<ライト級/5分3R>
アジャディディン・アヤデ(チュニジア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
シチック・ムダエフ(ロシア)
ヘキサゴンが使用されたEagle FC初の米国大会。その第1試合でチュニジア~フランスを経てベガス在住のアヤデとムダエフが対戦する。左の蹴りを見せるアヤデのダブルレッグを切ったムダエフがシングルレッグでテイクダウンへ。すぐに立ち上がったアヤデをケージに押し込むムダエフがダブルレッグで倒し、スクランブルでバックにつく。
離れたムダエフは左ジャブから右ストレートを入れ、前蹴りにもジャブを合わせる。蹴りにパンチをカウンターで入れるムダエフが組んでバックへ。ケージを背負ったアヤデにダブルレッグ、シングルにスイッチして尻もちをつかせる。肩の上に乗りキムラで凌いだアヤデが、足をフックしない状態でRNCを仕掛ける。かなりタイトに見えたが、体を足で制していないため長続きはしない。ムダエフは再びダブルレッグで倒し、立ち上がったところにヒザ蹴りを見舞って離れる。残り30秒、ジャブ、左リードフックを決めたムダエフがラウンドを取った。
2R、左フックを被弾しながら、ジャブやヒザを返すアヤデだが、パンチを被弾する数が増えてダブルレッグでケージに運ばれる。体を入れ替えたアヤデがシングルから足払いもムダエフは倒れない。アヤデはパンチで打ち負けず、ケージにムダエフを追い込む。試合がヘキサゴン中央に戻ると、ムダエフが左フックと右ストレートで攻めるが、アヤデもジャブからヒザ蹴りで反撃に移り、ダブルレッグでクリーンテイクダウンを決める。
ムダエフは疲れたか、サイドからクローズドに戻すのみでスクランブルにいけない。パンチとエルボーで攻めるアヤデはパスを決めて、ヒジを打ちつける。ムダエフのシングルを切ったアヤデが、パンチを打ってバックを狙う。これをムダエフは持ち上げ、リバーサルに成功する。アヤデも疲れ、サイドからバックを許す。立ち上がったアヤデはケージ中央で正対するも、ムダエフが右を当てて組んだところで2Rが終わった。
最終回、ムダエフが左ジャブを伸ばし、ワンツー。両者がヒザを狙った直後に、一瞬の間が空きムダエフが右ストレートでダウンを奪う。立ち上がったアヤデはパンチを纏めて被弾するが、ジャブを打ち返し前に出る。組み合いでバックに回ったアヤデがテイクダウンからバックコントロールへ。
振り返ってシングルのムダエフ、切って殴るアヤデだがダブルで尻もちをつかされる。スクランブルでバックを取ったムダエフは、自ら離れて打撃戦で右アッパーを突き上げる。アヤデは首相撲からヒザをボディに入れる。ここから組んだアヤデがテイクダウンを決め、ムダエフの背中を取る。サイドバックで殴るアヤデは左足をフックし上を向いたムダエフからマウントを奪う。
殴られ下を向いたムダエフを殴り続けるアヤデは、エルボーを打ちつける。最後はマウントでパンチ、エルボーを連打したアヤデだが、仕留めきれず時間に。初回はムダエフ、最終回はアヤデ、2Rをジャッジはどう判断したか。結果、ジャッジ3者が29-28でアヤデを支持──タフファイトを制した。