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【UAEW15&EFC32】挑戦者の大幅体重オーバー→ノンタイトル戦でマシャードが、ルブから3-0の判定勝ち

<76 キロ契約/5分3R>
ブルーノ・マシャード(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ミキャエル・ルブ(フランス)

UAEWライト級選手権試合の予定が、挑戦者ルブが3キローバーで再計量に。ルブはここからさらに3キロ増えて、ノンタイルのキャッチウェイト戦に変更された。試合開始直後、ローに右を合わせていったマシャードが右カーフを蹴る。マシャードはジャブからカーフを続け、ルブの前進に右フックを打っていく。左インサイドローも決めたマシャードが、左ミドル。そして右カーフを入れる。

ルブも右オーバーハンドを放ち、クリンチへ。ケージ際で態勢を入れ替えながらマシャードが首相撲に捕えると、離れたルブは右ローを蹴り、続くダブルレッグ狙いを切る。焦らず右を当てたマシャードは、ここからジャブ、関節蹴りを繰り出す。さらに左フックを当てたマシャードが右ローを2つ入れると、ついにルブがスイッチを見せ初回が終わった。

2R、マシャードが右関節蹴り、続く右カーフでルブがキャンバスに手をつく。完全に前足を効かされたルブは右ローを返すが、マシャードは後ろ回し蹴りから右カーフを入れる。体がよれるルブはケージの前で左足を蹴られて、足を引きずるように。さらに右カーフを3度続けたマシャードだが、左フックを被弾して尻もちをつく。すぐに立ち上がったマシャードに対し、ルブは蹴り足を掴んで組みケージに押し込むも体を入れ替えられてしまう。

マシャードは右エルボーを放って離れると、右カーフ。ルブは立っているのがやっとの状況で、左右に回って時間を稼ぐ。残り50秒、マシャードは仕留めに行くことなくカーフを2発入れてラウンド終了を迎えた。

果たしてルブは3R開始に応じることができるのか。足を引きずりながら、コーナーを出てきたルブがダブルレッグへ。一度は姿勢を乱したマシャードだが、直ぐに立ち上がる。ケージを背負った状態でマシャードが肩パンチ、離れたくないルブは太腿を殴られ、体を入れ替えられてしまう。

エルボーを当てて離れたマシャードが、ここでカーフ。棒立ちのルブはサウスポーにスイッチする。左を見せて組んだルブ、マシャードのアナコンダ狙いは極まらなかったが、体を入れ替えて肩パンチをつきあげる。最後の1分で離れたルブは、ここで組み選択したマシャードをケージへ押し込む。一旦離れたルブは、すぐにダブルレッグからケージへ移動し、倒されない選択を結実させタイムアップに。

ジャッジの裁定は当然、マシャードに3票が集まった。


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【UAEW15&EFC32】砂漠に安住の地を見つけたライト級王者マシャード、極め系ルブを相手に初防衛戦

【写真】ブルーノ・マシャードはAbu Dhabi WarriorsからUAE Warriorsライト級王者に。大会名に続き、タイトル名も変更された (C)MMAPLANET

15日(金・現地時間)、アラブ首長国連邦のアブダビ首長国は柔術アリーナで開催されるUAE Warriors15&Eagle FC32。カビブ・ヌルマゴメドフがオーナーとなったEFCとの合同興行で、シャミール・ザフロフを始めナット・ファクレトディノフ、セイジド・イザガクマエフらロシア勢が大挙出場する今大会のメインはABWライト級選手権試合=王者ブルーノ・マシャード✖ミキャエル・ルブ戦だ。

マシャードは昨年7月にABWライト級王座を獲得し、その後タイトルの名称がUAEWライト級王座に変わった。そんなベルトの初防衛戦をミキャエル・ルブを相手に行う。


ブラジリアン柔術家のマシャードは、現在はアブダビにあるコブラ・フィットネスの所属で、UAEで新しい人生を掴めたことでADCC創始者のシェイク・タハヌーン・ビン・ザイード殿下に心酔しており、入場時にはアラビア人のごとく頭にクーフィーカを巻いて入場する。

戦績は14勝9敗とレコードは綺麗ではないが、アブダビに移り住んでからは負け知らずで通算5連勝中、この間のムエタイの成長が好調な要因であることは間違いない。伸びるワンツーと鉈のような蹴り技、加えてテンカオと首相撲&ヒザ蹴りの圧力に負けた相手が組んでくると、しっかりと柔術で仕留める。

カウンターのグラップリングが強いだけでなく、マシャードは自ら組みの展開に持ち込み、テイクダウンからパウンドで相手を失神に追い込んだ勝利もある。

対するルブは昨年までMMAが認められなかったフランスで、パウンド禁止の100%Fightでキャリア序盤を過ごし、英国やポーランドのローカルショーから欧州大会限定ではあったが、UFCにもステップアップを果たした。

1勝2敗でUFCをリリースされると、ロシアのM-1ではタイトルコンテンダーとなり(※16日のBRAVE CF出場のロマン・ボガトフにTKO負け)、パンデミック後も昨年10月にMMAが解禁されたフランスはパリ郊外のヴィトリーシュルセーヌで開かれたMMA GPのメインに出場。

(C)MMAGP

ポルトガル人ファイターのジョアォ・ボンフィムを腹固めで腕を極めタップを奪っている。

さすがはパウンド無しMMAの経験者といえるフィニッシュの持ち主ルブだが、打撃ではスピードがなくマシャードの遅れを取っている。その打撃戦で消耗することなくルブが組み技の展開に持ち込めば、柔術✖極めっこという興味深い展開が待っているメインのライト級選手権試合だ。

■UAE15/EFC32対戦カード

<UAEWライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ブルーノ・マシャード(ブラジル)
[挑戦者]ミキャエル・ルブ(フランス)

<73キロ契約/5分3R>
シャミール・ザフロフ(ロシア)
ヘナート・ゴミス(ブラジル)

<64キロ契約/5分3R>
エリアス・ブグズダム(フランス)
ジェシー・アーネット(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
セイジド・イザガクマエフ(ロシア)
カールストン・ハリス(ガイアナ)

<フェザー級/5分3R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
ワルテル・サモラ(コスタリカ)

<バンタム級/5分3R>
スルタン・ジョルドシュベク(カザフスタン)
ヴィニシウス・ジ・オリヴェイラ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
リナット・ファクレトディノフ(ロシア)
エリック・スパイスリー(米国)

<ライト級/5分3R>
アブドゥラクマン・ジティノワソフ(ロシア)
ウィリアム・スタークス(米国)

<バンタム級/5分3R>
マルトン・メスルミアン(アルメニア)
ダニエル・ヴェガ(メキシコ)

<バンタム級/5分3R>
アイリヨホン・ハミドフ(ウズベキスタン)
ルイ・ジョーダン(カナダ)

<63キロ契約/5分3R>
シャミル・マゴメドフ(ロシア)
ジャイソン・マルガロ(フィリピン)

<ミドル級/5分3R>
エリシャ・パクニス(ノルウェー)
モハメド・オシイリ(レバノン)

<ウェルター級/5分3R>
シェクバン・アルハソフ(ロシア)
バシレ・スプロヴィッチ(モルドバ)

<バンタム級/5分3R>
ラムザン・ヤカエフ(ロシア)
レアンドロ・ゴミス(ポルトガル)

<ミドル級/5分3R>
イマムシャフィ・アリエフ(ロシア)
ピム・クスター(オランダ)

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