【写真】パルナスとトーレス、共に問題なく計量を終えた (C)KSW
29日(金・現地時間)、30日(土・現地時間)にポーランドはウッチのクルブ・ベッツフォーニャで開催されるKSW58の計量が行われた。
ヨーロッパMMA界、非UFCフィター最強といっても過言でないKSWフェザー級王者サラディーヌ・パルナスがダニエル・トーレスの挑戦を受けるメインを筆頭に8試合、全出場16選手は問題なく計量を終えている。
北京五輪重量挙げ94キロ級金メダリスト=世界一の力持ちシモン・コウェッツキとドイツのMMAパイオニア=マルチン・ザワダというセミファイナルを始め、コンパクトな8試合ながら見所の多いファイトが多い。
なかでも前フェザー&ライト級王者マテウス・ガムロの幻の最後のライト級チャレンジャーであったキャリア14勝0敗のシャミール・ムサエフが、ウェルター級に階級を上げて、KSW初登場となるウロシュ・ユリシッチを迎え撃つマッチアップは、メインに匹敵する注目カードだ。
スピニングバックキックの精度の高さが、群を抜いているムサエフ。同様にスピニングバックフィストを当てる感覚も抜群で、それらの打撃を支えている伸びのある右ストレートや、前足となる左ハイもKOパワーを有している。それでいて、回転系の技からダブルレッグに移動できるバランス感覚の良さと、他と一線を画したファイトが魅力だ。
そんなムサエフに対し、ユリシッチはスロヴェニア人ファイターでありながらATT所属で、TUF21のATTブラックジリアンズにも出演していた。UFCとの契約はならなかったが、Titan FCでウェルター級王者となりBellatorでも欧州(ミラノ)大会のプレリミマッチながら、初回でRNCを極め一本勝ちを収めている。
KSWにおいてはムサエフが格上だが、ワールドステージでみればユリシッチの方が実績を残しているともいえる一戦だが、北米MMAを消化したウェルラウンダーと、ロシア人らしい尖がった部分のあるオールラウンダーのムサエフが、どのような攻防を繰り広げるか非常に楽しみだ。
またヘビー級ではミハウ・アンドレシャクを相手にグト・イノセンチがKSW初陣を戦う。WAKOのブラジル国内チャンピオンになるも、MMAに転じStrikeforceからUFCと順風満帆なキャリアを歩むかと思われたが、オクタゴンでは連敗を喫しリリースの憂き目にあう。
それでもイノセンチはGLORYとサインし。立ち技の最高峰で7勝2敗という好成績を収め──敗れはしたが、リコ・ヴァーホーベンの持つ世界ヘビー級王座にも挑戦している。
2019年11月にBrave CFでMMAに復帰も、無差別級王者アザマット・ムルザカノフに敗れ、母国で復帰後初白星を昨年9月に得てからのKSW参戦となった。イノセンチも空手家だった父カルロス譲りの後ろ回し蹴りの使い手だけに、ゴリゴリファイトのアンドレシャクを相手に如何に自分の距離、間合で戦えるのかがカギとなる。
■視聴方法(予定)
1月31日(日・日本時間)
午前4時00分~FITE
午前4時00分~KSW.TV
■ KSW58計量結果
<KSWフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] サラディーヌ・パルナス:65.8キロ
[挑戦者] ダニエル・トーレス:65.5キロ
<ライトヘビー級/5分3R>
シモン・コウェッツ:93.4キロ
マルチン・ザワダ:92.3キロ
<ウェルター級/5分3R>
ミハウ・ミハウスキ:77.5キロ
アレキダンダー・ラカス:77.4キロ
<ウェルター級/5分3R>
シャミール・ムサエフ:77.6キロ
ウロシュ・ユリシッチ:77.5キロ
<ヘビー級/5分3R>
ミハウ・アンドレシャク:117.5キロ
グト・イノセンチ:113.5キロ
<バンタム級/5分3R>
パウェウ・ポリティウォ:61.6キロ
ダヴィッド・マルティニック:61.3キロ
<68キロ契約/5分3R>
ロベルト・ルハワ:67.8キロ
ダニエル・バジャント:67.8キロ
<ライト級/5分3R>
バルトミ・コペラ:70.4キロ
フランスシスコ・バリオ:70.7キロ
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