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【F2W183】試合巧者マイケル・リエラJrが、ジャクソン・ナガイを封じ込め道着ウェルター級のベルト巻く

10日(金・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのシェラトン・サンディエゴホテル&マリーナでF2W183が開催された。

F2W182に続き──遅まきながら、注目の上位カードから道着ウェルター級王座決定戦の模様をレポートしたい。

<F2W道着ウェルター級王座決定戦/10分1R>
マイケル・リエラJr(米国)
Def. 2-1
ジャクソン・ナガイ(ブラジル)

リエラJrはすぐに引き込むと、ナガイの両カカトを掴んでのクラシックスイープで後ろに倒す。が、ナガイもすぐに体勢を立て直してリエラJrのクローズドガードの中に入った。

ここからリエラJrは、ナガイの左腕を流して体をずらしてのバック狙いを見せるが、ナガイは体勢を持ち直して正対。その後、ナガイがリエラJrのクローズドガードの中でなかなか展開を作れない状況が続く。ナガイはやがて立ち上がると豪快なスラムでリエラJrを背中から叩きつけるが、リエラJrの足は開かず。が、このスラムもまた採点ではプラスとなるそうだ。

再び立ち上がったナガイに対し、リエラJrはナガイの右肩を超えて三角のセットアップ。ここでナガイはリエラJrの右足を取って倒れ込んでのトーホールド狙いへ。が、リエラJrが同じ技で対抗すると、ナガイは回転して逃れた。

やがて両者は50/50で絡み合ったダブルガードの状態に。ストレートフットロックを狙うグリップを作ったリエラJrは、ここからうつ伏せになって絞って極めを狙う。残り時間が少なくなり展開を作りたいナガイだが、リエラJrはこの体勢をキープして試合終了を迎えた。

判定は2-1でリエラJrを支持。その腰にはF2W道着着用のウェルター級ベルトが巻かれた。先に仕掛けてペースを握ったリエラJrが、後半の足関節合戦でも有利に立ったことが勝負の分かれ目だったか。サブミッション狙いを評価されるこの大会の判定基準でポイントを取ったとみるや、最後はポジションキープで勝ちに行ったところも含めて、リエラJrの試合巧者ぶりが光った。


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【F2W182】浜松で柔術を始めたジャクソン・ナガイが、ナジミを三角絞めで仕留めウェルター級王者に

先月28日(土・現地時間)、カリフォルニア州バーリンゲームのハイアットリージェンシー・サンフランシスコ・エアポートで、F2W182「East Bay」が開催された。

遅まきながら、注視すべき結果になった上位カードから、セミの道着ウェルター級選手権試合の模様をレポートしたい。

<F2W道着ウェルター級選手権試合/10分1R>
ジャクソン・ナガイ(ブラジル)
Def.7分59秒 by 三角絞め
エドゥウィン・ナジミ(米国)

試合開始後すぐに引き込んだ挑戦者ナガイは、スタンドの姿勢を維持した王者ナジミの体によじ登るようにクローズドガード。長い手足でタイトに密着する、仕掛けられた側としてはいかにも厄介そうなガードだ。

一度足を開いて背中から着地したナガイは、膝の高さで再び足を閉じてから崩すスイープへ。バランスを崩したナジミだが、すぐに体勢を立て直して両者スタンドへ。

もう一度同じようなスイープの攻防を繰り返した両者。ナガイはナジミの飛び技を警戒してか、自分から積極的に仕掛けてペースを掴ませない。やがて今度はナジミの方が引き込んでオープンガードに。下から絡んだナジミがナガイの左足を狙うと、上からナガイも足を狙い返して、トーホールド合戦に。やがてナガイは自ら足を離して、50/50の体勢で上になった。

ナジミの襟を掴んで重心をかけてゆくナガイに対し、そのラペルを引き出して自らの右足に固定し、50/50を強化するナジミ。やがてナジミはナガイを後ろに崩してから、左足にストレートフットロック狙いへ。うつ伏せになって締め上げるが、極まらない。

やがて足を抜いて立ち上がったナガイは、すぐにナジミの左足をレッグドラッグ捌くと同時に体重をかける。ナジミに動く隙を与えないきわめてタイトな動きでパスに成功した。

そのまま右腕で枕を作って首を制したナガイは、左手でナジミのラペルを引き出してなじみの右腕をくくると、それを自らの右腕で掴む。こうして完全にナジミを動けなくしたナガイは、左足でステップオーバーして、上の体勢をキープしたまま三角へ。そのまま頭を抱え上げ強烈に締め上げて、タップを奪ってみせた。

やや体重差があるとは言え、極めの強さで名高いナジミ相手に終始ペースを握り、持ち味を出させずに完勝したナガイ。ガードワークもパスガードも極めも、全ての動きがきわめてタイトかつ高い精度を誇っていた。

17歳の頃に浜松で柔術をはじめ、その後ブラジル、米国と移住し昨年ルーカス・レイチから黒帯を授かったという27歳のナガイがF2W道着ウェルター級新チャンピオンに。ナジミから一本勝ち、今後世界のトップ戦線に絡んでくる可能性のある逸材だ。

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F2W180 F2W183 MMA ONE ジャクソン・ナガイ ジョシュ・ヒンガー バレット・ヨシダ ブログ ベルナウド・ピテウ マイケル・リエラJr

【F2W183】アサシンチョーク=バレット・ヨシダが、ホームで2001年の世界王者ピテウと対戦

【写真】ベルナウド・ピテウ。これは今から16年に前にパンナムで吉岡大と戦った時の写真 (C)MMAPLANET

10日(金・現地時間)、カリフォルニア州産エディエゴのシェラトン・サンディエゴホテル&マリーナでF2W183が開催される。

メインにはサンディエゴを拠点とするバレット・ヨシダが出場し、ベルナウド・ピテウと対戦する。


8月6日のF2W180でジェフ・ノラスコハモスと対戦し、見事に得意技であるクルスフィック&RNC=アサシン・チョークを極めて、快勝しているバレット。積極的に実戦に挑む彼が今回対戦するピテウは2001年のムンジアル黒帯ガロ級の世界王者だ。

2004年コパドムンドではガロ級3位のピテウは、2005年パン(ナム)柔術ではプルーマ級に出場し故・吉岡大に送り襟絞めで一本負けした印象も強い──大ベテランだ。アダルトでは2010年前後までCBJJEでは結果を残していたピテウ、45歳になった今現在、どのような動きを見せることができるのか分からないが、ダブルガードという名称がある前から延々と注意をされてもガードを取り続けた度胸の持ち主と、フィニッシュ至上主義のバレット、柔術として防御力に注目が集まる一戦となろう。

(C)CLAYTON JONES

この他、前回大会でエドウィン・ナジミを破ったジャクソン・ナガイが2016年に欧州オープン、2018年にパンを制したマイケル・リエラJrと対戦する一戦。

さらには自らが下になることを許さないノーギワールズ3連覇(2016~2018)の頑固オヤジことジョシュ・ヒンガーが、ノーギワールズ・マスター部門で優勝経験のある10th Planetのコーリー・グィタードとのマッチアップなど、楽しみな試合が並ぶF2W183だ。

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F2W180 F2W182 MMA UFC イスラム・マカチェフ エドウィン・ナジミ ケネディ・マシエル サミール・シャントレ ジアニ・グリッポ ジェレミー・ケネディ ジャクソン・ナガイ ジョニー・タマ ダンテ・リオン ダヴィ・ハモス ニッキー・ライアン ペドロ・マリーニョ ロベルト・ヒメネス

【F2W182】ベイエリアのF2Wはハモス✖リオン、ナジミ✖ナガイ、グリッポ✖シャントレ!!!

【写真】50/50からバックとか、足関節を軸に色々な攻防が見てみたいグリッポ✖シャントレ (C)MMAPLANET

28日(土・現地時間)、カリフォルニア州バーリンゲームのハイアットリージェンシー・サンフランシスコ・エアポートでF2W182「East Bay」が開催される。

今大会のメインではADCC2015の77キロ級優勝でUFCファイターのダヴィ・ハモスが、2019年のADCCでルカス・レプリ越えを果たしたことで名前を挙げたカナディアン=ダンテ・リオンと対戦する。

とはいうものの、この両者は最近の試合では勝ち星から遠ざかっており、崖っぷち対決ともいえる。


ハモスはパンデミック後、UFCでは昨年7月にアルマン・ツァルキャンに判定負け、グラップリングでもこの7月にF2W177でペドロ・マリーニョの敗れている。さらにいえば2019年も9月にUFCでイスラム・マカチェフに敗れ、11月にはF2W132でゲーリー・トノンに下るなど、実に2年3カ月間勝利の美酒に酔っていない。

一方のリオンも対戦相手がトノン、ロベルト・ヒメネス、ニッキー・ライアンという強豪ぞろいといえども過去5戦で1勝4敗と大きく負け越してしまっている。

上ではニースライスパス、下では強固なニーシールドと攻撃力も防御力も高いリオンは、一本勝ちよりもポイント、レフ判定での勝利が多く──IBJJF柔術的な戦い方の方が、サブオンリーよりも向いているという見方もできる。

一方、ハモスもレプリから飛び込み十字、ドゥリーニョをRNCで下したこともがあったが、ADCCではテイクダウンポイントが認められる後半に強さを発揮して頂点に立ったイメージが強い。そのテイクダウン&スクランブルゲームでMMAではロシア勢に遅れを取ってしまっているが、ノーギ&サブオンリーとはいえジャッジ裁定があるF2Wだけに、テイクダウン&パスの攻防を堪能したいラモス✖リオンの一戦だ。

セミではSUGでMMAファイターのジェレミー・ケネディにOT勝利も、F2W180ではジョニー・タマのヒールに一本負けを喫したエドウィン・ナジミが、チェックマット所属のジャクソン・ナガイと対戦する。パスに強いナガイにナジミが跳びつくことができるか。ネームバリューではナジミだが、拮抗した勝負になりそうだ。

さらにサミール・シャントレ✖ジアニ・グリッポという渋い一戦も実現する。過去1勝2敗と負け越しているシャントレだが、オズワルド・ケイシーニョとのシェアを含め3度のノーギワールズ王者になっており、ノーギでの経験は上だ。

一方グリッポも本格的にノーギに進出し、先のエメラルシティ・インビテーショナルでEBI/OTながらケネディ・マシエルを決勝で下し優勝するなど、道着無しで極められない強さを持っていることはすでに証明している。

足関節とバックテイクの攻防のなかで、上下が入れ替わる。そんな攻防がタイトな距離で繰り広げられることに期待したい両者のノーギマッチだ。

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