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【UFC ESPN35】計量終了 平良達郎、いよいよ!!

【写真】キャンデラリオのリカバリー具合も気になるところだ(C)Zuffa/UFC

30日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC A PEXで開催されるUFC on ESPN35「Font vs Vera」の計量が29日(金・同)に行われた。

メインのバンタム級戦でマルロン・ヴェラと対戦するロブ・フォントが138.5ポンドと体重オーバーに。キャッチウェイト戦を戦うこととなった。

ヘッドライナーが軽量失敗となった今大会のオープニングマッチではついに平良達郎が、カーロス・キャンデラリオを相手にUFCデビュー戦を戦う。


本計量で平良はやや硬い表情で計量台に乗ると、125.5ポンドでパス。僅かに口元に笑みを浮かべたものの、表情は厳しいままだった。

フェイスオフでは顔を左右に振るキャンデラリオの視線を逃がさないかのように、平良は目で目を追い続けた。途中からはポケットに手を入れ――珍しく気持ちを態度を表していたように見えた。

■視聴方法(予定)
5月1日(日・日本時間)
午前5時30分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN35計量結果

<バンタム級/5分5R>
ロブ・フォント: 138.5ポンド(62.82キロ)
マルロン・ヴェラ: 136ポンド(61.69キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コリアー265 ポンド(120.2キロ)
アンドレイ・オルロフスキー: 246ポンド(111.58キロ)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ジョアンデウソン・ブリト: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャレッド・ゴードン: 155.5ポンド(70.53キロ)
グラント・ドーソン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス: 145.5ポンド(66.0キロ)
トリスタン・コネリー: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジェラルド・マーシャート: 185ポンド(83.91キロ)
クリシュトフ・ヨッコ: 186ポンド(84.37キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクサンドル・ロマノフ: 239.5ポンド(108.63キロ)
チェイス・シャーマン: 247ポンド(112.03キロ)

<フライ級/5分3R>
ダニエル・ダ・シウバ: 125ポンド(56.7キロ)
フランシスコ・フェイゲイレド: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ユアン・リネス: 169ポンド(76.66キロ)
ゲイブ・グリーン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・ブリーデン: 155.5ポンド(70.53キロ)
ナタン・レヴィ: 155ポンド(70.31キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジナ・マザニー: 126ポンド(57.15キロ)
シェイナ・ヤング125.5ポンド(56.92キロ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎: 125.5ポンド(56.92キロ)
カーロス・キャンデラリオ: 126ポンド(57.15キロ)

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【UFC ESPN35】世界と戦う日本人(08)平良達郎─後編─「自分はあります──けど、一回やってみないと」

【写真】ついに夢が現実になる。どのような現実が平良に待っているか (C)MMAPLANET

30日(土・現地時間)──ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN35「Font vs Vera」でカーロス・キャンデラリオとUFCデビュー戦を戦う平良達郎インタビュー後編。

フワフワしている。楽しみ。自信はある。緊張してきた。あらゆる感情が入り交ざってい平良にとって、UFCとはまさに夢にまで舞台である一方で、未知の領域でもある。1月から2月にかけてのエクストリーム・クートゥアーでの練習で、北米のレベルを知った平良は、夢が現実になる時直前の心境を吐露した。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第8弾─後編─、平良達郎の話に耳を傾けたい。

<平良達郎インタビューPart.01はコチラから>


──怜選手はプロデビューから1年で、常に「日本のフライ級のトップクラスと戦っても負けない」と口にしています。

「そう思います。パンクラスのベルトはすぐに取っちゃうんじゃないかなって」

──修斗だと取らせない?

「いや(苦笑)。それって、僕がチャンピオンだったらっていうことですか」

──ハイ。その通りです。

「それは取らせないですよ。戦うようなことがあっても、ベルトはあげないです。でも、相当に強いですよ。怜君と練習をしていると、僕も強くなれます。それぞれが自分のキャリアを積んでいって、将来的には……ひょっとすると、ぶつかるかもしれないです」

──怜選手に対して、そういう気持ちでいるのですね。

「同じ舞台に上がれば、可能性はあるじゃないですか。僕もパラエストラ柏のフライ級の選手と修斗で組まれそうなこともありましたし。だから今は別のところで戦っていますが、怜君がUFCで戦うようになれば戦うことはあるかもしれないです」

──なるほど。では、ここまでの仕上がり具合を教えてください。

「あと3週間になって、スタミナとか異常に上がっています。仕上がりも凄く良いです。ただ焦りもあって……練習とかも、雑になることがあります。そういう時は動きが良くないです。でもコンディションが良いので、これから3週間もっと突き詰めることができると思います」

──ZOOMの画面からですが、ラスベガスにいた時より生気が漲っているように見えます。

「そうですか!! 来週の日曜日からラスベガスに行くのですが、ちょっと不安です。前に行った時よりも暑くなっているでしょうし、あの乾燥はどうなっているのか……というのはあります」

──通常の現地入りより1週間早い。なぜ、この日程に決めたのでしょうか。

「エクストリーム・クートゥアーで練習させてもらった時に、最初の1週間の動きが悪かったからです。岡田さんとも話をして、試合の週の火曜日にベガスに入る予定はキツイなって。自分は1カ月ぐらいベガスにいようかと思っていたのですが、逆に減量しながらの練習になってケガが怖いのでそれはしなかったです。

ラスベガスだと仲が良いっていうまで人間関係は築けていないので(笑)。だからギリギリまで日本で鍛えて、2週間前に岡田さんと現地入りします。岡田さんに頼りつつ、残りの期間で仕上げていこうかと思っています」

──正直、これまでよりも不安要素が多いかと。

「(苦笑)。ちょっとフワフワしていて……不安といえば不安ですね。何を持っていこうかとか考えると。でも、ファイトウィークには松根さんも来てくれますし、そこまで不安もないです。それより楽しみな方が大きいですし。ラスベガスで戦えることに、ワクワクしています」

──そこで戦うキャンデラリオについて、どのような印象を持っていますか。

「どういう戦いをしてくるのか……。でもバケモノのような選手ではなくて、イメージでいうと気持ちの選手で、タフな選手だと思います。ただメチャクチャ凄い打撃や寝技を持っているわけではない。コンテンダーシリーズの試合では自分から試合を創りにいっていたので、受けに回らないようにしないとなっていうのは感じました。けど、UFCの本戦でああいう風に戦ってくるのか。そんな感じです」

──自信のほどを聞かせてください。

「自分はあります──けど、一回やってみないと自分の立ち位置が分からないというか……。とりあえず安心したいです。フィニッシュして、勝って……。UFCで戦っていける力があることを見せたいです。清水(清隆)さん、福田(龍彌)に勝って来たことを自信にしたいです。勝機……VJTで戦った選手は、正直あまり強くなかったじゃないですか。映像を見るだけじゃレベルが分からない。それはラスベガスに行って気づきました。こんなに強いのかという選手も多かったです。だから、試合が始まるまでどういう試合展開になるのか分からないです、今は。でも、自信はあります」

──平良スゲェという声の裏で、まだ分からないという声も以前から聞こえていたと思います。このチャンスにダイブしないと、何のためにMMAをしているのか分からないですしね。高嶺の花と思っていて女性に誘われて、『僕にはまだ早いです』なんて言ってられないですよ。

「もう完璧な例えです(笑)。腕試しです。自分がどれだけできるのか、全てをぶつけるだけですし、そういう意味では楽しみでしかないです。でも、こうやってインタビューを受けていたら緊張してきたんですけど……」

──なぜ、ですか(笑)。

「……。でも本当に楽しみなんです。どのくらい掛かるかは僕も分からないですけど、ベルトを目指しているので。こんなところで、こけられないです。『平良、また進化したな』って思ってもらえる試合がしたいです」

■視聴方法(予定)
5月1日(日・日本時間)
午前5時30分~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN35対戦カード

<バンタム級/5分5R>
ロブ・フォント(米国)
マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コリアー(米国)
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ジャレッド・ゴードン(米国)
グラント・ドーソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
トリスタン・コネリー(カナダ)

<ミドル級/5分3R>
ジェラルド・マーシャート(米国)
クリシュトフ・ヨッコ(ポーランド)

<ヘビー級/5分3R>
アレクサンドル・ロマノフ(モルドバ)
チェイス・シャーマン(米国)

<フライ級/5分3R>
ダニエル・ダ・シウバ(ブラジル)
フランシスコ・フェイゲイレド(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ユアン・リネス(カナダ)
ゲイブ・グリーン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・ブリーデン(米国)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子フライ級/5分3R>
ジナ・マザニー(米国)
シェイナ・ヤング(米国)

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
カーロス・キャンデラリオ(米国)

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o UFC ジョゼ・アルド ダレン・エルキンス マイク・ブリーデン マルロン・モラエス マルロン・ヴェラ ロブ・フォント 平良達郎

ロブ・フォント 1.74
マルロン・ヴェラ 2.15
アンドレイ・アルロフスキー 1.69
ジェイク・コリアー 2.25
アンドレ・フィリ 1.38
ジョアンダーソン・ブリート 3.10
ジャレッド・ゴードン 2.55
グラント・ドーソン 1.56
ダレン・エルキンス 1.59
トリスタン・コネリー 2.50
クリストフ・ヨトゥコ 1.61
ジェラルド・マーシャート 2.45
ダニエル・ラセルダ 1.80
フランシスコ・フィゲイレード 2.05
アレクサンドル・ロマノフ 1.05
チェイス・シャーマン 12.00
ゲイブリエル・グリーン 1.71
ヨアン・レイネス 2.20
ナタン・レビー 1.51
マイク・ブリーデン 2.65
ジーナ・マザニー 1.56
シャナ・ヤング 2.55
平良達郎 1.42
カルロス・カンデラリオ 2.95

メインはバンタム級

フォントはUFC9勝4敗。WSOF王者マルロン・モラエス、元バンタム級王者コーディ・ガーブラントを打撃で打ち破り、昨年12月のジョゼ・アルド戦もオッズではフェイバリットだったが、衰え知らずのアルドにパンチでダウンを奪われるなどして判定で完敗。今回が再起戦となる。

エクアドル唯一のUFCファイター・ヴェラは29歳。非常にフィニッシュ率が高く、UFCでの12勝のうち、判定勝利は2回のみで、6KO4一本勝ち。前戦はこちらもレジェンドのフランク・エドガーと対戦し、序盤はエドガーのタックルにテイクダウンを奪われる場面もあったが、3Rに前蹴りで顔面を蹴り上げKO勝ち。これまでアウェイの試合ばかりで、連勝してもランカーとの対戦が組まれないなど、なかなかチャンスを得られなかったが、エドガー戦の勝利でランキングもトップ10に入り、今回初のメイン登場。9フィニッシュはUFCバンタム級史上最多(※フェザー級でのフィニッシュ勝利が1試合ある)。

ストライカーvsトータルファイターの図式。以前はテイクダウンディフェンスに難があったフォントだが、最近は観点にテイクダウンされることはなくなっている。

しかしヴェラがテイクダウンで攻め、ディフェンスに意識が向いたところで打撃でもリードする展開となり、KO勝ちと予想。

第1試合では、近年の日本人ではもっともUFC出場を熱望された平良達郎がUFCデビュー戦を行う。相手のカンデラリオもUFCデビュー戦。

カンデラリオは5年前のコンテンダーシリーズで、2Rまでバックを奪われチョークを仕掛けられるピンチを凌いで打撃を入れリード。3Rにはテイクダウンからマウントを許す展開で、なんとか凌いで判定勝ちを手にしたがUFCとの契約はならず。4年ぶりのコンテンダーシリーズ参戦となった昨年8月のコンテンダーシリーズでは、序盤からテイクダウンを奪ってパウンドで削る展開で攻勢となったものの、またしても終盤失速し、逆転判定負け。しかしカンデラリオは2週間のショートノーティスで試合を受けたことも考慮されてのUFC契約。

カンデラリオにコンテンダーシリーズで勝ったアルタミラノは、2月に同じくコンテンダーシリーズで勝ってUFCと契約したカルロス・ヘルナンデスとUFCデビュー戦で対戦し、これも僅差の内容の末にアルタミラノが敗れている。カンデラリオ、アルタミラノ、ヘルナンデスと、この辺りが今のUFCフライ級でどのレベルにいるかは、まだ既存のUFCファイターとの直接対決がないためわからないが、少なくとも即上位に入るレベルではないだろう。

最近の平良は3試合連続で1R一本勝ち。内容でも圧勝。競った試合がないことで幻想が膨らんでいる。カンデラリオは接戦での削り合いで負けない気持ちの強さはあるが、UFCに出るのではなく王者になるのが目標なら、このレベルには圧倒してほしいところ。

平良1Rチョークで一本勝ち。

第1試合の平良 vs. カンデラリオは5月1日の朝5時開始。速報します。

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MMA UFN199 カブ・スワンソン キック ダレン・エルキンス

【UFN199】カブ・スワンソン、左&右、そして左を打ち込み、後ろ回し蹴りでエルキンスをKO

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン(米国)
Def.1R2分12秒by TKO
ダレン・エルキンス(米国)

左ジャブを伸ばすスワンソン、エルキンスが左ジャブから右オーバーハンドを決める。エルキンスの右とスワンソンの左が交錯し、エルキンスはダブルレッグを切られたところで右を打っていく。と左から右のワンツーを入れたスワンソンは、飛び込んで右のパンチを当てる。これが聞いて、テイクダウンで誤魔化しに来たエルキンスとの距離を取ったスワンソンは右オーバーハンドをかわし、距離が近づくと左、右、そして左を打ち込みダウンを奪う。

立ち上がったエルキンスだが足に来ており、両足が揃っているところでスワンソンのスピニングバックキックが顔面をかすめた、足がもつれレフェリーが試合を止めた。


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ONE UFC   その他 スティーブン・トンプソン ダレン・エルキンス デリック・ルイス

アマンダ・レモス vs. アンジェラ・ヒル、ハオーニ・バルセロス vs. ビクター・ヘンリー他12.18『UFC Fight Night 199: Lewis vs. Daukaus』の対戦カードを紹介



12.18『UFC Fight Night』で3連敗中のハファエル・アスンソンと3連勝中のリッキー・シモンが対戦 etc.(2021年09月18日)

12.18『UFC Fight Night』でデリック・ルイスとクリス・ドーカスが対戦か(2021年09月28日)

12.18『UFC Fight Night 199』でカブ・スワンソンとダレン・エルキンスが対戦(2021年11月12日)

12.18『UFC Fight Night 199』でベラル・ムハマドとスティーブン・トンプソンが対戦(2021年11月12日)

 こちらの続報。12月18日にラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 199: Lewis vs. Daukaus』のその他の対戦カードを紹介します。続きを読む・・・
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BELLATOR DEEP MMA RIZIN UFC UFN199   アマンダ・レモス アンドレ・イーウェル スティーブン・トンプソン ダスティン・ストーツフス ダレン・エルキンス デリック・ルイス ハオーニ・バルセロス ビクター・ヘンリー ベラル・モハメッド ボクシング マテウス・ガムロ 中島太一 海外

【UFN199】オクタゴン初陣、バルセロス戦前のビクター・ヘンリー「日本の皆の心を僕はUFCに持ち込む」

【写真】ビクターからは溢れんばかりの日本への想いが伝わってきた (C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN199:UFN on ESPN+57「Lewis vs Daukaus」にビクター・ヘンリーが出場し、ハオーニ・バルセロスと対戦する。

キャリア25戦のうち、日本で12度戦ってきたビクター。2014年のGRANDSLAM旗揚げ戦の所英男戦から、パンクラス、DEEP、そしてRIZINを舞台に上田将勝、中島太一、石渡伸太郎、アラン・ヤマニハ、大塚隆史、元谷友貴、金原正徳とJ-MMA界のトップ・バンタム級ファイターと激闘を繰り広げてきたビクターのUFC出場には、外国人選手が戦えないコロナ禍の日本の状況があった。

そこに届いたUFCのオファー、ビクター・ヘンリーは日本総合格闘技界を代表してオクタゴンに足を踏み入れる。


──ビクター、お久しぶりです。

「Long time no see you、、、Too long time……。本当に久しぶり、久しぶり過ぎるよ。ありがとう、僕のことを取り上げてくれて」

──いえいえ、当然のことです。それにしても突然のUFC出場には、正直驚きました。

「日本で起こっていること……日本の実情が全てだよ。日本で戦うことが困難な状態がずっと続いてきた。今も続いている。日本では米国人ファイターが戦えない状況が当たり前になってしまった。それでも僕は戦い続けないといけない。そんな時にUFCがチャンスをくれた。だから今、ここにいるんだ」

──日本でもDEEPの佐伯代表は『隔離措置がなくなればビクターを呼びたい』と、いつも言っていました。RIZINのバンタム級GPのルースターに当然のようにビクターはリストされていたでしょう。ただし、パンデミックがそれを許さなかったです。

「サエキサンが日本で戦う機会を与えてくれたことは、本当に感謝している。でもパンデミックが起こり、隔離措置が取られる限り日本では戦えない──本当に辛かった。家に戻れない、そんな気持ちだったよ」

──11月に労働ビザを持っている外国人は短期の隔離で来日することが可能になった途端に、オミクロン株が発生し新規の入国が認めらなくなるなど、かつてない厳格な水際対策を日本政府を採ることになりました。ただ、それ以前にVJTにチリ人選手が来日したり、RIZINも大晦日には海外の選手を招聘する予定だったでしょうし、またビクターが日本に来られるという期待もあったのですが……。

「大晦日に関して、僕のところには何か連絡があったわけではなかった。僕は日本で成功し、それを日本のファンが見続けてくれたファイターだ。でもソファに座って、ただ待つだけというわけにはいかない。何か行動を起こす必要があるんだ。皆、1年間そういう状態で待ち続けたからね。でも、もう動かないと。それでも、いつだって僕にとって日本がホームだというのは変わりないよ」

──Parus FC、LXFで試合をしたことが、ビクターが日本で戦いたいという意思表示をしているのだと感じていました。

「その通りだよ。だからUFCと契約したからといって、僕はルーツを忘れることにはならない。日本での経験、日本で養った技術、そして日本の皆の心を僕はUFCに持ち込む」

──ビクターがどれだけ日本を愛していようが、世界最大のプロモーションで戦うチャンスを得たことはファイターとして絶対的に良いことです。UFCからオファーがあった時、どのような気持ちになりましたか。

「ちょうど、腹がいっぱいになるまでヤキニクを食べていたんだ(笑)。『2週間で体重を落とせるか』ってことだった。答えは『Let’s do it』、それしかないよ。しっかりと体重を落として戦う。それが闘魂ってものだろう。

『8週間必要だ』とか『準備期間がない』ってオファーを断るのは、好きじゃない。僕は世界中で、いつでも戦ってきた。それが日本で学んだ気構えだよ。戦う機会を得れば、そこに行って戦う。それだけのことじゃないか。UFCからオファーがあった。なら、戦う。日本のMMAファン、日本のMMA界とともにね」

──日本のファンもUFCで戦うビクターを応援し続けるはずです。UFC初陣に専念しないといけないビクターですが、一つこの試合と関係ない質問をさせてください。

「構わないよ」

──RIZINバンタム級GPはフォローしてきましたか。

「もちろん。バンタム級の戦いは常に注意を払っている。いつ僕と戦うことになるか分からないからね。バンタム級GPも、誰が勝ち残るのか注意して見てきた。ホリグチのBellatorの試合も視たよ。タイミングが合致すれば、誰とだって戦うことになる。

ホリグチが契約期間を終えて、またUFCと契約するかなんて分からない。でも、バンタム級のコレといった選手の試合は常にチェックしている。カイ、彼のことも見てきた。力をつけている。オギクボの試合もね。彼らとはUFCで戦うこともあるかもしれないだろうね」

──ではGPで、誰が優勝すると思っていますか。

「ナオキ・イノウエだ。彼はどの局面でも戦える。ソウゴウカクトウカとして、たくさんの勝ち方ができて、より完成度が高い。カイはパワフルだ。KOできる力がある。ただ、レスリングと柔術はどうなんだろう? オギクボも強い。でもカイと戦った時に見えた課題を克服できているのか。

イノウエは武器が多く、リーチも長い。素晴らしい柔術ゲーム、キャッチレスリングの技術を備えている。イノウエが本命だよ」

──なるほど。ありがとうございます。とはいえ土曜日に戦うハオーニ・バルセロスは井上選手に負けないウェルラウンディット・ファイターです。

「ハオーニはパワフルだよ。フェザー級から落としてきた選手だからね。試合の時は相当大きくなっているだろう。ボクシングでプレッシャーを掛けて、ベースのレスリングも強い。ただ、グラウンドに持ち込んできたら僕にとっては都合が良いよ。ただし、僕はイージーファイトなんてしたくないんだ。

ハオーニが全能力を使って、僕と戦うことを望んでいる。僕と相対したハオーニは、きっと驚くだろう。彼だけじゃない、次の試合で世界を驚かせる」

──北米MMAファイターとは違ったファイト・フィロソフィーを持つビクターだからこそ、UFCでの戦いが楽しみです。

「任せてくれ。いつだってしてきたように、見ている人が驚く戦いをする。多くのファイターが、ただ勝つためにたかっている。そんなのは本当の意味で、ファイトじゃない。日本の戦い方を見せるよ」

──ビクター、ありがとうございました。ずっとビクターを見てきた日本のファンに一言お願いします。

「皆のことが恋しい。ホント、皆を愛している。日本に戻る日が楽しみでならないし、ゴーゴーカレーが食べたくてしょうがないよ!!」

■視聴方法(予定)
12月19日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN199対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
クリストファー・ダカウス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ベラル・モハメッド(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス(ブラジル)
アンジェラ・ヒル(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
リッキー・シモン(米国)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェヘイラ(ブラジル)
マテウス・ガムロ(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
カブ・スワンソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェラウド・マーシャート(米国)
ダスティン・ストーツフス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)
ビクター・ヘンリー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ(米国)
ハリー・ハンサカー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
シジャラ・ユーバンクス(米国)
メリッサ・ガト(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン(カナダ)
アンドレ・イーウェル(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
ラケル・ペニントン(米国)
メイシー・シェエソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ドンテイル・メイス(米国)
ジョシュ・パリジャン(米国)

<ライト級/5分3R>
マット・セイレス(米国)
ジョーダン・ラヴィット(米国)

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MMA UFC   ギガ・チカゼ ダレン・エルキンス デリック・ルイス

12.18『UFC Fight Night 199』でカブ・スワンソンとダレン・エルキンスが対戦

12.18『UFC Fight Night』でデリック・ルイスとクリス・ドーカスが対戦か(2021年09月28日)

 こちらの続報。

Cub Swanson vs. Darren Elkins added to Dec. 18 UFC card(MMAFighting)

 UFCが12月18日にラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 199: Lewis vs. Daukaus』でカブ・スワンソン vs. ダレン・エルキンスのフェザー級マッチを行うことを発表。

 スワンソンは5月の『UFC on ESPN 23: Reyes vs. Prochazka』でギガ・チカゼに1R KO負けして以来の試合。エルキンスは7月の『UFC on ESPN 27: Sandhagen vs. Dillashaw』でダリック・ミナーに2R TKO勝ちして以来の試合。続きを読む・・・
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MMA UFC UFC ESPN27 ダレン・エルキンス デリック・ミナー ブログ

【UFC ESPN27】逆転パウンドアウトのエルキンス。「妻が『私はあなたを信じている。自分を信じて』と」

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
Def.2R3分48秒by TKO
デリック・ミナー(米国)

ローからオーバーハンドを振るうミナーは、右ローを当てるが左フックを被弾する。エルキンスはアッパーを打たれながら、ダブルレッグへ。ギロチンから、ニンジャチョークに切り替えたミナーだが、頭を抜かれスクランブルで腹固めに取られる。前方に落とし、逆にバックを取ったミナーは、上を向いたエルキンスに三角から腕十字へ。腕を抜いたエルキンスをケージに詰めると、立ち上がり際にパンチをまとめダブルレッグへ。エルキンスはネルソンから、リバーサルを狙うが潰されてシッティングでギロチン&ヒザをボディに受ける。

背中を見せ、前転から足関節狙いのエルキンスは、思い切りパウンドを被弾しクローズドガードを取り直す。トップを取り続けたミナーが初回を取った。

2R、アッパーからダブルレッグでテイクダウンを決めたミナーに対し、エルキンスはギロチンからリバーサルも、その動きを利用したミナーが上を取り、バックへ。引き込んだエルキンスは腹ばいからレスリングアップし、ギロチンから頭を抜きリバーサルに成功する。ハーフからパンチを落とすエルキンスが、肩固めへ。こらえたミナーの足を巻き込んだクルスフィックスで殴り続ける。

腕を抜いたミナーがしがみつくが、エルキンスはハーフからパンチとエルボーを続ける。足を抜き、サイドで抑えたエルキンスは胸をつけて殴り、クルスフィックスへ。殴られて身を起こしたミナーのバックに回ったエルキンスが、鉄槌の連打から左右のパンチを落とし逆転TKO勝ちを決めた。「落ち着いて戦うことを心掛けた。スクランブルはいつもハードにやってきている。チームアルファメールは、チーム・ギロチンだ。僕らのディフェンスはナンバーワンなんだ。37歳だ、引退を考えていた時に妻が『私はあなたを信じている。あなたも自分を信じて』と言ってくれた。僕の背中を子供も見ている。対戦相手は頭にないけど、10月にまた試合をしたい」とエルキンスは話した。


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