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【PFL】フランシス・ガヌーと契約→PPV Super Fight出場へ。2026年にはChampions League実現??

【写真】UFCとの契約を打ち切れる――自由がある。日本の環境と比較すると、雲泥の差なんて表現では収まらない事態だ (C)MMAPLANET

16日(火・現地時間)、前UFC世界ヘビー級王者フランシス・ガヌーがPFLと契約し、2024年中盤にPFL PPV SUPER FIGHTで戦うことが発表された。

ガヌーは昨年末からUFCとの交渉で、スポンサーの獲得の自由、契約更新の交渉の際に弁護士の立ち合いなどを要求し、結果として物別れとなり、今年の1月にタイトルを剥奪されていた。

その後、ONEなども彼との接触を試みたようだが、サインをしたのはPFL――ガヌーは「PFLはMMAを変える」とその決断に至った理由をYouTube動画が話している。


ガヌーが参戦するPFLは、現状の優勝賞金1万ドルが掛かったシーズンフォーマットでなく、ジェイク・ポールやケイラ・ハリソンの出場が決まっているPPV Super Fightだ。

中継媒体はDAZNのPPVになる――ジェイク・ポールが仕掛け人といっても過言でない同シリーズは、PPV収益からファイターへの還元率が現状とは大いに異なり、50パーセントが支払われる仕組みになるといわれている。

またPFLではPFL Africaを立ち上げ、ガヌーはチェアマンとなる一方で株主の1人として運営にかかわっていく模様だ。現状、PFLのシーズンフォーマットは米国で行われているグローバルシーズンと今年から活動開始となったPFLヨーロッパの2シリーズが存在している。

そして今回のガヌーとの契約の際にPFL創始者のドン・デイヴィスは2026年に6地域でシリーズが増加すると言及、「MMAのチャンピンズ・リーグが実現する」と高らかに宣言している。PPV Super FightだけでなくChampions League of MMAが現実のモノとなれば、ガヌーのいうようにPFLはMMAを変えることになるだろう――が、果たして……。

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PFL2023#02:メインイベント・ラリッサ・パチェコ vs. ジュリア・バッド

女子フェザー級リーグ戦。

優勝の大本命・昨年のライト級ウィナーパチェコ。PFL初参加の19年は、予選でケイラ・ハリソンに敗れたが決勝トーナメントに進出し、決勝でケイラ・ハリソンと再戦するも判定負け。翌年は予選で2試合連続1RKO勝ちしたが、決勝は体重超過で失格。昨年は予選~決勝トーナメントまですべて1RKOで勝ち上がり、決勝ではケイラ・ハリソンに3度目の正直で判定勝ちし、100万ドルを獲得した。ライト級でも体重オーバーしているが、かつてはUFCバンタム級で出場していたこともある。

バッドは元Bellator女子フェザー級王者。Bellatorでは絶対女王として君臨していたが、UFCから移籍したクリス・サイボーグにKO負け。その後2連勝したが、FAとなり鳴り物入りでPFLと契約。しかし、昨年の予選リーグではで判定負けし、その後は負傷欠場。本来のフェザー級で組まれたワンマッチでも、元UFCのアスペン・ラッドに敗れてしまった。オッズでは今大会一番のアンダードッグ。39歳。

右を打ち込み出ていくパチェコ。バッド下がりながらサークリング。ケージに詰まったところでワンツー。腕でブロックしたバッド。ケージ際を回るバッド。しかしパチェコのローに合わせてニータップでテイクダウン。パチェコガードから三角クラッチ。両腕を入れて防いだバッドが持ち上げてスラム。ケージ際に移動させるバッド。パチェコの腕十字は腕を引き抜いて防いだ。また腕十字へ。対処しているバッド。パチェコ三角クラッチを完成させたがゴング。

1R微妙。テイクダウンから上を取ったバッドだが、上からの攻撃は少なかった。その前のスタンドの打撃でパチェコか。

2R。またサークリングするバッド。追いかけるパチェコにパンチをヒットさせたが、パチェコが組んでボディロック。入れ変えたバッド。首相撲から膝。放した。パチェコカーフキック。パンチを返すバッド。またケージまで詰められた。パンチの連打を入れるパチェコ。ライブオッズはかなり競ってきた。パチェコが4連打を打ち込むが、バッドはブロックして打ち終わりに連打を返す。バッドタックル。テイクダウン。が、倒されながらバッドの胴を抱えたパチェコが後方に投げてスクランブルで上を取った。残り1分。ハーフで押さえ込むパチェコ。パスを狙うが時間がない。クォーターマウントの体勢まで行ったがゴング。

2Rも微妙。ややパチェコか。AIのスコアは2Rともバッド。

3R。詰めるパチェコ。ロー。ワンツー。カーフキックから左がヒット。四つに組んだパチェコがボディロックからテイクダウン狙い。投げをこらえるバッド。脇をくぐりスタンドバックに。ハーフバックになるとバッド片膝を着いた。両足フックしてバックマウント。前に落とそうとするバッド。パチェコバックから腕十字を狙ったが、バッド防いで上を取った。パチェコに~シールドで距離を作りながら下から鉄槌。マウントを狙ってきたバッドだが際で上を取ったのはパチェコ。ハーフ。残り1分。押さえ込みつつボディ・顔面にパウンドを打ち込むパチェコ。タイムアップ。

3Rはパチェコ。1・2Rは僅差だがどうなる。AIのスコアはパチェコ、クートゥア、ケンフロはパチェコを支持。

30-27、29-28、30-27の3-0でパチェコが勝利。

2人がフルマークだったが、2Rまでは僅差だったのでどうなるかわからなかった。負けたが意地は見せたバッド。

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PFL2023#02:第3試合・マルティナ・インドロヴァ vs. アンバー・ライブロック

女子フェザー級リーグ戦。

チェコのインドロヴァは昨年チャレンジャーシリーズで勝利して本戦出場を勝ち取ると、女子ライト級で2勝(9点)し決勝トーナメント進出。しかし準決勝はケイラ・ハリソンの肩固めで1R一本負けした。PFL以前はフェザー級で、こちらが本来の階級。32歳で6勝3敗。

ライブロックはPFL初参戦。Invictaで3勝1敗、Bellatorで3勝1敗の戦績がある。36歳で6勝4敗。判定勝ちが1度あるのみで、あとはフィニッシュ決着。

組んでケージに押し込んだインドロヴァだが離れるライブロック。ワンツーを入れるインドロヴァだが、ライブロックの左ハイがビッグヒット!インドロヴァ仰向けにダウン!すかさずパウンド!KO!

ライブロック1Rフィニッシュ勝利で6点獲得。決勝トーナメント進出に大きく前身。

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BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#02   アスペン・ラッド エヴェリン・マルチンス ケイラ・ハリソン ジュリア・バッド ダニーロ・マルケス ビアッジョ・アリ・ウォルシュ ブルーノ・カッペローザ マテウス・シェッフェウ マリーナ・モフナトキナ マルティナ・インドロヴァ ラリッサ・パチェコ リズヴァン・クニエフ 東よう子

【PFL2023#02】計量終了 東よう子&マリーナ・モフナトキナ、モハメド・アリ孫も問題なく揃ってパス

【写真】本計量時のマリーナ・モフナトキナと東 (C)PFL

7日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#02の計量が行われている。

PFL2023年シーズン第2週はヘビー級と新設された女子フェザー級の初戦が組まれている。しかし、アスペン・ラッドと対戦するオレナ・コレスニクが 146.4ポンドと計量をパスせず、ファイトマネーの20パーセントをボッシュされラッド戦は実施される。

昨年まで計量を失敗すると、勝っても3Pは手に出来ず-1Pとなるが、今回プレスリリースではリーグポイントから1Pが奪われるという表記になっている。


ケイラ・ハリソンがいない初めての女子シーズン、そのケイラに初黒星を与え昨年の女子ライト級王者となったラリッサ・パチェコは、元Bellator世界フェザー級王者のジュリア・バッドと対戦。

フェイスオフ後にバッドはインタビューで「全ての経験が今に生きている。全ての準備はできているので、私が何者が証明する。ハードな練習をしてきたから15分間動き続ける」と話し、バチェコは「去年の調子を持続し、PFL初の2階級制覇を成し遂げる。それとクィーンと呼ばれるより、チャンピと呼ばれたい。彼女はハングリーで勝利を目指しているけど、私は準備が整っている」とコメントした。

日本から出場する東よう子は、セレモニアル計量でのフェイスオフ後、マリーナ・モフナトキナとしっかりと両手で握手を交わしている。

またアマMMAながらメインカードで組まれたライト級は、モハメド・アリの孫ビアッジョ・アリ・ウォルシュがアイザイア・フィゲロアと対戦。

セレモニアル計量ショーではこの2選手はインタビューを行われおり、アリ・ウォルシュは「地元で全ての力を出しきる。僕はスピードもあって爆発力もあるけど、ただ勝利を目指すよ」と話した。

■視聴方法(予定)
4月8日(土・日本時間)
午前8時00分~DAZN

■ PFL2023#02計量結果

<女子フェザー級/5分3R>
ラリッサ・パチェコ: 146ポンド(66.22キロ)
ジュリア・バッド: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ: 240.8ポンド(109.22キロ)
マテウス・シェッフェウ: 258ポンド(117.02キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
オレナ・コレスニク: 146.4ポンド(66.4キロ)
アスペン・ラッド: 145.6ポンド(66.04キロ)

<アマMMAライト級/5分3R>
ビアッジョ・アリ・ウォルシュ: 155.4ポンド(70.48キロ)
アイザイア・フィゲロア: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ: 260.4ポンド(118.11キロ)
リズヴァン・クニエフ: 249.8ポンド(113.3キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ヌネス: 244.8ポンド(111.03キロ)
モーリス・グリーン: 251.2ポンド(113.94キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス: 249.2ポンド(113.03キロ)
ヨーガン・デ・カストロ: 264.4ポンド(1119.92キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
マルティナ・インドロヴァ: 145.6ポンド(66.04キロ)
アンバー・レイブロック: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
エヴェリン・マルチンス: 145.8ポンド(66.13キロ)
カロリーナ・ソベック: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
マリーナ・モフナトキナ: 146ポンド(66.22キロ)
東よう子: 144.8ポンド(65.68キロ)

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PFL2023#02:オッズ

ラリッサ・パチェコ 1.10
ジュリア・バッド 8.00
ブルーノ・カッペローザ 1.67
マテウス・シェッフェウ 2.30
オレナ・コレスニク 4.55
アスペン・ラッド 1.22
ビアッジオ・アリ・ウォルシュ 1.15
アイザイア・フィゲロア 5.76
ヘナン・フェレイラ 2.85
リズヴァン・クニエフ 1.47
マルセロ・ヌネス 1.40
モーリス・グリーン 3.10
ダニーロマルケス -
ヨルガン・デ・カストロ -
マルティナ・インドロヴァ 1.42
アンバー・ライブロック 3.05
パトリック・ブレイディ 3.80
ミハエル・アンドリサック 1.29
エブリン・マルチンス 1.63
カロリーナ・ソベク 2.38
マリーナ・モフナトキナ 1.19
東よう子 4.85

第2週はヘビー級と女子フェザー級。去年までPFLでもっとも注目されていた女子ライト級の柔道金メダリスト・ケイラ・ハリソンは、当初より連戦となるリーグ戦への出場はしないと決めており、今年は不参加。ライト級からフェザー級に変えて行われる今回のリーグ戦では、昨年の決勝でケイラ・ハリソンにMMA初黒星を与えて100万ドルを獲得したラリッサ・パチェコが大本命となる。

パチェコの初戦の相手は元Bellator女子フェザー級王者のジュリア・バッドだが、バッドは昨年の女子ライト級リーグ戦では0勝1敗(2戦目は負傷欠場)。決勝大会ではフェザー級ワンマッチに出場したが、元UFCバンタム級のアスペン・ラッドに判定負けしており、今回は一番のアンダードッグとなっている。

海外デビュー戦となる東よう子はDEEP JEWELSフェザー級王者だが、本来はバンタム級で、フェザー級では1kg程度の減量となり、体格的に不利(もっとも、他の出場選手にも本来バンタム級で戦ってきた選手はいるが)。層が薄い女子重量級のため、キャリアが少なく実力が不明な選手が多いが、今回の相手モフナトキナは昨年PFLライト級で2勝1敗(1敗の相手はケイラ・ハリソン)と実績を残しているサンビスト。オッズは大差のアンダードッグに。

また、メインカードではアマチュアライト級の試合が組まれており、モハメド・アリの孫・ビアッジオ・アリ・ウォルシュ(24歳・アマチュア戦績2勝1敗)が出場する。

第1試合開始は8日7時半から。速報します。

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【PFL2023#02】東よう子と対戦、キルクリフFC唯一の女子選手マリーナ・モフナトキナが話していたこと

【写真】何か一つのことを究めた人は確かな自信と、独特の落ち着きを持っている(C)MMAPLANET

7日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#02で、東よう子と対戦するマリーナ・モフナトキナと対戦する。

世界大会で68キロ級を6度も制した不世出の女子サンビストは、さらになるコンバットスポーツ界での成功を目指し、MMAに転じた。今回、PFL参戦2年目を女子フェザー級という新しい階級で迎えるモフナトキナ。MMAPLANETでは昨年8月に彼女のインタビューを行っていたが、紹介するタイミングを逸していた。

女子禁制のキルクリフFCでの練習参加が許された唯一の女子MMAファイター、マリーナ・モフナトキナとはどのような選手なのか。当然、東戦に関しては言及されていないが、彼女の人となりとその実力のほどを想像できるよう、ここでインタビューを掲載したい。

東よう子、キャリア最大のタフファイトが待ち受けていることは間違いない。


──マリーナ、6度のサンボ世界王者からMMAに転向した理由を教えていただけますか。

「サンボではもう何もかもやり切って、何か成し遂げることがなくなってしまったの。でもアスリートとして、高いレベルでコンペティションに出場し続けたかった。そしてサンボで成功を収めた選手の次への挑戦ということを考えるとエメリヤーエンコ・ヒョードル、ハビブ・ヌルマゴメドフのような先人がMMAで成功を収めていることが、凄く刺激的だったわ。

私はサンボで最も成功を収めた女性として、MMAにチャンレジをすることを決めたの。ヒョードルやヌルマゴメドフのように成功を収めることが、私のゴールね」

──とはいえ、その両者を含めサンボからMMAに転じたファイターはスポーツサンボではなくコンバットサンボで成功を収めています。彼らは打撃の経験があるだけでなく非常にMMAに近い競技で実績を残している点は、スポーツサンボの頂点にあったマリーナとは相違点があると思われますが。

「全くもって、あなたの言っていることは正しいわ。私は26歳になって初めてボクシンググローブをはめて、打撃の練習を開始した。ゼロからのスタート、それもまた私に最高のやる気を与えてくれたの。

私はサンボで成功したけど、MMA界はサンボとは比較にならないぐらい巨大よ。サンボの世界王者になった時より、ケージの中で戦うと皆が私のことを認識してくれるようになったわ。そういう世界で成功を収めたい。それも私のモチベーションであることは絶対ね」

──そんなマリーナはキルクリフFC唯一の女性ファイターです。ヘンリー・フーフトは選手同士が男女の仲、いえ男女の仲につきもののトラブルを嫌がり、女子を受け入れていませんでした。そんなキルクリフでマリーナはハードトレーニングを積んでいます。

「アハハハハハ」

──ここから車で15分ほどのATTでは原則ドームは男の選手のみ、女子は近くのホテルに部屋を借りるというルールがありますが、多くの女子ファイターが所属しています。なぜキルクリフだったのでしょうか。

「2020年、Bellatorで戦うために初めて米国で練習しようと思ってフロリダにやってきたの。でも、COVID19の影響でどのジムも閉められていて。ATTは既にATTのメンバーになっていてワクチンを接種した選手だけが練習することが可能だった。外国人で新参者の私はトレーニングに参加することはできなかったの。

参加率の下がる水曜午前のレスリングにも参加

あの時、マネージャーから『ロイック・ラジャポフはサンフォードMMA(現キルクリフFC)で練習しているから一緒に行けば良い』と言われ、ロイックと一緒にジムを訪れた。

でもヘンリーには『このジムはまだ女子選手を受け入れる体制が整っていないんだ。男子ばかりで良い練習にはならないよ』と言われて。

それでもヘンリーは試しに練習する機会を与えてくれたの。その次の試合で私は勝つことができ、試合後にジムのコーチ達が私の処遇についてミーティングして……。『MMAは本当に厳しい練習が必要だ。集中力が途切れる要素は省きたい。でも、マリーナはそんな連中と変わらない。本当に必死に練習していた。男女の違いの前にマリーナは一流のアスリートだよ』って言われ、そのままジムで練習をする許可がもらえたの」

──おお、素晴らしい話です。

「私がストロー級やフライ級でなくて、運よく私と同じサイズの選手がたくさんいることも練習できる要因だったと思う。男子選手と練習を続けることは本当にハードだけど、これ以上良い練習は存在しないわ」

──そうはいっても、女子のトレーニングパートナーは欲しくないですか。

「実はATTを離脱したアマンダ・ヌネスと私のフィジカルストレングス・コーチは同じで、彼から『できれば一緒に練習しないか? きっと互いのためになるから』と言ってもらっていて」

──おおっ!!

漢の選手にヒザ十字を極めていた

「でも、私はUFCで戦うことも視野に入れているから、すぐにYesとは言えなくて。

きっと私の去就が定まれば彼女と練習することもあるだろうけど……。男子と女子は体の作りが違うし、女子の練習相手は欲しいとは思っている。もし、彼女と練習できるようになればチャンピオンの精神性なんかに触れる機会ができるわけだから、一緒にトレーニングすることになれば大歓迎ね。

それでも今はキルクリフで十分な練習ができているから。ここいることは間違いないって断言できるわ。男の選手に殴られて、鼻血を流していると怖いモノになしなるから(笑)」

※今回の試合前の調整はロシアで行っていたモフナトキナは、大会後にキルクリフFCに再合流を果たす。そして、今キルクリフには所属ではないがヴィセンチ・ルケのトレーニングパートナーとして──あのヴィヴィアニ・アロージョの姿の見られるそうだ。

──なるほどぉ。PFLは女子ライト級を実施する唯一のメジャープロモーションですが、フェザー級であればBellatorもUFCも試合を組んでいますね。つまりマリーナは今後、フェザー級で戦うことも考えているわけですね。

「もちろん、フェザー級はライト級よりポピュラーで有名な選手も多く、戦える舞台も多いわ。私自身、ライト級よりフェザー級で戦ってきたけどPFLで100万ドルが懸かった試合が組まれるから、今はライト級で戦っているの。私よりずっと大きなケイラ・ハリソンとも戦えて、私の力は示せたと思っている。私はケイラに初めてフィニッシュされなかった選手になったし。

それでも本来はフェザー級だし、Bellatorがベルトに挑戦できる機会を与えてくれるならベラトールで戦うわ。もちろん、UFCで戦えるならそうする。私はケイラと違って、フェザー級で戦うことための減量も特に問題はないから。

同時にマネージャーからPFLも来年はフェザー級のシーズンを組むという話がレイ・セフォーからあったと聞かされているし。PFLは私のMMAファイターとしてのキャリアのなかで、最高の条件を提示してくれたプロモーションだし、PFLがフェザー級を創るなら喜んでPFLで戦い続けたいと思っている」

■視聴方法(予定)
4月8日(土・日本時間)
午前7時30分~DAZN

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【PFL2023#02】モフナトキナとPFL初戦、東よう子─02─「相手は私と似ている。最後は気持ちの勝負に」

【写真】目指せ100万ドル!(C)MMAPLANET

7日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#02で、マリーナ・モフナトキナと対戦する東よう子のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

DEEP JEWELSフェザー級王者の東よう子が日本人女子選手として初めてPFLと契約し、元サンボ世界王者モフナトキナとの初戦に臨む。ジャブ、ワンツー、そしてテイクダウンが中心と、両者のスタイルには共通点がある。柔道出身ながらMMAのテイクダウンを強化して挑む東が語る、モフナトキナ対策とは。


――東選手は柔道時代を含めて、海外での試合経験はあるのでしょうか。

「柔道時代、高校生の時にフランス・ジュニア大会に出たぐらいです。だから海外の試合は、もう20年ぶりですね(笑)」

――PFLはフェザー級リーグ戦に出場します。DEEP JEWELSのフェザー級王座を獲得したあと、前回のダイヤモンドローズ戦はバンタム級契約で試合をしました。これはバンタム級での契約を考えていたのですか。

「マネージャーからは『女子でもバンタム級以上の契約は難しい』と言われていて、正直PFLと契約できるならライト級でもOKだと伝えていました。たまたまフェザー級が始まることになって良かったです。もともとパンクラスではバンタム級で試合をしていましたし、バンタムとフェザーのどちらでも良くて」

――そこまで体重調整は問題ないのでしょうか。

「そもそも海外の環境がよく分かっていなかったんですよね。今までの試合だと、バンタム級で試合をする時は10キロぐらい落としていました。フェザー級だと――現時点でリミットまで1キロを切っているぐらいなので、減量もキツくない。体力を消耗することなく渡米できるので、フェザー級で良かったと思っています。相手はフェザー級からリカバリーして、試合当日はデカくなっているのでしょうけど(苦笑)」

――PFL初戦の相手、マリーナ・モフナトキナは前回PFLに出場したのはライト級でした。もともとはフェザー級の選手ですが、ライト級でも戦えるフレームを持っています。

「そうなんですよね……。試合映像では、実際どこまで大きいかは想像できなくて。とにかく骨格は太そうです。選手としては、KINGレイナ選手に近いタイプなのかなって思います。割と何でもできて、大振りのパンチにサンボの組み技が加わっている。でも、特にビビるようなところはないですかね」

――モフナトキナはKING選手と近いですか。どちらかというと、東選手ご自身に近いと思っていました。

「アハハハ、そうですね。自分にも似ているところがあると思います。周りの人とも『東さんと似ているよね』と言われていました。ストレート系のパンチが強くて、四つで組み、テイクダウンする――」

――そしてレスリングのように足を触るテイクダウンもあり、サンボ式の朽木倒しも繰り出していました。

「テイクダウンの種類は豊富ですよね。投げはもちろん、ダブルレッグもシングルレッグも全部やってくる。ほぼ全ての試合映像を見て、今まで出していたテイクダウンの方法はチェックしてきました。もちろんそのテイクダウン対策もしてきて、試合の作戦の中にも入っています」

――ライト級の試合とフェザー級の試合では、動きも違うかと思います。

「PFLのライト級でやった試合は、明らかに体が重そうでした。一番最近の試合はフェザー級でやっていて、スピードもキレも全然違うんですよ。『おぉ、動けている!』って(苦笑)。ただ、それもどちらが良いのかは分からないですよね。もしかしたらフェザー級ではパンチが軽くなってしまうかもしれないし……。パンチについてはライト級のほうが重そうでした。こればっかりは、実際にやってみないと分からないです」

――一方、モフナキナもライト級のファイターと打ち合えるタフさを見せていました。

「今ロシアや中央アジアの選手って、メチャクチャ強いじゃないですか。気持ちも強いでしょうし――最後は気持ちの勝負になりますかね。ライト級で戦っていたということは、そこで打ち合っても折れない気持ちを持っている選手だと思います。ケイラ・ハリソンを相手に打たれても、打たれても前に出ていて」

――PFL初戦、当日は同じく女子フェザー級の選手たちが集まっています。そのなかで、どのような試合を見せたいですか。

「一発、印象に残るような試合をしたいですね。海外って勝てば次に繋がるし、負けたらそこで終わり――というイメージがあるじゃないですか。リーグ戦だから今回で終わりっていうことはないでしょうけど、次も期待してもらえるような勝ち方をしたいです。ここで認められれば、ずっとその先にも繋がっていくでしょうし。

私自身、今までは『引き分けでも生き延びる』という試合が、なかったわけじゃないです。米国ではインパクトのある勝ち方をしていければいいですね。女子フェザー級だけじゃなく、当日は男子ヘビー級にも負けないぐらいに(笑)」

――アハハハ、当日は女子フェザー級と併せて男子ヘビー級の試合も行われますからね。

「海外の試合って、殴り合っているシーンも多いじゃないですか。私としても、その要素を入れつつ、やっぱり寝技の展開も多くなると思います。いずれにしても、私も相手も、いろんなことを経て辿り着いた試合です。だから次は意地と意地のぶつかり合いになりますよ」

――PFLのリーグ戦は優勝賞金が100万ドルです。今から使い道は考えていますか。

「まだ1試合もしていないのに、そんなの考えられませんよ(笑)。100万ドルって、金額として想像もつかないですよね……キャンピングカーを買って、息子と旅行しますかね。とにかく今は、この試合に勝つことに集中していますから。そして今シーズンしっかり戦い抜くので、宜しくお願いします!」

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【PFL CS2023#02】ビックリ=アナコンダを凌いだモンタギューが、RNCでウッズから一本勝ち

<女子フェザー級/5分3R>
ミシェル・モンタギュー(ニュージーランド)
Def.2R4分45秒by RNC
シャクィータ・アマドー・ウッズ(米国)

ケイラ・ハリソンをセコンドに帯同したモンタギューに、ウッズは左サイドキックを見せる。左カーフから右を伸ばすウッズ、モンタギューも右ローを蹴る。ウッズのリーチアドバンテージにサウスポーの構えのモンタギューは距離を取って戦う。左ローに右を合わせようとしたウッズの圧がモンタギューを上回っている。ワンツーでモンタギューが前に出ると、ウッズが右を返す。

引き続きワンツーを当てたモンタギューがパンチを纏めるも、ウッズも右を打ち返して間合いを取りなおす。近距離での打ち合いは苦手なようにも映るウッズは、左ローにダブルレッグを合わされテイクダウンを許すと、そのままサイドで抑えられる。ハーフに戻したウッズだが、抱える系のガードワークで殴られるとダースに捕えられそうになる。ここは右腕を差し返して絞めを防いだウッズだったが、ケージに押し込まれてマウントを奪われた。

2R、ワンツーで前に出るウッズに対し、モンタギューは距離をとり逆にワンツーで詰める。ローに左を合わせたモンタギューは、頭がぶつかっても怯まず前に出る。逆にリズムが崩れた感のあるウッズはシングルレッグにアナコンダチョークを合わせて後方回転、そのまま絞めていく。パンチでなくリーチを絞めに生かしたウッズは上を取り直し、ギロチンに切り替えようとする。今度はダースチョークに切り替えたウッズは、ここからがぶりに移行するが、モンタギューがボディロックから立ち上がり、レッスルアップ→リバーサルを決める。

千載一遇、初見のチャンスを逸したウッズは、首を抱える形でケージに押し込まれる。ここから背中をマットにつかされたウッズは、必死に肩固めを防ぐも初回に続きマウントを奪われて殴られる。ウッズは背中を見せ、RNCに捕えられる。必死に耐えるウッズだが、パームトゥパームから絞り上げられタップした。

「チョークは十分じゃなかった。呼吸もできていなし、コーナーの指示も聞けたわ」と勝者は語った。


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ジェイク・ポールがPFLと契約、2023年にMMAデビュー戦を予定

YouTuberの教科書 視聴者がグングン増える! 撮影・編集・運営テクニック


 昨年7月にMMA引退を発表したドナルド・セラーニがジェイク・ポールと対戦したいとコメント。ポールのことは評価しているし、トラッシュトークをするつもりはないとのこと。


 それに対しジェイク・ポールは「彼のような老いぼれを殴るのには飽きた」「俺は若いヤツとやりたいが、みんな俺のことを恐れている」とコメントし、否定的です。


 その一方で、ジェイク・ポールはPFLと複数年契約を結んだことをニューヨークタイムズが確認したとのこと。契約条件は不明。ポールは2023年はボクシングとMMAを1試合ずつ行う予定ですが、時期や対戦相手は不明です。PFLはこれまで各階級のレギュラーシーズンとプレーオフを行い、優勝すれば賞金100万ドルを獲得できますが、ポールはレギュラーシーズンには参加せず、新たに設立されるPPV大会を開催するスーパーファイト部門に所属するとのこと。女子ライト級のケイラ・ハリソンもスーパーファイト部門に移籍するそうです。

 スーパーファイト部門は、選手はPPV収入の少なくとも50%が支払われ、試合はESPNとDAZNが配信予定とのこと。UFCはPPV収入、チケット販売、スポンサーなど他の収益源を含めた総収入の20%未満しか選手に還元されていないと言われており、ジェイク・ポールは以前からこのことを批判していました。ポールは「これは、MMAを変え、破壊し、革新し、次のビッグリーグを創造するということだ」とコメントしています。続きを読む・・・
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【PFL CS09&10】CSで女子フェザー級─柔術レヴィ✖柔道シェンダユシュ。ウェルター級はハルク出場

【写真】 ギャビに勝った女✖ワキ固めの危ない女対決。興味深い(C)Zuffa/UFC

2023年のPFL Challenger Seriesの開催とウェルター級及び女子フェザー級で各4試合、16名の出場選手が確定している。

PFL CSはそのものスバリPFLと契約を掛けた大会で、1階級で4試合、その勝者が解説者投票やファン投票によりPFLと契約できる(※掟破りの2選手当確というケースもあるが……。

昨年もレギュラーシーズンと同じ6階級に加え、階級に拘らないデビュー戦大会とラストチャンス大会という8つのイベントが実施され、その場で契約ができなかった選手も後追いでサインできるなど、PFL本シーズンに向けて文字通り登竜門となっている。

ばかりかラストチャンス大会のウェルター級で敗れたクリス・ブラウンは、その後LFAウェルター級王者になるなど、仕切り直しも聞くステージとしてコンテンダーシリーズに近い役割を果たしているともいえる。


今年はfubo SPORTSでの配信、そして全大会がフロリダ州オーランドのユニバーサルスタジオで収録されたPFL CSだが、来年もfuboでのライブ中継は決まっており、現時点で開催地は未発表状態だ。

現状、今年と同じ6階級+2大会が予定されており、事実上PFL CSが行なわれる大会が100万ドルを目指す2023年シーズンの開催階級と見られる。

そういう点で注目されるのは2月3日(金・現地時間)のPFL CS10が女子フェザー級の4試合を用意したことだ。絶対女王ケイラ・ハリソンがまさかの決勝敗退というドラマを生んだ2022年女子ライト級シーズンだったが、そのケイラはファイナル前からさらなる強豪との対戦を求め、フェザー級に転向することを示唆、PFLもUFCからアスペン・ラッドを獲得するなど女子フェザー級の拡充に努めてきた。

そんな女子フェザー級でPFLとの契約を掛けて戦う8人のなかにアマンダ・レヴィの名前が見られる。2021年グラップリング界最大のトーナメント=WNOチャンピオンシップスでギャビ・ガルシアを下し、昨年8月に既にPFL出場しミランダ・バーバーをRNCで下しているレヴィは、2022年女子ライト級シーズンで台風の目になると思われていた。結局、ライト級での出場はなかったが、フェザー級というよりパフォーマンスを発揮しやすい状況で100万ドルを目指す戦いの一歩に踏み出す。

レヴィの対戦相手はナランジャガル・シェンダユシュだ。リオ五輪モンゴル代表で、世界大会では団体戦で銀メダルを獲得したこともある。アジア大会では銅が3階、アジア選手権では金1つ、銀1つ、銅2つと3色のメダルを獲得している。

MMAは昨年3月にデビューして、Mongal FCとLFAでそれぞれ初回フィニッシュ勝利を挙げている。シェンダユシュは柔道時代に立ち技からワキ固めという反則スレスレばかりか、反則負けになる技を得意としてきた。もちろん、反則攻撃だから相手選手は警戒することなく技に入られてしまうわけだが、この立ち関節が認められたMMAでも通用するのか。そこは大いに注目される──レヴィ✖シェンダユシュの柔✖剛対決だ。

また女子フェザー級にはキウイ女子ミシェル・モンタギューが今年に続きチャレンジすることも決まっている。ATT所属、ケイラ・ハリソンや今はチームを離脱したアマンダ・ヌネスに鍛えられたモンタギューはIMMAFなどアマで10勝1敗、昨年のPFL CSでプロデビューしRNCで一本勝ちも契約はならなかった。

2度目の正直、モンタギューはシャキータ・アマドー・ウッズというアマMMAで7秒KO勝ちの記録を持つプロデビュー戦の相手と戦う。

(C)SATOSHI NARITA

女子フェザー級に先駆け1月27日(金・同)にはPFL CS09がウェルター級でとり行われる。同大会の要注目はルーカス・バルボーサだ。ハルクの異名を持ち、柔術&グラップリングで数々の成功を収めてきたバルボーサは今年のPFL CSにも出場が発表されたが、試合はキャンセルされていた。

2018年と2021年のムンジアル決勝をATOSの同門グスタヴォ・バチスタとシェアし金と銀を持つハルクは、ノーギワールズ3連覇、今年のADCCでも88キロ級で2位となっている。ジョージアのイッツォ・バブレイゼと戦うハルクのライバルと目されるのは、Combate GlobalからCFFCウェルター級王者となったエリック・アレキンだろうか。

また他の4大会はどの階級の試合が組まれるのか。そこに日本人選手の出場があるのか──続報を待ちたい2023年のPFL CSだ。

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