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【UFC ESPN61】バーロウがベレテンニコフにスプリット判定で勝利。デビューから無傷の9連勝

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・バーロウ(米国)
Def.2-1:29-28.28-29.29-28
ニコライ・ベレテンニコフ(カザフスタン)

1R、サウスポーのバーロウが足への前蹴り。ベレテンニコフもインローを蹴り返し、右のボディストレートを打つ。バーロウは右のアウトカーフと左ミドル、ベレテンニコフが右のスイングフックを狙うと、バーロウが左のヒザ蹴りを合わせる。ベレテンニコフが右の三日月蹴りを蹴ると、今度はバーロウが左のパンチを狙う。

距離が離れるとバーロウが左ストレート、ベレテンニコフは右の三日月蹴り。前に出るバーロウがインローを蹴ると、ベレテンニコフが右ストレートで飛び込む。ベレテンニコフはバーロウの左ストレートに合わせて四つで組むがテイクダウンできない。試合がスタンドに戻るとバーロウが左から右ストレート、ベレテンニコフは右ストレートを返す。

ベレテンニコフが右の三日月蹴り、バーロウは右ローと左の2段蹴り、左ミドル、右フック。ベレテンニコフが組みつくと、バーロウが四つから足をかけてテイクダウンを狙うが、ベレテンニコフは倒れない。ベレテンニコフが右ストレートから組みつき、バーロウがテイクダウンを狙ったところでラウンド終了となった。

2R、バーロウがサークリングし、ベレテンニコフが前に出て右の前蹴りを当てる。バーロウは左ハイからスーパーマンパンチを見せる。ベレテンニコフは左フックで飛び込んで右ミドル、ジャブで前に出ていく。バーロウもジャブを返し、左ストレートからパンチをまとめる。

ベレテンニコフも右を返して、バーロウの左ストレートに合わせて組みついてケージに押し込むが、バーロウが態勢を入れ替える。ここでベレテンニコフのヒザ蹴りがローブローと判断される。バーロウにインターバルが与えられて、同じ状態から再開となる。バーロウがテイクダウンを仕掛けるが、ベレテンニコフは倒れない。

ベレテンニコフは前に出て右ボディストレート、バーロウがスイッチすると左フックから右ストレートで飛び込む。バーロウがワンツー、ベレテンニコフも右を返して右の前蹴り、終了間際に右ストレートを当てた。

3R、ベレテンニコフがジャブと左フック。バーロウが左のカーフを蹴る。ベレテンニコフは右フックを見せ、ジャブを突くバーロウに右ボディストレートを返す。ベレテンニコフが組みつき、バーロウがケージに押し込むとベレテンニコフがスタンドでギロチンを狙う。

距離が離れるとベレテンニコフが右の三日月蹴り、バーロウは構えをスイッチしながら細かくジャブを当てる。ベレテンニコフは前に出て右ストレート。バーロウはジャブを突くが、ベレテンニコフがワンツー、右ストレートで前進する。さらにベレテンニコフは左フックも当て、右ストレートを振って前に出る。

ベレテンニコフはこの右をフェイントにして左フック、バーロウはジャブを返すが、ベレテンニコフの前進が目立つ。バーロウが左ミドル、左ストレートを当てて距離を取る。ベレテンニコフが右ミドルと右ストレートを繰り出し、試合終了。判定は2-1と割れてバーロウが勝利し、デビューから無傷の9連勝となった。


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【UFC ESPN61】スピヴァクと再戦、マルチン・ティブラ「バウンサー時代の武器は背の高さ(笑)」

【写真】インタビュー中に本人も言っているように、本当い温厚な人柄が伝わってきた(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN61「Tybura vs Spivac 2」。メインはイベント名にあるようにマルチン・ティブラとセルゲイ・スピヴァクのヘビー級戦だ。
Text by Manabu Takashima

カラテ、キック、柔道、サンボ、柔術、MMAと格闘技全般が盛んなポーランド人ファイターのティブラは、既に8年間もUFCに継続参戦している。バウンサーから柔術家、そしてMMAに転じた自身の歴史とポーランドMMA界の現状をティブラに訊いた。


――マルチン、セルゲイ・スピヴァクとの対戦が土曜日に迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「調子は最高だよ。ポーランドでキャンプを終え、しっかりと準備が整った状態でファイトウィークを迎えることができた。全ての点で、問題はないよ」

――3月のタイ・ツイバサ戦ではUFCで戦うようになって8年で、初めて一本での勝利でした。

「凄く嬉しかったよ。MMAを始める前に柔術をやり込んでいたけど、UFCでは8年もサブミット勝利を挙げることができなかったからね」

――ところでマルチンはポーランド人ファイターですが、KSWを経ずにUFCファイターとなりました。国内ナンバーワン・プロモーションを経ずして、世界の最高峰にたどり着いたキャリアをどのように思っていますか。

「ポーランドにおけるMMA人気は、KSWを抜きにして語ることはできない。ただ、僕は初めてMMAクラスに参加した時は、MMAが何かも知らなかった(笑)。2008年の話だけど、ポーランドの多くの人もMMAが何か分かっていなかったはずだよ。

そういう状態からKSWは15年ほど掛けて、凄い人気を獲得したんだ。今ではヨーロッパにおいてKSWは最も大きなMMAプロモーションの一つだし、ポーランドは最もMMA人気が高い国と言えるよ。KSWに通じるローカル大会も数多く行われているし、多くの若い選手が育っている。これからUFCファイターも、もっともっと生まれるはずだ。今も成長過程にあるからね」

――MMAを知らなかったマルチンですが、柔術がベースというのはどういう経緯で始めたのでしょうか。

「僕は当時バウンサーだったんだ。クラブで一緒に働いていた人間がMMAのトレーニングを始めて、でも実際は柔術の練習をしていたんだ。その彼に誘われて僕も柔術の練習を始めるようになり、すぐに夢中になった。

柔術の練習をしていた5年間で数多くのトーナメントに出場した。ポーランド選手権で優勝し、ヨーロピアンで3位になっている(2012年紫帯ウルトラヘビー級)。柔術やっていて、自然とMMAの練習をして試合に出るようになったんだ」

――バウンサーということは、腕に自信があったわけですね。

「僕がバウンサーになったのは、体が馬鹿デカかったからで。そのころの僕の武器と言えば、背の高さ(笑)。体が大きいから、バウンサーの役目が務まったんだ。正直、全く戦闘という部分では何もスキルは持ち合わせていなかった。全くね(笑)。ただ大きなヤツだ。でも、体の大きさでハッタリをかまし続けることができたんだよ(笑)。

ただ柔術を始めてからは、スキルという部分では色々なことができるようになってはいた。でも、バウンサーという仕事を全うするうえでマーシャルアーツで磨いた技術を使おうと思ったことは一度もなかったよ。

マーシャルアーツの技術は、そういうところで使うモノじゃない。基本的に僕はおとなしい性格だし、フィジカルとパワーだけでバウンサーの役目は十分に果たせた。だからバウンサー時代には、テイクダウンをして制圧するということは1度もなかったよ」

――承知しました(笑)。

「それとさっき言われたKSWを経なくて、UFCファイターになったという話だけど、MMAを戦うようになっても自分がUFCと契約できるなんてことは一切夢見ることもなかった。全く現実味がなかったしね。

KSWで戦っていないのは、オファーされなかったからだよ(笑)。アマからプロデビューし、5連勝したときにKSWの関係者から「凄く将来性があるのは認める。でも、現時点では興味がない」と言われた。その時にM-1 Globalからオファーがあって契約を結んだ。

KSWで戦う機会がなかったことに関して、後悔することはないよ。M-1 Globalを経てUFCにファイターになれた。素晴らしいキャリアが詰めたと思っている」

――KSWのポーランド国内での知名度は抜群です。国内で知名度が上がることを目標として、UFCを目指さない選手も出てくるのでしょうか。

「このスポーツは本当に複雑な状況が絡み合っている。そういうなかで、色々な機会や条件を考慮してそれぞれが判断しているんだ。そして、誰もがそれぞれの夢を持ち、実現のために厳しい毎日を生きている。

ただUFCはポーランドの全てのファイターの夢に違いない。KSWは素晴らしいプロモーションで、KSWで活躍することで国内で知名度が上がり、スポンサーを得ることができる。その状況でUFCから声が掛かれば、誰もが『YES』という返事外を用意しているとは思えないよ」

――その夢の舞台で既に8年間に渡り活躍しているマルチンは、4年前にスピヴァクを下しています。その相手とこのタイミングで再戦することに関して、どのように思っていますか。

「今、僕が選択できるオプションがこの試合だけだった。他のヘビー級ファイターは既に試合がブックされていたから。もちろん頂点に近い位置にある選手との試合を望んでいた。それでもファイトはファイトだ。UFCが決めた対戦相手を拒むことは決してない。対戦相手を選り好みすることはないし、UFCのオファーには『Yes』としか言ったことはないよ。どの試合でも最高の試合をするよう努力することが、僕のなすべきことだから」

――前回の試合ではスピヴァクの投げを2度潰し、テイクダウンを1度奪ってコントロールを続けて勝利を潰しました。スピヴァクはフィニッシュ率が高い選手で、マルチンは正直をいえば判定勝ちが多いです。そういうなかで土曜日はどのような戦いを見せたいと思っていますか。

「僕はMMAに必要なスキルを満遍なく身に着けている。そして、結果的に判定勝ちになっても常に初回からフィニッシュを狙っている。それがMMAファイターを選んだ人間にとって、ベストなシナリオだから。前回のタイ・ツイバサ戦みたいにね。今回はそれは変わらない」

■視聴方法(予定)
8月11日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFC ESPN61対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
チャペ・マリスカル(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・バーロウ(米国)
ニコライ・ベレテンニコフ(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
クリス;・グティエレス(米国)
クァン・リー(ベトナム)

<女子バンタム級/5分3R
ヤナ・サントス(ロシア)
チェルシー・チャンドラー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハラランポス・グリゴリユウ(キプロス)
風間敏臣(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホサ(ブラジル)
パニー・キンザッド(スウェーデン)

<ヘビー級/5分3R>
カール・ウィリアムス(米国)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ヤルノ・エレンズ(オランダ)
ユーゼフ・ザラル(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ステファニー・ルシアーノ(ブラジル)
タリタ・アレンカ(ブラジル)

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DWCS S05 Ep04 MMA UFC ニコライ・ベレテンニコフ ブログ マイケル・モラレス

【DWCS S05 Ep04】メキシコから挑戦、エクアドル人のモラレスが打撃戦からTD&スクランブルで勝ち切る

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・モラレス(エクアドル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ニコライ・ベレテンニコフ(カザフスタン)

間合いを測る両者。ローを蹴り合い、ワンツーという動きを互いに見せる。モーションの大きな右を振るったモラレスが、ベレテンニコフの左フックに組みついてボディロックでケージに押し込む。ウィザーのベレテンニコフはテイクダウンを防ぎ、モラレスが離れる。ベレテンニコフがワンツーを入れ、モラレスの左フックは空振りに。

勢いはあるが粗い動きのモラレスが、右ローを蹴り込む。ベレテンニコフにアイポークがあったと試合が中断する。再開後、ジャブを伸ばすモラレスだが、右を被弾しシングルレッグへ。体を入れ替えたベレテンニコフが左を入れて離れる。さらに右ストレートから左ハイとベレテンニコフが優勢のなか、モラレスがスーパーマンパンチを狙う。このまま大きな動きはなく時間となり、初回はベレテンニコフが取った。

2R、ケージを蹴ってのスーパーマンパンチを当てたモラレスに対し、ベレテンニコフも左ジャブを当てる。右に組みついたモラレスが、ボディロックから旋回するように体を預けてテイクダウンを決める。四の字でクローズドを取るベレテンニコフに対し、鉄槌を入れたモラレスが、細かいパンチを顔面に入れると、上体を起こして勢いのある右を打っていく。シングルに出たベレテンニコフのバックに回ったモラレスが、2度目のテイクダウンを決める。

サイドを取ったモラレスは、スクランブルでバックを取り切れず間合いを取り直す。左右のロングフックを連続で入れたモラレスが、頭が下がったベレテンニコフにアッパーを突き上げる。ベレテンニコフはたまらずダブルレッグも切ったモラレスがバックに回り左右のパンチを連打する。最後は立ち上がったベレテンニコフが、明確にモラレスのラウンドとなった。

最終回、モラレスが飛び込んで左ボディアッパーからパンチを纏める。ベレテンニコフも左を返すが、勢いはモラレスが上だ。前蹴りに右フックを入れられたベレテンニコフは距離を取り直す。モラレスはジャブを伸ばしつつ、カウンターも狙っているか。ベレテンニコフが来ないとなると、自ら前に出るモラレスが左を受ける。

続いて左ボディフック、左ジャブを入れるモラレス。ベレテンニコフは勝負が掛ったラウンドで見過ぎだ。3分を切ってモラレスがダブルレッグへ。がぶられたモラレスが、何と引き込みを選択する。ベレテンニコフはパスから腰骨にヒザを入れ、シングルに出たモラレスの頭を抱えるが、ルーズですぐに抜かれる。それでもシングルに出たベレテンニコフ、ヒザをついて耐えるモラレスは、最後の45秒で下になる。すぐにレッスルアップからダブルレッグでリバーサルを決めたモラレスが、パウンドを落とす。スクランブルでバックに回り、後方へのスープレックスを最後の決めたモラレスが思い切り鉄槌を落としタイムアップを迎えた。

3-0の判定勝ちでキャリア12連勝としたモラレスは「エクアドルを代表をして戦えたことを感謝していう。そして僕を見出してくれたメキシコにも。テイクダウンから柔術を見せたかったけど、ケージがあったから。コーナーマンがすぐに作戦を切り替えて指示をくれたんだ。UFCで僕の全てを見せたいと思う」と話した。


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