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45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC70 アコ キック パク・ジョンウン

【Road FC70】アコ、ジョンウンの右ストレート・ハイ→パンチの連打を浴びてレフェリーストップで敗れる

【写真】パク・ジョンウンが速攻ストップ勝ち(C)ROAD FC

<50キロ契約/5分3R>
パク・ジョンウン(韓国)
Def.1R0分55秒 by TKO
アコ(日本)

サウスポーのアコがジャブとインロー、左ストレートで飛び込む。ジョンウンが右ストレートでアコに尻餅をつかせると、立ち上がったアコに右ストレートを連打。アコをケージまで後退させると右ハイキックからパンチをまとめる。これでアコがガード一辺倒になったところでレフェリーが試合を止めた。


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45 AB Black Combat Black Combat10 DEEP DEEP JEWELS DEEP118 HIME MMA MMAPLANET o RIZIN UFC イ・ソンハ ジアス・エレンガイポフ パク・シユン パク・ジョンウン ユ・スヨン ライカ 伊澤星花 山本アーセン 木下尚祐 江藤公洋 神田コウヤ 福田龍彌 秋元強真 酒井リョウ 雅駿介 青井人 須田萌里 鹿志村仁之介

【DEEP118&DEEP JEWELS44】バンタム級転向の福田龍彌に、雅駿介のムエタイが爆発か! そして、伊澤降臨!!

【写真】福田が階級を変えることで予測できない局面が多く、非常に楽しみな一戦だ(C)MMAPLANET

24日(水)、DEEPより3月9日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP118 Impactの追加カードを発表されている。
Text by Manabu Takashima

既にメガトン王座統一戦=ロッキー・マルチスネス✖酒井リョウ、フェザー級選手権試合=神田コウヤ✖青井人、フェザー級王者イ・ソンハ✖江藤公洋という3つタイトル戦を含む7試合が明らかになっていた同大会に、さらに3つのマッチアップが加わった。

その一つが、福田龍彌がバンタム級に階級を上げて雅駿介と相対するバンタム級3回戦だ。


福田は9カ月をかけて行われたフライ級GPを制し、昨年9月にはRIZINで山本アーセンにTKO勝ちを収めると、12月にはNAIZA FCでフライ級王座に挑戦。結果はジュースパワー全開のジアス・エレンガイポフのテイクダウンの猛威に判定負けを喫した。

それでも「お前なら、ステロイドを打つとUFCでチャンピオンになれるぞ」というカザフスタンのMMA関係者から声を掛けられたという話が伝わってくるほど、強さという面でも中央アジアに足跡を残していた福田。帰国後インタビューでバンタム級転向も示唆していたが、早くも実現することとなった。

対する雅は、2023年は3連勝と右肩上がりの勢いがある。国内ムエタイ三冠王はテイクダウンに圧倒的な強さを見せるようになり、TD&コントロールで3試合連続の判定勝ち──つまりドミネイト力を見せてきた。

とはいっても福田は過去に雅が戦ってきた相手と比較すると、MMAファイターとしての完成度の高さはピカ一だ。テクニシャンながら乱打戦もできる打撃、テイクダウンから寝技に関しても攻防どちらも無難以上にこなす総合力は。GPの各試合を見れば明らかだろう。

気になるフィジカルの差だが、福田の水抜き減量は過酷そのもので、バンタム級の方が無理がないという見方も成り立つ。そんな福田に対してだからこそ、雅の持つ首相撲&ヒジ、ヒザ──そして崩しというムエタイ力が生きるのではないだろうか。ムエタイに頼ることなく、MMAで勝ち続けた1年を経たからこそ、雅のムエタイがMMAで最大限に生きる。そんな時を迎えた──という期待感が確実に持てるのが、今の雅だ。

現在、ユ・スヨンが持つDEEPバンタム級のベルト、国内の情勢を見てもこの一戦の勝者が次期挑戦権を獲得することは間違いないだろう。

この他、17歳の超新星=秋元強真が鹿志村仁之介に挑む一戦と日比野”エビ中”純也✖木下尚祐戦というバンタム級2回戦も決定している。

また3月24日(日)に港区のニューピアホールで行われるDEEP JEWELS44では20日のBlack Combat10で物言いがつく内容ながら須田萌里を破り、Black Combat女子アトム級王座の防衛に成功したパク・シユンが、ついにDEEP JEWELSアトム級王座の防衛戦で伊澤星花の挑戦を受けることが決まっている。

指導者とともにレスリングが強いことで、絶対的に伊澤越えに自信をうかがわせるパク・シユンだが、伊澤のテイクダウンと即・極めサブミッションへの防御力はいかほどのものか──ビッグマウスの真価が問われるタイトル戦だ。

同大会では同じ韓国からパク・ジョンウンも参戦し、HIMEと49キロ契約3回戦で戦う。日韓ストライカー対決という見方もできるが、それだけにパク・ジョンウンのグラップリングに対するHIMEの受けの強さと、ストライカーと対した時の打撃の強さが問われる一戦となろう。

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【Black Combat10】敵地で王者パク・シユンに挑戦、須田萌里「私は自分のスタイルを貫く」

【写真】1月19日にBlack Combat10の計量が行われ、須田は47.74キロ一発クリアで笑顔を浮かべた(C)MMAPLANET

J-MMA 2023-2024、第七弾・須田萌里&雄律の姉妹インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

後編では姉・萌里のBlack Combat女子アトム級王座挑戦について話を訊いた。萌里は1月20日(土・現地時間)にソウル・ソンブク区にある高麗大学校ファジョン体育館で開催されるBlack Combat10にて、パク・シユンが持つ同女子アトム級王座に挑む。パク・ジョンウン戦のKO負けを経て、現在に至る自身のファイトスタイルとパク・シユン戦について語ってくれた。

<須田萌里&雄律インタビュー Part.1はコチラ


――萌里選手にとって2023年は、どのような1年でしたか。

萌里 いろんなことを経験できましたね。負けも経験しましたし。

――敗戦といえば、5月にはパク・ジョンウンにKO負けを喫しています。それまで打撃を強化していたとはいえ、なぜ1Rから打撃のみの勝負に行ったのでしょうか。

萌里 エヘヘヘ。

――微妙な笑いですね。

萌里 何発か良いのが当たったので、イケるかなぁと思ったんです(苦笑)。

――このような敗戦の時、お父さんの智行さんはどのように見ているのですか。

智行 パク・ジョンウン戦にかんしては、娘が作戦を無視したんですよ。『あ~あ、打ち合いはアカンて言うたのになぁ』と思いながら……。

雄律 たまに思う時があるんですよね。パク・ジョンウン戦は特に、『なんで打撃でやるんかな?』って。すごく勿体ないなぁ、という試合でした。直接は言ってないけど(笑)。

萌里 ……(苦笑)。

――MMAと柔術を並行して戦っている場合、一方で敗戦を経験すると、もう一方の試合出場を抑えようとするケースもあります。萌里選手はMMAでパク・ジョンウンに、グラップリングでマユミ・グラップリングシュートボクサーズジムに敗れた時、何かしら方向転換などは考えなかったですか。

萌里 たとえば柔術をやらずにMMAだけ出るとか、そういうことは全く考えなかったですね。ただ、私はやっぱり組みの選手なので打撃にこだわらず、もっとしっかり組みに行くって考え方に変わりました。

智行 ウチの場合、柔術をやめるという考えはないです。MMAで勝つためにも柔術は大切な要素ですからね。

――なるほど。パク・ジョンウン戦までは、しっかりと打撃の攻防に対応しながら組みに行くスタイルを強化していたと思います。それが9月のケイト・ロータス戦からは、開始早々から組みに行きました。

萌里 あれも作戦です。ケイト戦は『最初から組みに行け』という指示が出ていました。11月の彩綺戦も、『打撃をやらんでも寝技だけで勝てるかな』って。さっきの話でいうと、打撃か寝技か――っていうより、もっと賢く戦わないといけないと思ったんですよ。

引き込むことについても、組んでからテイクダウンを奪うことができたら、それが良いです。でもテイクダウンを奪うまでには、すごく体力も必要じゃないですか。そこで削られて後半に影響が出るなら、引き込んだほうが良い時もあって。引き込みやったら自分の好きな形へ楽に持っていけるから、っていうのも大きいです。

――そして2024年初戦は、韓国Black Combatでのタイトルマッチが決定しました。今回、雄律選手も同行するのですか。

雄律 いえ、僕は行かないです。すごく寒そうですよね……。

萌里 今日はマイナス11度とかって出ていましたよね。とりあえず会場は暖かいから大丈夫だとは思うんですけど(笑)。

――萌里選手は昨年2月に韓国で開催された、DEEP×Black Combatの対抗戦の第一弾を現地でご覧になっていますよね。

萌里 映像や盛り上がり方が凄いですよね。日本のDEEPとも違う良さがあって、次は自分がそこで試合することになって楽しみです。

――Black Combat女子アトム級王者パク・シユンは、昨年9月に行われたDEEPとの対抗戦で大島沙緒里選手を下し、DEEPジュエルスのベルトも巻いています。

萌里 パク・シユン選手はまだDEEPジュエルスの試合が2回目だったのに、ベルトを持っていき――私はずっとDEEPジュエルスに出ているのに、「なんでソッチが先なん?」と思いました(苦笑)。

――萌里選手にしてみれば、列に割り込まれたようなものですか。結果、割り込んできた選手が勝利したことに対してはいかがですか。

萌里 結果は結果なので仕方ないけど……。その時に「今度は私が!」と思いました。

――ではパク・シユン選手の印象を教えてください。

萌里 まず赤林檎選手との試合は、私も同じ大会でアマチュアの試合に出ていたので、現地で見ていました。大島さんとの試合では赤林檎戦とも、その後に出ていたBlack Combatの試合ともスタイルが違っていて。試合ごとに違うスタイルで戦えるのでしょうし、とても難しいタイプだと思います。

――では今回、パク・シユン選手はどのようなタイプで戦ってくると思いますか。

萌里 大島戦と同じように、私との試合でも徹底して組まれないように戦うんじゃないかと思っています。相手がどう来ても、私は自分のスタイルを貫くだけですね。

――なるほど。最後に須田家の2024年の目標を教えていただけますか。

智行 今年のテーマは海外での挑戦ですね。まず萌里が韓国でベルトに挑戦します。雄律も海外で試合をさせたいと思います。今年でキッズの試合に出るのは最後になるんですよ。だから一番強い緑帯で優勝してからアダルトへ――と考えています。


■Black Combat10計量結果

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ:65.9キロ
ユ・スヨン:66.2キロ

<Black Combatフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]シン・スンミン:65.5キロ
[挑戦者] ソン・ユチャン:65.6キロ

<Black Combatフライ級選手権試合/5分3R>
キム・ソンウン:57.5キロ→57.3キロ
駒杵嵩大:56.6キロ

<ライト級/5分3R>
大原樹理:70.8キロ
ファン・ドユン:70.8キロ

<バンタム級/5分3R>
キム・ソンジェ:61.4キロ
パク・ソンジュン:61.8キロ

<Black Combat女子級選手権試合/5分3R>
[王者]パク・シユン:48.2キロ
[挑戦者] 須田萌里:47.74キロ

<フェザー級/5分3R>
パク・チャンス:65.8キロ
中村大介:65.8キロ

<フライ級/5分3R>
ジョン・ウォンヒ:57.0キロ
キム・ウジェ:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
山本聖悟:61.5キロ
イ・ソンウォン:61.5キロ

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45 DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS41 DEEP JEWELS42 DEEP JEWELS43 DEEP Nagoya Impact2023 DEEP Tokyo Impact Deep Tokyo Impact2023#02 Gladiator Jr.BORDER MMA MMAPLANET o RIZIN Special YouTube   ケイト・ロータス パク・ジョンウン ブラジリアン柔術 ライカ 修斗 彩綺 斎藤 斎藤裕 桐生祐子 牛久絢太郎 須田萌里

【Special】J-MMA2023─2024、須田萌里&雄律─01─「小学校の卒業式で『夢はRIZINフェザー級王者』と」

【写真】左から須田萌里と父・智行、そして雄律という大阪の柔術&MMA一家(C)MMAPLANET

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Shojiro Kameike

J-MMA2023-2024、第七弾は大阪スコーピオンジムの須田萌里&雄律の姉弟に話を訊いた。姉の萌里はMMAを戦う一方で柔術の試合にも出場し、昨年は父の智行さんから茶帯を授けられた。対する弟の雄律は、ジュニア/キッズでなんと45戦に出場! 前編ではプロ興行のプロモーターからも熱い視線を向けられているという、雄律を中心に話が進んだ。

■2023年須田萌里戦績

2月19日 JBJJF修斗杯柔術選手権2023
女子アダルト紫帯ライトフェザー級 優勝

3月25日 DEEP Tokyo Impact2023#02
〇2R0分53秒 by RNC 桐生祐子(日本)

5月28日 DEEP JEWELS41
●1R4分27秒 by TKO パク・ジョンウン(韓国)

7月10日 IBJJF Asian Jiu-Jitsu Championship 2023
女子アダルト紫帯ライトフェザー級 準優勝

8月6日 DEEP Nagoya Impact2023公武堂ファイト04 ※グラップリングマッチ
●0-3 マユミ・グラップリングシュートボクサーズジム(日本)

9月10日 DEEP JEWELS42
○3-0 ケイト・ロータス(日本)

10月8日 JBJJF第24回全日本ブラジリアン柔術選手権
女子アダルト紫帯ライトフェザー級 優勝

11月22日 DEEP JEWELS43
○1R0分49秒 by 腕十字 彩綺(日本)

■2023年須田雄律 主な戦績

1月22日 第6回全日本キッズ/ジュニア修斗選手権大会
ジュニア修斗 48キロ以下級 優勝

4月29日 グラジエイターカップ03
ビギナー -61.2キロ級 優勝

7月17日 JBJJF第15回全日本キッズ柔術選手権
ティーン2橙帯ミディアムヘビー級 準優勝

8月11日 Jr.BORDER23 2nd
ジュニア修斗部門 MVP

9月24日 アマチュアDEEP公武堂ファイト53
○1R0分41秒 by RNC 奥村駿(日本) ※優秀賞獲得

10月7日 JSCC修斗チャンピオンズカップ2023 vol.02
ジュニア修斗男子53キロ以下級 優勝

11月3日 Jr.BORDER24 第7回全日本キッズ/ジュニア修斗選手権大会
ジュニア修斗56キロ以下級 優勝

11月5日 Gladiator-Cup04
ビギナー -61.2キロ級 準優勝

12月2日 JBJJF第6回全日本キッズ柔術オープントーナメント
ティーン2橙帯ウルトラヘビー級 優勝


――今回は姉弟揃ってのインタビューで、雄律選手にお話を訊くのは初となります。まずは雄律選手の2023年を振り返ると、1年で45戦35勝10敗という戦績は凄いですね。萌里選手もMMAの試合に出場しながら、柔術のビッグタイトルも狙っていました。

萌里 弟が試合に出ているので、『負けていられへんな』という気持ちはありました(笑)。

雄律 僕はキッズの間にいろんなタイトルを獲りたいので、どんどん試合に出ていました。その僕に、お姉ちゃんが付いてきていますね。

萌里 アハハハ。雄律はもう何でも出ていますから。

雄律 でも、こんな試合ペースは今年ぐらいで。去年も結構試合をしましたけど、コロナ明けで今年から大会も戻ってきたんです。

智行 雄律も今でこそ勝っていますけど、もともとはメチャクチャ弱くて。柔術も勝敗がやっとイーブンになったぐらいで(現在56勝50敗1分)、ずっと負け越していたんですよ。

雄律 勝てるようになってきたのは、小4~5ぐらいからです。それまでは10連敗して、1勝してまた10連敗とか。

――それまで雄律選手が勝てなかった理由は、何だったのでしょうか。

智行 ただ単に弱かったな。

雄律 身体も弱かったし、小さかったからかな(苦笑)。

萌里 当時は練習中も結構ふざけていましたからね。練習の途中でも喋っていたりとか、真面目にやっていなくて。練習には来ていても、練習への取り組み方は良くなかったと思います。でも最初は練習も週1やったのが、どんどん練習回数も増えていって。

雄律 小さい頃は自分が進んで格闘技をやっていたというよりは……。

萌里 やらされていた?

雄律 アハハハ! 最初は自分も格闘技をやりたいという気持ちがあったけど、途中から変わってきました。でも途中から練習回数が増えてきて、なのに試合で勝てないから(苦笑)。小4ぐらいから格闘技が好きになってきましたね。

萌里 それまでは嫌いやったん?

雄律 小2~3ぐらいは遊びたかった(笑)。でも今は、同じ年代の人たちも同じぐらい試合をしているから、自分もこれぐらい出ても良いかなって思う。

――同年代のライバルには、どういった選手がいるのでしょうか。

智行 山里エンゾ君、マツオ・クリスチャン君とかかな。

萌里 尾崎裕二郎君も。

雄律 あと河野大樹君かな。ずっとライバルに負けてから勝つ、っていう繰り返しです。

智行 とりあえず同年代の強い子には、負けてからリベンジしているよなぁ。

――ジュニアやキッズの世代は、年間これだけ試合をこなしている選手が多いのですか。

智行 トップ選手は試合数が多いですね。それこそ毎月のように試合に出ていると思います。でも雄律の試合数は、「出すぎちゃうかな」とは思いますけど。

――お父さんの方針ではなかったのですか。

智行 まず去年は「出られる試合は全て出よう」と決めたんです。スケジュールが合うものは全部出ました。そうしたら、この試合数になって(笑)。

――11月3日のジュニアBORDERでお会いした時、2日後のグラジエイターカップにも出場すると聞いて驚きました。

智行 連日で試合をしたこともありますよ。柔術の試合に出た翌日にMMAをやったりとか――しかも大人のMMAの試合に出て。

――雄律選手はまだ中学2年生です。フレームが異なる大人と試合をさせると、怪我の心配はありませんか。

智行 中学生になってからは、ジムでも大人の会員さんと練習しているんですよ。その練習のなかで体重がある人でも、パワーがある人でも対処できていて。だから「大人と試合をしても怪我はせえへんやろうな」と思っています。今はまだ何でも経験の段階なんですよね。プロになったら帯も体格も関係ないじゃないですか。今のうちに、やりたいことはやっておく。負けるなら、今のうちに負けておくほうが良くて。

――なるほど。弟の雄律選手のほうが、萌里選手よりも先に柔術を始めたのですよね。

萌里 雄律が始めたのが2015年1月で、私は2015年3月ですね。

智行 スコーピオンジムでキッズを始めたキッカケは、まず僕がキッズ上がりの子にボコボコにされたんです。その時、代表(恒冨嘉徳スコーピオンジム代表)に、「10年後に日本一を獲るキッズを育てるからキッズクラスをやらせてくれ」とお願いして。キッズクラスを始めるために、まず雄律に柔術を始めさせました(笑)。

――その時、萌里選手は雄律選手と一緒に始めようとは思わなかったのですか。

萌里 最初は「何かやっているなぁ」と思うぐらいで、特に興味はなかったです。でも練習を見ていると雄律が下手やったんですよ。だから「私のほうが上手くできるわ」って(笑)。

雄律 確かに、お姉ちゃんが始めたら一瞬で抜かれたわ。当時は何も思わんかったけど、今となっては少し悔しい(笑)。

――ジュニアBORDERの試合では、距離を取りながら組んで勝っています。至近距離での打撃戦をやろうとは思わないですか。

ジュニアBORDERで見せた蹴り&寝技も戦略だった。プロデビューが期待されている(C)MMAPLANET

雄律 ジュニアBORDERは顔面打撃(パンチ)がないので、そこまで考えないです。効かないから寝技に行ったほうが良いですよね。

智行 あのルールは寝技をしているほうが強いと思います。寝技で関節技の形に入って、見込み一本を取るほうが勝ちに近くて。

――では顔面へのパンチ攻撃が認められているアマチュアDEEPに出場した時は……。

雄律 速攻で組みました(笑)。

――アハハハ。

雄律 相手がストライカーやったので、速攻で組んでRNCを極めました。

――雄律選手はMMAでもキッズやジュニアの大会で優勝し、すでにプロ興行のプロモーターからも声が掛かっていると聞きます。

智行 そうですね……。会場に行くたび、プロモーターさんからは「将来プロになったら出てね」と声をかけていただいています。

――雄律選手は、いつからプロのMMAファイターになろうと思ったのですか。

雄律 小6の時に、将来はプロのMMAファイターになろうと思いました。

萌里 アハハハ! そういえば――。

智行 思い出し笑いしとる。

萌里 小学校の卒業式で将来の夢を言う時に「MMAでRIZINフェザー級チャンピオンになります!」って、階級も決めていたんですよ(笑)。

雄律 あの時は自分で勝手に考えた(笑)。当時RIZINで一番面白い階級やったから。

萌里 2年前なので、牛久絢太郎選手が斎藤裕選手に勝ってチャンピオンになった頃ですね。

智行 ちょうど牛久君と会って、練習も見てもらっていたころやったらから、そういう気持ちになったんやな。

雄律 身長が今のままならフライ級かバンタム級で、もっと伸びたらフェザー級かライト級でやりたいです。どの階級でやるとしても、チャンピオンになるという目標は変わらないです。

<この項、続く>


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DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS42 MMA MMAPLANET o ケイト・ロータス パク・ジョンウン 須田萌里

【DEEP JEWELS42】引き込みから腕十字&足関節――柔術にこだわった須田がケイトに再起の判定勝利

【写真】とにかく組み、極めにいった須田。そこに彼女の意志が見える (C)MATSUNAO KOKUBO

<49キロ契約/5分2R>
須田萌里(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.19-19 ※マスト判定は須田
ケイト・ロータス(日本)

開始早々、須田が組んだ。ケージ際でボディロックから揺さぶるも、ここでケイトが押し倒す。しかし須田は下からケイトの右腕を取って腕十字へ。完全にケイトの右腕は伸びているが、やはり関節が柔らかいのかケイトはタップせず。そのまま須田の頭を抑えて腕を抜く。すぐに須田はシングルレッグで立て直すも、再び引き込んだ。立ち上がったケイトがガードの中に入ってくると、腕十字から足へ。足を抜こうとしたケイトを追いかけトップを奪う。

パスした須田はマウントに移行しようとしたが、ケイトがハーフで守る。さらにクローズドガードまで戻したケイトの顔面に、須田がパンチとヒジを落とし、ストレートフットロックへ。立ち上がろうとするケイトの足を離さず、ヒールに切り替える須田。足を抜いたケイトがパウンドを浴びせるも、ケ再びケイトの足を取った須田がヒール、さらにヒザ十字で攻め込んだ。ラウンド終了間際に立ち上がった両者は、打撃を出しながら初回を終えた。

最終回、須田がダブルレッグからボディロックに切り替えてドライブする。ケージ際で引き込む須田はケイトの右腕に狙いを絞る。ケイトが体を起こすと、須田が抱え込みながら右腕に腕十字を仕掛ける。ケイトは回転して腕を抜いた。須田が背中を着けたままだったためか、ここでレフェリーがブレイクをかける。

再開後、すぐに組んだ須田がケイトをケージに押し込み、ケイトの首を取ってギロチンへ。ハーフガードのケイトを抑え込む須田は、ケイトのブリッジに合わせて腕十字に移行する。ケイトが腕を抜くとスイープを狙う須田。ケイトもトップをキープするが、下から抱えられてパンチを落とすことができない。ケイトは立ち上がり、マットに背中を着けている須田の顔面にパンチを落とす。しかし須田が足を利かせ、ケイトにポジションを許さなかった。

引き込みから腕十字&足関節と、自身の柔術スタイルで攻め続けた須田が判定勝利。パク・ジョンウン戦のKO負け、さらにマユミGSBにグラップリングマッチで敗れてからの涙の再起となった


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DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS41 MMA MMAPLANET o パク・ジョンウン 須田萌里

【DEEP JEWELS41】須田が打撃の成長を見せるもパク・ジョンウンの右でマットに沈み、涙のKO負け

【写真】衝撃のフィニッシュ--(C)MATSUNAO KOKUBO

<49キロ契約/5分3R>
パク・ジョンウン(韓国)
Def.1R4分27秒by TKO
須田萌里(日本)

ジャブから前蹴りの須田が、右ハイを連続で見せる。左右に回るパク・ジョンウンは打撃を見ているなかで須田がテイクダウンを狙って組みつく。この際、須田の頭がパク・ジョンウンの右目の下に当たり試合が中断される。

再開後、須田は前蹴りとジャブ、ローを繰り出す。パク・ジョンウンは勢いのある右カーフ2つ、須田がそこにパンチを狙う。須田はジャブからテイクダウンを狙うが、パク・ジョンウンが切る。引き込んで須田に対し、パク・ジョンウンは直ぐに立ってローを蹴る。須田もスタンドに戻ると、右ストレート。右ミドルをキャッチされた須田は、ジャンピングガ―ドもパク・ジョンウンが振り払って落とす。

試合は再びスタンド戦となり、蹴り足をキャッチしたパク・ジョンウンが右ミドルを決める。ジャブに右を返し、蹴りにも右を合わせていくパク・ジョンウンがローを入れる。須田も伸びる前蹴り、左ジャブを繰り出すと右ローへ。さらにパク・ジョンウンのローにパンチを合わせ、パンチを纏めて前に出る。

連続でパンチを被弾したパク・ジョンウンだったが、右ヒザに思い切り右を合わせると須田が後方に崩れ落ちる。パク・ジョンウンはパウンドを纏め、レフェリーが試合を止めた。

両手で顔を覆って涙を見せる須田に対し、パク・ジョンウンは「ドント・クライ」と話しかけ健闘を称えた。


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DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS41 DEEP Tokyo Impact Deep Tokyo Impact2023#04 Grachan K-MMA MMA MMAPLANET o ONE Wardog YouTube アム・ザ・ロケット キム・ウジェ キム・ユジョン クォン・ウォンイル ケイト・ロータス チャンネル パク・ジョンウン ピョン・ジェウン 万智 伊澤星花 古瀬美月 渡慶次幸平 越智晴雄 須田萌里

【DEEP Tokyo Impact2023#04】越智晴雄と対戦。フライ級で充実キム・ウジェ「成長した姿を見せる」

【写真】昨日の計量ではリカバリーが相当できそうなボディを披露していた(C)MMAPLANET

本日28日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2023#04にキム・ウジェが参戦し、越智晴雄とメインで戦う。

GPを終えたばかりのDEEPフライ級戦線に、韓国から血気盛んに名乗りを挙げたキム・ウジェ。フライ級の層がそれほど厚くないK-MMAから、スクランブル出場のバンタム級でなく本来のフライ級で準備期間もしっかりとあった。そんなDEEP初出場は、自らの力を証明するための──3度目の正直といえる機会を得たことになる。


――日曜日に越智選手と戦うキム・ウジェ選手です(※取材は24日に行われた)。

「ヨロシクオネガイシマス」

──こちらこそ、宜しくお願いします。今の調子を教えてください。

「ONEで戦っているクォン・ウォンイル選手が開いたP-Boyというジムに加わり、自分がキャプテンとしてやっています。準備期間も十分にあり、コンディションはバッチリです」

──プリティボーイはエクストリーム・コンバットから独立をしたのですね。

「ハイ。独立して選手部も創ってやっています。自分はエクストリーム・コンバットとは違うジムで練習していたのですが、館長が警察官になってチームがなくなってしまったんです。クォン・ウォンイル選手とは仲が良かったので、合流しました」

──そんなキム・ウジェ選手ですが、既に日本で戦った経験がありますね。

「大阪でWARDOG、東京はGrachanで試合をしています。ただ2試合とも急なオファーでバンタム級で戦いました。自分の本来の階級はフライ級なのですが」

──なるほど、フライ級のキム・ウジェは違うと。母国・韓国もフライ級の試合は決して多くないですね。

「韓国のフライ級は選手も少なくて、ほとんど知っている選手ばかりなので日本で試合がしたいと思ってきました。今回、DEEPに出られることになって本当に嬉しいです。フライ級とバンタム級で戦うのは全然違います。普段から63キロぐらいしかないので、バンタム級で戦うと力の差を感じていました」

──そうですね。普通に70キロからは落としてくることも考えられますし。DEEPではフライ級GPが終わったばかり、ピョン・ジェウン選手は準々決勝で敗れました。

「韓国ではフライ級の選手の数が少ないので、日本の方が強いと思っています。ただ自分もフライ級としてまだまだ見せるものがあるので、自分の力をDEEPで見せたいです」

──では越智選手の印象を教えてください。

「動画を視て、身長が低くてアグレッシブなファイターです。でも打撃もレスリングもそれほどじゃない。自分の方が強いと思っています」

──そんなキム・ウジェ選手のストロングポイントを教えてください。

「レスリングに自信があります。素早いステップを生かした動き、そこを見せたいです。フライ級ですし、これまでより良い試合ができる。自信はあります」

──では越智選手との試合、どのような戦いを見せたいと思っていますか。

「韓国のフライ級より日本のフライ級が強いと、前から思っていました。ただ自分も練習環境が充実しており、以前より強くなっています。成長した姿を見せることがデキる自信があります。一つのパターンだけでなく、自然に打撃、寝技と総合力で勝てるよう頑張ります」

■視聴方法(予定)
5月28日(日)
午前11時50分~DEEP チャンネル-YouTube

■ DEEP TOKYO IMPACT2023#04対戦カード

<56キロ契約/5分3R>
越智晴雄(日本)
キム・ウジェ(韓国)

<ライト級/5分3R>
LUIZ(日本)
渡慶次幸平(日本)

<ウェルター級/5分2R>
宮崎直人(日本)
小林ゆたか(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
安永吏成(日本)

<68キロ契約/5分2R>
立成洋太(日本)
コマネチ竜太(日本)

<フェザー級/5分2R>
佐藤勇駿(日本)
相本宗耀(日本)

<フライ級/5分2R>
松丸息吹(日本)
加藤瑠偉(日本)

<ライト級/5分2R>
コマネチゆうた(日本)
後藤亮(日本)

<ストロー級/5分2R>
石井涼馬(日本)
大和田光太(日本)

<フライ級/5分2R>
濱口麗地(日本)
カネタケマン(日本

DEEP JEWELS41

■視聴方法(予定)
5月28日(日)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■DEEP JEWELS41 対戦カード

<49キロ契約/5分3R>
伊澤星花(日本)
アム・ザ・ロケット(タイ)

<49キロ契約/5分3R>
須田萌里(日本)
パク・ジョンウン(韓国)

<ストロー級/5分3R>
万智(日本)
キム・ユジョン(韓国)

<49キロ契約/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
彩綺(日本)

<アトム級/5分2R>
古瀬美月(日本)
上瀬あかり(日本)

<フライ級/5分2R>
MANA(日本)
奥富夕夏(日本)

<アマ50.5キロ契約/3分2R>
吉川桃加(日本)
須田美咲(日本)

<アマ・ストロー級/3分2R>
Sarah(日本)
横瀬美久(日本)

<アマ・55キロ契約/3分2R>
角田光優(日本)
横瀬友愛(日本)

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【DEEP JEWELS41】キャリア再構築=須田萌里戦へ、パク・ジョンウン「女子が増えて、チャンスが広がる」

【写真】これからに向け、しっかりと爪痕を残すことができるか(C)MMAPLANET

28日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS41で、パク・ジョンウンが須田萌里と対戦する。

18歳の時のプロデビュー戦の相手は藤野恵実、2戦目がSARAMI。4戦目が渡辺久恵という日本でより多くの経験を積んだ選手との対戦が続いた。女子MMAの層が薄く、実戦経験の差があるような試合を受けないと試合機会が訪れなかった。

自然とレコードは黒星が目立ち、コロナの感の試合数の減少もあってデビューから8年を迎え戦績は8勝7敗1分と、その実力に見合わない数字が並ぶようになった。結果、今度はキャリアの浅い有望株との試合が続く。それでもパク・ジョンウンは「女子MMAが盛んになっている証。大切なのはこれから」と笑顔を見せた。

キャリアの再構築へ、負けられない須田戦を前のチビ・ウルフの心境とは。


――今週の日曜日に3年半振りの日本での試合が控えているパク・ジョンウン選手です(※取材は24日に行われた)。今、どのような気持ちですか。

「日本での試合は常に良い思になるので、この間もずっと日本で戦いたいと思ってきました。なので凄く嬉しいです」

──コロナの間、韓国ではなかなか試合ができなかったと思いますが、一昨年の9月にRoad FCの女子アトム級王座決定戦で敗れたのは本当に驚かされました。

「試合直後は本当に納得がいかなかったです。ガッカリもしました。選手同士は細かい部分で分かっていると思いますが、自分では勝ったと思っていました。ただ、あそこで敗北を喫した事実は覆すことができないので、再びモチベーションをキープして前進するしかないと割り切ってやってきました。もう、あの敗北を引きずることはないです」

──パク・シウ選手など日本に来て試合経験を積み、他にもONEやCombate Globalに転じる選手も出てくるなか、パク・ジョンウン選手は韓国で戦うという選択しました。この間、どのような想いで試合の機会を待っていたのでしょうか。

「他の選手が日本や海外で活躍していることに関しては、彼女達の選択がそういうことで。彼女達自身の選択を尊重すると同時に、自分はコロナの時代で試合ができなかったことを受け入れています。大切なのは、これからだと思います」

──その「これから」のキャリアアップをどのように考えていますか。

「試合ができなかった間、逆に調子を戻すことができて精神的にも強くなったと思います。これからは戦績のことも考えて、勝つことを重視して戦っていきたいです」

──レコードを綺麗にしていくということですね。勝ち星が先行するように。

「まずコロナの間、試合ができなかったので、これからはたくさん試合がしたいです。今回のDEEPでの試合をリスタートして……負けるとまた次が見えなくなるので、これからは勝ち続けて試合数を増やしていきたいです」

──では絶対に負けられない試合の対戦相手となる須田選手に関して、どのような印象を持っていますか。

「試合の話が来て、初めて知った選手でした。でもタイトル戦を経験しており、かなり強い選手だと思います。特に寝技が強いので、油断せずに戦いたいです」

──柔術家がMMAを戦って打撃ありのなかで積極的になれないというタイプでなく、殴られるのを承知で柔術の技を使える強さがあります。

「試合映像を視ても寝技が強くて、腕十字が凄く上手いと思いました。私は寝技に秀でているとか、打撃が抜群に強いというファイターでなく、満遍なくどの局面でも戦える選手です。グラップリングが強い須田選手と戦うのが楽しみで、そういう何か特化した選手を倒したいという気持ちが大きいです」

──いつの間にか下の選手の突き上げを食う立場となり、若い選手の台頭を跳ね返さないといけないようになりました。

「選手としての宿命だと思っています。経験を積めば積むほど、下から上がってくる選手と戦う機会が増えるのは。逆にそれだけ女子選手の数が増えてきたという意味なので、私としては嬉しいです」

──パク・ジョンウン選手はキャリアの序盤に経験の差が多い相手との試合が多かったのも層の薄さが関係していました。だからこそ、そのように感じられるのでしょうね。

「Road FCのアマチュアで女子の選手が出てきて、プロを目指す選手も増えています。MMA自体、韓国で成長していて人気も上がっているのでこれからがより楽しみです。情熱を持ってMMAに接してくれる人達がいるので、これから韓国のMMAはもっと発展し女子選手の数も増えて、チャンスも広がると思っています」

──では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本は良い思い出ばかりです。日本で私のことを応援してくれるファンもいました。今も私のことを忘れずに待ってくれている人達の期待を裏切らないように、しっかりと勝ちます。アリガトゴザイマス」

※2015年5月掲載。パク・ジョンウンのデビュー戦後のインタビューはコチラから

■視聴方法(予定)
5月28日(日)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

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【DEEP JEWELS41】パク・ジョンウン戦へ、須田萌里─02─「海外で戦ってみたいという気持ちはあります」

【写真】明るい未来だけを見続けて戦える、最高の刻 (C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS41で、韓国のパク・ジョンウンと初の国際戦に挑む須田萌里インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

昨年から取り組んできたフィジカルトレーニングの効果について語ってくれた前編に続き、後編では初の国際戦となるパク・ジョンウン戦について効いた。するとストライカーのパク・ジョンウンに対して、須田の打撃についても意外な事実が判明した。

<萌里インタビューPart.01はコチラから>


――本野戦から桐生戦までの間に、それだけ大きな変化があったのですね。

「それと今年の2月に、柔術の試合にも出ています(※2023年2月19日、修斗杯柔術選手権2023に出場。女子アダルト紫帯ライトフェザー級で優勝している)。2月18日に新宿FACEでDEEP JEWELSが行われていて、次の日に横浜で大会があったから『これは良いなぁ』と思って出場しました。柔術の試合は1年半ぶりぐらいだったから、久しぶりすぎて緊張してしまいましたけど(苦笑)」

――そうだったのですね。柔術の練習自体も久々だったのでしょうか。

「いえ。私の練習は柔術ベースななので、常に柔術の練習はやっています。どちらかいうとMMAは、柔術プラスアルファでやっているという感じですね。ただ、MMAとフィジカルトレーニングをやってきたおかげで、久しぶりの柔術でも上のポジションを取った時にスイープされなくてベースが強くなったなって感じました。それとフィニッシュする時のパワーも変わったと思います。今はMMAがメインですけど、これからも合間を見つけて柔術の試合には出たいです」

――なるほど。そして迎える次の試合ですが、これが初めての国際戦となります。

「国際戦は初めてで――ちょっと不安です(苦笑)。柔術だと韓国人選手や日系ブラジル人の選手と組んだことはあるけど、それも子供の頃ですし。MMAの試合を視ていても、やっぱり日本人と外国人選手だと大きく違いますよね。特に韓国の選手は気持ちが強くて、打たれても打たれても気持ちが折れないっていう印象です」

――次の対戦相手パク・ジョンウンは、まさにハートも強いウェルラウンダーですよね。

「試合映像を視ると、打撃も気持ちも強い選手ですよね。今回の試合が決まるまで、パク・ジョンウン選手の試合を視たことがなかったんです。ちょうどコロナ禍で行き違いになっていて。コロナ禍になる前はパク・ジョンウン選手がDEEP JEWELSに出ていて、私がデビューしたのはコロナ禍になってからでした」

智行さん 昔の試合映像を視ることができなくて。最近の試合を視ると、自分もパンチやローをもらいながら前に出ている印象はありますね。

――確かにデビュー当初から比べると、パンチの被弾率と効かされている印象は強くなりました。とはいえ、やはり一発当たると効く――拳が硬いのだろうと思います。

「……硬そうですよね。でも、私も拳が硬いって言われます。自分ではよく分かっていないんですけど、練習している人たちからも『拳、硬いよね。痛い』って言われるぐらいで」

智行さん 特に鍛えているわけでもなく、なぜか分からないけど、昔から硬いんですよ。坂本戦(※2021年4月、坂本美香に判定勝ち)は右ストレートが当たって、相手の顔がボコボコになっていました。

――それだけの拳の硬さを生かして、打撃戦に臨もうと思わないですか。

「それは思わないです。まだ打撃には自信がなくて……。『効いているから打撃でやろう』と思ったのは、さっき言った坂本美香さんとの試合ぐらいでした」

――とはいえフィジカルトレーニングで体もバランスも鍛えられたうえで、それだけの拳の硬さがあれば、今後は打撃戦にも期待したいです。決して打ち合えというわけではなく。

「そこは試合をしてみて、どうなるか――というところですね。ひとつは、パク・ジョンウン戦選手の打撃に対して、自分が下がってしまったらダメだと思います。だから最近は、打撃戦になっても下がらずに、自分からプレッシャーをかけていく練習もしています。最近の試合では近い距離でも戦うようにしていて。それはバランスが良くなったおかげで、どんな状態からでもパンチが打てるようになったのが大きいです」

――一方、ストライカーのパク・ジョンウンに対し、組みの面では問題ありませんか。それとも相手の組みについて警戒する部分はありますでしょうか。

「組みは自分のほうが上かなと思っています」

――今回の国際戦をクリアした先、というのは考えていますか。

「海外で戦ってみたいという気持ちはあります。パク・ジョンウン選手は韓国のトップファイターじゃないですか。韓国の大会にも興味があります。今年2月はDEEPとBLACK COMBATの対抗戦を韓国に観に行っていて」

――えっ!? 現地でBLACK COMBATを観た印象を教えてください。

「海外で試合を観たのは、BLACK COMBATが初めてでした。大会の内容よりも、『お客さんの歓声があって羨ましい』って思いました。私がプロデビューした時って、コロナ禍だったじゃないですか。お客さんは声を出しちゃアカンっていう状況で」

――……須田選手はコロナ禍で学校でもマスク着用が義務づけられ、大会でも歓声を受けることができない、という生活を送っていたわけですよね。

「学校はそういう状態でした。試合は……どうなんでしょうね? 歓声があっても分からないかもしれないです。セコンドの声も、あまり聞いていないぐらいなので(笑)。ただ、DEEP JEWELSも声出しが解禁になっていて、特に今回は国際戦が3試合もあるので盛り上がると思います。

私も前回の試合は良い形で勝てたので、その勢いで次の試合も勝ちたいです。初めての国際戦ですけど、しっかりと自信を持って戦います。皆さん、応援よろしくお願いします!」

■視聴方法(予定)
5月28日(日)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

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【DEEP JEWELS41】K-TOPパク・ジョンウンと対戦、大きくなった須田萌里─01─「組んだ瞬間に違うなって」

【写真】Tシャツ姿でも、一見して体が大きくなっているのが分かる(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS41で、須田萌里が韓国のパク・ジョンウンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年11月、本野美樹に判定負けを喫した須田は、今年3月に桐生祐子をRNCで仕留めて2023年初戦を勝利で飾った。そして今回はK-女子MMAのトップファイター=パク・ジョンウンとの初の国際戦に挑む。高校卒業を機に生活も大きく変わってきたという須田が、新たに取り組んでいるフィジカルトレーニングの効果について語ってくれた。


――2022年11月の本野戦から今年3月の桐生戦までの4カ月間、敗戦を経験したことで何か新しく取り組んだことはありますか。

「試合間隔が空いたので、体づくりをイチからやり直そうと思いました。足腰をメインに鍛えていました」

――それは以前のインタビューでお聞きした、走り込みの強度を高めたのでしょうか。

「いえ、走り込みとは別にフィジカルトレーニングを増やしたんです。それと攻め方も変えるようにしてきました」

――本野選手は試合前にABEMAの企画で1カ月間、米国ラスベガスで練習していました。ラスベガス練習の前と実際の試合で、印象が違う点はありましたか。

「打撃の強さは試合前の印象と違っていました。ただ、あの試合に関しては私が下から攻める作戦だったので、そちらのほうが……(苦笑)」

――須田選手のほうから下のポジションを選んだのですね。

「はい。下から攻めることに、こだわりすぎました。スイープやバックテイクとか、もっといろんなものを狙えばいいのに、下から極めることしか狙っていなくて。他のことをやれば違う展開になったかもしれないけど、もう終わった試合だし仕方ないです」

――次の桐生戦まで4カ月も空いたのは、須田選手やジムサイドからの希望ですか。プロデビュー以降、これだけ試合間隔が空いたのは初めてです。

「試合はしたかったし、DEEPさんにもお話はしていました。ただ、試合が決まらなかったんです。もう一度試合したことのある選手ばかりになってしまったので」

――2021年は4試合、2022年は5試合も経験してきたなかで疲労は溜まっていませんか。

「疲れはないです。いつも試合が終わったら、次の日にはまた試合をしたくなっていて(笑)」

――アハハハ。若さというのは偉大なものですね。

(父であり指導者の)智行さん 本当にそうなんですよ(笑)。いつも試合後に東京から大阪に戻ってきて、2~3日後にはDEEPさんに『次の試合、お願いします』と連絡を入れるぐらいで。実は本野戦のあとに、『外国人選手を呼んでもらえるようやったら、ぜひお願いします』と伝えていました。それで今回、外国人選手と試合できるようになったのは嬉しいです。

――では試合がない期間も「もっと試合がしたい!」といったような焦りはなかったですか。

「試合が決まりそうで決まらず――という状態だったので、少し焦りはありました。今年の3月で高校を卒業したんですけど、卒業までに1試合したいと伝えていました」

――勝利で高校生活を終えたいと(笑)。

「アハハハ。そうです」

――高校を卒業して何か意識は変わりましたか。

「いえ、特には……(苦笑)。でも練習に専念することができています。学校に通っている頃は、いつも練習時間が足りないと感じていて。卒業が近くなって授業が今年の1月で終わってから、練習時間を増やすことができました。最初に言った体づくりも、2月からしっかり取り組むことができるようになって良かったです。ジムのトレーニングだけじゃなく、トレーナーさんについてもらって自分に足りていない部分を補っていました」

――フィジカルトレーニングに取り組み始めたのも、今年の2月からですか。

「トレーナーさんについてもらうようになったのは、去年の9月頃からです。お父さんとも何かやらないといけないなぁって話をしている時に、他の方からトレーナーさんを紹介していただきました。トレーナーさんが隔週ぐらいでウチのジムへ来てくれて、次までに与えられた課題をこなしていくというスケジュールで」

――村上彩戦前のインタビューで、『体が大きくなり、高校の制服も肩のあたりがパッツンパッツンになって、友達からも言われるぐらい』と仰っていました。高校を卒業して制服を着なくなると、もう心配ないですね(笑)。

「アハハハ! 今はさらに大きくなっています。ただ、トレーナーさんに付いてもらうようになって、体のバランスも良くなってきたと思います。やっぱりバランスが良くないと、打撃も綺麗に打てないですし。それが今は体がブレずに打撃を出すことができるようになったり。練習でも試合でも、打撃の手応えが変わりました」

智行さん 年明けあたりから、一気に打撃の質が変わりましたね。ミットを受けていても、変化は感じます。今までならパンチを打つ時に体が流れていたような場面でも、しっかりと打ってコンビネーションに繋げられるようになって。そうすると手数を増やすことができますし、バランスが崩れないから次の動き――打撃から組みへと早く繋げられますよね。さらに組んだ時のバランスも良くなりました。

――確かに桐生戦は打撃からテイクダウン、そしてグラウンドとMMAとしてのバランスが良くなっていたと思います。ボディロックからのテイクダウンなど、力強さも増しました。

「もう組んだ瞬間に『違うな』って思いました」

智行さん 「軽っ!」と言うていましたよ(笑)。

「ウフフフ。おかげでテイクダウンのためにスタミナを使う必要がなくて、しっかりと寝技で攻めることができました。寝技の時のバランスも以前とは違っていて、バックから殴っている時の手応えも違います。だから試合中に安心というか、より冷静に試合できるようになったと思います」

<この項、続く>

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