとなる戦列復帰で暫定王者ローガン・ストーリーと対戦することとなった。


生涯プロMMAキャリア26勝0敗、カビブ・ヌルマゴメドフの持つワールドレコードに3勝に迫っていたウクライナ人チャンピオンは、本来は今年の5月にロンドンでマイケル・ペイジの挑戦を受け、初防衛戦を戦う予定だった。しかし、ロシアのウクライナ侵攻によりアモソフは母国を守る決断をした彼はケージから離れていた。その5月のロンドン大会で彼の代役としてマイケル・ペイジと暫定王座決定戦を戦い、ベルトを巻いたのがストーリーだ。

NCAA D1オールアメリカン4度の強烈無比なテイクダウン&コントロールでベラトールウェルター級暫定ナンバーワンとなったストーリーは2020年11月にアモソフと対戦し、スプリット判定負けを喫している。とはいえアモソフが2-1という裁定にもつれ込んだのは、その後のKSW世界ウェルター級王者でONEと契約したロベルト・ソルディッチ以来、2人目だ。

ウェルラウンダー、打撃という局面だけなら暫定王者の上を行く正規王者だが、5R戦でストーリーのレスリングを凌ぎ切れるか。アモソフの持つ柔道流のテイクダウンが試合の鍵を握るやもしれない。

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BELLATOR Brave CF LFA MMA MMAPLANET o RIZIN ゴイチ・ヤマウチ サバウ・ホマシ ジェイソン・ジャクソン スコット・コーカー パンクラス ブレナン・ワード ベラトール マイケル・ペイジ ローガン・ストーリー 木下憂朔 海外 菊入正行

【Bellator】ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト菊入正行が、ベラトールと契約

【写真】3人目のベラトール日本人選手となった菊入。どのような初戦のカードが組まれるのか。(C)MMAPLANET

27日(火・現地時間)、BELLATOR──そして日本時間28日(水)午前9時にパンクラスと同じタイミングでウェルター級KOP菊入正行がベラトールと契約を果たしたことが発表されている。

次期チャレンジャーと目された木下憂朔に続き、パンクラス・ウェルター級戦線からチャンピオンが北米メジャー進出を果たす。


正規王者アーソラフ・アモソフを筆頭に、暫定王者ローガン・ストーリー、マイケル・ペイジ、ジェイソン・ジャクソン、ゴイチ・ヤマウチ、ブレナン・ワード、サバウ・ホマシ、ムハマド・ベルハモフらの陣容を誇るベラトール・ウェルター級戦線──。

菊入のデビュー戦の時期や対戦相手に関して、今回の発表では触れられていないが、ワードやジャクソンという過去に日本人選手を破っているトップと絡むためにも、ジャイール・ウィリス、マイコン・メンドンサ辺りのLFAチャンピオンクラスとの対戦など見てみたい。

そんな菊入のベラトールのとの契約に関して、本人、パンクラス福井代表、そしてスコット・コーカーがリリースに寄せたコメントは以下の通りだ。

菊入正行
「ベラトールというMMAの世界トップ団体に参戦することができ、非常に嬉しいです。タフなファイターが揃っていて、彼らと戦えることにワクワクしています。この機会を与えて下さったスコット・コーカー氏、そしてこの実現に関わった全ての人に感謝します。必ず結果を残し、日本が誇れるベラトール・ファイターになることを目指します。
また、MMAプロデビューから王者まで全試合、パンクラスでお世話になりました。ここまで育てて頂き、快く送り出してくれたパンクラスには感謝していますし、これからもパンクラスの名前を背負って戦っていきたいと思っています。必ず世界でキング・オブ・パンクラシストの強さを証明していきます。
最後に、尊敬する有名ファイターなど、MMAの歴史に名を残すトップファイター達を数多くをマネジメントしてきたアーセナル・スポーツマネジメントと契約できて、非常に嬉しいです。彼らと同じように結果を残せる様に全力を尽くして行きます」

福井幸和代表
「スコット・コーカー氏の体制となったベラトールは、名実ともに世界最高峰のMMA団体として、年々その存在感と影響力を強めており、日本でも高い知名度があります。そうしたベラトールへ、日本MMA団体の老舗であるパンクラスから選手を輩出できたことを心より嬉しく思います。こうした機会を下さったベラトールのスコット・コーカー氏、そしてチームBベラトールの皆様に感謝いたします。
また、私の米国におけるマネジメントパートナーであるアーセナル。スポーツマネジメント代表ティキ・ゴーセン氏の尽力なくして、この素晴らしい機会を得ることはできませんでした。ティキ・ゴーセン氏にも改めて感謝したいと思います。
菊入選手はパンクラス・ウェルター級王者として、日本のウェルター級を代表する選手です。もう少し日本での活躍を観たいという気持ちもありましたが、”世界の舞台に挑戦したい”という菊入選手の思いを聞いた時、可能性ある菊入選手の将来を考え、ベラトールとして可能な限り彼の夢の実現をサポートしようと決意しました。菊入選手のベラトールでの活躍を期待し、これを機にベラトール王者の海外挑戦の道筋を作っていきたいと思います。菊入正行選手が参戦するベラトールのライブ配信につきましては、今後の続報にぜひご期待ください」

スコット・コーカー
「ベラトールを強固なエリートアスリート集団にすべき、継続して世界中で伸びてきた人材を見極めている。キクイリはパンクラスのウェルター級を制したことが非常に印象深い。ウェルター級という最も層の厚い階級のファイターと彼が戦うことが楽しみだよ」

昨年春にBRAVE CFからのオファーを「国内、RIZINで勝負したい」と固辞した経験のある菊入の北米メジャー進出は、この1年のJ-MMA界の流れの変化とも捉えることができる。ともあれ契約は第一歩、サークルケージで菊入がどのような戦いを見せるのか。またベラトールが誰を初陣の相手に選ぶのか。既に戦いは始まっている。

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BELLATOR MIKE MMA o   マイケル・ペイジ

『BKFC 27』マイク・ペリーがマイケル・ペイジに判定勝ち/ハイライト動画



Main card

・Mike Perry def. Michael Page via majority decision (live blog) | Highlights
・Connor Tierney def. Joe Elmore via unanimous decision (49-43, 50-46, 50-45)
・James Lilley def. Tyler Goodjohn via unanimous decision (49-46, 50-44, 48-47)
・Mick Terrill def. Sam Shewmaker via first-round KO (1:59)
・Jake Bostwick def. Chris Fishgold via second-round TKO (1:58)
・Danny Christie def. Terry Brazier via third-round TKO (1:22)
・Dawid Zoltaszek def. Adam Harris via first-round KO (1:59)
・David Round def. Ash Griffiths via second-round KO (0:40)
・John Hick def. Ellis Shepherd via unanimous decision (48-47x2, 50-45)

Prelims

・Rob Cunningham def. Brett May via second-round TKO (5:00, doctor’s stoppage)
・Franco Tenaglia def. Chas Symonds via second-round KO (1:58)
・Dan Vinni def. Conan Barbaru via second-round KO (0:35)

 Bare Knuckle FCが8月20日にイングランド・ロンドンのOVOアリーナで開催した『BKFC 27』の試合結果。メインイベントはマイク・ペリーがマイケル・ペイジにマジョリティデシジョンで勝利しています。



 第1ラウンドでマイク・ペリーがいきなりダウンを奪いましたが、その後はペイジが盛り返して5ラウンド終了。判定はドローでサドンデスとなり、


 延長ラウンドでマジョリティデシジョンとなりました。


 マイク・ペリーは試合後にジェイク・ポールとの対戦をアピール。マイケル・ペイジは「マイク・ペリーを少し甘く見てたと言わざるを得ない。タフな男だ。 もう少し当たる思っていましたが、決定的なものは無かった。俺には(Bellatorで戦う)義務があるが、できれば戻って来たい」とコメントしています。続きを読む・・・
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MMA o   マイケル・ペイジ

ペイジ・ヴァンザントのBKFC復帰戦が8.20ロンドン大会から10.15デンバー大会に延期/ヴァンザントは激怒

ペイジ・ヴァンザントのBKFC復帰戦が判明(2022年07月10日)

 こちらの続報。


 Bare Knuckle FCが8月20日にロンドンで開催する『BKFC 27』で予定されていたチャリサ・シガラ vs. ペイジ・ヴァンザントが10月15日のデンバー大会に延期されることをMMAFightingが確認したとのこと。延期の理由は不明。同大会のメインイベントはマイケル・ペイジ vs. マイク・ペリーです。

 元々このカードは7月9日に予定されていましたが、大会自体が8月20日に延期されていました。


 ペイジ・ヴァンザントはツイッターで「私のせいじゃない! 完全なトレーニングキャンプをして減量もしたのに試合の週に外されるなんて!」「私が試合から外れたわけじゃない! 外された! ムカつくし心が痛い! 一生懸命練習してきたのに試合の週に中止なんて!」とコメントしています。続きを読む・・・
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o マイケル・ペイジ ローガン・ストーリー

Bellator283:総評

タイトルマッチ消滅でメインに昇格したリマ vs. ジャクソンは大凡戦。ジャクソンは勝ったからいいが、リマは体重オーバーした上に、勝ちに行く気持ちも見えなかった。体調の問題か、モチベーションの問題か。まだトップの一角にいるのは間違いないのに、残念。

ウェルター級は王者アモソフがロシアのウクライナ進行により試合ができない状態だったが、練習をすでに再開。暫定王者ローガン・ストーリーとの王座統一戦が普通に組まれそうなので、ジャクソンの王座挑戦があるとしたらその次か。合間に2位のマイケル・ペイジとの対戦を挟んだとしても相性は良さそう。

ムサエフは4月に組まれた試合はプレリムで中止でついていないかと思われたが、今回はノーランカーのピロコッティからタイトル戦を行う予定だったアウトローに変更となるという大チャンスを、最高の形でモノにした。セミ前のランキング3位ヌルマゴもインパクトがある勝利だったが、それを塗り替える印象を残した。パトリッキーが戻ってきた際には、ムサエフがタイトルに挑戦する可能性が非常に高い。

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BELLATOR o キック ゲガール・ムサシ ポール・デイリー マイケル・ペイジ

Bellator283:メインイベント・ドゥグラス・リマ vs. ジェイソン・ジャクソン

ウェルター級5分5R。しかしリマは1.8ポンドオーバーしキャッチウェイトに。リマ3位、ジャクソン4位。

3タイムウェルター級王者のリマ。ウェルター級トーナメントで優勝し3度目の王者となると、ミドル級に上げてゲガール・ムサシのタイトルに挑戦したが判定で完敗。さらに25連勝中のヤロスラフ・アモソフに敗れて王座陥落。昨年10月、かつてKOしたマイケル・ペイジと再戦したが、スプリット判定負けで3連敗。しかし階級上のムサシ戦はノーカン、ペイジ戦はマスコミがほぼリマ勝利を支持していた内容で、評価は落ちていない。むしろ今回の体重オーバーで評価を落としてしまった。

ジャクソンはBellatorデビュー戦のエド・ルース戦でスプリット判定負けしてから5連勝。すべて判定だが、ベンヘン、ネイマン・グレイシーポール・デイリーに勝利している。

いきなりプレスしてきたジャクソン。リマケージを背負う。カーフキックを入れるリマ。しかしジャクソンプレスし続ける。プレッシャーを掛け続けるが打撃をもらうジャクソン。が、ジャクソンタックル。ダブルレッグからテイクダウン。リマのガード。密着したままパウンド。リマスイープを狙うも返せず。リカバリーもなく下のままのリマ。肘・パウンドを入れるジャクソン。ゴング。

1Rジャクソン。

2R。ジャクソンすぐに詰める。ケージを背負ったリマにタックル。テイクダウンしバックに。片膝を着いた体勢のリマ。立ったところでスタンドバックから投げたジャクソンがテイクダウン。サイドで押さえ込んでいるが、リマはガードに戻す。が、1R同様にガードで凌ぐだけでリカバリーがないリマ。ケージを蹴って体勢を変えると腕十字。腕を引き抜いたジャクソン。リマ下から蹴り上げ。顔面にヒットしたが、ジャクソンまたハーフにして固める。そのままゴング。

2Rジャクソン。

3R。リマのカーフキックで足が流れるジャクソン。しかしまたタックル。ケージで耐えるリマだが、押し込みながら膝を入れるリマ。テイクダウンを狙うジャクソンを投げ返してリマが上に。ジャクソンすぐにケージに移動し上半身を起こすと簡単に立つ。逆にタックルへ。尻クラッチから外掛けテイクダウン。またパウンド・肘を入れていくジャクソン。リマ、このラウンドも下から逃げる動きがない。会場ブーイング。ゴング。

3Rジャクソン。

4R。ジャクソンがプレスすると、すぐにケージを背負ってしまうリマ。ジャクソンタックル。テイクダウン。スイープを狙ったリマだが、失敗すると、またガードに。ブーイング。ジャクソンインサイドからパウンド。背中を付けているリマ。ジャクソンのコツコツパウンドが続きゴング。

4R、リマは何もしていないので10-8がついてもおかしくない。

5R。ジャブを放つジャクソン。タックル。テイクダウン。ケージを背負って座った体勢のリマだが、ジャクソン寝かせた。またリマのクローズドガード。まったく展開ないまま、会場の大ブーイングをBGMにジャクソンのコツコツパンチが続いてタイムアップ。

三者フルマークでジャクソン勝利。

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MMA o ONE   マイケル・ペイジ

ペイジ・ヴァンザントのBKFC復帰戦が判明

ペイジ・ヴァンザントがAEWと契約もBKFCとの契約は継続(2022年03月16日)

ペイジ・ヴァンザント、7.9 BKFC ロンドン大会のメインイベントへの出場が決定(2022年04月07日)

なんとマイケル・ペイジがBare Knuckle FCとワンマッチ契約、8.20 BKFCロンドン大会でマイク・ペリーと対戦(2022年06月10日)

 こちらの続報。


 ペイジ・ヴァンザントが8月20日にロンドンで開催する『BKFC 27』でチャリサ・シガラと対戦することをMMAJunkieが確認したとのこと。当初ロンドン大会は7月9日に予定されていましたが延期されており、同大会のメインイベントはマイケル・ペイジ vs. マイク・ペリーです。

Charisa Sigala (BKFC)

Charisa Sigala(Tapology)

 ヴァンザントは昨年7月の『BKFC 19』でレイチェル・オストヴィッチに判定負けして以来の試合でBKFC戦績0勝2敗。最近はAEWとの契約しています。チャリサ・シガラが現在38歳のアメリカ人でMMA戦績4勝2敗、BKFC戦績1勝2敗1引き分け。続きを読む・・・
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ABEMA BELLATOR Bellator281 MMA MMAPLANET o ONE Special UFC UFC ESPN36 アンドレア・リー カイラット・アクメトフ カマル・ウスマン ネイマン・グレイシー ベラトール マイケル・ペイジ ヤーソラフ・アモソフ ローガン・ストーリー ヴィヴィアニ・アロージョ 佐藤天 和田竜光 大沢ケンジ

お蔵入り厳禁【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:5月:ストーリー✖MVP「一芸と穴」

【写真】MMAほど多角的に試合を見ることがデキるコンバットスポーツは存在しない。本当に愉しい (C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年5月の一番。お蔵入り厳禁──5月14日に行われたUFC ESPN36で行われたヴィヴィアニ・アロージョ✖アンドレア・リー戦からのカイラット・アクメトフ✖和田竜光戦経由、5月13日のBellator281からBellator暫定世界ウェルター級王座決定戦=ローガン・ストーリー✖マイケル・ペイジ戦を引き続き語らおう。

<月刊、大沢ケンジのこの一番:5月:ヴィヴィアニ・アロージョ✖アンドレア・リー戦はコチラから>


──ONEルールであっても、結果的にチャンピオンは全ての局面で対応できて、また一つの武器も強いという選手になってきていますね。

「上に来ている選手は和田竜光選手に勝ったカイラット・アクメトフとかにしても、スタミナが切れないし手数の多さと気持ちも強いです。

精度で一つ一つとなると竜光も当てているんです。でもアクメトフは手数が多い。どんどん自分から打って、失敗してもまた自分から動く。あれは凄いです」

──左を当ててテイクダウンに成功すると、もうその左の使い等が大きく広がるように見えました。

(C)ONE

「見せるだけで、リアクションがあるので次に繋げていますよね。逆にテイクダウンを見せて、左とかパンチにも移りやすくなって。

それに色々なテイクダウンを持っています。シングル、ダブル、ボディロックだけでなく、サンボ的な動きも見られますし」

──グレコからコンバットサンボというなかで、なんでもこなせるようになったのですかね。いやぁ、引き出しが多かったです。

「穴のなさと、引き出しの多さ……。いや、実はヴィヴィアニがなんでもできるということと比較対象に、同じベラトールでMVPには穴があるってしたかったのですが、見直してみるとテイクダウンディフェンスをちゃんとやっているんですよね(苦笑)」

──まさかのオチが無くなったということですか(笑)。

「アハハハハ。それだけローガン・ストーリーのテイクダウンが特別なんですよ」

──それはサンフォードMMAのチームメイトである佐藤天選手も言われていますよね。

「それでもMVPは簡単に背中をつけることは、ないんですよね。頑張っているなぁと思っていたら、いや相手はストーリーなんだから、頑張っているどころじゃなかったんですよね。

ストーリーに対し、MVPはジャブを打つ。だから距離が遠くなって入れない。ストーリーはMVPに対してパンチに自信がないから。パンチを顔に当てる距離に入ることができないです」

──そのストーリーが、ネイマン・グレイシーと戦った時はテイクダウンをしても、ネイマンの得意のグラウンドに持ち込まれるので、全く倒しにいかないという選択をしていました。そしてジャブを当て続けると。

「そういう選択をストーリーはできるんです。見ていると面白くないのですが、それで勝てる。逆にネイマンはグラウンドでの一芸だから、そういう風に封じ込まれることがMMAにはあるということなんですよね。

でもMVPをジャブで制することができないから、強引に見えるような飛び込みと組みつき方をする。彼が本来できる、一発で良いところで組めるという展開ではなかったです。そこを創るまで時間が掛かっていて。当然、テイクダウンするまで時間も掛かっています。しかも立たれる。ここでMVPを相手にストーリーがジャブを当てることができれば、本当に怖いファイターになります」

──それこそUFC世界ウェルター級チャンピオンのカマル・ウスマンではないでしょうか。

「そうなんですよ。ウスマンは誰が相手でもジャブを絶対に当てに行きます。遠い距離からテイクダウンを狙いません。ジャブをしっかりと当ててから入る。逆にジャブが当たらないと組まないぐらいでいるんじゃないかと思います」

──相手によって戦い方を変える強さと、変えない強さがあるということですね。

「そうなるとMVPですよ。変えられない強さではなくて、変わらない弱さがある。基本的に変わっていない。組みが強い相手にはジャブまでで入って行けない。ずっとカウンター狙いで。

遠い距離でミドルとか、ちょっと派手な蹴りを見せているだけ。相手が来たところしか狙えない。

だからストーリーもジャブを出さなかったというのはあると思います。ストーリーは組んでしまえば、逃げられることはあっても、反撃される怖さがないですからね。下からの仕掛けがある選手を相手にした時、ストーリーはどうなったのか」

──ネイマン・グレイシー戦ですね。

「そこです。MVPに寝技があれば、ストーリーは強引に組みに行けなかった。そしてMVPにはジャブは打てない。MVPに寝技の圧力が少しでもあれば、試合展開は変わったかもしれないです」

──それこそMMAの妙ですね。

「同時にストーリーの手堅さ、そこで勝てるけどフィニッシュの怖さがない。ジャブとテイクダウンとコントロ―ルで。UFCのトップどころは試合を終わらせる怖さがある。それは勝負にいけるからですよね。

ストーリーと戦うと漬けこまれるかもしれないけど、フィニッシュされる怖さはないというか……。ストーリーもBellatorの暫定世界王者になりましたけど、そこがUFCのトップとの違いかとは思います。そうやって考えた時に、ストーリーはMVPやネイマンのような一芸系の選手に勝って来たんだなって。

それがUFCとBellatorの違いで、Bellatorの面白さではあるんです。ただし、ウクライナ情勢があるので統一戦はすぐにできないかもしれないですけど、ヤーソラフ・アモソフが試合ができるようになったらどうなるのか。そこは興味深いですね」

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マイケル・ペイジが8.20『BKFC 27』でマイク・ペリーと対戦する経緯についてコメント「Bellatorにとっても素晴らしいことだったと思う」

ウルトラ怪獣シリーズ 46 ナックル星人 グレイ(SD)


なんとマイケル・ペイジがBare Knuckle FCとワンマッチ契約、8.20 BKFCロンドン大会でマイク・ペリーと対戦(2022年06月10日)

 こちらの続報。


 8月20日にイングランド・ロンドンで開催する『BKFC 27』でマイク・ペリーとの対戦が決定したマイケル・ペイジが以下のコメント。

「知っての通り、俺は騒がしいのが好きだ。Bellatorの許可なくしてあり得ないことだが、彼らは10月まで試合はないだろうと言っていた。あの試合(『Bellator 281: MVP vs. Storley』のローガン・ストーリー戦)の後、俺はもうフレッシュな状態になっている。やる気満々だ。ボクシングをやらせてくれ、何かやらせてくれという感じだった」

「コーチはチャンスがあるかもしれないと言ってたが、それは明らかにBellatorが決めることだ。俺がBellatorに提案し、彼らがBKFCに掛け合って、そこから急速に話が進んでいった」

「みんな興奮しているし、みんなにとって有益なことだと思う。Bellatorのような団体にとって素晴らしいことだと思う。彼らは所属選手をサポートしていることを示している。Eagle FC(ハビブ・ヌルマゴメドフの団体)とコラボレーションする可能性だってある。彼らは動いてくれてるし、さっきも言ったように俺は騒がしいのが好きなんだ」
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【Bellator281】徹底して金網にMVPを押し込んだローガン・ストーリーがロンドンっ子沈黙の暫定王座奪取

<Bellator暫定世界ウェルター級王座決定戦/5分5R>
ローガン・ストーリー(米国)
Def.2 -1:49-46.48-47.47-48
マイケル・ペイジ(英国)

ゆっくり時間をかけて花道をサークルケージに向けて歩いたMVP。素早い左ジャブを伸ばすMVPが、サイドのワイドスタンスから右を見せる。さらに飛び込ん右を放ったMVPに対しストーリーはシングルレッグからケージに押し込み、ケージの中央にテイクダウン。すぐにケージ際に移動したMVPは、ボディロックでケージに押し込まれ、頭を抱える厳しい態勢に。

ケージに背中をつけて懸命に守るMVPだが、ついにバックに回られる。胸を合わせたところで小外刈りで尻もちをつかせたストーリーは、ボディロックから左足を束ねる。MVPはワキ腹にパンチを入れるが立ち上がることはできない。右ヒザ立ちで金網に押し込まれたままMVPは初回を戦い終えた。

2R、ジャブを伸ばすMVPが右手を大きく回して──左ジャブ。さらに左ボディから右スレートをヒットさせる。ヒザをつくテイクダウン狙いをかわしたMVPは、ケージを背負ったストーリーの前進に右アッパーを合わせる。MVPはスイッチし、走り込んで右ジャブ。ストーリーはシングルレッグで組み、ケージに押し込むと尻もちをつかせる。左足を束ねて時計回りで背中をつかせにかかるストーリーがボディロックでバックに回る。

ウィザーも取り切れないMVPが後方にエルボーを打ち、ようやくウィザーで立ち上がるも前方にボディロックテイクダウンを許す。ケージ際に移動しても、右手を背中越しに取られ背中をつかされたMVPはエルボーを打たれ時間を迎えた。

3R、左フックを入れたMVPが飛びヒザでストーリーを下がらせ、右エルボーを打ちこむ。さらに飛び込んで右エルボーを入れると、続くステップイン&右に組みつかれ、ロールから上を取られる。すぐにケージを背負ったMVPだが、またもケージ際で座られた状態に。

ストーリーは足を束ね、リストを取りに行きつつバックを伺う。MVPはここも片ヒザ立ちを続け、時間が過ぎる。残り70秒で立ち上がったMVPが、懸命に頭を押すが押し込まれ状態から逃れられないまま時間となった。

4R、サウスポーの構えで左ハイを蹴ったMVPは、オーソに戻しストーリーのジャブをかわして右を入れる。MVPはワンツー、ジャブを続け、左ジャブから右を狙う。ストーリーの踏み込みに右ストレート、さらに左ジャブを当てたMVPが右をヒットさせる。組めないストーリーが右ロー、MVPはワンツーを入れる。さらに飛び込んで右を当てる。ストーリーはラウンドを落としても、ここはスタミナの確保を選択したか──と思いきや、残り80秒でダブルレッグを仕掛けケージへ。

MVPは尻もちをつかされ、左足をストーリーの右腿に乗せられて立ち上がることができない。ストーリーはここもボディロックからバックを狙い、ケージにMVPを押し込み試合は最終回へ。

5R、即ワンツーを打ったMVP。跳びヒザに下がったストーリーがダブルレッグでケージに押し込む。頭を押すMVPはまたもヒザをついて背中をに回られる。ワンフックで背中にしがみつくストーリーが時間を使う。

立ち上がり際に腰を抱えられ、サークルケージ中央でテイクダウンを取られたMVP。クローズドガードで下からパンチを入れるが、これでは攻勢点と見られないだろう。残り1分強で右足を抜き、ハーフで抑えるストーリーは肩固めを狙いつつ、MVPの顔面にパンチを入れる。最後もボディロック&両足を束ねてタイムアップに。

ケージへの押し込みを有効と見るなら、MVPが取ったラウンドは4Rのみか。結果、ジャッジの裁定はスプリットに割れたが、ストーリーの腰に暫定世界ウェルター級王座のベルトが巻かれた。全てのお膳立てが揃ったロンドン大会で、MVPはキャリア2度目の黒星を喫し苦い結果の終わった。


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