【写真】何もいわずとも、その強さが伝わってくる風貌のクセイン・シェイカエフ(C)ACA
15日(木・現地時間)、ロシアはソチのボリショイ・アイスドームでACA126が開催される。
ソチ五輪のアイスホッケー会場として使用された12000人収容のボリショイ・アイスドームで行われる今大会。転出に伴い、空位となったライトヘビー級王座を賭けて9勝0敗のムスリム・マゴメドフと12勝3敗のカザフスタン人ファイター=エウゲニ・エギムベルディエフが戦う。
またACAの定番となっているブラジル勢が4名招聘されるなかで、ここではオープニングファイトのクセイン・シャイカエフトマシュ・デャークの一戦に注目したい。
今、ACAバンタム級にはシャイカエフと名を持つ無敗の24歳の選手が2人在籍している。1人はUFCベテランのジレノ・ロピスや今大会にも出場するクレベウソン・シウバを破り6勝0敗のカセイン・シャイカエフで、今回戦うのは10勝0敗のクセイン・シャイカエフだ。
チェチェンの虎の穴、グロズヌイのベルクート・ファイトクラブ所属のファイターは、テイクダウンからトップコントロールに長けており、抜群に強いポスチャーから容赦のないパウンドを打ち込む。
パンチを嫌がった相手に対しては柔術的にマウント、バックグラブとポジションを進化させ、パウンドアウトやチョークで仕留めるのがシャイカエフのスタイルだ。かと思えばバックからスロエフ・ストレッチでタップを奪うなど、ふり幅の広さもシャイカエフの特徴といえる。
そのふり幅の広さは立ち技に及んでおり、テイクダウン重視の打撃と思いきや、左足は相当な曲者だ。オーソのシャイカエフは、右のパンチを振るってテイクダウンという流れを対戦相手にインプットさせておきながら、左ミドルを効かせたり、左ハイでKO勝ちも記録している。
対してスロバキアのトップファイターであるデャークは、どちらかといえば北米MMAに近いレスリング軸でキックボクシングを使う選手だ。
あまりケージに詰められることがないシャイカエフだけに、押し込まれた際にどのような引き出しを持っているのか。仮にそういう部分で、シャイカエフが更なるふり幅の広さを見せることになるのであれば、それはデャークが予想以上に健闘している試合展開ということになる。
■視聴方法(予定)
7月15日(木・日本時間)、
午後11時30分~ ACA TV
■ACA126対戦カード
<ACAライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
ムスリム・マゴメドフ(ロシア)
エウゲニ・エギムベルディエフ(カザフスタン)
<ライト級/5分3R>
マラット・バラエフ(ロシア)
ジョアオン・ルイス・ノゲイラ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
エウゲニ・ゴンチャロフ(ロシア)
フランシマウ・バホーゾ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
ロマン・オグルチャンスキー(ウクライナ)
ジハード・ユヌソフ(ロシア)
<ライト級/5分3R>
サンベル・バルダニアン(ウクライナ)
ダウド・シャイカエフ(ロシア)
<ライト級/5分3R>
イワン・ソロヴィエフ(ロシア)
アドラン・バタエフ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
ナシュコ・ガラエフ(ロシア)
クレベウソン・シウバ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
デニス・スモルダレフ(エストニア)
ルスラン・マゴメドフ(ロシア)
<フェザー級/5分3R>
ザミール・アリプシェフ(ロシア)
アブドゥルラフマン・テミロフ(ロシア)
<フェザー級/5分3R>
ニウトン・ガビアォン(ブラジル)
メジ・ビドゥラエフ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
クセイン・シャイカエフ(ロシア)
トマシュ・デャーク(スロバキア)
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