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【Road to UFC2023Ep05】前グラジ王者ナムジャルガルがパンチ連打からRNCでダナソーを絞め落とす

【写真】前回は苦戦だったが、快勝で笑顔(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)
Def.1R1分02秒 by RNC
ピーター・ダナソー(タイ)

ダナソーが広いスタンスから右ローを繰り出した。プレスをかけてくるナムジャルガルに対し、左ジャブから右カーフを蹴る。ナムジャルガルは右カーフからパンチの連打を浴びせ、右アッパー、左フック、右ヒジを効かせるなど一方的な展開に。

下がるダナソーを追いかけるナムジャルガル。パンチの連打から足払いで尻もちを着かせたナムジャルガルは、すぐに立ったままダナソーの首を取り、RNCで絞め上げた。


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【Road to UFC2023Ep05】非Tの実力者対決、ニャム戦へ。ダナソー「タイ人男子初のUFCファイターに……」

【写真】近所のお兄ちゃん的だけど、危険な技を多く持っている(C)MMAPLANET

本日27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep05ではフライ級のワンマッチ=ピーター・ダナソー×ナムジャルガル・トゥメンデムベレエルが組まれている。
Text by Manabu Takashima

フライ級トーナメントに出ていたインドやインドネシアの選手よりも、強い。多くがそう思っているであろうタイ人とモンゴル人の一戦を前に、ダナソーをインタビュー。日本と違いMMAの練習をすることすら簡単でない国で育まれた探究心、それこそハングリー精神の塊といっても過言でないダナソーのMMA、いやUFCへの想いだった。


――ピーター……ピーターも、ダナソーもタイ人では凄く珍しい名前ではないですか。

「ダナソーはデンマークの姓なんだよ。父がデンマーク人で、コペンハーゲンで生まれて4歳の時まで向こうで育った。それからチェンマイに移り住んで、ずっとタイで生活してきた。父と母は別れてしまったんだけど、ダナソーという名前をずっと続けているんだ。実はレンワットというタイの名前も持っているよ」

――なるほど。では格闘技を始めたきっかけを教えていただけますか。

「タイでは当然のようにムエタイが盛んで、僕もTVでいつも見ていた。でも、自分でやろうとは思っていなくて、ずっとサッカーをしていたんだ。そんな時に友人の家にはケーブルTVがあって、UFCを視ることができた。グラウンドで殴る試合があるなんて、凄く興味深かったよ。

15歳の時サッカーのチームが解散して、お金のある友人たちは他のチームに移っていったけど僕の家は裕福ではなかったから、サッカーを続けることはできなかった。それにチームでもクラスでも一番小さかったし、その時に友人がMMAジムを見つけてきたんだ。それがチーム・クエスト・タイランドだった」

――ムエタイではなかったのですね。

「でもね、僕には格闘技経験がなかったからMMAの練習には参加できず、まずはムエタイと柔術の練習をしないといけなかった。そして……僕には月に50ドルを支払って、両方を習うことはできなかった。なら、まずムエタイをやり、試合をして――そのお金でMMAを習おうと決めたんだ。数カ月後、ジムからスカラシップを貰って練習できるようになったよ。代わりにジムの掃除が僕の仕事になったけどね(笑)」

――MMAの練習をするのに、それだけのことがあったのですね。

「ONE Warrior Seriesでは勝てなかったけど、MMAの試合も出るようになった。でも直後にコロナで練習ができなくなったから、バンコクに移った。そしてタイでも格闘技の大会が再開され、フェアテックス・ファイトやLegend FCタイラントで戦うようになり、Legend FC で56キロでチャンピオンになった。

今年の2月にはONE FFで勝った時に、ジョージ・ヒックマンに声を掛けてもらって、プーケットのバンタオに合流したんだ。レスリング、柔術、ムエタイ、なんでも学べて最高の環境さ」

――ONE FFではムエタイを駆使しながらも、MMAを消化していたように感じたのはピーターの格闘技歴に関係していたからなのですね。ただONE FFからONE本戦というステップアップは考えなかったですか。

「僕はずっとUFCで戦いたいと思ってきた。それが僕の夢で。世界最高の場所で戦えば、世界のベストと戦えるようになるから」

――ところでRoad to UFCではワンマッチ出場です。トーナメントにはインドネシアやインドの選手も出ていますが、韓国、中国、日本の選手とレベルの差は大きく、ピーターやニャムジャルガル、それこそトップノイの方が強い。そういう意見も多いです。

「インドネシアやインドは人口が多くて、マーケットとして期待されているんだろうね。それに彼らは僕のようにレコードに2敗という数字がなくて、どんな大会で戦っていようが戦績が綺麗だったから。僕にはトーナメントで戦うスキルがあることは絶対だ。そう思っているよ。練習環境も違うし、でもしょうがない。今はとにかく与えられた試合を戦って、勝つことが大切だ。

もちろんタイ人男子で初のUFCファイターになりたいけど、ワンマッチで勝ってもそのままステップアップできなければコンテンダーシリーズや次のRoad to UFCで戦いたい。どの世界チャンピオンも、最初からUFCで戦っているわけじゃないからね」

――日曜日の対戦相手も同じように思っているかと。では、そのニャムジャルガルの印象は?

「強い選手だよ。でも、僕の方がタフな試合をしてきて。しっかりと準備している。どの局面でも戦えるけど――しっかりとムエタイを見せて、打撃で勝ちたい。ヒジとヒザはレスラーやグラップラーにとても有効だからね。」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

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【Road to UFC2023Ep05】今大会屈指の好カード。イー・チャア戦へ、キム・サンウォン「水のように戦う」

【写真】神田コウヤ×リー・カイウェン戦の予想という問いには「両者にはそれぞれの強みがありますが、今は自分の試合に集中しています。試合が終われた、勝った方の選手の研究をし始めます」ということだった (C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep05のフェザー級準決勝、韓中対決=キム・サンウォン×イー・チャアが組まれている。
Text by Manabu Takashima

昨年準優勝のイー・チャアは既にUFCレベル、アジアのサーキットと目される。対してキム・サンウォンは初戦でSASUKEをKOし、準決勝に歩を進めてきた。今大会屈指の好カードを前に、キム・サンウォンに話を訊いた。


――今の体調はいかがですか。

「普通です。いつのもように普通に良い感じです」

――ところで眉毛もカラーリングしているのですね。

「特別な意味はなく、髪の毛の色に合わせただけで。まぁ、気分転換です(笑)」

――日本の選手もそうですが、髪の毛をいじって臨戦モード突入ということなのでしょうか。

「いえ、練習の邪魔になったのでカットしたら、ちょっとダサかったので染めました(笑)」

――分かりました(笑)。初戦のSASUKE戦のKO勝ちは、日本の関係者からしっかりと戦術を練った上で実行した素晴らしい勝利だという声がありました。

「そういう風に言ってもらえることは、凄く嬉しいです。ありがとうございます。実際に作戦を細かく立てて、その通りの勝ち方ができました。自分はフットワークが遅いので、SASUKE選手は蹴りを使う。その時に動きが止まるのでパンチを当てようという作戦がそのままはまった形です。チーム、先生を信じた結果です」

――ずばり、今回の試合もそのように準備をしてきたわけですね。

「もちろんです。バッチリです(笑)」

――ではイー・チャアの印象を教えてください。

「自分にとっては、火の玉みたいな選手ですね。勢いで戦う。自分はそういう火を消す、水のようなファイトを心がけて――冷静に戦います」

――つまりカッとしてしまうと良くないということですか。

「イー・チャア選手を疲れさせる。そのためには冷静でいないといけないです」

――自身も疲れるタフファイトですね。

「自分が疲れないように戦う。それが一番の理想です。彼はグラップリングが強いのですが、自分もそこは自信があります。そして自分の方がイー・チャア選手より、打撃は上回っています。何より彼がこの試合の前にタイで練習していたと聞き、自分の打撃を警戒するだけでなく怖がっているレベルにあることと確信できました。そうなると、彼が何を仕掛けてくるのかは、もう分かっています。その時が訪れる時が、楽しみでならないです」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

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【Road to UFC2023Ep05】鶴屋怜と準決勝。マーク・クリマコ「敗北は人を成長させることを教えてあげる」

【写真】北米MMAの強さ、巧さを鶴屋相手に見せることがあるのか (C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep05のフライ級準決勝で、鶴屋怜と対戦するマーク・クリマコは北米MMA育ちのファイターだ。
Text by Manabu Takashima

5月の準々決勝ではRoad FCの超新星イ・ジョンヒョンを相手にテイクダウンゲームで快勝したクリマコは、強いレスリングベースを持つ鶴屋を前にして――自身が戦ってきた環境、練習を続けるAKAの練習仲間こそがアドバンテージだと話した。


――日曜日に鶴屋怜選手と対戦しますが、そもそもマークがRoad to UFCに出場を決めたのはなぜなのでしょうか。北米最大のフィーダーショーであるLFAで戦績を積んできた中で。

「コーチがコンテンダーシリーズ出場に向けて、UFCと話していた。その時に両親がフィリピン生まれで、米国で生まれ育ったバックグラウンドを持つ僕は、Road to UFCで戦う選択もあるという話が持ち上がったんだ。それを聞いてフィリピンを代表して戦い、アジアのファンに僕のこと知ってもらうのは凄く良い機会だと思った」

――3試合戦い、半年以上の時間を要することはどのように思いますか。

「確かにコンテンダーシリーズは一発勝負だ。でも、僕にはまだ経験が必要で。その点でもRoad to UFCのフォーマットはフィットしていた。UFCではそういう試合は存在しない。あそこでは世界のベストと戦う試合しか存在していないから。

Road to UFC、アジアで3試合を戦うということは、ファイトウィークを3度経験することになる。UFCという環境に慣れるにも絶好のチャンスだ。回りは皆、UFCのスタッフなんだから。全てがUFCで戦うための準備になる。

Road to UFCの経験があるのと、無いのとではUFCデビュー戦の時の感覚は全く違うはず。ここを経験しておくことは、全てがその後に生きてくるだろう」

――これだけの長旅をすることも。

「その通りだよ。上海、シンガポールで戦う。時差や色々な調整が必要で、そこも踏まえて今回は早目にタイに入って、最後の調整をしてからシンガポールに来た。しっかりアジャストできたから、何も不安要素はないよ。良く眠れているし、上海の時よりも良いパフォーマンスができる」

――ではトーナメント参加選手のレベルについて、どのように考えていますか。

「各地域のアジアを代表する選手が集まっていて、レベルも決して低くない。ただし、アジアの外とは違う。僕が戦ってきた相手、練習パートナーはより優れている。ただし日本、韓国、中国のベストファイターが僕と同じゴールに到達するために戦っているのだから、彼らの力を軽く見ることは決してない」

――その考えを持つことに関してキャリア唯一の敗戦を喫した相手、堀内佑馬選手が昨年のRoad to UFC初戦で敗れたことも影響していますか。

「ユーマが敗れたことは驚いていない。それこそ国を代表して、UFCとの契約を目指す相手と戦ったのだから。他の世界にもトップ選手がいる。それにファイターは敗北も込みでファイターだ。ユーマのこれからの活躍を願っているよ。彼が活躍してくれると、再戦の機会が訪れることもあるだろう。まぁ、それはそれで。僕は今、自分のやるべきことに集中しないといけない」

――では鶴屋選手の印象を教えてください。

「才能あふれる新鋭だよ。とても強力なレスリングのベースがあるけど、僕はMMAとして全てをミックスした部分で勝負できる。優秀なレスラーやグラップラーとの練習をずっとしてきたからね。戦いやすい相手だと思ってはいるけど、とにかくベストのレイ・ツルヤと戦いたい。

僕はどの局面でも、問題なく戦える。彼のような強いレスラーとも、優れたストライカーとも戦うことができる。それがMMAファイターとして、僕の強みになっている。対して、過去の試合映像を視たけどレイはこれまで僕のようなウェルラウンダーと戦ったことがない。

僕もそうだったけど、無敗の選手って特有の勢いがあるんだ。きっと自信いっぱいだろう。でもね、敗北を経験すると人間は成長する。精神的にもフィジカル的にも。そして人間性という部分においても。本当にユーマに負けた試合が、結果的に素晴らしい経験になった。今回はそれを僕が彼に教えたあげる番だ。

試合がどのような局面に進んでいっても、僕の方が彼より優れている。絶対にレイのことを軽視することはないよ。でもアジアでなく、北米で戦い、AKAで練習してきたことは僕のアドバンテージになっていることは間違いない。同じゴールを目指す戦友のことを尊敬しているけど、この試合に勝つ自信は十分にあるよ」

――では最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「日本のファンは凄くファイターをリスペクトしてくれると聞いている。なので、この試合が終わったからで良いので僕のことも応援してほしい」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
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■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
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<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

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<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
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イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

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鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
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【Road to UFC2023Ep05】神田コウヤの前に立ち塞がるリー・カイウェン「スタミナも200パー自信がある」

【写真】3人インタビューした中国人ファイターで、通訳が必要なく英語での取材が可能だったリー・カイウェン(C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep05のフェザー級準決勝で、神田コウヤと対戦するリー・カイウェン。
Text by Manabu Takashima

全身くまなくタトゥーに彩られ、英語を駆使し、爆発力のみ――といっても過言でないファイトで見る者を圧倒するカイウェンのプレファイト・インタビューは当然のように自信しか伝わってこないものとなった。


――とてもリラックスして見えますね。

「もの凄く良い感じで来ている。日曜日の試合が待ちきれない。俺が勝つことは分かっている。そこは絶対だ。シンガポールはONEの時から戦ってきた、ある意味ホームのようなものだし」

――初戦のルー・カイ戦は、暴力的なまでの爆発力を見せつけました。

「ちょっと試合を速く終わらせ過ぎた。俺の試合は、いつだってあんな感じだ。皆も熱狂していただろう? だから、ああいう戦いを見せるんだ」

――では神田選手の印象を教えてください。

「彼の戦い方は、俺にとってあまり馴染みのないモノだ。あれだけリーチが長いのに、レスリングを主武器にしている。テイクダウンは良い。打撃も悪くない。良いファイターだよ。でも、俺の方が強い。俺もレスラーだし、レスリングで勝負しても負けない。仮にテイクダウンを奪われても、サブミッションを極める。打撃で戦いたいなら、どうぞ。受け立つよ。

とにかく退屈な試合だけはしたくない。ぶん殴って、KOする。彼のテクニックで気になるモノは何もないからね。エルボー? 全く気にならない。俺はケージの中に入ると、勝敗なんて気にしない。いかに、相手をグチャグチャにするかだ。エルボーもニーも気にしない」

――短時間ならカイウェンが嵐のようなファイトでKOする。そこを凌ぐと、削って神田選手という見方もあります。

「フフフフ。カンダがそうしたいなら、トライすれば良い。俺はスタミナ合戦になっても200パーセントの自信がある」

――もう1つの準決勝、イー・チャア×キム・サンウォン戦はどちらが勝ちあがると予想していますか。

「間違いなくイー・チャアだ。彼はフ〇ッ〇ン・アニマルだ(笑)。分かる? 本当に強いファイターなんだ。俺とイー・チャアは上海のUFC PIで毎日スパーリングをしている。凄く近い関係だよ。ただ彼と決勝を戦うことは問題じゃない。なんせ、毎日ケージのなかで殴り合っているんだからね。それがどこか違う場所で、いつもやっていることをやり、金儲けができる。な~んの問題もない。ただ、良いことしかな」

――練習は互いのためでもありますが、試合は絶対的に自分のためです。それでも同じような感覚なのですか。

「決勝まで行けば契約がなったも同然だ。だから勝敗は抜きにして、新しいカイウェンを見せる試合にしたい。自分が何者かを証明する試合にするんだ」

――今朝、コンテンダーシリーズを視ていてカイウェンは、コンテンダーシリーズ向きだと思いました(※取材は24日に行われた)。

「ただ、俺としては試合数が多いことはありがたいと思っている。それにアジアのファイターにはRoad to UFCが存在しているのだから、そこで戦うもんだ。自分のやるべきことを全うするのが、ファイターの仕事だから。それに俺は何年も前にUFCとサインできる状態にあったけど、いろいろな事情があってUFCで戦うことはならなかった。

Road to UFCでもコンテンダーシリーズでも問題ない。俺はUFCで戦う力がある。だから、UFCが日本大会を開く時に、日本のファンに会えることを楽しみにしている。もちろん、今回の試合は日本のファンの皆はカンダを応援するだろう。でも月曜日になると、カンダをぶっ倒した俺のことを尊敬し、サポートしてくれることになるはずだ。だから、日本のファンのMMAを応援する気落ちにはいつも感謝している」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
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■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

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【Road to UFC2023Ep06】上久保周哉対戦、戦術至上主義=シャオ・ロン「チームの戦略は素晴らしい」

【写真】東映任侠映画に出てきそうな雰囲気のシャオ・ロン (C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep06のバンタム級準決勝で上久保周哉と対戦するシャオ・ロン。
Text by Manabu Takashima

1回戦で野瀬翔平にスプリットで下したシャオ・ロンは、とにかく戦略に重きを置くファイターのようだった……。


――野瀬選手との試合、足関節でヒザが鳴ったという話もありましたが、接戦を勝ち切りました。

「前回の試合は、ちょっと相手のことを軽く見てしまっていた。自分たちが立てていた作戦に対し、向うがカウンターでぶつけてきた作戦がとても優れていた。いや、油断してしまっていたよ。3R、15分間。とても厳しいファイトだった。

確かに初回のレッグロックで負傷をした。今もリカバリー中で、それでも傷は良くなっている。まぁケガと付き合うのも、ファイターの仕事だ」

――インターバルが2カ月で負傷は厳しいですね。今回の試合に向けて、問題はなかったですか。

「上海のUFC PIでしっかりとリハビリをして、体のチェックも続けてもらった。練習も完璧なテーピングを施してもらって、十分にトレーニングに向き合うことができたよ」

――では対戦相手の上久保選手の印象を教えてください。

「カミクボが自分に勝つことは難しいだろう。前に出て、自分の戦いをする。ただし、簡単な試合になるとは全く思っていない。それがカミクボの印象だ」

――上久保選手と戦う上で、シャオ・ロン選手はどのようなアドバンテージがあると考えていますか。

「戦略だ。チームが立てた戦略は素晴らしいものだから。対戦相手が立ててきたゲームプランは、崩壊するだろう。それこそが自分のアドバンテージだ。作戦通りに戦って、勝つのは自分だ」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

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リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

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【Road to UFC2023Ep05&Ep06】計量終了 原口伸、5Lbs超過のバーハートゥブールゥとの対戦を了承も…

【写真】バーハートゥブールゥがギリギリまで落としているのは、確かだろう。ドクターの判断は…… (C)MMAPLANET

26日(土・現時間)午前9時からシンガポールはセントーサ島にあるリゾートワールド・コンベンションセンターで明日27日(日・同)に同地カランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC2023Ep05&06の計量が行なわれた。
Text by Manabu Takashima

開始時間と共に続々とスケールの乗る選手たち、30分を過ぎた頃にはマーク・クリマコ、ロン・チュウ、そしてバーハートゥブールゥ・アトゥボラティ以外のファイター――鶴屋怜、上久保周哉、神田コウヤ、原口伸という日本人選手も含めて、問題なくパスをした。


3選手の会場に現れないことで緊張感が漂うなか、まずクリマコが姿を現しパス、ロン・チュウが続き両者揃ってリミットいっぱいでクリアに。

残すはバーハートゥブールゥとなったが、10時20分を過ぎて計量台に乗ったバーハートゥブールゥだが、結果は161ポンドと1ポンドオーバー規定を考慮しても5ポンドと2キロ以上のオーバーに。UFCの規定ではドクターがそのまま体重を下げることを認めるか、否かを判断する――が、おそらくはこれ以上の減量は認められないだろう。

原口にはワンマッチ出場のパク・ジェヒョンという選択肢もあったが、二者択一であれば当然のようにバーハートゥブールゥと戦うことを希望する。とはいえ、その場合もバーハートゥブールゥがメディアkるをクリアする必要があるだけに――どうなることか……。コトの顛末、正式発表を待ちたい。

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ: 161ポンド(73.02キロ)
原口伸: 155.5ポンド(70.53キロ)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ: 136ポンド(61.69キロ)
イ・チャンホ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ: 156ポンド(70.76キロ)
キム・サンウク: 155ポンド(70.31キロ)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン: 136ポンド(61.69キロ)
上久保周哉: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン: 155ポンド(70.31キロ)
クイラン・サルキルド: 155ポンド(70.31キロ)

■Road to UFC2023 Ep05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン: 146ポンド(66.22キロ)
神田コウヤ: 145ポンド(65.77キロ)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク: 125ポンド(56.7キロ)
チーニョーシーユエ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア: 145.5ポンド(66.0キロ)
キム・サンウォン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜: 126ポンド(57.15キロ)
マーク・クリマコ: 126ポンド(57.15キロ)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー: 126ポンド(57.15キロ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(: 126ポンド(57.15キロ)

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【Road to UFC2023Ep06】原口伸戦へ、バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ「これはMMA。驚かせる」

【写真】キルギス系ということだが、新疆ウィグル地区には数十万人のキルギス系住民が住んでいるという。テュルク系の特徴なのか茶色の目が、ここではちょっと怖い(C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep06のメイン=ライト級準決勝で原口伸と戦うバーハートゥブールゥ・アトゥボラティ。
Text by Manabu Takashima

初戦は反則勝ちという納得できる結果ではなかったが、今回の試合に向けてキルクリフFCで培ってきたMMAを見せると静かな口調で言い切った。


――インタビューを受けていただきありがとうございます。

「昨年の夏にキルクリフFCで取材をしていたよね。覚えているよ。再会できてうれしいよ」

――その米国ではLFAというフィーダーショーで戦ってきましたが、アジアに戻ってRoad to UFCを戦うことを決めた理由は?

「LFAで2度試合をし、一番最近の試合で勝つこともできた。その時、ケガをしてしまいすぐに試合ができなくて。ただケガからリカバリーしても、4カ月ほどLFAからオファーがなかった。そして兄のように慕っているリー・ジンリャンが『おい、RTUで戦おう。お前ならやれるよ。ライト級に落とそう』と言ってくれた。UFCと契約するためにRTUを選択し、ライト級に落とす決心をしたんだ」

――減量が大変そうでしたか、試合に影響はありましたか。

「いや、動きは悪くなかった。ばかりか凄く良かった。試合があんな風になったのは、2Rにアイポークがあったからなんだ。それでパンチを貰い、さらに後頭部を連続して殴られてしまった。結果、首を負傷して試合後は故郷に1カ月間戻って治療に専念した。でも、今は大丈夫だ。戦う準備はできている」

――では対戦相手の原口選手の印象を教えてください。

「とてもスピードのあるレスラーだ。戦績も6連勝で負けなしだよね。でも、この試合はMMAであってレスリングではない。まぁ、試合を見てほしい。僕の言っている意味が分かるはずだよ。僕がキルクリフFCで練習してきたことを見せるチャンスが来たと思っている。

打撃だけ、レスリングだけ、柔術だけじゃない。全てがミックスされた戦いを見せる。そして原口に勝つ。それに同じライト級といっても体の大きさが違う。ハラグチはこれまで通りの試合はできないよ」

――チームメイトの木下憂朔選手が土曜日に戦います。同じ週末に戦うことで、何か想うことはありますか

「ユーサクはマイ・ブラザーだ。彼とは本当によく練習してきた。前回の試合でユーサクは、その力を発揮していなかった。彼はあんなもんじゃない。ユーサクが力を発揮すれば、土曜日の試合は必ず勝つよ。そして日曜日には僕が、皆を驚かせる」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ(中国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
クイラン・サルキルド(豪州)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

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【Road to UFC2023Ep06】過去最大の相手と準決勝、原口伸「フィジカルの差とか言ってもしょうがない」

【写真】自信、それも確かな自信が感じられた原口伸 (C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep06のメイン=ライト級準決勝で原口伸がバーハートゥブールゥ・アトゥボラティと対戦する。
Text by Manabu Takashima

キルクリフFC所属のアトゥボラティは、RTUの初戦でダメージを受けた後の後頭部へのパンチで反則勝ち――もフィジカルの違いは明白な元はウェルター級のファイターだ。対する原口は、以前から「UFCで戦うにはフェザー級」と公言してきた、ライト級では小兵だ。その原口、7月のタイガームエタイでダゲスタン人ファイターとのスパーリングをしてきたことで、確かな実力の底上げを感じている。


――今回の試合に向けて、タイガームエタイで練習をしていたそうですね。

「ハイ。7月3日から3週間ほど練習してきました」

――タイガームエタイは、あのジムで何かMMAを学ぶというよりも、チームがそのまま移動してキャンプを張るというイメージが強かったです。

「僕自身、技術的なことを求めていたわけでなくて、がんがんスパーリングをして実力の底上げするために行きました。ちょうどコロナ後に、初めてのトライアウトが行なわれている時で。そのトライアウト勢がたくさんいてスパーリングが激しくて、凄く良い練習になりました。特訓のような練習が多かったので、結果として強さが身についたように感じました」

――どのような選手と練習を?

「ダゲスタン人やカザフスタン人……ダゲスタンの選手とスパーリングをいっぱいやりました。ONE FFに出ていたアリ・ムスリム・アリカノフ選手とか」

――アリカノフ、無敗のライト級ファイターですね。ダゲスタン人ファイターとの練習、手ごたえの方は?

「同じライト級でももともとの体重はちょっと向こうの方が上で、レスリングで転がされたことも多いです」

――そうなのですか!! ピュアレスリングだと、原口選手が遅れを取るようなことはないのではないかと思っていました。

「そうですね、シンプルにレスリングだと。でもMMAのレスリングになると、全然違いました。ガンガン、アッパーを当てて来ようとしてきたり。でも彼らと組みあって自分の長所が、より明白になりました。フィジカルが上の相手にも、通用する勝負のポイントがあって。それが分かって、しっかりと動けたので自信にもなりました」

――良かったです。原口伸のダブルレッグはダゲスタンにも通じると。

「ダブルレッグは基本は取れて。でもシングルレッグになると、日本で練習しているときは暫くジッとしてからでも倒せていたのですが、ダゲスタンの選手はシングルにとってもすぐに持ち替えないとテイクダウンはできなかったです。少しでも迷ったり、動きが止まるとバーンと切られて。どんどん、次の手を打たないとテイクダウンができないことも分かりました。だからこそ、底上げはできたと思います」

――ではタイから戻ってきてから、今回の試合の対策練習を始めるように?

「7月の24日ぐらいに戻ってきてからは、頭をもう1度使って調整してきました」

――では体を使ったタイ、頭を使った日本での練習を経て対戦相手のバーハートゥブールゥ・アトゥボラティにはどのような印象を持っていますか。

「もともとウェルター級で戦ってきた選手なので、そもそもデカさがあります。あとは蹴りが結構厄介、伸びる左ストレートもあります。Road to UFCの初戦でも1Rはキ・ウォンビンにプレッシャーをかけていて、LFAで戦っていたときよりもあげてきている印象です」

――やはり気になるのは、フレーム。サイズの違いかと。

「ただ僕の方も今回は77キロから78キロで保っていて。前回より少し大きくなっており、動きも凄く良いです」

――なるほど、ライト級では小さい原口選手もそれだけ体重を落とすのですね。

「ただ骨格でそこまでの大きなではないので、すぐに4キロぐらいは落ちるんですよ。。でも、もうフィジカルの差とか言ってもしょうがないという気持ちでいます」

――前日に韓国で戦うお兄さん(原口央)の試合と、どちらがタフになると考えていますか(※取材は23日に行われた)。

「アニキの方ですね(笑)。相手が63キロにしては、デカい。ただ、同じ時期に試合があることで同じように追い込み練習をして、同じモチベーションとペースで練習ができました」

――バーハートゥブールゥと戦う上で、同じような体格の練習相手は?

「武田(光司)さんだったり、野村(駿太)先輩が相手をしてくれました。武田さんは普段は82、83キロぐらいあって。70いくつでもしっかりと組み合えていたので、そこはもう気にならなくなってきました」

――ではこの試合でやってはいけないと肝に銘じていることはありますか。

「メチャな打撃の打ち合いをしないことです。一発もらってもカッとしない。打ち合う気はないなかで、打撃を出す。そういうイメージをずっと持って練習してきました。気持ち的に流されない。躍起にならない。しっかりとそのチャンスを待つ。そうやって戦うなかで、組んでテイクダウンしてパウンド。狙えるならサブミッションという練習をずっとやってきました」

――これまで植田豊選手との試合以外ではパウンドを打っても、スクランブルに持ち込ませなかったという印象があります。抑えとパンチの比重はどのように考えていますか。

「立たれても構わないので、思い切り殴ります。立たれると、また倒せば良いので。抑えるよりは殴って、動かして倒す。自分のフィジカルでずっと抑えようとしても、難しいですから。だから倒して、殴って、立たれても倒す。マラブ・デヴァリシビリのように戦う。そこはやり込んできました。

前回の相手とはレベルが違うことは分かっています。だからこそ、楽しみです。組みも打撃もできて、フィジカルもある。そういうレベルの高い相手と戦えることが楽しみでならないです。インパクトを残せるフィニッシュを狙って、しっかりと勝って決勝につなげます」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ(中国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
クイラン・サルキルド(豪州)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

The post 【Road to UFC2023Ep06】過去最大の相手と準決勝、原口伸「フィジカルの差とか言ってもしょうがない」 first appeared on MMAPLANET.
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DEEP Gladiator LFA o UFC イ・チャンホ シャオ・ロン パク・ジェヒョン ピーター・ダナソー マーク・クリマコ リー・カイウェン 上久保周哉 原口伸 堀内佑馬 神田コウヤ 鶴屋怜

Road To UFCシーズン2準決勝:オッズ

パート1

フェザー級準決勝
神田コウヤ 3.20
リー・カイウェン 1.40
フライ級準決勝
ジー・ニウシュイエ 1.77
チェ・ソングク 2.00
フェザー級準決勝
イー・ジャー 1.18
キム・サンウォン 5.00
フライ級準決勝
鶴屋怜 2.20
マーク・クリマコ 1.67
非トーナメント戦:フライ級
ピーター・ダナソー 1.91
ニャムジャルガル・トウメンデムベレル 1.83

パート2

ライト級準決勝
原口伸 1.20
バテボラティ・バハテボラ 4.75
バンタム級準決勝
ダーエミィスウ・ザウパースー 1.33
イ・チャンホ 3.40
ライト級準決勝
ロン・チュー 1.25
キム・サンウ4.00
バンタム級準決勝
シャオ・ロン 3.05
上久保周哉 1.38
非トーナメント戦:ライト級
パク・ジェヒョン 2.60
クイラン・サルキルド 1.50

全階級残っている日本人ファイターだが、意外にも無敗・全フィニッシュの鶴屋が(オープニングオッズの段階では)アンダードッグ。相手のクリマコはフィリピン勢という扱いだが、アメリカ生まれのアメリカ育ちで、アメリカのトップフィーダーショーであるLFAで4勝1敗だが、1敗の相手は昨年のRoad To UFCに出場し一回戦負けした堀内佑馬。鶴屋も出場選手の中でクリマコが一番の強豪とは言っていたが、クリマコが一回戦で苦戦していたのを見ても問題はないはず。

1日目のメインで扱われているDEEPフェザー級暫定王者の神田は、中国の五味ことリー・カイウェン相手にアンダードッグ。初戦で一番インパクトのある勝ち方をしたカイウェンだけに、この評価は仕方ない。リーチがありクリンチからのコントロール・肘がうまい神田は、まずは組んで相手の勢いを止めたいところ。

原口は日本人の中では一番のフェイバリット。一回戦は格落ちのインドネシア勢をまったく問題にせずパウンドでKO勝ち。準決勝の相手はGLADIATOR王者ウォンビン相手にダウンを奪われKO寸前でウォンビンの後頭部パウンドにより反則勝ちを拾った中国のバハテボラ。

一回戦中国のジェライスー相手にまさかのダウンを喫し、スプリット判定勝ちでギリギリ勝ち上がった日本人バンタム級最強の一角とも目される上久保。準決勝の相手はこちらもスプリット判定で野瀬との激闘を制して勝ち上がったシャオ・ロンで、上久保がフェイバリット。前回は長期ブランク明けということもあってか、かつてない苦戦を強いられた上久保だったが、接戦を競り勝ったのは大きい。

パート1が27日17時から、パート2が19時から開始。速報します。