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【UFC303】大会当日に対戦相手が変更、ロピスが緊急出場のイゲに判定勝利。敗れたイゲにも大きな拍手

<165ポンド契約/5分3R>
ディエゴ・ロピス(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
ダン・イゲ(米国)

試合当日にブライアン・オルテガが発熱により欠場。7月に試合を控えていたイゲがロピスとの対戦を志願し、急遽ロピスとイゲが165ポンド契約で対戦することになった。ロピスはガードを上げて前に出て左フック、距離が詰まると首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。イゲが勢いよく左フックで飛び込むが、バランスを崩してしまし、そこにロピスがパンチをヒザ蹴りをまとめる。積極的にパンチで出ていくイゲだが、ロピスは左右のフックとヒザ蹴り。

イゲは構えもスイッチして距離を詰めに行くが、ロピスは右ボディ、左ボディから顔面への左フック。ヒザ蹴りから右フックと手数を増やす。イゲが右ストレートから組みつくと、ロピスは首を掴んでパンチ。距離が離れるとイゲがロピスのローの蹴り終わりにダブルレッグで飛び込み、ロピスはそこにダースチョークを狙うが、ラウンドの残り時間が少なく極めきれない。

2R、ロピスは右カーフ。イゲが前に出てくると右アッパーを合わせ、ジャブと右カーフ、右ボディから顔面への左フックにつなげる。イゲがサウスポーに構えてパンチのフェイントから左ハイキック。これをキャッチしたロピスがテイクダウンして、すぐにバックへ。

両足をフックしてバックコントロールすると、足を四の字フックしてRNCを狙う。ロピスは細かくパンチを放ち、残り10秒で腕十字に切り替えるが、イゲも形を作らせない。

3R、イゲは体を上下させながら前に出る。ロピスが右カーフを蹴ると、イゲが右ストレートで飛び込む。さらにイゲは右アッパーからパンチをまとめ、ロピスも右フックを返す。イゲは離れた間合いから右ストレートで飛び込み、サウスポーにスイッチして左ミドル。ロピスは右フックを返し、ダブルレッグで組むがテイクダウンできない。

イゲはすぐにパンチのプレッシャーをかけて右フック。ロピスは右カーフ、右ストレートから左フック。イゲが左ボディを打ち込むと、ロピスの動きが止まる。ロピスがシングルレッグからイゲのバックにつくが、イゲがロピスを前方に落としてインサイドガードでトップキープする。ロピスはガードで動きが止まり、逆にイゲは左のパンチを連打する。最後はイゲが立ち上がり、下からロピスが蹴り上げを見せたところで試合終了となった。

試合はロピスの判定勝利となったが、ロピスは大会当日に試合を受けたイゲに感謝の言葉を述べ、イゲの健闘を讃えた。会場のファンからのイゲに大きな拍手が送られた。


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【UFC303】バンタム級の新鋭ペイトン・タルボット「安全なポイントゲームなんて、やりたくない」

【写真】スクショを撮る際に、5秒以上も目を剝いて待ってくれていたタルボット。実はいいヤツ (C)MMAPLANET

29日(土・現地時間)、米国ネヴァダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催されるUFC303「Pereira vs Prochazka 2」で、ペイトン・タルボットがヤニス・ゲムリと戦う。
Text by Manabu Takashima

2023年のコンテンダーシリーズでUFCと契約し、2試合連続でKO勝ちのタルボット。キャリアは8戦8勝、負け無しの新鋭は自らの一番の武器はペースだと言い切った。


MMAに求められるのは、アクションだから

――今週末にヤニス・ゲムリ戦を控えたペイトンです。調子はいかがですか(※取材は26日に行われた)。

「最高だよ。ヤニス・ゲムリとは良い顔合わせだと思う。殴り合って、エキサイティングなファイトをするよ」

──UFCで2度戦って2つのKO勝ち、判定勝ちだったコンテンダーシリーズのファイトも素晴らしいパフォーマンスでした。そんなペイトンのことを我々は、まだまだ分かっていないのですが、なぜMMAを始めたのですか。

「2017年、18歳の時にコナー・マクレガーの影響を受けて、試しにジムに行くようになった。すぐにマーシャルアーツに夢中になったよ。トレーニングをしていると、試合に出るようになって。そうなると、日に日にMMAへの想いが強くなっていった」

──MMAを始める前に格闘技の経験はあったのでしょうか。

「凄く小さな時にボクシングをやったことがあったけど、全然ダメで2カ月ほどで辞めてしまった。経験という経験があったのはレスリングだけで。レスリングはハイスクールを中心に4年ほどやっていた。けど、コレといって目立った戦績は残していない」

──それでもレスリングというベースがあったのですね。ファイトスタイルから、打撃系格闘技の経験の持ち主だと勝手に思っていました。

「う~ん、打撃が自分の一番の武器だとは思っていないよ」

──そうなのですか。

「僕の武器は体力だ。ハイペースで15分間、戦い続けることができる。結果、対戦相手は疲れて僕の打撃の餌食になるんだ」

──まさに現代MMAの申し子ですね。

「だって皆、それが見たいだろう? テイクダウンをされて、ガードの中に相手を入れて止まるなんて試合は誰も見たくないはずだ。MMAに求められるのは、アクションだから。それにケージのなかでは動きが多い方が、勝つ確率も高くなる。だから、常に動いてペースの速い試合を心掛けている」

──そして、フィニッシュを狙うのがコンテンダーシリーズ世代ですね。

「もちろん、フィニッシュを狙うのは当然だ。もともと、組んで倒してコントロールする試合なんか、好きじゃなかったし。そうやって勝つファイターがいることは分かっている。それはそれで構わないけど、そんなことがしたくてMMAを戦っているわけじゃないから。

結果的に僕は自分がやりたいことをするためにオクタゴンに上がっている。それこそが、コレをやって金を稼ぐのに相応しいファイトだと思っている。安全なポイントゲームなんて、やりたくない」

日本のアニメから受けた影響も絶大だよ

──それこそ、コナー・マクレガーに感化されてMMAを始めたペイトンらしいファイト・フィロソフィーですね。

「実際にMMAのトレーニングを始めてからも、コナーから受けた影響は大きい。あとはマックス・ホロウェイ、そしてネイト・ディアズ……でも、子供の頃に日本のアニメから受けた影響も絶大だよ(笑)。ドラゴンボールZに、幽遊白書からファイティング・スプリットとは何かを学んだんだ」

──なるほどぉ。では日本のMMAに興味を持ったことは?

「それは……余りないかなぁ。なんか、凄いステージがあって、ダンスをしたりしているのは受けたけど(笑)。ファイターでは、UFCとサインをしたばかりの……。そう、カイ・アサクラだ。彼のハイライトは見たよ。良い選手だよね」

──では同じバンタム級でUFCデビューを果たし、連勝中の中村倫也選手の印象を教えてください。

「う~ん、ちょっと分からないなぁ……。あのレスラーかい?」

──そうです、レスリングがベースです。

「まぁ、視界に入ってくれば気にかけるようにするよ」

──……押忍。では、土曜日に戦うゲムリの印象は?

「きっと、たくさん蹴ってくるだろうね。そしてカウンターの一発を狙って、我慢強く戦ってくるはずだ。ちょっとフラストレーションがたまる試合になるかもね。あの動きを僕のグルーブに誘い込むのは、ちょっと面倒くさいと思う。

ちょっと変な打撃だろう? なんか蹴りとパンチのコンビネーションがおかしいんだよ」

──確かに。構えも特徴的で。ただ、時折り力強いクリンチゲームも展開します。

「あんまり寝技の展開は見たことがないけど、上半身を固める組みを使うのは確かだ。でも、あんな風に固めてくるとスタミナを無駄にするだけだ。そこから先は、彼のやりたい試合にはならない。まぁ、何分間も相手をケージに押し込むようなヤツだよ。

だからこそ、動きまくって肉弾戦を皆に見てもらいたい。まだ僕のことを認識していないファンがいれば、きっと考え方が変わる試合になる。もう意識しないわけにはいかなくなるよ。しっかりと皆が喜ぶ試合をし続けるよ」

──その先に狙うは、タイトル挑戦と。

「そうだね、上手くいけば1年半後ぐらいにはトップに立っているだろう」

──ペイトン、今日はインタビューに時間を割いてくれてありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「ハイ。アリガトゴザイマス。オヤスミ」

■視聴方法(予定)
6月30日(日・日本時間)
午前7時分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前6時30分~U-NEXT

■ UFC303対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ポアタン・フェレイラ(ブラジル)
[挑戦者] イリー・プロハースカ(チェコ)

<ライト級/5分3R>
ブライアン・オルテガ(米国)
ディエゴ・ロピス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<女子バンタム級/5分3R>
マイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)
メイシー・シェエソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
マイケル・ペイジ(英国)

<ミドル級/5分3R>
ジョー・パイファー(米国)
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)

<フェザー級/5分3R
カブ・スワンソン(米国)
アンドレ・フィーリ(米国)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン(カナダ)
ジアン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ペイトン・タルボット(米国)
ヤニス・ゲムリ(フランス)

<女子ストロー級/5分3R>
ミッシェレ・ウォーターソン・ゴメス(米国)
ジリアン・ロバートソン(カナダ)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
マルティン・ブダイ(スロバキア)

<フライ級/5分3R>
カーロス・ヘルナンデス(米国)
鶴屋怜(日本)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
ヴィニシウス・オリヴェイラ(ブラジル)

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DWCS S05 Ep01 MMA ジョアンダソン・ブリト ディエゴ・ロピス

【DWCS S05 Ep01】アイポーク注意されたブリトが、アイポークで続行不能のロピスから判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
ジョアンダソン・ブリト(ブラジル)
Def.3R0分12秒by Technical Decision 3-0:29-28.29-28.29-28
ディエゴ・ロピス(ブラジル)

ヒザ蹴りを仕掛け、そのままダブルレッグを決めたブリト。ロピスはクローズドガードを取り、ブリトが肩パンチを打ちつける。左手首を掴んで三角絞め狙いのロピスに対し、ホールドを外し左のパンチ、さらに右でもブリトが殴っていく。腰を切ったロピスは腕十字へ。ヒザを頭に置いたブリトに対し、「ニーじゃないか」とロピスがレフェリーにアピールする。

ブリトは持ち上げてスラム気味に落とすが、ロピスは十字を解かない。ブリトが再び立ち上がると、自ら腕を外したロピスはスタンド戦へ。まずは右を当てたロピスが優勢に見えたが、ブリトが思い切り左のカウンターを返してワンツーへ。最後はクリンチ戦から離れたブリトがスピニングバックフィストを見せたところで時間となった。

2R、指を前に出すブリトにレフェリーが注意を与えるが、それでも続けたために試合を止めて警告する。再開後、フックの打ち合いでブリトがダブルレッグもロピスがタイトなギロチンで絞めあげる。頭を抜いたブリトに対し、ロピスは下からエルボーを打っていく。ロピスも左エルボーを返し、続いて右ヒジを体重をかけて落とす。三角狙い、蹴り上げにも重いパウンドを落としたブリトだが、ロピスは足関節狙いから起き上って上を取ってアナコンダへ。

さらにバックを伺ったロピスに対し、ブリトがダブルレッグで上を取る。クローズドの炉プス、ガードのなかで呼吸を整えるブリトが、上体を起こして強いパウンドを落とす。ヒザ十字に入るが、極めきれず時間に。

最終回、ロピスの左ジャブにブリトの左手の指がモロに目に入り、試合が中断する。2分、3分と過ぎ、ブリトに1Pの減点が告げられる。このまま試合続行不可能に。結果テクニカル判定で減点のあったブリトが29-28✖3票で判定勝ちを収めた。

3Rは判断できず、イーブンで減点分だけでスコアされた形だ。2Rに注意があったうえでのこの決着にも「残念な結果じゃない。僕がどれだけの動きをしたか、ダナは見ていた。僕は彼をぶっ倒していた。これまで5KO、5つの一本勝ちがあるんだ、家族、ノルデスチの皆に感謝している」と、強気のコメントを残した。


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