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ベン・アスクレンが「ネイト・ディアスのUFC契約最後の試合」の対戦相手をアピール

デイナ・ホワイト「ネイト・ディアスはカマル・ウスマンと対戦したいのならカムザット・チマエフと戦うのは問題ないはずだ」(2021年11月10日)

 こちらの続報。デイナ・ホワイトはネイト・ディアスのUFCとの契約があと1試合であることを明言しています。


Ben Askren teases UFC return, ‘would be happy’ to be last fight on Nate Diaz’s contract(BloodyElbow)


 ベン・アスクレンがジェイク・ポールのボクシングを「悪くない」と評価している記事に対しネイト・ディアスがツイッターで「ファイトもボクシングも出来ない引退したレスラーが言うことか」と批判しています。


 これに対してアスクレンは「ネイトの言う通り、俺のボクシングは酷かった。だが彼のMMAも酷い。彼がそれを証明しろというなら俺は明日にでもUSADAの検査対象リストに入るよ。彼の契約最後の試合の相手になれたら嬉しいね」とコメントしています。

 ベン・アスクレンは股関節を人工関節に置き換える手術をしたことからMMAを引退したものの、思いのほか動けたことから復帰の可能性を示唆しており、その手始めとしてジェイク・ポールとボクシングマッチをした経緯があります。続きを読む・・・
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ネイト・ディアス

【UFC】ダナ・ホワイト、『カムザット・チマエフvsネイト・ディアス』を組みたがる

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631: 実況厳禁@名無しの格闘家 2021/11/03(水) 00:00:14.19 ID:eg0qYR9A0
ダナはチマエフVSネイト組みたいみたいだな



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デイナ・ホワイト「ネイト・ディアスの契約はあと1試合だ」/カムザット・チマエフ「ネイト・ディアスよ、やろうぜ」

Tony Ferguson accuses 'fragile' McGregor of PED use; Conor replies to 'sad bastard' with death threat(MMAJunkie)

 トニー・ファーガソンがツイッターで「コナー・マクレガーは成長ホルモンを使っているから精神がモロイし足をケガしやすかった。お前が天罰を喰らったのは初めてじゃない。(ファイターじゃなく)一般人やDJを殴るのはどういうわけだ」とコメント。これに対しマクレガーは「メンタルがおかしくなってる悲しいヤツだな。お前が泣きながら自宅を破壊する様子のビデオを奥さんが送ってくれて共有してるよ。悲しいノータリンだ。負け癖がついて自己管理能力も無く、奥さんが恐怖のあまりビデオを送ってくる」と反撃しています。


 するとネイト・ディアスがツイッターにトニー・ファーガソンの写真をアップしています。


 デイナ・ホワイトがネイト・ディアスについて以下のコメント。

「彼はあと1試合やる。我々は彼の試合を組むために動いている。トニー・ファーガソンは候補に入っていない。ネイトの契約はあと1試合残っている」

 その後ネイトはツイッターで「最低でもトップ4とやる。お前らの取引に俺を巻き込むな」とコメントしています。

Dana White: Tony Ferguson not eager to fight right now, but still one of the most talented guys out there(MMAJunkie)

 また、デイナ・ホワイトはトニー・ファーガソンについて「今の彼が戦うことを熱望しているようには見えない。しばらく休んでいるのだと思う」「彼は今でも最も才能のある選手の一人だし、復帰の準備が出来たら試合を組みたい」とコメント。

 『UFC 267: Blachowicz vs. Teixeira』でイスラム・マカチェフはハファエル・ドス・アンジョスの代打であるダン・フッカーと対戦しましたが、実はフッカーの前にファーガソンにオファーをしたもののショートノーティスということもあり断られたそうです。



 『UFC 267: Blachowicz vs. Teixeira』でリー・ジンリャンに1Rリアネイキッドチョークで勝利したカムザット・チマエフがネイト・ディアスに対し以下のコメント。

「ヘイ、ネイト・ディアス。やろうぜ。レッツゴー。葉っぱも吸おうぜ。誰が本物のギャングスターなのか決めようぜ」
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所属期間の長い現役UFCファイター・トップ12

Iron men: The 12 longest-tenured UFC fighters on the current roster(MMAJunkie)

 最近デミアン・マイアが14年近く所属していたUFCをリリースされましたが、MMAJunkieが所属期間の長い現役UFCファイター・トップ12を発表しています。ランキングは以下の通り。年齢、UFCデビュー戦、戦績も合わせて紹介します。

1位 エド・ハーマン
(40歳、2006年6月24日『TUF 3 Finale』ケンドール・グローヴ戦、MMA戦績26勝15敗1無効試合、UFC戦績13勝12敗1無効試合)

2位 ジョー・ローゾン
(37歳、2006年9月23日『UFC 63: Hughes vs. Penn 2』ジェンス・パルヴァー戦、MMA戦績28勝15敗、UFC戦績15勝12敗)

3位 クレイ・グイダ
(39歳、2006年10月14日『UFC 64: Unstoppable』ジャスティン・ジェームズ戦、MMA戦績36勝21敗、UFC戦績17勝15敗)

4位 フランク・エドガー
(39歳、2007年2月3日『UFC 67: All or Nothin』タイソン・グリフィン戦、MMA戦績24勝9敗1引き分け、UFC戦績18勝9敗1引き分け)

5位 ネイト・ディアス
(36歳、2007年6月23日『TUF 5 Finale』マニー・ガンバーリャン戦、MMA戦績20勝13敗、UFC戦績18勝12敗)

6位 マウリシオ・ショーグン
(39歳、2007年9月22日『UFC 76: Knockout』フォレスト・グリフィン戦、MMA戦績27勝12敗1引き分け、UFC戦績11勝10敗1引き分け)

6位 ジェレミー・スティーブンス
(35歳、2007年9月22日『UFC 76: Knockout』ディエゴ・サライヴァ戦、MMA戦績28勝19敗1無効試合、UFC戦績14勝18敗1無効試合)

8位 マット・ブラウン
(40歳、2008年6月21日『TUF 7 Finale』マット・アロヨ戦、MMA戦績23勝18敗、UFC戦績16勝12敗)

9位 ジョン・ジョーンズ
(34歳、2008年8月9日『UFC 87: Seek and Destroy』アンドレ・グスマオン戦、MMA戦績26勝1敗1無効試合、UFC戦績20勝1敗1無効試合)

10位 ジム・ミラー
(37歳、2008年10月18日『UFC 89: Bisping vs. Leben』デビッド・バロン戦、MMA戦績32勝16敗1無効試合、UFC戦績21勝15敗1無効試合)

11位 ハファエル・ドス・アンジョス
(36歳、2008年11月15日『UFC 91: Couture vs. Lesnar』ジェレミー・スティーブンス戦、MMA戦績30勝13敗、UFC戦績19勝11敗)

12位 カーロス・コンディット

(37歳、2009年4月1日『UFC Fight Night 18: Condit vs. Kampmann』マルティン・カンプマン戦、MMA戦績32勝14敗、UFC戦績14勝10敗)

 12人の中で、エド・ハーマンは唯一UFC契約中に他団体で試合をしています。UFCがStrikeforceを買収したことから団体最後の大会となった2013年1月12日の『Strikeforce: Marquardt vs. Saffiedine』にUFCファイターとしてホナウド・ジャカレイと対戦しました。

 ジョー・ローゾンは2位ですが、2019年10月18日『UFC on ESPN 6: Reyes vs. Weidman』でジョナサン・ピアースに1R TKO勝ちして以来試合をしていません。

 6位のジェレミー・スティーブンスはUFC戦績14勝18敗1無効試合である上に最近6試合の戦績が0勝5敗1無効試合なので風前の灯かもしれません。続きを読む・・・
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【UFC264】ドゥリーニョ、総合力──ではなく、気迫でワンダーボーイを上回り判定勝ち取る

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
スティーブン・トンプソン(米国)

タッチグローブからトンプソンは、オーソに構える。ここから右ローを蹴ったトンプソンに対し、ドゥリーニョは待ちの姿勢から飛び込んで組みを狙う。距離を取ったトンプソンだが、ドゥリーニョがローシングルからケージに押し込む。右腕を差して押し込むドゥリーニョは、ヒザと腰を落とすトンプソンに対し、再度シングルに切り替えて残り2分でテイクダウンを決める。

ハーフでトップを取ったドゥリーニョが右のパウンドを連打する。頭を抱え半身のトンプソンがケージを使って右足を立ててスタンドに戻ろうとする。ボディにヒザを入れたドゥリーニョはパンチを連打。殴られながら立ち上がったトンプソンは相四つから離れると、ドゥリーニョが左フックを振るって再び組みへ。ここでスリップしたドゥリーニョの立ち上がり際にトンプソンがハイを狙ったところで時間となった。

2R、ワイドスタンスでスイッチしたトンプソンが、直ぐにオーソに戻して後ろ回り蹴りを狙う。さらに距離を取ったドゥリーニョをジャブでけん制し、左の蹴りを繰り出す。慎重なドゥリーニョが頭を上下させ、左フックから前へ。回って外したトンプソンが左ハイ、スピニングバックキックから急ぎ離れる。追いかけて右を当てたドゥリーニョだが、トンプソンが圧力を高め、ローを入れる。トンプソンはさらにワンツーで前に出て、左手を伸ばして距離を確認する。

ワンツーにシングルを合わせたドゥリーニョは、足を抜かれると右ローを蹴る。さらに右オーバーハンドを見せ、直後にダブルレッグでテイクダウンを決めると、右ヒザをマットにつけたトンプソンに左のパンチを連打する。殴られながら、右を打ち返したダーティボクシングは、さながらケージ際の高山✖フライの様相を呈していた。

最終回、頭を上下させテイクダウンをに匂わせるドゥリーニョに対し、トンプソンがサイドキックを蹴っていく。組みのフェイクに右を当てたトンプソンは、固まったドゥリーニョのガードの上から左ハイを狙う。ケージの前を移動するドゥリーニョが、左スピニングヒールキックを受けてヒザをつく。パンチで追い打ちを狙ったトンソンだが、右で反撃され距離を取り直す。

ここで前に出たのはドゥリーニョだ。ダブルで組みつき、ケージに押し込みボディロックテイクダウンを決める。レッグドラッグ気味に足を畳ませサイドで抑えたドゥリーニョは、手首をコントロールしてトンプソンを立たせない。しっかりと抑えられたトンプソンは、ニーインベリーでパンチを被弾する。腰をずらして、ケージにもたれたトンプソンは、ギロチンを嫌がり自ら背中をキャンバスにつける。マウント狙いからパンチ、鉄槌を連打したドゥリーニョは、後頭部のパンチもあったが総合力以上に気迫でトンプソンを上回り、判定勝ちで復帰戦を飾った。

勝者は「ソーリー、いつもフィニッシュを狙っているだけど……、。ブーイングしてくれ。全く構わない」と不満げな観客を煽ると、コーチやトレーニング・パートナーを務めたレイモンド・ダニエルズに感謝の言葉を送り、次の対戦相手という問いに「ホルヘ・マスヴィダル、ネイト・ディアス、レオン・エドワース」の3人の名前を挙げた。


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MMA News UFC ネイト・ディアス レオン・エドワーズ

デイナ・ホワイトがレオン・エドワーズ vs. ホルヘ・マスヴィダルを示唆

Dana White thinks Leon Edwards should stay active: Jorge Masvidal 'probably the fight to make'(MMAJunkie)

 デイナ・ホワイトが『UFC 263: Adesanya vs. Vettori 2』でネイト・ディアスに判定勝ちしたレオン・エドワーズについて以下のコメント。

「ウェルター級のナンバー1コンテンダーはコルビー・コヴィントンだし、タイトル挑戦まで待つのは断じて良い考えではない。待ったことで失敗した例はたくさんある。このスポーツは人生と同じだ。保証がない。ここに来て試合をするべきだ。そしてファンを魅了して『レオンにタイトル挑戦させるべきだ』と言わせなきゃいけない。彼には(新型コロナウィルスによるロンドン大会中止やカムザット・チマエフ戦の度重なる延期など)不運なことがあったし、出来る限り試合をするべきだ」

「ホルヘ・マスヴィダルと対戦したら面白い。今後組まれるべき試合としては大正解だ。おそらくやるべきだろう」

 ホルヘ・マスヴィダルとレオン・エドワーズは2019年3月の『UFC Fight Night 147: Till vs. Masvidal』のバックステージで乱闘事件を起こしており、エドワーズが左目の下をカットした遺恨があります。

Jorge Masvidal targets fall UFC return, says Leon Edwards 'not a fighter'(MMAJunkie)

 ホルヘ・マスヴィダルは以下のコメント。

「(レオン・エドワーズ vs. ネイト・ディアスは)良いパフォーマンスだったんじゃないか。レオンは自分のやるべきことをやった。彼はファイトマネーとか好条件を要求しているが、俺に言わせりゃ彼はフィニッシャーでもなければファイターでもない。勝って喜んでいたが、リスクを取ってまでフィニッシュを狙わないからなりたいポジションに立ててないんだ。彼は毎分毎秒を大事にしていない。スキルは高いがトップコンテンダーを倒そうという気概がない」
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MMA Special UFC UFC263 デミアン・マイア ネイト・ディアス ベラル・モハメッド レオン・エドワーズ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:6月─その弐─モハメッド✖マイア後編「ネイトには乗れない」

【写真】マイアのMMAファイター人生と比較して、青木はネイト・ディアスには乗れないという発言をした(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

2021年6月の一番、第ニ弾は12日に行われたUFC263よりベラル・モハメッド✖デミアン・アイア戦について、ネイト・ディアス論を経て──引き続き語らおう。

<青木真也が選ぶ6月の一番─その弐─前編はコチラから>


──NCを挟んで5連勝中、通算で10勝3敗という戦績なのですね……モハメッドは。

「そこに43歳のデミアン・マイアが組まれる。これはちょっと凄いッスね」

──レジェンドファイトでないですし。

「デミアン・マイアが、この歳でこういう試合が組まれることはビジネスとしてタレント性が落ちるということなんですかね?」

──あぁ、だから逆にレジェンドファイトではないと。そういえばUFCは歳を重ねたからレジェンドファイト枠ということでもないような気がしますね。

「スター性、チケットの売り上げ、PPV売り上げという部分でトップではないから、レジェンドファイトにならないという見方はできますよ」

──なるほど、そういうことですね。

「だから鎬を削るファイトになるのかなって」

──そう考えると、レジェンドファイトとはどういうものなのでしょうね。青木選手はネイト・ディアスとレオン・エドワーズの試合とか、どう思いましたか。

「ワンツー入れて客がわくんだから、ネイトは絶対もう辞めないじゃんって思いました(笑)」

──アハハハハ。

「負けてもワンツーを届かせると、ファンが喜ぶ」

──この試合は世界戦でもメインイベントでもなく5分✖5Rでした。メインだから5回戦というのが、そもそも論としておかしな話ですが、それでなくても5回戦になる。ネイトの知名度がそうさせるっていうのは、異常な世界です(笑)。

「そうなるのは、ワンツー当てるだけで褒められる選手だからですよ(笑)。だからデミアン・マイアには、そのタレント性がないということですよね。そこまではないから、勝負論のあるカードを組まれる。まだ、やれる──という試合が組まれています」

──ネイトは勝とうが負けようが安泰で、デミアンの場合は彼に勝った選手が、その功績を持っていく。そういう試合で。

「だから勝負論のある現役なんです。マイアはこの試合の内容でMMAを続けるどうかって言っているけど、ネイト・ディアスは少し間を空けて、またやるわけじゃないですか。そういうのは、僕はあんま乗れないですよね」

──自分、シュガー・レイ・レナードの終盤はタイトル奪取→返上、また違うタイトル戦という大一番ばかりを戦い、ひたすら戦い続けていたトーマス・ハーンズの方が格好良いと思っていたんです。そういう点でもデミアン・マイアは格好良いですよね。

「レナードのことが透けて見えてしまったんですね。高島さんはそう思っても、ファンの人気はレナードなんですよね?」

──そうだったと思います。

「そうなるんですよね。でもワンツー当てているネイト・ディアスより、シングルレッグを懸命に狙うマイアの方が格好良いですよね。やっぱ、そうなんだよな。今回のマイアは色々と深いです」

──そのデミアンがMMAを引退したら、グラップリングや柔術を戦いたい。並行してはできないということを言っていました。

「練習にレスラーを呼んだり、柔術家がMMAに集中するために凄く試行錯誤していたように思います。ミッシェル・ニコリニがマイアのところで練習したりして、強い柔術家がMMAで戦いやすくなる練習環境を創れていたのでしょうね。でも、MMAを引退してから、グラップリングやりますかね。好きそうですけどね。

とにかくUFCで戦い続けてきたのは、格好良いですよ。だいたいマイアなんてTシャツを着てMMAを戦っていた世代なんですから。滑り止めだって(笑)。もしかしたら、PRIDEに来るんじゃないかって。

そういう人がUFCで2007年から14年間もやってきた。バケモノだと思います。本当に格好良かったです。僕らのようなグラップラーは、凄く影響を受けました。試合もそうだし、練習の動画からなんかも。まだ終わりとは明言していないと思いますけど、お疲れ様でした──感はありますね」

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MMA Report UFC UFC263 ネイト・ディアス レオン・エドワーズ

【UFC263】エドワーズに完敗も。最後=1/25分で商品価値を守ってしまうネイト、アッパレ

<ウェルター級/5分5R>
レオン・エドワーズ(英国)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46
ネイト・ディアス(米国)

1年7カ月振りのファイトとなるネイト、1年10カ月振りの勝利を目指す。サウスポーからオーソに構えを変えたエドワーズに対し、ネイトは距離を取り背中を見せる。ここから一気に飛び込む動きを見せるが、エドワーズは慌てずローを蹴っていく。レッツゴー・ディアスの大チャントの下、左ローで前足を蹴られたネイトは一瞬、オーソに。すぐに右手前の構えに戻し、ケージの前から踏み込むネイトだが、エドワーズが左ストレートから左ローを蹴る。

ネイトのトリプルのジャブに観客がわき、直後に右をヒットさせる。続く組みの展開でネイトはバックを許すと、意外にもエドワーズが簡単に寝技に持ち込み、ワンフックからスクランブルでバックを制す。ロールを止められパンチを被弾するディアスが、ガードを取る。ネイトはエドワーズに続き立ち上がり、左カーフを蹴られて初回が終わった。

2Rに入っても背中を向けて、明後日の方向に歩くという動きを見せたネイトは左足は真っ赤になっており、オーソで構える時間が多くなる。ヒザに手をつき、背中を見せた状態から右を伸ばすが、こういう動きにエドワーズは動じない。右フックに右フックを合わせたエドワーズはパンチの交換から組みつくと、ワキを潜ってバックに。ボディロックテイクダウンで倒されたネイトは、ヒールを狙うが足を抜かスタンドに。

左足を蹴られ動きが止まったネイトは、またも背中を見せる。荒いフックで前に出て、逆にパンチを被弾したネイトが、組んでケージにエドワーズを押し込む。体を入れ替えたエドワーズがスピニングバックエルボーを繰り出し、ラウンド終了に。

3R、近い距離でヒジを当て、左ストレートをエドワーズがヒットさせる。サウスポーになると左カーフを入れるエドワーズは、組まれてケージに押し込まれるが回って離れる。残り3分、逆に組んでケージにネイトを押し込んだエドワーズが、ここでもワキを潜りバックに。ネイトのキムラからの引き込みも、腕を抜いたエドワーズがトップを取りエルボーを打ちつける。左目尻、右側頭部をカットしたネイトは、立ち上がったエドワーズに続きスタンドに戻る。

そしてカーフを蹴られ、左を伸ばしても組まれてバックを許す。得意の払い腰も出ず、マットに手をついてヒザを防ぐネイトは、下になって足を狙う。足を抜いたエドワーズは、背中を見せたままのネイトのバックを取り、ワンフックから上へ。ここで両者が立ち上がり、エドワーズがスピニングバックエルボーを放つ。直後に距離は離れると、時間となった。

メインでもタイトル戦でもないが5R戦のこの試合。逆にこの設定がネイトに酷にも感じられる4Rが始まった。エドワーズが右ミドルを入れ、ネイトがワンツーで左を伸ばす。直後にカーフで前足を蹴ったエドワーズに対し、ネイトがオーソに構える。サウスポーに戻し左フックを被弾したネイトは、攻め手が見つからない。と、足払いでネイトを転がしたエドワーズが、スタンドで待ち受ける。

カーフを蹴られ、効いていないと指を振るネイトはワンツーで左をヒッさせる。ここで組んだネイトは、離れ際にも左を振るっていく。エドワーズは近距離で左エルボーを当て、なかなか距離を詰めることができないネイトに対し、攻勢のまま最終回を迎えることになった。

5R開始直後、ワンツーを入れ足払いを決めたエドワーズ。ネイトが左を見せてクリンチも、直ぐに離れる。と左ストレートに左フックを合わされたネイトは、相変わらずのタフさは見せるが、逆転への反撃に移ることはできない。それでも左、そしてワンツーで左を当てたネイトだったが、残り3分を切りクリンチを選択する。50秒後に離れたエドワーズが右ミドルを蹴る。

さらに左フック、ショートアッパー、さらに左ショートフックをエドワーズが打ち込む。ネイトは左を空振りし、直後に右の掌底から左をクリーンヒットさせる。エドワーズは足が泳ぎ下がる。そこに左を当て追いかけたネイトは、右フックを入れたがエドワーズが組みつく。ここでもフックを当てて離れたネイト、タイムアップに。当然3-0で敗れたネイトだが、最後の最後1/25分で自分の価値を守ってしまうのは大したものだった。


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News UFC UFC263 イスラエル・アデサニャ テレンス・マッキニー デイヴィソン・フィゲイレド ネイト・ディアス ブランドン・モレノ ブログ マット・フレヴォラ マーヴィン・ヴェットーリ レオン・エドワーズ

【UFC263】計量終了 アデサニャ✖ヴェットーリ&フィゲイレド✖モレノ II。先週戦ったマッキニーに注目

【写真】ファンの前でフェイスオフし、激しく言葉を交換したアデサニャとヴェットーリ(C) Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)にアリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナで開催されるUFC263「Adesanya vs Vettori 2」。その計量が11日(金・同)に行われた。

UFC世界ミドル級選手権試合=イスラエル・アデサニャ✖ 挑戦者マーヴィン・ヴェットーリ、UFC世界フライ級選手権試合=王者デイヴィソン・フィゲイレド✖挑戦者ブランドン・モレノという2つの世界戦が、観客が集まった会場で組まれている今大会。この2つの世界戦とも再戦だ。


世界ライトヘビー級王座挑戦失敗から3カ月、アデサニャは本来の階級でヴェットーリの挑戦を受ける。チャンピオンにとってヴェットーリは、2018年4月のオクタゴン2戦目で戦った相手で、その時はスプリット判定勝ちというきわどい勝負になっていた。その後、ヴェットーリは3年間で5試合しかこなしていない(※キャンセルが7試合)が、5連勝で今回の王座挑戦に辿り着いた。

フェイスオフで何やら言い合った両者。ヴェットーリは「イタリア人初のUFCチャンピオンになる。どんな代償を支払おうとも、構わない」とインタビューに答え、アデサニャは「この瞬間が大好きだ。ヤツはプレッシャーについて話していたけど、誰もが俺が感じるようなところまで到達できるわけじゃない。俺はそういうものを背負ってきたんだ。それを解き放つとき、その瞬間が大好きなんだ」と話した。

またコ・メインのフライ級の頂点を争う一番は、記憶に新しい昨年12月に歴史に残るような大激闘の末に痛み分けとなった試合の再戦となる。アリゾナのファンは、その土地柄もありサングラスを掛けて登壇した王者フィゲイレドに大きなブーイングを送り、メキシコ人のモレノを大いにサポートした。

モレノは終始笑顔を浮かべ、「あまり前の試合のことは話したくないけど、あの試合から今日まで人生はジェットコースターのようなモノだった。この試合で夢が現実になる。ただベストになりたい。今日、凄くサポート受けている。レッツゴー」と最後は絶叫した。対してチャンピオンは再びブーイングの下で、人を喰ったように「皆、愛している。メキシコ、愛している。皆に良い試合を見せるよ。1RでKOする。そして僕のことを好きになってくれ」と言い切り、さらに大きなブーイングを浴びた。

客入れして行われた──当然だが──パブリックウェイインで、一番の歓声を受けたのはネイト・ディアス。フェイスオフでは下あごを突き出すようにレオン・エドワーズをネイトは睨めつけた。

PPV大会のプレリミで注目はテレンス・マッキニーだ。1週間前のLFA109で、マイケル・イリザーリをパウンドアウトしたばかりマッキニーがマット・フレヴォラを相手に、どのようなパフォーマンスを見せるか。スタミナ、コンディションに関しても、LFAで戦う選手ならスクランブル発進を頭に入れて戦っており問題ないはずだ。

■視聴方法(予定)
6月13日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWプライム

■UFC263計量結果

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラエル・アデサニャ: 183.5ポンド(83.23キロ)
[挑戦者] マーヴィン・ヴェットーリ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] デイヴィソン・フィゲイレド: 125ポンド(56.7キロ)
[挑戦者] ブランドン・モレノ: 125ポンド(56.7キロ)

<ウェルター級/5分5R>
レオン・エドワーズ: 170.4ポンド(77.29キロ)
ネイト・ディアス: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
デミアン・マイア: 170.4ポンド(77.29キロ)
ベラル・モハメッド: 170.4ポンド(77.29キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ: 204.5ポンド(92.76キロ)
ジャマハル・ヒル: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドバー: 154ポンド(69.85キロ)
ブラッド・リデル: 155ポンド(70.31キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
エリク・アンダース: 205ポンド(92.99キロ)
ダレン・スチュアート: 204.5ポンド(92.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ローレン・マーフィー: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジョアン・カルダーウッド: 125ポンド(56.7キロ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ: 145.5ポンド(66.0キロ)
モフサル・エフロエフ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
パニー・キアンザド: 135.5ポンド(61.46キロ)
アレクシス・デイヴィス: 134.5ポンド(61.0キロ)

<ライト級/5分3R>
マット・フレヴォラ: 155ポンド(70.31キロ)
テレンス・マッキニー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<フェザー級/5分3R>
スティーブン・パターソン: 148.5ポンド(67.35キロ)
チェイス・フーパー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)
ルイジ・ヴェンドラミニ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ヘビー級/5分3R>
カルロス・フィリッピ: 262.5ポンド(119.06キロ)
ジェイク・コリアー: 264.5ポンド(119.97キロ)

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