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【DWTNCS S04 Ep07】劣性から一発で形勢逆転勝利=ウィリアムスがウォルフ&エングリンと共にサイン

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ウィリアムス(米国)
Def.1R2分19秒by TKO
グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)

右ストレートを空振りしたホドリゲスが、ヒザ蹴りから右ミドルを決める。立ちあがりから勢いの差を見せ、右の相打ちも勢いで上回るホドリゲスはヒザ蹴り、ミドルからウィリアムスの左に左を打ち返す。さらに右ハイを繰り出したホドリゲスのダブルレッグを切ったウィリアムスが左フック、ホドリゲスは右フックを打ち返す。

右ストレートを当てたホドリゲスの首相撲に対し、ウィリアムスが左を当てる。腰が落ちたホドリゲスにパンチをまとめたウィリアムス。ホドリゲスも右を打ち返そうとし、左をモロに被弾しジ・エンド、ウィリアムスが一発から試合を決めた。

「速かったけど、頭を振っていなかったからね。彼は自分のパンチ力を過信していた。だから僕はパンチを当てることができた。ミドル級で戦うことは大きな決断だった。これからデッカイ奴を倒す第一歩だよ」とウィリアムスは笑顔で話した。

コンテンダーシリーズ・シーズン04、第7週はUFCが求めるフィニッシュは最後の1試合のみ、試合内容としてUFC好みは第2試合と第4試合──ダナ・ホワイトの判断は……。

ダナ・ホワイト
「判定決着が多かった? ファイター達ができることをやった結果だよ。ドリスコール、良いファイトだった。25歳、12勝3敗でまだ最高の時ではない。まだ経験が必要だ。また会うことになるだろうけど、今夜ではなかった。

ダニエル・ウォルフ、興味深い人材だよ。ただし、絶対的に経験が必要だ。でも彼女にはボクシングの経験が豊富だ。戦いが分かっている。ネットでは彼女は勝っていないとかバカげた意見が出ているけど、彼女は勝った。試合を与えるよ。

ロンバードの試合は解説のビスピンが言った通りだ。可能性はあるけど、今日のパフォーマンスではサインはできない。

エングリンとナイモフ……気持ち、技術、意欲、勝ち方を2人とも持っていた。一進一退の戦いだったよ。エングリン、いや2人も全てを見せてくれた。気に入ったよ。もっと見てみたい。キッド、こっちに来い。サインをしよう。

ジョーダン・ウィリアムス。彼の意志の強さを尊敬してやまない。だから彼を3度もここに呼んだんだ。3度目の正直だよ(笑)。

ナイモフに関しては……凄く動揺していたな。だから一旦休んで。欠場が出たら真っ先に声を掛けると伝えたよ。直ぐに彼の試合をみることができるだろう」

ダニエル・ウォルフ、コリン・エングリン、ジョーダン・ウィリアムスの3人がUFCとの契約を決めた。


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DWTNCS S04 Ep07 Report UFC ダニエル・ウォルフ テニーシャ・テネント ブログ

【DWTNCS S04 Ep07】結果的に敗れたテネントの反撃が、ウォルフのMMAファイターの可能性を引き出す

<女子フェザー級/5分3R>
ダニエル・ウォルフ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
テニーシャ・テネント(米国)

コンテンダーシリーズ初の女子フェザー級マッチ。アマボクシングで全米最高峰にあったウォルフと、Invicta FCフェニックスシリーズで優勝しているテネントの一戦は、まずウォルフがパンチでプレッシャーを与える。ウォルフと比較すると細いテネントは、ワンツーを被弾して腰が崩れる。走って距離を取ったテネントは、ウォルフと向き合うと右サイドキックからパンチを伸ばす。

ウォルフは右オーバーハンドで前に出て、テネントの前進にはステップバックし、ここからワンツー。さらにジャブをダブルで決めると、テネントが組みへ。ケージに押し込まれたウォルフは、顔を押して離れると右フック、ワンツーと優勢に試合を進める。ダブルレッグも切ったウォルフが初回を取った。

2R、左右のローを蹴るテネントに対し、ウォルフはステップイン・フックを決める。それでも目に出るテネントは、組みのプレッシャーでウォルフのリズムを狂わせたい。2度に渡りクリンチに持ち込んだテネント、テイクダウンを奪えなかったがウォルフのボクシングに変化は起こるか。

ウォルフはダブルジャブから右ストレート、左から右クロスと変わらずボクシングを続ける。アイポークがあったとウォルフがアピールし、ドクターチェック&インターバルから試合が再開する。ウォルフは右ロー、前蹴り、右ハイと蹴りを多用し、テネントはサイドキック&左ローを見せる。ウォルフの関節蹴りで姿勢を乱したテネント、中盤以降は組みつくことがなく、ローをキャッチされ倒される場面も。スタンドで待ち受けたウォルフは右ミドルハイとリズムを変えずに戦う。

そんなウォルフのテンポを狂わせたのは、テネントの攻撃だった。右から左を入れ、連打で前に出ると前蹴りを効かせ、動きが止まったウォルフにパンチを纏めて、首相撲&ヒザ蹴りへ。ここでウォルフが右フックを当てて、息を吹き返すとテネントは組んでケージへ。テイクダウンこそ奪えず時間となったが、テネントがラウンドを取り返した。

最終回、ウォルフは左ローを入れワンツー、テネントも下がらずローを返し、左ボディストレートを伸ばす。直後にテネントは大声で「アイポーク!!」と叫び、右目を抑える。前進に手を伸ばしたウォルフの左手の指が右目に入った模様だ。

再開後、前に出てワンツーを振るったウォルフに対し、テネントはダブルレッグへ。ケージに押し込むも、ウォルフはアゴを押して離れる。ワンツーで前に出るウォルフは、粗い展開にもフックで圧力をかける。接近戦のボクシングにはテネントは組んでバックへ。シングルに取ったテネントに対し、ウォルフはギロチンから引き込んでグラウンドへ。クローズドで絞め上げるウォルフ、テネントは腰を上げて右手を首の後ろに回してディフェンス。

ウォルフは絞めをアジャストできず、ガードを割ったテネントがサイドに回りギロチンを無効化する。頭を抜いたテネントは、キムラへ。力で払ったウォルフは下から蹴り上げる。テネントはウォルフを立たせずタイムアップへ。結果、ギロチンがポイントとなったかウォルフが判定をモノにした。

「私はノーマルなボクサーだったけど、毎日色んなことを学んで今はMMAファイターになったわ。チームUSAで世界中を回ったけど、0勝0敗でコンテンダーシリーズで戦うというのは大舞台だったわ。一歩一歩進みたい。ギロチンはプランになかったけど、柔術の練習もしてきたから。一生懸命やるからUFCで戦いたいわ。私にはその力があるし、今日は始まりに過ぎないわ」と勝者は話した。


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DWTNCS S03 Ep07 Preview UFC ダニエル・ウォルフ テニーシャ・テネント ブログ ムハンマジョン・ナミモフ

【DWTNCS S04 Ep07】タジキスタンのテコンドーJr世界王者ナミモフ、アマBOX64勝のウォルフに注目

【写真】やはり蹴り技勝負か(C)TITAN FC

15日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDana White’s Tuesday Night Contender Series 2020年シリーズ第7週が開催される。

5試合で4人の契約も珍しくない今年のコンテンダーシリーズ、今大会には男女のアマ他競技の好成績を残している2選手に注目したい。


1人目はセミのフェザー級でコリン・エングランと対戦するムハンマジョン・ナミモフだ。現在はラスベガス在住のナミモフは、1994年にタジキスタンの首都ドゥンシャンベで生を受けた──MMA戦績5勝0敗のファイターだ。

ナミモフは幼少の頃からテコンドーを学び、顔面殴打有りの北朝鮮に本部を置くITFテコンドーで活躍し、18歳だった2012年にエストニアのタリンで開かれたジュニア世界選手権69キロ級で優勝している。

Titan FCのケージでも蹴り主体のファイトを見せてきたナミモフは、7月にはローでKO勝ちを収めている。仮にテコンドー特有のティットラチャギ=後ろ回し蹴りでダメージを与えるようなことがあれば、キャリア6勝でUFCと契約ということもあるだろう。

もう一人の他競技で成功を収めている出場選手は、女子フェザー級のダニエル・ウォルフだ。ウォルフは25歳でボクシングを始め、一貫してアマで戦績を積みゴールデン・グローブ全米王者、リングサイドボクシング世界王者を3度獲得、このほか全米ナショナルでも2013年から2015年にかけて3連覇を果たしている、しかし五輪予選では敗退し、その後は152ポンドから五輪で階級のない165ポンドに階級を上げ、MMA転向を目指し柔術の練習を始めた。

アマボクシングで通算64勝9敗という戦績を残しているウォルフだが、なんとMMA初戦が今回のコンテンダーシリーズとなる。そのうえ対戦相手は今年3月にInvicta FCのワンナイトT=フェニックスシリーズ03バンタム級トーナメントを制したテニーシャ・テネントが相手となる。

フェニックスシリーズといえばUFCへの登竜門、キャリアの少ない選手が集まった前回トーナメントを──アウトキックボクシングで制したテネントのオクタゴン挑戦はコンテンダーシリーズを経由することになった。

テネントはバンタム級、対してウォルフはボクシングでは17ポンド=7キロ重い階級で戦ってきただけに体格差は気になるところだ。

果たして37歳、フィジカルで優るボクサーがMMA初陣でどのような試合を見せるだろうか。ナミモフのテコンドーMMAとともに必見だ。

■視聴方法(予定)
9月16日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWTNCS S04 Ep07対戦カード

<ミドル級/5分3R>
グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)
ジョーダン・ウィリアムス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ムハンマジョン・ナミモフ(タジキスタン)
コリン・エングラン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
コリー・コピー(米国)
マイケル・ロンバード(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
ダニエル・ウォルフ(米国)
テニーシャ・テネント(米国)

<フェザー級/5分3R>
カイル・ドリスコール(米国)
ディニス・パイヴァ(米国)