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45 LFA MMA MMAPLANET o UFC UFC FPI06 シェーン・シャピロ ベン・エディ

【UFC FPI06】延長P制の妙、シャピロが6-0から肩固め。ベン・エディに10th惑星柔術許さず

<ウェルター級/8分1R>
シェーン・シャピロ(米国)
Def.ExR3分24秒by 肩固め
ベン・エディ(米国)

立ちの展開で──MMAでもLFAで2勝を挙げているシャピロがシングルレッグも、エディが切る。1分を経過して、オーバーフックから引き込んだエディがバタフライからワキを差しに行く。右足を抜いたシャピロだが、戻されて立ち上がる。エディのラバーの創りを許さないシャピロがパスの圧を掛ける。パス、上四方に回ったシャピロがノースサウスチョークを狙う。ここからサイドに回ったシャピロが、上四方経由で逆側に回る。

ガードに戻せないエディは、首に腕を巻かれないことに徹底する。シャピロがニーインベリーも、エディがZハーフに戻す。すぐにパスを決めたシャピロは腕狙いへ。取られた腕を支点に足を絡めにいったエディに対し、シャピロは捌いてパスからマウントへ。シャピロは肩固め狙いで、ハーフに戻された足を抜く。そのままシャピロがマウントを取った状態で時間となり、試合は延長に。

4分間の延長はポイント制となる。引き込んだエディだが、シャピロがすぐにパスを仕掛ける。エディはハーフ&ロックダウンも、背中が伸びてロックダウンが機能しなかったが、足を取りに行く。足首を掴み、さばいてパスにつなげたシャピロがパスで2Pを先取する。さらにニーインベリーからマウントで6-0としたシャピロが肩固めでタップを奪った。


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45 AB BELLATOR LFA MMA MMAPLANET o ONE UFC UFC FPI06 YouTube クレイグ・ジョーンズ コディ・スティール ジェイ・ロドリゲス ジジ・カヌート ニコラス・メレガリ ニッキー・ロドリゲス ベン・エディ ペドロ・マリーニョ ホナウド・ジュニオール マテウス・ジニス メイソン・ファウラー ラケル・カヌート ラファエル・ロバトJr ロベルト・ヒメネス

【UFC FPI06】まもなくクレイグ×ロバトJr、ニッキー・ロッド✖ヒメネス。ジジにベン・エディらが競演

【写真】UFC昇格とはならず、FIGHT PASS Invitationalで実力発揮といきたいジジ・カヌート(C)LFA

3日(日・現地時間)、これから1時間半後にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC Fight Pass Invitational06が開催される。いわばMMAの最高峰が開催するプロ・グラップリング大会には毎大会強豪グラップラー、MMAファイターらが出場している。
Text by Manabu Takashima

10分間のADCC、15分間のWNO、10分間のIBJJFノーギ、12分のONEとも違い8分1R(※上位カードは10分1R)のUFC FPIは前回大会より延長になるとEBIのタイブレーク方式から、4分ないし5分のオーバータイム制が採用されるようになった。


いわば視覚的にもよりスピーディーさが求められるような空気があるなかで、今回は上位3カードが無差別の戦いでクレイグ・ジョーンズ✖ラファエル・ロバトJr、ニッキー・ロドリゲス✖ロベルト・ヒメネスなど、一言で組み技といっても戦いのフィロソフィーに明確な違いがあるマッチアップが揃った。

新足関節時代からレッスルアップ、トップゲームとウェルラウダーのなかで急激な技術の変遷があり、そこを地で行き、今や特別なステージでしか試合を見ることができなくなったといっても過言でないジョーンズ。対してロバトJrはMMAに通じるオールドスクール柔術で、Bellatorの頂点に立ち様変わりした組み技シーンに戻ってきた。

フォークスタイルレスリング&柔術の融合、現状の最先端──というべきかADCCで一番勝てる戦いができるニッキー・ロッドに対して、ロベルト・ヒメネスも23歳という年齢には不釣り合いなオールドスクール、こちらは下から創りあげる道着のない柔術を実践するグラップラーだ。

昨年6月のFPI04で対戦した時にはEBIタイブレークのファーステスト・エスケープでニッキー・ロッドに軍配が上がっているが、今回はどうなるか。

中盤と下位カードでもメイソン・ファウラー✖ペドロ・マリーニョというSUBを思わせるカード。LFAで暫定女子ストロー級王座獲得に失敗し、UFCではなく日本上陸を目論むアブダビ・プロ優勝のジジことジオヴァナ・カヌート、元祖ヒンドゥーガード&10thPlanetの鬼才ベン・エディと非常に多彩なメンツが揃ったUFC FPI06、90分後に開演となる。

■視聴方法(予定)
3月4日(日・日本時間)
午前11時00分~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<アブソリュート級/10分1R>
クレイグ・ジョーンズ(豪州)
ラファエル・ロバトJr(米国)

<アブソリュート級/10分1R>
ニッキー・ロドリゲス(米国)
ロベルト・ヒメネス(米国)

<アブソリュート級/8分1R>
ニコラス・メレガリ(ブラジル)
マテウス・ジニス(ブラジル)

<215ポンド契約/8分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
ペドロ・マリーニョ(ブラジル)

<175ポンド契約/8分1R>
ホナウド・ジュニオール(ブラジル)
コディ・スティール(米国)

<ミドル級/8分1R>
ジェイ・ロドリゲス(米国)
マテオ・カルドナ(米国)

<女子フライ級/8分1R>
ジジ・カヌート(ブラジル)
デニージ・ゴミス(ブラジル)

<165ポンド契約/8分1R>
ベン・エディ(米国)
シェーン・シャピロ(米国)

<女子フェザー級/8分1R>
ラケル・カヌート(米国)
カロル・ホザ(ブラジル)

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BELLATOR CJJW2023#02 MMA MMAPLANET o UFC YouTube エディ・ブラボー エライアス・アンダーソン クリス・ゴンザレス コンバット柔術 ジアニ・グリッポ ダナ・ホワイト ベン・エディ マニー・ヴァスケス ユライア・フェイバー リチャード・アラルコン 今成正和 修斗 海外 田中路教 須藤拓真 高橋SUBMISSION雄己

【CJJW2023#02】コンバット柔術ワールズ、バンタム級。掌底有りルール、世界の猛者に挑む高橋SUB雄己

【写真】須藤拓真を相手に、掌底もまま入れる練習をしていた高橋(C)MMAPLANET

30日(日・現地時間)メキシコのビーチリゾート地であるプラヤ・デル・カルメンのポリフォルム・プラヤ・デル・カルメンで行われるCombat Jiu-Jitsu Worlds2023 The Bantamweightsに高橋Submission雄己が出場し、その模様がUFC Fight Passにて生中継される。
Text by Isamu Horiuchi

コンバット柔術は、柔術界の革命児ことエディ・ブラボーが考案した大会。やはり自ら創案したサブミッションオンリーのグラップリングであるEBIに寝技状態における掌打を加えたルールで、グラップリングとMMAの中間的な競技形態だ。


選手としては柔術とグラップリングの専門家としてキャリアを築いたブラボーだが、指導者&技術開発者としては常にMMAを念頭に置いていた。代名詞であるラバーガードも、距離を潰して相手の打撃の威力を殺しながら相手を極める技術として創り上げたものだ。そんなブラボーの思想を踏まえると、MMA進出も視野に入れたグラップラー達が、打撃が許された状況下で寝技の技術を磨くことのできるこのルールの開発は必然だったといえる。

(C)ESTHER LIN

エディがコンバット柔術を公の場で公開したのは2012年5月20日。

LAのクラブノキアで開催されたCAMO(カリフォルニア・アマチュアMMAオーガニゼーション)が開いたアマMMAの大会のでのこと。この日、10thPLANETのエリック・クルーズとKINSA MMAのクリス・ゴンザレスの間で3分3R、掌底ではなくMMAグローブ着用でスタンドの打撃は一切禁止というルールで実施された。

本来はプロとしてアスレチックコミッションの認可を受けようとしていたエディだが、アマチュアでしか許可が下りなかった故のCAMOでのお披露目となった。さらに試合タイムもエディが所望した10分1Rでなく、コミッションは3分3RというアマMMAのレギュレーションをコンバット柔術に当て込んだ。

当時、エディはトップ柔術家がMMAへステップアップを果たす前のワンクッション──MMAと柔術の架け橋となる戦いこそコンバット柔術にコンセプトとしていた。その後、2017年のEBIで掌底&10分1Rという形でコンバット柔術が導入されて以来、数々の強豪グラップラーやMMA選手が参加して規模拡大を続けている。

(C)DAVE MANDEL

2019年5月のCBJJWフェザー級Tに所英男が出場。

2回戦でヘスース・アルビナのマルセロチンで一本負けも、日本との交流を強く望むエディは翌2020年3月のフェザー級では所だけでなく今成正和も招聘した。ここでも所は2回戦で、今成は準決勝で共に優勝者のトム・ヘルペンに一本負け。また、昨年12月のチーム戦Team Duelにはチーム・アルファメールのメンバーとして田中路教が出場したが、Bチームのイサン・クレリンステンに一方的に攻め込まれ続け、辛うじてドローに持ち込んでいる。

日本トップの組技系MMAファイター達でも容易にトップに食い込めないほど、コンバット柔術の出場選手達のレベルは高い。間違いなく海外組技メジャーイベントの一角を占めるこの大会に挑む4人目の日本人となる高橋は、24歳の若さにして日本屈指の足関節の知識と技術を誇る。

昨年6月に英国で行われたPolaris 20で判定勝利し、また今年2月26日にはフィラデルフィアのFinishers Kombat 04ではラミロ・ヒメネスを内ヒールで21秒殺。この実績が評価されて4月にはNY州のEBIルール大会、Emerald City Invitational 06への参戦権を得たものの、なんと搭乗した飛行機のトラブルで無念の出場断念。それでもこうして再びメジャー大会から声がかかるのだから、海外におけるその評価と期待の高さが伺われるというものだ。

強豪がズラリと顔を揃える今大会。

優勝候補として外せないのは、一昨年のバンタム級トーナメントを制した現同級王者のエライアス・アンダーソンだろう。米国BJJ界黎明期の黒帯取得者の一人であり、1999のUFC 22でジョン・ルイスと戦ったこともある父ロウェルの下で幼少時から柔術に親しんできたアンダーソンは、どこからでも積極的に極めを狙ってゆくダイナミックな戦い方を身上とする。立ち技でもアームドラッグ等を積極的に仕掛け、足関節の攻防や自ら下になっての首狙いも厭わない。そして何より、上からも下からも仕掛けるファーサイドへの腕狙いの切れ味が超一級品だ。

前述のトーナメントでは下では誰からもパスを許さず、上のポジションではラバーガードの達人ベン・エディからもパスを奪っている。さらにエスケープ力と極め力の双方に秀でており、準決勝ではエディ&決勝では前王者のアラルコンにOTで競り勝っている。

昨年12月のコンバット柔術大会のスーパーファイトではユライア・フェイバーと対戦し、通常体重よりも重いウェイトだったにもかかわらず五角以上に渡り合い、OTで腕を極めて勝利している。全ての局面に強い万能型グラップラーだ。

ちなみにこのアンダーソン、2020年のフェザー級T今成正和に足を極められて敗退している。今成の弟子の足関節師である高橋との再戦が実現したら、リベンジ戦としてのストーリーも楽しめることとなる。

アンダーソンの対抗馬一番手は、2019年コンバット柔術バンタム級世界王者のリチャード・アラルコンか。NCAA Division 1 という強力なレスリングベースを持ち、腕十字の名手ジヴァ・サンタナの弟子であるアラルコンは、2019年にコンバット柔術バンタム級トーナメントを制し、さらにADCC世界大会にてジアニ・グリッポに勝利したことで一躍名を挙げた。

一昨年の大会におけるアンダーソンとの決勝でも、OTの第一ターンではチョークを深く食い込ませアンダーソンを大ピンチに追い込んでおり、第3ターンで腕を取られて逆転負けを喫したものの、コンバット柔術史上に残る名勝負を繰り広げた。この時を含めアンダーソンとはこのルールで2度対戦し、いずれもOTで腕を取られて敗れているだけに、今回こそと期するものは大きいだろう。

そのほか、Bellatorやダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズに出場したMMAファイターにして、現在10th planet グリーンヴィル支部を主催するマニー・ヴァスケス。

今年4月、高橋が出場できなかったECI 06において優勝候補のエステヴァン・マルティネスをOTで下してベスト4に進出したガブリエル・ダフロン。

一昨年のコンバット前回大会1回戦にて、そのダフロンからOTでチョークを極めて勝利したザック・シュナイダー(次戦でアンダーソンの腕十字に本戦一本負け)、UFCでの3戦を含めてMMA戦績12勝2敗のジョセフ・モラエス等、強豪が多数エントリーしている。

高橋自身はアンダーソンよりも、ヴァスケスやダフロンを警戒するという発言もあり、寝技に対応できるフィジカル系グラップラーがこのルール下においては優位に立つという見方も成り立つ。

ともあれ掌打による顔面打撃ありの状況下で、優勝するには4試合を勝たねばならないという過酷なトーナメントだ。

そのなかで、もう一人注目を集めているのがBチーム所属の17歳、ドリアン・オリヴァレズだ。今年8月にはUSAレスリングフォークスタイル・ナショナルズのジュニア138パウンド以下級も制した全米トップクラスの高校生レスラーのオリヴァレズは、Bチーム所属で紫帯を保持するノーギグラップラーでもある。

昨年12月のコンバット柔術Team Duelでは、青帯にしてBチームのメンバーとして出場。初戦はテイクダウンからパス、ノース&サウスチョークで圧勝し、決勝のTeam 10th planet戦でもレスリング力で圧倒的に攻め込むが、極めきれずに本戦を引き分けた。チーム戦の決着が代表同士によるOT戦(双方が相手チームの代表を選ぶという変則ルールだ)にもつれ込むと、相手チームから指名されてしまい、OTにおける経験不足を突かれて敗れ、チーム優勝を逃している。

が、前回の試合では弱点となったOTにおけるエスケープ力も、その身体能力と若さからして短期間で飛躍的に向上している可能性がある。12月に見せたポテンシャル、年齢、練習環境、レスリングの実績を考えれば、この大会が将来のADCC世界王者候補とすら言えるこの若者の初ブレイクの舞台となる可能性は決して少なくないだろう。

この凄まじいメンバーの中に、高橋は単身日本から殴り込みをかける形となる。以前プロ修斗でも2度にわたり見事な一本勝ちを収めているだけに、掌打ありの寝技に戸惑うことはないだろう。OTに持ち込まれてしまうと経験的にもスタイル的にも不利は免れないだけに、打撃が許された状況を最大限に活かしての快進撃に期待だ。

■視聴方法(予定)
7月31日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS

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CJJW2022 MMA MMAPLANET o イーサン・クラリステン コンバット柔術 ダミアン・アンダーソン ネイト・オーチャード ファビアン・ラミレス ベン・エディ 田中路教

【CJJW2022】チーム対抗戦は10thPlanetが優勝。田中路教は拷問のような8分を耐え、クラリステンとドロー

18 日(日・現地時間)にメキシコはキンタナ・ロー州のカンクンでコンバット柔術ワールズ「Team Duel」が開催された。

5万ドルの賞金が懸けられた4チーム&5人制の勝ち抜きチーム戦には10thPlanet、B-TEAM、コンバット柔術メキシコ選抜、チーム・アルファメールが出場した。ここでは田中路教の激闘を中心に、チームデュアル戦の模様を振り返りたい。


<CJJW2022チームデュアル先鋒戦/8分1R>
田中路教(日本)
Draw.
イーサン・クラリステン(米国)

立ちレスから田中を崩し、ボディロックでアッという前にテイクダウンを決めたクラリステンが、直後にマウントを奪う。田中はブリッジから背中を預けて落とそうとしたが、クラリステンはバックに張りついてボディトライアングルへ、右腕を差して立ち上がった田中がサイドバックを取る。

クラリステンは胸を合わせて離れると、ここでも左腕のアンダームックからボディロックへ。田中の払い腰にワキを潜りバックに回ったクラリステンは、そのまま寝技に持ち込んでボディトライアグル&アゴの上からのRNCへ。パームトゥパームに切り替えたクラリステンは、田中のブリッジに合わせてマウントに移行する。ここで強烈な掌底を見せたクラリステンに対し、田中は背中を見せてしまう。

まるでMMAのような流れでRNCを許した田中、しっかりと絞めが入っているように見えるがタップはしない。ヒジを押して耐える田中は、絶体絶命のピンチから逃れ、後方に掌底を打っていく。ならばとクラリステンが四の字フックのままマウントを取り、ここも掌底を振るう。ハイマウントのクラリステンは、田中のブリッジ&ロールを泳がせてバックをキープしようとするが、ついに胸を合わされる。

背中を預けた際に掌底で殴られたクラリステンは、CBJJ世界王者でこそあるが打撃を受けることに不慣れな表情を見せる。それでもスタンドに戻り、殴られることを回避したクラリステンだったが、田中が小外掛けでテイクダウンを決める。直後にスイープで上を取りかけたクラリステン。田中は胸を合わせてトップを維持する。

とクラリステンは下からハイガードでトライアングルを狙いつつ、オモプラッタの位置取りへ。ここから田中の右腕を両手で掴んだクラリステンが、田中を仰向けにするとゆりかごを揺らすように、上半身を起こしてトップを奪う。同時にサイドで抑え、マウントに移行したクラリステンは掌底を落とす。ここからクラリステンは左腕を枕にし、右腕で田中のリストを掴んで伸ばし、三角絞め──と思いきや、マウントに戻る。再び田中の左腕を伸ばさせ、今度は枕に取った左腕でネッククランクを仕掛ける。

さらにクラリステンは田中のブリッジに合わせて、上方に移動して両足で頭を挟み、体を上るように足をかけ、横三角をセットする。クラリステンは頭をロックした状態で、強力な勢いで掌底を連打。田中の動きに合わせてオモプラッタに移行しようとしたクラリステンは左足を田中の顔の前でなく、頭の後ろに通して絞めとアームロックの複合技を完成させる。

苦し気な表情の田中は、ここから三角マウントに捕えられたが、頭を支点に腹ばいになり、腕をグリップして何とかエスケープする。そのグリップを切って、右腕を伸ばしにかかるクラリステンは、ここでもリバーストライアングルから田中の左腕を取りに掛かる。

さらに残った右腕を喉元に滑り込ませチョークへ。極まらないとみると、クラリステンは掌底攻撃に切り替える。腹ばいながら後ろ三角で固められ、掌底を被弾する田中はクラリステンの右足を押して、まずは足のプレッシャーを解きに掛かる。

その腕を振り払い、再びリバース三角に田中を捕らえたクラリステンは、右腕を取ろうとする。田中が腕を畳むと、クラリステンは掌底を打ちつける。残り30秒、左足を取られ頭を支点に前転するように仰向けにされた田中は、三角とアームロックの複合技で攻められる。最後の最後に、足のロックを解いてRNCに移行したクラリステンだが、ここは田中が許さない。

上体を起こし左腕のRNCを耐えた田中、逆の右のRNCセットされたところで時間に。一方的に攻め続けたクラリステンがずば抜けた強さを見せたが、時間切れドローで黒星先行とさせなかた田中の粘りに、実況は「田中の一番の強豪に対する粘りは、勝利に値する」と褒めちぎり、レフェリーを務めたエディ・ブラボーも大きな拍手を送った。

試合後、田中はMMALPANETの取材に、「本当に苦しかったです。掌底があるルールだから、意地でも耐えることができましたが、組み技だけだったら諦めていたかもしれないです。相手の掌底は凄く痛かったですけど、その掌底有りに救われました」と激闘を振り返った。

この後、Bチームはダミアン・アンダーソンがジャラマイア・ラビアノを相手にRNCを極め、続いてアイザック・トンプソンとドローでアルファメールをリードする。キーラン・クチャック✖カリオ・ロメロも引き分け、ドリアン・オリヴァレスがタレント・イーバーブをノースサウスチョークで下し、オリヴァレスとファビアン・ラミレスの2人残しでBチームが決勝進出を決めた。

Bチームと決勝を争ったのは、コンバット柔術メキシコを破った10thPlanetだ。準決勝で10thplanetは先鋒のジョーダン・ワッツがヘズス・マガーニャの内ヒールで敗れる波乱があったが、次鋒ベン・エディがヒンディロチンから三角絞めに移行して追いつく。さらにエディはフアン・オブレガンをヒンディロチンで下すと、フィト・ルビオの掌底攻撃を耐えきりドローに持ち込んだ。中堅マイク・ジョンは副将ベンジャミン・タピアと大将エリケ・ソウザをギロチンで斬って落とし、サム・ハーディ&ネイサン・オーチャードと3人残しで決勝進出を決めている。

決勝はBチームのファビアン・ラミレスと10thPlanetのサム・ハーディの先鋒戦から、次鋒戦=クラリステン✖ネイト・オーチャード、そして10thPlanetでは負傷欠場のワッツに代わり出場したティエン・ルーが、アンダーソンとの中堅戦、副将戦のキーラン・クチャック✖ベン・エディと4試合が全てドローに。

時間切れだとOTのある大将戦でドリアン・オリヴァレスが、マイク・ジョンをそのOT2Rで下し10thPlanetが優勝賞金5万ドルを手にした。

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CJJW2022 LFA MMA MMAPLANET o アリ・ファリアス イーサン・クレリステン エライアス・アンダーソン カレイオ・ロメロ ガブリエル・ソウザ コンバット柔術 ジョーダン・ライト ソン・ヤードン ベン・エディ ユライア・フェイバー 田中路教

【CJJW2022】田中路教の再起戦は、掌底有りのコンバット柔術チーム対抗戦に。ユライアもワンマッチ出場!!

【写真】掌底を落とす抑え方ができるか。田中にとって簡単ではないコンバット柔術への挑戦だ (C)MMAPLANET

18 日(日・現地時間)、メキシコはキンタナ・ロー州のカンクンでコンバット柔術ワールズ「Team Duel」が開催され、田中路教が出場する。

エディ・ブラボー率いる掌底有りのグラップリング=コンバット柔術が、5万ドルの賞金が懸けられた4チーム&5人制の勝ち抜きチーム戦を行う。出場チームは10thPlanetドル、B-TEAM、コンバット柔術選抜、そして田中の所属するチーム・アルファメールだ。


8月のLFA二戦目でアリ・ファリアスに敗れた田中は、現役続行を決めた後、長男の出産の機に一時帰国を経て、サクラメントに戻り再起戦の機会を伺ってきた。LFAでは早期の再起戦を組むという話も実行には移されず、ユライア・フェイバー率いるA1Combat 出場というアイデアもあるなか、そのユライアの勧めで田中のコンバット柔術チーム戦への参戦が決まった。

アイザック・トンプソン、カレイオ・ロメロ、そしてソン・ヤードンが田中のチームメイトとして、グラップラー集団と戦う。10thPlanetはヒンドゥロチンの使い手ベン・エディ、デッドオーチャードのネイサン・オーチャード、さらにサム・ハーディー、ジョーダン・ライト、マイク・ジョンというチーム構成になっている。

気になるB-TEAMからはEBIのオーバータイム・コンペティションで優勝経験があるイーサン・クレリステン、ガブリエル・ソウザを内ヒールで下したこともあるダミアン・アンダーソンキーラン・キチュク、軽量級の精鋭ら出場が確認されている。

掌底有りとはいえ、ノーポイントのサブオンリーの担い手達に対し、足関節はおろかポジショニングやいわばトップを取った時のポスチャーという部分で、いかに柔術力が備わっているかという戦い。組み系MMAファイターでありながら、スクランブル重視で田中が克服しなければならない領域への挑戦となる。このチャレンジを提言するだけでなく、舞台を与えたユライアの慧眼&実行力は恐るべし、だ。

そのユライア自身もコンバット柔術バンタム級王者エライアス・アンダーソンと対戦する。実はこの両者2021年12月に対戦予定だったが、パスポート問題でメキシコ入りできなかったユライアに代わり、エリック・ペレスがアンダーソンと対戦。掌底を打ち下ろすゴイドを腕十字で切って落とすというコンバット柔術ならではのMMAファイター狩りをアンダーソンは現実のモノとしている。

掌で殴るのもリスクなら、下になるのも当然のリスク。チーム対抗戦、ワンマッチともにアルファメール勢の戦いに要注目だ。

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CJJW2021 JJ Globo Report アライアス・アンダーソン ブログ ベン・エディ

【CJJW2021】ラバー&クローズドを取れなかったエディ、モダン柔術披露もOTでアンダーソンに下る

<バンタム級T準決勝/10分1R>
アライアス・アンダーソン(米国)
Def.OT by Escape time
ベン・エディ(米国)

座ったアンダーソン、トップのエディにデラヒーバを掛ける。前転して下を選択したエディが立ち上がる。アームドラッグからバックを狙ったアンダーソンは、引き込んだエディに対してタイトにならないように組む。下から掌底を見せたエディの足首を踏んでパスを狙うアンダーソンは、ガードを越えてキムラから座って腕十字を狙う。腕を抜いたエディは下からリバース・デラヒーバからキス・オブ・ドラゴンというメンデス兄弟ムーブを見せる。

尻もちをついて正対して反応したアンダーソンがパスへ。ハーフで耐えるエディ、アンダーソンが他違ってパスの圧力を高める。その動きの中でクローズドやラバーだけは取らせないで戦うアンダーソンが、飛び込み十字へ。エディもしっかりと反応し、クォーターガードも、パスを許す。アンダーソンはニーインベリーからマウントへ。後方回転からベリンボロ、反転したアンダーソンが足を畳んでワキ差しパスへ。左右に回りアタックを続けるアンダーソンが、再びパスを決めて掌底を入れる。

腕十字を防ぎ、小さくフレームを取るエディは上四方で頭を両足で固定される。残り50秒、足を戻したエディはパス狙いを耐える展開が続き──タイムアップに。

OT、バックを選択したアンダーソンは極めもエスケープもなく2分間を使い、エディはスパイダーウェブを選択も腕を抜かれリードを許す。2Rもバック選択のアンダーソンは2分間バックを維持し攻守交替。エディは当然のようにスパイダーウェブで1分以上攻めたが、ヒザを入れたアンダーソンがエスケープに成功した。

エディは結局6分間、バックからエスケープできず最後はシートベルトを選択。トラックからカーフスライサー狙いも、アンダーソンが足を抜いてエディは敗れた。


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CJJW2021 JJ Globo Report デイヴィッド・ワイントラウブ ブログ ベン・エディ

【CJJW2021】掌底TKOで初戦突破のワイントラウブが一発も殴れず。ベン・エディがデッドオーチャード葬

<バンタム級T準々決勝/10分1R>
ベン・エディ(米国)
Def.2分09秒by デッドオーチャード
デイヴィッド・ワイントラウブ(米国)

1回戦で唯一、掌底でTKO勝ちを収めた──ヴィトー・シャオリンBJJ所属のワイントラウブとエディの対戦。掌底を打たせない、MMAに通じる防御術をエディが見せることができるか。

簡単に下にならないエディが立ちレスを続けコイントスで、アンダーフック&バタフライを選択する。アゴを押してポスチャーするワイントラウブに対し、クローズドを取ったエディはハイガードからラバーへ。すぐにデッドオーチャードに移行したエディは、左腕を引き寄せ一発も殴られることなくタップを奪った。


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CJJW2021 JJ Globo Report ブログ ベン・エディ ランディ・ビジャレアル

【CJJW2021】ヒンドゥドロチン→NY→デッドオーチャード。フルコースでベン・エディが左腕伸ばす

<バンタム級T1回戦/10分1R>
ベン・エディ(米国)
Def.1分40秒by デッドオーチャード
ランディ・ビジャレアル(米国)

まず座ったビジャレアルが足をとりに来ると、エディは横回転で下になり即ラバーガードへ。掌底を入れていた左手をあごの下に入れてビジャレアルの左肩をホールドしたエディは、右手でラバーガードを掛けている自らの左足を巻き込み、左腕を抜いてヒンドゥロチンの態勢に入る。

右足を越えさせず、ニューヨークからデッドオーチャードに移行したエディは、ビジャレアルの左腕を伸ばしタップを奪った。


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CJJW2021 JJ Globo Preview ゲイブリエル・デフロン ブログ ベン・エディ リチャード・アラルコン

【CJJW2021】掌底有りのコンバット柔術ワールド=バンタム級。アラルコン、ベン・エディ、デフロンに注目

【写真】これがベン・エディのヒンドゥロチン(C)DAVE MANDEL

21日(日)、メキシコはカリブ海に面したユカタン半島の一大リゾート地区リビエラ・マヤにあるプラヤ・デ・カルメンでCombat Jiu Jitsu Worlds 2021 The Bantam weightが開催される。

エディ・ブラボーが草案した掌底有り柔術=コンバット柔術のバンタム級16人トーナメントが行われる。


今回、注目したいのは第一に2019年のバンタム級世界王者リチャード・アラルコンだ。

OTよりも掌底も有効活用し、本戦でバックを制して絞めで勝つスタイルのアラルコンは、コンバット柔術以外もADCC世界大会、Polaris、ノーギ・ワールズ、さらにコンバット柔術フェザー級大会に出場も思ったような戦績を挙げることができていない。

ここは再び勢いをつけるために2年振りの優勝、最低限上位進出を果たしたいところだ。この他、反対側の山にはヒンドゥー・コントロールのベン・エディが出場する。

ラバーガード&ギロチン──ヒンドゥロチンという得意技も含め、掌底を打たせないフィッシュ、つまりエディ・ブラボー理論を体現するベン・エディの技術は必見だ。

そのベン・エディをヒールフックで破っているゲイブリエル・デフロンも今回は2019年の準決勝敗退以上の成績を残すべき参戦している。ベン・エディとデフロン、順調に勝ち上がれば準決勝で両者の再戦が実現する。

ノーポイント&サブオンリーでもなく、MMAでもない。掌底のなかでの極めや掌底を許さないガードワークなど、コンバット柔術としての進化が見られるか楽しみだ。

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