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【Shooto2023#06】石井逸人戦へ、堀内佑馬「やり残したことがある。ここで負けたら俺の冒険は終わり」

【写真】人生が掛かった一戦についても、一貫して穏やかな表情のままだった堀内。修羅場を多く経験してきたタフさがある(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto#06に堀内佑馬が初参戦を果たし、石井逸人と戦う。
Text by Manabu Takashima

UFCを目指し、10代から単身渡米。チーム・オーヤマに所属し、LFAでフライ級王座挑戦、Road to UFC出場と夢を追いかけ、挫折を経験した。そんな堀内が7年5カ月振り母国で戦う。それでも彼の目は米国を見ている。やり残していること、人生に悔いを残さないために絶対に負けられない石井戦に臨む。


――1月にLFAフライ級王座決定戦で計量失敗、フィリッピ・ブニスにTKO負けをしました。あの敗戦から、9カ月空いて修斗での試合になりました。タイトルが取れなかった後は、どのようにキャリアの再構築を考えていたのでしょうか。

「10月にフアン・プエルタ戦があって、インターバルが短かったので結構、疲れていました。なので米国で疲れを抜きながら、遊び感覚で1カ月ほど練習していました」

──それは体の疲れだけではなかったのでは?

「そうですね。メンタル的にも……激しく追い込んでいたので。毎日3部練をやり、”まさか”が重なって相当に疲れていました。それでビザが切れたので春に帰国しました」

──今、米国のビザは更新でも時間が掛ると聞きます。

「そうですね。僕の場合はビザも1年更新で。12月に申請をして、更新できたのは5月でした」

──ところで日本にいると旧交を温める機会も多くないですか。

「帰国して最初の1カ月は酒を3、4回飲みましたけど、それからは練習をずっとしていたので特別、遊んでいたということはないです。7月の終わりに米国に戻るまで、昔所属したタンタン・ファイトクラブやMe,Weでも山﨑(剛)さんに指導をしてもらって、(藤田)大和君や山北(渓人)君と練習させてもらっていました」

──軽量級のファイターに囲まれて練習できたわけですね。

「ハイ。でもチーム・オーヤマは特別なのか、他のジムのことは分からないのですが、フライ級とかバンタム級の選手が多くて。打撃も寝技も強いヤツが多いので、オーヤマでも同じ体格の選手と良い練習ができます」

──押忍。ではビザが更新されるまで、日本で試合をしようという気持ちには?

「特になかったです。ビザが取れると、すぐに試合が決ったりすることもあるので、いつでも試合に応じられるよう練習をすることが大切だと思っていました」

──それでも修斗で試合をすることにしたのは?

「今回、ビザ更新をする際に移民局から日本を代表するプロモーションの推薦状がいると言われて、そこでサステインの坂本(一弘)代表が書いてくれたので。本当に有難くて。だから恩返しをするために修斗で戦うことにしました」

──恩は恩として、修斗で戦いたい相手はいたのでしょうか。

「正直、UFCを目指していたので日本の試合も結果をチェックするぐらいで。だから……新井(丈)選手と平良(達郎)君ぐらいしか知らなくて。ただ石井選手は僕が日本にいる頃から活躍していて……あの、あれです。田丸(匠)選手との試合とか、凄いなぁって思っていました」

──日本での試合なのに、1度カリフォルニアに戻って調整をしたのは?

「やっぱりアッチでやってきたし、コーチも『ファイトキャンプをやろう』と言ってくれましたし。アレックス・ペレス、リッキー・シモンたちと練習して、こないだのUFCで勝ったフェルナンド・パディーリャとか。それと今、カリフォルニアではA1 Combatと並んで盛んに行われているUp Next Fightのフライ級チャンピオンのジャンニ・ヴァスケスともよく練習していました。フェルナンドは10th Planetは出身で、メキシコ人ってボクシングのイメージが強かったのですが、寝技が上手い選手が多いですね。

ONE柔術でもサラリーマンみたいな人が黒帯で、メチャクチャ強くて。そんな人達とも練習してきました」

──試合の対策というのは?

「オーヤマ・コーチが試合をチェックしてくれて、練習方法や作戦を授けてくれます」

──石井選手も崖っぷちの状態ですが、どのような印象を持っていますか。

「やっぱり田丸さんとの試合の印象が強いです。最近の試合はコーチと見て、スクランブルとかグラップリングがしつこい。バックを取るのが上手いイメージです。気合が入って、闘志が見える試合をしているので楽しみですね。

ただ1Rでテイクダウンダウンを取れないと、そこから気持ちが続くのか。僕は短期決戦も長期でも戦えるので。壁レスだと倒されないし、倒されてもスクランブルをして極めることができる。ここは自信を持って戦います。同時に自分は本当に格闘技が好きで、日本のMMAを見て育ったので、次回大会出場でマイクで話すとかJ-MMAを経験できて嬉しかったです」

──継続参戦も考えていますか。

「ビザの更新も年々難しくなっているので……どうなるのか。ただし……そうですね。やり残していることがあるので」

──UFCですね。

「いえ、LFAフライ級王座です。当然UFCで戦いたいですが、その前にLFAのベルトだけは絶対に獲りたい。現実的にやり残していることはLFAフライ級のベルトです。さっきも言いましたけど、ビザの更新も難しくなっています。でもあのベルトだけは巻かないと、人生の心残りになるので。2回挑戦して、不完全燃焼に終わっていて……。

とにかく今回の試合に勝つのが大前提なので。この試合の後のことは、そこまで考えていないですけど、勝ったら積極的に動きたいです。やっぱりLFAには出たいので、ここで負けたら俺の冒険は終わりです。米国に行く権利すらなくなるので、全ての試合が大切ですけど、今回は特に負けられない。LFAからオファーが届くよう熱い試合、削り合いをしたいです。そして勝って、マイクで何か言いたいですね(笑)」

■視聴方法(予定)
9月24日(日・日本時間)
午後5時30分~ABEMA格闘チャンネル

■ Shooto2023#06対戦カード

<フライ級/5分3R>
石井逸人(日本)
堀内佑(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
キム・ウンス(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
宝珠山桃花(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平(日本)
磯部鉄心(日本)

<フライ級/5分3R>
内田タケル(日本)
大竹陽(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
ライダーHIRO(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
メイヘム和也(日本)

<バンタム級/5分2R>
谷井翔太(日本)
杉野光星(日本)

<新人王決定Tフライ級2回戦/5分2R>
大石航輔(日本)
神里昭吾(日本)

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MMA MMAPLANET o UFN UFN227 カイル・ネルソン キック フェルナンド フェルナンド・パディーリャ ボクシング

【UFN227】ボクシングも追い足ないパディーリャが、ボクシング&キックのネルソンに下る

<フェザー級/5分3R>
カイル・ネルソン(カナダ)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
フェルナンド・パディーリャ(メキシコ)

ジャブを伸ばすネルソン。長身&ソップ型のパディーリャが左ローから右関節蹴りを繰り出す。ネルソンも右カーフを蹴り、パディーリャがジャブから右を伸ばそうとするとカウンターを打っていく。パディーリャは左インロー後にジャブを被弾し、カーフを蹴られる。ワンツーフックのパディーリャに、ネルソンは左を当てる。一瞬、腰が落ちたパディーリャはカーフで前足が削られてきたか。スイッチを見せるようになり、自ら左ミドルを蹴ったパディーリャがワンツーで距離を詰める。さらに首相撲からダーティボクシング、離れ際にアッパーを狙う。

ネルソンは受動的な動きが多く、左ミドルを蹴って左に回る。パディーリャは前に出てカウンターを受けても、そのまま前に出てダブルレッグを切る。ネルソンもジャブを当てて左に回るが、パディーリャはどんどん距離を詰めていく。多少はパンチを被弾しても前に出るパディーリャ、初回は落としたか。それでもネルソンは圧を掛けられ、精神的に削られているようでもあった。

2R、まずネルソンが左ミドルから右カーフを蹴る。パディーリャは前蹴りで突き放そうととしたが、右を被弾して動きが止まったところに右ハイを蹴られる。ネルソンは距離を詰めてラッシュをかけると、パディーリャが左も打ち返す。間合いを取ったネルソンが蹴りから左ボディ、パディーリャは前に出て首相撲&ヒザを狙う。距離を詰めたパディーリャにエルボーを入れて離れたネルソンが、カーフを続ける。前蹴りに右を大きく振るうネルソン、続く左ハイは空振りに。結果、ネルソンは右カーフと左ミドルを決める。追ってジャブを受けるパディーリャがスイッチして左ミドルから、インロー。ショートのアッパーを放つ。さらに左インローのパディーリャは蹴り足をキャッチしてケージにネルソンを押しこむ。すぐに離れたネルソンが、リードを広げた。

最終回、圧を掛けてもスピードに欠けるパディーリャが前蹴りも、蹴り終わりに右を打たれる。ネルソンは左ハイを見せるが、右カーフを2度蹴られる。踏み込んで右のネルソン、距離が詰まるとパディーリャがヒザを狙う。この際に足首がネルソンの急所に入り試合は中断――間延びし、締まらない試合に。

再開後、ネルソンが左ミドルを決める。ジャブから右を見せても、左ミドル&右カーフを蹴られるパディーリャは打開策がない。それでも左アッパー&右ハイを繰り出すが、クリーンヒットはしない。ネルソンは手が減り、ローに右を合わされる。それでも左ボディを決めたネルソンが足を使って、時間を稼ぐ。残り20秒、ダブルをスプロールしたパディーリャが近距離でヒザをボディに突き上げるも、ダメージを与えるには至らず時間となった。

結果、3-0でネルソンが判定勝ちした。


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