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【UFN239】DWCS出身シルバ、打撃のプレッシャー&組みでクリバオにスプリット判定勝利

<フェザー級/5分3R>
ダニー・シルバ(米国)
Def.2-1:29-28.28-29.29-28.
ジョシュ・クリバオ(豪州)

サウスポーのシルバがすぐに前に出て、左ストレートから右アッパー。これを嫌ったクリバオが組みつくとシルバがギロチンへ。そのままマウントを取ってトップキープするが、クリバオはすぐに立ち上がる。シルバが打撃のプレッシャーをかけて左から右、左ボディ。クリバオも右の前蹴り、パンチとボディへの前蹴り。ジャブを当てて、ワンツーから左フック、右カーフ。シルバはスイッチしてジャブから前に出る。クリバオはジャブを細かくついて右ボディ、ワンツー、左ボディと手数を増やす。残り30秒でシルバがシングルレッグで組みついてバックにつき、クリバオを前方に崩す。

2R、オーソドックスに構えるシルバ。クリバオは右のカーフを蹴る。構えを戻して左ストレートから前に出るシルバだが、クリバオはケージ内をサークリングしながらジャブを突き刺し、細かいパンチのコンビネーションを当てる。クリバオはジャブでシルバの動きをコントロールし、シングルレッグも見せる。クリバオがパンチから組み付くと、シルバがバックへ。クリバオが正対するとシルバがダブルレッグに入り、クリバオを持ち上げるが、クリバオはバランスよく倒れずに離れる。クリバオは右ストレートから左ボディ、シルバはパンチに合わせて組んでバックへ。クリバオもグラウンドに持ち込ませない。

3R、シルバが構えをスイッチしながら左ミドル。クリバオが蹴り足をキャッチして組みの攻防になるとバックへ。クリバオはグラウンドに持ち込ませない。離れたシルバは左ストレート、右カーフ、左ストレートから右フック。クリバオは下がって右ストレートを返す。シルバが右を当ててダブルレッグでテイクダウン。クリバオが立つところにバックにつき、しつこくテイクダウンを狙いつつ離れ際のヒジ。距離が離れるとシルバがサウスポーから左ストレート、クリバオもヒザ蹴りを返すが、シルバが圧力をかけ続ける。シルバが左ボディから右、組みの展開になっても固執せずに打撃で前進。クリバオのダブルレッグを切ってバックをとりつつ、がぶってコントロールする。クリバオが離れたところで試合終了となった。判定は2-1でシルバ。スプリット判定ながらUFCデビュー戦を勝利で飾った。


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【UFN239】唯一のUFCキプロス人戦士は井上&平田=ダブル直樹の練習仲間、ハラランポス・グレゴリユウ

【写真】(C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN239:UFN on ESPN+97「Tuivasa vs Tybura」が開催される。そのオープニングバウトでオクタゴン・デビュー戦を戦うハラランポス・グレゴリユウは現在、唯一のキプロス人UFCファイターだ。
Text by Manabu Takashima

昨年8月にコンテンダーシリーズからUFCとサインしたグレゴリユウは、コスタ・フィリッポウに続く史上2人目のUFC契約下選手でもある。エーゲ海に浮かぶ島、そんなイメージしかないキプロスで如何にグレゴリユウはMMAファイターとなり、世界の最高峰に辿り着いたのか。チャド・アンヘリガー戦を控えたグレゴリユウに初インタビューを試みた。


──今日はインタビューをさせていただきありがとうございます。最初に名前の発音を教えていただけないでしょうか。

「ファーストネームはハラランポス。ラストネームはグレゴリユウだよ」

──チャラランポスではないのですね!!

「ギリシャ語ではハラランポスで、ヨーロッパではハラランポスと呼ばれるんだけど、米国にくるとチャラランポスになってしまうんだ(笑)」

──なるほどです。米国では英語流の発音に改められることがほどんどですね。ところでキプロスの格闘技、MMAに関して全く知識がありません。ハラランポスがMMAを始めたきっかけを教えてもらえますか。

「僕は6歳の時に松濤館空手を学び始めた。黒帯になり、キプロスやギリシャのチャンピオンになった。ヨーロピアン選手権では5位になり、もっとアクションのある戦いを欲したら、父に空手を辞めたいと伝えたんだ。でも父からは『お前が空手を続けるのに、どれだけお金を使ってきたと思うんだ』と言われ、他のコンバットスポーツをやることを許してもらえなかった。しょうがない。僕は戦いをストリートに求めたんだ」

──……。なんとも。

「毎週のようにポリスが家にやってくるもんだから、ついに父は『もう外で暴れるのは止めろ。何がしたいんだ』と言って来たよ(笑)」

──空手で何を学んだことやら……。

「ハハハハハ。父にはプロファイターになりたいと伝え、キックとムエタイを始めた。腹を殴ることしか認められない空手に満足できなくなっていたんだ」

──MMAを始めてから、長い距離にあるポイント空手は生きることはなかったですか。

「う~ん、空手は蹴りを多用するから距離が遠くなるけど、またMMAとは違うよ。まぁ、UFCでも空手がバックグラウンドの選手は距離を取って戦ってきたけどね」

──押忍。ではキックやムエタイでも空手時代のように欧州を舞台に戦ってきたのですか。

「ノー。キプロス国内だけだ。キプロスでキックの王者になり、もっともっとアクションを欲した。結果、MMAを戦うようになったんだ。ただキプロスは打撃のレベルは高くても、MMAのレベルは低かった。すぐにキプロスのMMAチャンピオンになり、より高度な練習が必要だと思って米国に移り住むことにした。僕の目標はUFCファイターになることだったから。

米国にやってきて、まずは友人が持っていたジムで練習を始めた。でも彼がジムを閉めて違うジムに移ったけど、そこでは僕が一番強かった。そんな環境では成長できないから、ロンゴ&ワイドマンを訪れた。アルジャメインとスパーリングをして、ここで練習しようって決めたんだ。2018年のことだよ」

──ロンゴ&ワイドマンだと、日本人選手との交流もあったということですね。

「ミズキ(魅津希)、ナオキ(井上直樹)、ササキ(佐々木憂流迦)、皆、僕の友達だよ。イツキ(平田樹)と一緒にもう1人のナオキ(平田直樹)もやってきた。背の高い方のナオキとは、本当によく練習した。日本の選手はとても優れているけど、彼は本当に良いファイターだよ。もう1人のナオキとは、試合でフロリダにも一緒にいった。彼もタフな素晴らしい可能性を持った選手だった。

また、2人のナオキと練習をしたいね。日本の選手が僕らのジムにきて練習することを歓迎するよ。もっともっと多くの日本人選手と一緒に練習したい」

──ところでハラランポスがUFCとサインをしたことに対して、母国での反響は?

「マイ・ゴッド!! 唯一のキプロス人UFCファイターを国中あげて応援してくれている。僕自身、キプロスを代表して戦うことに誇りを持っているし。その想いを胸に今週末も戦うよ」

──UFCには以前、コスタ・フィリッポウが在籍していました。当時とはキプロスも様子が違うのでしょうか。

「彼も僕と同じようにキプロスから、米国に渡ってUFCで活躍していた選手だ。ただ10年前は、UFCやMMAの認知度が今とは違っていた。当時、キプロスではMMAが浸透していなかった。それが今では、UFCのドキュメンタリー撮影のために3日間帰国したら、毎日のように僕はテレビやラジオに出演していた。

キプロスのMMA熱が高まり、米国に追いつけるようになるのが僕の夢であり、使命だ。まだ口にするのは早いかもしれないけど、UFCで活躍して僕がUFCキプロス大会を開く原動力になる。コスタ・フィリッポウは過去、僕は現在。そして、未来になるつもりで努力している」

(C)Zuffa/UFC

──そんなハラランポスですが、今週末にチャド・アンヘリガーと対戦します。

印象を教えてもらえますか。

「彼は今回が契約最後の試合だから、必死に戦ってくるだろうね。ただ、僕が心配するようなことは一切ない。どの局面でも、気になる攻撃や技術を持っていない。ただタフでスタミナがあるだけだ。立ち技でも、寝技でも勝てる。何も問題ない。どこでも戦える。気の毒だけど、彼のUFCキャリアは土曜日の夜に終わるよ。

打撃、パワー、自分のスキルを信じている。誰も僕のようなパワーのある打撃を使うことはできない。パンチ一発で、試合を終らせる。そして、僕の名前と同時にキプロスという国を世界中にアピールしたい」

■視聴方法(予定)
3月17日(日・日本時間)
午前5 時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■ UFN239対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
タイ・ツイバサ(豪州)
マルチン・ティブラ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バトル(米国)
アンジェ・ルーザ(スイス)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)

<フェザー級/5分3R>
クリスチャン・ロドリゲス(米国)
アイザック・ドルギャリアン(米国)

<バンタム級/5分3R>
パニー・キンザッド(スウェーデン)
メイシー・シェエソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェラルド・マーシャート(米国)
ブライアン・ベルベレナ(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・デイヴィス(米国)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子バンタム級/5分3R>
ジョシアニ・ヌネス(ブラジル)
チェルシー・チャンドラー(米国)

<フライ級/5分3R>
オーデ・オズボーン(米国)
ジェフェウ・フィリョ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュ・クリバオ(豪州)
ダニー・シルバ(米国)

<ライト級/5分3R>
チアゴ・モイゼス(ブラジル)
ミッチ・ラミレス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
コリー・マッケナ(英国)
ジャケリン・アモリン(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
ハラランポス・グリゴリユウ(キプロス)

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DWCS MMA MMAPLANET o UFC エルネスタ・カレクカイト エンジェル・パチェコ. カーリー・ジュディシー ダニー・シルバ ダニー・バーロウ ブログ ヴィニシウス・ジ・オリヴェイラ

【DWCS S08Ep08】ビッグKOのバーロウ、第1試合のオリヴェイラ──そして第2&第3試合は敗者もUFCへ!!

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・バーロウ(米国)
Def.1R1分19秒by TKO
ラヒム・フォレスト(米国)

テネシー州メンフィス在住フィター同士の一戦。左ハイを見せたバーロウが、左オーバーハンドを伸ばす。フォレストがステップインして右ジャブ、前蹴りへ。バーロウは左ストレートを入れるなど、インパクトの強い打撃を両者が繰り出す。右フックでバランスを崩したバーロウだが、続き右に左を合わせる。

完全に足が泳いだフォレストをダーティーボクシングで削り、リリースするとケージにつまったところで左ストレート、左アッパーから左ボディを2発打ち込んだバーロウが、勝負を決めた。

勝ち名乗りを受けるとバック宙を見せ、運動神経の良さを見せたバーロウが「友人と戦うことはタフだけど、これが仕事だから」とインタビューに答えた。

ビッグKOと激闘、そして反則決着があった第8週──ダナ・ホワイトはヴィニシウス・オリヴェイラを絶賛し契約、エルネスタ・カレクカイトに対しては「この試合に敗者はいない」とカーリー・ジュディシーと共にUFCへ。

さらにダニー・シルバとエンジェル・パチェコ、両者が病院にいる状況で2人揃ってサインすることを明言。そして第4試合をほぼスルーし、バーロウに契約が告げられた。


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DWCS MMA MMAPLANET o UFC ダナ・ホワイト ダニー・シルバ

【DWCS S07Ep08】どこまで続く、壮絶な打撃戦。諦めないパチェコをシルバがフルマークの判定で下す

<フェザー級/5分3R>
ダニー・シルバ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
エンジェル・パチェコ(ブラジル)

シルバが右カーフを蹴り、ケージを背負ったパチェコが右に回るところに左をヒットさせダウンを奪う。立ち上がったパチェコにエルボーを入れ、さらに右、ヒジを打ちつけるシウバがヒザ蹴りへ。勝負が決まってもおかしくない局面で、パチェコが左を振るって前に出る。意外にもダメージが残っていないのか──普通にパンチを繰り出すパチェコだが、シルバがワンツー、右をヒットさせる。

パチェコも右を当てるが、カーフからパンチを纏められる。ボディを返したパチェコは、顔面にワンツーを受け厳しい局面は変わらない。それでも──なぜか勝負を決められそうな気配がないなかで、接近戦でパチェコの手数が増えボディからヒジを見舞う。シルバもボディからフックと攻撃を重ねるが、ボディに表情を浮かべる。ボディとエルボーのコンビネーションでどんどん前に出るパチェコが、左を被弾しても前に出る。組みからバックを伺ったシルバ、正対したパチェコが跳びヒザを繰り出す。完全なドッグファイト、シルバが右エルボー、パチェコもボディから左右のフックへ。当然のように足を止めてのフックの応酬にシルバが応え、初回が終わった時点でダナ・ホワイトは立ち上がって拍手を送った。

2R、カーフからボディを決めたパチェコ。ボディを守るようになったシルバの顔面にショートフックのコンビを決める。シルバはワンツーを返すが、動きが落ちてきている。ジャブの差し合い、手数が優るパチェコは左ストレートを被弾した右ボディショット、ヒザを繰り出す。右エルボーを返したシルバがワンツー、左ボディを決める。さらに左ボディを続け、今度はパチェコが腹を守るように。

そこで右を決めたシルバだが。ボディを受ける。と、左ボディで腰をかがめて下がったパチェコ。シルバは左フック、右エルボー、右ストレートと猛攻を仕掛ける。懸命に戦う姿勢を維持するパチェコに対し、ミドル&ボディショットを入れたシルバが、右で腹を抉る。ヒザを受けた下がったパチェコは、右ストレートを顔面に被弾。腹から顔を殴られるパチェコが、手を出し続ける。シルバはスピニングバックエルボーを決め、右ストレート、さらにボディへのコンビで追い打ちをかける。それでもパチェコがボディから反撃に出て、右をヒットする。シルバはここで組んで、テイクダウンを決め──またもダナはスタンディングを両者に送った。

最終回、飛び込んで右ストレート、左ボディを入れたシルバ。スイッチしたシルバの蹴りが急所に入り、試合が中断する。再開後、右フックを入れたパチェコがパンチを被弾しても、ボディに拳を入れる。顔面、ボディ、パンチ、ヒジ、ヒザと果てしない打ち合いのなかで、シルバがボディを打ち抜く。パチェコも右ボディを返し、右エルボー&右フックを入れる。

残り半分、シルバが左ミドルを決めるとパチェコが大きく息をする。ここで右フックを顔面に入れ、ボディへの攻撃を続けるシルバ。いよいよパチェコの動きが止まる。シルバはダブルレッグでテイクダウンを奪い、グラウンドポジションでもヒザをボディに決めてスタンドへ。パチェコも拳を振るい続け、ボディと顔面を打っていく。最後まで打ち合いを続け、ついにはパチェコがマウスピースを吐き出すという壮絶な試合が終了。さらにダナの拍手は大きくなった消耗戦は、シルバがフルマークの判定勝ちを手にした。

「本当に疲れた。でもハッピーだよ。ベストを尽くした。パチェコは1Rを終えて、目を覚ましたようだ。こんなタフな相手は見たことがない。UFCのドアを叩くために、全てをかけてきた」と勝者はバックステージで語った。


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