カテゴリー
ABEMA F1 MMA MMAPLANET ONE ONE127   キック グスタボ・バラルト ジヒン・ラズワン ジュリー・メザバルバ ジョン・リネケル チャンネル ティオル・タン デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク デニス・ザンボアンガ ビビアーノ・フェルナンデス ビー・ニューイェン ボクシング ヨッカイカー・フェアテックス リン・ホーチン 猿田洋祐

【ONE127】12日前のオファー、ジヒン・ラズワン戦へ。山口V.V芽生「喧嘩。今回はスポーツじゃない」

【写真】ラズワンの話になると、既に喧嘩モードっぽくもあったV.V芽生 (C)TSP

11日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE127「 Bad Blood」が開催され、山口V.V芽生が12日前のオファーを受けてジヒン・ラズワンと対戦する。

デニス・ザンボアンガ、ジュリー・メザバルバを相手に2連敗中のV.V芽生はショートノーティスで試合に対して、「喧嘩だ」と言い放った。


──4日前の月曜日、都内某所でリングサイド・アナウンサーをしている芽生選手を目にしたような気がしたのですが(※取材は2月2日に行われた)。あの時は、ジヒンと戦うことは決まっていたのですか。

「あの時……ちょうど、行きの車のなかで決まりました。日曜日にオファーがあって、もともとは3月に試合ができないかリクエストを掛けていたので、その契約書が届いたと思いました。そうしたら2月11日だから、『これ、日付間違えていますね』ってことで、確認を取ってもらったんです(笑)」

──そうしたら間違いでなかったと。打診でなく、いきなり契約書が届いたのですね(笑)。

「ハイ、突然届いたので日付が違うと思ったんですよ(笑)。でも、日付が間違っていないことが分かったので、直ぐに『やります』と返事をしました」

──3月に戦うつもりだったとすれば、対戦相手がジヒンだとは思っていなかったのではないですか。

「そうですね。3月だと他の選手での話できていて、私はすぐにやると言っていましたけど、そこから返答はなくて……。結果、この試合の連絡が来ました」

──なんとも……それでも、12日後の試合を即答で受けたと。

「最初は 3月や2月25日の大会で試合がしたくて、そこを視野に入れて練習をしていたので、キャッチウェイトだったら出ますということは伝えていました」

──53.5キロという数字は?

「切りが良いので(笑)。あんまり考えていなかったです。水抜きが必要ない体重で戦いたいと思いました」

──なるほど、キャッチウェイトの体重が56キロに近いぐらいだと、体重を落とすよりも練習をしたいということで心配するところなのですが、1.3キロ上乗せだと練習をしてきていたはずだと安心できました。

「そうですね、普段から体重を増やし過ぎないように気をつけています。正月で少し増えましたけど(笑)、55キロはいかないようにしています。あまりオン・オフで体重が変わるようにしたくなくて、動きやすい体重にしています。もっと絞って筋量や動けるパワーをつけたいという希望もあるので」

──このタイミングで受けた試合。ジヒン・ラズワンの印象を教えてください。下の選手で、猫のヘッドホンをして可愛い子ちゃんキャラなのかと。

「あんまり油断せず、フィジカルでバンバン来るぐらいの気持ちでいます」

──フィジカルが強いという風に捉えているのですか。

「そういう風にしています。インスタとか見ても、体は割りと大きいので」

──相手との比較ではなくて、自身の感覚として体力が落ちてきたと感じることはありますか。

「年齢を重ねることでフィジカルが落ちることもあるでしょうし、超越することもあると思っています。実際に一緒に練習している重鎮たちは、そういうことはどうでも良いというスタンスで戦っていますし。『年を取って、どうなのか?』って疑問を持たれていて、勢いで勝てるのが格闘技の面白いところだと思うんですよね。だから、そういう風に思われるパフォーマンスを見せることができたら、面白いかなって思います」

──私の一番付き合いの長い異性は家内になるのですが、当然一般人ですし体を鍛えているわけでもない。体の不具合は多くなっています。ただし、人間としての強さはどんどん増しているなと感じます。芽生選手もそういうところはないですか。

「ありますね(笑)。どんどん図太くなっていますね。でも、自分よりも年上の方々と付き合っているともっと凄いので。あのう……本当に良い意味で見習っています」

──その年上の方々から『山口芽生はすぐにこっちを年長者として、自分は世代が違うと強調する』というクレームを頂いたことがあります(笑)。

「アハハハハハ。だって私は下ですから(笑)」

──女子MMAが見向きもされなかった時代からやってきたという自負は、素晴らしいと思います。ただし、実際に若い力は台頭しています。自負だけでは勝てないなか、芽生選手自身の成長をどのように感じていますか。

「自分の良さを出すために、色々と新しいことにトライしてきました。そうするとバランスが崩れたりしたことがあって、そこを見直してきました。その部分に関しては、かなり調整できつつあると思います。

それにフィジカルはそんなに心配したことはないです。だからそこよりも、テクニックを身につけたり、外国人特有のダイナミックな動きに負けない戦い方をすることが、フィジカルだけでなくメンタルも含めて必要だと思って。そこをいつも意識してやってきました」

──外国人選手特有のダイナミックな動きとは、実際に戦ってどういう点なのですか。

「雑なんですけど、動きが大きくて持っていかれてしまう。そういうところですね」

──それはデニス・ザンボアンガ戦、ジュリー・メザバルバ戦でも見られましたね。

「ハイ。だからテイクダウンを狙った時も、一度組むと放したくなくなってしまうんです。でも今回はそうじゃなくて一度離れて打ち合ってから、また組みつくとか展開を積極的に創ろうと思います。フィジカルやテクニックだけに頼るのではない、バランスを取ったMMAを戦いたいと思います」

──いきなり試合モードにすることは、心身共に可能でしたか。

「喧嘩です。今回はスポーツじゃないです。私、喧嘩したことないんです。でも、常に喧嘩をしたいとか、乱闘したいっていう気持ちがあって」

──そうなのですか! 意外です。

「ありますよ。ソフトボールをやっていた時とか、相手チームと乱闘したいなって常に思っていました。そういう抑えてきた気持ちを出すチャンスです」

──つまり受けた時点で、臨戦態勢なわけですね。

「逆をいえば、何があっても怖くない。めっちゃ準備してきて、途中でスタミナが切れましたとかって嫌ですけど。10日だから、別に良いでしょって。良い感じに吹っ切れています」

──気持ちは喧嘩でも、MMAとしてジヒンのどういうところに気をつけないといけないと思っていますか。

「さっきも言いましたけど、フィジカルと下からの寝技に気を付ける。でも、積極的に攻めたいと思っています」

──ジヒンにインタビューをした時に、立ち技でも自分にアドバンテージがあると言っていました。

「ホントですか。なるほど、そこは見せてもらいしょう。なんか頭が良さそうで、良くないですね。まぁ、必ず勝ちをもぎ取ります」

■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■ ONE127対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ジョン・リネケル(ブラジル)

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<53.5キロ契約/3分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

The post 【ONE127】12日前のオファー、ジヒン・ラズワン戦へ。山口V.V芽生「喧嘩。今回はスポーツじゃない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA ONE ジュリー・メザバルバ

ONE Winter Warriors:スタンプ・フェアテックス vs. リトゥ・フォーガット

ONEアトム級GP決勝戦。スタンプ2位、フォガット4位。

ムエタイバックボーンのスタンプ。GP参戦前にアリヨナ・ラソヒナに終盤のギロチンでMMA初黒星を喫したが、GP一回戦でスプリット判定勝ちしてリベンジ。準決勝はリザーバーのジュリー・メザバルバに判定勝ち。

インドのレスリングエリート・リトゥ・フォガットはテイクダウンを武器に一回戦・準決勝と判定勝ち。

いきなりタックルに入ったフォガットだが、スタンプ組み付かせず切る。またタックル。受け止めて組ませず膝を入れたスタンプ。今度はローシングルに入るフォガット。組んだ。ケージに押し込みテイクダウン狙い。ケージで耐えるスタンプ。膝・肘を入れるがフォガット持ち上げてテイクダウン。が、倒されてから押さえ込まれる前に立った。またケージに押し込みテイクダウンを狙うファオガットだが、スタンプ首相撲から膝。フォガット尻クラッチから持ち上げる。スタンプは持ち上げられたままギロチンへ。フォガットケージ際まで押し込むとスタンプ降りた。またテイクダウンを狙うフォガットに膝を入れていくスタンプ。ゴング。

2R。タックルに来たフォガットに膝を入れたスタンプ。フォガット今度はシングルレッグ。テイクダウン。スタンプ下から三角クラッチ。じわじわ深く入る。ギリギリ耐えているフォガット。スタンプ腕十字に移行。極めた!レフェリーストップ!

女子アトム級GP、ここまで全試合が判定決着だったが、決勝でムエタイのスタンプがまさかの一本勝ち。

カテゴリー
ABEMA MMA ONE ONE Winter Warriors   アリョーナ・ラソヒーナ アレックス・シウバ キック ジャレッド・ブルックス ジュリー・メザバルバ スタンプ・フェアテックス チャンネル ボクシング リトゥ・フォーガット リト・アディワン

【ONE Winter Warriors】GP決勝へ、スタンプ・フェアテックス「リトゥはレスラー。もっと打撃で攻める」

【写真】笑顔いっぱいのスタンプだけど、このドラえもん……パチモンっぽいぞ(笑) (C)MMAPLANET

12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsで女子アトム級ワールドGP決勝=スタンプ・フェアテックス✖リトゥ・フォーガットが組まれている。

9月3日に1回戦、10月29日の準決勝を勝ち抜いたスタンプは、MMAファイターとして総合力が身についている一方で準決ではジュリー・メザバルバを相手に技術だけでなく、3Rを流すなどムエタイを貫いた。

その真意とファイナルのリトゥ・フォーガット戦について尋ねた。


──まず前回の女子アトム級準決勝ジュリー・メザバルバ戦に関して、質問をさせてください。

「もちろんよ」

──ムエタイを見せたいという強い意志が見えたように感じました。

「そうね。前の試合はムエタイにフォーカスできたというのはあるわ。ジュリーはパンチで前に出てくるタイプの選手で、彼女の方から前に出てきたから、距離がムエタイになっていたの。彼女の打撃のレベルは私を上回っていないし、私がムエタイを見せようとしたというよりも、彼女の戦い方にムエタイが合っていたということかしら」

(C)ONE

──左右のミドルを多用していました。左はガードの上から、右ミドルはメザバルバにキャッチされパンチで殴られそうになっても繰り返していましたね。

「正直、MMAではミドルキックはあまり使わない方が良いと私は思っているの。でも、こないだの試合ではジュリーが私の左ミドルをブロックし、右ミドルをキャッチしてきても腕、ボディにダメージを与えているという感触があったわ。だから、試合を通して左右のミドルを使い続けたというのはあるわ」

──なるほどぉ。そして3Rには距離を取って、回るファイトをしました。技術だけでなく、メンタル的にもムエタイに則して戦っているように見えました。

「確かに足を使って最後のラウンドは戦ったわ。最終回はもう試合をリードしていたから、1カ月と少し後にファイナルがあるのでケガをしないように戦ったの。打撃では明かに私の方が上だと分かっていたし、彼女はテイクダウンを狙うしかなくなるってことも十分に理解していたし。

だから2Rは彼女が組んで来ても予測できていたし、逆にあの機会を利用することも可能だった。戦っている時もパワー、ストレングスも私も方が上だと分かったし。それは2Rまでで明らかになっていたはずよ」

──だから3Rを流したのであれば、それこそムエタイの哲学に則していますよ。

「もう勝っている。だからミスを絶対に犯さないことを心掛けていたわ。アリョーナ・ラソヒーナとの1度目の試合のように、残り10秒で逆転負けなんて絶対に繰り返すことはできないから。だからムエタイ流というよりも、アリョーナ戦で学んだことをジュリー相手に実践した形ね」

──2Rまでで勝負の行方を明白にしたから、フィニッシュを目指せという意見もプロモーション・サイドからはあります。

「そうね、プロモーターのその考えも理解できるわ。ただし、あの一戦に関して私のゴールはGP決勝に勝ち上がることだから。ジュリーに一切、幸運を与えたくなかったの。次の戦いに進むためにも、アンラッキーで負けるようなことは絶対に避けないといけなかったから。試合間隔の短いムエタイの場合もそうだし、ムエタイ流といえばムエタイ流ね」

──そして決勝ではリトゥ・フォーガットと戦います。メザバルバと違い、徹底してテイクダウンを狙ってくるでしょうね。

「だからこそ、もっと打撃で攻めるわ。テイクダウンを決められても、寝技では防御に徹する。いずれにしても、リトゥは私にとってキャリア最強の相手になることは間違いないわ」

──スタンプは随分と下からの攻撃も上手くなっていると思います。リトゥのコントロールに対抗できるのではないでしょうか。

「そこに関しては否定も肯定もしないでおくわね。彼女はレスラー、対戦相手を捕まえて倒す。でもサブミッションも柔術もない。だからムエタイとレスリングでやってきたことは違うけど、私と似ているところがあると思う。サブミッションに関して、彼女はもっと練習が必要で、私と同じよね。ムエタイは私が上。レスリングは彼女が上。グラップリングや柔術は五分五分じゃないかしら」

──そしてリトゥは気持ちが凄まじく強く、殴られても戦意を失うことはないですよね。

「間違いなく彼女の一番の武器は、テイクダウンと寝技のコントロール。でも、今言ったようにリトゥはスタンドでも戦いを止めることがない。ずっと戦い続けているわ」

──今回のGPにはブラジル、米国、日本、ロシア、韓国というMMAの歴史が長い国の選手が出場していましたが、ファイナルはタイ✖インド。MMAの歴史が最も短い国の選手同士が戦うことになりました。

「確かにタイとインドでMMAはとても新しいスポーツね。そして私が戦ってきた相手の国のMMAの歴史は長い。でも過去4年間、ONEで戦う機会を得てから私はずっと懸命にMMAの練習に集中してきたわ。私への期待はムエタイ時代のことがあったからだけど、ONEが与えてくれたチャンスをずっとモノにしてきたのは、とにかくMMAで強くなるために練習してきたからよ」

──その通りですね。ではGP決勝に向けて、いつも通りですが──日本のファンにメッセージをお願いします。

「コンニチワァ!!! コンニチワはどういう意味?」

──こんにちはの意味はハローです。

「OK。コンニチワァ!! ワタシハ・スタンプ・デス。(※ここからは英語に)応援ありがとう。(※さらにタイ語に)私の試合を視て、応援してね」

──ありがとうございました。ところで、スタンプの部屋はたくさん「ドラえもん」という文字が見えますね(笑)。

「アハハハハ。私はドラえもんを愛しているの! タイでも以前は週に1度、朝にテレビでドラえもんを放送していたけど、今はやっていなくて。ビデオに残しているモノを何度も繰り返して見ているけど、新しいストーリーは視られない状態で……」

──そうなのですね。ONEを中継しているABEMAはテレビ朝日と関係が深いです。ドラえもんのタイでのTV中継の復活をお願いしてみてはいかがですか。

「私だけじゃなくて、タイではたくさんの子供たちや若い世代がまたドラえもんを視たいと想っているわ。お願いだから、またドラえもんがタイで視られるよう考えてください。プリーズ!!」

■視聴方法(予定)
11月26日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
ポンシリP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
レネ・カタラン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
ダニエル・プエルタス(スペイン)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ピーター・バウシュト(オランダ)
ラスラン・エミルベク(キルギス

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
フィリッピ・ロボ(ブラジル)
ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)

The post 【ONE Winter Warriors】GP決勝へ、スタンプ・フェアテックス「リトゥはレスラー。もっと打撃で攻める」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA ONE ONE NEXTGEN ジュリー・メザバルバ スタンプ・フェアテックス リトゥ・フォーガット

【ONE NEXTGEN】技術だけでなく、哲学としてムエタイをやり抜いたスタンプがGP決勝でリトゥと対戦

【写真】前足の前蹴りで突き放し、跳ねるような左の蹴りを多用。3Rは流すという見事さだった(C)ONE

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準決勝/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
Def.3-0
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

まずローを蹴り合った両者、スタンプはローからミドルを入れる。さらに右ハイを狙うも、メザバルバが反応し、ローを掴んでパンチを合わせようとする。重いローを続けるスタンプは、メザバルバに蹴り足を取らせない。右ミドルをキャッチし、右を2発入れたメザバルバはスピードのある左リードフックを見せる。

スタンプは左右のローで前足を蹴り、右に回る。ローを続けるが、そこに振られるメザバルバのフックが怖い。左インサイドローで姿勢を乱したメザバルバはスピニングバックフィストを狙う。かわしたスタンプは、右ミドルをまたキャッチされここからケージに押し込まれる。ヒザを蹴り合った両者、首相撲にもメザバルバがボディロックでテイクダウンする。すぐに立ちあがったスタンプはヒザをボディに入れ、離れ際に右を伸ばす。残り30秒、左ジャブを当てたスタンがメザバルバの後ろ回し蹴りをかわし時間となった。

2R、スタンプが左ミドルハイ、そして左ローを蹴る。右ミドルも続けるスタンプは、左ハイへ。ブロックしたメザバルバが、直後に右ローを蹴られる。飛び込んでワンツーのメザバルバ、スタンプも下がらずパンチを返す。ミドルをキャッチされ、殴られながらパンチを出すスタンプはボディロックでテイクダウンされ、すぐに立ち上がる。

相四つでヒザをボディに連打したスタンプは、ダブルレッグでテイクダウンを取られるも小手を決めてスイープし、すのままマウントを奪う。強烈なエルボーを落とすスタンプは、ブリッジを潰してマウントをキープする。さらに左右のエルボーを続けるスタンプが、右のパンチでメザバルバに下を向かせる。スタンプは四の字フックで殴り、背中を伸ばそうとする。亀から正座になったメザバルバは、手首を掴んでRNCを防ぐ。スタンプは自ら背中をマットにつけて仰向けになると、左のパンチを連打してタイムアップに。

最終回、左前蹴りから跳びあがるような姿勢でローを入れる。ローで前に出るメザバルバだが、振りが大きすぎ足が前に出なくなっているか。アップライトで、左前蹴りで突き放し、右ハイを入れるスタンプ。メザバルバの左右のフックから前進も、前蹴りで下がらせる。2Rはグラウンドでリードし、3Rは見事にムエタイを見せるスタンプは下がりながらのミドルも決める。

こうなるとメザバルバの動きは力強さではなく、荒さが目立つようになる。スタンプは左ロー、左ミドルと前足の蹴りでメザバルバに距離を詰めさせない。回って左ミドルを蹴ったスタンプは、最後も右ミドルを掴まれながらパンチを打ち合い余裕のタイムアップに。

技術だけでなく、ファイトフィロソフィーとして3Rにムエタイをやり抜いたスタンプは、3-0の判定勝ちでリトゥ・フォーガットに続き決勝進出を決め、「私のムエタイMMAは軽視されるもんじゃないと証明できたわ」と話し、リトゥへの一言を求められると「私もしっかりと準備するから、あなたも万全に仕上げてきて」と伝え──フェイスオフで向かい合った。


The post 【ONE NEXTGEN】技術だけでなく、哲学としてムエタイをやり抜いたスタンプがGP決勝でリトゥと対戦 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA MMA ONE ONE NEXTGEN アリョーナ・ラソヒーナ アンダーソン・シウバ オク・レユン キック クリスチャン・リー ジェネリン・オルシム ジュリー・メザバルバ スタンプ・フェアテックス チャンネル デニス・ザンボアンガ ハム・ソヒ ボクシング ミャオ・リータオ リトゥ・フォーガット 平田樹

【ONE NEXTGEN】平田樹欠場の知らせ前に──スタンプ・フェアテックスが話していたこと

【写真】インタビューの翌日に練習風景の写メをスタンプ自身が送って来てくれた (C)STAMP FAIRTEX

明日29日(金・現地時間)に開催されるONE NEXTGENでジュリー・メザバルバと対戦するスタンプ・フェアテックス。女子アトム級ワールドGP準決勝で本来ハム・ソヒと対戦する予定が、欠場でメザバルバと戦うことになったスタンプだが、この変更をそれほど気にする素振りはなかった。

このインタビュー後、平田樹の欠場が決まったが、スタンプが決勝では平田と戦うことになると予想していた。底抜けに明るいスタンプは、何があっても動じない強さが感じられた。


──ジュリー・メザバルバと来週の金曜日に対戦します(※取材は10月22日に行われた)。

「100パーセント、試合に向けて準備はできているわ。あとは体重だけね」

──もともとはハム・ソヒと対戦予定でしたが、3週間ほど前に彼女の欠場が決まり対戦相手が代わったという経緯があります。

「最初、彼女が欠場すると知った時、そのままトーナメントの決勝に行けたらなって思ったわ(笑)。でもジュリーと戦うことになって、ハム・ソヒも彼女もストライカーだから、そんなに違いはないから心配はしていなかったわ」

──体はハム・ソヒより大きく、力も強そうですが。

「確かにそうかもね。ジュリーはもともとストロー級の選手だし、メイ・ヤマグチとの試合では本当にサイズが違っていたわね。あれだけ体格差があれば、メイ・ヤマグチのテイクダウンを切るのも簡単だったと思う。私よりも彼女の方が大きいと思うけど、そんなにパワーは違わないだろうし、いつも男の選手と練習しているからこの練習環境が次の試合に役立つはずよ」

──スタンプは常にMMAらしい試合を心掛けているように見えますが、メザバルバが打撃で来るようだといつも以上にムエタイの技術が使える試合になると思いますか。

「彼女が打撃戦を仕掛けてきても全く苦にならないわ。私はムエタイで戦うだけだから。この試合が決まった時に彼女は私をKOするって言っていたの。彼女の方がキックボクシングが上手くて、私のスピードは彼女の半分しかないんだって(笑)。私は自分がどういう選手か理解しているし、打撃で来るなら大歓迎よ」

──アリョーナ・ラソヒーナとの2試合を終えて、どれだけMMAファイターとして成長できたと思っていますか。

「打撃に自信があるのは絶対よね。でも柔術は自分のレベルがまだ分からないの。ただアリョーナとの1回目の試合と再戦を比較すると、アップグレードできていることは分かった。でも、それがどの程度なのか分からないわ」

──この試合で勝つと、決勝戦です。リトゥ・フォーガットと平田樹選手、どちらが上がってくると思っていますか。

「難しい質問ね……ただイツキ・ヒラタかな。彼女の方がウェルラウンディット・ファイターだから。リトゥはまだ打撃が十分じゃないしね」

──それは優勝するために平田選手の方が組みしやすしということではなく?

「ノー、そういうことじゃないわ。イツキ・ヒラタもリトゥも私にとっては簡単な相手じゃないし。ただ、次にどっちと戦うのかって考えると、イツキかなって思うだけで。リトゥよりMMAファイターとしてバランスが取れているから。彼女と戦うことは私にとっても新しい挑戦で、それが楽しみなの」

──MMAだけでなく、ダンスバトルも楽しみにしています(笑)。

「アハハハハ。彼女がTikTokでよく踊っているのを見るわ。ダンス・コンペティションでも、皆に喜んでもらって私は負けないわ(笑)」

──ところでハム・ソヒ✖デニス・ザンボアンガ、クリスチャン・リー✖オク・レユンという風に裁定にブレが見られると、ゲームプランを立てるのに影響はでないでしょうか。

「とにかく、一つ一つの攻撃、動きで対戦相手を上回り、私の方が上だとクリアに理解できるよう戦うことを心掛けるわ。もちろんKOできれば判定は関係ないけど、3Rが終わった時点で私が文句なしに勝っている──そういう戦いをしようと思っているわ。全てをクリアにするためにね。そういう風に戦える自信もあるわ」

──スタンプ、では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「オハヨー。全ての私のファンにベストを尽くすことを約束するわ」

■視聴方法(予定)
10月29日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE NEXTGEN対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準決勝/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準決勝/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<キック・ヘビー級/3分3R>
イラジ・アジスプール(イラン)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)
ダスティン・ジョインソン(カナダ)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
ミャオ・リータオ(中国)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イスアエフ(ロシア)
ボグダン・ストイカ(ルーマニア)

The post 【ONE NEXTGEN】平田樹欠場の知らせ前に──スタンプ・フェアテックスが話していたこと first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA ONE ONE Championship ONE NEXTGEN アンダーソン・シウバ キック ジェネリン・オルシム ジュリー・メザバルバ スタンプ・フェアテックス ハム・ソヒ ボクシング リトゥ・フォーガット 平田樹

【ONE NEXTGEN】平田樹が体調不良で女子アトム級ワールドGPを欠場。代役はジェネリン・オルシム

【写真】 今はとにかく回復に努めてほしい(C)MMAPLANET

25日(月・現地時間)、ONE Championshipが29日(金・同)に開催されるONE NEXTGENで行われる予定だった女子アトム級準決勝を平田樹が欠場、ジヒン・ラズワンと補欠戦を戦う予定だったチームラカイ所属のジェネリン・オルシムがリトゥ・フォーガットと女子アトム級ワールドGP準決勝を戦うこととなった。

平田の欠場という、なんともショッキングな発表があった。今回のリリースでは体調不良で欠場が決まったという説明がなされているが、彼女が変調を訴えたのは金曜日に夜だったという話が伝わっている。

発熱があったためPCR検査を受け、結果は陰性だった。それでも当初の予定では日曜日のフライトで現地入りの予定も、熱が下がらなかったために渡航を取りやめ、本日のフライトに変更し様子を見守ることになっていた。

PCR検査はその後も続けられ陰性のままではあったが、熱が下がらないために現状では飛行機に搭乗することができない。また日本を出る際に平熱であっても、シンガポール到着時に熱が上がっていれは入国もできない。このような状況を踏まえ、今日のフライトに搭乗できないことで回復を待つのもタイムリミットを迎え、平田は準決勝戦を欠場するが決まった。

今日の昼の時点でコロナ陽性でなく、インフルエンザでもないことは確認が取れているようだが、発熱の原因を明らかしまずは体を休めるしかない。

なお今大会のメインが、イラジ・アジズプールと世界ヘビー級王座を賭けて対戦予定だったONEキックボクシング世界ライトヘビー級王者ローマン・クリークリャも体調不良で欠場が決まった。そして代役アンダーソン・シウバがアジズプールとノンタイトル戦で戦うことも合わせて明らかになっている。

結果、一つのGP準決勝スタンプ・フェアテックスとハム・ソヒの代役=ジュリー・メザバルバ戦がメインで組まれている。


The post 【ONE NEXTGEN】平田樹が体調不良で女子アトム級ワールドGPを欠場。代役はジェネリン・オルシム first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA MMA ONE ONE Championship ONE Revolution ジュリー・メザバルバ スタンプ・フェアテックス デニス・ザンボアンガ ハム・ソヒ リトゥ・フォーガット 山口VV芽生 平田樹

【ONE NEXTGEN】女子アトム級GP準決勝から、ハム・ソヒOUT。メザバルバ IN。GPは混戦模様に

【写真】残念だが、初戦の戦い方を見ると万全の状態でサークリケージに戻ってきてほしいハム・ソヒ。メザバルバは飛躍のチャンスを得た (C)ONE

29日(木・現地時間)、ONE Championshipが公式SNS及びホームページで10月29日(金・同)に開催されるONE NEXTGENで行われる予定だった女子アトム級準決勝をハム・ソヒが負傷欠場することが発表されている。

今月3日に開幕した同GP、初戦を勝ち残った4選手はファン投票の結果、ハム・ソヒ✖スタンプ・フェアテックス、リトゥ・フォーガット✖平田樹という準決勝が決定していた。

24日のONE Revolutionの中継内でこの2試合が発表されてから僅か5日後、初戦の判定勝ちが論争となったものの優勝候補筆頭のハム・ソヒが姿を消し、代役として補欠戦で山口VV芽生を下したジュリー・メザバルバがスタンプと戦うこととなった。


デニス・ザンボアンガ戦を左手一本で戦っていたハム・ソヒ。試合後のリモート会見では、それを「作戦の一部」という風に振り返っていたが、MMAPLANETでは会見終了時には信頼おける韓国MMAメディア経由でチームMADのヤン館長から、腕を負傷していたという情報を得ていた。

ハム・ソヒ陣営としては2カ月以内に訪れる準決勝を想定し、ケガを公表したくはなかったのだろうが──現時点でONEの発表が「負傷」としかないので断定はできないが──、恐らくは腕の負傷が癒えずにGP欠場を断腸の想いで決断したと予想される。

ハム・ソヒが消えたワールドGPは、28歳のメザバルバ✖24歳のスタンプ、27歳のリトゥ✖22歳の平田と登竜門的なステップアップ争いとなる。

メザバルバは未知数な部分も残っているが、しいていえば強味は総合力か。他の3人は攻撃面で組み技の成長が著しいが防御面に穴があるムエタイのスタンプ、勢いのある打撃もディフェンス面が十分でないレスラーのリトゥ、この面子では十分に柔道の投げは通用することが予想されるが、極めという絶対的な部分の成長が欠かせない平田。

長所と短所を併せ持つ3者と、未知数のメザバルバ。誰が頂点に立ってもおかしくない混戦模様のアトム級ワールドGPといえる。

The post 【ONE NEXTGEN】女子アトム級GP準決勝から、ハム・ソヒOUT。メザバルバ IN。GPは混戦模様に first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Column ONE ONE Championship   ジュリー・メザバルバ スタンプ・フェアテックス ハム・ソヒ 平田樹

ハム・ソヒがONE女子アトム級WGPを負傷欠場、準決勝は平田樹 vs. リトゥ・フォガット、スタンプ・フェアテックス vs. ジュリー・メザバルバに


 10月29日に開催するONE女子アトム級ワールドGP準決勝に出場予定だったハム・ソヒが負傷欠場、代わりにリザーブマッチで山口芽生に判定勝ちしたジュリー・メザバルバがスタンプ・フェアテックスと対戦するとのこと。もうひとつの組み合わせは平田樹 vs. リトゥ・フォガットです。続きを読む・・・
カテゴリー
ONE ジュリー・メザバルバ ハム・ソヒ 平田樹

【ONE】ハム・ソヒが怪我により女子アトム級ワールドGPから離脱

スクリーンショット (1002)

34: 実況厳禁@名無しの格闘家 2021/09/29(水) 21:21:02.92 ID:sscD7bt00


続きを読む
カテゴリー
ONE ジュリー・メザバルバ デニス・ザンボアンガ ハム・ソヒ 平田樹

ONE:ハム・ソヒがONEアトム級GPを負傷欠場。

3日のアトム級一回戦でランキング1位のデニス・ザンボアンガを破り、試合後には判定が審議入りとなったものの、結果に変更はなく準決勝進出が決まっていたハム・ソヒだが、10月29日に行われる準決勝を負傷欠場。代役はリザーバーのジュリー・メザバルバ。ルール通りなのだから当然ではあるが、負けたサンボアンガにチャンスが回っても面白くなった気がする。

トーナメントは総合的にレベルが高い選手がいなくなり、平田にも十分優勝のチャンスが出てきた。