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【UFC ESPN42】初回をホルツマンにほぼ完封されても、やるべきことをやり通したグイダが2-1で競り勝つ

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
スコット・ホルツマン(米国)

右に回るホルツマンが、右カーフを蹴る。その腰を動かし蹴りのフェイクから、重いカーフを入れたホルツマンは左ジャブを当てる。グイダは細かいコンビからサークリング、そして前に出るがパンチの距離はホルツマンだ。左ハイをスリップした形でかわしたグイダは左ジャブの伸ばすもケージを背負うようになってきた。

テイクダウン狙いを切られ、頭を振ってのパンチも空を切るグイダ。対してホルツマンはスイッチから左ハイを当てる。大丈夫だというポーズのグイダだったが、今度は左ミドルを蹴られ流れを掴むことはできない。グイダはさらに右を被弾し、左フックにも逆に左で殴られる。細かいパンチからのテイクダウン狙いを切ったホルツマンが、ヒザ蹴りで距離を詰めてフックを振るう。そのホルツマンは左ミドルを入れ、前に出て右を放ったところでグイダの右フックをヒットし初回が終わった。

2R、細かいパンチの交換からダブルレッグでテイクダウン、バックコントロールのグイダは、胸を合わせてスプロールのホルツマンのアッパーを受ける。近い距離での乱打戦で2度目のテイクダウンを決めたグイダは、すぐに立ち上がったホルツマンをケージに押し込む。エルボーを打たれ、顔面をワキの下から叩かれてもダブルレッグを続いたグイダが、ついに大きく肩口に抱え上げてスラムを決める。

スクランブルでバックを許さなかったホルツマンは、シングルレッグも切って距離を取り直す。グイダは左を当てられてもダブルレッグへ。切ったホルツマンは立ち上がって右カーフを入れる。左フックから右ローを決めたグイダは、ステップインにショートのアッパーを受けても回り始めた回転は止まらず、右フックをかわしてバックに回りこむ。ウィザーのホルツマンだが、ヒザをついたホルツマンの押し込みにバックを再び譲り前方に崩される。このままバックコントロールでラウンドを終えたグイダが、イーブンに戻した。

最終回、ホルツマンが前に左ジャブから右ストレート、さらに右フックを振るう。下がってからのダブルレッグを切られたグイダは、ステップインに右を合わされ、足をとりにいくところでも右を被弾。さらに右を受けて動きが一瞬止まったグイダだが、ここからパンチを振って前に出る。ホルツマンも乱されることなく、右をヒットさせる。グイダは右ミドルを入れ、左リードフックに組んでバックに回る。

残り2分を切り、グイダはダブルに切り替えてドライブ。2Rと同じ展開に持ち込んだグイダは、抱える形になったホルツマンを持ち上げて叩きつける。グイダはホルツマンのスイープ狙いにパスを合わせる。サイドで抑えられたホルツマンは、ハーフに戻しつつレッスルアップへ。グイダはバックを狙うが、ホルツマンが許さず正対する。ボディロックからレベルチェンジのグイダは、離れようとして姿勢を乱したホルツマンを倒しきり、最後もスクランブルでバックへ。スイッチを潰し、トップを守ったグイダがボディロック&バックに回り前方へのスラムを狙ったところで時間となった。

ジャッジの裁定は割れたが、グイダが接戦を自らの戦いをやり通しモノにした。


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【UFC ESPN42】バルベレナと対戦、ハファエル・ドスアンジョス「ウェルター級は体を虐めることがない」

【写真】相当に渋さが増してきたドスアンジョス。2008年6月にパンクラスに来日。その5カ月から、14年に渡りオクタゴンで戦い続けてきた (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターで開催されるUFC on ESPN42「Thompson vs Holland」で、ハファエル・ドスアンジョスがブライアン・バルベレナと対戦する。

元UFC世界ライト級王者のドスアンジョスは、近年ではライト級とウェルター級を行き来してキャリアを重ねてきた。黒星が続くこともあった38歳のベテランが、再度ウェルター級で戦う。ドスアンジョスはライト級とウェルター級の両階級で世界のトップと戦い続けてきたキャリアの終盤を迎え、試合までのプロセスをエンジョイすることの大切さを話してくれた。


――バルベレナ戦まで4日、今の調子はどうでしょうか。

「ウェルター級で再び戦うことになって、凄く良い感じだよ。ライト級で戦っていた時のように減量で体を虐めることがないからね。素晴らしいコーチ、最高の練習仲間と一緒にキャンプでやるべきことを完遂できた。やはり減量は体を痛めつける。そこまで体重を落とす必要がないから、ウェルター級だとキャンプの時の体調も良いままだし」

――ダイエット・コンペティションかと思うほど、試合前に体を虐めぬいている選手がいることは絶対ですね。

「そうなんだ。それでは戦うこと以外にストレスを感じてしまう。結果、キャンプをエンジョイできない。僕のように長く戦っていると、試合までの日々を楽しく過ごせるかどうかは凄く大きな意味を持つようになってくる。2つの階級で世界のトップと戦い続けてきたから、僕は自分が何をすべきか分かっている。

前回はライト級で戦って負けてしまった(※7月にラファエル・フィジエフに5RKO負け)けど、何がベストか。それはウェルター級で戦い、試合までのプロセスを楽しむこと。それが今の僕には必要なことで。そうやって過ごした今回のキャンプ自体がハッピーで、家族もフロリダにやってきた。もう、あとは戦うだけだよ」

――ウェルター級で戦うと、対戦相手がより大きいということはないですか。

「確かにウェルター級で戦うと、普通は対戦相手が少し大きい。でも大した問題じゃない。 僕は自分のサイズを知っている。それでも十分に力強く戦うことができるし、キャンプ中も体が一切ストレスを感じていないからフレッシュなんだ」

――かつてはKINGS MMAに所属していたように米国で練習していれば、飛行機での長旅もなく開催地に行けることが多いです。それでもハファエルは1年前からブラジルに戻り、今ではノヴァウニオンで練習をしています。

「米国には10年も住んでいた。去年、ケガをして手術をブラジルで行った時に戻ろうと決めたんだ。練習に関しては何も問題ないし、家族も自分のファミリーと近い距離での生活ができる。だから家族の皆も、この決断を喜んでいたよ。練習も家族との生活も最高だよ」

――そんななか対戦するバルベレナの印象を教えてください。

「パンチが重いタフファイター、喧嘩屋だね。でも、自信はあるよ。MMAを戦うということにおいて、打撃と組み、寝技をよりミックスできているのは僕の方だからね。46戦目、ファンに喜んでもらえる試合をしたい。自分がどれだけできるかを示したうえで、ファンに楽しんでもらいたいと思っているよ」

――38歳、UFCでライト級世界王者にもなったハファエルが、ここまで戦うことにモチベーションをキープできるのはなぜでしょうか。

「今も高いレベルで競いあっているかだよ。僕より試合数の多い選手はいるけど、試合の数よりも誰と戦ってきたのかが重要なんだ。ライト級時代、ベルトを巻く位置でファンに良い試合を期待され、応えることができた。ウェルター級に階級を上げても、同じように世界のトップと戦ってきた。そして、ファンの期待に応えることができたと思っている。UFCでずっとトップ選手と戦い続けることができたからこそ、これからも皆に良い試合を見てもらいたいと思っている」

――SUGでドラルド・セラーニと対戦したように、グラップリング戦にも出場したこともあります。

「あれはちょうど試合がない時期に、5分間のグラップリングとしては高額のオファーだったから出たんだ(笑)。ケガもなかったし、戦える状態にあった。なら断る理由はないからね」

――柔術黒帯のハファエルの格闘技への愛が、そうさせたのかと思っていました(笑)。

「いやあくまでもビジネス。良いビジネスだから、カウボーイと試合をしたんだよ(笑)」

――なるほど(笑)。ズバリ言っていただきスッキリしました。そして、今日は試合前の忙しい時にインタビューを受けてもらってありがとうございました。

「こちらこそ、アリガトゴサイマシタ。土曜日は日本のファンに喜んでもらえる試合をする。そしてまた日本に行きたい。今後は家族と一緒にね」

■視聴方法(予定)
12月4日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マット・シュネル(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
カイル・ダウカウス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ニナ・ヌネス(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
スコット・ホルツマン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
マーク・ディアキーシー(英国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ジョナサン・ピアース(米国)

<女子フライ級/5分3R>
トレイシー・コーテズ(米国)
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ナタン・レヴィ(イスラエル)
ヘナロ・ヴァルデス(英国)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジャスミン・ハウレギ(メキシコ)
イステラ・ヌネス(ブラジル)

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【UFC ESPN42】ノヴァの注目株、マテウス・ニコラウ「ジャパニーズネクタイを教えてくれたのは……」

【写真】Shooto BRからTUF BR→UFC、3勝1敗でフリーとなりBRAVE CF経由でUFCと再契約。その後は3連勝中のニコラウに初インタビューを試みた (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターでUFC on ESPN42「Thompson vs Holland」が開催される。

スティーブン・トンプソン✖ケヴィン・ホランドがヘッドライナーの同大会のメインカードに、フライ級のマテウス・ニコラウ✖マット・シュネル戦が組まれている。名門ノヴァウニオン所属のニコラウは、オクタゴンで通算6勝1敗という戦績を残している。

そんなニコラウは日本的にはワールド──国際的にはジャパニーズネクタイを技のレパートリーに加えている。なぜジャパニーズネクタイなのか。その答えにノヴァウニオンの強さが表れていた。


――今週末、マット・シュネルと対戦します。今の調子はいかがですか。

「バッチリだよ。ファイトキャンプも先週末に終えて、フロリダにやってきた。僕らの言葉でいえばシャベ・ジ・オーロ(chave de ouro)、英語だとゴールデン・キー……黄金の鍵で、ドアを開けることができる──まぁ絶好調だってことだよ(笑)」

──今回の試合の準備は、どこで行ってきたのですか。

「基本的にリオデジャネイロのノヴァウニオンでキャンプを行い、時々サンパウロに行ってアレックス・カルドゥーゾとボクシングの練習をしてきた」

──ジャクソン・ウィンクMMAの所属だった時期があったかと思うのですが、もう米国では練習していないのですか。

「この試合は100パーセント、ブラジルだけで準備してきた。ジャクソン・ウィンクには2016年かな1年ほど練習していた時期がある。それからサンパウロのデミアン・マイアの下で1年トレーニングして、5年前にノヴァウニオンに戻ってきたんだ。僕はもともと18歳の時からノヴァウニオンで練習してきたんだよ」

──ブラジル人ファイターも米国のジムで練習をすることが多いですが、マテウスはなぜ1年で米国から戻ったのでしょうか。

「米国のジムでトレーニングをするのはビジネスとして、試合の機会を手にしやすくなるからだよ。UFCは米国の会社で、イベントのほとんどが米国で開催されている。だからブラジルにいるよりも、チャンスは多い。

でも、僕はUFCと契約しているから自分にとってベストの場所で練習する。それがブラジルであり、またノヴァウニオンに戻った理由だよ」

──ノヴァウニオンで練習をしていれば、北米で練習をする必要もないと。

「練習設備と練習仲間、どちらも強くなるためには欠かせない。でも、どちらが重要かといえば僕はトレーナー、コーチ、練習パートナーの方が設備より大切だ。デデ(アンドレ・ペデネイラス)は米国に負けない規模で、最高のトレーニングセンターを建てている。設備も整っている。それでいてノヴァウニオンは、どこにも負けないトレーニングパートナーがいてくれる。特に軽量級はスバ抜けているよ。どんなスタイルの相手と戦うことになっても、ノヴァウニオンのなかで特定の選手を選んで対策練習ができるからね」

──技術的な質問を1つさせてください。マテウスは過去に2度、ジャパニーズネクタイで一本勝ちをしています。MMAの決まり手として、ハーフガードで相手を固定するのでなく、スプロールするようにダースチョークを仕掛ける選手が圧倒的と多いと思うのですが、マテウスはなぜジャパニーズネクタイを選択しているのでしょうか。

「僕のリーチはそれほど長くないというのが、理由の1つだよ。ダースよりジャパニーズネクタイの方がセットしやすいんだ。もちろん対戦相手の反応を見て、ダースチョークにに移行することもある。ハーフガードに対して、どういう風に動いて来るのか。それ次第だね。ジャパニーズネクタイはレオナルド・サントスから習ったんだ。さっきトレーニングパートナーの方が設備より大切だと言ったのは、そういうことなんだよ。

あの時、僕は練習は休みでノヴァウニオンで他の選手の練習を見学していたんだ。そうしたらレオ・サントスが、ジャパニーズネクタイを教え始めた。彼は僕に合っているからジャパニーズネクタイを教えてくれたわけではなくて、他の選手に指導しているのを僕がたまたま見て、次のトレーニングセッションからトライするようになった。あの技術を知っている練習仲間がいて、それを他のパートナーに教えていたから僕はジャパニーズネクタイをフィニッシュホールドに加えることができたんだ」

──なるほどぉ。ではマット・シュネル戦、どのような戦いをしたいと思っていますか。

「全ての領域で、自分の力を発揮して勝利を掴む。どんな状態でも相手がミスをしたら、そこをつく。マット・シュネルがスタンドでミスをすれば、そこにつけこむ。グラウンドでミスをすれば、寝技でつけこむ。そしてファンの皆には、僕が世界のトップ……もっともっと高く飛ぶことができることを示したい」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「ノヴァウニオンの選手たちは、日本のMMAの歴史の一部になっている。デデ、ヴィトー・シャオリン、レオナルド・サントス、マルロン・サンドロ、ドゥドゥ・ダンタス、ジョズエ・フォーミガ、皆、日本で戦ってきた。 

日本の素晴らしいファンの前で戦うことは、僕にとって夢の1つなんだ。日本の豊かな文化に触れたい。ノヴァウニオンのレガシーを継承し、ノヴァウニオンの皆のように日本のMMAの歴史の一部に僕もなりたいと思っている」

■視聴方法(予定)
12月4日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN42対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マット・シュネル(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
カイル・ダウカウス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ニナ・ヌネス(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
スコット・ホルツマン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
マーク・ディアキーシー(英国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ジョナサン・ピアース(米国)

<女子フライ級/5分3R>
トレイシー・コーテズ(米国)
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ナタン・レヴィ(イスラエル)
ヘナロ・ヴァルデス(英国)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジャスミン・ハウレギ(メキシコ)
イステラ・ヌネス(ブラジル)

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o UFC アーノルド・アレン キック クレイ・グイダ ボクシング

UFC281:第10試合・ダン・フッカー vs. クラウディオ・プエレス

ライト級。フッカー12位。

シティキックボクシング3人目のフッカー。勝ったり負けたりだったフェザー級からライト級に上げると水を得た魚のようになり7勝1敗で一気にランキング入り。が、ポイエーに判定負けすると、チャンドラーにKO負け、現王者マカチェフには1Rキムラで一本負け。フィジカルで優位のあるフェザー級にまたもや落としたが、初戦でランキング7位のアーノルド・アレンに1RKO負けし、すぐライト級に出戻ってきた。

TUFラテンアメリカ3準優勝のプエレス。TUF優勝したマーティン・ブラボーが本戦で3連敗で1勝もできずにリリースされたのに対し、プエレスはUFCデビューから5連勝で、ランカーとの対戦までこぎつけた。5勝のうち、判定勝ちが2回で、一本勝ちが3回だが、3回ともすべて膝十字という膝十字マスター。前回は大ベテランのクレイ・グイダ相手にテイクダウンを奪われたが、下から三角・オモプラッタを仕掛け、最後はまたも膝十字で1R一本勝ち。

ジャブで牽制するフッカー。プエレスも牽制の打撃。蹴りを軽く放っていくフッカー。プエレス間合いに入れず手が出ない。プエレス今成ロール。足に絡みついた。内ヒール狙い。足を四の字フックしてディフェンスしたフッカー。なおも膝十字を狙うプエレス。内ヒールから膝十字へ。が、ズレていて極まらず。上を取ったフッカー。パウンドを入れるが、自ら立ってスタンドを要求。ブレイク。プエレスまたいまなりロール。フッカー離れてかわした。右を当てたフッカー。詰めていくとプエレス自ら転がって引き込み。ホーン。

1Rフッカー。

2R。プエレスタックル。切られた。フッカーがジャブから右ハイ。右を当てた。プエレスタックルに入るが切られる。パンチで出たフッカー。プエレスまたタックルに行くが、バックステップされて組み付くことも出来ない。またタックル。今度は足首をキャッチしたが、フッカー片足でこらえるとギロチン。プエレス自らしゃがみこみ引き込むが、フッカー放して立つ。プエレスまたタックル。また足首をつかんだが引き抜かれる。またアンクルピック。フッカー足を引き抜いた。またシングルレッグ。がぶったフッカー。脇腹に肘を入れて立つ。前蹴りを腹に入れたフッカー。プエレス効いたのをごまかすようにタックル。切られる。フッカー腹に前蹴り。効いてまたしゃがみこんだプエレス。レフェリー止めた。

タックルが全く通用しなかったプエレス。1Rは今成ロールの奇襲から攻めたが、2Rはノーチャンスだった。引き込むにしても、もっとしっかりタックルに入ってからでないと厳しい。

勝ったフッカーは上機嫌で2月のオーストラリア大会出場をアピール。

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MMA o UFC   アーノルド・アレン クレイ・グイダ ジェイリン・ターナー ダン・フッカー ブラッド・リデル

11.12『UFC 281』でダン・フッカー vs. クラウディオ・プエレス、ブラッド・リデル vs. ヘナート・モイカノ


 UFCが11月12日にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催する『UFC 281: Adesanya vs. Pereira』でダン・フッカー vs. クラウディオ・プエレスとブラッド・リデル vs. ヘナート・モイカノのライト級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 フッカーは3月の『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』でアーノルド・アレンに1R TKO負けして以来の試合。5年4ヶ月ぶりのフェザー級での試合でしたが、1試合でライト級復帰です。最近5試合の戦績は1勝4敗ですが、UFCライト級ランキングでは現在13位です。

 プエレスは4月の『UFC Fight Night 205: Lemos vs. Andrade』でクレイ・グイダに1R膝十字固めで勝利して以来の試合で5連勝中。

 リデルは7月の『UFC 276: Adesanya vs. Cannonier』でジェイリン・ターナーに1Rギロチンチョークで敗れて以来の試合で2連敗中。

 モイカノは3月の『UFC 272: Covington vs. Masvidal』でハファエル・ドス・アンジョスに判定負けして以来の試合。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFN205   クラウジオ・プエレス クレイ・グイダ

【UFN205】衝撃!! クラウジオ・プエレス、腕十字→オモプラッタを防いだグイダをヒザ十字で一蹴!!

<ライト級/5分3R>
クラウジオ・プエレス(ペルー)
Def.1R3分01秒by ヒザ十字
クレイ・グイダ(米国)

左ジャブを伸ばし、左ローを蹴るグイダ。サウスポーのプエレスは左ハイを放つ。組んだグイダがシングルレッグ。肩を押し込んでトップを取り切ると、プエレスはオモプラッタかあ三角絞めをセットする。ヒザを腹に押し付けるグイダは、腕十字に切り替えら左腕が伸びる。

グイダが懸命に腕を抜きにかかると、プエレスがオモプラッタに戻る。体を跨いで腕を抜いたグイダがだが、殴りにいくところでプエレスはハーフから左を足を取って、前方に煽りヒザ十字を速攻でセット、グイダは即タップし、プエレスがUFCで3度目なとるヒザ十字での一本勝ちを決めた。

「皆、良かった? 南フロリダに移り住んで人生を変えた。ジムで人を殴りたくなくて、いつもこういう練習をして来た」と勝利を振り返り、「UFC、スペイン語の解説者にしてくれ」と話した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFN205   アマンダ・レモス イケ・ビジャヌエバ クラウジオ・プエレス クレイ・グイダ シャルル・ジョーダン ジェシカ・アンドレジ ジョーダン・ライト マネル・ケイプ マフクアンドレ・バリユー マルチン・プラチニオ メイシー・バーバー ランド・バンナータ

【UFN205】計量終了 マネル・ケイプ欠場大会。グイダ、ジョーダン✖バンナータ、ライトに注目

【写真】ケイプ欠場、グイダの試合を愉しみたい(C)Zuffa/UFC

22日(金・現地時間)、23日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX で開催されるUFN205:UFN on ESPN+63「Lemos vs Andrade」の計量が行われている。

女子ストロー級のアマンダ・レモスとジェシカ・アンドレジのブラジリアン対決がメインの今大会──イベント2日前にマネル・ケイプが禁止薬物トリナボル使用に絡み欠場が決定、スムダーチーとの試合がキャンセルされるという事件が起こっている。

MMAPLANETでは現地の火曜日に両者の個別取材を行っていたが──ケイプは「スムダーチーは距離を取りたがるけど潰して殴り、テイクダウンも決めて勝つ」と話していた。一方、スムダーチーも「僕の持ち味は散打で養った距離のコントロール。ケイプは僕に近づくことはできないし、そのタイミングでATTでトレーニングしてきたレスリングで上を取る」と話しており、距離がどうなるのか楽しみだっただけに非常に残念なケイプの転落劇だ。


日本のファンにとっては目玉カードが消滅した今大会。クレイ・グイダ✖クラウジオ・プエレスに続き、注目したいのはシャルル・ジョーダン✖ランド・バンナータのフェザー級戦と190ポンド契約戦のジョーダン・ライト✖マフクアンドレ・バリユーか。

勝ち負けを繰り返しているジョーダンだが、外を取って正面で相手の攻撃を受けないことを念頭に、右ヒザや右ストレートを果敢に打ち込む。結果、この果敢さが裏目に出てパンチを被弾してしまうことも少なくない。つまり彼の試合は、ローラーコースターファイトになりやすい。一方のバンナータはジョーダンがかわそうとする右を主武器に、打たれても前に出るタイプだ。

両者揃っていつ当てて、いつ被弾するか。圧を掛けても、攻撃を受けてはいけない位置まで攻め込む傾向もあり、予想が難しい一戦となる。

一方、キャッチウェイト戦となったライトとバリユーの一戦──、ライトも勝ち・負けをオクタゴンで繰り返しているファイターだ。ライトの格闘技いや武術歴は豊富だ。彼によると極真と松濤館空手をあわせたような養秀会空手を学び、12歳からはイノサント・アカデミーへ。シラット、カリ、ジークンドーに取り組んできた異色のファイターだ。

しかもバランス感覚をシラットで身につけたというライトは、ジークンドー流のワンインチ・パンチをMMAで狙うと公言している。そんな夢のようなファイトが世界の最高峰で可能なのか。もちろん、ほぼほぼ無理だ。それでもライトは、UFCで2勝2敗という結果を残している。ジョーダンは3勝3敗1分け──UFCで五分の戦績を残している選手の実力のほどを確認したい2試合、だ。

■視聴方法(予定)
4月24日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN205計量結果

<女子ストロー級/5分5R>
アマンダ・レモス: 115ポンド(52.16キロ)
ジェシカ・アンドレジ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ: 154ポンド(69.85キロ)
クラウジオ・プエレス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー: 125.5ポンド(56.92キロ)
オンタナ・デラロサ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクサンドル・ロマノフ: 240.5ポンド(109.08キロ)
チェイス・シャーマン: 249ポンド(112.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン: 144.5ポンド(65.54キロ)
ランド・バンナータ: 146ポンド(66.22キロ)

<190ポンド契約/5分3R>
ジョーダン・ライト: 190ポンド(86.18キロ)
マフクアンドレ・バリユー: 188.5ポンド(85.5キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドワイト・グラント: 170.5ポンド(77.34キロ)
セルゲイ・カンドスコ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ: 205ポンド(92.99キロ)
イケ・ビジャヌエバ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
アオリーチーラン: 136ポンド(61.69キロ)
キャメロン・エルス: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
プレストン・パーソンズ: 170ポンド(77.11キロ)
エヴァン・エルダー: 170ポンド(77.11キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マルチン・プラチニオ: 205ポンド(92.99キロ)
フィリッピ・リンス: 205ポンド(92.99キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ディーン・バリー: 170.5ポンド(77.34キロ)
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)

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お蔵入り厳禁【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:2月:ジム・ミラー✖ニコラズ・モッタ─02─

【写真】その生きる様子を眺めるだけで、心が豊かになれる。そんなジム・ミラーだ (C) Zuffa/MMA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年2月の一番=19日に行われたUFN201からジム・ミラー×ニコラズ・モッタ戦を引き続き語らおう。

<月刊、水垣偉弥のこの一番:2月:ミラー✖モッタPart.01はコチラから>


──狙い通りに、と。

「そこを完全に狙っていたかどうか。ジム・ミラーの打撃の精度だと分からないですが、結果的だろうがそうなったのは凄いことです」

──今のMMAは常にアグレッシブに戦う姿勢を見せる戦いに変化しつつありますが、基本的に間を置くことが許される数少ないコンバットスポーツでした。加えて修得する技術も多く、選手寿命も自然と長くなる。改めて38歳です。ジム・ミラーは。

「でもUFCですからね。そこが嬉しいです。ジム・ミラーが勝つと、古くからのMMAファンが盛り上がります。クレイ・グイダ、レオ・サントスに並ぶモノがあります。彼らが勝つとタイムラインがざわつく、それが個人的に嬉しいです。とはいえここで勝つということは関脇とまでいかなくても、前頭の上の方の相手が次戦では用意されます」

──それがUFCです。

「どんな相手との試合が決まるのか。楽しみであり、厳しいなという気持ちはします(苦笑)。UFCでこれだけキャリアを積んでいると、生活の心配なんてないでしょうし、『できるだけUFCで試合をしたい』と言っていますよね。

楽しめている。生活が懸かっているのと、楽しめるのは違います。それと大金を手にしてダメになるファイターもいるじゃないですか。要はお金がモチベーションの。ただミラーのように成功を収めても、きついのに次、次へと挑戦するのは根本的にMMAを楽しめているからですよね」

──子供4人に食事を創らないといけないから──と試合後のインタビューで言うのも素敵です。

「格好良いです。自分が出来なかったことをジム・ミラーはできている。憧れでもあります。僕の場合は子供が生まれて、穏やかになってしまった……そういう面はありました。

僕もMMAが好きだし、楽しいし。できれば長く続けたいというのがありましたけど結果が出なくなってしまって……KO負けも多くなってしまった。だから引退を決めたのですが、ジム・ミラーはやり続けている。

僕は続けたいけど、『もう、やっちゃいけない』という気持ちになりました。練習が100パーセントできないなら、試合に出ることはできない。最後はそういう感じになっていました」

──原稿を書くのは逃げ道を創れますけど、MMAファイターは違いますよね。休むと落ちて、相手に食われますしね。

「100じゃない状況、気持ちで試合を戦っている時に、過去の試合中には一度もなかった『シュン』となってしまったらどうしようと怖かったです。自分に対して残念で傷つくだろうなと。そんな風になるぐらいの覚悟しか持てなくなるなら、もう辞めようって思いました」

──試合が怖くなっていきましたか。若い頃は全く平気だったじゃないですか。

「年を取ると入場直前に『いなくなりたい』とか(苦笑)。最後の方はそうなります。怖くなかったものが、怖くなる。それは身を引くきっかけにはなりますね。当然、人それぞれだとは思います。若い頃から怖くて、それを克服して。勝った時の気持ちが何よりも優るから続けられる人もいるだろうし。ミラーもどういう心境で戦い続けることができるのか、それは彼に聞かないと分からないです」

─ジム・ミラーは10年以上、同じフィジカルコーチに見てもらっている。殴る、蹴る、極めるという練習より憂鬱になりがちがトレーニングを20代の時から同じ人物の指導を受け続けるというのも凄いことだと感じました。

「その辺りが長く続けることができる秘訣かもしれないですね。フィジカルコーチが同じというのは凄いです。試合が日常になっているのか。僕にとって試合は非日常の勝負を賭けるところでした。

ただ柔術とグラップリング、タイ人のムエタイとか毎月戦うことができる。そういう感覚をミラーは持てているのかもしれないですね。僕はそういう感覚は持ち合わせていなかったです。何カ月かに1回、その瞬間に研ぎ澄まされた感覚で戦う。

だから試合の時は100の状態でいること。できることを全部やって100で挑む。そういう風でいた。逆に日常になれば、80とか90でも戦い続けることができるのかもしれないです。それが日常──準備が整うかどうか、気持ちが創れるかどうか。その部分が、日常なら上下するのは当然なので。そうやって試合に出ているから、試合を楽しめるのかと思います。

それをUFCでやっているんです。チャンピオンでなく、ずっと平幕で。十両まで落ちないから、UFCで戦い続けている。UFCのチャンピオン、メインイベンターで活躍し続けるって立派です。ただ一般人としてジム・ミラーのような人に憧れます」

──一般人?

「あぁ、でも若い頃は自分は特別だと思っていました

──そりゃあ無類のハードパンチャーですから。

「でも米国で戦うようになって、ほんのちょっと人より優っている。ほんの少しの特別具合……『いや普通だな、俺』って考えるようになりました。普通にどこにでもいる人。でも、この中に入るとむしろ弱い方だっていう感じになっていました。

だからジム・ミラーもそうですが、僕のなかではフランキー・エドガーから特に影響を受けました。エドガーって特別ではないですよね。でも気持ちと技術で勝ち、チャンピオンになった。僕と同じ普通の人間なのに」

──あのう……水垣さんは普通じゃないですよ。特別ですよ。そうでないと、他の日本人選手がMMAを続けられなくなってしまいます(笑)。

「アハハハハ。ありがとうございます。でもあの輪に入ると……」

──あの輪に入ることができる……それが特別なんです。

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FPG03 MMA クレイ・グイダ ビリー・クゥアンティロ

【FPG03】グラップリングでもクレイ・グイダはクレイ・グイダ。パスを狙い続けクゥアンティロに競り勝つ

<ウェルター級/8分1R>
クレイ・グイダ(米国)
Def. Decision
ビリー・クゥアンティロ(米国)

会場人気が素晴らしく高いグイダは、シングルレット着用+しっかりとビンタを受けてマットに上がる。レスリングシューズ着用のグイダの低い姿勢からのダブルレッグを切ったクゥアンティロが、押し返してマットサイドへ。グイダが落ちそうになると、身をていしたレフェリーのシャオリン・ヒベイロが、ステージから転落する。

素晴らしいレフェリングに助けられたグイダがシングルから、クゥアンティロを抱え上げる。ギロチンで下になったクゥアンティロは頭を抜かれたガードに。足を抜きにかかるグイダは、ニーシールドを内側から取るもクゥアンティロがフルガードに戻す。グラップリングマッチでも、動きを止めないグイダのパス狙いにクゥアンティロが三角を仕掛ける。立ち上がり、臀部を押して防いだグイダは、担ぎパス狙いからクレイドルを応用し足を一本抜く。

クゥアンティロもフルガードに戻しボディロックも足をきかせていく。そこにスタックパスを合わせるグイダがパスを決めるとハーフでバック&シートベルトへ。腰をずらして足を戻したクゥアンティロはクローズドガードを取るが、疲弊が目立つ。それでもクゥアンティロはオモプラッタからゴゴプラッタ、グイダが反応して潰す。

場外際からスタンドでシングルに出たグイダは、スプロールしたクゥアンティロをファイアーキャリー気味に持ち上げる。クゥアンティロもバックを狙うが、結果はガードを強いられる。残り1分、ハーフのグイダは、立ち上がって足をさばいてパス狙い。許さないクゥアンティロは三角を仕掛ける。足をまたいでパスを狙い続けたグイダは、最後に三角狙いに対し頭を抜くと、バックを取りつつ肩固めで抑え込みタイムアップに。

ジャッジは上から仕掛け続けグイダを支持――グラップリングでも、らしさを失わないグイダが動き勝ちし、「2021年は良い1年だった。2022年をベストの年にしたい。ビリーQとの対戦は典型的なレスラー×MMAファイターの試合だった。彼は本当に危険なファイターだったよ。この試合はTVで見ても超エキサイティングな試合だっただろう。こういう試合を実現させてくれたビリーQに感謝している。レスリングが僕の人生を救ってくれた。最高のスポーツだ。レスリングに感謝だ」と話した。


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MMA PRIDE Special UFC UFC144 クレイ・グイダ フランキー・エドガー ベンソン・ヘンダーソン 中村倫也

【Special】月刊、生粋MMA人・中村倫也を創ったこの一番:2012年2月26日、ベンヘン✖エドガー

【写真】2万円の席でライブ観戦したUFC JAPANにより、中村の目指す頂が決まった (C)MMAPLANET

フリースタイルレスリングで世界選手権5位、U23世界選手権優勝、輝かしいレスリングでの戦績を誇り2020年4月にMMA転向──2021年LDH martial arts所属となった中村倫也は、物心がついたころからシューティングジム大宮→PUREBRED大宮でMMAに触れて育った。

26歳ながらMMAファン歴20年以上、プロデビューから5カ月しか経ていないが、常に傍にあったMMAに関する知識量は半端ない。そんな生粋MMA人、中村倫也が養成される血肉となったMMAの試合を振り返ってもらう当企画──月刊、生粋MMA人・中村倫也を創ったこの一番──がスタート。

その第1回は2012年2月26日に開催されたUFC144から、中村のUFC志向を絶対化したUFC世界ライト級選手権試合=ベンソン・ヘンダーソン✖フランキー・エドガー戦について語らおう。


──倫也選手に取材させていただいていると、プロMMAキャリア5カ月にも関わらず、MMAへの造詣が20年選手のように深いです。

「ありがとうございます(笑)。やっぱり、子供の頃からずっと見てきたので」

──ワールドクラスのレスラーがMMAに転じたのではなく、ピュアMMAファイターがたまたまフリースタイルレスリングが世界レベルで強かった。そのように結論づけました(笑)。

「いやぁ……そういってもらえると、嬉しいです(笑)」

──そんなジェニュインMMAファイター中村倫也の肉付けとなった一番を今月から1試合ずつ挙げて頂き、MMAの愉しみ方を深掘りしていきたいと思います。その第1弾の試合は何になるでしょうか。

「ベンソン・ヘンダーソンとフランキー・エドガーのUFC世界ライト級タイトルマッチです。2012年2月(※26日)のUFC JAPANのメイン、初めて生で観戦したUFCで高校2年の時だったと思います。

僕は実家から高校(花咲徳栄高校)に1時間ほどかけて通っていたので、さいたまスーパーアリーナにUFCが来るということは地元にUFCがやって来るという感じでした。

生まれてからずっと『PRIDEのチャンピオンになる』って言い続けていたのに、小学6年生の時に急になくなって。『じゃぁ俺はUFCを目指したら良いのか』という想いにはなっていたので、情報量は少ないですし、視覚に訴えられたり、空気感を知るということができず、現実味がなかったです。

そこで初めて会場でUFCを見て、まずその雰囲気に驚きました。外国人のお客さんが凄く多くて。だから、余計に本場のUFCという感じが2012年の大会ではしました」

──確かに。PPV大会だけあって日本在住ばかりか私の知り合いでもフィリピン、香港からUFCを観戦するために日本にやってきたというケースも複数例見られました。

「これが世界なのか……PRIDEとは明らかに違っていて、あの時に時代の流れを高校生ながら感じたんだと思います。しかも試合内容が……エドガーはヒット&アウェイが、今より顕著で。改めて見直しても角度とか距離の創りが尋常じゃないんですよね」

──弱冠、右の勢いが過去のポイントメイクを完全に成し遂げていた頃より強くなっていたかと。

「あぁ右のオーバーハンドを当てに行っていたかもしれないですね。そういうエドガーに対して、ベンヘンが下がりながらカウンターを合わせると時と、テンカオで迎え撃つという2つの対応で距離感を狂わせていた。あのセンスは凄まじいですね。当時はエドガーの勝ちだろうって思っていた試合なんですけど、今ではベンヘンの巧さが優っていたということがいえるんじゃないかなぁと思える試合です」

──個人的にはベンヘン……というか、どの選手が使っても同じなのですが、スタンドでバックコントロールを取られり、がぶられた選手が掌をマットにつけてヒザ蹴りを顔面に貰わないようにする行為に明らかな劣勢という定義が欲しいな、と思うんです。

「あぁ、ルールを使って身を守るってやつですよね。マジで分かります。それと同じ感じなのが、ハーフで抑えて前腕のフレームで頭を抑えて殴ろうとすると、横を向いて後頭部を見せるヤツがいて。『なんや、それ』みたいな。

劣勢でルール使って、殴れないようにしているだけで、そんなの格闘技じゃないだろうって思うんですよ。ああいうディフェンスは反則でなくても、明確な劣勢として欲しいです」

──そこも踏まえて、巧妙とも取れるのですね。

「ベンヘンには上手いところがありますよね。太腿を殴るとか、ちょっと想像の枠を超えた攻撃を仕掛けたり。そういう部分は自分も参考にしています」

──あと、あの髪の毛を振り乱していると、どうにもベンヘンの方がよく動いているという錯覚をジャッジに与えているのではないかと。クレイ・グイダもそうですが。

「あぁ、本当だ。そうですよね。ベンヘン・グイダ効果ですね、アハハハハ。躍動感を髪を振り乱して表している。ソレ、本当ですよ。ジャッジも目は奪われますし、互角だったらジャッジがベンヘンの6-4を取ってしまう。それ、あるッスね(笑)。ベンヘン・グイダ効果は空振りでも、加点される。いやぁ、ありますよ(笑)。

そうやって考えると、MMAの進化は凄まじいので今のMMAとは違ってはいるのですが、それでも学べるところがあって」

──あの時点で北米MMAの最先端の攻防が見られました。特に真っ向勝負でないけど、真正面から最高峰の技術を駆使していてた。

「素晴らしい距離感、テイクダウンとディフェンスがありながら、最後の最後にはこういう戦いになるのかということを見せてくれましたね。どうしてもライトなファンには技術力が高度化すると、理解が困難な部分って出てくると思うんです。

MMAはそこが顕著なんですけど、そういう高度な攻防を見せてくれたベンヘンとエドガーが、最後はバチバチに殴り合う。技術の粋を集めた先のハート、僕もそういう試合がしたいです」

──あの試合でUFCは日本で根付くかと思われたのですが、翌年からPPV大会ではなくなり……。

「日本仕様になっちゃいましたよね。ヴァンダレイ・シウバ✖ブライアン・スタン、マーク・ハント✖ステファン・シュトルーフ、五味さんとディエゴ・サンチェスと。分かりやすくなったけど、それが何を意味するのか分かる……そういう人が増えたと思います。結局、外国人のファンがグッと減ってしまって。

ステーキから寿司になってしまったような。僕にとってはUFCを目指すという原点、それがベンヘン✖エドガーの試合でした。あの日の夜から、寝る時にイメージするものは完全に金網の中に変わったんです」

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