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【UFN218】ついにUFCデビュー戦、木下憂朔「世界デビュー戦なんで。名前をバチっと上げる試合を」

【写真】まさに泰然自若。UFCデビューを前にしても緊張はまるで感じられなかった木下は、UFCジッターの心配もないか(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」が開催され、日本の木下憂朔がオクタゴンデビューを果たす。

昨年8月のコンテンダーシリーズでジョゼ・エンヒッキを衝撃的なKOで破り、ダナ・ホワイトに大絶賛された木下が、アダム・ヒューギットを相手にいよいよ最高峰の舞台に立つ。11月から2カ月半、木下はフロリダのキルクリフCFに合流し心身ともに世界に挑む状態を創ってきた。浪速のワンダーボーイに試合前の心境を尋ねた。


──いよいよUFCデビュー戦が迫ってきました。今の心境を教えてくださいと尋ねても、「普通ッスね」という返答が予想される木下選手です。

「いやぁ……『う~ん』って感じですね。『早く試合がしたいな』って」

──それはワクワク感ですか。

「色々なことを含めて、全部ッスかね。早くゆっくりしたい。早く試合をしたい。今の期間って、一番楽しくないんで。減量があって、ろくに練習もできないからファイターとして面白くない時間なんですよ。だから、早く試合がしたいですね」

──その気持ちは、これまで通りですか。それとも強く感じることなのでしょうか。

「そこは同じなんですけど、楽しみはいつもより大きいです。ようやくスタートを切ることができるので」

──昨年11月からフロリダ、キルクリフFCで練習をしてきました。

「ハイ、2カ月半ほどですね。一旦ビザを取りに日本に帰国して、そのままラスベガスに直接入りました」

──では最終調整は日本で行ったと?

「ほぼほぼ、そんな感じですね。10日間ほど日本にいたので。でもセコンドには佐藤(天)さんとヘンリー(フーフト)についてもらいます。今日も佐藤さんと一緒にPIに行っていました」

──ではキルクリフFCでの生活を振り返ってもらえますか。

「超充実していましたね。やっぱり施設が違いますし、コーチが教えてくれる。何より人が多いので、そこが一番大きいですね。皆、上を目指して真剣に取り組んでいるので温度差がでないです。そんなつもりはないですけど、一瞬たりとも気が抜けない──と思えるような環境ですね。やっぱり聞いているだけなのと、実際に行ってみるのとでは違いました」

──特に中量級は充実しています。どのよう選手と汗をかいてきましたか。

「ベラトールのローガン・ストーリーとかジェイソン・ジャクソン、同じ日にベラトールで試合をするムハメド・ベルハモフともよく練習をしました。色々な選手と練習しているんですけど、相手がサウスポーなので佐藤さんとムハメドとよく練習していましたね」

──技術力の差が話題になるようになりましたが、その点はいかがでしたか。

「細かいですね、米国の方が。ちゃんとディティールとノウハウがあっての組み技なので。打撃はそんなに変わらないですけど、レスリングは全然レベルが高いですね」

──佐藤選手が「契約更新できれば、凄く強い選手になる」と期待していました。

「有難いですね。そう言って貰えて。まだ僕はそんなに強い選手ではないのですが、更新まで2年ぐらいあると考えると……このままいけば、僕も良い選手になれるんとちゃうかなって思っています。打撃は張れますけど、組み技はメチャクチャやられています。だからこそ、今の自分がどれぐらいなのかもキルクリフFCで分かりました。

同時にそのキルクリフFCで何をすれば選手としてレベルが上がるのかも分かりましたし、あとは僕が頑張るだけです」

──水曜日朝のレスリングクラスは、意識の高いキルクリフFCにあっても若干、参加人数が減ります(笑)。

「なんか、そこから日を重ねると人数が減っていくんですよ(笑)。週末に試合があることも関係しているでしょうけど。それも分かりやすいですね。まぁ、練習は全体的にハードです。そんなに時間は長くはないですけど、濃い練習をしているのでしんどいですね」

──では対戦相手のアダム・ヒューギットですが──サウスポーという言葉もありましたが、オーソでも構えてスイッチをしてくることもあるかと。

「そうですか、そこはあんまり気になっていなかったです。直近の試合を見たんですけど、基本サウスポーだったので。印象は蹴って来る手足の長いヤツみたいやなって。まぁ、全然行けるかなぁって思っています。ここは行かんとアカンところですね。UFCに出ているので強い選手やと思いますけど、ここで負けていると先はないかなって」

──荒くてアグレッシブ。そして前後移動が中心。木下選手としては、得意な相手ではないかと。

「その通りです(笑)。カウンターを当てる。そこはメチャクチャ思い描いています」

──勝利に向けて、ビジョンは描けていると思いますが、どのような戦いをしようと考えていますか。

「やっぱ前回の試合以上のインパクトを残す試合。ここはちょっと魅せないと、世界デビュー戦なんで。名前をバチっと上げる試合をしようと思います」

──メインカードですし。

「そうですね、ラッキーですね。ただ『やるぞっ!!』と思っていても、行き過ぎないようにしようという頭はあるので。メンタルをコントロールできるようには、頑張っています。自制しないとミスをしてしまいますからね。こうやって分かっていても、毎試合ミスはありますし」

──そこまで考えているうえで、バシッと決める。それが木下選手ですね。では、改めてUFCデビュー戦を楽しみにしている日本のファンに一言お願いします。

「いつも通りの僕で……あんまり考えてないので、そのままの僕を見てもらいたいです。あと……ボーナスはバチバチ狙っています。空回りさえしなければ、いつも通り倒せます」

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~ABEMA格闘Ch(プレリミのみ)
正午~UFC FIGHT PASS

■ UFN218対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(米国)
デヴィン・クラーク(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
アダム・ヒューギット(米国)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ(インド)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
風間敏臣(日本)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
チェ・スングク(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
マンディ・ブーム(ドイツ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
ヘスウ・サントス・アギラー(メキシコ)

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【UFN218】ヘスウ・アギラーと対戦、平良達郎─02─「もっと大きな幻想を皆に抱かせたいです」

【写真】中村倫也か風間敏臣かは別にして、幻想以前の期待値が上がる一枚だ (C)TAKANORI ONIKI

4日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」でヘスウ・サントス・アギラーと対戦する平良達郎インタビュー後編。

日本では戦うことができない、粗い圧力。パンチとギロチン、ともに一発があるアギラー戦を前に平良はたくましいほどに落ち着き、笑顔を取材中も見せ続けた。世界に出る前に懸念された経験不足を危惧する声は、UFCで試合を重ねる度に払拭され、逆にその可能性の大きさへの期待値が増す一方になった。そんな平良の口から、2024年に王座挑戦という言葉が聞かれた。

<平良達郎インタビューPart.01はコチラから>


──沖縄の選手が力をつけている要因の一つに、平良選手の活躍もあるかと思います。

「あぁ、そうだと嬉しいです(笑)。昔からずっと練習してきた皆が僕のことをどんな風に見ているのかは分からないです。ただUFCで戦うようになった今も、ずっと練習相手をしてくれていて凄く有難いです」

──では対戦相手、ヘスウ・アギラーの印象を教えてください。

「ギロチンで勝っている試合が多いので、そこは当たり前に気を付けないといけないですね。技術というより粗い感じなので、本当にギロチンと一発、そこは気を付ける。そして自分のテーマとしては、試合でしか経験できないことがあるので、打撃だとか色々と見せることができていない攻防ができれば良いなと思っています」

──突進力、振りまわすフック。左フックを3連発で出して、3発目はボディだとか。彼のレンジになると、あの右フックも非常に怖いという印象を持ちました。一発を被弾して、安直に組みで誤魔化そうとするとギロチンが待っています。

「そこは最初に指摘されました(笑)。打撃でもし嫌な感じになった時、あるいは下になるようなことがあった時も、下へのテイクダウンをしない方が良いと。ダブルやシングルよりもボディロック……まぁ、そこは気を付けます(笑)」

──ギロチンも全て左腕で抱えていますよね。

「いえ、右で抱えているのもありましたよ。ただタップを取っているのは左で、右の時は逃げられていましたけど(笑)」

──それにしても、コンテンダーシリーズでそのスタイルで勝ち切っている。分かっているところで勝っている。そこはやはり怖くて。

「プレッシャーに関しては、ボクシングのスパーリングで想定してやってきているので、そこは見えると思っています。動きとしてはパンチ、パンチ、左ハイというのもあって。そういうところは貰わないように意識して練習をしてきました。

しっかりと見て、僕の方がリーチがあるので……いつもそう思っていて、デキていないんですけど(苦笑)。しっかりとジャブを差さないといけないですね。ジャブは結構、練習してきたので今回は『出るかな』って自分に期待して試合に挑みます」

──いわゆるエル・マタドール✖エル・トロ、闘牛士✖闘牛の戦いかと。

「下がると詰められるのですが、誘い込むというか……相手が入って来るところに合わせる練習はやってきました。実際にスパーリングでも、その感触は掴めています。あとは本番の緊張感のなかで、本番でしか経験できない空気もあるので。そのなかで練習通り動くことができればなと思っています」

──1月21日にUFC世界フライ級王座統一戦が行われ、デイヴィソン・フィゲイレドをブランドン・モレノが下しました。4度目の対戦になると、2人ともしんどいことを嫌がるようなファイトにも見えました。

「アハハハハ。そこまでスクランブルとかなかったですよね。モレノのテイクダウンにも、フィゲイレドはまぁ簡単に下になっていましたし」

──あの試合を見て、フライ級は日本人でもいける。そういう風に気分が高揚しました。

「ハイ。僕もやっぱり……間違いなく行けると思いました。ただタイトルマッチで戦うまで、その権利を得るまでの戦いが大変になってきます。だからこそ、今年が勝負の年だと思っていて。自分が若いとか時間があるとか、全く思っていないです。

今、全力で出来ている時にどんどん上を狙っていくべきだと思っているので。2024年の一発目でタイトル挑戦ができるように──今年はランカーをパンパンと倒して、来年はタイトルマッチを戦いたいです」

──押忍。そのためのも今回のアギラー戦、日本いや世界のファンにどのような試合を見せたいと思っていますか。

「成長した姿を見せたいというのが、まずあります。でも戦績からいっても、僕が取らないといけない相手です。勝って『平良はやっぱり強いな』と思わせないといけない。僕自身、『やべぇな』って思わせたくて(笑)。

同時に修斗の時から1Rでフィニッシュすることが多くて、自分自身でも自分の力がどの程度なのか把握できていないんです。

それでも米国やタイで練習をして、試合を通して自信もつきました。色々と自分のなかであったことも消化できましたし。何て言うのか……『平良って、どこまで強いんだろう』、『もっと強いヤツと戦うところが見てみたい』って見ている人が思う試合がしたい。もっと大きな幻想を皆に抱かせたいです」

──いや、受け答えも立派になりました。

「そうですか(笑)。普段から年上の人と接する機会が多いので、自分が大人になったという自覚は全くないです(笑)」

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(米国)
デヴィン・クラーク(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
アダム・ヒューギット(米国)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ(インド)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
風間敏臣(日本)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
チェ・スングク(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
マンディ・ブーム(ドイツ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
ヘスウ・サントス・アギラー(メキシコ)

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BELLATOR Bellator290 o RIZIN UFC キム・ジヨン ジェカ・サラギ チェ・ドゥホ チョン・ダウン デリック・ルイス パク・ジョンヨン パク・ヒョンソン ブラゴイ・イワノフ 中村倫也 平良達郎 木下憂朔 風間敏臣

UFC on ESPN+76:オッズ/予想と展望

デリック・ルイス 2.95
セルゲイ・スピバック 1.43
チョン・ダウン 1.41
デビン・クラーク 3.05
マルチン・ティブラ 1.74
ブラゴイ・イワノフ 2.15
チェ・ドゥホ 1.53
カイル・ネルソン 2.60
木下憂朔 1.31
アダム・フューギット 3.70
ジェカ・サラギ 2.00
アンシュル・ジュブリ 1.83
リー・ジョンヨン 1.41
イー・ジャー 3.05
風間敏臣 4.40
中村倫也 1.24
チェ・ソングク 2.60
パク・ヒョンソン 1.53
キム・ジヨン 1.36
マンディ・ブーム 3.30
パク・ジョンヨン 1.47
デニス・トゥルーリ2.85
平良達郎 1.09
ヘスス・アギラー 8.50

韓国大会からスライドした今大会。メインにルイス vs. スピバックが追加され、ローマ・ルックブンミー vs. エリス・リードが来週のオーストラリア大会にスライドされた程度で、カードはほぼそのまま。

メインのルイス vs. スピバックは11月に組まれていたが、試合当日のイベント開始後にルイスの体調不良により中止となっていたカード。当初はコロナとは無関係とアナウンスされていたが、ルイスによるとコロナ感染が原因だったとのこと。

オッズは前回同様スピバックがフェイバリット。体調不良が怪我等ではなくコロナなら、深刻な後遺症がなければ影響はないかと思われるがどうか。

ルイスKO勝ち。

UFC2連勝からの3戦目となる平良は、デビュー戦の木下がメインカードなのに対して第1試合という扱い。フライ級ゆえの扱いか。相手もコンテンダーシリーズ上がりのデビュー戦選手で、勝っても評価が爆上がりすることは無さそうだが、若いし別に慌てる必要はない。オッズは今大会一番の圧倒的大差がついている。

木下はUFC0勝1敗のフューギット相手にフェイバリット。RIZIN LANDMARKでの反則負けのみで、底を見せないままUFCまでたどり着いた。グラウンドが強い相手との対戦経験は少ないが、練習では寝技も強いという評価をされているとのこと。相手のフューギットは柔術ムエタイベースで、UFCでは寝技も打撃も突出したものではないものの、UFC参戦までこぎつける相手が弱いはずもない。期待に応えることができるか。

Road To UFC勝戦で、UFCとの契約をかけて対戦する風間と中村は、無敗の中村が平良に続く今大会2番目のフェイバリット。風間が勝つなら寝技に持ち込んでのフィニッシュを狙うしかないところだが、引き込むようでは厳しい。レスラーの中村相手にグラウンドで上を取れるかどうか。

第1試合開始はUFCでは異例の日本時間12時開始。メインはアメリ東海岸だと早朝3時~4時くらいになる。これはRoad To UFCが行われるということで、アジア向けの開始時間にしたのだろうか。そのせいで、プレリム(特に第1試合の平良の試合)が同時刻に行われるBellator290のメインカードと完全にバッティングしているのが残念。

速報します。

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【UFN218】風間敏臣─02─中村倫也戦へ「自分は魅せるために練習はしていないけど、魅せることができる」

【写真】とにかく眼光が鋭い。勝手ながら意志の強さだと理解しています(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」で、中村倫也とRoad to UFCバンタム級決勝を戦う風間敏臣インタビュー後編。

収入アップ。日々の努力に対して、割にあった稼ぎを得るために必要なUFCとの契約を賭けて中村と戦う風間は、インタビュー中もその個性的過ぎる生き方を貫く意思力、眼力の強さを放ち続けていた。

そんな風間の表情が師・北出拓也と柔術について話した時だけ、和らいだ。北出と柔術が風間の自信の源だ。

<風間敏臣インタビューPart.01はコチラから>


──そんな中村倫也選手との試合。勝つパターンはいくつか存在していても、勝ち方は極めるのみ。その一点だと思われるのですが。

「ハイ。その通りです。極めてやりますよ」

──コントロールするという考えは?

「コントロールしますよ。しっかりとコントロールしたうえで確実に極めます。自分、デビュー戦の時から試合が決まると、頭の中に目標ができるんです。ずっと『圧倒して仕留める』と思ってきました。それって誰が相手でも変わらないなって。中村倫也を相手にしても、他の言葉が自分のなかに出てこなかったです。目標として掲げる言葉に。

結局、自分は中村倫也が相手でも圧倒して仕留めるしかない。そうしないと白黒ハッキリしないじゃないですか。どっちが勝ったか負けたって、見る者によって変わってくるので。そういうのが柔道、柔術の時から嫌で。だから自分はフィニッシュを狙います。どっちが勝ったのっていう僅差の勝負が嫌いなんです。絞め落としたり、腕を極めてタップさせちゃえば明らかな勝ちになる。だから、一本を狙います」

──風間選手は絶対に触れないといけない。ただ柔術系の選手にとって厳しいのは、レスラーがジャブで突き放し、触らせないで戦う時かと。レスラーがレスリング力をテイクダウンよりも、組ませない方で駆使してくると試合が難しくなります。そういう試合になるかもしれない。その時、触るためには何が一番必要だと思っていますか。

「う~ん、何ですかね。でも、その触らせないっていう試合を中村倫也にはぜひやってもらいたいです。それをやってきても、自分が仕留める。もちろん、そういう戦い方は想定していますし、どう極めるのかも頭の中に入っています。そうでない戦い方をしてきたとしても、仕留める。まぁ自分のなかで何パターンか練っています。まだ1、2週間詰める時間があるので、まだ確実っていうアレはないですけど。あと1週間ぐらいでしっかりと詰めて、仕留められるところまでは持ってきています」

──触らせないで勝つ。実はRIZIN✖Bellatorの対抗戦で、AJ・マッキーとパトリシオ・フレイレがホベルト・サトシ選手、クレベル・コイケ選手にやってくると思っていました。サトシ選手もクレベル選手も極める可能性を2人とも持っている。ただし、突き放されて組みの展開に持ち込めないこともあると。ファンも楽しめず、判定負けする。その可能性が一番高いと予想していました。ただAJは相当に組み技にも付き合うファイトをしましたが、打の圧力で戦ったフレイレを相手にクレベルがクローズドを取ったのは凄いことだと思いました。

「誰かに言われたんですよ。僕と中村倫也の試合も、相手が付き合わないで突き放す試合展開になるって。でも、自分と中村倫也が戦って判定ってあると思いますか」

──分からないです。中村選手が何をして、そうは言っていても風間選手が何をするのかは確信を持てないので。

「いや、判定はないですよ(笑)。自分が思い描いているなかに、判定はない」

──ただ、それは中村選手もそういう気持ちで戦うと判定決着がなくなる確率は高くなると思います。逆に判定勝ちだけを狙ってくればそれもある。打撃有り、ブレンダン・シャウブのような戦わない戦い方になると。

「あの人、頭が凄く切れるじゃないですか。やっぱり、判定ないだろうって感じなんですよ。判定を狙ってくるような入り方はしない。仕留める頭で、入って来ると思います。そうなると自分と中村倫也、どっちが成功するのか。そういう戦いになるはずです」

──本当の意味で攻めてくると、危ないシーンも増えるかもしれないですが、極めるチャンスも増えるかと。

「そうですね(笑)。正直、そっちの方が美味しいです」

──Road to UFCはこれまで1回戦が日本時間の平日の夕方、準決勝は日曜日の夜から。対して、今回の試合はややアジア寄せの時間でのスタートではありますが、米国の時間帯でもありFight Passの視聴者数も桁が違ってくると思います。UFCで活躍するために、インパクトを残したいという気持ちは?

「(間髪入れず)ないです。魅せる試合って違うくないスか? 申し訳ないけど、お客さんのためにやっていないし。お客さんあってのMMAではあるんですけど、魅せるために練習をしていない。ただし、自分は魅せることができる人間ではあると思っています。自分が望んでいるように動けば、皆喜んでくれると思います。

ただし全ての自分のため──自分の生活のために戦います。もっと豊かになりたい。MMAをやっている理由がお金を稼ぐためなので。そのためにはここでは止まっていられないし。ここで止まっていたら、3カ月ぐらい賭けて準備しているのに、このままのファイトマネーじゃ夢がない。だから、この壁を越えて割に合うファイトマネーを得ようと思っています。

MMAの選手、格闘家ってファイトマネーが高いことがステータスです。どれだけ強かろうが、いつまでも下の方で低いファイトマネーで戦っていても……止めましょう、この話(笑)。上手く伝える自信がなくて……これだと色々と誤解が生まれそうで(笑)」

──えぇ!! いや続けてくださいよ(笑)。

「自分はファイトマネーが高いヤツが上だと思っています。正直に言えば……強さどうこうではなくて。練習のなかで強い云々でもない。ファイトマネーが高いヤツが立場的に上だと思っています。その自分の立ち位置をどんどんと上げないといけない。そう思っています」

──押忍。ありがとうございます。ところでファイトマネーとは別世界の話ですが、柔術で茶帯になったとか。逆に紫帯だったことを忘れがちでした(笑)。

「2019年のアジアで階級別(※ライト級)と無差別のどっちも取って、表彰台で茶帯を巻いてもらう予定だったんです(※2018年にライト級で優勝、無差別級で準優勝だった)。でも階級別の決勝で韓国人選手(※チョ・デヨン)と戦って、序盤で靭帯をやってしまって。その試合は何とか最後に逆転勝ちみたいな形で、残り数秒で勝てたんスけど。

階級別の表彰を終えてから階級別に出る予定だったのに足がパンパンに腫れてしまって。『出たい』という気持ちはあったけど、周囲から我慢しろと言われて出場を諦めたことがあったんです。あの時『それなら今、茶帯を巻くことはできない。要らない』って(笑)」

──先生が帯を巻くと言っているのに?

「北出(拓也パラエストラ川崎代表)先生がずっと用意してくれていたんですけど、『今はそのタイミングじゃないです』と断って(笑)」

──それもアカンやつじゃないですか(笑)。先生が帯をくれるというのに(爆)。

「アハハハハ。そうッスね。で、『なら、いつにするの』って北出先生も言っていて(笑)。そこから良いタイミングになるのを待っていたら3年以上も過ぎてしまっていました」

──アハハハ。それがこのタイミングだったのは?

「MMAを戦っている間、自分は柔術に戻ることはないので。バックボーンが柔術でMMAを戦っていくうえで茶帯の方が『俺は柔術家だ』って言いやすくなります。だから貰ったっていうのはあるスね」

──北出さんはRoad to UFC決勝を戦うことについて、何か言及されているのですか。

「北出先生は本当に僕のことを応援してくれています。MMAで戦うようになっても、自分の寝技をずっと組み立ててくれているのは北出先生です。道着はほとんどやっていないですけど、川崎でグラップリングの指導をマンツーで受けています。デビューしてから次で13戦目、ずっと北田先生に組み立ててもらってきました」

──MMAと違というと語弊があるかもしれないですが、先生がいるのが柔術の良さですね。

「そうですね。北田先生に教えてもらっている柔術が自信でもあるし、支えにもなっています」

──風間選手は柔術の話になると、顔が優しくなりますね。

「アハハハハ」

──ところでさきほど風間選手も言われたように、プロの世界であるMMAは自分のために戦っていたとしても、試合を見てくれる人がいることで成り立っています。

「もちろんです」

──そんな試合を見てくれる人に、Road to UFC決勝戦で何を見せることができると思っていますか。

「う~ん、そうッスね。自分と中村倫也、どっちが最後に立って腕を挙げられるのか。そこを最後まで見ていて欲しいです。最初から最後まで、見ていてほしい。今回は本当に人生が懸かっている試合なので、そこは本当に見ていてほしいなって言うところはあります」

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(米国)
デヴィン・クラーク(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
アダム・ヒューギット(米国)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ(インド)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
風間敏臣(日本)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
チェ・スングク(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
マンディ・ブーム(ドイツ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
ヘスウ・サントス・アギラー(メキシコ)

The post 【UFN218】風間敏臣─02─中村倫也戦へ「自分は魅せるために練習はしていないけど、魅せることができる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN on ESPN+76 UFN218 アダム・ヒューギット アブドゥル・ラザク イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ジヨン ジェカ・サラギ セルゲイ・スピヴァク チェ・スングク チェ・ドゥホ チョン・ダウン デリック・ルイス パク・ヒョンソン ブラゴイ・イワノフ 中村倫也 平良達郎 木下憂朔 風間敏臣

【UFN218】風間敏臣戦前の中村倫也─02─「彼の戦いに付き合わないで終わらせられるとは思っていない」

【写真】ごく自然に会話の内容が常に未来を見据えている。それが今の彼の心情なのだろう(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」。同大会で実施されるRoad to UFCバンタム級決勝戦を風間敏臣と戦う中村倫也インタビュー後編。

ポスターにサイン。1回戦と準決勝ではなかったファイトウィーク行事だ

レスリングで確かな実績を残し、そのフィールドの技術はMMAルーキーイヤーから突出していた。にも拘わらず中村はデビュー戦の左ハイKOで分かるようにMMAファイターとしてレスリングは一つの要素として戦ってきた。

風間戦を前にしてのグラップリング練習でも、対策練習に留まらず本来は風間の庭というべきグラウンドにステイし、さらには背中をつけた攻防まで繰り返す。絶対に勝たなければいけない戦いを前にして、将来を見据えた練習と何よりもMMAを楽しむ姿勢が伺えた。

<中村倫也インタビューPart.01はコチラから>


──試合に生かす視野とはまた別なのですが、MMAは使える手段が非常に多い戦いです。試合映像や教則動画を見て目から得る情報の大切さを倫也選手はどのように考えていますか。なかにはあまり試合映像を見ない選手もいますが。

「試合映像を見ないというのは勿体ないです。今、(堀口)恭司さんが盛んに『日本は技術が遅れている』って言っているじゃないですか。その技術が詰まった集大成が試合であることは北米でも間違いないです。やっぱり、試合を数多くを見ていけば……ただ1度じゃダメです。何度も何度も見ることで、ここで心のやり取りがあったなとか、足がここについていて、そういう角度だからコレが当たったのか──だとか、そういうモノが見えてきます。

また自分の幅が広がるわけで。それからイメージを創って、自分の体で試す。そうやっていけば自分の中で辻褄が合ってきて、試合中も迷わないようになる。だから試合は見た方が良いと思います。目で見ること……人間が情報を得るうえで目はとても重要です。試合で得られる情報も目からがほとんどです。

ボトムからレッスルアップのスピードは規格外

でも、その先にある第六感、エネルギーの流れ、その流れの癖とかっていうものをいち早く見つけないといけない。

目でみることは大切ですが、それから先のモノを研ぎ澄ませていかないと、ダゲスタンやアフリカ系のモンスターのような選手に勝つことは難しいですよね」

──では風間選手と戦うことでグラップリングや柔術という分野まで、目で見ることはあったのでしょうか。

天才ティーンエイジャー=大嶋聡承のオモプラッタを側転で切り返す

「もともと準決勝で戦う予定だったので、その時からパーソナルで指導を受けていて。シチュエーションで犯してはいけないミスなどは抑えて反復してきました」

──そのうえで風間選手との試合前にグラップリングのスパーリングで、自らラバーガードやオモプラッタという下の動きを多用していました。それも見てきた成果とも言えますか。

「そうですね、見てきた量というのは絶対にあります。結局、幅を広げていかないといけないので。それに僕は昔から何でもやってきました。失敗しても構わないから、トライをしてきましたね。そうすると自分が向いていない領域も分かって来るので、それ以降はそこには入り込まない。でも、そのまえに足を踏み入れないと分からないですからね(笑)」

──この試合、付き合わないのが一番。それでもはめられることはある。そのためのピュアグラップリング練習なのでしょうか。

「風間選手と戦って、彼の戦いに付き合わないで終わらせることができるような相手だとは思っていないです。それは毎試合、タフなシチュエーションになると思っているので。結果論として、これまではそういう状況にならなかった。それも、こういう風に準備しているから。そのおかげだと思います。

風間君は絶対に心が折れないファイターです。だから意識を飛ばすしかない。自分がどれぐらいのパフォーマンスを出せるのかが、凄く楽しみな試合で。それも前回の試合が終わってからイメージをつける力、イメージ力を鍛えてきたことで、色々な動きが再現可能になっています。憧れてきた天才的な動きも、自分の癖が抜けてきたことでできるようになってきています。だからちょっと楽しみで。

ただし色気は出さない。そういう部分のバランスは、しっかりと保つ。深い集中力のなかで、多彩な技を出すことができるんじゃないかと自分に期待しています。だから、試合を視るファンの人たちも期待してほしいですね」

──いずれ現状では色気と表現している攻撃を、実務として繰り出す必要がある領域で戦うことが期待されています。

「勝手に出るぐらい。色気でなく、自然と動く。そして『楽しいねぇ』、『芸術だね』、『格闘技だよな』と思われるようになりたいです」

──当日は平良達郎選手、木下憂朔選手も出場します。

「勝手にチーム戦のように感じていて、楽しいっスね。僕の試合は日本人対決だけど、UFCで3試合に日本人が出る。まぁ、なんで俺は日本人対決なんだよって。そこはしょうがないんだけど、どっちがサバイブするのか。そこも楽しんで見てもらう要素の一つになりますし。

木下君や平良君、西川(大和)君がどういう風に感じているのか分からないですけど、僕はMMAを使って……ツールとして自分の人生を幸せにする。その目標というのは、ある意味叶いつつある。心が凄く豊かになっているので、そこはもう目標を達成した。残りはUFCでガンガン勝って、日本の良さ、素晴らしさをMMAを通して──日本の文化を広めていきたいという想いはあります。

僕抽象的になってしまいますけど、皆が自信を持って好きなことに取り組んで周囲が愛を持って応援し合える。そんな社会創りに貢献できれば。そのために人生を賭けてやっていきます」

──では最後にその一歩となる決勝戦への意気込みをお願いします。

「準決勝が終ってから、自分自身でもビックリするくらい成長を感じています。どれだけのパフォーマンスを見せることができるか。自分でも想像がつかない域に到達しつつあるので、凄く楽しみです。だからファンの人も楽しみにしてほしいですし、このワクワクが皆に伝わって欲しいです」

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(米国)
デヴィン・クラーク(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
アダム・ヒューギット(米国)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ(インド)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
風間敏臣(日本)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
チェ・スングク(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
マンディ・ブーム(ドイツ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
ヘスウ・サントス・アギラー(メキシコ)

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ABEMA KTT MMA MMAPLANET o UFC チョン・ダウン パク・ジョンヨン ブラック 佐藤天 木下憂朔 海外

【UFC】佐藤天─02─キルクリフFC所属フロリダ在住。「この場にいるから強くなれるなんて思っていない」

【写真】結果を残さないといけないことは彼自身が一番理解している。それでも、敢えてこちらの要望に応えて話をしてくれている──インタビューなのだ(C)SATO TEN

2023年に向けて『2022年中に話を訊いておきたい』勝者、敗者を6人リストアップしインタビュー──佐藤天編Part.02。

UFCと契約更新も連敗という厳しい時を過ごした、佐藤天の2022年。フロリダ、ディアフィールドのキルクリフFC拠点に置くのは日本にない環境を求めたから。数の論理では絶対に敵わないなかで、佐藤は日本が世界のMMA界で遅れを取っていることを指摘し、日本のMMA界に足らない点を指摘してきた。

もちろん経済、市場、MMA興行の在り方、ジム運営の在り方、コンバットスポーツとの向き合い方、日本と米国は違う。選手個人では変えられない現実を前にして、佐藤天が常に口にするのは、選手自身ができるMMAに取り組み姿勢だ。

<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>


──海外を知るべき。練習すべき。ただし、日本でもデキる。その可能性も持ち続けたいです。環境の違いはあっても、要は自分次第で海外が生きる、国内でもデキるということもあるかと思っています。

「自分次第なのは間違いないです。海外のジムに行って、何をするのか。そこも自分次第です。僕自身、結果が出ていないから『何をやっているんだ』という声が挙がるのは当然です。そのなかで僕はこっちでトップ選手たちが勝つためにどれだけやっているのか。その取り組みを見て、自分にもそれだけのことを課してやってきました。ただし、結果を出すのは環境ではない。自分自身、個人に掛かってきます。

海外に行けば良いという風潮自体は間違っています。日本の良さ、こっちの良さを考えた上で、選手や指導者の取り組み方を自分に生かせるようになるには、やはりコミュニケーションが必要です。短期間でそれを求めるのは難しいですし、限界もあります。

融通の利く、日本の方が良い部分も当然あります。それは個人の性格によって違います。と同時に強くなるための材料が、より多く転がっているのはこっちだと思います。ただし、その環境を自分で創っていく。強くなって結果を残すために必要なことは、国外にはたくさんあるとは言っても与えられているだけで、そこが十分にはならないです」

──韓国を取材し、KTTなど平日のお昼のプロ練習に20名以上集まっていました。試合を終えたばかりの選手とファイトウィークの選手が来ていなくて、その数でした。ミドル級のパク・ジョンヨン、ライトヘビー級のチョン・ダウンがUFCでそれぞれ5勝2敗、4勝1敗という戦績を残しており、チームメイトもライト級以下が多い。それでも結果を出している。単独のチームで、25人とかプロ練習ができるチームが隣の国にあったことは、脅威でした。

「う~ん、なんというのか……国を挙げて、いや国という単位にしなくても韓国はMMAやUFCに対する環境が日本とは違うのでしょうね。自分からすると日本の格闘技界からは、日本を強くしようという気概は見られないです。

何か、そのMMAを戦う一番の目的にある部分に対して、何か足を引っ張り合っている。キルクリフFCは30カ国以上の選手が集まってきて、束ねるコーチがいる。勝ち越している状況でも、思ったように結果が残せていないと指導者が皆に発破をかけている。

こないだ木下憂朔選手とヘンリーと食事をした時に、ヘンリーが『世界中に良いコーチはいる。ただし、トップの選手が集まって練習できる環境は世界でも少ししかない』と言っていました。どこにいても選手達で創っていくという気持ちが大切だと思います。そういう風に選手が考えられる環境を提供してもらえていることが、ここにいて一番大きなことだと思います。

日本は遅れている部分があります。でも、それを補うだけのことを選手達ができる環境だって日本にあります。でも、それをしない。(若松)祐弥なんて、凄いなって思うことは自分で何でもトライしています。自分で創っている。そういう選手が増えれば、日本でも強くなれます。

反対に人数だけ増えて、選手が与えられたメニューだけをこなすような状況も存在します。そういう選手は思ったように伸びない。チームが大きくなると、そういう選手も必ずいて。でも祐弥みたいに個人でやるべきことを、しっかりとやってきた選手が個人的に伸びていく可能性は凄くあります。

今の日本の環境だと祐弥のように自分で考え、努力しつつ状況判断をするような選手は日本でも強くなれる。ただし、そういう選手の分母が大きくなるのがこっちだと思います」

──その通りなのでしょうね。

「木下君もそうやって、日本で凄く工夫してきた選手だと思います。10代からコツコツやってきたこともあって。キルクリフFCでも好奇心が強くて、やられても楽しんでいます。英語は本当に話せなくて、でも自分から質問してジェスチャーで何とか理解しようとしています。どうしても分からないと『通訳してください』って尋ねてくる形で。上から見るわけでなく、彼には強くなれる資質があります。まだ22歳で。それって僕がMMAを始める前の年なんです」

──何とッ!!

「あの年齢でこっちに来て練習をしているだけでも、リスペクトしています。正直、やられながら食らいついている状況だけど、それができている。UFCで契約更新までいくと、凄い選手になると思います。凄く可能性を秘めています。そうなるメンタルがあります。基本的に僕は自分のことに集中するタイプですけど、木下君からは凄く良い刺激を貰っていますね。

僕自身はそういう環境にいて……前回の試合前も凄く自信があって、過去最高のキャンプもできたのにあんな結果に終わった。僕自身のため、そしてチームのためにも……自分の失敗も、成功を掴むために全てに意味があると信じてやっています」

──一つ一つの失敗をしっかりと把握して。でも、引きずらずにポジティブ・シンキングで。

「目先のことばかり追っていても、何も得られないです。一か八かじゃないですけど、本当に大きなモノを掴み取ろうとしている人たちが、最後は結果を出す。ブラックジリアンからやってきたヘンリーも、何もないところから有り金を全部はたいてジムを開きました。大きなモノを追う。大きいモノを追うから、大きなモノを手に入れることがデキる。そう思ってやっていきます」

──人と違うことをやっていると、何かと言われることもあるでしょうが、自分の足で歩んでいる。最高な人生だと思います。

「前から言っていますが、好きなことをやっているのになぜ他に自分を合わせないといけないのか。MMAってオリジナリティがぶつかり合う世界で。せっかく、その世界にいるのに皆が同じことをやっていても……。それだと、単に世間から見て特殊でもなく、小さなコミュニティに身を置いているに過ぎないです。

MMAにどういう面白さがあるのか。そこを追わずに、なぜか皆と同じことをやっている。それでMMAをやっていて、面白いのかなって」

──個性的な連中の集まりなのだから、もっと『個』で生きようと。

「ハイ。日本のMMAは今いる場所で、そこから何からを得ようとする気持ちが強く、自分で何かしようとする人が少ないかと思います。だから海外だけに限らず、〇〇に行けば何とかなるとか、強くなるって思いがちなのかなって。こっちにいる選手は、足りない環境のなかで自分で何かを得ようとしている。足らないことがあれば自分でどうにかしようっていう感じで、この場にいるから強くなれるなんて思っていないです。

どこにいようが自分の力で強くなる。それは米国にいても、日本にいても同じで。そこは間違ってはいけないところだと思います。海外に練習に行けば、強くなれるなんてことはなくて。リスクを背負って、何を得に行こうとするのか。そこで得られるモノにしても、本人の技量、期間で変わって来ると思います」

──海外で練習する=強くなる──ではないと。ただし、行かないと分からない。行って合う人間、そうでない人間もいる。

「何かを得て帰国したとします。その得たものを生かせる環境にあるのか。練習仲間、指導者を含め。そこも短期の練習だと考えないといけないところです。だから日本の格闘技界全体の問題になってくるという話になってしまうんですよね。個で頑張っても、個で補えない状況があるので」

──つまりはKTT……韓国にはあるかもしれないことが、日本にはないということですね。

「そうですね。堀口選手は日本に目を向けていない。それは同じ目線で語ることができる選手や指導者がいないからかと。同じ目線を持つ指導者や練習相手がいるATTに、堀口選手も身を置いている。日本がそうなって欲しい気持ちを持っていても現役の間は今、そこを共有できる環境が必要になるので。ヘンリーは『自分たちで創っていくんだ』と言っています。選手は自分で求める。コーチから何を吸収するのかは、選手自身です」

──そしていよいよ迎える2023年、本当の意味で崖っぷちからリスタートと言えます。

「これだけこっちが良いって僕は発言していても……結果が残せていなくて。進退が掛かってくるレベルになっています。僕がMMAを始めた時からの目標が、UFCで結果を出すことでした。その点でいえば、まぁ良い試練を貰っているなと思います(苦笑)。

さっきも言いましたけど、アレが意味のある負けだったと振り返ることができるように全てを結果を残すという部分に繋げていきたいです。間違っていた部分も見つめ直して、日々やっています。ちょうど時間を置くことができる状態だったのでコーチとも話して、少しスタイルも変えています。そういうところを結果で出せるように……口で何を言っても始まらないので(笑)。

必要なのは結果です。新しい年になるので、ホント2022年があったから今の自分がある。アレがあったから、将来に繋がった。『2023年以降に結果を出すことができたのは、2022年があったから』と言えるような未来にしていきたいです」

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ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFN on ESPN+76 UFN218 アダム・ヒューギット アンシュル・ジュビリ イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ジヨン ジェカ・サラギ ジョン・チャンソン チェ・スングク チェ・ドゥホ チョン・ダウン パク・ジュンヨン パク・ヒョンソン 中村倫也 平良達郎 木下憂朔 風間敏臣

【RTU ASIA2022&UFN218】中村倫也✖風間敏臣が、平良達郎&木下憂朔に合流。RTU決勝はUFNで実施

【写真】カメラの位置から風間の表情を伺えないが、10月のアブダビで既にフェイスオフを済ませている両者 (C)MMAPLANET

12日(木)、UFCより2月4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」大会内でRoad to UFCのファイナル4試合が組まれることが正式発表されている。

フライ級=チェ・スングク✖パク・ヒョンソン、バンタム級=中村倫也✖風間敏臣、フェザー級=イ・ジョンヨン✖イー・チャア、ライト級=アンシュル・ジュビリ✖ジェカ・サラギの4試合はベガスで実施されることになった。


10月にアブダビで準決勝が実施された際に、2月4日の韓国ソウル大会に決勝戦が組みこまれることが確定事項であった。しかし既報の通り同大会はジョン・チャンソンの欠場により韓国側の主催者がイベント開催から手を引き、ソウルに集まる予定だった選手たちは代替開催地となったベガスで引き続き発表済みのカードを戦うことになっていた。

日本勢は平良達郎と木村憂朔が揃い踏みし、それぞれヘスス・アギラー、アダム・ヒューギットと対戦する。韓国勢はもともとソウル大会を睨み、チェ・ドゥホ、チョン・ダウン、キム・ジヨン、パク・ジュンヨンと4選手が登用されている。

ここにRTUで日本人選手2人、韓国人選手3人、中国、インド、インドネシア人がそれぞれ1名が出場、さながらUFC Asian Nightの様相を呈してくる。UFC契約を賭けたファイナルだが、決勝の舞台に立つ選手は契約があるという話も当初から流れていた──が、確証のある話ではないだろう。同時にベガス、米国の夜に組み込まれたことで契約以降に関わって来る決勝戦となる。なおインド本国在住の選手がUFC本大会出場はアンシュル・ジュビリが初めて、またジェカ・サラギもインドネシア人選手として初めてレギュラーイベントで蹴ケージに足を踏み入れる──ある意味──歴史に名を刻むことになる。

なお6月のシンガポール大会、前述した10月のアブダビ大会はUFC PPV大会と同一会場、ファイトウィークの一環として単独イベントが開かれ、日本ではABEMAが中継していたが、Fight Night大会とはいえレギュラーイベントに組み込まれたことで、日本国内でどのような中継が実現するのか気になるところだ。

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MMA MMAPLANET News o ONE Road to UFC UFC   キム・ジェヨン ジョン・チャンソン チョン・ダウン パク・ジュンヨン 平良達郎 木下憂朔

UFCが2023年第1四半期(1~3月)の大会スケジュールを発表/2.5韓国大会は消滅か

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 UFCが2023年第1四半期(1~3月)のスケジュールを発表。

1月14日 『UFC Fight Night: Gastelum vs. Imavov』ネバダ州ラスベガス、UFC APEX
1月21日 『UFC 283』ブラジル・リオデジャネイロ
2月12日 『UFC 284: Makhachev vs. Volkanovski』西オーストラリア州パース
2月18日 『UFC Fight Night』ネバダ州ラスベガス、UFC APEX
2月25日 『UFC Fight Night』ネバダ州ラスベガス、UFC APEX
3月04日 『UFC 285』ネバダ州ラスベガス、T-モバイル・アリーナ
3月11日 『UFC Fight Night』ネバダ州ラスベガス、ヴァージンホテルズ・ラスベガス・シアター
3月18日 『UFC 286』イングランド・ロンドン、The O2
3月25日 『UFC Fight Night』テキサス州サンディエゴ、AT&Tセンター


 MMAJunkieも指摘していますが、2月5日の韓国・ソウル大会が入っていません。


 つまり2月4日にソウル大会が、スケジュールから外れていることになる。同大会はコリアンゾンビことジョン・チャンソンのUFCラストマッチを筆頭にチョン・ダウン、チェ・ドゥホ、キム・ジェヨンパク・ジュンヨンという韓国勢が集結し、日本から平良達郎の3戦目=ヘスス・アギラー戦、木下憂朔のオクタゴンデビュー戦=アダム・フューギット戦、さらにはRoad to UFC決勝戦4試合が組まれることが確実視されていた。

 しかし、今回のオフィシャルとしてのスケジュールにソウル大会の含まれておらず、キャンセルになったという見方もできる。

 事実、目玉であるジョン・チャンソンの試合が決定しておらず、彼の試合が流れるようであれば現在、韓国でUFCのメディアパートナーとなっているCJ ENM──Mnet Asian Music Awardsを主宰するなどエンターテイメントの大手──が、同大会の実施に難色を示していたという話は伝わって来ていた。

 とはいえ現時点で出場選手のマネージメントにまだソウル大会がキャンセルされたという連絡は届いておらず、Road to UFCファイナル出場者で負傷などを理由に欠員が出ても、代替出場はなくその階級の決勝は延期されるという通達があったばかりだとも聞く。

 大会まで2ヶ月を切った段階で正式発表が無いということは、開催する可能性はかなり低いのではないでしょうか。

MLB、韓国での100年ぶりの試合が中止「継続的な契約上の問題を抱えており…」 AP報道(日刊スポーツ・2022年10月29日)

 最近もメジャーリーグの韓国ツアーが中止されたことがありました。続きを読む・・・
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【UFC】上四半期のスケジュール発表。平良&木下揃い踏み、RTU決勝のソウル大会は……キャンセル??!!??

【写真】2019年12月のプサン大会でヘッドライナーだったジョン・チャンソン。3年2カ月振りのUFC韓国大会の行方は……(C)CHONG SUNG OUK

8日(木・現地時間)、UFC282ファイトウィークのUFCが2023年度上四半期のスケジュールを発表した。

UFCの2023年は1月14日のラスベガスApex大会からスタートし、21日にはブラジルのリオでUFC283。そして2月11日に豪州パースでUFC284、さらには18日&25日にApex。3月にはベガスのTモバイル・アリーナでUFC285、11日が同じくベガスのザ・シアター・アット・ヴァージンホテルズ(旧ジョイント)大会、そして18日はロンドンでUFC286。25日がテキサス州サンアントニでUFNが開かれることとなっている。

つまり2月4日にソウル大会が、スケジュールから外れていることになる。同大会はコリアンゾンビことジョン・チャンソンのUFCラストマッチを筆頭にチョン・ダウン、チェ・ドゥホ、キム・ジェヨンパク・ジュンヨンという韓国勢が集結し、日本から平良達郎の3戦目=ヘスス・アギラー戦、木下憂朔のオクタゴンデビュー戦=アダム・フューギット戦、さらにはRoad to UFC決勝戦4試合が組まれることが確実視されていた。


しかし、今回のオフィシャルとしてのスケジュールにソウル大会の含まれておらず、キャンセルになったという見方もできる。

事実、目玉であるジョン・チャンソンの試合が決定しておらず、彼の試合が流れるようであれば現在、韓国でUFCのメディアパートナーとなっているCJ ENM──Mnet Asian Music Awardsを主宰するなどエンターテイメントの大手──が、同大会の実施に難色を示していたという話は伝わって来ていた。

とはいえ現時点で出場選手のマネージメントにまだソウル大会がキャンセルされたという連絡は届いておらず、Road to UFCファイナル出場者で負傷などを理由に欠員が出ても、代替出場はなくその階級の決勝は延期されるという通達があったばかりだとも聞く。

ようやく追い風が吹いてきた日本でのUFC、平良と木下の揃い踏みに加えRoad to UFバンタム級決勝=中村倫也✖風間敏臣がマッチアップされたソウル大会──なんとか実施される大逆転に一縷の望みを持ち続けたい。

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MMA MMAPLANET NEXUS29 o UFC キック ジェイク・ウィルキンス チョン・ダウン 寿希也 小森真誉 島村裕 栁川唯人 河名マスト 河村泰博

【NEXUS29】初の後楽園大会(02) 河名マスト、2Rドロー後に寿希也が続行不可能でTKO勝ち。栁川は金星

【写真】泣き崩れた寿希也に一言声を掛けた河名。こういう勝負を手にするのは、キャリアを構築するうえで非常に大切になってくる (C)MMAPLANET

7日(月)に東京都文京区の後楽園ホールでNEXUS29が開催された。

ネクサスにとって初の後楽園ホール大会レポート第2 弾は、中盤戦3試合の模様をお届けしたい。


<フェザー級/5分2R+ExR>
栁川唯人(日本)
Def.2R3分53秒by RNC
島村裕(日本)

10月の川越大会でプロデビュー=RNCで一本勝ちしたばかりの栁川が、キャリア27戦目の島村と対戦。ネクサスでは昨年12月に小森真誉に敗れ、Gladiatorでは1勝1敗──直近の試合で中川晧貴に判定負けを喫している島村としては、何があっても落とせないマッチアップだ。

試合は開始直後から、両者が左右のフックを交換し激しい打撃戦に。そのなかでサウスポーの島村のガードが下がり、栁川の右を被弾し下がる場面も。ここからのテイクダウン狙いも反応し上々の立ち上がりとなった栁川も、左を打つ際に防御が甘くなり右をヒットされる。

直後から島村の左インサイドカーフで前足を削られるようになった栁川が、前に出られないように。さらにローを受けるとパンチも被弾するという悪い流れに、陣営から「自分の距離から、前に出る」というアドバイスを受けた栁川が右ボディストレート、そこにテイクダウンを織り交ぜるなかで顔面へのパンチの距離感も戻って来る。

それでも左はガードが落ちる栁川だが、左を打たれた直後に右を打ち返し、足を止めての打ち合いはどちらが効かされてもおかしくない展開に。ここからケージ際のクリンチの攻防で初回が終了した。

2R、左と右の打ち合いのなかで、右を当てる栁川が攻勢のなか島村は組んでボディロックの状態に持ち込む。島村の大内を小外で切り返した栁川がトップを取り、ニーシールドにも右のパウンドを落とす。栁川が立ち上がると、島村もレッスルアップから左腕を差してスタンドへ。

離れた両者、勝ち切るための打撃戦は根性勝負となり、ついに栁川は右の際にもガードが疎かになる。ノーガードに近い打ち合いは、栁川が右ではなく左フックを島村の右に合わせてダウンを奪う。

即レッスルアップからシングルに出た島村だったが、栁川が切ってバックに回ると両足をフックして殴る。

RNC狙いを一度はリストコントロールで逃れた島村だったが、続くアゴの上からのRNCをずらそうとした際、口を開いたような形でセットアップされ──タップを強いられた。絞めでもフェイスロックでもない、いわばマウスクラッシャーのような形で栁川が金星を挙げた。

<ライト級/5分2R+ExR>
ジェイク・ウィルキンス(米国)
Def.1R1分59秒by TKO
キム・ハンオル(韓国)

UFCファイター=チョン・ダウンを帯同したキム・ハンオルに対し、ウィルキンスが右インローを蹴る。さらに右ミドルハイ、続いて左カーフと蹴りを続けるが、その蹴り終わりに右を合わされる。

振りの大きな右フックにも、左ストレートのカウンターを狙ったキムは右リードフックを振るい、蹴りの距離を潰していく。首相撲に取ったウィルキンスは首を抱えて背負い投げ一閃、背中からキムを落とすと袈裟からストレートアームロックへ。

腕への危機は解除したキムだが、右腕の自由を奪われた状態で頭を抱えられており身動きが取れない。動けないキムに対し、ジェンキンスは左のパンチを連打するとレフェリーが試合を止めた。「戦える」と抗議するキム。その気持ちも分からないでもないが、有益な防御を取ることができておらずストップは致し方ない。

<フェザー級/5分2R+ExR>
河名マスト(日本)
Def.2R5分00秒by TKO
寿希也(日本)

互いが「大勝」を口にしてのケージインとなった注目のフェザー級の一戦。タッチグローブ直後に仕掛けた河名だが、左を差しにいったところで首を巻き込まれ前方に姿勢を乱す。自らはスプロールしトップを取った寿希也は、奇襲を見事に逆手にとった形でエルボーを打ち下ろす。立ち上がり、河名のレッスルアップ時にも頭を抑えて右ヒジを入れた寿希也が、右ストレートをヒットさせる。

それでも河名は前に突進、この動きに寿希也は姿勢を乱し尻もちだけでなく背中をキャンバスにつかされた。河名は右足をホールドして殴っていくが、蹴り上げられて動き止まる。

寿希也は左右の蹴り上げを続ける。河名は足を捌いて抑えにいくも、寿希也はクローズドガードに取る。後方回転し亀になった寿希也は素早く立ち上がり、ダメージが残っているのか河名はバックを維持できない。

離れた寿希也に左を当てた河名が、組みを嫌がり離れた寿希也が姿勢を乱したところでパンチを続ける。ここで河名が組んで小手を決めて投げを打つ。左手をマットにつけた河名に対し、寿希也はその手首を取って引きつつ左腕を差し込む。両者が腹ばいで同体になり、スタンドへ。

互いに左腕を差した状態で寿希也の小内刈りが決まり、河名は下に。それでも必殺のウィザーから腰に寿希也を乗せて浮かせると、スタンドに戻り胸を合わせる。続くシングルを切って離れた寿希也が、逆に組んでいきシングルから右腕を差しつつ小外刈りへ。

腹ばいになった河名は起き上った直後に左エルボーを決めた。距離を取り直した両者、寿希也の右を受けた河名が姿勢を乱す。すかさず寿希也はダブルレッグを仕掛け、テイクダウンを奪う。

背中を預けて立ち上がった河名は、後方から左ハイキックを受けそうになり前を向き、両者が間合いを取りなおす。河名の右前蹴りをキャッチして右ストレートを打った寿希也は、前に出てきたところでスピニングバックキックを決める。

河名も怯まず左フックを振るい、寿希也の小外からシングルレッグを潰し、ヘッドコントロールへ。強引に投げを打った寿希也は下になり亀の態勢も河名を落とそうとし時間を迎えた。

2R、寿希也は手を合わすだけでなく、ハグを求めて試合再開。ボディロックに首を抱えて投げを打とうとした寿希也に対し、河名が後方への投げを豪快に決める。右手をついて危ない落ち方をした寿希也はバックコントロールに立ち上がってキムラを狙う。

河名は慌てず前方に崩すとキムラを諦めた寿希也が背中を自らつけるように引き込む。その刹那、河名が強烈な左エルボーを振り下ろす。この一発で右目尻をカットした寿希也は、蹴り上げから距離を創ろうとする度に、河名が空間を潰してガードの中で抑える。

寿希也が右足を払いあげ、スイープ狙いから立ち上がったところでドクターチェックが入った。再開後、左→右をヒットした寿希也は、それでも前に出てくる河名のボディロックに首を巻き込んで投げを決める。続くスクランブルでバックに回り、両足をフックすると腹ばいになった河名の背中が伸びる。上を向こうとした河名に対し、寿希也は絞めを狙う。

河名も譲らず、もう一度うつ伏せになって寿希也を振り下ろそうと腰を上げる。左足で太腿を蹴り、背中を伸ばそうとする寿希也──ここで激闘の10分が終わる。ジャッジの裁定は20-18、18-20、19-19でドローに。

激闘は延長戦突入と思いきや、傷口のチェックを再度受けた寿希也は、ドクターの指さす方向を追うことがデキず、ドクターストップに。2R終了時、河名のTKO勝ちという裁定が下った直後に寿希也は声を挙げて涙を流した。

ドローの裁定が下った直後、自陣で腰を下ろしてしまっていた寿希也。判定勝ちでもおかしくない戦いを繰り広げ──気持ちが途切れていてしまったかもしれない。とはいえ、この両者の対戦はタイトルマッチでも2R&延長Rのネクサスにあって、最初から3R制が見たいと見る者が思ったに違いない激闘、再戦は必至か。

続いてNEXUS バンタム級挑戦者決定戦で森永ユキトが、咲間“不良先輩”ヒロトを3-0の判定で下し、チャンピオン河村泰博へ王座挑戦が決定。解説を行っていた王者はケージに入ると「こんな試合をしているようじゃ、俺には勝てないよ」と森永を切って落とした。

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