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【Wardog46】フライ級T決勝はシーソーゲームの末、しゅんすけイエロー2枚も響き荒木がベルトを巻く

【写真】荒木は涙の戴冠。第4代Wardogフライ級王者に(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、大阪市港区の弁天町世界館でWARDOG CAGE FIGHTが昼夜興行を開催した。ここでは昼興行=Wardog46からメインのフライ級王者決定トーナメント決勝戦と、ソ・ジェヒョンを迎え撃った小西澄斗のプロデビュー戦をご紹介したい。
Text by Shojiro Kameike


<WARDOGフライ級T決勝/5分5R>
荒木凌(日本)
Def.2-1:47-46.47-46.46-47.
しゅんすけ(日本)

開始早々、荒木が左跳びヒザを繰り出す。下がったしゅんすけに左右連打から左ハイを繰り出す荒木。しゅんすけも左の蹴りを上下に散らし、距離を詰めて来る荒木に右ストレートを浴びせるが、首相撲に捕らえたところでシングルレッグに入られてしまう。背中を着かせた荒木がケージ際でパウンドの連打を浴びせる。しゅんすけは蹴り上げからスクランブルへ。トップを回ったが、荒木が腕十字からリバーサルしてマウントを奪取する。マウントからアメリカーナ、さらに十字で腕を伸ばしかけたところで初回が終了した。

2R、パンチを振るって前に出る荒木に対し、しゅんすけが左フックのカウンターでダウンを奪う。足を利かせる荒木にパウンドを落としていくが、三点ポジションから立ち上がろうとした荒木の顔面に左ヒザを入れてしまう。これは反則のため、しゅんすけにイエローカードが提示された。再開後、荒木はまたもボトムになるが下から腕十字を極めかける。これを凌いだしゅんすけがバックマウントへ。しかし前に乗りすぎてしまい、パンチで削りながらポジションを整えていった。

3R、荒木のシングルレッグに対し、しゅんすけはケージに背中を着け、側頭部に右ヒジを突き刺す。さらに上から潰したものの、亀になった荒木の顔面にまたもヒザ蹴りを当ててしまう。しゅんすけに2枚目のイエローカードが提示されて、あと1枚でレッドカード=反則負けの状態に追い込まれた。試合が再開されると、荒木の右スピニングバックキックがしゅんすけのボディを捉える。しかし、しゅんすけは右ストレートを返しながらボディロックでテイクダウンし、ケージ際でパウンドとヒジを連打してラウンドを終えた。ここでバッティングが起こり、荒木の左目尻から大量の出血が……。

4R、荒木の右ストレートがしゅんすけの顔面を捕らえ、続けてシングルレッグで背中を着かせる。しゅんすけはケージキックからバックに回り左腕を荒木の首に巻き付けていく。右腕を引きはがされたしゅんすけが、ワンハンドでRNCを極めに行くも、荒木が反転してトップを奪い、ラウンド終了までキープした。


最終回、互いにローを繰り出すなか、荒木がシングルレッグへ。しゅんすけに背中を着かせ、さらにサイドへ移行する。しゅんすけはスクランブルから荒木にポジションを入れ替え、背中を着けた荒木の顔面にパウンドを落とす。荒木が下から三角をセットアップすると、しゅんすけがリフトした瞬間に立ち上がった。荒木はスタンドに戻り、一度はシングルレッグを潰されるも、再度渾身のシングルレッグでテイクダウンを奪い、そのままトップを守り続けた。

フルラウンドに渡りシーソーゲームが展開されたタイトルマッチは、しゅんすけの反則(顔面へのヒザ蹴り)によるイエローカード2枚=減点2が響き、荒木がスプリットの判定勝ち。減点がなければ勝っていたかもしれないだけに、しゅんすけにとっては悔しいところ。荒木はKO負けを喫した初戦のリベンジを果たすとともに、Wardogフライ級ベルトを獲得した。涙を浮かべながら「しゅんすけとは1勝1敗。いつになるかは分からないけど、また戦うことになる」と語った。


<バンタム級/5分2R>
ソ・ジェヒョン(韓国)
Def.1R1分18秒 by 三角絞め
小西澄斗(日本)

ソ・ジェヒョンが計量オーバーのため、イエローカード2枚提示から試合スタートとなる。さらに小西が勝利した場合のみ公式記録に、ソ・ジェヒョンが勝利した場合はノーコンテストとなる――と発表されていたが、これはタイトルマッチのみの変則ルールであり、今回は通常ルールに基づく試合であると訂正された。

試合が始まると小西が右カーフを連続であたる。ボディロックで組みついたソ・ジェヒョンはハイクロッチから引き込んだ。フックスイープで小西の体を浮かせると、リバース・デラ―ヒーバから小西の右足を引いてスイープに成功する。小西はハーフガードから右腕を差し上げて返したが、ここでソ・ジェヒョンは小西の左手首をキャッチしている。さらに右腕を抱えて三角絞めをセットアップすると、下になって小西の頭を引き、タップを奪った。

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【Wardog46&47】昼夜興行はフライ級王座決定戦&フェザー級王座統一戦。小西はソ・ジェヒョンを迎え撃つ

【写真】1月に準決勝戦で勝利した両者(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、大阪市港区の弁天町世界館でWardogが昼夜興行を開催する。昼興行Wardog46では、しゅんすけと荒木凌がフライ級王座決定トーナメント決勝を争う。
Text by Shojiro Kameike


前王者MAGISAが返上したベルトを賭け、4選手による新王者決定トーナメントが2024年第1弾興行Wardog45からスタートした。準決勝ではしゅんすけが太一を、荒木が有木拓未をそれぞれ下している。この時、大会前に「本命しゅんすけ、対抗は荒木」という記事を掲載したが、その予想を覆すようなKO勝ちを荒木が見せつけた。

両者は昨年7月に対戦しており、しゅんすけが2Rにパウンドアウトしている。その結果からすれば、今回もしゅんすけ有利と見られても仕方ないが、前戦で荒木が有木をボディ攻撃で沈めている点は大きい。

初戦では開始早々に荒木がテイクダウンを奪ってトップキープを続けたが、2Rには首相撲からボディにヒザ蹴りを受けたことを起点に、逆転を許している。この時に荒木も、有木戦と同様にボディ攻撃で返すことができていれば、展開は変わっただろう。

一方のしゅんすけも、太一戦は接戦ではあったものの、テイクダウンとグラウンドコントロールに関しては大きな成長を見せた。スタンドとグラウンドでしっかりと削るからこそ、得意のアナコンダチョークも生きてくるはず。その意味では荒木と同様、しゅんすけも初戦と同じファイターではない。試合は5分5R、互いに削り合うタフな試合も考えられるトーナメント決勝戦だ。

また、昼興行では1月にNGF枠(New Generation Fight=育成枠)で涼河を、ロシアンフックのカウンター一撃で沈めた小西澄斗が2R戦に挑む。その相手は、なんと韓国のソ・ジェヒョンだ。ソ・ジェヒョンは20007年にスピリットMCでデビューし、これまでROAD FC、TOP FC、そしてDoubleG FCと数々の大会で戦ってきた、まさにK-MMAの生き字引的な存在。今回は2021年12月以来の試合となるが、これだけのベテラン選手をプロデビュー戦にぶつけてくるあたり、小西に対する期待がうかがえる。

夜興行Wardog47ではフェザー級王座統一戦として、正規王者の徳野”一心”一馬と、暫定王者の福田泰暉が激突する。関西インディーMMAから新たなスターの登場なるか。

■Wardog46 対戦カード

<Warodgフライ級王者決定トーナメント決勝戦/5分5R>
しゅんすけ(日本)
荒木凌(日本)

<ウェルター級/5分2R>
倉岡寿美津(日本)
ソニック高山(日本)

<ライト級次期挑戦者決定トーナメント準決勝/5分3R>
八木敬志(日本)
アンディ(日本)

<バンタム級/5分2R>
カーレッジユウキ(日本)
田上健太(日本)

<バンタム級/5分2R>
小西澄斗(日本)
ソ・ジェヒョン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
セイヤ(日本)
それゆけケイタっち(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
辻純也(日本)
永井康勢(日本)

<NGF フェザー級/5分1R>
剛助(日本)
コウ(日本)

<NGF バンタム級/5分1R>
小笠原孝成(日本)
暴ヶ内(日本)

<NGF フライ級/5分1R>
PANTHERBOYショウ(日本)
前原泰輝(日本)

■Wardog47 対戦カード

<Wardogフェザー級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]徳野”一心”一馬(日本)
[暫定王者]福田泰暉(日本)

<ライト級次期挑戦者決定トーナメント準決勝/5分3R>
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)
ワタナベ関羽マサノリ(日本)

<フライ級/5分2R>
岩本尚(日本)
真鍋陸(日本)

<フライ級/5分2R>
有木拓未(日本)
マルザヘンペーソク(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
柏木大志(日本)

<NGF フライ級/5分1R>
塩川玲斗(日本)
Pittbull YUTO(日本)

<NGF バンタム級/5分1R>
土屋諒太(日本)
平田健人(日本)

<NGF フェザー級/5分1R>
Dark葵(日本)
斎藤瑠心(日本)

<NGF フライ級/5分1R>
辻本涼太(日本)
舩波巧(日本)

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Double GFC07 K-MMA MMA Report キム・サンウォン ソ・ジェヒョン 青木真也

【Double GFC07】バカサバイバーで入場のソ・ジェヒョン、キム・サンウォンの左ハイでKO負け

【写真】左ハイが顔面を直撃した(C)DOUBLE GFC

<フェザー級/5分3R>
キム・サンウォン(韓国)
Def.1R3分43秒by KO
ソ・ジェヒョン(韓国)

青木真也と親交のあるソが、バカサバイバーでケージイン。サッカーパンチ気味にワンツーを放ったキムに対し、ソが引き込んでハーフを取る。手首を掴み、ハーフバタフライのソは、離れようとしたキムに足関節を仕掛ける。上からパウンドを連打し、足関節を解除したキムはキムラにも反応し、亀になったソに対してバックコントロールからRNCを狙う場面も。

ソは再びキムラも腕を抜かれ、足関節を取りに行く。足を組ませず、回避したキムがスタンドへ戻ると、左ジャブから左フックへ。ソはサウスポーの構えから左を伸ばすが、パンチを受けそうになり、顔を背けたところで左ハイの直撃を受けKO負けとなった。


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Double GFC07 K-MMA Preview キム・ハンソル キ・ウォンビン ソ・ジェヒョン バク・ホビョン ブログ ホン・ジュンヨン ムン・ギボム

【Double GFC07】間もなくスタート。4つのタイトル戦、K-MMA界の生き字引=ソ・ジェヒョン出場

【写真】キャリア26戦目、乱打戦大歓迎時代からガードを取って戦ってきたソ・ジェヒョン (C)LFA

本日5日(土・現地時間)、あと3分で韓国はソウルのKBSアリーナでDOUBLE GFC07が試合開始を迎える。

既報ようにフェザー級と女子アトム王座決定戦、暫定ウェルター級王座決定戦という3つのタイトル戦に加え、暫定ライト級王者決定戦=キ・ウォンビン✖キム・ソングォンが加わり4階級のタイトル戦が組まれることとなった。

とはいえキ・ウォンビンは前回の試合で今を時めくオク・レユンとの王座決定戦で敗れ、対戦相手のキム・ソングォンもブレンゾリグ・バットムンクに判定負けをしているだけに、実力者対決を組んできたDouble Gとしては底上げ感のあるライト級タイトル戦だ。キム・ハンソと暫定ウェルター級王座を賭けて戦うイ・ヨンジョはキム・ソングォンと同様に黒星先行のファイターながら、挑戦者決定戦で勝利しているだけに納得のタイトル戦となる。

そんななか──名実ともにベルトを賭けて戦うに相応しいホン・ジュンヨンとムン・ギボムのフェザー級王座決定戦が再注目のタイトル戦といえるだろう。ナンバーワン・タイトルコンテンダーのアジスベク・サチルベルジェフの訪韓が難しいために、Double GFC国内勢ナンバーワン実力者のホン・ジュンヨンが、Angels FC同級王座のムン・ギボムと戦う。この試合は、K-MMA界現有勢力のフェザー級頂上対決といえる。

ベルトが掛かっていない6試合では、何といっても柔術ベースのソ・ジェヒョン=キム・ジヨンの元カレが1年9カ月振りのMMAで、キム・サンウォン戦うフェザー級戦が気になる。

デビューから14年、Sprit MC、戦極、DEEPでキャリアの序盤を積み、さらにはRoad FCと犬猿の仲だったTOP FCの両団体を股にかけて戦ってきたK-MMA界の生き字引ソ・ジェヒョン。まだ32歳だけに、新興プロモーション乱立時代にその存在感を見せつけてほしいところだ。

■視聴方法(予定)
6月5日(土・日本時間)
午後5時00分~ YouTube Double GFC Official Channel

■ Double GFC07対戦カード

<Double GFCフェザー級王座決定戦/5分3R>
ホン・ジュンヨン(韓国)
ムン・ギボム(韓国)

<Double GFC暫定ウェルター級王座決定戦/5分3R>
キム・ハンソル(韓国)
イ・ヨンジョ(韓国)

<Double GFC暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
キム・ソングォン(韓国)

<Double GFC女子アトム級王座決定戦/5分3R>
パク・ホビョン(韓国)
ホン・イェリン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
ソ・ジェヒョン(韓国)
キム・サンウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
バン・ジェヒョク(韓国)
ユン・ダウォン(韓国)

<ライト級/5分3R>
ジョン・ジェイル(韓国)
イ・ヨンフン(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ムハメド・サーフィー(ロシア)
チェ・ジェヒョン(韓国)

<女子54.5キロ契約/5分3R>
ジャン・ヒョンジ(韓国)
キム・チェヒョン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
セレンダッシュ・アズジャーガル(モンゴル)
イ・スンジュン(韓国)

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