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【ONE FF75】グラウンドでは本田がコントロールするも、ドガクが手数&ヒット率で上回り判定で敗れる

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
トレプチ・ドガク(ロシア)
Def.3-0
本田良介(日本)

サウスポーの本田が、開始早々にシングルレッグで組み、ダブルレッグに切り替えた。コーナーまで下がったドガクのバックに回った本田は右足を差し入れている。バックコントロールからグラウンドに持ち込んだ本田は、腰を上げているドガクからバックマウントを奪い、右腕を首に回していく。前に落とされるのを防ぎながらバックマウントをキープする本田。体を揺さぶってドガクの体勢を崩す。ヒザを着かせ、体を伸ばしながらパンチを浴びせた本田が、しっかりとグラウンドに持ち込んだ。

ドガクもすぐに起き上がるが体勢を返すことはできない。しかしドガクに振り落とされると、本田はすぐにダブルレッグへ。スプロールするドガクがパンチを落とすと、本田は離れて再び組みつきテイクダウンする。足を捌いた本田は、ハーフガードのドガクを肩固めで抑え込んだ。インサイドガードからドガクの右腕をアメリカーナで極めようとしたが、ここは凌がれてスタンドに戻る。ドガクが一気にパンチの連打で前に出て、本田もパンチを食らったが打ち返していった。

2R、本田がシングルレッグのフェイントを見せる。ドガクのパンチを見つつニータップで組んでいく本田。これを切ったドガクがパンチから右ハイで攻め立てる。本田も下がりながら左ストレートを突き刺した。ドガクがパンチと蹴りを上下に打ち分ける。ドガクの右ストレート、右ミドルが本田のボディを捉えた。しかし口を大きく開けたドガクに本田が距離を詰めていく。と、ドガクが盛り返してパンチを当てていく。

シングルレッグで組んだ本田は、ボディロックでテイクダウンしてバックマウントを奪取する。しっかと体を伸ばしてパンチで削る本田。右腕をドガクの首に回すも、極められないとみるやパンチで削っていく。ドガクも苦悶の表情を浮かべる。ドガクの右腕を抑え、パンチ&鉄槌を落としていく本田。しかしドガクが立ち上がると、パンチのラッシュを展開する。パンチを上下に打ち分けるドガクは、右アッパーも当てた。ラウンド終了間際には本田も右のカウンターをヒットさせている。

最終回、本田が左ハイを繰り出す。ドガクも左ジャブを突いてから左右フックを連打していく。ドガクのパンチに対し、本田もワンツーで押し返し、シングルレッグで尻もちを着かせた。ドガクがすぐに立ち上がる。徐々にスタンドでも本田のプレスでドガクが下がるように。しかしドガクのパンチのヒットは目立つ。

本田のシングルレッグを切ったドガクがパンチを浴びせていく。ドガクの蹴り足を掴み切れなかった本田は、ドガクのパンチを受けてしまう。本田にダメージは見られないが、とにかくドガクの手数とヒット率に苦戦を強いられる。さらにドガクがボディへのヒザと右インローへ。本田もドガクをコーナーに詰めて左ストレートを当てたが、残り10秒でドガクが攻め立てて試合を終えた。

裁定はドガクのユナニマス判定勝ち。本田は驚いた表情を見せたが、ドガクのパンチを受けた印象が強く、この裁定は致し方ないか……。


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【ONE FF75】トレプチ・ドガクと対戦、本田良介「リングでは跳ねて返ってきたところを倒す」

【写真】本田は前日計量を124ポンド=56.245キロでクリアした(C)ONE

16日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights75に本田良介がロシアのトレプチ・ドガクと対戦する。
Texy by Shojiro Kameike

拠点をタイに移し、プーケットのタイガームエタイ所属となってから1年――本田は現在ONEフライデーファイトで2勝1敗の戦績を残している。今回もルンピニーの第1試合で戦うこととなった現状を、本田はどのように耐えているのか。バンコク入り翌日の本田に今回の試合とリングMMAについて訊くと、タイガームエタイで培った自信のある言葉が帰ってきた(※取材は8月14日に行われた)。


上の選手と戦えるのであれば、いつでもやる

――大会の1週間前に本田選手の試合が発表されて驚きました。急きょですがバンコク入り直後にインタビューをお願いした次第です。

「ありがとうございます。試合のオファーはもっと前だったのですが、発表がこのタイミングになってしまって……。今、FFの全試合発表は、だいたい1週間前ぐらいになっていますね」

――本日は8月14日、つまり計量前日です。体重はもちろんハイドレーションテストに向けて状況はいかがですか。

計量前日の本田。公式スケジュールをこなしたあとリラックスしていた(C)SHOJIRO KAMEIKE

「今のところはうまく調整できているので、あと半日——ですね。自分の場合は、日本で56.7キロの試合をする時よりも余裕を持って体重をつくっています。ギリギリで落とすと尿も出にくいし、その状態で無理やり尿を出したら尿酸値も高くなったりするそうなので」

――なるほど。……と、全く関係ない話ですが、メチャクチャ肌が焼けていますね。

「アハハハ! そうなんですよ。でもプーケットのビーチに行っているわけではなくて。ジムでシャツを着ずに練習していたら、自然とこうなりました(笑)」

――もうプーケットにも慣れて現地の人になっているのでしょうか。

「いやいや、まだタイに来て1年ぐらいですから。でもこれから、もっとタイでやっていきたいと思います」

――タイガームエタイ所属になって気持ちの面でも充実しているようですね。

「そうですね。人それぞれ、いろんな生き方があると思います。でも自分の好きなことで生きていけるというのは、心の充実に繋がっています。それと福岡で練習している頃と比べてタイにいるほうが、格闘技関係者の方とお会いしたり、お話することが多くて。日本から初めてタイガームエタイに来るという方から連絡を頂いたりとか、そういう形でもジムに何か貢献できているなら嬉しいです。試合でももっと結果を出していきたいですね」

――本田選手としては、そろそろFFではなくナンバーシリーズやFN(ファイトナイト)といった本戦枠に入りたいという気持ちはありますか。

「う~ん、どうでしょうね? そもそもどういう基準で本戦とFFで分かれているのかも知らなくて(苦笑)。あるとすれば、まず本戦に出ている選手がFFに来て、僕と戦うというぐらいじゃないですか。自分としては、そこにこだわっていないです。上の選手と戦えるのであれば、いつでもやるというのが個人的な意見です」

――上の選手……ONEストロー級では先日、山北渓人×猿田洋祐という日本人対決が行われています。

「ONEで戦っている以上、同じ階級に日本人選手がいれば自分も対戦する可能性はあります。どちらも自分より成績を残していて、そういう上の選手と対戦するのは楽しみですよ」

――本田選手も前回は野田遼介選手との日本人対決、さらにいえばリョースケ対決で勝利しました。

「ダメダメでしたね。パフォーマンスとしては本当に良くなかったです。見直さないといけない部分が多くて……一番は試合前の調整ですね。どこが悪かったのかもわかっているし、もう一度そこから見直して、万全の状態で試合に臨めるようにしないと。そこは今回の試合で払拭したいです」

――とはいえ「上の選手と戦えるのであれば、いつでもやる」と言えるのは、タイガームエタイで練習して、その自信も深まっているのではないですか。

「はい。練習したいと思った時に、思いっきり練習ができる。満足いくまで練習できる。質問も話し合いもできる。試合中でも今やるべきことと、今はしないほうが良いことの区別もできるし、その点では自分の技術に対しても自信は深まってきました」

――日本ではずっとケージで試合をしてきて、タイに行ってからリングで戦う。その面でやりづらさはないでしょうか。

「そこはあまり考えていないですね(笑)。確かに、実際にやってみると違いはあります。リングだと壁際では絶対にならないような体勢になることもありますし。

たとえばテイクダウンされそうになると、背中を着かされないために手をマットに着くじゃないですか。壁、ケージならその手がロープに引っかかることはなくて。寝技が巧い相手を試合すると、背中を着かせるか手を着くかで展開も大きく変わってきますからね。でもそういうルールだから、そのルールの中で戦うしかないですし、リングで練習して対策するしかないですよね」

――反対にリングだからこそ使える技術というものはありますか。

「練習でいえば壁レスでは、相手をできるだけ壁に着かせないようにしますね。壁に押し込んで倒す技術は使えないので、その代わりに『跳ねる』っていう」

――跳ねる、とは?

「押し込んで、跳ねて返ってきたところを倒すとか」

――ロープやコーナーに押し込んでから、リング中央に向かって倒すシーンは見られます。

「これは普段からリングで練習していないとできないですね。タイガームエタイならリングもケージもありますし、どちらの練習もできます。リングでもケージでも詰められないようにしないといけないことは変わらなくて。逆に詰められても、自分がコーナーやロープで跳ねることを利用して距離をつくったりします」

ガンガン来てくれたほうが噛み合う。KOか一本、完全決着を目指します

――今後、リングMMAではそういった点にも注目したいですね。今回対戦するトレプチ・ドガクの印象を教えてください。

ドガクはONEでの戦績が2勝2敗。とにかく動きが止まることのないファイターだ(C)ONE

「すごくアグレッシブに来る選手ですよね。そこで自分が引いてしまったら、相手のペースになってしまう。その展開にならないよう、自分から試合をつくって潰していくことが一番のポイントだと思います」

――今年6月の増田比呂斗戦では、とにかく休むことのないラッシュを仕掛けた末に1R TKO勝ちを収めています。ただ、増田選手にテイクダウンを奪われる場面もありました。

「前回の試合を視ていると僕からテイクダウンも奪えるし、もし倒されても下から返していけると思います。打撃主体の選手だからこそのハイペースで、しっかりラウンド後半でも仕留めることができる。そうさせないようにしたいですね。あれぐらいガンガン来てくれたほうが自分としても噛み合うはずで。KOか一本、完全決着を目指します」

■放送予定
8月15日(金・日本時間)
午後9時30分~U-NEXT

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