<ライト級/5分3R>
カムエラ・カーク(米国)
Def.2R5分00秒by TKO
ダニエル・スウェイン(米国)
様子の序盤に右ハイ、そして左ミドルをゆっくりとしたリズムのなかで放つスウェイン。左フックの相打ち後に、カークが右ローを蹴る。スウェインもワンツーから右ロー、カークは右ローを続けて左ボディフックからヒザを狙う。スウェインの左ハイをブロックしたカークは右フックからのテイクダウン狙いに対応し、離れると右を打ち込む。動きが止まったスウェインにボディから頭部とヒザを入れたカークがダウンを奪う。
パウンドの追撃に腕十字をセットしたスウェインは、スラムで防がれるが絶体絶命のピンチからは逃れる。それでもスタンド・ボックスで優勢のカークが、右ミドルを決める。スウェインも左ストレートを返すも、右ストレートを被弾する。右フック、ヒザ蹴りからクリンチで逆にケージに押し込まれたカークは、大内刈りからのスクランブルで押し返すと、離れて前蹴りを放つ。これをアゴに受けたスウェインが2度目のダウンをした直後に時間となった。
2R、鋭い前蹴りから左ボディフックと腹を攻めるカーク。スウェインも右を当てるが、左フックを被弾してスリップしてガードを強いられる。スウェインはクローズドガードを取り、立ち上がってガードを誇示上げたカークがパンチを落とす。スウェインは腰を切って、ここも腕十字へ。
スラムされても外さないスウェインに対し、カークはもう1度持ち上げてスラムで腕を抜く。ガードを続けるスウェインにローを蹴るカークは20発は蹴りをゆっくり入れたと思いきや、一転スピーディなパウンドからハーフへ。さらにパウンドを勢いつけて落とすと、またもスウェインが腕十字を狙う。ヒザを顔につけて防御したカークはマウントに移行してパンチを連打し、ラウンド終了を迎えた。
と、スウェインはインターバル中に「ノー。もう終わった。もうできない。引退する。疲れた」という言葉を吐く。試合だけでなく、MMAを続けることに心が折れたスウェイン──。「勝てる、行ける」と叱咤していたコーナーマンの視線を下がる様は、生々しい人生劇場を見るようだった。
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