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【RIZIN】速報中!RIZIN TRIGGER 1st

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2週連続のRIZIN。なんと嬉しい事でしょう。今日は神戸ワールド記念ホールでRIZIN TRIGGER 1stが開催されます。RIZIN初のケージイベント。地方やニューフェイスの起用、ベテランの復活を掲げた新機軸のイベントは果たしてどう転ぶのか。メインの萩原京平(SMOKERGYM)×昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)まで電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 キック(肘無し・つかんでの攻撃は1回) 55kg契約】
○森井翼(テツジム)
(判定3-0)
×FUJIMON♡(亀岡キックボクシングジム)
1R、開始直後から森井がアグレッシブに攻める。距離を詰めると至近距離では膝蹴りを多用。距離が離れると左右のパンチ、ロー、ミドルでイケイケ。ダウンこそ奪えないが手数で圧倒してラウンドを終えた。FUJIMON♡は終了間際にバックブローを放つが防戦が目立った。
2R、やはり先手を取るのは森井。中盤には左ミドルを効かせるとFUJIMON♡は後退。さらに左右のパンチを当てるとFUJIMON♡はバランスを崩す。森井はラッシュを仕掛けるがダウンを奪う事が出来ずにラウンド終了。森井が圧倒し始めた。
3R、ゴングと同時にFUJIMON♡が玉砕覚悟でラッシュ。しかし足を止めて森井も応戦。序盤のFUJIMON♡のラッシュを凌ぐとやはり森井ペース。距離を取ってミドル、ハイを効かせてパンチを打ち込むとFUJIMON♡はフラフラ。あと一発でKOというところまで追い詰めたが試合終了。判定は森井に軍配。


【第2試合 MMA バンタム級】
○加藤ケンジ(K.O.SHOOTO GYM/3POUND)
(2R TKO)
×藤原克也(SMOKER GYM)
1R、開始直後に左フックをクリーンヒットさせた加藤。藤原はダウン。加藤はパウンドで仕留めにかかるが藤原はタックルで組み付く。持ち堪えてスタンドに戻ると逆に藤原のパンチがヒットして加藤は腰を落とす。しかし加藤はすぐに回復。スタンドの展開に戻るとやや試合は落ち着く。加藤は低いガードから左右のジャブを中心にプレッシャーをかけると藤原は鼻から激しく出血。ドクターチェックが入った末に再開。すると加藤はタックルでテイクダウンしてバックに回るが藤原はすぐに脱出。なんとか持ちこたえてラウンドを終えた。
2R、藤原がプレッシャーをかけるが加藤の動きはスピーディー。素早くかわすと左右のジャブを的確に当てていく。藤原も離れ際に膝を狙うなどするが不発。加藤のパンチが的確にヒットする藤原の鼻からの出血を見てレフェリーが試合を止めた!加藤が実績の差を見せつけた。


【第3試合 キック(肘無し・つかんでの攻撃は1回) 女子46kg契約】
○百花(魁塾)
(判定3-0)
×未來(Blaze)
1R、序盤は未來が間合いを詰めて積極的にパンチを出す。しかし時間が経つにつれて百花ペース。リーチ差で劣るものの近めの距離から右フックを強振するとこれが蓄積。未來はグラつく場面も見られるなど有効打で百花が上回ってラウンドを終えた。
2R、リーチ差を活かすべく未來は距離を置く。前蹴りやローで試合を組み立てようとするが、百花は距離を詰めてパンチを当てる。すると未來は鼻から出血。終盤には百花のパンチが的確にヒット。ダウンこそ奪えなかったものの、パンチが効いて未來がスリップする場面も。
3R、後がない未來だが主導権を握るには百花。距離を潰して左右のパンチを蓄積させていく。未來はさらに鼻から出血。結局最後まで百花はスタミナが切れず、パンチをヒットし続けて試合終了。百花が完封勝ちです。


【第4試合 キック(肘無し・つかんでの攻撃は1回) 61kg契約】
×市村大斗(多田ジム)
(2R KO)
○テーパリット・ジョウジム(ジョウジム)
1R、テーパリットが左右のパンチを思い切りよく振り回す。あまりの強振にヒヤッとする場面の連続。市川はガードを固めてローを放つが、テーパリットもローを打ち返して応戦。中盤に市川がテーパリットにケージを背負わせてパンチを集中するがテーパリットは脱出。このラウンドは有効打でテーパリットが上手か。
2R、やはりテーパリットがパンチで圧力をかける。左右のフックに加えて強烈なボディをヒットさせて攻勢。市川がローで反撃するも逆にローを打ち返して手数で圧倒。終了間際にボディをヒットさせて市川を後退させると、追撃の右フックがクリーンヒット。ダウンした市川は立ち上がる事が出来ず試合終了。テーパリットが圧倒的なパワーを見せつけた。


【第5試合 キック(肘無し・つかんでの攻撃は1回) 53kg契約】
○政所仁(魁塾)
(2R TKO)
×平松侑(岡山ジム)
1R、開始直後は一定の距離を置いた静かな立ち上がり。互いに様子を見ているのか。時間が経つにつれて政所が距離を詰めてパンチでラッシュ。平松をケージ際に追い詰めてボディを交えたコンビネーションを見せる。しかし平松もパンチを打ち返して決定打をもらわわずラウンドを終えた。
2R、リーチ差を活かして左ミドルを多用し始めた平松。しかし政所はハイを打ち返すとこれが顎を捉えて平松はダウン。なんとか立ち上がる。政所は距離を詰めてパンチを出すと平松は足を止めて応戦。激しいパンチの応酬の末、政所のフックがクリーンヒット。平松は腰から崩れ落ちてダウン。レフェリーが試合を止めた!政所は大晦日参戦をマイクアピール!


【第6試合 MMA バンタム級】
×釜谷真(SWAG GYM KYOTO)
(2R TKO)
○ダイキ・ライトイヤー(修斗ジム神戸)
1R、パンチの交差から釜谷が片足タックルでテイクダウン。釜谷は徐々にパスを狙うがダイキやスイープ。立ち上がる釜谷の背中にスタンドで張り付く。しかし不完全。ここでブレイク。スタンドに戻ると距離を取りつつの打撃戦。ダイキは関節蹴り、釜谷はジャブで手数を稼ぐ。お互いに決定打がないままラウンドを終えた。
2R、序盤から激しい打撃の応酬。釜谷の左フックでダイキは膝をつく。釜谷は追撃を狙うがダイキは回復して打ち返す。すると逆にパンチがヒットしたか釜谷はタックルを狙う。だがダイキは簡単に切ってスタンドの時間が続く。すると釜谷のタックルに合わせてダイキの膝蹴りがクリーンヒット!グッタリとダウンした釜谷を見てレフェリーが試合を止めた!ダイキが快勝です!


【第7試合 MMA 73kg契約】
×奥田啓介(DRAGON GATE)
(1R チョーク)
○グラント・ボグダノフ(KUSSANO TEAM)
1R、前に出て組み付くのは奥田。ケージに押し込むが足を掛けてテイクダウンしたのはボグダノフ。簡単にマウントを奪取。側頭部にパウンドを入れる。すぐにバックに回るとチョーク!奥田はタップ!ボグダノフがあっと言う間に一本勝ち!めちゃくちゃ強い!勝ったボグダノフはマイクを握って大晦日にホベルト・サトシ・ソウザに対戦要求。いやいや。言ってるだけだと思うけど、素人に一本勝ちして大晦日、しかも王者に宣戦布告って。。。身の程を知った方が。。。謙虚さは大事よ。


【第8試合 MMA フェザー級】
○鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
(判定3-0)
×山本空良(パワーオブドリーム)
1R、序盤は長いお見合い。互いに警戒しているか。時間が経つにつれ鈴木がローでリズムを作る。終盤に入ると山本が胴タックル。鈴木は受け止めるが山本は粘り強く組み付く。やや強引にグラウンドに持ち込むとバックに回ってチョークを狙う。入ったかに見えたが鈴木は寸前で脱出してラウンドを終えた。
2R、開始直後から前に出る山本。しかし鈴木はパンチで迎撃。右ストレートをクリーンヒットさせる。さらに追撃をかけると山本も応戦。しかし鈴木のフックがヒットして山本はダウン。タックルに逃げるが鈴木は完全に切ってスタンドを要求。すると山本は完全に警戒して手が出ない。鈴木も深追いせずお見合いが続く。終了間際に鈴木が打撃でラッシュを仕掛けるが山本は耐え抜いてラウンド終了。
3R、やはり踏み込めない山本。鈴木も決して前に行かず膠着状態。中盤に入って山本は胴タックルで組み付く。ケージに押し込むが鈴木は肘を放って脱出に成功。身体が離れるとやはり互いに手が出ずにこのまま試合終了。判定はダウンを奪った鈴木に軍配。


【第9試合 MMA フライ級】
○竿本樹生(BRAVE)
(判定2-1)
×松場貴志(パラエストラ加古川)
1R、開始直後から緊張感あるスタンドの神経戦。立ち上がりこそ竿本がタックルに行くが松場がこれを切ると、以降はスタンドの展開が続く。竿本が飛び込んだアッパーやフックを放てば、松場はリーチ差を活かしてジャブやフックをヒットさせて互角の展開。終了間際には松場がタックルにいくが竿本が切ってラウンドを終えた。
2R、前に出てプラッシャーを掛けるのは竿本。至近距離からボディ、アッパー、フックを狙う。対する松場は遠めの距離からジャブ、フックを当てる。スタンドでは互角の展開。終盤には松場のハイがヒットするが竿本のダメージはないか。逆に竿本の細かいパンチで松場は鼻から出血が見られてラウンド終了。
3R、これまでと同様スタンドでの細かくて激しい削り合い。竿本もは距離を詰めてのフック、ボディ、アッパー。松場はリーチを活かしてジャブ、フック、ハイで交戦。さらに中盤に入ると松場がタックルでテイクダウン。だがすぐに竿本は立ち上がってタックルに切り替えるが松場はこれを切ってスタンドに戻る。その後は互角のパンチの応酬のまま試合終了。拮抗した試合はスプリットで竿本に軍配。どっちに転んでもおかしくない大接戦だった。


【第10試合 MMA バンタム級】
×獅庵(パラエストラ大阪)
(1R TKO)
○魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)
1R、序盤は息の詰まるようなスタンドの神経戦。じわじわ前に出る獅庵に対して魚井は距離を取ってフルスイングの機会を見定める。中盤に左フックを放つがこれは獅庵の鼻頭をかすめて大きなダメージはない。このままラウンド終了かと思いきや、またしても魚井の左フック。これはヒット。さらに前に出てくる獅庵に対して魚井はまたしても左フック。膝をついた獅庵に対してサッカーボールキックを当てたところでレフェリーが試合を止めた!魚井が快勝です。
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【RIZIN TRIGGER01】柏木信吾に訊く─02─「RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます」

【写真】後編のスナップショットは真面目バージョン。必ずRIZINの文字が背景に入る場所をセレクトする柏木氏(C)MMAPLANET

本日28日(日)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01。同大会を前にしてJ-MMAの実状、世界の中の日本のMMAという論点で柏木信吾氏に行ったインタビュー後編。

RIZINルールのケージ大会に期待すること。そしてRIZINとBellatorの今後に対して柏木氏が熱弁をふるった。

<柏木信吾インタビューPart.01はコチラから>


──TRIGGERはケージでRIZINルール。ケージで北米ユニファイドとも、リングでRIZINルールとも違う戦いが見られそうです。

「ケージでグラウンドの4点ヒザ、サッカーボールキックがあれば膠着はかなり減少するかと思います。選手にとっては気が抜けなくて、精神的に厳しい戦いになるでしょうね」

──レフェリーも気が抜けないです。

「う~ん、でもそこはアジャストしていただかないと」

──サッカーボールキックが入ると終了の合図的なこともありますが、ケージを背負って座った状態の選手にヒザ蹴りとか、本当に怖いです。ただし、見た目のインパクトでストップしてしまうことも起こる可能性があります。

「ヒザですよね。テイクダウンから起き上り際、スクランブルでのヒザ蹴りはユニファイドではない攻撃で。ユニファイドだと一息つけるところが、致命傷になる」

──いやぁ、止まることができないですね。厳しいっ!!

「そうなんです。動くしかない。なら立ち上がってクリンチに、すぐに持ち込まないと」

──それはそれで疲れますね……。ところでユニファイド思考の選手が、ケージで外国人選手との試合も組まれていくのであれば、「リングだから」とRIZINを避けていた選手が出場するケースも増えそうですね。

「そうかもしれないですね……」

──と同時に、ケージしか出たくないんだと言うかもしれないです。

「そういう選手はお断りです(笑)。というのは冗談で、TRIGGERだけ、そして踏み台にしたいという選手が出るのも良いと思います。TRIGGERで無双して、それでも『リングは出ない』というのなら格好良いですし、運営側としては意地でも出場させたくなってビッグファイトが生まれるかもしれない。

それこそTRIGGERが盛り上がると、RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます。RIZINリング王者、RIZINケージ王者が生まれるってなると、それはそれで面白くないですか。そこまでTRIGGER……RIZINで金網が盛り上がるなら、それこそさっき高島さんが言った別競技……RIZINのスピンオフ・ストーリーが確立する。それってメチャクチャ面白いですよ」

──もう制圧ですね。

「ハイ」

──J-MMA界を……。

「いや、何言っているんですか!! そんなことないですよ」

──アハハハハハ。

「いやいやいやいや、引っかけじゃないですか!!(笑)。そんなことは考えていないですよ。でもリングとケージの統一チャンピオンシップとか、面白くないですか!!」

──そりゃ面白いですよ。結果、制圧してしまうし(笑)。

「だから、制圧じゃないですって(笑)」

──自分はフリーで25年やってきたから、力がないモノは続けられない。それが当然だと思っているのは嘘じゃないです。

「でも、RIZINはそれを全然望んでいないですから。やはり協力体制がないと、業界全体が盛り上がらないですからね。どこかが転んだときに、『ざまぁ見ろ』なんて思っている業界は伸びないです」

──ホント、その通りです。自分たち雑誌も格闘技通信が休刊になった時、ゴン格の人間で喜んだ者など誰一人もいなかったです。先を走っていたライバル誌がなくなるって、ジャンルにとって大きなピンチだったので。だからTRIGGERで勝っても、もともと活躍していたプロモーションで試合も続ける。そういう風になるのが、理想ですね。

「そうなんですよ。負けて戻って再生だけでなく、勝った選手が凱旋。そこも上手く調整しながらやっていくつもりです。そこはしっかりと向き合って、足並みを揃えてやっていければ業界全体が良くなる。甘いですかね?」

──甘かろうが、辛かろうが……です(笑)。理想を追いかけないと。そういう部分ではどのプロモーションも選手の手売りがマネタイズになっており、勝ち負けに関係なく試合が組まれるという状況があります。そこはUFC、Bellator、PFL、ONE、BRAVE CF、UAEWなどとの違いですが、柏木さんはどのように考えられていますか。

「日本ではMMAが興行という形に収まっており、コンテンツとして広く認められチケット云々でなく、スポンサーフィーやインベスターからの投資を得ることができる状況にはないです。この状況では、PFLのように地味でも強ければ良いという風に世界中から選手を呼ぶことはできない。それができれば本当に理想的で。でも、日本はその状況ではない」

──そこを業界全体でどう打開していけるのか、期待しています。そして、ここからは柏木さんの渉外という面で、お話を聞かせていただきたいのですが。

「ハイ」

──RIZINバンタム級チャンピオンの堀口恭司選手がBellatorと契約した。ベラトールとエクスクルーシブですが、RIZINに関してはベラトールの合意があると試合ができる。これは画期的な、この業界になかった契約形態だと思います。そうなると他の日本人選手も同じようにベラトールと契約し、日本でも試合をすることができるようになるのでしょうか。

「日本人選手に関わらず、RIZINとエクスクルーシブ契約の外国人選手も堀口選手のような契約形態にできないかという問い合わせは来ています」

──そうなりますよね。

「日本が大好きで、RIZINも大好きだ。RIZINで2度戦い、ベラトールで2試合する。そういうことは可能か?と」

──それが実現すれば、本当に素晴らしいことです。

「堀口恭司選手を皮切りに新しい契約の仕組みができるかもしれないです。まあ、これはスコット・コーカーと榊原社長の話し合い、人と人、人間関係で決まったことなので本当に凄いことだと自分は思います」

──ただし、そういう希望を堀口選手以外の日本人選手が持っていてもベラトールで勝てるでしょうか。私は正直、甘くないという想いはあります。

「それは私もあります。簡単ではないです。正直、世界という言葉は言いやすいかもしれないですが、やはり知ることが先だと思います。行きたいというのも良いです。行けるなら、行くべきです。でも、現実を見る必要性はあります。かつ国内で誰もが納得する戦績を残した選手が行くのが一番ではないかと。UFCに行くのではなく、UFCで勝つことを考えてほしい。

そうなると現状では日本からシレっとUFCに行っても、伝わらない。イケイケの気持ちになっている選手には分かってもらえないかもしれないですが、自分のブランド力を上げて日本のファンを引き連れてUFCへ行って欲しいです。

日本のファン、1万人、2万人、10万人の目ん玉を連れて行ってくれよ、と。国中から応援されて行けば良いじゃん。周囲の100人とかでなくて。せっかくRIZINってモノがあるんだから、『RIZINは違う』とかって言うのも良いけど、使えるモノは使えば良いのに。逆に使ってよって僕は思います」

──もう19年以上過去の話ですが、桜井マッハ速人選手がUFCでマット・ヒューズの持つ世界ウェルター級王座に挑戦した時、WOWOWやサムライTVのスタッフが現地に赴き、専門メディアだけでなくスポーツ新聞、そして一般誌の記者もラスベガスを訪れていました。何より、マッハは世界に挑戦する力があった。

「まさにそういうことですね。今はそういう風になっていないです。世間が何か、格闘技が盛り上がっているね──というところまで、まだ浸透していない。世界一を目指すのは良いです。僕もそういう姿を見てみたい。その実績が、皆に貢献できるようになるにはRIZINを使えば良いと思います。変に意固地になるんじゃなくて……」

──そこまで意固地にならないと、その意志力がないとできない。それも有りだし、自分に納得したい選手もいるのも致し方ないかと(笑)。

「もちろん、バカだなって思わせるぐらいの直向きさのある選手、僕も好きです。あの意志の強さは大好きです」

──必殺、大好きだからRIZINで戦う姿が見たいってことですね(笑)。

「まぁ、あの道は修羅の道ですからね。そのおかげでLFAの中継があるって、ありがたいですよ。だから、僕も世界に行くためにRIZINを使ってほしいという想いは、ここで満足してほしくないという気持ちに通じています。それはTRIGGERも、そう。利用して上を目指して欲しいです。」

──なるほど。いやぁ、柏木さんはやっぱり究極ですよ。では堀口選手とは逆にベラトールの選手がRIZINにやって来ることは、またあるのでしょうか。

「あります。ホント、この世界で前例のない良好な関係なんです。それはスコット・コーカーの日本に対する思い入れもありますし、理解が凄くあるからこそ現実になっている。スコットももちろん自分たちの利益を考慮しなければならない立場ですが、その先を見ている。そういう野心があるから、この関係を築くことができている。選手とプロモーター、プロモーターとプロモーターがWIN WINにある。やはり人間関係はWIN WINでないと築けないです」

──仰る通りですね。

「だからRIZINからベラトールに選手を送り出すだけでなく、ベラトールの選手にもRIZINに来てもらいたいという話は当然しています」

──マゴメド・マゴメドフ、ジェイジェイ・ウィルソン……見たいですねぇ。

「僕はボリッチ、ボリッチって言っていますよ(笑)」

──クソ見てみたいですね。アダム・ボリッチ、ぜひTRIGGERで。

「いや、だからTRIGGERはそうじゃないですって(笑)。アジアの活きの良い選手とか招聘したいです。ベラトールだったら、単発契約で出ている選手なら有り──かもしれないです。でも、そうしたらアジアの選手の方が面白い。そうしたらMMAPLANETでもインタビューお願いします」

──勿論です。

「でもジェイジェイ・ウィルソンとか、ダニー・サバテーロとかMMAPLANETがインタビューしたら体重オーバーとか、コロナで陽性になって欠場って。ああいうジンクスを創るのは勘弁してほしいなぁ(笑)」

──いや、勘弁してくださいはこっちですよ。またネガティブ・キャンペーンだ(笑)。

「アハハハハ」

──リングだと自分は書くことができないですけど、J-MMA界のためにもRIZINにベラトールのトップ選手が来日してほしいです。

「そうするとベラトールの通常大会も日本のファンが楽しめますしね。でも、ホントTRIGGERきっかけで、今日はMMAPLANETにインタビューしてもらって嬉しかったです」

──今後も月刊・柏木信吾のこの一番など、お願いできれば自分も嬉しいです。

「ホントですか。ぜひ、お願いします(笑)」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01計量結果

<フェザー級/5分3R>
昇侍:65.80キロ
萩原京平:65.95キロ

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功:68.00キロ
中田大貴:67.40キロ

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一:76.75キロ
川中孝浩:76.10キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:76.90キロ
木下憂朔:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
獅庵:60.95キロ
魚井フルスイング:60.50キロ

<フライ級/5分3R>
竿本樹生:57.00キロ
松場貴志:56.60キロ

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕:66.00キロ
山本空良:65.60キロ

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介:72.45キロ
グラント・ボグダノフ:72.95キロ

<バンタム級/5分3R>
釜谷真:60.90キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.90キロ

<キック53キロ/3分3R>
政所仁:52.75キロ
平松侑:53.00キロ

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗:60.90キロ
テーパリット・ジョウジム:60.95キロ

<キック46キロ/3分3R>
百花:45.70キロ
未來:45.85キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:60.80キロ
藤原克也:59.80キロ

<キック55キロ/3分3R>
森井翼:54.90キロ
FUJIMON♡:54.60キロ

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【RIZIN TRIGGER01】計量終了 萩原京平「本気でぶっ倒しにいく」✖昇侍「そっくりそのまま返します」

【写真】RIZIN TRRIGERという場でも空気が読めないままイベントウィークを過ごした松場。竿本が如何に征伐するか。あるいは松場が、ここの未知の実力を見せつけるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

明日28日(日)に神戸市中央区のワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01の計量が、同じく神戸市中央区のANAクラウンプラザKobeで行われた。
Text by Shojiro Kameike

MMA、キックボクシング併せて全14試合、28名の出場選手が全員計量をパスした。イベントの後半戦に出場する選手が、明日の試合に向けてコメントは以下の通りだ。


萩原京平
「明日はメインにふさわしい、お客さんが盛り上がる試合をしようと思っているので。本気でぶっ倒しにいく試合をします。昇侍選手、覚悟しておいてください」

昇侍
「すごく気合いが入ったコメントを頂きました。その言葉、そっくりそのまま返します。速攻、ぶっ倒してやります」

中田大貴
「明日は自分の存在全てを懸けて堀江選手にぶつけていこうと思っているので、よろしくお願いします。押忍」

堀江圭功
「全力で毎日やってきました。悔いはないです。明日はそれを全てぶつけます」

川中孝浩
「明日は自分が持っているものを全てぶつけて、勝利したいと思います」

ストラッサー起一
「まだ僕のことを知らない方もいてると思うんですけど、UFCとBellatorで培ってきた強さを明日は全力でぶつけたいと思います。圧倒的な強さを見せつけるので、皆さん楽しみにしていてください」

木下憂朔
「見ている人は全員、(自分のことを)ただの勢いがある若いヤツと思っているけど、皆さんとは全然違うんで。明日はそこを見せるんで、楽しみにしてください」

住村竜市朗
「明日は勝敗関係なく、プロとしての試合をします」

魚井フルスイング
「今回の試合に向けて準備に力を貸してくれた全ての方々に感謝したいと思います。明日はファンの方々、会場かネットで全試合を楽しんでください」

獅庵
「明日は魚井くんと一緒に会場を一番盛り上げるので、楽しみにしてください。バチバチの殴り合いをしましょう」

松場貴志
「(竿本は)本当に良い選手だと思います。でもちょっとガサツだなって、今見て思いました。ヘソのゴマ、溜まりすぎています(会場苦笑)。ゴマが黒いです。もうゴマ塩です。お赤飯に乗っけるゴマ塩です。あぁ、そうだ! 竿本選手はお赤飯だったんだ。松場貴志、RIZIN初出場。お祝いのお赤飯、いただきます!」

竿本樹生
「1年ぶりに試合が決まって、明日は楽しみにしています。僕がいない間に、いろいろフライ級の選手が増えてきて盛り上がっています。その中でも僕が先頭に立って引っ張っていけるように、明日は覚醒しようと思っています」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01計量結果

<フェザー級/5分3R>
昇侍:65.80キロ
萩原京平:65.95キロ

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功:68.00キロ
中田大貴:67.40キロ

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一:76.75キロ
川中孝浩:76.10キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:76.90キロ
木下憂朔:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
獅庵:60.95キロ
魚井フルスイング:60.50キロ

<フライ級/5分3R>
竿本樹生:57.00キロ
松場貴志:56.60キロ

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕:66.00キロ
山本空良:65.60キロ

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介:72.45キロ
グラント・ボグダノフ:72.95キロ

<バンタム級/5分3R>
釜谷真:60.90キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.90キロ

<キック53キロ/3分3R>
政所仁:52.75キロ
平松侑:53.00キロ

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗:60.90キロ
テーパリット・ジョウジム:60.95キロ

<キック46キロ/3分3R>
百花:45.70キロ
未來:45.85キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:60.80キロ
藤原克也:59.80キロ

<キック55キロ/3分3R>
森井翼:54.90キロ
FUJIMON♡:54.60キロ

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Interview J-CAGE RIZIN TRIGGER01 ダイキ・ライトイヤー ブログ 釜谷真

【RIZIN TRIGGER01】京都のSNK釜谷真、念願の甲子園出場に「21世紀枠って初戦に勝たないと」

【写真】とにかく全てをぶつけるのみ(C)MMAPLANET

明後日──28日(日)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01で釜谷真が、ダイキ・ライトイヤーと対戦する。

京都出身の釜谷は10年以上に渡る東京生活を切り上げ、地元でSWAG GYM KYOTOをオープンさせた。そして9月26日に竹本啓哉との変則Gladiatorバンタム級王座決定戦に敗れ、引退を公言した。

それから僅か2カ月後に復帰戦という表現も当てはまらないダイキ・ライトイヤー戦に挑む。キャリア17年間の決勝、釜谷とって甲子園というべきRIZIN(TRIGGER)での戦いに掛ける想いを尋ねた。


──京都のGSPならぬ、京都のSNKこと釜谷選手です。

「なんスか? SNKって(笑)」

──S(舌の)N(根も)K(乾かぬうち)の略ですね。

「アハハハハ。いいッスねぇ」

──まぁまぁまぁ。分かります。分かりますが、9月26日にGladiatorで竹本哲哉選手に敗れての引退発言から、撤廃まで早かったですねぇ。

「僕、辞める理由がRIZINが無理やと思ったからです。このところのRIZINを見ていて、この感じなら僕も出られるなって感じやったんです。でも、あっこで負けたことでまた数戦してグラジエイターのベルトを獲るとかしないともう出られないと思って。

そこまでのモチベーションが俺にあんのかなっていうのと、僕はやりたくても周囲で応援してくれる人が『もう辞めとけや』っていう空気になってまでやるのは嫌やなっていうのがあったんです。で『辞める』っていうたら、このオファーを貰って。そこはもうメチャクチャやりたかったんで、速攻で『やります』ってなりました」

──実際にオファーがあったのはいつ頃なのでしょうか。

「まずグラジエイターで負けた次の日に、佐伯(繁DEEP代表)に『辞めます』って電話したんですよ。それなら『エキシか引退式をやろう』って言ってもらえて。引退式は有難いですけど、エキシは絶対に嫌ですっていう話をさせてもらって(笑)。エキシって、寒いじゃないですか」

──その気持ちは分かります。見ている方も、初っ切りまでやってくれないとどう見て良いか分からないですよね。それから引退ミット打ちとか、ガチの組み技スパーリングの方が分かりやすいです。

「皆が試合機会を奪い合っているケージの中で、そんなお遊戯みたいなことせんでエェやんって。しかも名前のある選手なら分かりますけど、僕のエキシ見て嬉しい人って身内だけですからね」

──いずれにせよ、引退式を行うことを受け入れるぐらいの気持ちになっていたのですね。

「僕が試合をやりたいと思う理由はRIZINに出たいからであって、そこに行き着くには時間が掛かる。その時間が掛かるなかで周囲の目、ジムの皆の目を気にせずにやれるかって考えたら、気になるなぁって思っていたので。で一旦そこで電話を切ったのですが、ハマちゃん(濱村健TRI Hスタジオ代表──京都成蹊館から吉田道場、ハニートラップ~TRI Hスタジオと常に釜谷と行動を共にしていた)から電話があって『神戸でRIZINがあっても引退でえぇの』って言われたんです。

それは勿論出るやろ。辞めるわけないやんって。『なら神戸であるかもしれん』ということがあったので、その日から練習を再開していました」

──釜谷選手はRIZIN、RIZINと言いますが、RIZIN TRIGGERですよね。規模も出場選手も違うブランドです。地方在住選手が大挙出場するナンバーシリーズとは明らかに違う大会でも、やはりRIZINという風に捉えることができるのですか。

「あのう……そんなのは正直、僕からしたら何でも良くて。今、RIZINに『お前で、出れるんや』っていう選手が出ているんで」

──あぁ確かに。

「正直、強さだけでなく、試合がオモロイ、面白くないだけでもない。興行的な部分で、こういう機会が巡ってきました。でも、やっぱりRIZINっていうだけで回りの人の反応が違います。長年僕を応援してくれた人が、喜んでくれるんです。今、指摘されたことが分かるのは競技者や業界の人であって、見ている人はそういうのはあんまり関係ないですよね。

それは対戦相手が強いかどうかまで含めて。僕が韓国でカン・ギョンホとか、イ・ユンジュンとやるより、RIZIN TRIGGERでダイキ・ライトイヤー選手と戦う方がスゲェってなるじゃないですか、多くの人は。僕はそういう人たちに支えられてやってきたので、そういう人たちが喜んで欲しいという気持ちがめっちゃあります」

──TRIGGERに出てハイキックでKOしたり、ギロチンで一本勝ちしてRIZINナンバーシリーズに出たいという野望も持ってダイキ・ライトイヤー戦に臨むのでしょうか。

「当然ですやん。当然ですやん」

──繰り返しましたね(笑)。

「だって限界やと思ったんじゃなくて、時間が足りへんから引退しようと思っただけなんで。辞めていても練習はするし、格闘技は好きなままやろうし。僕のなかで最高の舞台を与えてもらえるなら、続けます。でも最低限、次の試合はクリアしないと……とは思っています」

──ではダイキ・ライトイヤー選手の印象を教えてください。

「一発が各所である選手。試合を終わらせることができるシチュエーションを持っているけど、レコードを見る限り自分の形にはめ込むことが上手いタイプではないと思うてます。ただ、ここ最近では田丸(匠)君にしか負けていないですよね(※2020年12月20日)。ハマれば強いと思います。

でもダイキ・ライトイヤー選手云々より、自分がどうするかです。9月の試合みたいなことになったら絶対にアカン。ホンマにそこなんです。めっちゃ続けたい気持ちがありますけど、これが最後やという気持ちも8割ぐらいあります。ここで一生懸命やって先に何か見えたら嬉しいなぐらいで、ここに掛けてやっています。別に先を見ているわけじゃないです」

──選手は練習ではもっとできている。こんなものではないという風に思うものです。ただし、正解はケージのなかにある。ケージのなかのパフォーマンスで、進退を考えるべきだと自分は思っています。

「ホンマ、そうです。ホンマにそうです。だから9月の試合みたいにならんようにしないと。あの時は竹本君がグラップリングに偏った選手で。どの試合を見ても1Rが一番勢いがあります。加えて計量をミスっていたし、1Rさえ凌げば負けることはない──そういう想いで入って、受けちゃいました。それを本当に後悔しています。

練習の時から凌ぐことをメインに考えてしまっていました。もちろん、そこも大事なんですけど、どうやって自分をぶつけるかということを掘り下げて準備していなかったです。漠然とミットをやって、ガチスパーも1回しかしていなくて。一本を取られないと勝てると過信してしまっていました。

そうしたら、これまでにない形でテイクダウンをされて、もうそこは竹本君のフィールドでした。

だから、今回は自分のやりたいことを貫く練習をしてきました。で、僕のやって来たことを出せば絶対に勝てると思っています。そこは自信があります。ただし、開始早々に右を貰って倒れるかもしらないです」

──そうなったら、そうなったときですし。試合なのでどんなことも起こり得ます。

「ハイ。それが勝負なんで。ただ話を貰った時から、今まで1ミリも無駄にしていないです」

──東京にも練習に来ていたようですね。

「ハイ、3度。水・木・金と東京で練習しました。先々週、先週、今週と」

──つまり3度、東京に通ったということですね。

「ハイ、水曜日の朝にここで指導してから新幹線に乗って東京に行って、夜に竜っちゃん(和田竜光)とかとTRI Hで練習して、門仲でお世話になっていた先生に時間外で体を診てもらいもしました。木曜日は昼にTRIBE TOKYO MMAで練習し、夜はTRI Hで少し体を動かして。金曜日の朝に竜っちゃんとボクシングのスパーをしてから、京都に戻って指導っていう風にやってきました。やれることは全部、詰め込んで」

──これまでMMAPLANETの読者は甲子園に行く前の西京極での予選を戦う釜谷選手を追っていた読者です。そんな人達に、最後に一言もらえますか。

「これも甲子園に例えると、僕は21世紀枠やないですか? 21世紀枠って初戦に勝たないと、甲子園であって甲子園じゃない感覚があります。だから僕もRIZINに出たんやでっていうためにも、21世紀枠で勝利したい。2回戦があってもなくても良いんです。初戦を勝って甲子園に出たと思えるようになりたいです」

──さきほど8割はこれで最後だという気持ちでいると言われていましたが……。

「最後になるのはメッチャ嫌ですけど、これが最後でも仕方ないし、最後にこんな舞台でやれて光栄やっていう気持ちもあります。その光栄やって言う気持ちを守るんじゃなくて、攻めるほうで全開に出し切って、『ヤバい、死んでまう』って言うぐらいに。それぐらい全力で戦います。

よく夢を叶えた人は、『諦めずに努力をし続けたから叶った』って言うじゃないですか。僕もこんなんでも、夢が実現するようやってきました。その姿を見続けてくれた人たちに……上手いこと纏められないですけど、ラッキーで出られた僕をもうちょっと見てほしいなって……何か見せたいなって思います」

──ありがとうございます。いつも〆コメを決めてくれる釜谷選手にしては、珍しいですね。

「ハイ……なんか、この気持ちは纏めらなかったです」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01対戦カード

<フェザー級/5分3R>
昇侍(日本)
萩原京平(日本)

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功(日本)
中田大貴(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一(日本)
川中孝浩(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
木下憂朔(日本)

<バンタム級/5分3R>
獅庵(日本)
魚井フルスイング(日本)

<フライ級/5分3R>
竿本樹生(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕(日本)
山本空良(日本)

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介(日本)
グラント・ボグダノフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
釜谷真(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<キック53キロ/3分3R>
政所仁(日本)
平松侑(日本)

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗(日本)
テーパリット・ジョウジム(タイ)

<キック46キロ/3分3R>
百花(日本)
未來(日本)

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ(日本)
藤原克也(日本)

<キック55キロ/3分3R>
森井翼(日本)
FUJIMON♡(日本)

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RIZIN TRIGGER 1st:鈴木千裕 vs. 山本空良、竿本樹生 vs.松場貴志など12カード追加。

RIZIN MMAルール -61.0kg契約 5分3R
加藤ケンジ(K.O.SHOOTO GYM/3POUND)
藤原克也(SMOKER GYM)

加藤は昨年のRIZIN浜松大会で金太郎にチョークで一本負け。8月のRIZIN.22ではアーセン井上を1RKOした。その後修斗で1勝1敗。

藤原は地下格闘技などに出場経験あり。メインに登場する萩原京平と同じSMOKER GYM所属。

RIZIN MMAルール -73.0kg契約 5分3R
奥田啓介(フリー/DRAGON GATE
グラント・ボグダノフ(アメリカ/KUSSANO TEAM)

LANDMARKで鈴木博昭に秒殺KOされた奥田がKO負けから2ヶ月連続での参戦。ボグダノフは全日本ノーギ選手権エキスパートミドル級優勝などの実績があるグラップラーで、今年6月のDEEPでMMAデビュー戦勝利。

RIZIN MMAルール -61.0kg契約 5分3R
釜谷 真(SWAG GYM KYOTO)
ダイキ・ライトイヤー(修斗ジム神戸)

京都出身の釜谷は9月のGladiatorでバンタム級王座に挑戦したが1Rチョークで一本負けし、試合後に引退表明。しかし早くも復帰。

地元のライトイヤーは修斗大阪大会の常連選手。

RIZIN MMAルール -77.0kg契約 5分3R
住村竜市朗(TEAM ONE)
木下憂朔(パンクラス大阪稲垣組)

淡路島生まれ・DEEPウェルター級王者の住村は先月6月に金的テクニカル判定で勝利した米田とのダイレクトリマッチでスプリット判定勝ち。

木下は1年前にデビューしたばかりの21歳で、MMA4戦目でベテランの高木健太からパンチでダウンを奪い、ギロチンで一本勝ち。怖いもの知らずではあるが、住村とは実績の差が相当ある。

RIZIN MMAルール -77.0kg契約 5分3R
ストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会)
川中孝浩(BRAVE)

大阪出身のストラッサーはRIZINと契約が切れ、「世界に挑戦したいという気持ちが芽生えた」とのことでBellatorと契約したが2連敗。Bellatorで試合が組まれなくなると、RIZINに対して「ちゃんとした格闘家の試合を組むべき(だから出せ)」とアピールしたが実らず、スダリオ剛にtwitterで対戦アピールしたがブロックされ、約2年のブランク。今年5月には40歳になった。

川中はDEEPやGRACHANなどで試合をしているBRAVE GYMの選手。DEEPでもGRACHANでもタイトル挑戦までには至らず。

RIZIN MMAルール -66.0kg契約 5分3R
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
山本空良(パワーオブドリームジム)

9月のRIZINで約3年ぶりのMMAルールに挑んだKNOCK OUT王者鈴木だがメインに登場する昇侍に秒殺KO負け。

山本喧一の次男空良はNEXUSフェザー級王者。先月のRoad to ONEでは修斗世界ランカーの野尻に判定勝ちしている。

RIZIN MMAルール -57.0kg契約 5分3R
竿本樹生(BRAVE)
松場貴志(パラエストラ加古川

ZSTフライ級王者竿本はRIZIN中村優作・北方大地に連勝中。「思うようなパフォーマンスを出せなかった選手の再起」というコンセプトには合わないが…。ZSTが活動していないこともあり、MMAは昨年の北方戦から1年のブランク。

地元兵庫の松場はGRACHANフライ級王者だが、2月のDEEPでは安谷屋に敗れている。

RIZIN MMAルール -61.0kg契約 5分3R
獅庵(パラエストラ大阪)
魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)

獅庵は3月のRIZINで祖根を秒殺KOしRIZINバンタム級GPに参戦したが、GPでは大塚相手に完封され力を出せず。

地元神戸出身の魚井は2年前のRIZIN神戸大会で勝利したが、その後4連敗中。昨年のRIZIN.23では元谷に一本負け。

RIZINキックボクシングルール -46.0kg契約 3分3R
百花(魁塾)
未来(Blaza)


RIZINキックボクシングルール -53.0kg契約 3分3R
政所 仁(魁塾)
平松 侑(岡山ジム)


RIZINキックボクシングルール -55.0kg契約 3分3R
森井 翼(テツジム)
FUJIMON(=名前の後ろにハートマーク/亀岡キックボクシングジム)


RIZINキックボクシングルール -61.0kg契約 3分3R
市村大斗(多田ジム)
テーパリット・ジョウジム(JOE GYM)

地元キック4試合。

<出場決定選手>
堀江圭功(ALLIANCE)

最初から格落ちのイベントであるとアナウンスされていた割には、メインの差があるだけで、RIZIN地方大会と遜色ないラインナップ。しかしチケット代が通常のナンバーシリーズと同じということを考えるとどうか。PPVについては現在発表されていないが、LANDMARKよりは安くして欲しいところ。

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【RIZIN】速報中!RIZIN TRIGGER 1st追加対戦カード発表!


11月28日に神戸ワールド記念ホールで開催しれるRIZIN TRIGGER 1stの追加対戦カードが発表されました。MMAのカードは以下の通り。

獅庵×魚井フルスイング
竿本樹生×松場貴志
鈴木千裕×山本空良
ストラッサー起一×川中孝浩
住村竜市朗×木下憂朔
釜谷真×ダイキ・ライトイヤー
奥田啓介×グラント・ボグダノフ
加藤ケンジ×藤原克也

詳細は追って!釜谷真復帰かー!
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【Shooto2021#04】マックス・ザ・ボディ戦へ、キャプテン☆アフリカ─01─「点と点が線で繋がって」

【写真】王者になって初めての試合は、キャッチウェイトのノンタイトル戦となったキャプテン☆アフリカ (C)MMAPLANET

7月4日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で、昼夜2部構成で開催されるShooto2021#04。その第1部のメインイベントで、環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカがマックス・ザ・ボディと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年は7月に川名雄生の持つ世界ライト級王座に挑み、KO負けしたキャプテン☆アフリカは5カ月後、田中有をストレートレートアームロックで下し、環太平洋のベルトを巻いた。

環太平洋王者として初めてケージに上がる一戦は、当初6月20日に行われる予定だった。しかし緊急事態宣言の発令とその延長により、7月4日に延期された。

改めて今回、地元で迎えるマックス・ザ・ボディ戦に向けて、キャプテン☆アフリカに、昨年の2試合とコロナ禍での練習について聞いた。


――キャプテン☆アフリカ選手は昨年12月、田中佑選手に1R KO勝ちし、修斗環太平洋ライト級のベルトを獲得しました。今回のマックス・ザ・ボディ戦は、そのチャンピオンシップ以来……約半年ぶりの試合となります。

「はい。今年に入っていつ試合があるかなぁと思っていたんですが、コロナ禍もあって、なかなか難しかったですね。特に緊急事態宣言が出ては、仕方ないと思っています」

――その間は、どのように過ごされていたのですか。

「もちろん試合がなくても、ずっと練習していました。6月に大阪大会を行うということだったので、その6月に向けて練習していましたね」

――当初は6月20日に開催予定であった大阪大会が、5月に緊急事態宣言が発令され、さらに6月20日まで延長されました。その結果、試合が7月4日に延期された時の気持ちは……。

「緊急事態宣言が、ちょうど試合の日まで延長ですからね(苦笑)。でも、逆に6月20日までの延長やったから、良かったと思っています」

――というのは?

「たとえば、緊急事態宣言が6月19日までやったら、大会が行われるかどうか分からない状態で、ずっと待っていないといけなかったと思うんです。でも6月20日なら、もう大会はできない。早い段階で延期が決まったから、良かったですよ」

――ただ、練習のスケジュールは6月20日に照準を合わせていたと思います。そのような時、ファイターとしてはどのように思うのでしょうか。

「ちょうど延期が決まったのが、試合の2~3週間前ですかね。最後の追い込みの時期やったんですよ。もちろん『えっ……』とはなりますけど、仕方ないことやし、そこで一旦休憩を挟むことができた、と考えています。それよりも……」

――それよりも、何でしょう?

「無観客じゃなく、有観客で行われることになって、本当に良かったです」

――地元・大阪での試合、応援団も多く来るでしょう。

「大阪で試合ができるのは、本当にありがたいです。いつも応援してくれる人たちが、たくさん来てくれるので。大会があることは分かっていたんですけど、コロナ禍の状況次第では、無観客開催の可能性もあるじゃないですか。そこが心配でしたけど、有観客開催で、みなさんに試合を見せられることが嬉しいですね」

――なるほど。ではここ最近の試合についてお聞きしたいのですが、2020年は7月に川名雄生選手の世界王座に挑み、KO負け。その次の試合で環太平洋王者となりました。

「世界戦で負けたのに、次の試合で環太平洋チャンピオンシップをやらせてもらって、嬉しかったです。でも、嬉しい反面、プレッシャーはありました。世界戦で負けて、これで環太平洋も獲れなかったら……って」

――まず川名戦での敗因は、どのように考えていますか。

「今思えば、自分自身で自分のスタイルを分かっていなかったんだと思います」

――それは、打ち合ってしまったことについて、でしょうか。

「あの時は、自分のスタイルって打撃は打撃、寝技は寝技という感じでしたよね」

――キャプテン☆アフリカ選手といえば、もともと柔道ベースの寝技の強さはもちろん、長いリーチからのパンチや蹴りなども強い印象です。

「その打撃と寝技が、MMAとしてうまく繋がっていなかったんです」

――結果、世界戦では川名選手と打ち合い、パンチの連打をもらってKO負けを喫しました。これまで、打撃の練習は所属するコブラ会で行っていたのでしょうか。

「コブラ会でもやっていましたし、僕の妻がボクサーなんですね」

――元WBO女子世界ミニフライ級王者の、池原シーサー久美子さんですね。

「彼女が所属していたジムで練習させてもらったり、あとABCボクシングジムや吉鷹(弘)先生のところにも行かせていただいていました。それと最近、及川先生にパーソナルで指導していただいているんです」

――元シュートボクシング日本スーパーフェザー級王者の及川知浩さんですか。

「はい。それとフィジカルは、及川道場の近くにある『パーソナルトレーニングスポットエレス』というジムで、篠原茂清さんというトレーナーさんに見てもらっています」

――及川道場でのパーソナルトレーニングでは、どのような練習を?

「さっき『打撃と寝技が繋がっていない』って言いましたけど、及川先生からは最初に、『すごく良いところもあれば、ダメなところもある。点と点を線で繋いでいこう』と言われました。それで打撃の練習をしながら、篠原先生のフィジカルトレーニングも受けて、最近ようやく体の使い方も分かってきて、点と点が線で繋がって……MMAとして打撃と寝技が繋がってきているところなんです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

             
■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキ・ライトイヤー(日本)
高岡宏気(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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Report Shooto2020#08 ダイキ・ライトイヤー ブログ 田丸匠

【Shooto2020#08】勝負に出で疲弊した田丸匠だが、ダイキ・ライトイヤーをマルセロチンで斬って落とす

【写真】個人的に田丸は天才ではなく工夫と努力の人だと思っている。今回も試合結果の印象ほど楽でなかった内容で、上を取られた時にこのリバーサルを決めたのは本当に日頃の練習の成果ではないだろうか。勝負を決めたマルセロチンがあったのも、このリバーサルがあったからだ (C)MMAPLANET

20日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで、本年度最後のプロ修斗興行=Shooto2020#08が行われた。ここではセミファイナル、田丸匠✖ダイキ・ライトイヤーの一戦をお届けしたい。

8月に環太平洋王座決定戦で安藤達也にKO負けを喫した田丸匠が、3度目のキャリアの仕切り直しへ。その第一歩としてダイキ・ライトイヤーと相対した。

<フェザー級/5分3R>
田丸匠(日本)
Def.2R3分38秒by マルセロチン
ダイキ・ライトイヤー(日本)

左の蹴りを多用する田丸に対し、ダイキ・ライトイヤーも前蹴りを見せる。蹴りの距離と思いきや左ジャブを伸ばすダイキ・ライトイヤーは田丸の前足の上下を使い分ける蹴りを見つつ、前に出る。

と、田丸は後ろ回し蹴りを狙い、かわしたダイキ・ライトイヤーが左ハイを狙う。田丸が蹴りのフェイクから飛び込んで組みにいくが、直ぐに体を入れかえたダイキ・ライトイヤーが上腕を顔の押し付け押し込んでいく。

田丸もすぐに左に回りヒザを見せて離れると、右ボディから右の蹴り、さらに左ミドルを狙う。捌いて右を見せつつ左の蹴りをダイキ・ライトイヤーが放ち、田丸は急ぎ間合を外す。

ライトコンタクトの騙し合いのなか、田丸が低い姿勢で入りシングルレッグへ。バックに回ろうとしたダイキ・ライトイヤーをスラムのようにテイクダウンする。ダイキ・ライトイヤーがハイガードから三角絞めに入ると、田丸は持ち上げてスラムし、腕を抜いて担ぎパス。

頭を押して立ち上がったダイキ・ライトイヤーだが、田丸はヒザをついた状態でアンクルピックでもう一度倒すと足を束ねた状態でギロチンに入る。

背中をマットにつけて防御したダイキ・ライトイヤーに対し、田丸はハーフからマウントへ移行する。

殴られて下を向いたダイキ・ライトイヤーにRNCを仕掛けた田丸は、ロールして仰向けになり──残り時間が少ないことから全力で絞めあげる。

背中が反れ、かなりタイトにチョークが入るがダイキ・ライトイヤーはタイムにラウンド終了まで耐えきった。

2R、田丸は右の蹴りをブロックしたダイキ・ライトイヤーが、続いて右の狙われたところでスピニングバックフィストを放ったのか、背中を向ける。田丸は距離を潰していたが、打ちどころが悪かったのか、なぜか後退する。

田丸は直後にダブルレッグを決めるも、下からのエルボーに受け動きが止まっている。あるいは初回の絞めでスタミナをロスしたのか、とにかく動きが落ちた田丸がダイキ・ライトイヤーをケージに押し込み、右足を両足で束ねる。

足を抜いてバックに回ろうとしたダイキ・ライトイヤーが、右腕を腰に回した田丸が前方に落として上を取り切る。立ち上がったダイキ・ライトイヤーは左腕を差して逆に田丸をケージに押し込む。そのままクラッチして、払い腰で田丸を投げ切る。

サイドで抑えられた田丸は、足を絡ませて足関節を狙いつつ、ボディロックに捕えてダイキ・ライトイヤーの左側に頭をぬき、起き上ってリバーサル。ケージを背にダイキ・ライトイヤーが立ち上がろうとすると、先に体を起こした田丸ががぶり頭を固める。

さらに上体を起こして左腕をダイキ・ライトイヤーの首の下に入れ、ハーフからクローズドに組みつつマルセロチンを完成させる。前転ができないダイキ・ライトイヤーは観念してタップした。


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J-CAGE Report Shooto2020#08 ダイキ・ライトイヤー ブログ 田丸匠

【Shooto2020#08】「30歳でピークに。もうソロソロ形にしないと」──田丸匠、ダイキ・ライトイヤー戦へ

【写真】もうソロソロという気持ちは、勝利と共に固まっていく (C)MMAPLANET

20日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAでTTFC09と二部制興行でプロ修斗公式戦Shooto2020#08が開催される。

メインで田中有✖キャプテン☆アフリカの環太平洋ライト級王座決戦が組まれ、ティーンエイジ・センセーション=西川大和の大阪初進出など注目カードが組まれるなか、田丸匠がダイキ・ライトイヤーと対戦する。

8月に安藤達也に敗れ、バンタム級タイトル戦線で後退を強いられた田丸は、臨機応変&柔軟MMAをより強固なモノにするために一歩踏み出す。


──群雄割拠の修斗バンタム級、2020年最終興行の大阪大会でダイキ・ライトイヤー戦です。

「自分の思っていた道筋とは違います。でも格闘技で強くなることを目的にしているので……この前の試合は負けたのですが、バンタム級になってあれだけ前に出ることができたのは自信にもなりました。バンタム級でも前に出ることができることを確認できました。

これで下がっても、前に出ても、積極的でも消極的でもという選択肢がある中で焦らず、中間が取れるとまた一つ進めるのかというのが見えたので。格闘技で強くなるという目的だと、外れていないと考えています」

──前に出ることが確認できたということは、これまでは出なかったのでなくて、出られなかったということですか。

「僕としては前に出て、打ち合って倒せる選手は格好良いとは思っています。でも、そういう才能はなくて、相手のない技術に自分の持っている技術を合わせて戦ってきました。それが下がりながら、後だしジャンケンのようなファイトだったんです」

──後の先ですね。

「それが自分よりフィジカルのある相手と戦う時のスタイルでした。でも最近は前に出ても倒せるし、見えて来たんです。まぁ、貰っちゃったんですけど(苦笑)。調子に乗ってしまいました」

──自分を倒した安藤達也選手が、DEEPからやって来た大塚隆史選手に敗れました。

「どうしたのって思いました。最後はアクシデントだと思いますけど、その前に普通にカットしろよって。安藤選手は凄く才能のある選手ですし、同じ修斗で戦っている仲間が負けて悔しかったです。でも大塚選手がDEEPで戦っていたとかいうのは関係ないです」

──『田丸、誰?』って言われていましたね(笑)。

「でも、1階級下の選手ですね──とか言っていて。知ってるじゃないって(笑)。とにかく僕は明日の試合のことを考えます。自分のスタイルが確立していく試合にしたいんです」

──というのは?

「今24歳で、30歳の時にピークを迎えるために骨組みを完成させたいんです。このままだと中途半端になってしまいそうで。MMAは中途半端さが強さに通じるのかもしれないですけど、自分の勝ちパターンを見つけたいです」

──そういうなかでライトイヤー選手の印象は?

「良いお父さんって感じです。前に挨拶をしたことがって、お子さんと一緒にいて。凄く可愛い子で、その時のダイキ・ライトイヤー選手の顔がやさしいお父さんで……、あの時の表情が凄く印象に残っているんです。

格闘技的にいえばオールラウンダーのベテランで、要領が良い。でも一発はないし、強い部分は少ないです──ディフェンシブな選手。だからKO、一本で勝つことが最低条件です。そのためにも安藤選手と戦った時のように勝負を焦らないことが大切だと思っています。倒しに行くとき……詰将棋の最後の展開で隙を作らない。そういう練習でやってきました」

──24歳、同世代に野瀬翔選手、野尻定由選手、22歳の箕輪ひろば選手がONEで勝ち、23歳の宇田悠斗選手、20歳の平良達郎選手に安芸柊斗選手とさらに若い選手が台頭してきています。

「皆地方だし、嬉しいことです。結局、経験値だと思う瞬間が来ると思います。だから、溜めておいて欲しいです。僕はライリー・ドゥトロに負けて、色々と勉強させてもらうと同時に精神的にかなりしんどい時を過ごしたので。

僕や石井逸人、青井人選手は下がいなかったですからね。でも修斗に限らず、同い年に若松(佑弥)選手もいますし、ここから再スタートのつもりで戦います。

実力云々でなく……そろそろ、形にしていかないといけないと思っています。ケージの中で勝った人間が正義なので、練習でできることを試合でしっかりと出すことができる……ことが確信できる試合にしたいです」

──押忍、試合前日にありがとうございました。

「ハイ。勝って、うどんを食べて岐阜に戻ります(笑)」

■Shooto2020#08対戦カード

<環太平洋ライト級王座決戦/5分3R>
田中有(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<フェザー級/5分3R>
田丸匠(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<フライ級/5分3R>
田上こゆる(日本)
永井美自戒(日本)

<キック55キロ契約/3分3R>
有井渚海(日本)
内藤啓人(日本)

<キック60キロ契約/3分3R>
基山幹太(日本)
龍翔((日本)

<73キロ契約/5分2R>
林RICE陽太(日本)
西川大和(日本)

<51キロ契約/5分2R>
中村未来(日本)
古澤みゆき(日本)

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【Shooto2020#07&#08】11月23日に黒澤亮平✖マッチョ・ザ・バタフライ、12月20日は田丸✖ライトイヤー

【写真】修斗はここにきて、何だかんだといっても潰し合いができる選手が揃ってい。 (C)KEISUKE TAKAZAWA & MMAPLANET

Sustainより、10月31日(土)に23日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2020#07、1日(日)に12月20日(月・祝)に存続が決まった大阪市の淀川区にある大阪メルパルクホールで開かれるShooto2020#08の追加カードが発表されている。

後楽園ホール大会はフライ級=黒澤亮平✖マッチョ・ザ・バタフライ、メルパルクホール大会はフェザー級の田丸匠✖ダイキ・ライトイヤーが明らかとなった。


ONEストロー級戦線に内藤のび太、猿田洋祐、箕輪ひろばという歴代王者とタイトルコンテンダーの澤田龍人を送り出している修斗ストロー級において、一時期の体調不良による戦線離脱がなければ黒澤は、その名をここに並べていても決しておかしくない実力者だ。

かつてや空手バカ一代の主人公で、大山倍達のモデルとした空手家・飛鳥拳の中で修斗ストロー級の頂点に立った黒澤は、その世界奪取から2年半のブランク後に本名に戻し復帰を果たした。昨年9月の本田良介戦をスプリットで落としたものの復帰後は3勝1敗、勝った試合は全てフィニッシュしている。

対するマッチョ・ザ・バタフライは地元大阪の試合で3年近く結果が出ない時を過ごし、昨年6月にギロチンで一本勝ちして以来──1年5カ月ぶりの試合となる。総合力は黒澤というのは否定できないが、マッチョ・ザ・バタフライはハマれば一本というギロチンへのプロセスを考え、磨いてこの一戦に臨みたい。王者・箕輪がONE参戦を決めたなか、この試合の勝者が9月のランキング上位対決で飯野タテオを倒した猿丸ジュンジ、7月の大阪大会で小巻洋平から一本勝ちしている本田良介らとのストロー級頂点争いに加わることになる。

黒澤✖マッチョ・バタフライが組まれた後楽園ホール大会で、大塚隆史と対戦する安藤達也との環太平洋王座決定戦で敗れてから4カ月、田丸は再起戦に臨む。対するライトイヤーは悪夢の4連敗(※2つのドローを挟み)から抜け出し、昨年と今年で4連勝と右肩上がりで調子を上げており、MMA通算戦績も4勝7敗から8勝7敗を白星先行まで持ち直している。

天才と異名を持つ一方で、地方のジムの限られた環境で最大限のサポートと工夫で、そのスタイルを確立してきた田丸。その田丸と戦績的には対照的なキャリアを積んできたライトイヤーだが、その実──この2人のマッチアップは雑草✖雑草、草魂の激突といえよう。

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