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【Bellator CS2024#04】タフなスティラーにエルボーを効かせたイナバが、パンチ連打でフィニッシュ

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
Def.2R4分25秒 by TKO
マッケンジー・スティラー(米国)

スティラーが前に出て左ハイからワンツーを繰り出す。イナバは左ジャブを突く。スティラーの右ストレートがイナバの顔面をかすめると、ガードを固めてバックステップで距離をつくる。左ジャブを突き続けるイナバ、スティラーの左ハイでも崩れない。イナバの左ミドルをキャッチしたスティラーが、ケージ際で首投げに持ち込んだ。転がされるも立ち上がったイナバが、ダーティボクシングから離れた。

スティラーはイナバが距離を詰めると右ミドルを合わせる。さらにイナバの左ジャブに右を被せたスティラーは、ニータップで飛び込み背中を着かせた。すぐに立ち上がったイナバは、ケージ際でスティラーが首投げの体勢に入ると離れる。打撃戦ではスティラーの右が幾度もイナバの顔面を捉えるが、イナバが左ハイを放つと、蹴り足をキャッチしようとしたがスティラーの顔面にクリーンヒットする。スティラーが下がると、イナバが連打を浴びせる。ダメージが深いように見えるスティラーだがラウンド終了まで耐えきった。

2R、スティラーの右ミドルにイナバが左ジャブを合わせた。左ハイからスティラーを詰めていくイナバ。スティラーがニータップで組みつくも、イナバが右腕を差し上げてケージに押し込む。ここでスティラーが首投げへ。背中を着けさせたが、イナバがスクランブルから立ち上がって離れる。スタンドに戻ると丹念に左ジャブを突くイナバ。スティラーがボディロックで組んだが、逆にケージへ押し込まれてしまう。

イナバが右エルボー連打を効かせる。鼻から出血が見られるスティラーに、イナバが右アッパーを連打し、さらに組み替えて左ヒジの連打へ。ストップされてもおかしくない状況で、スティラーが首投げから腕十字! 腕を抜いたイナバが亀になったスティラーをパンチで削りながら、右腕を首に回していく。RNCは極められなかったが、亀のスティラーにパンチを連打してレフェリーストップを呼び込んだ。


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【Bellator CS2024#04】2度の網膜剥離を乗り越えて、菊入正行「志半ばのままで終われない」

【写真】想いが拳に乗り移るか、1年5カ月振りのサークルケージへ (C)KOJI ANDO

7日(土・現地時間)にカリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナで開催されるBellator Champions Series 「San Diego」= Bellator CS2024#04にて、菊入正行がハーマン・テラドと対戦する。
text by Takumi Nakamura

昨年4月のBellatorデビュー戦ではアレクセイ・シュルケヴィッチにKO勝利を収めている菊入。ここからBellatorでのキャリアが本格的にスタートすると思った矢先、網膜剥離を2度も発症し、約1年以上も試合から遠ざかる形となった。

一時は現役続行も悩んだという菊入だが周囲の期待に応えること、そして何より志半ばでは終われないという想いから復帰を決意した。今回の復帰戦で菊入は「改めて『菊入は強い!』と思ってもらえる試合を見せる」と誓った。


次やったら終わりみたいな感じで、そうなるまでは続けようかなと

――サンディエゴ入り後のインタビューありがとうございます。いつから現地入りしているのですか(※取材は4日に行われた)。

「昨日の夜ですね。ファイトウィークのスケジュールをこなしつつ、今日も少し体を動かしました」

──試合そのものが約1年5カ月ぶりとなりますが、現地入りしてのコンディションはいかがですか。

「コンディションはいいですね。あとは試合までに試合の感覚が戻っていればいいなと思います」

──試合勘を取り戻すことも含めて、試合までにどんなことを意識して練習してきましたか。

「まず相手がどういう選手かということを考えて、ずっと練習してきました」

──今回の相手ハーマン・テラドにはどんな印象を持っていますか。

「ベースは柔術なので寝技が得意だと思うんですけど、MMAの試合を見ると打撃を振り回す感じだったので、打撃のできる寝技系みたいな、イメージです」

──決して洗練された打撃ではないですが、かなり思い切り打撃を出す印象です。

「打撃が上手ではないけど打撃をやるというか、ストライカーで寝技もできるのかなという感じで考えています」

──客観的に見ていて荒さや穴もある一方、いざ向かい合うと危険なものもあるファイターかなと思います。その相手にどんな試合をイメージしていますか。

「自分のリーチを活かした戦い方ができれば、それがハマってくれるのかなと。自分の対策してきた戦い方がハマればいけるのかなとは考えています」

──ご自身のSNSでも2度の網膜剥離を乗り越えての復帰戦だと明かしていましたが、怪我をした時はどんな心境だったのですか。

「もう終わりだなと思いました。2回目やった時はもう格闘技はできないかもしれないと思いましたね」

──キャリア的にも2021年にパンクラスで暫定王座のベルトを巻いて、2023年からBellatorに参戦してデビュー戦でアレクセイ・シュルケヴィッチにKO勝利と上り調子の時に長期欠場する形になったと思います。気持ちをキープするのが難しかったと思うのですが、そこはどう過ごしていたのですか。

「やっぱり手術した後は本当に視力が戻るのかなみたいな、そういう不安が一番大きかったのと、練習に復帰してまた(網膜剥離に)なっちゃうのかなという不安も大きくて、最初はちょっと考えました」

──それは現役を続けるかどうかをですか。

「はい。でも逆に次(目を)やったら終わりみたいな感じで、そうなるまでは続けようかなと思いましたね。前回の試合が終わって、周りには僕に期待してくれている人たちも多かったし、その期待にも応えたいという気持ちもあって、復帰しているという部分もあります。あとどれくらい格闘技ができるか分からないですけど、その中でしっかり皆さんに喜んでもらえるような試合をしたいなと思います。あとはもちろん自分自身、志半ばのままで終われないという気持ちもあります」

──では今回の復帰戦には熱い気持ちで臨めていますか。

「そうですね。ずっと試合したという気持ちがあったし、試合が決まってからはモチベーションをキープしてここまで来れました」

改めて『菊入は強い!』と思ってもらえる試合を

――この試合以降はどんなことを目標にしていきたいと思っていますか。

「自分は先の目標というのはあんまりなくて、決まった試合をして勝つというのが自分の目標なので、それ以上の目標は特に自分にはないです」

──先日のRoad to UFCでは日本人が準決勝で全滅という結果に終わりました。海外での日本人選手の苦戦が続いている中で、菊入選手はウェルター級でも日本人が海外で勝てるところを見せたいという想いはありますか。

「ここからは対戦相手のレベルも上がっていくし、まだ自分は本当にトップの強い相手とは戦っていません。これから相手のレベルが上がっても、ちゃんとKOできる試合を見せていきたいなと思います」

──スキル的な部分で試合が空いた期間で、意識してやってきた練習や伸ばしてきたものはありますか。

「本格的なMMAの練習に復帰できたのが7月に入ってからなので、今回はスキルを伸ばす練習ではなく、テラドに勝つために練習してきたという感じです。だから今は今回の試合をしっかり勝って、そこから色んな部分を伸ばしていきたいと思います」

──ファンの皆さんだったり、また試合を見たかったっていうファンの方もたくさんいると思うんですけど、最後にそういった方に向けてメッセージをいただけますか。

「1年半前に自分がBellatorに初参戦して、凄くいい勝ち方をしたんですけど、それを忘れている方たちもいると思いいます。今回の復帰戦では改めて『菊入は強い!』と思ってもらえる試合を見せるので、応援よろしくお願いします」

──期間が空いて、Bellatorの再デビュー戦というような気持ちもありますか。

「そうですね。初心に戻って。でも、ここは勝たないといけないという気持ちはあるんで、絶対に勝ちます」


■視聴方法(予定)
9月8日(日)
午前6時45分~ U-NEXT

■Bellator CS2024#04対戦カード

<Bellator世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者] ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
[挑戦者] アレクサンデル・シャブリー(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン(米国)
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
ドゥグラス・リマ(ブラジル)
アーロン・ジェフリー(カナダ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
マッケンジー・スティラー(米国)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス(米国)
ジョラ・アイヴァズヤン(アルメニア)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン(米国)
イマムシャフィ・アリエフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
菊入正行(日本)
ハーマン・テラド(グアム)

<バンタム級/5分3R>
ブライス・メレディス(米国)
ジョン・マッキャロイ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・ホキット(米国)
ショーン・ローズ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
エイージャ・コーテス(米国)
アシュリー・タイナー(米国)

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Bellator CS4:オッズ

ウスマン・ヌルマゴメドフ 1.25
アレクサンデル・シャブリー 4.00
ドゥグラス・リマ 2.25
アーロン・ジェフリー 1.69
ロレンツ・ラーキン 1.87
レバン・チョケリ 1.95
スミコ・イナバ 1.65
マッケンジー・スティラー 2.35
ヤンシー・メデイロス 4.00
ジョラ・アイワジアン 1.25
ジョーダン・ニューマン 3.85
マムシャフィ・アリーフ 1.28
菊入正行 1.27
エルマン・テラード 4.00
ブライスメレディス 1.15
ジョン・マッカロローイ 5.75
ジョシュ・ホーキット 1.13
ショーン・ローズ 6.25
アイシャ・コルテス 1.98
アシュレイ・タンナー 1.78

BellatorがPFL傘下に入ってから初となるアメリカでの開催。

メインはライト級タイトルマッチ。王者ウスマンは昨年のライト級GP準決勝で一度は勝ったものの、禁止薬物検出によりノーコンテストとなった(しかしベルトの扱いについてはコミッションではなくプロモーションの管轄であり、接種していた薬の申告漏れという手続きのミスとみなされタイトルは剥奪されず)。

挑戦者シャブリーは昨年のライト級GP一回戦でトフィック・ムサエフに3RKO勝ち。準決勝ではホベルト・サトシ・ソウザに勝って上がってきたパトリッキー・フレイレに判定勝ちで決勝進出。一方の準決勝が終わった状態でフリーズしたままのGPは実質立ち消えとなっている。

Bellator無敗のロシアン対決だが、オッズはウスマンが大幅なフェイバリット。

第4試合に出場する菊入は昨年4月のハワイ大会で2RKO勝ちして以来の試合。相手のてラードはサンディエゴ在住のご当地ファイターで、同じくサンディエゴで開催された昨年10月のBellator300で5年ぶりにMMAに復帰したが判定負け。その前にはPFLにも出場しており、WSOFウェルター級タイトルに挑戦したこともあるジョアン・ゼフェリーノに判定勝ちしているが、それ以来7年間勝ち星なし。それもあってか、オッズは菊入が大差でフェイバリットとなっている。

第1試合開始は8日9時で、同日のUFCとバッティングしているが、UFCが先に終わる予定。菊入の試合と、UFC終了後の試合を速報します。

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【Bellator CS2024#04】菊入正行。9月7日にサンディエゴで忍耐と我慢のハーマン・テラド戦、決定!!

【写真】我慢には慣れている菊入、たまったものを爆発させるときがやったきた(C)PFL

16(火・現地時間)、9月7日(土・同)にカリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナで開催されるBellator Champions Series 「San Diego」= Bellator CS2024#04に菊入正行が出場し、ハーマン・テラドと対戦することが明らかとなった。
Text by Manabu Takashima

PFL傘下となったBellatorバナーのイベントとしては、初の米国大会。既にメインではBellator世界ライト級選手権試合、王者ウスマン・ヌルマゴメドフにアレクサンデル・シャブリが挑戦する一戦や、女子フライ級のスミコ・イナバ×ケリー・テイラーメレンデス、ドゥグラス・リマの出場など北米仕様のBellatorらしさが伺える大会への菊入の参戦が決まった。


菊入にとっては昨年4月のアレクセイ・シュルケヴィッチ戦以来となる実戦で、ようやくBellatorで2度目のファイトとなる。

対するテラドはご当地ファイターで、StrikeforceやBellatorで戦いPFLでは2018年シーズンのウェルター級に参戦。その後、去年の10月にBellator300で9年振りにサークルージに復帰を果たした。この時はムハメド・ベルハモフの猛攻にさらされ、なんとかフィニッシュされることを逃れたという完敗だった。

とはいえテラドはバレット・ヨシダにも師事していたブラジリアン柔術黒帯で、4月にはアナハイムのシティ・ナショナル・グローブで開催されたグラップリングイベント=Suversiv10で元UFCファイターのクリスチャン・アギレラを破り、同大会が認定するコンバット柔術ミドル級王座を獲得している。

コイントスで得たトップポジションから掌底を落とし続け、10分間戦い抜くと、EBIオーバータイムでRNCを極めての王座戴冠はいかにもテラドらしい我慢の勝利といえる。そうテラドの特徴は我慢と忍耐、それは攻められた局面だけでなく自らの勝機を伺う場面も同様だ。

それでいて荒いパンチは一発があり、EBIオーバータイムで極め切るように形に入った時の瞬発力を持っている。菊入としては慎重を要するファイトとなるが、テラドのペースで戦うと精神の耐久戦に持ち込まれるので、ここは自分から攻める姿勢は欠かせない。

勝機を伺うのはご法度。菊入の間断ない攻撃で、テラドを辛抱させる展開に持ち込みたい。攻め続けて完封、もしくは攻め続けるなかでフィニッシュという勝利こそが、菊入に必要な──Bellatorでの戦いだ。

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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 サライ・オロスコ スミコ・イナバ ボクシング

【PFL2024#04】左ジャブ&首相撲のイナバ、逆転狙うオロスコを振り切りスプリット判定勝ち

<女子フライ級リザーブ戦/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
サライ・オロスコ(メキシコ)

ガードを固めてイナバが前に出る。右カーフをクリーンヒットさせると、ワンツーからパンチで攻め立てる。右カーフを食らってバランスを崩したオロスコに対し、真っ直ぐのパンチを連打するイナバが組んだ。オロスコはダーティボクシングで対抗するも、イナバが右腕を差し上げてケージに押し込む。差し返すオロスコだが、イナバの首相撲に阻まれてしまう。

離れてワンツーを当てるイナバ。右腕を差し上げてケージに押し込み、左の拳をボディに突き刺す。オロスコが押し返すと、一度離れたイナバがヒザを突き上げた。離れてからシングルレッグで組んだイナバは、ダブルレッグに切り替えるも倒せず。右オーバーフックから左ボディを打ち込むと、ややオロスコの動きが落ちる。イナバはケージに押し込みながら、右ローと左ボディで削っていった。

2R、イナバはプレスをかけてワンツーを繰り出す。オロスコも左ミドルを返して、距離を詰めていく。しかしイナバが左ジャブからワンツーでオロスコを下がらせる。オロスコもパンチを受けながら前に出て、イナバにケージを背負わせる。しかしイナバが首相撲で位置を入れ替えた。左ジャブから右ショートへ。

右ストレートから左を突き刺すイナバ。オロスコも左ジャブに右を合わせようとしたが、イナバのパンチスピードが速いため、そのまま右を受けてしまう。イナバは右アッパー、左フックも織り交ぜていく。左ミドル、左ローと蹴りに切り替えたオロスコは、首相撲の攻防から距離を取り、さらにボディロックで組みついた。すぐにバックに回るも、イナバがケージ際まで下がって正対した。

最終回、イナバも蹴りに切り替えた。左ロー、左ミドル、右の前蹴りを連続で繰り出していく。オロスコもクラウチングから距離を詰めて、細かいパンチを当てていく。イナバは左ジャブ主体に戻す。オロスコもインサイドから左ジャブを当てる。グイグイと前に出て右ミドルハイを見せるオロスコが、イナバをケージに押し込む。ケージ中央へ動いて左ジャブから右アッパー、左フックへと繋げるイナバだが、オロスコの前進を止めることができない。イナバがサークリングから右手を前に出すと、アイポークが発生する。

再開後、イナバがサークリングからパンチをまとめる。オロスコが組んで来ると首相撲からダーティボクシングへ、オロスコは右ハイから組みつき、イナバを押し込んでいく。離れるイナバ、追うオロスコ。オロスコが左ミドルを当てると、イナバもボディを打ち返す。ケージ際の攻防はダーティボクシングの打ち合いから、離れてパンチを振り合って試合を終えた。

裁定は割れたが、イナバが判定勝ちで3Pをゲットした。リザーブファイトから本戦へ繰り上がりがあるかどうか――


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【PFL2024#04】プレーオフ進出へ、カモーシェと再戦。渡辺華奈「リーグ戦を超えた大きな意味を持つ」

【写真】ポジティブな空気と日差しの恩恵を受けているような渡辺。良い空気感です (C)TAKAO UEDA

13日(木・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナでPFL2024#04が開催される。今大会ではヘビー級と女子フライ級でシーズン2戦目が実施され、渡辺華奈とリズ・カモーシェが対戦する。
Text by Shojiro Kameike

PFL2024年シーズンの初戦となった今年4月のシェナ・ヤング戦では、計量オーバーの相手に判定勝ちを収めて3Pをゲットした。プレーオフ進出を賭けた2戦目で、3年前に敗れているリズ・カモーシェと対戦することに。ここでまさかの再戦が実現するとは――改めて渡辺にPFL初戦の感想と、念願ともいえるカモーシェ戦への想いを訊いた。


『まさかココで当たるのか』と(苦笑)

――今回がPFL2戦目となります。4月の初戦では、まず対戦相手であるシェナ・ヤングに計量オーバーがありました。ペナルティとしてヤングはリーグ戦のポイントがマイナス1、そしてファイトマネーの一部が渡辺選手に与えられる……そこはリーグ戦のポイントが与えられないのかと思いました。

「そうなんですよ。相手がマイナス1ポイントなら、そのポイントを私に欲しかったです(笑)。相手がマイナス1ポイントだと、私以外のファイターも得するわけじゃないですか。私は体重オーバーの相手と戦うことで損をするのに」

――ファイトマネーの一部を貰えても、その金額が何百万円になることは稀でしょう。一方、優勝賞金100万ドルが賭かっているわけで。

「アハハハ、ファイトマネーの額なんて選手によって違いますしね。でも、そういうルールなので仕方ないと思うことにはしましたけど。柔道だとトーナメントで計量オーバーだと、その時点で終了ですよ。でもこの試合だけキャッチウェイトで、リーグは引き続き出場できるんだなって(苦笑)」

――試合で相手の計量オーバーの影響、たとえば「重いなぁ」と感じましたか。

「若干ですけど『重いな』って感じました。でも思っていたほどは重くなかったです。ヤングが上になった時、いつもの試合よりも相手が重いなと感じたぐらいですね」

――相手がギリギリまで体重を落としているか、それとも途中で諦めているかによっても、試合当日に何キロ戻っているかも変わってくるように思います。

「計量前日、ヤングのSNSを見たら『63キロあり、今から地獄の減量が始まる』みたいなことを書いていたんですよ。その投稿からSNSが更新されずに……だから計量当日は『やりやがったな』と思いました(苦笑)」

――それでも試合は出場できますし、海外の場合は『試合が成立したのだから何なの?』という割り切り方も凄いです。良くも悪くも、それが海外で戦うということなのだなと。

「凄いですよね。最近はビックリするぐらい、MMAでも計量オーバーが多いじゃないですか。選手も『お金を払えば良いんでしょ』みたいな感じで」

――柔道というオリンピック競技をやってきた渡辺選手からすると信じられませんか。

渡辺が125.75ポンド、カモーシェが126ポンドで計量クリア。左が本計量、右がセレモニアル。渡部はメイクが変わったぐらいしか変化がない? 対してカモーシェの腰回りにリカバリー感を感じるのは考え過ぎか(C)PFL

「信じられないです。

私たちの時代は、計量オーバーだと試合に出場できないのはもちろん、日本では一発で全日本強化選手から外されていました。柔道も今は大会前日の夜に計量が行われていて。でも大会当日にランダム計量があるんですよ」

――ランダム計量とは、大会中に抜き打ちで計量が行われるのですか。

「試合直前に各階級で何人かランダムに選ばれて計量するんです。『自分の階級の5パーセントまでしか増やしてはいけない』というルールがあって。だから体重を戻そうとリカバリーもできないし、過度の水抜きもできないです。水抜きをすると、どうしても大幅に体重が戻ってしまうことがありますからね」

――MMAと柔道、プロとアマを単純に比較することはできませんが、それがオリンピック競技に臨む選手たちの考え方なのですね。

「柔道では水抜きをしている選手はいないと思います。最後の1キロとかはあるかもしれないけど、MMAファイターのように3~5キロを水抜きで落とすことはないですね。自分も今でも、それほどの水抜きはやっていないです。試合が決まった時から減量を開始して、2カ月ぐらい掛けて落としていきますから。

私もMMAを始めて一度、体重調整では大変だった時があったんですよ。ホテルにバスタブがなかったり、アップ会場もメチャクチャ冷房が効いていて。その時は試合間隔が短くて減量も大変でした。それ以降は結構、余裕を持って体重を落とすようにしています」

――いつ試合があるか分からないのも大変ですが、PFLのように短いスパンで定期的に試合があるのも難しいのですね。どちらが適しているのかも人によって違うようですし。

「自分の場合は、試合間隔が空いていたほうが良いんです。今回は4月の次に6月なので、減量という減量はせずに体重を維持していました。前回の試合が終わって、帰国後からすぐに練習を開始して。しかも追い込み練習をしていたので体重も増えなかったです」

――なるほど。PFLの話に戻すと、3Pスタートという点については…。

「やはり6Pを取っておきたかったです。1Rから狙いに行って、まず1Rで極めることができなかった。2R、3Rも取り切れず、消耗してどんどん極めづらくなっていきました。相手のディフェンスも巧かったですね。細かいポイント――たとえばバックコントロールの時の位置などをズラされていました。

ただ、ぶっちゃけポイントについては、そこまで深くは考えていなかったです。PFLのフォーマットとしてリーグ戦であり、プレーオフはトーナメントですけど、自分にとってはあくまで一つの試合であって。あまり周りのことは考えず、自分のベストを尽くすことを考えていました。だから一つの試合として考えて、一本を取れなかったことが悔しいです」

――続く2戦目の相手が、リズ・カモーシェになると思っていましたか。

「できればプレーオフ決勝で当たりたかった――とは思います。プレーオフまではリーグ戦だけど総当たりではない、という時点でどうなるかは分かりませんでした。それにしても『まさかココで当たるのか』と(苦笑)」

――初戦で渡辺選手もカモーシェも3Pを獲得しています。対して上位3人はいずれも6Pという状況のなか、3P同士を当てるとは……。

「もう主催者のさじ加減ですよね(苦笑)。潰し合いさせられているのかな、とは思います。あわよくば二人とも消えてほしいのかな――って。完全に推されている選手が一人いるじゃないですか。みんな『今回のマッチメイク、どうなの?』と言われることも多くて。

私とカモーシェが試合をして、どちらが勝つにせよ判定決着なら3P……合計6Pでプレーオフに進めない可能性が高いです。ここで負けても6P、という選手もいますからね。0P同士の試合もあるし、なかなか面白いですよ(笑)」

――渡辺選手とすれば、次は6Pの選手と対戦すると思いますよね。

「はい、6Pの選手と試合したかったです。それがまさかのカモーシェが相手で」

ジムの仲間たちに『このジムで頑張っていたら世界でも通用するんだ』と思ってもらえるよう

――次の試合はクイックシックスでないと、プレーオフ出場は厳しくなります。もちろん上位3選手の試合内容次第ではありますが。

「私もカモーシェも、フィニッシュしないといけない。当然クイックシックスのことも頭にはあります。でもそれ以上に、私の中ではリーグ戦を超えた大きな意味を持つ試合なので。この試合に全てを賭けるつもりでやってきました。フィニッシュを狙うことはもちろんですけど、何が何でもカモーシェに勝つという気持ちのほうが強いです」

――Bellator時代とPFL時代で、カモーシェのファイトに変化はありましたか。

「ヴェラスケス戦ではクイックシックスを狙っていたことも大きいのでしょうけど、雑なところが多いと思いました。あとは今までの試合を視ていると、下になると苦手ですよね。上になると強いけど、テイクされて下になると巻き返せなかったりすることもある。そこがウィークポイントかなと思っています。あとはカモーシェ自身が前に出て来るので、逆に前に出て来る相手も嫌なのかもしれません」

――対して、渡辺選手は初戦から何が変わりましたか。

「全部ですね。変わっていないところがない、というぐらいですよ。打撃もまず構えから変わっていて、レスリングのテイクダウンも向上してきたので。

3年前、カモーシェに負けて『もっと打撃をしっかりやらないといけない。テイクダウンもバリエーションを増やさないといけない』と思って、ここまでやってきました。……とにかく組みたいです。前回は組めなかったので。組んでカモーシェの強さを感じたいです」

――3年前は1ラウンド35秒TKO負けで、渡辺選手としては『出し切れなかった』という想いが強いですか。

「それは強いです。内容は何も言えないぐらいの完敗でした。同時に自分がやってきたことを出し切れなかった悔しくて、そこからマインドを変えたんです。勝つことはもちろん、出しきる。出しきったうえで負けたら、それは仕方ないから。とにかく自分がやってきたことを出し切る、ベストを尽くすというマインドに変えてきました。

この試合に関しては、いろんな想いがあります。日本で練習していては海外で勝てない、という人もいるじゃないですか。海外では練習していない自分が勝つことで、日本で格闘技をやっている人たちが『日本で練習していても勝てるんだ』と思ってもらいたい。特にジムの仲間たちに『このジムで頑張っていたら世界でも通用するんだ』と思ってもらえるような、道になりたいです。日本のMMAを明るくできるように、全力を出し切って勝ちます」

■視聴方法(予定)
6月14日(金)
午前6時15分~U-NEXT

■ PFL2024#01対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
チェルシー・ハケット(豪州)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
チアゴ・マヘタ・サントス(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
渡辺華奈(日本)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
ジェナ・ビショップ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
オレッグ・ポポフ(ロシア)
デヴィオン・フランクリン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ゴルム(ブラジル)
タイレル・フォーチュン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ(ブラジル)
シェナ・ヤング(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
ティム・ジョンソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
リサ・マールディン(米国)

<女子フライ級リザーブ戦/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
サライ・オロスコ(メキシコ)

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PFL2024#4:オッズ/予想と展望

PFLで一番面白いリーグ2戦目。試合中、リアルタイムで決勝トーナメント進出者が決まっていく。試合順も重要で、最初の方の試合はとにかく早いフィニッシュ勝利が必要となるが、後になるほど得点状況が確認できるので、決勝進出を見据えた戦術が取れる。場合によっては、「負けても決勝進出」「勝っても予選敗退」といった消化試合が発生することもあるが。

わかりやすくするため、実際の試合順ではなく階級ごとにオッズを紹介。

ヘビー級 

(B)ワレンティン・モルダフスキー 6点・1位 1.59
(B)リントン・ヴァッセル 0点・6位 2.40
(P)デニス・ゴルツォフ 4点・4位 1.25
(P)チアゴ・サントス 0点・新 4.00
(B)マルセロ・ゴルム 0点・6位 2.45
(B)タイレル・フォーチュン 0点・新 1.57
(B)オレグ・ポポフ 5点・2位 1.36
(B)ダヴィオン・フランクリン 0点・新 3.15
(P)ダニーロマルケス 0点・新 2.35
(N)ティモシー・ジョンソン 0点・新 1.61
欠場
(B)ダニエル・ジェームス 5点・3位
(B)セルゲイ・ビロステニー 3点・5位
(N)ブラゴイ・イヴァノフ 0点・6位
(B)スティーブ・モウリー 0点・8位
(P)アンテ・デリヤ 0点・10位

ヘビーはなんと半分の5人が欠場。試合間隔が短く、フィニッシュ決着が多かったので、初戦のダメージで出場できない場合があるのは仕方ないが。初戦勝った3位ジェームス、5位ビロステニーも欠場しているため、2戦目からの出場となる新規参戦組にも十分決勝進出の可能性が残されている。なんなら敗退したとしても、決勝トーナメント進出者が欠場して代役で100万ドル獲得の機会を得る可能性もある(欠場した場合は、リーグ戦次点の選手の勝ち上がりとなる)ので、ヘビー級はチャンスが多い階級と言える。また、欠場したダニエル・ジェームスが1戦目の5点のみで勝ち上がる可能性も残されている。

1位のモルダフスキーは実はほぼ勝ち上がりが決まっていて、マルセロ・ゴルムがモルダフスキーの初戦の勝利タイム(2分17秒)より短い時間で勝たない限り、最低でも4位に入るし、2位ポポフと4位ゴルツォフが負ければ、その時点で決勝トーナメント進出が確定する。

しかしモルダフスキーの初戦の相手はヴァッセル。両者はBellatorで2度対戦して1勝1敗で、昨年3月の試合ではヴァッセルが1RKO勝ちしている。初戦負けているヴァッセルが、決勝進出のために最初からハイペースで攻めてくる可能性がある。リベンジ戦でもあるし、仮に消化試合になったとしても、モルダフスキーとしては気が抜けない試合となる。

2戦目からの代役出場となるティモシー・ジョンソンは、2021年にBellatorで当時の暫定王者モルダフスキーのタイトルに挑戦したことがある(判定負け)が、昨年リリースされて、PFLには移管されなかった。同じく代役出場となるチアゴ・サントスは本来ライトヘビー級で、TUFブラジルにはウェルターで出場していた選手。ヘビー級の試合は初。

2位ポポフ・4位ゴルツォフは、内容にかかわらず、勝てば決勝進出が決まる。相手にも恵まれているので、勝ち上がる可能性が高いか。あとはアンダーカードでも、早くフィニッシュするほど勝ち上がりの可能性が高くなってくる。

女子フライ級 

(P)ダコタ・ディッチェバ 6点・1位 1.08
(P)チェルシーハケット 0点・7位 10.00
(B)リズ・カモーシェ 3点・4位 1.33
(B)渡辺華奈 3点・4位 3.40
(N)タイラ・サントス 6点・2位 1.42
(B)ジェナ・ビショップ 6点・3位 3.05
(B)イララ・ジョア0点・8位 1.67
(P)シェイナ・ヤング -1点・10位 2.20
(B)ジュリアナ・ベラスケス 0点・6位 1.33
(P)リサ・モールディン 0点・9位 3.40

ヘビー級と対照的に、女子フライ級は欠場者ゼロで、全員がリーグ戦2戦目に臨む。決勝進出ラインの上位4名のち3人は初戦1Rフィニッシュ勝利。6点獲得の3人は、勝てば決勝トーナメント進出が確定する。

1位はPFLが露骨にプッシュしているディッチェバで、ストライカーだが、ここまではまだレベルが高い相手との対戦経験がない。今回の相手はキック世界王者のハケットで、もっとも相性がいい相手。そのため、オッズも今大会一番の大差でフェイバリットとなっている。ディッチェバの勝ち上がりは固い。

続く2位サントスと3位ビショップは直接対決。しかし、ビショップはMMA7戦全勝とは言っても、36歳でMMAデビューしてキャリア2年。柔術・ノーギで活躍してきた選手で、ディッチェバ同様、MMAのトップとは対戦経験がない。初戦もグラウンドに穴があるハケットが相手だから1Rでフィニッシュできたようなもの。元UFCランキング1位のサントス戦が、初めてMMAでの実力を試される試合となる。

ボーダーライン上の4位カモーシェと5位渡辺は直接対決。カモーシェは初戦がBellatorランキング1位のベラスケスとの対戦で、2戦目がBellatorランキング2位の渡辺と、もっとも厳しいマッチアップとなっている。前回3年前の対戦では、パンチのディフェンスに難がある渡辺に序盤からパンチを打ち込んだカモーシェが秒殺KO勝ち。打撃のスキルについては度々疑問視されてきた渡辺だが、リベンジを果たすには前回からの相当な向上がないと厳しい。

得点争いのカギとなるのが初戦でカモーシェに敗れたベラスケスで、2戦目の相手は初戦でディッチェバに一方的に敗れたモールディン。昨年、PFLチャレンジャーシリーズで勝って出場を決めた選手だが、正直今回の出場選手ではワンランク落ちる。もし、ベラスケスが1Rでフィニッシュ勝利した場合、カモーシェ vs. 渡辺戦が判定決着なら、得点は両者6点で同点となる。

ベラスケスが1R勝利し、カモーシェ判定勝ちの場合、タイブレーク規定の1「直接対決の勝者」により、勝ち上がりはカモーシェとなるが、渡辺が判定勝ちした場合は、タイブレーク規定3「フィニッシュ数が多い方」という規定により、決勝トーナメント進出はベラスケスとなる。ベラスケス vs. モールディン、イララ・ジョアニ vs. シェイナ・ヤングの2試合の決着が2R以降であれば、渡辺も勝てば(ほぼ)決勝進出となるため、カモーシェ vs. 渡辺戦の前に行われるベラスケス vs. モールディン戦など他の試合の結果も、戦い方に影響を与えることになる(もっとも、渡辺は試合の勝ちに徹するため、得点状況で作戦を変えたりはしないと言っているが)。

ワンマッチ

(B)スミコ・イナバ 1.25
(N)サライ・オロスコ 4.00
(N)メリッサ・バリック 1.36
(B)クリスティーナ・キャッツキズ 3.15

ワンマッチ2試合はどちらも女子フライ級。なにげにRIZIN参戦経験のあるオロスコが出ている(RIZIN.15で村田夏南子にヴォンフルーチョークで一本負け)。

第1試合開始は14日朝6時半。速報します。

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BELLATOR Bellator301 Report スミコ・イナバ デニス・キルホルツ ブログ

【Bellator301】ほぼ打撃戦となった15分、キルホルツに判定負けのスミコ・イナバは7戦目の初黒星

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ(オランダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
スミコ・イナバ(米国)

ジャブをつく両者。イナバはサークリングを駆使し、キルホルツがローを蹴る。イナバのステップインに左フックを合わせようとするキルホルツが、ジャブ、ローにもカウンターを狙う。イナバは鋭いワンツーを見せるが、前足を蹴られているのが気になる。ワールドクラスのキックボクサーに打撃戦を続けるイナバがダブルジャブを見せる。キルホルツは強烈な勢いのローを蹴り、イナバは自らのハイキックで尻もちをついた。

すぐに立ち上がったイナバが右を当て、キルホルツは左右のローを続ける。引き続き右を伸ばすイナバだが、ダブルジャブ&右ストレートもキルホルツを捕えることはできない。イナバはここからジャブを当て、残り30秒でテイクダウンへ。尻もちから立ち上がったキルホルツが、近距離で勢いのあるパンチを繰り出した。

2R、ジャブにインローを入れたキルホルツ。続いて右ローもタイミング良く決める。あくまでもジャブ、右というコンビのイナバが右ハイ、反応したキルホルツが右を振るう。そのキルホルツがジャブを当て、イナバのステップインを迎撃しようと右を打っていく。イナバはジャブを当てるが、前足を蹴られる流れは変わらない。組みのない展開のなかで、シングルレッグを見せたイナバ。キルホルツは立ち上がってボディロックに投げを打つ。そのまま試合は打撃の間合いに戻り、イナバは右を入れる。跳び負け蹴り、左フックのキルホルツはスイッチして左フック──印象として優勢の5分を終えた。

最終回、素早いジャブ、右を繰り出すイナバに対し、キルホルツがフック系のパンチと前蹴りで迎え撃つ。同じタイミングで右を打ち合うと、イナバのジャブにキルホルツはやはり右のカウンターを狙う。アッパー、左ミドルという違う手段を繰り出したキルホルツは、ジャブを当て右を打っていく。ダメージではなく、届いている数でキルホルツが上回るなか、イナバは右を被弾し左ジャブを打たれる。残り1分40秒、イナバはテイクダウンを決め初めて試合がグラウンドの展開に。

キルホルツは背中をつけられた状態から、ウィザー&ケージを使って立ち上がる。残り1分強の打撃戦のなかで、イナバはシングルレッグからキルホルツをケージに押し込みクリンチ&フックへ。ヒザを返したキルホンツ、時間となり両者が勝利をアピールした。

結果、キルホルツがフルマークの判定勝ちしイナバはキャリア7戦目の初黒星となった。


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AB AJ・マッキー BELLATOR F1 ISAO MMA o PFL ジェイソン・ジャクソン スミコ・イナバ チムール・カイズリエフ ティム・ワイルド デニス・キルホルツ パッチー・ミックス ピーター・バウシュト ヤーソラフ・アモソフ ラフェオン・スタッツ ラマザン・クラマゴメドフ リチャード・パレンシア

Bellator301:オッズ

ヤーソラフ・アモソフ 1.23
ジェイソン・ジャクソン 4.40
セルジオ・ペティス 2.60
パッチー・ミックス 1.52
ラフェオン・スタッツ 2.20
ダニー・サバテロ 1.70
AJ・マッキーJr 1.39
シドニーアウトロー 3.10
パトリッキー・フレイレ 5.70
アレクサンデル・シャブリ 1.15
タイレル・フォーチュン 1.60
マルセロ・ゴルム 2.40
デニス・キルホルツ 2.30
スミコ・イナバ 1.65
チムール・カイズリエフ 1.25
ジャスティン・ゴンザレス 4.10
アーチー・コーガン 1.09
ピーター・バウシュト 8.00
ケリー・テイラー・メレンデス 1.44
サブリエ・セングル 2.85
マテウス・マトス 1.43
リチャード・パレンシア 2.90
マイク・ハメル 1.46
ティム・ワイルド 2.80
イスラム・マメドフ 1.68
キリス・モタ 2.24
コディ・ロー 1.36
ジェフェウソン・ポンチス 3.25
ラマザン・クラマゴメドフ 1.13
ランデル・ウォレス 6.25
イーブス・ランドゥー 1.49
ISAO 2.70

現時点で発表されているBellator最後のイベント。年内はもう無さそうだが、ほぼ本決まりと言われているPFLの買収が完了した後も、しばらくは(契約消化もあり)イベントは続くと見られている。今回も、契約消化目的で大量の試合が組まれている。

メインのウェルター級タイトルマッチは、27戦全勝のアモソフが大幅フェイバリット。セミバンタム級王座統一戦は、GP優勝で暫定王者のミックスがフェイバリット。7年半ぶりのBellator出場となる第1試合のISAOはBellator4勝1敗(ただし、すべてヨーロッパ大会でヨーロッパ勢との対戦)のイーブス・ランドゥー相手にアンダードッグ。

GPの試合で5Rマッチにもかかわらず、ワンマッチのマッキー vs. アウトローやスタッツ vs. サバテロより前に組まれているパトリッキー vs. シャブリは、一回戦でムサエフに勝っているシャブリが、サトシに勝っている元王者パトリッキーに対し大幅フェイバリット。

mmajunkie.usatoday.com

計量結果。パッチー・ミックスは初回計量でオーバーしたものの、再計量でクリア。ケリー・メレンデスのみリミットをオーバーしている。

第1試合開始は18日朝7時。プレリムは4時間で11試合組まれているが、時間の都合上入り切らなかったものは全試合終了後のポストリムファイトに回される(U-NEXTでは後日配信となる)。

速報します。

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【Bellator301】第二次サークルケイジ挑戦──ISAO「ここをクリアして、今後のことはそれから」

【写真】勝負どころで、上を取り切る力は国内随一のISAO。今回こそBellator初勝利を期待したい(C)MMAPLANET

17日(金・現地時間)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator301でISAOが、イーブ・ランジュと対戦する。
text by Manabu Takashima

契約成立もなかなか試合が組まれないなかで、Bellator売却という話が公然として伝わるようになった。そしてようやく決まった7年5カ月振りのサークルケージへにリベンジの時。第一次ベラトール挑戦はゴイチ・ヤマウチ、ジャスティン・ローレンスに2試合連続フィニッシュ負けに終わったISAOは、MMAファイターとしてより穴が少なく、勝ち筋の見える試合を遂行するファイターに成長した。

ベラトール後の戦績は実に9勝1敗、フェザー級KOPに君臨し国内トップどころを勝ち続けた結果、海外での戦いを最優先とするために国内での活動を控えるように。あくまでも世界で戦うことに拘り、今回の試合が2年半振りの実戦となるISAOに話を訊いた。


――ようやく仕切り直しのサークルケージ挑戦となりましたが、この間にBellatorとRIZINの対抗戦が日本でも行われました。あの時などはどのような気持ちでいましたか。

「もどかしい気持ちはありました。マネージャーもプッシュしてくれていたのですが、ベラトール側も内部組織で色々なことがあってなかなか組まれなかったです」

──内部組織の問題、つまりは売却問題が浮上し消滅だとか色々な話が聞こえるようになってきたかと思います。

「買収問題が表立って出てきたので、『本当に大丈夫かな』という不安はありました。でも、試合を組んでもらって良かったです」

──現状、301大会以降の発表がないままで。PFLへの売却も最終的な金額の面で結論が出ていないという話も伝わってきます。同時にShowtimeがボクシングとMMAの中継を止めるというニュースもあり、契約下にある選手も将来が気になることばかりかと。

「僕自身は……ベラとオールの大元のオーナーが代わるのかは分からないのですが、興行は2年ぐらいあるという風にも言われてはいます。でも、分からないですよね」

──買収した側は、支配下にあった選手の契約を履行しないといけないようです。

「あぁ、でもそうですよね。契約してあるので」

──ともあれ2021年5月の中島太一戦以来、実に2年半振りの実戦となります。この間、ずっと海外を目指して試合機会を待ち続けていたのでしょうか。

「中島選手に勝ってから、Pancraseの体制が変わることになって。福井(幸和)代表がティキ・ゴーセンのアーセナルと繋がっているので、海外を狙うためにマネージメント契約をしました。その契約にも少し時間が掛って、契約してから──やっぱりUFCに出たかったので交渉をしてもらっている間に、網膜剥離になってしまったんです」

──えぇ、そうだったのですか。

「ハイ。去年の5月に見え方に違和感があったので検査をすると、網膜剥離で。手術をして、そこから練習を再開するまで5カ月かかりましたし。そうしているとUFCは年齢的なこともあって難しくて。待っていても時間が過ぎるだけなので一旦、区切りをつけました。ティキの方からは『Bellatorなら話を持って行けるだろう』という流れになり、なら違うところでやろうと方向を変えました。ベラトールと契約をさせてもらってから、なかなか試合が組まれなかった形ですね」

──これだけ試合がない間にRIZINフェザー級戦線が非常に盛り上がってきましたが、傍で眺めていた歯がゆい気持ちはなかったですか。

「そうですね、やっぱり一番の目標がUFCだったので。あのタイミングでは、やはりUFCに行きたかったです。網膜剥離後に練習を再開する時には、ベラトールの話がありました。5カ月ほど練習ができていかったので、体創りからボチボチ始めたような状態だったので。

RIZINに関しては、それほど鑑賞もしていなかったですし……あんまし……自分はチャンスがあるなら海外で戦いたかったので。それでベラトールとも契約できたので、そこで頑張るという想いだけでした」

──海外で戦うという揺るぎない想いは、前回の挑戦で結果を残せなかったことに関係していますか。

「そこが一番の糧になって、これまでやってきたというのはあります」

──それなのにベラトールの今後が不透明になってしまったと……。

「でも、今回は決まっているわけですし。ここをクリアして、今後のことはそれから考えます!」

──勝敗、パフォーマンスともに大切になってきますね。だからこそ、ここでどのような試合を見せたいですか。

「前回の試合から空いてしまったのですが、この間に課題を持って取り組んできたので成長した姿、パフォーマンスを見せられればと思っています」

──課題というのは?

「組んで倒した後ですね。どうしても、なかなかフィニッシュに辿り着けていなかった。まずは勝つこと、判定でも勝つことが大切なんですけどフィニッシュまでの流れを強化できればというのがあったので、今年の春からカルペディエム青山に通わせていただいて。世羅(智茂)先生や、スタッフの先生とハイレベルなグラップリングの練習ができました」

──つまり成長してきた部分というのは、カルペディエム青山で学んだグラップリングになると。

「極め技に関しては、出していければと思っています(笑)」

──対戦相手のイーブ・ランジュの印象を教えてください。

「身体能力の高い動きと、ダンサーをやっていたようなリズミカルな予想の難しい動きの持ち主ですね。バネがあって、勢いのある攻撃をしています」

──独特な構えとリズム、スイッチも綺麗ではないです。

「一見、荒々しいイメージですが、実際に向かい合うとどうなのか。当てる時は思い切り当てるというスタイルですしね。散打やグラップリングの大会にも出ていますね」

──ISAO選手の言われた予想が難しい動き、跳び系の技などに特徴があるように感じました。

「そうですね、跳びヒザ、跳び蹴り。回転系の動きは少なかったのですが、それもやってくるかもしれないですね。一番はそういう攻撃だと思いますが、割と組み技や寝技もできます。寝かせても油断せず、組んでみてどれだけの力量なのか……ですね。そういう相手ですけど、彼の攻撃につき合わず、後手後手にならないように自分の攻撃、打倒極をやりきたいです。力で負けるなら、違う動きで勝負する。全部を混ぜて攻撃するのは、いつも通り変わらないです」

──では改めて、今回の試合への意気込みをお願いします。

「久しぶりの試合ですが、その間培ってきたこと、やってきたこと、成長した姿を全部ぶつけて勝ってきます」

■視聴方法(予定)
11月18日(土)
午前5時30分~ U-NEXT

■Bellator301対戦カード

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)
[挑戦者]ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] セルジオ・ペティス(米国)
[挑戦者]パッチー・ミックス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ラフェオン・スタッツ(米国)
ダニー・サバテーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
シドニー・アウトロー(米国)

<ライト級ワールドGP準決勝/5分5R>
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
アレクサンデル・シャブリ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
マルセロ・ゴルム(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ(オランダ)
スミコ・イナバ(米国)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

<ライト級/5分3R>
アーチー・コーガン(米国)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<女子フライ級/5分3R>
ケリー・テイラー・メレンデスべ(米国)
サブリエ・セングル(トルコ)

<バンタム級/5分3R>
マテウス・マトス(ブラジル)
リチャード・パレンシア(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル(米国)
ティム・ワイルド(英国)

<160ポンド契約/5分3R>
イスラム・マメドフ(ロシア)
キリス・モタ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー(米国)
ジェフェウソン・ポンチス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)
ランデル・ウォレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
イーブ・ランジュ(フランス)
ISAO(日本)

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