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【CJI2024】レポート─01─80以下級、岩本健汰&ジェセフはハルクに逆転負け。タイもまさかのQF敗退に

【写真】岩本は階級上のマルチワールドチャンピオンに大健闘。ジョセフも勝利を手中に収めていたかと思われたが、バルボーザの壁は厚かった。そして、タイ・ルオトロがまさかの準々決勝に敗退に(C)SATOSHI NARITA

16日(金・現地時間)と17日(土・同)の二日間にわたって、ラスベガスのトーマス&マックセンターにて、グラップリング大会クレイグ・ジョーンズ・インビテーショナル(CJI)が行われた。
Text by Isamu Horiuchi

長年グラップリング大会の頂点に君臨してきたADCC世界大会に対抗し、「選手により多額の賞金を」という志のもと、組技系イベントとしては超破格の優勝賞金100万ドル(約1億6千万円)を用意、あえてADCC世界大会と同時期に同じベガスでぶつける形で行われたこの大会。レビュー第1回目は80キロ以下級前半ブロックの準々決勝までの戦いをレポートしたい。

第1試合に早くも優勝候補筆頭のタイ・ルオトロが登場。

NCAAディビジョンIレスリングで三度王座に輝き、一昨年昨年とフリースタイル全米王者でもあるジェイソン・ノルフと対戦した。この超大物レスラーに初回からタイが立ち技で真っ向勝負を挑み、ノルフが受けて立つ白熱の展開に。


ルーカス・バルボーザから初回先制の岩本、これだけも快挙

2Rにノルフが豪快なダブルレッグを仕掛けると、タイは倒される勢いを利用してノルフを背後に放ってスクランブルして上からがぶる体勢に。そこからサイドバックに移行したタイがクルスフィクスを狙う。

と、ノルフは体をリフトしたまま立ち上がり、傾斜壁に投げつける。

が、タイはそのまま横三角をロックオン。

強烈に絞め上げるがノルフはラウンド終了まで耐えてみせた。

3R、ノルフはタイのテイクダウンからのスイッチを力でねじ伏せる形で上に。

タイはここから、下からバギーチョークを試みる。

さらにハーフからヒザ十字に入って、ノルフの足を伸ばし切ってタップを奪った。

超弩級レスラーにレスリングで挑み、跳ね返されても極めを仕掛け続け、最後に仕留める。まさに千両役者ぶりを見せつけたタイは「相手誰であろうが、テイクダウン、パス、サブミッションを狙う。それが俺のスタイル! 自分から引き込むことは絶対にないよ!」と会心の笑顔で語った。

第2試合では豪州の技師リーヴァイ・ジョーンズレアリーが登場。ユニティ柔術で磨き抜いたベリンボロ・ゲームに加え、母国の足関節の第一人者ラクラン・ジャイルズと練習を重ねたリーヴァイは──やはり彼の試合としては、定石通りすぐにシッティングへ。

さらに定石その二──通りに、デラヒーバガードの態勢に入りレッグライドを狙う。

1度、2度と反応したヒメネスだが、攻防のなかでリバースデラヒーバに取ったリーヴァイが内回りからサドルを組んでの内ヒールをセットする。

RNグリップに切り替えたリーヴァイが、初回でIBJJFノーギワールズ無差別級界王者ロベルト・ヒメネスを仕留めてみせた。

第3試合には、主催道場B-teamの主要メンバーでもある日本の岩本健汰が登場。世界柔術を二度制し、2022年ADCC世界大会でも88キロ以下級で準優勝、ムンジアルとノーギワールド通算5度制覇という超大物ルーカス・バルボーザと対戦した。

ハルクのニックネームを持ち、階級上の筋肉獣に立ち技で挑んだ岩本は、果敢にダブルを仕掛けるがスプロウルされてしまう。バルボーザはそこからグリップを組み替えて岩本の右足をクレイドルで捕獲して崩すと、上のポジションを奪った。

バルボーザは重心低くしてボディロックパスを仕掛けるが、岩本も凌いで距離を作る。やがて足で隙間を作ってレッスルアップして立ち上がることに成功。

さらに右腕でワキを差した岩本は、ニータップを仕掛けて巨体を崩してのテイクダウン。

立ち上がったバルボーザのバックに付いた。バルボーザの前転に離れず付いていった岩本は、その巨大な背中に飛びついて片足フックへ。

ここでラウンドが終了。公表された採点は2-1で岩本。階級上の超大物相手にラウンドを先取しただけでも大快挙だ。

2Rもバルボーザのテイクダウンを切った岩本は、逆にシングルを仕掛けて巨体を壁際で崩す。

が、バルボーザは巧みに壁の傾斜を使って体勢を立て直し、上を取り返してみせた。そのまま上をキープしたバルボーザがこのラウンドを取り、試合を五分に戻した。

勝負の3R。岩本はここも果敢にテイクダウンを狙うが、体格で勝るバルボーザにスプロウルされてしまう。ガードプレイヤーとしての強さも通っている岩本が下から仕掛けるが、重心の低いバルボーザのバランスは崩せない。

岩本は終盤足を絡めて外掛けを作ったが、足関節の対処も巧みなバルボーザに防がれてしまいタイムアップとなった。判定は3者ともに最終Rを僅差ながらポジションキープで手堅く確保したバルボーザに。

一回戦敗退となった岩本だが、階級上の世界のトップ中のトップと紙一重の戦いは天晴れの一言だ。

第4試合は岩本の盟友であり、ADCCのユーロ優勝のジョセフ・チェンの登場となった。

アンディ・ヴァレラをシッティングガードからのレッスルアップで崩して上になり、得意の三点倒立パスを何度も決めて判定3-0で完勝した。

グラップリングの完全体=タイ・ルオトロが、先鋭ベリンボロゲームのリーヴァイ・ジョーンズレアリーに下る

<80キロ以下級準々決勝/5分3R>
リーヴァイ・ジョーンズレアリー(豪州)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
タイ・ルオトロ(米国)

2022年1月に行われたWNO13におけるウェルター級王座決定戦の再戦となったこの試合。

その時はタイがトップからのプレッシャーで優位に立ち、上の体勢から足を取りに行き内ヒールで完勝している。試合開始早々シッティングガードを作るリーヴァイに対し、タイはなんと今成ロールのような動きで飛び込みながらの首狙いへ。振り解かれてしまったものの、開始早々その真骨頂を見せつけた。

その後もパスを狙うタイだが、世界屈指のベリンボロの使い手のリーヴァイは巧みに対応する。ならばとタイはトーホールドを仕掛けるが、リーヴァイが解除。

1R残り約1分、リーヴァイはベリンボロからタイの左足に絡んで内ヒール狙いへ。これが深く入りタイの踵がフックされる寸前まで露出してしまうが、タイは回り続けてなんとか脱出に成功。

トーホールドで逆襲を試みるもののリーヴァイが無難に解除した。

そのまま終了した初回は、ヒール狙いが決定打となり2-1でリーヴァイに。絶対的優勝候補のタイが、体格に劣るリーヴァイにラウンドを取られただけで大きな衝撃だ。

2R、引き続きシッティングから足を絡めて回転してくるリーヴァイに対し、タイが圧力を掛けきれない場面が続く。手を焼くタイはスタンディングの青木ロックを仕掛けるが、リーヴァイは慌てずストレートレッグロックで切り返す。

さらに下からタイのヒザを抱えて崩そうとするリーヴァイ。その動きに合わせてタイが横に飛んでのパスを試みると、リーヴァイは逆にその勢いを利用して上を奪取。

タイがすぐに腕をポストして立ち上がれば、リーヴァイが座る。結局このラウンドもペースを支配していたリーヴァイが2-1で取り、まさかのアップセットの予感が場内を覆った。

3R、後のないタイはルオトロ兄弟の代名詞とも言える足を踏みつけてのパスを仕掛けるが、リーヴァイは侵攻を許さない。逆に下から足を絡めてXガードでタイを崩したリーヴァイ、その右足を抱えて立ちあがる。

片足立ちを余儀なくされたタイだが、リーヴァイは深追いせず、タイに足を引き抜かせるとまた座った。ここまでオープンガードでタイのパス攻撃を完全に封じ込めている以上、ここは無理せず徹底的に下から戦う作戦のようだ。

その後もタイは踏み付けてのパスや担ぎ、青木ロック等を試みるが、リーヴァイはことごとく未然に対応。残り時間が少なくなり、タイは背中を向けるリスクを犯してリーヴァイの攻撃を誘う。バックを狙ってきたリーヴァイに崩されかけたタイは、体勢を立て直すときに苦悶の表情で叫び声を上げたのだった。

結局そのまま試合終了。左足をひきずってコーナーに戻るタイ。どうやらどこかの時点で左足を負傷したようだ。

判定は3-0でリーヴァイに。

驚きの大番狂わせを演じた豪州の若きガードプレイヤーは、きわめて落ち着いた口調で「最初の1分が過ぎたくらいに、何かが起きたのは感じたよ。彼はヒザかどこかを痛めたんだよね。また向こうが100パーセントの時にぜひ戦いたいと思う。僕は彼と戦うためにずっと準備してきたのだから。彼に二年前に負けたことがきっかけで強くなれたんだよ」と語った。

ジョセフ・チェン、ハルクを追い込むも……

<80キロ以下級準々決勝/5分3R>
ルーカス・バルボーザ(ブラジル)
Def. by 3R3分24秒 by カーフスライサー
ジョセフ・チェン(ドイツ)

一回戦を勝利した後、「ぜひ僕がケンタの敗戦のリベンジをしたい。彼はいい試合をしたと思うよ」と語ったチェンは、岩本同様に真っ向から立ち技勝負を挑む。1分過ぎにハルクの左腕にアームドラッグを仕掛ける。

そのままバックに回って襷を作るとチェンは前に飛び込むように崩してバルボーザの巨体を前転させてグラウンドに持ち込んでみせた。こうして素晴らしい動きでポジションを取ったチェンが、そのまま上をキープしてラウンド終了。3-0でチェンが先取した。

2R、下になりたくない両者によるスタンドでの探り合いが延々と続く。残り 30秒のところで、チェンが遠くからタックルの動作を仕掛けるが不発。残り10秒で逆にバルボーザがシュートイン。チェンがこれを防いだところでラウンドが終わった。

ほとんどどちらにも付け難いラウンドとなったが、どちらかに付けなければならないならば、かろうじて評価対象にし得るのは最後のバルボーザのテイクダウン狙いのみ。ということでこの2Rは、3-0でバルボーザに。チェンとしては、値千金のテイクダウンで奪った1Rのリードを、ほぼ何もせずに帳消しにされてしまうという──例えるなら、百万円分の労働をもって得た物品を翌日100円で売り渡してしまうような──なんとも勿体ない形となった。

3R、同様にスタンドでの探り合いが続き、業を煮やしたレフェリーのシャオリンから両者に警告が与えられた。

2分過ぎ、先に仕掛けたのはチェン。ダブルから見事な流れでワキを潜り、バックに回ることに成功した。

さらに1Rと似たような形でバルボーザを崩したチェンだが、バルボーザも立ち上がって振り解く。後がなくなったバルボーザは、すぐにアームドラッグで反撃を試みる。

が、それを振り解いたチェンは自ら座る。このまま下から足を効かせて侵攻を許さなければ、判定勝ちは濃厚だ。

攻撃するしかないバルボーザは、体圧を使ってチェンを傾斜壁に押し付けて動きを封じにかかる。しかしチェンは体の角度をずらしてマットに背中を付ける。

ここでバルボーザは、チェンの右ヒザ裏に太い左腕を外側からこじ入れると、右足をステップオーバーして四の字フックを作りながら背後に倒れ込む。

そのままヒザ固めで絞り上げると、チェンがタップ!

台頭する若手に追い詰められたヴェテランが、意表を付く見事な仕掛けで逆転一本勝ちを奪ってみせた。

客席で見ていた息子さんと娘さんをそれぞれ片腕で抱え上げたバルボーザは「疲れた時には子供たちのことを考えた。マイ・モチベーション。明日も今日と同じさ。どんなことになっても最後まで戦うよ」と力強く語った。

かくて準決勝は、磨き抜いたガードゲームと足関節で大アップセットを引き起こしたリーヴァイ・ジョーンズレアリーと、若手二人に追い詰められつつも、底力を見せつけたバルボーザという組み合わせとなった。

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN23 ジョセフ・チェン タイ・ルオトロ 岩本健汰

【ONE FN23】ジョセフ・チェンのガードを越えられずも、タイ・ルオトロがTD&パスのアタックで下す

<サブミッショングラップリング186ポンド契約/10分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
Def.3-0
ジョセフ・チェン(ドイツ)

タイのセコンドには弟ケイド、ジョセフのセコンドには岩本健汰がつく。ジョセフが距離を詰めると、体が首を抱える。ケージ中央でタイがダブルレッグを狙うも、ジョセフが切った。ジョセフはアームドラッグで崩していく。手四つから頭を触りにいくジョセフがいなすと、タイも頭を触る。ジョセフはタイの右ヒジを押し上げるが、ワキを差すまでには至らない。アームドラッグからひきつけたジョセフに対し、タイも体を離してアームドラッグを狙う。ジョセフもワキを差したが、まだ不十分だ。

タイが右オーバーフックから投げるも、これはジョセフが耐えた。タイがジョセフの左リストを抑え、一度引いてからダブルレッグで入った。ジョセフに背中を着かせたタイは、足首を捻りながらパスを狙う。ハーフガードのジョセフの頭がロープから出たため、ドントムーブでリング中央に向けられる。右足を掛けてスイープを狙うジョセフ。タイは右足でジョセフの左足を踏んで抑える。ジョセフは幾度となくスイープを仕掛けるも、タイが耐え続ける。立ち上がってからパスを狙っていくタイ、ジョセフはニーシールドで防ぐ。

ジョセフがタイの右足を掴み、リバースデラヒーバから回っていく。トップ→足関節を狙ったジョセフの動きに対し、タイがトップをキープした。ボトムからKガード→リバースガードと攻めていくジョセフを抑えたタイが、立ち上がって足を捌く。タイはジョセフの左腕を抱えながらパスを狙ったが、ジョセフも防いで見せる。ジョセフもボトムから足を取りに行くも、タイがすぐに足を抜いて試合を終えた。

タイのテイクダウン&パスの仕掛けが評価されたか、裁定はユナニマス判定でタイ・ルオトロが勝利した。


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【ONE FN23】タイ・ルオトロ戦へ、ジョセフ・チェン「完璧な技術より、確実な技術が重要に」

【写真】なぜ、19歳でここまで理路整然としているのか。データと実戦に戻づいた強さ、ルオトロ兄弟はそこに発想の自由さがある。本当に楽しみにな一戦だ (C)MMAPLANET

6日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE FN23「Ok vs Rasulov」で、ジェセフ・チェンがタイ・ルオトロと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ONEサブミッショングラップリング世界ウェルター級王者にして、グラップリング界最高のアイドルといっても過言でない21歳のタイに、19歳のジョセフが挑む。

この一戦の僅か2週間前の時点でジョセフはWNOではADCC米国東海岸予選77キロ級優勝のアライジャ―・ドーシーをRNCで下し、他の大会でアンディ・ヴァレラに勝利している。そのジョセフ、ADCC欧州&アフリカ一次予選の77キロ級を制しているが、世界大会でなくB-TEAMの盟友であるクレイグ・ジョーンズ率いるCraig Jones Invitational出場を選択した。

組み技ファン垂涎のタイ×ジョセフだが、当のジョセフにとってはこの試合も結果が全ての勝負の時に向けてのプロローグ──。そう割り切ることができるからジョセフとの戦いだからこそ、タイにとってもONEで初めて苦戦する可能性が生まれてくる。


あのダイナミックな動きこそルオトロ兄弟の持ち味

――ジョセフ、今もまだオースチンなのですか(※取材は6月29日に行われた。

「明日、テキサスをでるよ。香港経由でタイまで、24時間のフライトが待っているんだ(笑)」

──おお……それは大変です。タイ・ルオトロとの戦いが迫っていますが、直近でも試合に出て続けていますね。

「先週の木曜日にWNOではアライジャ―・ドーシー、日曜日にアンディ・ヴァレラと戦ったよ」

──WNOの方は映像をチェックさせていただきました。ADCC米国東海岸予選77キロ級優勝者を相手に、見事な大内刈りからパス、そしてワンアームからRNグリップを組んでチョークで一本勝ち。でも、その3日後にもう1試合戦っていたとは……。

「メインキャラクター柔術っていうローカルショーに出て、ウェルター級のベルトを賭けて戦ったんだ。ポイント勝利だけどベルトを巻いたよ」

──それはおめでとうございます。

「ありがとう。予行演習を兼ねた実戦もこなし、しっかりとB-TEAMで練習もできているし、凄く調子は良いよ。技術的なことを磨くだけでなく、ハイペースで戦うことにも重点を置いてきた」

──仮想タイとなる練習相手は、B-TEAMでもなかなかいないのではないかと思ってしまうのですが……。

「そんなことはないよ。チームではハイペースの練習をしてきたんだ。タイはスピードがあって、凄くアグレッシブな柔術家だから。ダースもそうだし、肩固めも本当に強い。そこの対策もB-TEAMでしっかりとできているよ。タイの試合運びにも十分に対応できるはずだよ」

──タイもケイドも、あれだけ積極的なのにミスがないように見えます。ただしONEでのルオトロ兄弟は、観客にグラップリングの面白さを見せるために、必要以上に動くというか。そこまでしないで良いだろうというぐらい動いています。

「アハハハハ。それでミスをしてくれることを願っているよ(笑)。でも、あのダイナミックな動きこそルオトロ兄弟の持ち味で、それこそリスクのある攻撃をしている。それは本当に防御能力が高いから可能になるんだ。

下になっても、ずっと攻めているからね。そうだね、そういう展開になってミスがあれば良いけど、とにかくディフェンスも固いから。ルオトロ今日は受けに回っても、本当に強い」

──日本のグラップリングファンは、今もProgressルールでの森戸新士選手との試合。そしてQuintetで見せた動きを忘れていないです。パスの強さ、トップゲームの的確さが特に印象残っています。あの頃と比較して、今のジョセフはどこか一番進化しているのでしょうか。

「あの頃と比べると、レスリングは相当に伸びたと思う。以前は引き込んでガードゲーム、Kカードなんかと多用していた。でも、今はレスリングの組手が強くなり、あの頃よりも全然クリンチが得意になった。

タイは基本的にトップゲームを仕掛けてくるだろう。いずれにせよ、トップもボトムもしっかりと練習を重ねてきた。試合になっても、その時の判断で上でも下でも戦うつもりさ」

──ではリングでの戦いというのは?

「リングで試合をするのは始めてだし、リングを使った練習はしたことがあっても、普段からやってきたことではない。でも90度のコーナーがある戦いがどうなるのか、楽しみだよ(笑)。

ロープがあることで、どのような展開になるのか。リングでの試合が僕にとって最高の戦いやすい環境になる必要はないし、どんどん動き回るつもりだよ。でもルンピニーで戦うことも、とても興味深い」

──グラップリングの超新星もルンピニーに想い入れがあるのですか。

「うん? ないよ。ムエタイのメッカで、僕が戦ことが面白なって思っているだけで(笑)。でも歴史のある有名な会場だから、戦えて光栄だよ」

精度の高い動きで、非効率的にならないよう

──なるほど。ところで84キロという契約体重は、77キロ以下で戦うことが多いジョセフにとっては重くはないですか。

「最初はもっと軽い体重で話は進んでいたんだ。たしか80キロとか81キロで。そうしたら急に86キロになるって話が変わって。ノーノ―(笑)。それだと重すぎるから、83キロでは──とか、色々をあった。その結果、84キロになったんだ。

今もそうだけど、僕は普段から82キロだから通常体重で戦うことになるね。僕の柔術をタイにぶつけたい。ルオトロ兄弟ほど派手に動き回ることはないかもしれないけど、精度の高い動きで、非効率的にならないように戦う僕のスタイルを貫きたいね。

戦術的にはパーフェクトなテクニックが重要になってくるのではなくて、絶対的に確実な技術が重要になってくる。それこそが、最高レベルの相手と戦う時に必要なことだから」

──タイとの試合は楽しみでならないですが、8月にADCCでなくCJIを選択した理由を尋ねても構いませんか。

「理由はいくつかある。もちろん、マネーもその一つだ。そしてCJIが何をしようとしているのか。そこに関心があった。柔術の試合に出て、出場するだけで1万ドルが支払われる。こんなに素晴らしいことはない。そして、多額の資金がグラップリングに投入され、アスリートにも回って来る。そんな背景があるトーナメントだから、心が搔き立てられるよね」

──意義のある大会に出場すると。

「ADCCは1990年代から、優勝賞金が変わっていない。しかも貨幣価値は変わっているんだから、事実上の減額だよ。クレイグは出場費を払うことで、グラップリングの規模の拡張にトライしている。

それにクレイグはYouTubeでの無料配信を決めた。よって、より多くの人がグラップリングのトーナメントを視聴することになるに違いない。彼は他にないグラップリングのトーナメントを開こうとしている。Flo Grapplingはグラップリングの発展に大いに役立ってくれたけど、ファンを増やすという点において、無料配信は大きいよ。

プレーはしないけど、ただグラップリングを見るだけのファンがこのスポーツが大きくなるために欠かせないんだ。見る人が増えること。それがグラップリングの発展に欠かせないことだから」

──盟友の岩本健汰選手を始め、ADCCに残る選手もいます。

「ケンタは僕の上の部屋に寝泊まりしているんだ(笑)。まだ朝の8時過ぎだから、きっと寝ているね。本当にテイクダウンとスクランブルが強くて。ケンタは僕にとって最高のトレーニング・パートナーだよ。

ケンタがADCCに残ることは理解できる。僕も悩んだし、両方の良さが分かっているから。だからCJIの80キロ以下級も、ADCCの77キロ級も良いメンバーが集めっているんだ。どちらもハードなトーナメントになることは間違いない。

前回のADCCウィナーのケイド・ルオトロはCJIに出る。ただし準優勝のミカ・ガルバォン、3位のダンテ・リオンはADCCに出場する。出場選手のアベレージはCJIの方が高いだろう。でも頂点はとても似通っている。

ケンタがADCCに出ることで、僕的には彼と戦う可能性がゼロになった。そこは気が楽だよ。これは凄く個人的なことだけど、ケンタは必ずやってくれる。それが楽しみで。WNOのミカ・ガルバォン戦を見る限り、ケンタが世界のトップにあることは間違いからね。

ファンの立場からすると金曜日はCJI、土曜日は見たい試合をピックして視聴する。日曜日はADCCと、最高の試合を3日連続で楽しむことができるし、良いことじゃないかなって。ライブで観戦するにしても、会場は車で7分しか離れてないしね」

クレイグが動いたことで、過去には見られなかった変化が、既に起こっている

──いやジョセフ、そこに関していうと77キロの真の世界一は2024年には生まれないことになります。結果、どこかでADCCウィナーとCJIウィナーの戦いが組まれそうですが。

「う~ん、クレイグが同じ週末にCJIをぶつけたのは、ADCCに異議を唱えているということなんだ。ADCCという組織が、これでどう変わっていくのか。このままADCCの独占状態だったら、選手の待遇はずっと変わらないだろう?」

──我々のなかで、グラップリング競技で食べていくことは難しいという風に固定概念になっていたことを、クレイグは崩そうとしているのですね。

「そうなんだよ。クレイグが動いたことで、ADCCは出場費として2500ドルを選手に支払うことを決めた。過去には見られなかった変化が、既に起こっている。このスポーツにとって、素晴らしいことだよ。

これまで世界トップのグラップラーが試合をするのに出場費が支払われないばかりか、参加費を払う必要があったんだ。そうでなくショーペイがあるなら、選手は大歓迎さ。僕は、この方向にこのグラップリングが進んで欲しいと願ってやまないよ」

──純粋にアスリートとして、CJIで戦っておきたい相手は誰になりますか。

「う~ん、そうだなぁ……PJ・バーチとダンテ・リオンはADCCに残ったし──そうだねっ、アンドリュー・タケットとは戦いたいと思っている。彼とは1勝1敗で……まぁCJIに限らず、アンドリューとはこれから何度も顔を合わせることになるだろう」

──タイとONEで戦うという経験が、CJIで戦う時に武器になると考えていますか。

「そうなって欲しいね。僕は試合によってプライオリティが違う。勝つことが大切な試合と、そこで経験を積むことを重視している試合があるんだ。勝つことが絶対的な目標なのはADCCであり、今回はCJIなんだ。そのために、どれだけ自分を仕上げることができるか。ADCCはトーナメントに勝って、スーパーファイトで戦う。それが一番価値のあることだから、そこを目指していて。

ONEでタイと戦うことで、凄く確かな情報が僕に入ってくる。結果、CJIで最高の動きができるようになるはずだから」

──今回の試合の位置づけもそこなのですね。ところでONEで戦うと、ADCCやCJI以外の試合に出られなくなるのでは?

「ONEとの契約に関しては、本当に慎重に判断をした。だから1試合契約で、ノンタイトル戦なんだ。チャンピオンになると契約が延長されるから。その結果のキャッチウェイト戦だし。そこはクレイグを始め、色んな人が進言してくれたよ」

──ではCJI後にまたジョセフの雄姿が日本で見られるかもしれないですね。

「本当は柔術のアジアオープンに出たかった。来年のアジアには出場するつもりだ。それにProgress、あのケージで戦うグラップリングはルールやポイント制も凄く楽しかった。僕はいつだって、日本を訪れたいという気持ちでいる。試合に出るかどうか分からないけど、ケンタと練習するためにも年内にはまた日本を訪ねたい」

■放送予定
7月6日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■ONE Fight Night23対戦カード

<ONEライト級暫定王座決定戦/5分5R>
オク・レユン(韓国)
アリベグ・ラスロフ(トルコ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ニコ・カリーロ(英国)
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)

<サブミッショングラップリング186ポンド契約/10分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
ジョセフ・チェン(ドイツ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ルーク・リッシ(米国)
バンパラバムパラ・クヤテ(フランス)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
シェ・ウェイ(中国)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
アリ・サルドエフ(ロシア)
ブラック・パンサー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
アリーフ・ソー・デチャパン(マレーシア)
エリス・バルボーサ(英国)

<キック・ヘビー級/3分3R>
オマル・ログログ・ケニ(セネガル)
ブシェ・ケチャップ(セネガル)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
アレクセイ・バリカ(ロシア)
ステファン・コロディ(アイルランド)

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45 AB ADCC2022 CJI MMA MMAPLANET o ONE   アンドリュー・タケット ケイド・ルオトロ ジョセフ・チェン タイ・ルオトロ トミー・ランガカー ニッキー・ライアン マテウス・ジニス リーヴァイ・ジョーンズレアリー ロベルト・ヒメネス

【CJI】ついにケイド&タイのルオトロ兄弟も、CJIに鞍替え。揃って80キロ以下級にエントリー! ミカは?

【写真】今年に限って、趨勢は決まった。ADCCの77キロ級とCJIの80キロ以下級を比較すると後者の方が楽しみなのは明白だ(C)ONE

20日(木・現地時間)、ついにCraig Jones Invitationalの公式SNSがケイド&タイのルオトロ兄弟の出場を発表した。8月16日(金・同)と17日(土・同)の両日、ネヴァダ州ラスベガスのトーマス&マック・センターで開催されるCraig Jones Invitationalにグラップリング界のアイコンでありアイドルでもあるルオトロ・ブラザースが登場。ADCCでなくCJIを選んだツインズは揃って-80キロ級で戦うことに。
Text by Manabu Takashima

ADCC2022の77キロ級世界王者で、現在はONEサブミッショングラップリング・ライト級世界王者のケイド。タイは無差別級の銅メダリストでONEサブミッショングラップリングでは世界ウェルター級王者に君臨している。

前回のADCCでタイは88キロ級に出場し、今年の世界大会も同級で招待出場となっていたため、CJIに移ったとしても+80キロに挑むものと思われていた。それが2人とも80キロ以下級にエントリー、兄弟100万ドルをどちらかが獲得するため……の判断といえるだろう。

決勝でケイドとルオトロが100万ドルを掛けて戦うのも夢のような話だが、決勝の同門対決はいずれかが勝利を譲るという柔術界の伝統に従う恐れもある。そこを避けるために同じ山となることも考えられるが、果たして。ともあれルオトロ兄弟の参戦決定でCJIの80キロ以下級は、以下のように16名中14名が埋まった。

■ケイド・ルオトロ
■タイ・ルオトロ
■ジョセフ・チェン
■アンドリュー・タケット
■ロベルト・ヒメネス
■ルーカス・バルボーサ
■ニッキー・ライアン
■リーヴァイ・ジョーンズレアリー
■マテウス・ジニス
■ヘナト・カヌート
■ジェイソン・ノルフ
■アンディ・ヴァレラ
■トミー・ランガカー
■オーウェン・オフラナゲン

こうなると気になるのが、柔術の神の子ミカ・ガルバォンの動向だ。ミカはONEからのオファーを固辞したことがあり、独特の感性の持ち主でもある。現時点でADCCのリストに残っているままだが、残り2枠に彼の名が連なることはあるのか──気になるところだ。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN21 アイザック・ミシェル タイ・ルオトロ

【ONE FN21】タイ兄弟揃ってルオトロチンで王座防衛。ミシェル相手に見事過ぎるスイープも披露!!

<ONEサブミッショングラップリング世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/10分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
Def.4分43秒by ルオトロチン
アイザック・ミシェル(豪州)

直ぐにダブルに出たタイ、受け止めたミシェルが左腕を差す。ここからボディロックに出たミシェルに対し、タイはウィザーに。ロープに押し込んだ状態でミシェルが、腕の抜いて一瞬でダブルレッグへ。切ったタイは、立ちレスの攻防になるとスタップダウン、レッグドラッグで姿勢を乱される場面も。

レベルチェンジでシングルのタイ、防いだミシェルがシングルレッグからドライブ、ワキを潜ってバックに回る。払い腰からスイッチ、そのまま反転してスイープを決めたタイが見事過ぎる動きでマウントを奪う。ミシェルは半身になって腰を押しヒップエスケープ、ハーフに戻す。足を抜きつつバックに回ったタイが弟と同じくルオトロチンへ。

なんというデモンストレーション、タイトル防衛に成功したタイ・ルオトロは「なんて夜だ。この惑星で僕より秀でている者はいない。僕の柔術を今一度披露できてうれしい。僕は世界で一番ラッキーな男だよ。テクニックは世界の優れた柔術家から習ったけど、人間性を学んだのは母からだ。遅くなったけど、ハッピーバースデー」と話し、一晩で兄弟揃って5万ドルのボーナスを手にした。


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MMA o ONE RIZIN タイ・ルオトロ ビビアーノ・フェルナンデス

ONE166:メインイベント・ライニア・デ・リダー vs. アナトリー・マリキン

ミドル級タイトルマッチ5分5R。

オランダのデ・リダーは柔道・柔術がバックボーン。2019年からONEに参戦すると、翌年アウンラ・ンサンのミドル級王座に挑戦し、1Rチョークで一本勝ち。さらに21年には、ンサンの持つ階級上のライトヘビー級王座にも挑戦し、判定勝ちでそちらも奪っている。ミドル級王座はその後2度一本勝ちで防衛したが、22年12月のライトヘビー級王座初防衛戦では、ヘビー級暫定王者(当時)マリキンに1RKO負けでキャリア初黒星を喫した。昨年は他のMMAファイター同様試合が組まれず、タイ・ルオトロとの体重差グラップリングマッチでは、体格差のある本職グラップラーのルオトロ相手に劣勢となり判定負けした。今回はデ・リダーのベスト階級での再戦となる。33歳。

ロシアのマリキンはフリースタイルレスリングがバックボーンで、29歳でMMAデビュー。ほとんどの試合を1Rでフィニッシュし、コロナ後の21年からONE参戦。2戦目で元RIZINファイターのアリアックバリをKOし、3戦目で暫定王座を獲得。その後ライトヘビー級の正王座をデ・リダーから奪い、昨年6月にヘビー級王座の統一を果たして、今度はONE初の3階級同時制覇を狙う。水抜き制限のあるONEだが、計量と尿比重をクリアし、初のミドル級の試合に臨む。36歳。

過去にはマーティン・ニューイェンがライト・フェザーを同時戴冠し、3階級目となるバンタム級王座に挑んだが、当時王者のビビアーノ・フェルナンデスに敗れて果たせなかった。

かなりシェイプされているマリキン。逆にヘビーに戻った時に体が戻るか不安だが…。

詰めるマリキン。ジャブ。膝を見せたデ・リダーだがケージを背負う。マリキンの右のダブルが顔面にヒット。クリンチで凌ぐデ・リダー。投げを狙ったが投げられない。離れた。また詰めるマリキン。右が顔面にヒット。ボディ。打撃で押されるデ・リダーだが、ジャブを当てるとマリキンがスリップ気味にダウン。すぐに出たデ・リダーだが、マリキン立ち上がって組み付きケージに押し込む。崩してデ・リダーに膝を着かせた。膝立ちのデ・リダーにパンチを入れたマリキン。立ったデ・リダーはまたサークリング。パンチで出たマリキンだが、パンチをかいくぐってシングルレッグに入ったデ・リダー。離れたマリキンだがすぐにまた詰める。残り1分。前蹴りを入れるデ・リダーだが、すぐにケージに詰められる。四つに組んだが引き剥がすマリキン。マリキン追いかけながら右フック3連打。ひたすら右を打ち込むマリキン。デ・リダーがカーフを入れたところでゴング。

2R。さらに圧を強めたマリキン。右を打ち込む。デ・リダー組み止めてヒザを入れるが、すぐまた引き剥がした。デ・リダータックル。しかしがぶられた。ガードを取るデ・リダーだがマリキン離れてブレイク。マリキンがパンチで出る。パンチに合わせてタックルに入るデ・リダーだがまた切られる。追いかけながら右を打ち込むマリキン。左ボディ。右ボディ。デ・リダー弱々しくなってきた。組み付いていくが、マリキン引き剥がす。カウンターのヒジ・ヒザを出すデ・リダーだがマリキン止まらず。クリンチからのヒジ。ケージを背負ったところに左右のボディ連打。組み付いたデ・リダーをヒジで引き剥がす。顔面にパンチを貰って露骨に嫌がったデ・リダー。マリキンケージに詰めてパンチで攻めゴング。

3R。すぐに詰めたマリキン。パンチを入れる。タックルをがぶったマリキン、デ・リダーにガードもとらせずパウンドを入れていく。頭部にヒザ!三角を狙ったデ・リダーだが抜かれて立たれた。ブレイクがかかるが、デ・リダー立てない。ヒザで意識が飛んだのか、戦意喪失か。レフェリー試合終了を宣言。

一方的な試合でONEミドル・ライトヘビー・ヘビーの3階級を同時に制覇。

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【WNO22】世界の頂=神童ミカ・ガルバォンに挑戦、岩本健汰─01─「じゃあ、どうするんだって(笑)」

【写真】B-Teamで練習中の岩本。世界に挑む、日本の格闘家(C)MMAPLANET

9日(金・現地時間)、カリフォルニア州コスタメサで開催されるWNO22「Rodriguez vs Hugo」に岩本健汰が出場し、ミカ・ガルバォンの持つWNOウェルター級王者に挑戦する。この一戦はある意味、タケルがスーパーレックと戦う、あるいは日本人がショーン・オマリーと戦うのに等しい──ただ単に世界と戦うということでなく、世界の頂点と戦う一戦となる。
Text by Manabu Takashima

神童ミカ・ガルバォンは2003年10月生まれの20歳。父マルキの指導の下、柔術とルタリーブリで黒帯を巻く。キッズ時代から輝かしい成績を残し、2019年のムンジアルではジュベニウで階級別と無差別を制覇し、アダルトへ。時代はコロナ禍を迎え柔術トーナメントが動きを止めるなか、ミカは配信大会で頭角をグングンと表し、一気に黒帯のトップ選手として認知されるようになった。

2022年のムンジアル制覇はドラッグテストで黒となり抹消され、その年のADCCでは77キロ級決勝でケイド・ルオトロにヒールフックで敗れるも、今や時代の寵児となったルオトロ兄弟よりも前評判は高かった。その後、BJJスターでイザッキ・バイエンセとフィリップ・アンドリューに敗れてはいるが、目下のところ24連勝中だ。

WNOは2021年の第9回大会から出場し、アンドリュー・タケット、オリヴィエ・タザに勝利すると、チャンピオンシップトーナメントでウィリアム・タケット、ジェイコブ・カウチを破り、決勝でタイ・ルオトロに敗れた。その後もダンテ・リオン、アラン・サンチェスに勝利し、昨年10月に王座決定トーナメントでジェイ・ロドリゲス、PJ・バーチを下し、ウェルター級のベルトを巻いた。

さらに12月にコディ・スチールをRNCで倒して王座初防衛に成功、今回は岩本と2度目の防衛戦を戦うことに。そのうえで1月の最終週にはヨーロピアンにミドル級出場したミカは、3試合連続で一本勝ちし決勝でアンディ・ムラサキと相対した。結果スイープを許し、パスのプレッシャーを受けるなか、左足でムラサキの左足を制し、右足で肩と頭をロックしつつ腕十字を極めるという神童の名にふさわしいフィニッシュで優勝を果たしている。

岩本にとって間違いなく過去最強の相手。ミカが持つベルトに挑む岩本──テキサス州オースチンのB-Teamで最後の仕上げを行うところでリモート取材を試みた。


──当初の予定ではニッキー・ライアンが挑戦するという話だったのですが、いつの間にか岩本選手が挑戦者になっていました。いつ頃、この試合が決まったのでしょうか。

「12月末ぐらいだったと思います。年末ですね、『どうか?』っていう連絡が来たのが。1度OKを出したのですが、それが無しになって。正月をゆっくりと過ごしていたら、またオファーがきてやることになったんです」

──それはニッキー・ライアンの出場がなくなったから、オファーがあったということですか。

「ハイ。最初の時はそうでした。ただ1度なくなった理由は分からないです(笑)。交渉の段階でなくなって、『やっぱりどうか?』という連絡があってからお金の話など、契約交渉の段階に入りました」

──とはいえADCCアジア&オセアニア予選で優勝した直後には、ADCC世界大会のトーナメント枠を良くするためにPJ・バーチなどと戦って結果を残すと言っていました。そしてミカへの挑戦、余りに言動が不一致です(笑)。

「アハハハハハ。最初はADCC世界大会でいきなりケイド・ルオトロやミカ・ガルバォンと当たらないためにもうちょい下の人を倒したいというプランでした。なので、まさかその本人が出てくるとは思わなかったです」

──ADCC世界大会に向けて、プランが変わる試合のオファーに躊躇はなかったですか。

「最初は『ミカか……』という感じはありました。2月の9日だと、準備期間も少ないですし。1月の15、16日に香港でセミナーがあり、その間はあまり練習ができない。ミカが相手なら、もうチョイ準備したいという気持ちがあったのですが、迷った末にやることにしました」

──目の前にミカというオファーがあれば、無視することはできない?

「う~ん、僕から求めていたわけじゃないですけど、舞い降りてきたチャンスを逃すことはできなかったです。頑張ってきたらチャンスは巡ってくる──そう思って、受けることにしたんです。僕的には勝ちたい。でもミカって一番強いから、他の選手と比べると勝つのは難しい。でも『良い試合をしたな』っていうことで終わってしまうのが、一番嫌なんです」

──ONE165でのケイド・ルオトロへの挑戦も断った。でもミカとは戦いたいというのは?

「それは契約の縛りの話があったからです。ONEは縛りがあって、縛りがなければやっていました」

──しかし、どうすればミカ・ガルバォンに勝てる見込みがあるのか。それは正直なところ思うところではあります。

「確かにWNOのルールはサブミッションの仕掛けを重視しています。以前、ミカとダンテが試合をしたときにダンテが何回もテイクダウンを奪ったのに、最終的にミカが一度腕十字の態勢に入ったことで勝てたんですよね。サブミッションが凄く重視されるので、ミカをWNOのルールで倒すというのは──勝ち筋を見つけるは難しいところがあります。

かといって何も見えない相手ではないです。僕が勝てる部分があるので、そこを利用して勝ち筋を見出すしかないです」

──勝てる部分というのは、どこになると考えていますか。

「立ち技とかだったら、行けるかなと」

──とはいえサブオンリーなので、ミカは立ちで敵わないとみると引き込んでくるのではないでしょうか。

「引き込んでくる可能性はありますね。印象を悪くしないために」

──テイクダウンされるより、引き込みの方が自分の形で組手を創れるような気もしますし。そうなると、引き込んでも攻撃になる。

「ハイ。そこはADCCとは違いますよね。ADCCルールの方が今の僕には合っていることは合っています。でも……う~ん、そうっすね。まぁ、う~ん。ミカをパスできないですもんね。ヘヘヘヘヘヘヘ」

──いや、笑いごとではないかと。

「じゃあ、どうするんだっていう話になるんですけど(笑)」

──ハイ……。

「だから、まあ……そのう……だから、まぁ……なるべく遠い距離で立っても良い感じでやるのか。それだとネガティブになっちゃいますよね」

──逆に岩本選手が引き込むということは?

「それはチョットきついです。プランにはないです。冗談ではあるかもしれないですけど。ミカはパスが強いですからね(笑)。ウィリアム・タケットを結構パスしていたので。ハハハハ」

──笑っている場合ですか!!

<この項、続く>


■視聴方法(予定)
2月10日(土・日本時間)
午前11時00分~Flo Grappling

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45 AB ABEMA Gladiator Gladiator Challenger Series01 MMA MMAPLANET o ONE Progress YouTube アン・ジェヨン グラント・ボクダノフ コンバット柔術 タイ・ルオトロ チェ・ドンフン チャンネル パンクラス パン・ジェヒョク ブラジリアン柔術 三上ヘンリー大智 世羅智茂 今成正和 和田教良 大嶋聡承 寒河江寿泰 岩本健汰 河名マスト 竹内稔 竹本啓哉 青木真也

【Gladiator CS01】ボグダノフ✖オーシマキーのフォークスタイルグラップリング戦で、全5試合決定!!

【写真】中量級特有のテクニカル&ちょっとした重厚感が感じられる一戦になるか(C)MMAPLANET

5日(月)、GLADIATORより16日(金)に会場非公開で開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES01「Bang vs Kawana II」でPROGRESSフォークスタイルグラップリング88キロ契約戦=グラント・ボクダノフ✖大嶋聡承が組まれることが発表された。
Text by Manabu Takashima

配信に特化した新機軸大会は、このグラップリングマッチで全5試合が出そろったこととなる。


先のONE日本大会の通訳の印象が強いボクダノフは、昨年のJBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権アダルト黒帯ミドル級で優勝し、無差別でも準優勝している。ノーギでも2019年に全日本ノーギ選手権でアダルト・エキスパート・ミドル級優勝、2021年&2022年全日本ノーギ柔術選手権のアダルト黒帯ミドル級を連覇、MMAでもその組み技の強さを如何なく発揮している。

対してオーシマキーこと大嶋は、この試合の5日後に17歳を迎える紫帯の柔術家──いや、グラップラーだ。小学1年生で空手を始め、3年生になるとパンクラス大阪稲垣組でレスリングを学ぶようになり、中学1年で東京に引っ越してくると近所のフィジカルスペースで柔術を始める。

しかし直後にコロナ禍を迎え、大嶋はABEMAで青木真也✖世羅智茂、さらに岩本健汰✖世羅を視聴して足関競に興味を持つようになる。分散登校だったこともあり朝の7時からトイカツグラップリング東中野に通い、ノーギ柔術の先駆者といえる寒河江寿泰から、しっかりとその技術を学ぶと、師の師匠といえる今成正和の下でも練習を始めた。

グラップリングを究めるために通信制の高校に進学し、グラップリング三昧の生活を過ごしている。中学生──緑帯の時にコンバット柔術や、ヒール有りを既に経験し、大人顔負けの活躍をするようになった。

昨年11月のADCCアジア&オセニア予選88キロ級では2試合で勝利を収めるも、アイザック・ミッチェルにRNCで敗れ上位進出はならなかった。とはいえミッチェルは同級を制しており、大嶋がボグダノフと戦う翌朝にタイでタイ・ルオトロの持つONE世界サブミッショングラップリング・ウェルター級王座に挑戦する強豪だ。いってみればトーナメント枠、大嶋は2番目に力があった可能性もあるわけだ。

当然、5月にタイで開催される第二次アジア&オセアニア予選をターゲットとしている大嶋は、聞くところによると今回の試合もウェルター級(※77キロ)でのオファーを88キロに拘り、ボクダノフも了承して実現したという。

以下、リリースに寄せられていた両者のコメントだ。

グラント・ボグダノフ
「以前から興味深々でしたが、今回はついにGLADIATOR初参戦が決まりました。とてもわくわくしています。あまり他にない特別なグラップリングルールなので、面白い攻防、予想できない展開が生まれそうで、試合を見てくれる皆さんも楽しみにしていて欲しいです。

対戦を受けてくださった大嶋選手は私が好きな選手ですが、試合している最中だけは相手としてみます」

大嶋聡承
「今回Gladiator Challenger Seriesで試合をする場を作って頂きありがとうございます。国内トップ選手のグラント選手と試合できることをとても光栄に思います。

グラント選手とケージの攻防できるのがとても楽しみです。
覚悟と感謝を持って一本を取りに行きます。是非期待して下さい」

■視聴方法(予定)
2月16日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS01対戦カード

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]パン・ジェヒョク(韓国)
[挑戦者]河名マスト(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
竹内稔(日本)

<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
アン・ジェヨン(韓国)

<Progressフォークスタイルグラップリング88キロ契約/5分2R>
グラント・ボクダノフ(日本)
大嶋聡承(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
和田教良(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

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45 AB MMA MMAPLANET o ONE ONE X ONE166 アンジェラ・リー イリャ・フレイマノフ ジャレッド・ブルックス ジョシュア・パシオ スタンプ・フェアテックス タイ・ルオトロ タン・カイ タン・リー デニス・ザンボアンガ ハム・ソヒ マイキー・ムスメシ マンスール・マラチェフ ライニア・デリダー

【ONE166】初のカタール大会、重要拠点構築へ豪華カード。スタンプ×ザンボアンガが追加、タイも投入

【写真】4つ目のMMAの世界タイトル戦 in カタールが決定した(C)ONE

16日(火・現地時間)、ONEが3月1日(金・同)にカタールの計画都市ルサイルのルサイル・スポーツ・アリーナで開催されるONE166「Quatar」でONE世界女子アトム級選手権試合=王者スタンプ・フェアテックス×挑戦者デニス・ザンボアンガ、サブミッショングラップリング世界ウェルター級選手権試合=王者タイ・ルオトロ×挑戦者アイザック・ミッチェルを組むことを発表した。
Text by Manabu Takashima

ONEにとって新たな投資筋というだけでなく、カタールは欧州標準時間帯と3時間しか変わらずヨーロッパという新たなマーケット開拓への足掛かりとなる大切なイベントだ。カタールを今後、拠点とできるのか。その重要度たるや、既に発表された試合からも十分に伝わってくる。


ONE世界ミドル級選手権試合王者ライニア・デリダーが、ライトヘビー級王座を失った相手=ヘビー級&ライトヘビー級2冠王アナトリー・マレキンにリベンジに挑む――誰がどのベルトを巻いているのか、謎解きのような――王座防衛戦。またデリダ―×マレキン1と同様に2022年12月4日のフィリピン大会と立場を変えて再戦となるのが、世界ストロー級選手権試合=王者ジャレッド・ブルックス×挑戦者ジョシュア・パシオの一戦だ。

パシオは10月にマンスール・マラチェフのTD&トップコントロールに苦戦を強いられたが、ギロチンの仕掛けを評価され、リベンジ戦にこぎ着けた。対してチャンピオンはベルトを巻いてからMMAの試合は1年以上なく、8月にマイキー・ムスメシのサブミッショングラップリング世界フライ級王座にチャレンジし、腕ひしぎ腕固めに敗れて以来の実戦となる。

さらに、これも2022年8月以来の再戦となるのが世界フェザー級王座統一戦=正規王者タン・カイ×暫定王者タン・リーのタンタン対決だ。前回は王者タン・リーが、挑戦者タン・カイのカーフで削られジェネラルシップを譲ってベルトを手放した。その後、7月にリマッチが組まれていたが、王者の負傷欠場によりタン・リーは、イリャ・フレイマノフと暫定王座決定戦を戦い、内ヒールで斬って落とした。

このように既報の世界タイトル3試合のテーマが再戦なのに対し、スタンプ×ザンボアンガは初顔合わせとなる。といっても彼女たちの間に因縁がないかといえば、そうではない。彼女たちはフェアテックスジムで共に汗を流した期間のあり、元チームメイト対決となる。

さらにいえばコ2020年2月28日にV.V.Meiを破ったザンボアンガは時のチャンピオン、アンジェラ・リーへの挑戦権を獲得したが、ロナ禍によりイベントスケジュールが大幅に狂い権利を行使できないまま挑戦権を賭けたアトム級GPが開催され、そこ参戦することとなった。

そのGPで優勝したスタンプは、アンジェラにONE Xで挑戦も逆転負けを喫し、アンジェラ引退により王座決定戦が組まれると、ザンボアンガと因縁少なからずのハム・ソヒをボディで沈めベルトを手にした。

ザンボアンガはGPでハム・ソヒを相手に大論争となった判定負けをし、再戦も接戦ながら返り討ちとなった。ハム・ソヒと接戦だったザンボアンガ、仕留めたスタンプ。現状の両者には、それだけの差は存在すると思われる。が、圧倒的なフィジカルを誇るスタンプに引けを取らないザンボアンガだけに、三段論法は当てはまらない可能性もある。

アブダビでなくカタールで行われるサブミッショングラップリングの世界戦。ルオトロ・ブラザースの兄=タイに挑むミッチェルは2022年の茶帯ノーギワールド優勝しており、昨年11月のADCCアジア&オセアニア予選88キロ級を制したばかりの豪州人組技師だ。

アジア&オセアニアを無双するミッチェルが、世界の最高峰に如何に挑むか。とはいえサークルケージやリングでタイが最近戦ってきた(つまりONEでの試合)相手はロシア系やMMAファイターのデリダ―で、いわゆるADCCを頂点とした組技ヒエラルキーのトップにある選手たちではなかった。

いってみるとタイは一昨年9月のADCC世界大会でニコラス・マレガリに敗れて以来、世界の潮流にある選手と戦ってこなかったになる。ミッシェルはダナハー門下であった当時に、米国に拠点を置きWNOの人材発掘リアリティショーなどで、しっかりと経験を積んでいる。ネームバリューとタイトル歴以上の強敵であり、タイにとってADCCイヤーの幕開けに相応しい、タフな挑戦者といえよう。

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『ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade』試合結果/三浦彩佳 vs. メン・ボー ハイライト動画

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第10試合 ONEキックボクシング・バンタム級級王者決定戦 3分5R
○ジョナサン・ハガティー(ONEムエタイ同級王者)
×ファブリシオ・アンドラージ(ONE MMA同級王者)
2R 1’57” KO
※ハガティーが王者に

第9試合 ONEサブミッショングラップリング・ウェルター級王者決定戦 10分1R
○タイ・ルオトロ
×マゴメド・アブドゥルカディロフ
判定3-0
※ルオトロが王者に

第8試合 ムエタイ 140ポンド契約 3分3R
○セクサン・オー・クワンムアン
×カリム・ベノーイ
判定3-0

第7試合 MMA ライト級 5分3R
○ハリル・アミール
×アフメド・ムジタバ
1R 5’00” TKO

第6試合 ムエタイ 174.5ポンド契約 3分3R
○シンサムット・クリンミー
×ムーシネ・チャフィ
判定3-0

第5試合 キックボクシング ストロー級 3分3R
×ジャン・ペイメン
○ルイ・ボテーリョ
判定1-2

第4試合 MMA 女子ストロー級 5分3R
×メン・ボー(中国)
○三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)
1R 2’09” Vクロスアームロック

第3試合 MMA ヘビー級 5分3
×カン・ジウォン
○ベン・タイナン
3R 1’12” 肩固め

第2試合 キックボクシング 女子アトム級 3分3R
×アンナ・ジャルーンサック
○クリスティーナ・モラレス
1R 2’54” TKO

第1試合 MMA ストロー級 5分3R
×ジェレミー・ミアド
○リト・アディワン
判定0-3

 11月4日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された『ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade』の試合結果。第4試合で三浦彩佳がメン・ボーに1R Vクロスアームロックで勝利しています。



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