カテゴリー
45 AB DEEP MIKE MMA o ONE RIZIN   アンソニー・ペティス エディ・アルバレス ダレン・ティル ベン・ロズウェル 榊原信行

4.27『BKFC: KnuckleMania 4』でマイク・ペリー vs. チアゴ・アウヴェス、ベン・ロズウェル vs. トッド・ダフィー/RIZINファイターも出場確定

【RIZIN 公式グッズ】ロンT GOD SELECTION XXX S M L



 BareKnuckle FCのデビッド・フェルドマン代表が4月27日にカリフォルニア州ロサンゼルスのピーコック・シアターで開催する『BKFC: KnuckleMania 4』を開催することと、メインイベントがマイク・ペリー vs. チアゴ・アウヴェス、セミファイナルがベン・ロズウェル vs. トッド・ダフィーになることを発表。

 ペリーは12月の『BKFC 56』でエディ・アルバレスに2R TKO勝ちして以来の試合でベアナックル4連勝中。アウヴェスは2021年6月の『BKFC 18』でユリシーズ・ディアスに3R TKO勝ちして以来2年10ヶ月ぶりの試合。

 ロズウェルは昨年4月の『BKFC 41』でジョシュ・コープランドに3R TKO勝ちして以来の試合。ダフィーは昨年2月の『KSW 79』でフィリップ・デ・フライに1R TKO負けして以来の試合で今回がベアナックルデビュー戦。両者は12月の『BKFC 56』で対戦予定でしたが、ロズウェルの体調不良により中止になっていました。


 また、フェルドマン代表は同大会にRIZINファイターが出場することを発表。RIZINと業務提携したことを認めています。誰が出場するか、誰と対戦するかは不明。最近、榊原信行CEOが渡米しフェルドマン代表と会談、『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』試合後会見などでBKFCとの選手交流を示唆していました。逆に今後BKFCファイターがRIZINに出場することもあるでしょう。


 さらに、フェルドマン代表はダレン・ティルやアンソニー・ペティスとも交渉しているとコメント。今年下半期にマイク・ペリーが彼らと対戦してもおかしくないともコメントしています。続きを読む・・・
カテゴリー
MMA o ONE RYO UFC   ダレン・ティル ボクシング

UFCがダレン・ティルら3選手をリリース/ティル「俺の方からリリースをリクエストした」

フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方




 UFCがホセ・ジョンソン、ズベイラ・ツフゴフ、ダレン・ティルをリリースしたことをUFC Roster Watchが確認したとのこと。

Jose Johnson(Sherdog)

Zubaira Tukhugov(Sherdog)

Darren Till(Sherdog)

 ホセ・ジョンソンは『Dana White's Contender Series 50』を経て2月25日の『UFC Fight Night 220: Krylov vs. Spann』でガレット・アームフィールドを相手にデビュー戦を行う予定でしたが大会前日に医師の診察をクリアできず中止となっており、結局デビューすることなくリリースです。

 ズベイラ・ツフゴフはUFC戦績5勝3敗1引き分けで連敗もしていませんが、9年間で9試合しかしてないことや複数の計量ミス、『UFC 284: Makhachev vs. Volkanovski』のエルヴェス・ブレナー戦の内容によりリリースされたと思われます。

 ダレン・ティルは現在30歳のイギリス人でMMA戦績18勝5敗1引き分け(UFC戦績6勝5敗1引き分け)。2018年9月の『UFC 228: Woodley vs. Till』でタイロン・ウッドリーのウェルター級王座に挑戦し2Rブラボーチョークで敗れて以降の戦績は1勝5敗と低迷していました。



 ティルはツイッターで「俺の方からリリースを頼んだ。彼らは喜んで同意してくれた。俺はどこにも行かないし、大きな計画を持ってるし、戻って来るよ」とコメント。その後ボクシンググローブとお金の絵文字をツイートしていることからボクシング転向の可能性もあります。続きを読む・・・
カテゴリー
Report UFC UFC282 ダレン・ティル ドリキュス・デュプレッシー ブログ

【UFC282】1Rの猛攻を凌がれたデュプレッシー、最終回にティルをRNCで仕留める

<ミドル級/5分3R>
ドリキュス・デュプレッシー(南アフリカ)
Def.3R2分43秒 by RNC
ダレン・ティル(英国)

サウスポーのティルに左右のローを放ちながら下がるデュプレッシー。ティルが距離を詰めて来ると、ダブルレッグで背中を着かせた。デュプレッシーはバックに回り、左足を差し入れて左の拳を叩きつけていく。ヒザで削りながらパンチを連打するデュプレッシー。ティルが立ち上がると、デュプレッシーが左アッパーを連打。ティルが体勢を入れ替えると、デュプレッシーは右のパンチを連打する。

防戦一方のティルをボディロックからテイクダウンし、四の字ロックで固めたデュプレッシーがパウンドの雨を降らせる。さらに相手の体を伸ばしたデュプレッシーはRNCへ。これを凌ぐティルだが、状況を打開することはできない。左右の腕を入れ替え、RNCとフェイスロックを仕掛けるデュプレッシーに対し、ティルが反転してトップを奪う。

スクランブルに持ち込むデュプレッシーをギロチンで捕えたが、デュプレッシーは立ち上がる。スタンドでデュプレッシーのローをキャッチしてこかしたティルが、トップから左ヒジを連打するも、デュプレッシーがテイクダウンし返してトップで初回を終えた。

2R、ティルの左目が大きく腫れあがっている。ティルは左インローから、デュプレッシーにケージを背負わせて左ストレートを突き刺していく。ガードを固めて下がるデュプレッシー。左右フックから左ヒザを突き上げたが、ティルはガードで防いだ。ティルがワンツーでプレッシャーをかける。ここで前に出たデュプレッシーだが、指が前に出ているとアピールされてしまう。再開後、デュプレッシーの右ストレートにティルが左ヒザを合わせた。

さらにデュプレッシーのパンチにヒザを合わせるティルだが、デュプレッシーもケージを背にしながら飛び込み、ダブルレッグでティルに背中を着かせた。ティルはスクランブルから立ち上がる。ティルが右ジャブを突き、デュプレッシーを追いかける。疲労が見られるデュプレッシーのパンチに、ティルが左ヒジを合わせた。この一撃でデュプレッシーの額に血がにじんでいる。

ティルのフェイントに全て体が動いてしまうデュプレッシーは、相手のパンチを受けながらもシングルレッグでティルに尻もちを着かせた。起き上がるティルをボディロックで抑え込むデュプレッシー。しっかりと背中を着かせ、ハーフガードのティルに対しパンチを上下に打ち分ける。トップからギロチンを狙うも、ここは失敗。パスを狙ったティルがデュプレッシーの足を取ったが、反対にデュプレッシーがティルの左足を取ってアンクルロックを仕掛ける。これをティルが耐えきって2R終了のブザーが鳴った。

最終回、ティルが両手を上げて会場の観客にアピールする。プレスをかけるティルに対し、デュプレッシーは相手のカーフキックにパンチを合わせていく。デュプレッシーの右ショートがヒット。ティルはガードの間から左アッパーを突き上げる。サウスポーにスイッチして左ミドル、右ジャブを当てるデュプレッシーだが、左ローはすくわれてしまう。

ここでデュプレッシーのローがティルの下腹部を捉えて中断。再開後もデュプレッシーの右ジャブ、左ストレートが当たる。ラウンド残り半分でデュプレッシーがダブルレッグでテイクダウンに成功。パウンドの連打から、うつ伏せになった相手にバックマウントからRNCを極めた。


The post 【UFC282】1Rの猛攻を凌がれたデュプレッシー、最終回にティルをRNCで仕留める first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA o UFC イリー・プロハースカ クリス・カーティス ジャレッド・ゴードン ダニエル・ラセルダ ダレン・ティル ヤン・ブラホヴィッチ

UFC282:オッズ/予想と展望

ヤン・ブラホヴィッチ 3.35
マゴメド・アンカラエフ 1.36
パディ・ピンブレット 1.41
ジャレッド・ゴードン 3.05
サンチアゴ・ポンジニッビオ 1.56
アレックス・モロノ 2.55
ダレン・ティル 2.55
ドリカス・デュ・プレシ 1.56
ブライス・ミッチェル 2.15
イリア・トプリア 1.74
ラウル・ロザスJr. 1.43
ジェイ・ペリン 2.95
ジャルジーニョ・ホーゼンストライク 1.59
クリス・ドーカス 2.45
エドメン・シャバージアン 1.34
ダルチャ・ランギアムブーラ 3.45
クリス・カーティス 2.40
ホアキン・バックリー 1.61
ビリー・クアランティー1.61
アレクサンダー・ヘルナンデス 2.40
T.J.ブラウン 1.91
エリク・シウバ 1.91
ヴィニシウス・サルヴァドール 1.41
ダニエル・ラセルダ 3.05
キャメロン・サーイマン 1.27
ティーブン・コスロウ 4.00

今年最後のPPVイベント。

当初は6月に行われ、ファイト・オブ・ザ・イヤー候補とも言われたイリー・プロハースカ vs. グローバーテイシェイラのダイレクトリマッチが予定されていたが、プロハースカが肩を負傷し、長期の欠場が必要となったためタイトルを返上。UFCはマゴメド・アンカラエフとテイシェイラの間で王座決定戦を組む意向だったが、テイシェイラは来月のブラジル大会での試合を要望。しかしそうすると今回のメインのタイトルマッチがなくなってしまうので、UFCはブラホヴィッチとランキング4位で9連勝中のアンカラエフで王座決定戦を組んだ。

両者の対戦は、もともとノンタイトル戦としてメインカードで組まれていたので、急な試合決定や対戦相手変更で準備ができていない状態ということがない試合(3Rから5Rに変更にはなったが)。

元王者ながらアンダードッグのブラホヴィッチ。タイトルを獲得した試合から、5試合で4度のアンダードッグ(唯一フェイバリットだったのは、王座を奪われたテイシェイラ戦)。タイトルから陥落した後は、UFC6勝1敗のアレキサンダル・ラキッチと対戦。互角の展開だったが、ラキッチが膝を負傷してのアクシデント的な勝利だった。柔術黒帯で、アマチュアムエタイの世界王者でもあるオールラウンダーだが、同じ黒帯のテイシェイラには、テイクダウンを奪われた後、マウントを取られてパウンド→背中を向けてのチョークでのMMAベーシックワンで敗れている。

アンカラエフはUFCデビュー戦でポール・クレイグと対戦し、終始圧倒していたが残り1秒で三角絞めに捕まって一本負け。現在のところ、これが唯一の敗戦となっている。コンバットサンボがバックボーンで、一本勝ちはないが、テイクダウンしてからのパウンドも大きな武器となっており、前戦ではアンソニー・スミスをパウンドアウトしている。

スタンド・グラウンドともにアンカラエフ有利に見える。打撃で打ち負けた時に、グラウンドに持ち込みたくても、ブラホヴィッチのテイクダウン能力ではテイクダウンも難しそう。

アンカラエフKO勝ち。

メイン消滅でセミに昇格したのはライト級ノーランカーのパディ・ピンブレット。同郷のランカー・ダレン・ティルを差し置いてのセミネクストマクレガーを自称する、未来のスター候補ではあるが、ここまで3戦は全試合1Rフィニッシュ(全試合パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞している)とはいえ、相手も同じ前座クラスで、それでさえ攻め込まれる場面があった。今回の相手は7勝4敗(ライト級2勝1敗)のジャレッド・ゴードン。ようやく前座戦線を抜け出し中堅クラスとの対戦となる(試合順セミだが)。

同じく抜擢されているのは、第7試合でUFCデビューするバンタム級のラウル・ロザスJr.。9月のコンテンダーシリーズで勝利し、最年少の17歳でUFCと契約。10月に誕生日を迎え、18歳でのデビュー戦でいきなりナンバーシリーズのプレリム・セミでの出場となる。ペリンは2019年にコンテンダーシリーズに出場したが判定負けで契約ならず。ローカルでキャリアを積みながらチャンスを待ち、今年2月に負傷欠場選手の代役としてUFCと契約したが、ここまで0勝2敗。試合順とは裏腹に、UFCはロザスJr.をじっくり育てる方針の模様。

第1試合開始は11日朝8時から。速報します。

カテゴリー
o UFC   ダレン・ティル ブラッド・タヴァレス

12.10『UFC 282』でダレン・ティルとドリカス・デュ・プレシスが対戦

ダレン・ティル、7月に飲酒運転で逮捕されていたことが判明(2022年08月31日)

 こちらの続報。


 UFCが12月10日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC 282』でダレン・ティル vs. ドリカス・デュ・プレシスのミドル級マッチが行われることをESPNのブレット・オカモト記者が確認したとのこと。まだ契約にサインはしてないものの

 ティルは昨年9月の『UFC Fight Night 191: Brunson vs. Till』でデレク・ブランソンに3Rリアネイキッドチョークで敗れて以来1年3ヶ月ぶりの試合。2連敗中で最近5試合の戦績は1勝4敗。それでも現在UFCミドル級ランキング9位につけています。7月にストックホルムで飲酒運転をし逮捕されていたことも話題になりました。

 デュ・プレシスは7月の『UFC 276: Adesanya vs. Cannonier』でブラッド・タヴァレスに判定勝ちして以来の試合で5連勝中。現在UFCミドル級ランキング13位。続きを読む・・・
カテゴリー
MMA o ONE Report UFC   ダレン・ティル

ダレン・ティル、7月に飲酒運転で逮捕されていたことが判明

アルコールチェッカー USB充電式



 スウェーデンの全国紙Expressenによると、ダレン・ティルが7月31日にの夜にストックホルムで飲酒運転により逮捕されていたとのこと。

 警察の報告書によるとティルは英国ナンバーのシルバーのアウディに乗ってスピード違反で止められたとのこと。女性も同乗しており、車から降りたティルは当初運転していたのは女性の方だと供述したそうです。また、「レストランでビールを1~2杯飲んだ」と供述したものの、「明らかに酔っている状態」だったことからアルコールの呼気検査を行ったところ、法定制限の3倍以上の数値が出たとのこと。

 ティルは最終的に供述を撤回して飲酒運転を認め、罰則命令を受け入れたそうですが、罰則の内容は不明です。

 ダレン・ティルは昨年9月の『UFC Fight Night 191: Brunson vs. Till』でデレク・ブランソンに3Rリアネイキッドチョークで敗れて以来試合をしておらず、最近5試合の戦績は1勝4敗。7月の『UFC Fight Night 208: Blaydes vs. Aspinall』でジャック・ハーマンソンと対戦予定でしたが負傷欠場しています。続きを読む・・・
カテゴリー
MMA News UFC   イスラエル・アデサニャ ケルヴィン・ガステラム ジャレッド・キャノニア ダレン・ティル

2022.1.22『UFC 270』でデレク・ブランソンとジャレッド・キャノニアが対戦


 UFCが2022年1月22日に『UFC 270』を開催することと、同大会でデレク・ブランソン vs. ジャレッド・キャノニアのミドル級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 ブランソンは『UFC Fight Night 191: Brunson vs. Till』でダレン・ティルに3Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で現在5連勝中。キャノニアは『UFC on ESPN 29: Cannonier vs. Gastelum』でケルヴィン・ガステラムに判定勝ちして以来の試合。

 デイナ・ホワイトはイスラエル・アデサニャ vs. ロバート・ウィテカーの再戦を示唆してますが、ニュージーランドの新型コロナウイルスによるロックダウン政策によりいつ行われるか未定の状態。しかし、ブランソン vs. キャノニアの勝者がその次のタイトル挑戦者決定戦と見られています。続きを読む・・・
カテゴリー
MMA UFC   その他 ジャック・ショア ダレン・ティル トム・アスピナル

『UFC Fight Night 191: Brumnson vs. Till』メディカルサスペンション/9選手が最大180日間の出場停止


 『UFC Fight Night 191: Brumnson vs. Till』メディカルサスペンション。

・ダレン・ティルが顔のCTスキャンをクリアするまで最大180日間の出場停止。

・トム・アスピナルが右手のレントゲン検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・アレックス・モロノが左膝のMRI検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・ダビッド・ザワダが鼻骨骨折の疑いにより医師の診察をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・カリル・ラウントリーが左手のレントゲン検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・モデスタス・ブカウスカスが左膝のMRI検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・パディ・ピンブレットが右手親指のレントゲン検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・モリー・マッカンが両手のレントゲン検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

・ジャック・ショアが左肩のレントゲン検査とMRI検査をクリアするまで最大180日間の出場停止。

 その他の選手は60日間以内でした。続きを読む・・・
カテゴリー
MMA UFN191 ジャック・ショア ダレン・ティル デレック・ブルンゾン トム・アスピナル モリー・マッキャン

【UFN191】ベガス発英国ナイトの真打ち、ダレン・ティルはブルンゾンのTDに疲弊しRNCで一本負け

<ミドル級/5分5R>
デレック・ブルンゾン(米国)
Def.3R2分30秒by RNC
ダレン・ティル(英国)

ラスベガス発英国人ファイターの祭典。ここまでジャック・ショア、モリー・マッキャン、パディ・ピンブレット、トム・アスピナルと4連勝で真打ちティルがヘッドライナーとして登場した。

サウスポー同士、ティルがすぐに左を当て、もう1発入れる。ブルンゾンも左を振るって前に出るが先手はティルが取った。ティルはワンツー、さらに左をヒットする。続いてワンツーから左ストレートを入れたティルに対し、ブルンゾンがダブルレッグでテイクダウンを決める。ハーフで抑えて、右のパンチを入れるブルンゾンは腕を狙う仕草も見せる。

勢いのある右のパウンドから、左右のパンチを打ちつけるブルンゾン。ティルは必死に右を差して頭を胸につけてくが、押し返したブルンゾンが左エルボーを思い切り落とす。もう一発ヒジを入れたブルンゾンが、ついに顔を覆うようになったティルにパウンドを連打する。ティルは右を差して、足を戻すと蹴り上げからスタンドに戻り一旦はピンチを脱した。残り40秒、右目の下を腫らしたティルは手を出さずに初回を終えた。

2R、ブルンゾンのシングルを切ったティルが左を伸ばす。続く左ストレートに組んだブルンゾンがボディロックテイクダウンを狙う。ケージまで移動して耐えたティルは、回って離れるが直後にブルンゾンがダブルレッグからクリンチで逆側のケージに押し込む。ティルはヒザをボディに入れて離れると右ジャブ。ブルンゾンのダブルレッグにティルはヒザを合わせるが、そのままテイクダウンを取られる。

残り半分、少しでも早く立ち上がりたいティルだが、ブルンゾンは枕で固めてしっかりと抑えスクランブルを許さない。ハーフ&ロックアップのティルは、上体を起こすもブルンゾンが潰してエルボーを落とす。さらに左のパウドを落とし、肩固めを仕掛けたブルンゾンがこのままトップをキープすると、起き上ってパンチを入れる。立ち上がろうとしたティルだがバックに回られ、スタンドに戻ってもケージに押し込まれ打撃の距離は創れなかった。

3R、疲弊した感のあるティル、右目が潰れているか。リードアイが見えないのは厳しいが──ティルは右から左を狙い、ブルンゾンは左オーバーハンドを空振りする。直後のワンツーに組みついたブルンゾンだがヒザを被弾し、離れたティルがローを蹴る。さらに左ヒザから左ローを蹴ったティルは、ワンツーからヒザを続ける。左を被弾して動き止まったブルンゾンは、ティルの追撃にダブルレッグでテイクダウンを決め、スクランブル狙いで暴れたティルからマウントを奪う。

左右のパンチを受けて背中を見せたティルは、RNCに観念したようにタップした。


The post 【UFN191】ベガス発英国ナイトの真打ち、ダレン・ティルはブルンゾンのTDに疲弊しRNCで一本負け first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Bu et Sports de combat Interview ダレン・ティル ブログ ロバート・ウィティカー 岩﨑達也

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。ロバート・ウィティカー✖ダレン・ティル

【写真】武術的見地に立つと、強かったのはティル。倒す攻撃を続けていた彼が判定で敗れた理由とは……(C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑氏とともに見てみたい。

武術的観点に立って見た──ロバート・ウィティカー✖ダレン・ティルとは?!


一つ、一つの突き、蹴りを効かせるという攻撃は、帳尻合わせをする相手には判定を持っていかれる

──ウィティカーとティル、初回にウィティカーが踏み込んだ時に左エルボーを被弾してダウンを喫しました。ティルはウィティカーの左ジャブは被弾していたけど、右は貰わない。そしてエルボーを入れました。

「私が見たところ、常に質量はティルが高かったです。そして間もティルで、試合は続きました。これはほぼ1Rから4Rまでティルだったんです。そして左エルボーのシーンは、ウィティカーがあのまま突っ込んでいくとカウンターを被弾するというのは、見えましたね。ストレートかと思ったらエルボーでしたが……。

ウィティカーは左ジャブが当たっていても、右はティルの左があるから当たらない。それを無理して突っ込むとカウンターを受けるわけです。完全にティルの間なので、ウィティカーが右を出しても届かないんです。そしてウィティカーは跳ねるから、動けているけど質量が落ちてしまいます。だから1Rを見る限りウィティカーには勝機がなかったように映りました。もう攻めようがないと。

それが2Rに入ると、ウィティカーが打とうという姿勢を持つようになった。結果、ピョンピョン跳ねなくなったんです。ウティカーの気持ちと頭がどうだったのかは分かりませんが、本気で打ち込むときには跳ねない──それを体は知っているんです」

──そして右オーバーハンドで逆にウィティカーがダウンを奪い返すわけですね。

「あれは目が覚めるようなワンツーでした。たまにウィティカーはやるんですよ、あのパンチを。それでも間はティルで、その証拠にまるでウィティカーのハイは当たらなかったです。見切っているんです。見切るとは避けることではなくて、避けようとしなくても相手の蹴りが当たらなくなることなんです。

見切りとは見て、切って、避けることではなくて、それこそ食品の見切り品は値段が安くなるというのは、その値段はもう売れない。だから諦めて捨てるように、値段を安くして売ることをいいます。もう、お前の攻撃は当たらないよ、見切っているんだよ──ということですよね」

──とはいえ3Rから5Rまで、ティルにも決定的な一打はなかったです。

「ハイ、確かに途中でティルは攻撃を受けるようなところもありました。それは自分の攻撃だけを考えていて、ウィティカーがどうしようがやることを決めていたからだと思います。ティルは如何に左の突きを出すか。左のハイ、左のアッパー、そこを軸に全ての攻撃を組み立てているように見えました。と同時にウィティカーの攻撃は当たる、当たらないで判断すると当たっているかもしれないですが、効果的かどうかで見ると効果的ではないです。この試合、私の方から質問させてほしいのですが、ウィティカーの勝ちなのでしょうか?」

──私はそうだと思います。ラウンドマストですし。1Rはダウンを奪ったティル。2Rは逆にダウンを取ったウィティカーで問題ない。ここからは色々な見方があるかと思いますが、3Rはウィティカーの左が当たるようになったのと、ティルは手数が減ったように感じました。そして4Rは互いに手がない。そのなかで、圧力がティルかと。ここは分からないですが、互角のなかで5Rにティルはテイクダウンとそこからのバックを取られたので、48-47は順当ではなかったかと思います。

「あぁ、なるほど。MMAとして上手くまとめたというわけですね。効果的でないパンチも、米国のボクシングの判定の取り方のように、手数が多いから取るというヤツですね。ここですね……一つ、一つの突き、蹴りを効かせるという攻撃は、帳尻合わせをする相手には判定を持っていかれることがあります。

それに5Rはティルが足が効いたのか、無理やりポーカーフェイスを作ったり、何かレフェリーに注文を入れた。ああいうことをすると、間がウィティカーになってしまいます」

──ティルの5Rは、手を変えなかったですね。圧倒して勝っているわけではないのに、ずっとあの左と待ちで勝負した。対して、ウィティカーは右の飛び込みをテイクダウンに変え、次はテイクダウンをフェイクにして、右を当てる。そういう工夫を3Rからしてきた結果、テイクダウンを取った。MMAとして大きく変化させるのでなく、同じリズムと距離で攻め方に工夫をしたウィティカーは素晴らしかったと思います。

「つまりはティルの左を軸に考えた動きが、ポイントゲームでは仇となったということですね。逆にウィティカーの仕掛けは、工夫で。でも最後だけですよね、倒してバックに回ったのは。テイクダウン狙いに対しても、左アッパーという質量の高い攻撃をしていたのはティルでしたし。

やはり5Rは長いです。これはピョートル・ヤンとジョゼ・アルドの時も同じで、今回はティルにしてもウィティカーしても動かないラウンドができてしまいました」

ティルは自分の重心を重くして、高い質量でパンチを打つことができる

──その5Rを戦い抜けるからこそ、チャンピオンだというのはあるのですが、UFCはメインは5Rという競技的には首を傾げる規定が定着しています。

「もうこの試合に関しては、5Rも休んでいる感がありましたしね。そういうなかでウィティカーの一つのテイクダウンとバックが優位に働くと。ただし、武術的な観点でいえばティルは自分の重心を重くして、高い質量でパンチを打つことができるんです。アレは狙うというよりも、重くして打っている。彼のように重くして前に出ると、カウンターは被弾しないんです」

──実際にウィティカーがカウンターを当てた場面は記憶に残っていないです。

「それは常に間がティルのモノで、つまり先の先が取れているということです。そこは凄く感心しました。ただし、MMAのジャッジの打撃の見方はそうじゃない。これがまた難しいところですね。ティルは貰っていないです。組みつかれたけど。裁定で微妙なところにいるのであれば、ティルはMMAという勝負に甘かったということになりますし、私も勉強になる試合でした。

それと忘れてならないのは、ウィティカーは2Rにダウンを奪ったように倒す力も持っている。きっと自分の良さも把握していると思います。そして、その攻撃を繰り返すと自分がどれだけエネルギーを消費するのかも把握している。だからポイントを纏めに行った」

──そういう見方もできるのですね。

「この試合は先ほどから言っているように、リーチもあって拳に倒す実感を持っているのもティルです。だから打撃勝負ではウィティカーは不利で、それでも自分の強さを出すことも時折りある。素晴らしワンツーを入れて、質量を高めるシーンも見られました。ただし、そこを軸に戦わないのはMMAで勝つためなのでしょうね。そこにはやはり5R、スタミナの配分が大きく関係していると思います。

試合後に彼が見ている人にストレスを与える試合だった──と言ったのも、それを自分で分かっているからでしょうし。それにウィティカーは逃げてなかったですからね。やはり元チャンピオンだかし、そういう部分で負けねぇよっていう気持ちがあるのかと思います」

──これぞMMAの勝ち方ですが、武術的にはティルが強かった試合だったということですね。

「断言をしますが、強いのはティルです。ただし、MMAで勝てるのがウィティカー。ティルには工夫が足らなかった。それが競技なんです。それはどの格闘技でもいえることです。武術的な原理原則とは乖離してしまうので、武術を追求している者は試合に出るなら、勝ち方というモノを考えるチームに属す必要があります。そうでないと勝てない。

あらゆる試合は相手に勝つために存在しています。だから、審判の旗を挙げてもらって勝つ必要がある。それが選手です。強くなる価値、UFCで王者になる価値は似ているようで違いがあります。そして、この試合では勝つ意欲はあったのがウィティカーだったのかと思います。と同時に強さ、弱さを競いあっているなかで、工夫やゲームプランで勝てない時、武術にはそこを補うことができます。

勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなしと言われますが、勝てない時、負けそうな相手と戦う時、勝てない相手とぶつかった時、武術は絶対に必要になってきます。そこはご期待ください(笑)」