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【UFN243】1Rにエルボーの猛攻を受けたサンドニが、2R終了時にドクターストップ。モイカノがTKO勝ち

<ライト級/5分5R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
Def.2R5分00秒by TKO
ベノワ・サンドニ(フランス)

左インローを蹴るサンドニ、モイカノは蹴り足をキャッチしてテイクダウンを奪う。サンドニはバタフライガードを取り、蹴り上げから立ち上がろうとする。すかさずバックを取ろうとしたモイカノの対し、サンドニは再びガードを取る。一旦立ち上がったモイカノは、サンドニの蹴り上げからスクランブルにバックを取る。背中を伸ばしつつエルボーを落としたモイカノが、マウントに移行してパンチ&エルボーを落とす。再び背中が伸び、上を向かされたサンドニはエルボーで流血に追い込まれる。右目尻からの流血が激しいサンドニは、ハーフからフルガードに戻す。

モイカノは再びスクランブルからバックを制し、ボディトライアングルからマウントに移行してヒジを続ける。ハーフに戻したサンドニはエルボーを引き続き落とされる。サンドニは何とかサバイブしたが、コーナーを間違えた。

2R、サンドニは右目尻のカットだけでなく、左目の下が大きく腫れあがっている。ジャブを伸ばすモイカノがインロー。サンドニは左を振るうが、距離を合わせ辛いか。右に回ったモイカノはダブルレッグを切られるが、右を伸ばす。サンドニは左ハイ。モイカノは再び組みを切られる。サンドニは顔面、腹に左を当てる。間合いを測っているモイカノは、ジャブをヒット。ワンツーで前に出たサンドニは、パンチにダブルレッグを合わされても苦も無く切り、ステップインからパンチを振るう。

組んだモイカノだが、テイクダウンは奪えずに離れる。サンドニは左ミドル、さらにガードの上からハイも狙う。モイカノはほぼ動かず、攻め疲れの回復にこの5分を当てたか。と、サンドニの腫れが酷くなり、両目はほぼ閉じている。ドクターチェックが入り、指の数の見えているか確認が続く。結果、ドクターは右目が見えていないと判断し、サンドニは試合続行不可能でTKO負けとなった。


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【UFN243】ブリトと対戦、UFCで3勝0敗のウィリアム・ゴミス「MMAは禁止はモチベーションになった」

【写真】スマートさと、自分への信頼度の高さがインタビューを通して伝わってきた (C)MMPLANET

28日(土・現地時間)にフランスはパリのエコー・アリーナで開催されるUFN243:UFN on ESPN+101「Moicano vs Saint Denis」に、2022年9月のオクタゴンデビュー以来3連勝中のフランス人ファイター=ウィリアムス・ゴミスがメインカードに出場する。
Text by Takashima Manabu

ジョアンデウソン・ブリトと対戦するゴミスは、散打出身でスピードとレンジコントロールが武器の打撃系ウェルラウダ―だ。MMAが解禁されてまだ3年9カ月のフランスだが、既に欧州のMMA強国に成長している。サッカー代表と同じようにアフリカ系、アラブ系の活躍が目立つフランスMMA界フェザー級最強ファイターに初インタビューを試みた。


──今週末に母国でジョアンデウソン・ブリトと戦います(※取材は24日に行われた)。今の気持ちは?

「最高だよ。あとは減量だけ。もうウォーの準備はできているよ」

──ここまでオクタゴン3連勝ですが、まだまだ日本のファンはウィリアムスのことを知りません。UFCに辿り着くまで、どのようなキャリアを歩んできたのかを教えてください。

「MMAを始めたのは19歳の時で、それ以前は武術散打をやっていてヨーロピアン・チャンピオン、フランチ王者には何度もなっているよ。それから柔術、レスリング、ムエタイ、ボクシングとあらゆるコンバットスポーツをやりMMAを戦う準備をしてきたんだ」

──MMAを始めようと思ったのは?

「叔父の1人がMMAファイターのグレゴリー・バベンなんだ」

──Bellatorミドル級で戦っていた?

「そうだよ」

──正直、凄く記憶にあるとは言えないですが、パワフルでラフなストライカーだったようなイメージがあります。

「アハハハ。だから、僕も叔父の活躍を見ていると、自分もできる。僕の方ができるって思ったんだ(笑)。僕は色々な格闘技経験があるからね。MMAに転向するのは、ごくごく自然な流れだったと思う」

──散打は投げや崩しのある競技ですが、MMAに生きることはありましたか。

「足の動きだね。素早く動けるようになったことだ。それがMMAファイターとして、僕のアドバンテージにもなっている。それに散打にはテイクダウンもある。殴って、足を使ってテイクダウンすることはMMAで最も重要なことだから。そこから先は柔術を習うようになって解決したよ」

──足の動き……それはキックなのか、ステップなのか。どちらでしょうか。

「両方だよ。キックもフットワークも」

──散打はバランスを崩し、足の裏以外がつくとポイントを失います。ただ打撃から入る競技形態で、打撃の交換なしに組んでくる相手もMMAにはいるかと思います。そういう組みのスペシャリストに戸惑いはなかったですか。

「近づいて来る相手には、パンチを打ち込めば良いだけだよ(笑)。まぁ、簡単じゃなかったけど。ハハハハハ。だから、僕の足の動きが武器になるんだ。近づいて来る相手に対して、距離をコントロールできるからね。そして、顔面にパンチを当てる間合いを創るんだ。

それに倒されても、今の僕は十分に寝技で戦える。グラウンドでもマネージメントできるよ。100パーセントの自信を持っている」

──フランスは長い間、MMAが禁じられていました。その影響は受けましたか。

「そうだね、逆境を跳ね返してやろうとモチベーションになったよ。結果としてMMAが解禁されたタイミング、UFCがフランスにやってきたタイミングと僕にとってはパーフェクトになった。今や、フランスでMMA人気は絶対的に上がっているからね」

──そのなかでUFCデビューから3連勝という最高の形でキャリアを積んできました。

「3連勝できたことは良かった。でも、もっとやれる。僕は自分のことが分かっているから、あんなものじゃないと信じている。それを今回の試合で証明するよ」

──では対戦相手ブリトの印象は?

(C)Zuffa/UFC

「強いよ。

でもスマートじゃない。僕のようにね(笑)。気持ちは強いけど、彼の攻撃が僕に当たるとは思えない。ちょっと力に頼っている。技術はない。前に出て、殴ろうとするだけだ。同じ打撃でも、僕の打撃は彼とは違う。

その違いを土曜日の夜には見せたい。だいたい、彼は防御力が低い。ベストファイターは自分の攻撃を当てても、相手に攻撃は受けないモノだ。そうでないと、試合は危なくてしょうがない。彼は全く身を守ることに頭が行っていない。

そういう相手だからパンチを当てることもできるし、テイクダウンを奪うことだって容易い。思うがままに、戦うことができるだろう。MMAはスマートでないと勝てない。彼はストロングかもしれないけど、僕はスマートでストロングだから。この試合は僕が勝つことは間違いない。2Rには勝てるかな、いや1Rかもしれないね」

──トップ10、トップ5となるために今後はどのようなファイターと戦わないといけないと考えていますか。

「ジエゴ・ロピスだ。僕のゴールはトップ5でなく、UFC世界フェザー級チャンピオンだから。ブリトはテクニカル判定だけどロピスに勝利している。僕が初回でブリトを倒すと、ロピスより上という見方もできるだろう? そのためにも、しっかりとブリトを倒すよ」

■視聴方法(予定)
9月8日(日・日本時間)
午前1 時00分~UFC FIGHT PASS
午前0時45分~U-NEXT

■UFN243対戦カード

<ライト級/5分5R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ミドル級/5分3R>
ナソーディン・イマボフ(フランス)
ブレンダン・アレン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス(フランス)
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
ブライアン・バトル(米国)

<フェザー級/5分3R>
モーガン・シャリエール(フランス)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム(フランス)
マット・フレヴォラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
イワン・エルスラン(クロアチア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウマル・シ(フランス)
チョン・ダウン(韓国)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン(スロバキア)
ルーズベルト・ロバーツ(米国)

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
ヴィンス・モラレス(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリン・ペレス(アルゼンチン)
ダリア・ジリシニコワ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ダニエル・バレス(スペイン)
ヴィクトル・アルタミラノ(メキシコ)

<女子バンタム級/5分3R>
ノハ・コホノール(フランス)
ジャケリニ・カバウカンチ(ポルトガル)

<ライト級/5分3R>
ブラジ・オキ(ベルギー)
クリス・ダンカン(米国)

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC299 ダスティン・ポイエー ベノワ・サンドニ

【UFC299】ギロチンを狙い続けて劣勢のポイエーが大逆転。打ち合いから右フックでサンドニを沈める

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
Def.2R2分32秒 by KO
ベノワ・サンドニ(フランス)

共にサウスポー。サンドニが左ローを連続で蹴っていく。ポイエーは左カーフを当てた。サンドニがダブルレッグで飛び込むと、ポイエーはカウンターで右腕をサンドニの首に巻いた。ギロチンで絞め上げると、サンドニが前転から立ち上がりバックに回る。ポイエーはレフェリーにグローブ掴みをアピールしたのか。しかし状況は変わらず、サンドニがパンチで削りながらスタンドの状態のままバックマウントへ。これを前に落としたポイエーに対しサンドニがパンチから組みついた。再びギロチンに捕えたポイエーだが、これも極まらずサンドニのヒザ蹴りを受けてしまう。

ポイエーのダブルレッグをキムラで返したサンドニが、ポイエーをケージに押し込みパンチとヒジを叩き込む。テイクダウンを狙うサンドニの首を、三度目のギロチンで捕らえたポイエーだが、やはり頭を抜かれてしまった。立ち上がろうとするポイエーのバックを奪ったサンドニが、バックマウントを奪取し四の字フックからパンチで削る。ポイエーが反転したところでサンドニが三角から腕十字に切り替えるも凌がれた。

2R、サンドニがプレスをかけてハイを見せる。ケージを背負ったポイエーの右フックがクリーンヒット。腰を落としたサンドニが組みつくと、ここでもポイエーがギロチンを狙うも極めることができない。バックマウントを奪ったサンドニがポイエーの体を伸ばす。ケージに背中を着け、左腕をポイエーの首に巻き付けていく。しかしポイエーが正対し、サンドニも立ち上がった。左アッパーを食らったサンドニがダブルレッグに切り替えると、やはりギロチンの体勢に入るポイエー。すぐに首を抜いたサンドニがパンチを振るうと、ポイエーも打ち返して壮絶な打ち合いに。

組まれるとギロチンを狙うポイエーは、このパターンを続けるのか――と思われた瞬間、右ボディから左ストレートのカウンターでダウンを奪う。ここで組みに来たサンドニに、またもギロチン! サンドニが打ち合いに戻ると、パンチで押し込み始めたポイエーの右フックがカウンターで炸裂し、ポイエーが大逆転KO勝ちを収めた。


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