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ONE ONE117 Report   スニサ・スリサン ブログ ヴィクトリア・リー

【ONE117】16歳、チャンピオン一家からヴィクトリア・リーがRNCで一本勝ち=MMAデビュー飾る

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
Def.2R1分03秒 by RNC
スニサ・スリサン(タイ)

姉アンジェラよりもウェルラウンダーといれるヴィクトリア・リーのMMA初陣。スリサンはスタンプに敗れ、リカ・イシゲに勝利している柔道ベースのファイターだ。あどけなさが残るというよりも、まだあどけない16歳のヴィクトリアはワンツーで前に出て右を当てる。そのままワンツーで前に出ると、スリサンが組みへ。ケージに押し込み、両者がヒザを蹴り合う。首相撲で内側を取ったヴィクトリアは、一旦離れ続くクリンチでがぶろうとするが、頭を抜いたスニサが首投げを決める。

足を効かして立ち上がったヴィクトリアが左ジャブから右フック、スリサンも荒いワンツーフックを打っていく。ヴィクトリアは組んだスリサンの首投げ狙いをこらえ、ワキを潜って前方に崩すと一気にバックを奪って、両足をフックする。

背中が伸びたスリサンに鉄槌を落としたヴィクトリアはシートベルトから右腕を喉下に入れてRNCへ。腕を組みかえつつ、エルボーを落としたヴィクトリアがもう一度背中を伸ばさせ絞めをセットアップしつつ、左のパンチを連打へ。さらに左右のパンチを落とし、左を連続で打ち込むと、絞めの手首を掴まれ右パンチ、エルボーを打ちつけるもスリサンが逃げ切った。

2R、左ジャブを被弾しても右、左とフックを目いっぱい振るうスリサンは、首相撲の攻防でも負けずにエルボーを入れる。バックに回りつつ、首投げを潰してボディロックテイクダウンを決めたヴィクトリアは、即バックマウントへ。ヴィクトリアは右腕を喉下に滑らせRNCを完成、一本勝ちを決めた。

「作戦はなく、初回から一本勝ちを狙っていた。第一の狙いはテイクダウンからパウンドアウト、2番目のチョイスがサブミッションだったの。寝技になると、ベースをしっかりと作って絞めることを考えたわ。彼女の顔を挙がったから、絞めつけた」の笑顔を浮かべた。


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ONE ONE111 A New Breed III Report スニサ・スリサン ブログ リカ・イシゲ

【ONE111 A New Breed III】どうした、リカ・イシゲ。組まず、組んでも袈裟を許しスニサに判定負け

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スニサ・スリサン(タイ)
Def.3-0
リカ・イシゲ(タイ)

ローから右を振るシニサ、イシゲは右ミドルを蹴る。打撃戦が続き、スニサがローから粗いフックを振りまわす。イシゲは右を当てて、組まずに距離を取る。左ハイを繰り出したイシゲに対し、スニサが大振りのフックを合わせようとする。イシゲはワンツーを伸ばすが、距離が遠い。

レフェリーがアクションと指示を出すが、スニサの手打ち気味のワンツーフックにイシゲは右を伸ばす。終了間際にイシゲの右ローにスニサの右ロングフックを当て、尻もちをつかせ時間となった。

2R、スニサは粗いフックを続け、イシゲが組む距離になるが離れてしまう。続く組みでも、自ら離れて打撃の間合いを取り、またも首相撲になると互いにボディにヒザを一発ずつ入れる。ローから右前蹴りを繰り出したイシゲ、なぜか組みに行かないで戦う。右を当てて組みに行ったイシゲだが、スニサが離れる。と、飛び込んでボディロックでテイクダウンを奪ったイシゲに対し、スニサが袈裟固めにとる。

そのままバックを伺うイシゲは頭を抜いて、両足をフックする。右手を喉下に通したところでタイムとなった。

3R、すぐに組むことはないイシゲは、ローと遠い距離でフックを見せるスニサに対しレフェリーがアクションを要求する。組みに行ったイシゲだが、スニサが首相撲でヒザを入れる。離れたイシゲは右を当ててボディロック、そのままテイクダウンしてトップを取る。スニサはハーフでも頭を抱え、足を抜いたイシゲがマウントへ。頭を抱えたまま、グラウンドでの首相撲の要領で上をとり袈裟固めへ。

と、なぜかレフェリーがブレイクを命じてイエローカードが提示される。イシゲは右を当て、スニサもワンツーフック。再び右を当ててボディロックのイシゲだが、ここでスニサが手を巻いて袈裟へ。

イシゲはバックに回ると、レフェリーがブレイクを命じ中央で試合再開を促すなかでタイムに。なぜブレイク中に試合が終わるのか、両者の試合内容と同様に競技運営陣に課題が残る試合となり、スニサが判定勝ちを収めた。


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Interview ONE ONE111 A New Breed III スニサ・スリサン ブログ リカ・イシゲ

【ONE111 A New Breed III】スニサ・スリサン戦へ、リカ・イシゲ「自分がすべきことをして成長しないと」

【写真】1年10カ月振りの勝利は?(C)MMAPLANET

18日(金)の中継されるONE111「A New Breed III」でリカ・イシゲがスニサ・スニサ・スリサンと対戦する。

日本人の父を持つリカ、タイ女子MMAのパイオニアは笑顔でリングに上がる裏で、着実に力をつけてきた努力家だ。今回の相手は7月にスタンプ・フェアテックスに完敗を喫した相手に、勝ち方が問われる。

タイの女子MMAの発展を誰よりも願いつつ、自らは他人と比較するのではなく──やるべきことをやりぬくと、リカは持ち前の……そして意外なハスキーボイスで語った。


──リカ、スニサ・スリサン戦が迫ってきました。今の気持ちを教えてください。

「凄く楽しみだわ。試合の機会をずっと待っていたから」

──Covid19は世界中のファイターのトレーニングに影響を与えていますが、リカはこの5カ月間どのように過ごしてきたのでしょうか。

「大変だったわ。ロックダウン期間中はどこにも出かけることができなかったので、コンドミニアムで1人で練習するしかなかったから。5月になってからは対人トレーニングができるようになったけど、パンデミックの影響を受けていない人は、この世界で誰もいないし。

私は一人っきりで家族にも会えないぐらいで、もっと大変な想いをしている人がいるからね。タイは決してクリーンな国じゃないけど、人々が凄く新型コロナウィリスを恐れ、政府の決めたルールに従ったので上手く封じ込めているわ」

──そのおかげでONEはタイで活動を再開しました。ただし7月の対戦カードにはリカの名前はそこにありませんでした。

「私もオファーは貰っていたけど、準備期間が十分じゃないから次の大会で戦いたいと伝えていたの。だから、今回の試合に関しては、しっかりと仕上げてきたわ。

コンディショニング、ムエタイ、特に首相撲の練習を積んできたの。最後の2週間はタイガームエタイでUFCやInvicta FCの選手たちとMMAのトレーニングをしてきたし、立ち技でもやっていける自信がついたわ」

──新しいリカ・イシゲを披露するということですね。

「そうね(笑)。そうしたいわ。でも練習と試合は違うから……でも、練習してきた成果を試合で見せたいと思っているわ」

──スニサは7月にスタンプに完敗を喫しています。今後、リカがアトム級でトップと戦っていくには、落とすことができない試合です。

「彼女は上半身の力はありそうだったけど、打撃は慣れていなくて組んでいこうとし、逆にスタンプに上を取られた。力はあってもテクニカルじゃない。私とスタンプは違うし、私は自分のやるべき試合をするから……そこを楽しみにして欲しいわ」

──タイの女子MMAのパイオニアとして、この道に続く選手が出てきたことをどのように思いますか。

「凄く嬉しいわ。女子の競技人口が増えれば、タイの皆のMMAへの理解が進むことになるだろうし。そうなればムエタイからMMAに転向してくる女子選手も増える。それがタイのMMAが発展に欠かせないから、凄く楽しみなの」

──そういう育ってきたタイ人選手に負けたくない気持ちはないですか。

「私は他の選手と比較するのではなく、自分自身がすべきことをして成長しないといけないから。それが全てヨ。とにかくリングに戻ってくることができた。ほとんど1年、試合をしていなかったので、新しいことにもトライして勝てるようにしたいわ」

──無観客大会で、エントランスのパフォーマンスもお預けですね(笑)。

「ウォークアウトの代わりに試合が終わってから、ちゃんと楽しもうと思っているから(笑)。皆にショーを楽しんでもらわ(笑)」

──おお、楽しみにしています。

「そのためには、ちゃんと勝たないとね。私の試合をまた世界中の皆──特に日本のファンに見てもらえることが凄く嬉しくて。また、日本を訪れることができるようになったら、すぐにでも行きたいを想っているし。皆の前で戦いたい。いつもサポートに感謝しているわ。アリガトゴザイマス」

■視聴方法(予定)
9月18日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App

■ONE111「A New Breed III」対戦カード

<ONE Super Seriesムエタイ世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者] ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
[挑戦者] マグナス・アンダション(スウェーデン)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リカ・イシゲ(タイ)
スニサ・スリサン(タイ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ヨドパノンムラン・ジットムアンノン(タイ)
フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
バンプリーノーイ・ペッティンディアカデミー(タイ)
ユーリック・ダフティアン(アルメニア)

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ONE ONE110 No Surrender I Report スタンプ・フェアテックス スニサ・スリサン ブログ

【ONE110 No Surrender I】スタンプ・フェアテックスが、首相撲&ヒザ蹴り→TDを決めパウンドアウトで完勝

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
Def.1R3分57秒by TKO
スニサ・スリサン(タイ)

小刻みにステップを踏むスニサが右ロー、チェックしたスタンプがその足で左ミドルを入れる。強烈な右ローから右ミドルハイを蹴ったスタンプは、続いて左ローを入れる。パンチから首相撲のスタンプがヒザボディに連続蹴っていく。左右のヒザを文字通り突き刺されたスニサが左腕を差して押し込んでいく。ここで頭を抱えたスニサに対し、スタンプは押し返して正対する。

スタンプをロープに詰めたスニサだが、ブレイクが掛かり離れてからのリスタートは不運だ。スニサはフックで前に出ると、スタンプは再び首相撲に捕え、ヒザ。ここからボディロックに切り替えてテイクダウンを決めると、サイドからスタンプがパンチを入れる。ニーインからマウントへ移行したスタンプに対し、スニサは頭を抱えたまま背中を向けてしまう。形としてバックマウントの状態のスタンプが、そのままの状態で左で殴り続けTKO勝ちを決めた。


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News ONE ONE110 No Surrender I スタンプ・フェアテックス スニサ・スリサン ファブリシオ・アンドラジ ブログ マーク・アベラルド

【ONE110 Surrender I】計量&ハイドレーション結果 3度のPCRと計量を経て、12名の選手がリングへ

【写真】バンコクでは初の無観客大会へ向け、レフェリー陣など競技運営サイドも入念なリハーサルを行った。そんなリングへスタンプが、今夜上がる (C)MMAPLANET

31日(金・現地時間)にタイのバンコクで開催される無観客大会=ONE110「No Surrender I」の計量及びハイドレーション結果が発表された。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。そして1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。

6月のヒーローシリーズにから1カ月と10日、今大会で本格的に新型コロナウィルス感染下でグローバル配信を行うイベントを再開させるONEチャンピオンシップ。今大会はライブ中継大会と、後日配信される18試合が組まれている。

大会出場選手は3度のPCR検査が行われ、食事も宿泊ホテルの個室に1日に3度運ばれ、トレーニングルームも時間差を設けて使用されるなど、他チームとの接触を極力避けると言う形で予防対策に尽力がなされてきた。


今夜のライブ中継で戦う12人のファイターの計量とハイドレーションテストの結果は以下の通りだ。

■ONE110計量結果

※赤字の選手の名前をクリックすると、インタビューページに移動します。

<ONE Super Seriesムエタイ世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者]ロッタン・シットムアンノン:60.9キロ/1.0049
[挑戦者] ペッダム・ペッティンディー・アカデミー:60.95キロ/1.0152

<ONE Super Seriesムエタイ世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者] ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー:70.3キロ/1.0148
[挑戦者] ヨーセングライ・フェアテックス:69.95キロ/1.0036

<キックボクシング・フェザー級/3分3R>
スーパーボン・バンチャメーク:69.75キロ/1.0168
シッティチャイ・シッソンピーノン:70.25キロ/1. 0191

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スタンプ・フェアテックス:52.15キロ/1.0057
スニサ・スリサン:52.2キロ/1.0241

<67キロ契約/5分3R>
マーク・アベラルド:67.0キロ/1.0040
ファブリシオ・アンドラジ:66.8キロ/1.0074

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン:61.2キロ/1.0241
スーパーレック・ギアットムーガーオ:60.9キロ/1.0087

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Interview ONE ONE110 スタンプ・フェアテックス スニサ・スリサン ブログ

【ONE110】スリアン戦へ─スタンプ・フェアテックス「ムエタイでクラスターが起こったことは……」

【写真】5カ月振りの実戦、7カ月ぶりのMMAマッチに挑むスタンプ(C)MMAPLANET

31日(金・現地時間)にタイのバンコクで活動を再開するONEチャンピオンシップ。ONE110「No Surrender」でスタンプ・フェアテックスが、MMAマッチ=✖スニサ・スリアン戦を戦う。

感染拡大がいち早く収まりつつあるタイだが、それでもスタンプもロックダウンを経験し、ジムも閉められる期間があった。そんな状況だった頃を振り返ってもらい、今回の試合への意気込みをスタンプに尋ねた。


──7月31日にONEチャンピオンシップがバンコクで開かれます。今の気持ちを教えて下さい。

「ロックダウン期間を経て、またONEで戦えることは凄く嬉しいわ。しかもバンコクで大会が行われるなんて、とてもエキサイトしているの」

──いつ、この大会がバンコクで行われることを知りましたか。

「1カ月半ぐらい前かなぁ。オフィシャルアナウンスの前ね。母国で試合があることで、気持ちも上がったし。それから試合が確定するまで少し時間が掛ったけど、とにかく試合ができることが一番だから」

──3月にタイではムエタイの大会でクラスターが起こりました。格闘家として、あの時はどのような気持ちになりましたか。

「クラスターが起こったことは関しては色々な要因があったことは間違いないけど、最悪のニュースだったことは確かで……。ONEもそうだし、私も含め当事者であり、ムエタイに関係する全ての人間が心穏やかじゃなかった。

でも、アレを良い経験として政府もONEのイベント開催を認めてくれたし……本当に良かったわ」

──国技であるムエタイの今後を危ぶむことはありましたか。

「それは思わなかったわ。ムエタイがタイから無くなるなんてことは。だからこそ、しっかりと対応しないといけないし。あのクラスターからムエタイで感染者を出さないために、最大の努力をしないといけないって学んだわ」

──ところで2月のシンガポールの試合後、スタンプはどのように過ごしていたのでしょうか。

「新型コロナ感染拡大が進み、ロックダウンが開始されると故郷に戻って家族と過ごしていたわ。街のジムも閉鎖されていたので兄弟とスパーリングや、ジョギングをしていたぐらいで。4月にはフェアテックスに戻って、なるべく人との接触を避けた時間割で、練習を再開したの。でも、それも他の人に分からないようにコッソリね。

もう私たちができることは小まめに手洗いとうがいをして、ジムでの消毒を徹底するだけ。1カ月半前に政府からジム活動の再開が認められ、そこでも以前よりずっと対策をして、トレーニングを続けてきたわ。以来、検温が欠かせなくなったわ」

──31日の試合はムエタイやキックでなく、MMAを戦うことになりました。

「1月からMMAの試合をしていなかったから、凄く嬉しいわ。また母国でMMAを戦えるのも良いことだし、試合の日が来るのが楽しみな気持ちでいっぱいよ」

──対戦相手のスニサ・スリサンの印象を教えてください。

「実は彼女はフェアテックスに練習に来ていたことがあって、凄く良い子なの。試合が決まって、所属するジムに戻ったけど……タイでは数少ない女子MMAファイターで……。でも、試合は試合。100パーセントの自信があるし、そのためにトレーニングを積んできたから。

油断することなく前回の試合から私の寝技がどれだけ進歩したのかを、可能な限り皆に見てもらいたいと思っている」

──パンデミックで今後のことは不確定要素が多いですが、既に練習仲間のデニス・ザンボアンガが女子アトム級世界王座挑戦が決まっています。

「デニスにとってアンジェラに挑戦できることは、本当に素晴らしいことよ」

──友人がチャンピオンになっても、チャレンジできますか。

「もし、そんな日が来るならベストを尽くして戦うだけだし……試合が終わればまた友達に戻るわ」