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【UFC ESPN57】インドの女子戦士プジャ・トマール「母は『あなたは私の息子だから』って言うように…」

【写真】ONE時代のトマール。こんな人生を背負っていたとは、全く知らなかった(C)MMAPLANET

8日(土・現地時間)、ケンタッキー州ルイビルのKFC Yum!センターで開催されるUFC on ESPN57でプジャ・トマールが、ハヤニ・アマンダとオクタゴン初陣を戦う。
Text by Manabu Takashima

ONE参戦時には結果を残せなかったインド人女子MMAファイターの格闘技歴を振り返ってもらうと、そこには同じ惑星の現代を生きる生物として――余りにも「生きる」ことに対しておかれた環境の違いに驚愕してしまった。

母の母胎にいた時に、父から「女の子なら生まれてこなくて良い」と言われ――その父の死後に「あなたは私の息子」という言葉を母から掛けられ、家族を守るためにファイターになったトマールの壮絶な半生とは……。


農作業がないときは母と姉を守るために、カラテを習い始めた

──約2週間後にUFCデビューを控えています(※取材は5月30日に行われた)。今の気持ちを教えてもらえますか。

「とてもハッピーで、凄くワクワクしているわ」

――正直、我々はインドのMMAについてほとんど知識がありません。個人的には2012年の4月にSuper Fight Leagueの第2回大会を取材したときに、インドの女子選手がMMAを戦うとは全く思えていなかったです。ただプジャなその翌年にMMAを戦い始めていました。なぜ、MMAを始めたのでしょうか。

「本当に長い話になるんだけど、まず私がこの世に生を受けた時点で父は男の子を欲しがっていて。母が妊娠中にも『女だったら生む必要はない』と言っていたそうなの」

――……、shit……インド社会は我々の伺いしれないことがあるのでしょうか……それにしても。

「うちには男の子がいなくて、女の子が2人だったから。そして、私が生まれた時に父は気を失ってしまって。それほどまた女の子が生まれたことがショックだったようで。家は農家だったけど、女の子が生まれても経済的に苦しくなるだけだから。父は私が生まれてから、それまで以上に必死に働くようになったの。そして私が6歳の時に、事故で突然亡くなってしまって……」

――……。……。

「私と母、そして姉2人が残されて……。周囲は母に『あなたは夫もいないし、息子もいないのね』っていつも言っていたわ。その時から母は私に『プジャ、あなたは私の息子だから』って言うようになって。彼女は私を男のように育て、ウォリアーになってほしいと願うようになっていたの」

――……。

「母も姉2人もか弱い女性で、私自身男のように強くなって家族を守らないといけないと強く思うようになってね。畑に出て働き、農作業がないときは母と姉を守るために、カラテを習い始めたの。8歳のときね。もともとブルース・リーの映画が好きでカラテ、テコンドーを習い、10歳になると色々な種類のカンフーを稽古するになったわ。それからキックボクシングのトレーニングも始めて。母と姉を攻撃する人間を倒すために、ね。

同時に散打の試合に出て、インドのナショナル大会で優勝もしたわ」

――最終的にMMAで転じたのは?

「19歳の時に戦って収入を得ることができるMMAをやろうと決めたの。

経済的にも家族を守ることになるから。それまで散打の大会では勝ってももらえるのは金メダルだけで、経済的には何の助けにもならなかったから」

――インド映画の『ダンガルきっと、つよくなる』では女の子がレスリングをすることにも周囲の反対がありました。プジャがMMAを始めた時は、どのような状況だったのでしょうか。

「母だけは喜んでいたわ。さっきも言ったように彼女は私をファイター、ウォリアーにしたがっていたから。父方のファミリーは皆、大反対だったわ。『ケガをして、お嫁に行けなくなったり、子供を産めなくなったらどうするの?』ってね。私の生まれ育った環境は、そういうところだった。女が家の外で活動すること自体が無い状態だったから。

私の生まれ育った地域はお金にならない女の子は求められていなかったし、女は結婚をして子供を産むために存在しているような感じだったから。でも、今ではインドも私の街も変わったわ。私の生まれ故郷にも女子ボクサー、女子レスラーや女子ファイターがいて。女性がスポーツをすることは当然のようになったの」

プジャ・トマールは別人、全く違うファイターに生まれかわった

――それは良かったです。ところでプジャはキャリア3勝1敗の2017年にONEと契約をして、コロナ直前までの3年間でムエタイも含め1勝4敗という戦績でサークルケージを去りました。ONEでの経験は今、どのように生きていますか。

「ONEで過ごせたことは良かったわ。ただ練習環境も整っていない状況でMMAを戦っていたの。実際、散打では活躍していたけど、デビューからMMAの練習をしたこともなくて。散打の技術だけで戦っていたから、今からすればONEで結果を残すことは無理な話だった。レスリングもグラップリングも練習をしたことがなくて、勝てるはずがない。私は生きていくためにお金が欲しくて、ONEと契約したの。

ただONEを離れ、2021年にMatrix Fight Nightで戦うようになり、プジャ・トマールは生まれ変わることができた。そう生まれ変わったのファイターとして。バリのSOMAファイトクラブで練習ができるようになってプジャ・トマールは別人、全く違うファイターに生まれかわった。試合前はバリで十分なトレーニングを積むようになれたから。

普段はインドに戻っているけど、母国での練習環境はまだ十分とはいえないわ。レスリングはしっかりと練習をできるけど、プロでMMAを戦いチャンピオンを目指すとなれば話は別で。BJJを知っている人は打撃を知らなくて。打撃を知っている人はレスリングやBJJの知識は余りない。MMAの練習は十分にできないわ。アマチュアやローカル大会でやっていくことはできるかもしれけど、ビッグプロモーションでやっていくにはまだ不十分というしかないわ。

MMAは凄く技術が進化しているから、インドはまだ厳しいわ」

――なるほど、です。SOMAにはリトゥ・フォーガットを始め複数のインド人MMAファイターが所属しているようですね。

「そうね。以前はバリMMAで練習していたメンバーが、移ってきた感じで。SOMAは練習環境、そしてファイターやコーチの取り組み方が素晴らしくて。SOMAでのキャンプ中はファイターとして、ファイトのことだけに集中できるの」

――そんなSOMAで練習してきたプジャですが、ONE時代と比較してどの点が成長したでしょうか。

「どこもかしこも、ね(笑)。比べようがないわ。ONEではビー・ニューイェンとムエタイで戦ってスプリット判定負けをしたけど、Matrix FNでMMAで試合をしてKO勝ちできた。ロシア人選手にも勝っている。今の私はコンプリートなMMAファイターよ」

――なかでも注目してほしいところは、どこでしょうか。

「打撃――サイドキックを見てほしい。散打スタイルね」

――サイドキックですか。それは興味深いです。では対戦相手ハヤニ・アマンダの印象を教えてください。

「良いファイターね。BJJの黒帯だし、寝技は強そうね。でも、大丈夫。彼女を倒す準備はできているわ」

――今回の試合はケンタッキー州ルイビルで開催されます。アジア以外での試合、特別な準備は必要でしたか。

「時差があり、飛行機で長時間の移動もある。でもファイトウィークの5週間前に現地入りするし、そこは問題視していないわ。私の全て、100パーセントの試合をファンの皆に見てほしい。そしてインディアンMMAにイージーファイターはいないこと、インディアンMMAファイターが如何にスマートなのかをアピールしたい。

私がUFCで活躍することで、インドの女性がMMAを戦う門戸を開放したい。必至で練習すれば、UFCで戦うことができるって皆に示したい。それが私のミッションよ」

――押忍。今日はちょっと衝撃的な話もありましたが、時間を割いてくれてありがとうございました。では最後に日本のMMAファンにメッセージをお願いします。

「私は日本が好きでなの。日本の柔道も大好き。それはONEで日本人選手の姿を見ていたからで。彼らの規律ある言動は素晴らしかった。いつの日か、日本を訪れたいと思っているわ。日本を愛しているから」

■放送予定
6月8日(土・日本時間)
午前6時00分~UFC Fight Pass
午前5 時45分~U-NEXT

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【ONE161】米国向けイベント、第一弾で平田樹の再起戦=難敵リン・フーチン戦が決定!!

【写真】再起戦、今後のキャリアアップを考えても連敗は許されない平田は、穴があるようでないリン・フーチンと対戦(C)MMAPLANET & ONE

7日(金・現地時間)、ONE Championshipが8月27日にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催するONE161「Moraes vs Johnson 2」の全対戦カードを発表し──日本から平田樹が出場、中国のリン・フーチンと対戦することが明らかとなった。

前夜のONE160の終了時間から半日も経ず、米国のプライムタイムに合わせスタートする今大会。その全容が明らかになった。


既報の通り米国向け大会のメインはONE世界フライ級選手権試合=王者アドリアーノ・モライシュ✖挑戦者デメトリウス・ジョンソンの再戦だが、それ以外のメインカードはムエタイの世界戦とフライ級GP、そしてヘビー級2試合という顔触れに。

メインカードは6試合、プレリミは2試合のコンパクトショーでMMAは4試合、ムエタイが4試合と完全ミックスショーで、女子戦はMMAとムエタイでそれぞれ1試合ずつという構成になっている。

またアジア勢対決は平田とリン戦のみ、逆にアジア勢が絡まない試合は3試合を数える。

日本時間では午前10時スタートの同大会、3月のONE Xでジヒン・ラズワンに手痛いプロ初黒星を喫した平田は、来週にもNYに渡りセラ・ロンゴMMAに合流する予定だ。

対戦相手のリン・フーチンはこれまでの戦績が15勝3敗1分で、ONEでは2勝1敗でビー・ニューイェンとジョマリー・トーレスに勝ち、リトゥ・フォーガットには昨年7月に判定負けを喫している。

散打出身、リン・フーチンは前足となる左足によるやや内回し気味のサイドキックは顔面にも届き、関節も蹴っていく。奥足でも蹴ることができ、共にパンチとのコンビネーションも持っている。速い攻撃は左ジャブだが、リトゥを相手にした時はかなり簡単に組みつかれており、首投げ、いなしてからのシングル、ケージに押し込まれてのシングルレッグと3度テイクダウンを許している。

ここからスタンドに戻れたのは、初回の首投げにバックを狙っていた展開の時のみ。下から蹴り上げなど狙うために比較的簡単にパスも許している。とはいえトーレス戦では三角絞めで一本勝ちもしており、中国時代は微妙なレフェリーのストップがあるもののパウンドアウトでの勝利も複数回記録している。

平田としては戦いにくい相手でもあるが、御し易さも残る相手といえる。なかでも参考にしたいのはリトゥ戦だ。打撃系のニューイェン戦や中国で戦った試合と比較すると、リン・フーチンは明らかに蹴りもパンチも慎重になり、打撃系ファイターと戦った時の下がりながらのパンチもほぼ見せることなく、ケージに詰められている。

ここからリン・ホーチンにはヒザ蹴りという展開、右を差してのテイクダウンがある。平田としては、リン・フーチンの痛くても一発で倒す力はないパンチに怯むことなく、どんどん組みの圧力を掛けて削っていきたい。

ラウンドが進むほど、テイクダウンを奪えばリン・フーチンは足が効かなくなるので、平田は寝技に持ち込めば殴って削っていける。その平田の短所は想い描いた試合展開にならないと、頭と体とともに気持ちも止まってしまうこと。

逆に長所は調子に乗れば、迷いなく打撃も振れるので、組みの圧力と相まってスタンドでも優位に立てることだ。つまり、まずは組んで倒せることができれば、そこで立たれようが同じことを繰り返すよう体は動く。

ONEが新たなチャプターに臨む2日間のイベントには、フィリピン勢も平田以外の日本人ファイターの出場もない。ここに出られる意味、ここで認められるリターンは計り知れない。それだけに平田には、上手くいかなくて当然というところからスタートし、平然と戦える頭と気持ちをNYで養ってほしい。

■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午前10時00分~ONE Supper App

■ONE161対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

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Column MMA MMAPLANET ONE ONE127   アナトリ―・マリキン ウ・ソンフン グスタボ・バラルト ジヒン・ラズワン ジョン・リネケル ダニエル・ウィリアムス ティオル・タン デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク ビビアーノ・フェルナンデス ビー・ニューイェン ヨッカイカー・フェアテックス リン・ホーチン 猿田洋祐

【ONE127】試合結果 マリキン暫定王者に。VV芽生、不可解判定負け。デェダムロンは現役引退 

【写真】ウィリアムスに敗れたデェダムロンは、引退を発表した。お疲れさまでした!!(C)ONE

2月11日(金・現地時間)、シンガポールのシンガポール・インドアスタジアムでONE127「Bad Blood」が開催された。

メインの世界バンタム級選手権試合=ビビアーノ・フェルナンデス×ジョン・リネケル、日本から出場予定だった猿田洋祐×グスタボ・バラルト戦がコロナの影響で中止となった波乱の大会。

メインのONE暫定世界ヘビー級王座決定戦ではアナトリ―・マリキンが、キリル・グリシェンコを下し、ダブルボーナスで10万ドルも獲得──正規王者アージャン・ブラーとの対戦をアピールした。

山口V.V芽生はジヒン・ラズワンに右を当て、ぐらつかせる場面を創り、テイクダウン&ポジションでも優位に立っていたが、ジャッジは2人はローとジャブのワズワンを支持。ONEのジャッジは、とにかく打撃を出せば良いという判断をしているかのような結果となった。

フライ級では韓国のウ・ソンフンが、ヨッカイカー・フェアテックスを秒殺KO、ストロー級でもダニエル・ウィリアムスが初代ONE世界ストロー級王者デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークをボディショットでKOした。

パフォーマンス・ボーナス=アナトリ―・マリキン、ジョナサン・ハガティー、ウ・ソンフン

ONE127「Bad Blood」
<ONE暫定世界ヘビー級(※102.01キロ)王座決定戦/5分5R>
○アナトリ―・マリキン(ロシア)2R3分42秒
KO
×キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
○ジョナサン・ハガティー(英国)3R
判定
×モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
○チェン・ルイ(中国)3R
判定
×マーク・アベラルド(ニュージーランド)
<53.5キロ契約/5分3R>
○ジヒン・ラズワン(マレーシア)3R
判定
詳細はコチラ
×山口V.V芽生(日本)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
○ウ・ソンフン(韓国)1R0分18秒
KO
詳細はコチラ
×ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
○ダニエル・ウィリアムス(豪州)2R1分35秒
KO
詳細はコチラ
×デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
○ダスティン・ジェインソン(カナダ)3R
判定
×ウゴ・クーニャ(ブラジル)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
○リン・ホーチン(中国)3R
判定
×ビー・ニューイェン(米国)
<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
○オーディー・ディレイニー(米国)1R1分06秒
ショルダーロック
×トーマス・ナルモ(ノルウェー)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
─スノト(タイ)NC
─ティオル・タン(米国)


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『ONE: Bad Blood』試合結果/ハイライト動画

【ONE】ヘビー級暫定世界王者は“とにかく明るい”マリキンがKO戴冠! ムエタイ フライ級ハガティーがモンコルペット降す、緊急参戦の山口V.V芽生、ラズワンにまさかの判定負け(ゴング格闘技)
▼メインイベント ONEヘビー級暫定世界王者決定戦 5分5R
〇アナトリー・マリキン(ロシア)
[2R 3分42秒 KO] ※右フックのダブル
×キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

▼ムエタイ フライ級 3分3R
〇ジョナサン・ハガティー(英国)
[判定3-0]
×モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

▼バンタム級 5分3R
〇チェン・ルイ(中国)
[判定3-0]
×マーク・アベラルド(ニュージーランド)

▼ONE女子アトム級 5分3R
〇ジヒン・ラズワン(マレーシア)
[判定3-0]
×山口芽生(日本)

▼フライ級 5分3R
〇ウ・ソンフン(韓国)
[1R 0分18秒 KO]
×ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

▼ストロー級 5分3R
〇ダニエル・ウィリアムス(豪州)
[2R 1分35秒 KO]
×デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(タイ)

▼ヘビー級 5分3R
〇ダスティン・ジョインソン(カナダ)
[判定2-1]
×ウーゴ・クンヤ(ブラジル)

▼アトム級 5分3R
〇リン・ホーチン(中国)
[判定3-0]
×ビー・ニューイェン(米国)

▼ヘビー級 5分3R
〇オーディ・デラニー(米国)
[1R 1分06秒 ショルダーロック]
×トーマス・ナーモ(ノルウェイ)

▼バンタム級 5分3R
-スノト(インドネシア)
[ノーコンテスト] ※ローブロー
-ティアル・サン(米国)


【ONE127】世界最高峰ONEストロー級に豪州からウィリアムス見参。デェダムロンを右ボディでKO(MMAPLANET)

【ONE127】フライ級には韓国からウ・ソンフン参上。ヨッカイカーを18秒KOし、$5万ボーナス獲得(MMAPLANET)

【ONE127】これはもう無理。ホラーでもない、笑えないC級のコメディ。V.V芽生が意味不明の判定負け(MMAPLANET)

 ONE Championshipが2月11日にシンガポール・インドアスタジアムで開催した『ONE: Bad Blood』の試合結果。メインイベントのヘビー級暫定王座決定戦はアナトリー・マリキンがキリル・グリシェンコに2R KO勝ちし王座戴冠。V.V.Meiこと山口芽生はジヒン・ラズワンに不可解な判定負けを喫しています。


 山口芽生もこんなコメントをしています。


 アナトリー・マリキンが10万ドル、ウ・ソンフンとジョナサン・ハガティーが5万ドルのボーナスを獲得しています。


 アナトリー・マリキン vs. キリル・グリシェンコ ハイライト動画。


 ウ・ソンフン vs. ヨッカイカー・フェアテックス ハイライト動画。続きを読む・・・
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【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:1月:ケイター✖チカゼからの上久保周哉×ウォーセン

【写真】結果で期待値を上げてきた。立派なプロフェッショナルだ (C) ONE

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年1月の一番は15日に行われたカルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼ戦からの──14日のONE125「で行われた上久保周哉×トロイ・ウォーセンについて語らおう。

<月刊、大沢ケンジのこの一番:1月:ケイターラ✖チカゼはコチラから>


──おお!! カルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼ戦から急にシフトチェンジして、上久保周哉選手とトロイ・ウォーセンの試合ですか。

「ハイ。だって上久保選手、めっちゃ良くなかったですか」

──素晴らしかったです。

「上久保選手の試合を見て四の字フックの外し方とか、あとバックから足を一本フックしての片方の足を伸ばして相手の足を制する形……僕らはシングルロックと呼ぶようにしているんですけど、バックに回られて厳しい態勢になった時の解除の仕方が、もう目から鱗でした。

トロイ・ウォーセンが強かったからこそ、上久保選手の凄さが伝わってきました。解説をしていて、バックを取られてもエスケープしたところを見て、『あっ、もう行けるな。大丈夫だな』と分かりました。

それこそ上久保選手の組み技って、自分のペースでマラソンを走っているから最後まで疲れない。もう少し無理して、力を使えばポジションを明確に取れるという時も動かないです。ずっと自分のペースを守る。多少動けばいけるけど、いかずに相手を動かせる」

──まさに永久寝技地獄だと。

「そうするためにペースを守っている。途轍もないことをしていますよ。ウォーセンを相手にアレをやる。ペースを変えずにあれができるのは、本当に自信があるから。自信があるということは、度胸と同じですからね」

──大沢さんのなかで上久保選手評がグンと上がりましたね。

「リネケルだっていけるんじゃないかと。いや、分からないですよ……打撃でボコられる可能性は全然あります。だけど片足にしがみつけばなんとかなるんじゃないかと。足を止めて前に出てくる相手だと、しがみつくことはできるだろうし。

そこから上久保のやりたいところに持ち込めば……しがみつくことができればイケるんじゃないかと思って。ウォーセン相手にアレができるなら、リネケルもイケる。そう思いましたね」

──今回が契約の最終試合。契約を更新するのか、新天地を求めるのか気になる上久保選手です。

「どうなるんでしょうね。UFCのバンタム級はもう強烈な階級ですけど、上久保選手がチャレンジするのも見たいですよね」

──そこだと思うんです、プロに必要なのは。第3者に『見たい』と期待されること。上久保選手は大沢さんがUFCで戦うところを見たいと期待されるようになった、それがプロの価値ではないかと。

「片足を掴めば、あの異常な世界でも何かできるのかもしれない。そう思っちゃいますよね。僕は正直、上久保選手を軽視していたところがありました。でも、もう違います。UFC……その前にリネケルをやっつけるところが見たいですね。

上久保選手ってボスを倒さずに、次の面にいくっていうパターンだったじゃないですか(笑)。アマ、パンクラス、ONEときて。ここで更新せずにステップアップすれば、ボスを倒さずに上に行っちゃっているぞ、って」

──パンクラスからONEに戦場を移したのも色々な背景がありましたし、海外でより良い条件で戦えるなら良いじゃないですか。

「でも、ONEではしっかりとボスを倒していけよって」

──そうすると契約で縛られてしまうじゃないですか。UFCを目指しているなら、チャンスさえあればここでダイブして然りで。そうでなくてもUFCを目指すなら、契約で縛られない場所を選択するのもありかと思います。

「これは僕の感覚ですけど、人知れず戦っていると何人かにしか評価されない。そんな人生って可哀そうな気がして。上久保選手が北米のLFAとかにいったとして……やったことは凄くても、何人に評価されるんだって。それだったらONEのように評価されるところ、勝った時に皆が神輿を担いでくれるところで戦った方が今後の人生にプラスになるんじゃないかと思います」

──でも、あの試合でパフォーマンスのボーナスがもらえなかったですよ。そういう場所だと考えられないですか。

「それでも勝てばタイトル戦に手が届くし。僕はONEでタイトルを取って、次に進んで行って欲しいですけどね」

──つまり、それだけの期待される存在になったということですね。

「今回の試合は本当に皆に見てほしいし、知ってもらいたいです。グラップリングで支配する試合で、上久保選手は殴られることへの耐久性もありそうです。長所がはっきりしていて、そこをしつこく全うできる。返されても、取り返す。自分のペースでない時も粘ることができるので楽しみです。

組むなら上等だって感じで、自分の強いところをぶつけて。切られても、どんどん出て泥臭いことができます。だからこそ、リネケルは上久保選手の攻撃を切れないのではないかと。最初は力で切れそうなところまでいっても、上久保選手がチューイングガムみたいひっついて。切っても、切りきれない。それを繰り返しているうちに、下になる。そんな感じになれるんじゃないかなって……期待しています」

──ではそのリネケルがビビアーノ・フェルナンデスに挑戦する試合がどうなるのか。

「そこですよ。40歳で2年以上も試合をしていないビビアーノに対し、リネケルはコンスタントに試合をしてきてUFCで組みの強い選手とも戦ってきました。

そうやって考えると、ビビアーノの寝技は……いやぁ、やっぱり上手いですね。ただ上久保選手と違って、自分からどんどん動くから疲れる可能性もありますよね。上久保選手は穴を掘って、落ちるのを待っていますが、ビビアーノは自分から落としにいくので、自分で穴に落ちることもある。

リネケルに対しては、ビビアーノよりも上久保選手の方が組みの相性が良いかと思います。ビビアーノはスパッと切れ味の鋭い日本刀で、上久保選手は折れない棍棒で、ずっと叩きつけるような。海辺でも錆びない耐久性があるから、ずっと勝負できますからね。いや上久保選手、良いですよ」

■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■対戦カード

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<53.5キロ契約/3分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

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【ONE127】あぁ猿田洋祐×グスタボ・バラルトもコロナで中止に。V.V芽生✖ラズワンがメインカードに

【写真】しょうがない。何度も書き記すが、社会事象。あるいは雪が降るのと同じ自然の摂理 (C)TSP

明日11日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE127「Bad Blood」で組まれていたストロー級戦=猿田洋祐×グスタボ・バラルト戦が中止となったことがONEから発表された。

メインのONE世界バンタム級選手権試合=ビビアーノ・フェルナンデス×ジョン・リネケルに続き、MMAファンが楽しみにしていた試合がなくなった。ONEの発表によると、COVID19の健康安全プロトコルにより対戦がなくなったとのこと。このカードに関しては、非公式及び未確認情報ではあるが猿田が検査で陽性結果が出たという報は現場レベルで伝わって来ていた。

リネケルと同様に出国&搭乗時点では陰性、そして現地で陽性になったわけだが、猿田に症状はなく擬陽性の可能性もあるということで、予定されたように繰り返し検査は行われ、最終結果が今夜出され陽性→中止に至ったと思われる。

猿田自身がSNSで、最後まで調整していたと綴っているように体調的には全く問題なく、本人も落胆していることだろう。加えて発表が猿田個人の陽性ということではなかったため、セコンドを含めバラルト陣営も何かが起こっていたかもしれない。

なおメインの世界戦、猿田の試合がなくなったことで山口V.V芽生とジヒン・ラズワンの一戦がメインカードに昇格している。




■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■対戦カード

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<53.5キロ契約/5分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

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【ONE127】堀口恭司曰くプレイボーイ=身長150センチの猛者、グスタボ・バラルト「楽しみ」

【写真】ラテンなムードいっぱいのバラルト。強くて、明るいファイターだ (C)MMAPLANET

11日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで行われるONE127「 Bad Blood」で、グスタボ・バラルトが猿田洋祐と対戦する。

ロンドン五輪のグレコローマンレスリングにキューバ代表として出場、MMAに転向しフロリダに移住したバラルトはTitan FCからアジアに目を向け、2019年4月からONEで戦うようになった。

しかし思いもしない3連敗を喫し、崖っぷちの状態で昨年7月に澤田龍人と対戦しサークルケージ初勝利を挙げている。ポテンシャルの高さは間違いない。その実力が、ATT移籍によってようやく発揮し始めた。堀口恭司が『プレイボーイ』と呼ぶ──身長150センチの実力者バラルトにインタビューを試みた。


──インタビューの機会を設けていただき、ありがとうございます。ムーチョス・グラシアス。

「アリガト、アリガト」

──猿田選手と金曜日に戦いますが、今の気持ちを教えてください。

「今回の試合は、楽しみでならないよ」

──Titan FC時代からグスタボの試合のフォローさせてもらっていましたが、まさかONEに来て3連敗をするとは思ってもいなかったです。

「最初の試合と2試合目は、僕に裁定がつかなったけど負けたとは思っていない。3試合目にKO負けた時は、個人的に色々な問題を抱えていた時期で、それが影響して自分に負けてしまったんだ」

──澤田龍人選手との試合で、ようやく結果が出たのですが、動きも思い切りの良さだけでなく抑えるべきところで抑えるファイトができていたように感じます。

「心機一転、新たな環境で試合に臨むことができたのが一番大きかった。個人的な問題も解説し、僕の体格にあった強い選手が多くいるATTに移籍したんだ。ONE世界フライ級王者のアドリアーノ・モライシュ、RIZINチャンピオンのキョージ・ホリグチ、UFCのアレッシャンドリ・パントージャという素晴らしいチームメイトと、しっかりとトレーニングをして、あの試合に臨んだ。成長していたし、力強いファイトができたと思う」

──堀口選手ともチームメイトなのですね。

これがバラルトの普段着?!

「キョージとは、とても仲が良いよ。

僕は結構、おしゃれに着飾るのが好きでヘアスタイルや服装も色々と拘りを持っているんだ。そうしたらキョージはいつも『プレイボーイみたいだ。それでマイアミに遊びに行くのか』ってからかってくるんだよ(笑)。ホントにキョージとは良い練習をさせてもらっているよ。

ATTではマイク・ブラウンが練習の段階から、しっかりと試合に向けて調整してくれる。それとレスリングコーチのスティーブ・モッコにも凄く助けてもらっているよ。さっきも言ったように軽量級の強い選手が多くて、凄く良いスパーリングができる。皆、やる気に満ちていて良い影響を受けまくっているんだ。

MMAのチャンピオンがいて、ボクシングではボクシングのチャンピオンレベルのスキルを持つ選手、レスリングのチャンピオン、素晴らしい空手ファイターが互いに背中を押し合っているから吸収することが多い。ATTに移籍して、本当に良かったよ」

──そのようななかで戦う猿田選手の印象を教えてください。

「強い選手だし。気持ちの入った試合をするよね。ヨースケ・サルタと戦えることが、凄く楽しみなんだ。エキサイティングな試合になることは間違いないよ。サルタのグラップリングの技術力は相当高い。でも僕も五輪レスラーだからね、負けないよ。凄く興味深い攻防になるだろうね」

──多くのファイターが長身でリーチがあればアドバンテージだという選手が多いです。逆にグスタボは、どの体格が武器になるのではないでしょうか。

「その通りだよ。僕のようなサイズの練習相手はいないことが多いからね。背が低いからこそ、コンパクトに力強い動きができると思っている。僕のコンパクトさが、パワーのあるパンチを生んでいるんだよ」

──戦車のようですね。

「アハハハ。アリガト。アリガト」

──ONEのストロー級はこの階級では他に比肩することがない、グローバルな戦いの場になっています。そのような場所で戦うことをどのように思っていますか。

「そうなんだ、だからONEで戦う理由だといっても過言でないよ。この体重で試合が組まれるプロモーションは多くない。結果、強い選手が世界から集まっている。ただ、僕としてはONEでストロー級王座を取ると、次はフライ級王座を狙うつもりだ。ストロー級と同様にフライ級でも活躍できると信じているよ」

■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■ ONE127対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ジョン・リネケル(ブラジル)

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<53.5キロ契約/3分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

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【ONE127】12日前のオファー、ジヒン・ラズワン戦へ。山口V.V芽生「喧嘩。今回はスポーツじゃない」

【写真】ラズワンの話になると、既に喧嘩モードっぽくもあったV.V芽生 (C)TSP

11日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE127「 Bad Blood」が開催され、山口V.V芽生が12日前のオファーを受けてジヒン・ラズワンと対戦する。

デニス・ザンボアンガ、ジュリー・メザバルバを相手に2連敗中のV.V芽生はショートノーティスで試合に対して、「喧嘩だ」と言い放った。


──4日前の月曜日、都内某所でリングサイド・アナウンサーをしている芽生選手を目にしたような気がしたのですが(※取材は2月2日に行われた)。あの時は、ジヒンと戦うことは決まっていたのですか。

「あの時……ちょうど、行きの車のなかで決まりました。日曜日にオファーがあって、もともとは3月に試合ができないかリクエストを掛けていたので、その契約書が届いたと思いました。そうしたら2月11日だから、『これ、日付間違えていますね』ってことで、確認を取ってもらったんです(笑)」

──そうしたら間違いでなかったと。打診でなく、いきなり契約書が届いたのですね(笑)。

「ハイ、突然届いたので日付が違うと思ったんですよ(笑)。でも、日付が間違っていないことが分かったので、直ぐに『やります』と返事をしました」

──3月に戦うつもりだったとすれば、対戦相手がジヒンだとは思っていなかったのではないですか。

「そうですね。3月だと他の選手での話できていて、私はすぐにやると言っていましたけど、そこから返答はなくて……。結果、この試合の連絡が来ました」

──なんとも……それでも、12日後の試合を即答で受けたと。

「最初は 3月や2月25日の大会で試合がしたくて、そこを視野に入れて練習をしていたので、キャッチウェイトだったら出ますということは伝えていました」

──53.5キロという数字は?

「切りが良いので(笑)。あんまり考えていなかったです。水抜きが必要ない体重で戦いたいと思いました」

──なるほど、キャッチウェイトの体重が56キロに近いぐらいだと、体重を落とすよりも練習をしたいということで心配するところなのですが、1.3キロ上乗せだと練習をしてきていたはずだと安心できました。

「そうですね、普段から体重を増やし過ぎないように気をつけています。正月で少し増えましたけど(笑)、55キロはいかないようにしています。あまりオン・オフで体重が変わるようにしたくなくて、動きやすい体重にしています。もっと絞って筋量や動けるパワーをつけたいという希望もあるので」

──このタイミングで受けた試合。ジヒン・ラズワンの印象を教えてください。下の選手で、猫のヘッドホンをして可愛い子ちゃんキャラなのかと。

「あんまり油断せず、フィジカルでバンバン来るぐらいの気持ちでいます」

──フィジカルが強いという風に捉えているのですか。

「そういう風にしています。インスタとか見ても、体は割りと大きいので」

──相手との比較ではなくて、自身の感覚として体力が落ちてきたと感じることはありますか。

「年齢を重ねることでフィジカルが落ちることもあるでしょうし、超越することもあると思っています。実際に一緒に練習している重鎮たちは、そういうことはどうでも良いというスタンスで戦っていますし。『年を取って、どうなのか?』って疑問を持たれていて、勢いで勝てるのが格闘技の面白いところだと思うんですよね。だから、そういう風に思われるパフォーマンスを見せることができたら、面白いかなって思います」

──私の一番付き合いの長い異性は家内になるのですが、当然一般人ですし体を鍛えているわけでもない。体の不具合は多くなっています。ただし、人間としての強さはどんどん増しているなと感じます。芽生選手もそういうところはないですか。

「ありますね(笑)。どんどん図太くなっていますね。でも、自分よりも年上の方々と付き合っているともっと凄いので。あのう……本当に良い意味で見習っています」

──その年上の方々から『山口芽生はすぐにこっちを年長者として、自分は世代が違うと強調する』というクレームを頂いたことがあります(笑)。

「アハハハハハ。だって私は下ですから(笑)」

──女子MMAが見向きもされなかった時代からやってきたという自負は、素晴らしいと思います。ただし、実際に若い力は台頭しています。自負だけでは勝てないなか、芽生選手自身の成長をどのように感じていますか。

「自分の良さを出すために、色々と新しいことにトライしてきました。そうするとバランスが崩れたりしたことがあって、そこを見直してきました。その部分に関しては、かなり調整できつつあると思います。

それにフィジカルはそんなに心配したことはないです。だからそこよりも、テクニックを身につけたり、外国人特有のダイナミックな動きに負けない戦い方をすることが、フィジカルだけでなくメンタルも含めて必要だと思って。そこをいつも意識してやってきました」

──外国人選手特有のダイナミックな動きとは、実際に戦ってどういう点なのですか。

「雑なんですけど、動きが大きくて持っていかれてしまう。そういうところですね」

──それはデニス・ザンボアンガ戦、ジュリー・メザバルバ戦でも見られましたね。

「ハイ。だからテイクダウンを狙った時も、一度組むと放したくなくなってしまうんです。でも今回はそうじゃなくて一度離れて打ち合ってから、また組みつくとか展開を積極的に創ろうと思います。フィジカルやテクニックだけに頼るのではない、バランスを取ったMMAを戦いたいと思います」

──いきなり試合モードにすることは、心身共に可能でしたか。

「喧嘩です。今回はスポーツじゃないです。私、喧嘩したことないんです。でも、常に喧嘩をしたいとか、乱闘したいっていう気持ちがあって」

──そうなのですか! 意外です。

「ありますよ。ソフトボールをやっていた時とか、相手チームと乱闘したいなって常に思っていました。そういう抑えてきた気持ちを出すチャンスです」

──つまり受けた時点で、臨戦態勢なわけですね。

「逆をいえば、何があっても怖くない。めっちゃ準備してきて、途中でスタミナが切れましたとかって嫌ですけど。10日だから、別に良いでしょって。良い感じに吹っ切れています」

──気持ちは喧嘩でも、MMAとしてジヒンのどういうところに気をつけないといけないと思っていますか。

「さっきも言いましたけど、フィジカルと下からの寝技に気を付ける。でも、積極的に攻めたいと思っています」

──ジヒンにインタビューをした時に、立ち技でも自分にアドバンテージがあると言っていました。

「ホントですか。なるほど、そこは見せてもらいしょう。なんか頭が良さそうで、良くないですね。まぁ、必ず勝ちをもぎ取ります」

■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■ ONE127対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ジョン・リネケル(ブラジル)

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<53.5キロ契約/3分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

The post 【ONE127】12日前のオファー、ジヒン・ラズワン戦へ。山口V.V芽生「喧嘩。今回はスポーツじゃない」 first appeared on MMAPLANET.
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ABEMA MMA ONE ONE Empower   アリス・アンダーソン キック ジュリー・メザバルバ チャンネル ビー・ニューイェン ボクシング モン・ボー リトゥ・フォーガット リン・ホーチン 平田樹

【ONE Empower】落選からの復活、モン・ボーと対戦、リトゥ・フォーガット「どの試合も一番大切」

【写真】インドで知らぬ者がいない、姉を持つリトゥ。インド女子MMAのパイオニアだ(C)MMAPLANET

本日3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Empower」。同大会で開幕する女子アトム級ワールドGP1回戦でリトゥ・フォーガットがモン・ボーと対戦する。

4月29日に収録され5月15日に中継されたONE DangalでGP出場を1カ月後に控えながら、インド一有名なレスリング一家で育ったレスラーのリトゥは、打撃のスキルを確かめるために出場しビー・ニューイェンにキャリア初黒星を喫した。結果、GP出場権を失ったものの、大会の延期を経てで再び出場権を得ることとなった。

の延期期間、リトゥは今大会の1カ月強前──7月30日に開催されたONE Battle Groundにまたも強行出場するとリン・ホーチンを破り、GP出場を再び手繰り寄せた。この仕切り直しの一戦を経て、彼女が何となく掴んでいた自信は確信に変わったという。


──前回、インタビューをさせていただいた時はダンガル大会の直前でした。そしてビー・ニューイェンに敗れ、一度はGPメンバーから外れましたが、7月のBattle Ground大会でリン・ホーチンを下しGPメンバー返り咲きました。今の心境を教えてください。

「今は凄くワクワクしているわ。いよいよGPが始まるわけだし。ニューイェン戦の敗北……あの裁定には、ビックリして。信じられなかったし、残念というよりショックという表現の方が的を射ていたわね」

──打撃を効かされ、テイクダウンで疲れたリトゥでしたが、最後まで勝負を諦めていなかったです。特に最終回の魂のテイクダウンは素晴らしかったです。

「ありがとう。勝ち負けはどのスポーツでもつきもので、勝利から学べることよりも、敗北が学べることの方が大きいわ。そういう意味でも凄く勉強になった試合だった。戦いは少しでも早く、フィニッシュしなくちゃいけない。そういう気持ちで戦うことが必要だと、あの試合で学んだの。

それでも私は負けていなかったと思っているけど。できればスコアは皆が一目瞭然で分かるオープンスコアにしてほしいわ。確かに……試合中に少しミスもしたわ。GPのメンバーから外されたから、とんでもないぐらい動揺しちゃって。でも、私がONE女子アトム級で最強の1人だということを証明して、GPに戻るんだっていう気持ちでリン・ホーチン戦に臨んだの。あの試合ではGPで戦える力を証明できたと思っている」

──積極的に打撃を使っていましたね。

「毎試合、打撃は良くなっている。それでも自信をもって使うまでには至っていなかった。でも、この前の試合で確信をもって打撃を使えたわ。結果的にGPで戦うことができたので、この自信が上手く作用するはずよ。これから一つ一つ勝っていって、必ずタイトルを手にするわ」

──リン・ホーチン戦の前から、あの試合で勝てばGPに戻れるという確約があったのですか。

「皆、私がビー・ニューイェンに負けていなかったことは分かっていたはず。ジャッジがあんな風に裁定しただけで。だから私は自分の力を示そうと思って戦ったの。もう1度、自分の価値を上げないといけないから。ただ試合前に、勝てばGPに戻れるということは聞かされていなかった。でも私はその気でいたの」

──ではGP初戦の相手であるモン・ボーの印象を教えてください。

「タフな競技者で、私より経験が豊富ね。でも経験が全てじゃない。次の試合でファンはこれまでの私とは違う一面を見ることになるでしょうね。モン・ボーのようなタフな相手だからこそ、インドの虎はこのチャレンジに燃えているのよ」

──モン・ボーはGP参加者でも、特に体格に恵まれた選手だと思います。彼女のフィジカルをどのように感じていますか。

「このGPに出場する選手は、皆が揃って高い能力を誇っている。ただ、彼女がベストかどうかは戦ってみたら分かることよ」

──シンガポールは5月以降ロックダウンもあり、7月には再びジムがクローズされた期間もあったかと思います。

「練習に関しては少し難しい面もあったから、神経質になっていた時期もあったわ。でも、試合前だけ練習をしてきたわけじゃないし。ずっと練習してきたことが、この試合に生きることになると信じているわ」

──キャリアで最重要な試合になるかと思います。

「確かに、とても大切な試合ね。でも、それはこの試合がということではなくて、どの試合もとても大切な試合という意味で。この試合が重要で、他の試合がそうじゃないなんてことはないし。どの試合も一番大切な試合で、全力でチャレンジするモノよ。

何より私は、ONEにとって初めてのオール女子大会のGPで戦えることを誇りに思っているの。この大会がONEの未来に強い影響を与えることは間違いないでしょうね」

──リトゥのお父さん、お姉さんが題材になった映画「ダンガル きっと、つよくなる」では、ある女性が『インドの娘はただ子供を生むだけの道具。でも、あなたたちは違う。愛されている証拠』と話すシーンがありました。現状のインドがどうなのか、私は分かっていませんが、仮にそのような境遇にある女性たちに、今回の大会を通して伝えたいことはありますか。

「インドもあの映画の上映後、随分と変わったわ。それでも全てのインドの女性……インドの自身のことを顧みることができない女の子に対して、『揺ぎ無いに信念があれば、どんな逆境だって打開できないことは決してない』って伝えたいの。これ以上、言葉にすることは難しいけど、それは私の姉がやってのけたことだから」

■視聴方法(予定)
9月3日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App

■ONE Empower 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者] ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
リトゥ・フォーガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
アリス・アンダーソン(米国)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

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MMA ONE ONE Battle Ground03   ジェネリン・オルシム ビー・ニューイェン

【ONE Battle Ground03】ラカイのサブミッションマシーン? ジェネリン・オルシムがニューイェン破る

【写真】テイクダウンされると同時に、オモプラッタからフットチョークを狙うオルシム (C)ONE

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
Def.3-0
ビー・ニューイェン(米国)

勝てばアトム級GP補欠戦出場となる一戦。左を伸ばしたニューイェンが、即テイクダウンを決める。立ち上がったオルシムがニンジャチョークへ。背中をつけたニューイェンに対し、オルシムが絞めを解く。すぐに立ち上がったニューイェンの腕を狙ったオルシムは、ボディロックで倒されると、オモプラッタ&フットチョークからアームロックを狙う。

タップしてもおかしくない状態から前転してスクランブルに持ち込んだニューイェンがこもボディロックテイクダウンを決める。サブミッションに入らせず、パスからマウントを取ったニューイェンがパンチを落とす。オルシムは頭を抱えて立ち上がろうとするが、ニューイェンがバックを取り両足をフックする。前方に落とされたニューイェンは鉄槌を被弾し、サイドで抑えられ──ノンストップアクションの初回が終わった。

2R、左オーバーハンドを放つニューイェンが、左フックを当てる。オルシムの右にも左を合わせるニューイェンだが、ヒザを腹にもらう。パンチのニューイェン、オルシムは首相撲からヒザを出したいが阻まれる。オルシムは左ミドルも、これは軽い。ニューイェンが左ストレートを入れ、右フックも逆にオルシムの右ストレートが当たりダウンを奪う。

クローズドガードにエルボーを落とすオルシムは、その後はトップキープに努める。ニューイェンはクローズを続け、ブレイク待ちか。腰を切ったニューイェンの腕十字を体重をかけて潰すオルシムがエルボーを落とし、2Rもリードを広げた。

最終回開始直後にダブルレッグを決めたニューイェン。ハーフで抑え、枕でプレッシャーを与える。3/4マウントからハーフ戻されたニューイェンがパス狙いも、体を捻ったオルシムがスタンドへ戻る。ジャブに右を合わせようとするオルシムは、パンチのかわし方は良くない。ダブルから小外を切られたニューイェンは、オルシムのヒザを受けて離れる。両者、疲れて動きが落ち、手数も少なくなり試合は残り1分に。

テイクダウン狙いをかわしたオルシムは、続くダブルレッグにケージに押し込まれるが、倒されずウィザーでバックも許さない。ニューイェンは払い腰を決め、マウント取ってパンチを落とすも、オルシムが足を戻す。ニューイェンは立ってパンチを落とし時間に。

最終回を取り返したニューイェンだが、極めでニアフィニッシュ、そしてダウン奪ったオルシムが判定勝ちを決めた。


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