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45 MMA MMAPLANET o UFC キック クァン・リー クリス・グティエレス

【UFC ESPN91】バシャラットの代役クァン・リーをグティエレスが距離のコントロール&カーフで破る

<バンタム級/5分3R>
クリス・グティエレス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
クァン・リー(ベトナム)

ジャビット・バシャラットの代役でスクランブル発進となったクァン・リー。掛け率-575というフェイバリットのグティエレスはワンツーから左フックをかわして、右ローを蹴る。グティエレスはジャブから右ローを入れ、クァン・リーの右オーバーハンドをかわす。左ミドルのフェイクを見せるグティエレスは、その右ミドルを放つとキャッチされてテイクダウンを許す。ハーフで抑えたクァン・リーに対し、左腕を差して立ち上がったグティエレスが間合いを取り直す。

グティエレスは右ロー、クァン・リーは右ミドルから左ローを蹴る。クァン・リーの踏み込みに即座に反応するグティエレスが右カーフを続ける。追い切れず、カーフを受け続けるクァン・リーは懸命に追いかけるが、グティエレスはサークリングを駆使。それでも残り10秒を切ってクァン・リーは、右カーフをキャッチしてテイクダウンを決めた。

2R、クァン・リーもカーフを蹴り、グティエレスの右カーフに右を合わせようとする。さらに左ミドルも蹴ったクァン・リーは誘うファイトに転じたか。遠い距離で右ミドルハイのクァン・リーだが、グティエレスはカーフを蹴る。パンチでなく組みで近づいたクァン・リーが、バックに回る。ケージに指を掛けそうになるグティエレスに注意が入る。何度かリフトしたクァン・リーは、前かがみになったグティエレスの背中に飛び乗った

シェイクして落とそうとしたグティエレスだが、ヒザをつきグラウンドに持ち込まれる。腰をずらしたグティエレスに対し、クァン・リーはバックにこだわらずトップを選択してエルボーを落とす。グティエレスの十字狙いを担いでパスしたクァン・リー、すぐに足を戻されると腰を上げてパンチを落とし時間に。

最終回、間合いを測る両者。クァン・リーが左リードフック、グティエレスはここも右カーフだ。クァン・リーの踏み込みに左フックを入れたグティエレスは、左右に回ってタイミングを伺う。クァン・リーは右ミドルをキャッチするが、グティエレスが足を抜いてテイクダウンを阻む。グティエレスも組みで距離を詰めて、カーフを蹴り込む。クァン・リーがサークリングのグティエレスを追いかけて右のカウンターを被弾する。

残り1分、スピニングバックキックを見せ、カーフを続けたグティエレスが右を決める。残り20秒のクリンチの展開で、グティエレスが引き込みを選択しタイムアップに。

初回のカーフとTDのどちらが評価されるか、結果はジャッジ3者とも29-28でグティエレスを支持した。


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【UFC ESPN61】スピヴァクと再戦、マルチン・ティブラ「バウンサー時代の武器は背の高さ(笑)」

【写真】インタビュー中に本人も言っているように、本当い温厚な人柄が伝わってきた(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN61「Tybura vs Spivac 2」。メインはイベント名にあるようにマルチン・ティブラとセルゲイ・スピヴァクのヘビー級戦だ。
Text by Manabu Takashima

カラテ、キック、柔道、サンボ、柔術、MMAと格闘技全般が盛んなポーランド人ファイターのティブラは、既に8年間もUFCに継続参戦している。バウンサーから柔術家、そしてMMAに転じた自身の歴史とポーランドMMA界の現状をティブラに訊いた。


――マルチン、セルゲイ・スピヴァクとの対戦が土曜日に迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「調子は最高だよ。ポーランドでキャンプを終え、しっかりと準備が整った状態でファイトウィークを迎えることができた。全ての点で、問題はないよ」

――3月のタイ・ツイバサ戦ではUFCで戦うようになって8年で、初めて一本での勝利でした。

「凄く嬉しかったよ。MMAを始める前に柔術をやり込んでいたけど、UFCでは8年もサブミット勝利を挙げることができなかったからね」

――ところでマルチンはポーランド人ファイターですが、KSWを経ずにUFCファイターとなりました。国内ナンバーワン・プロモーションを経ずして、世界の最高峰にたどり着いたキャリアをどのように思っていますか。

「ポーランドにおけるMMA人気は、KSWを抜きにして語ることはできない。ただ、僕は初めてMMAクラスに参加した時は、MMAが何かも知らなかった(笑)。2008年の話だけど、ポーランドの多くの人もMMAが何か分かっていなかったはずだよ。

そういう状態からKSWは15年ほど掛けて、凄い人気を獲得したんだ。今ではヨーロッパにおいてKSWは最も大きなMMAプロモーションの一つだし、ポーランドは最もMMA人気が高い国と言えるよ。KSWに通じるローカル大会も数多く行われているし、多くの若い選手が育っている。これからUFCファイターも、もっともっと生まれるはずだ。今も成長過程にあるからね」

――MMAを知らなかったマルチンですが、柔術がベースというのはどういう経緯で始めたのでしょうか。

「僕は当時バウンサーだったんだ。クラブで一緒に働いていた人間がMMAのトレーニングを始めて、でも実際は柔術の練習をしていたんだ。その彼に誘われて僕も柔術の練習を始めるようになり、すぐに夢中になった。

柔術の練習をしていた5年間で数多くのトーナメントに出場した。ポーランド選手権で優勝し、ヨーロピアンで3位になっている(2012年紫帯ウルトラヘビー級)。柔術やっていて、自然とMMAの練習をして試合に出るようになったんだ」

――バウンサーということは、腕に自信があったわけですね。

「僕がバウンサーになったのは、体が馬鹿デカかったからで。そのころの僕の武器と言えば、背の高さ(笑)。体が大きいから、バウンサーの役目が務まったんだ。正直、全く戦闘という部分では何もスキルは持ち合わせていなかった。全くね(笑)。ただ大きなヤツだ。でも、体の大きさでハッタリをかまし続けることができたんだよ(笑)。

ただ柔術を始めてからは、スキルという部分では色々なことができるようになってはいた。でも、バウンサーという仕事を全うするうえでマーシャルアーツで磨いた技術を使おうと思ったことは一度もなかったよ。

マーシャルアーツの技術は、そういうところで使うモノじゃない。基本的に僕はおとなしい性格だし、フィジカルとパワーだけでバウンサーの役目は十分に果たせた。だからバウンサー時代には、テイクダウンをして制圧するということは1度もなかったよ」

――承知しました(笑)。

「それとさっき言われたKSWを経なくて、UFCファイターになったという話だけど、MMAを戦うようになっても自分がUFCと契約できるなんてことは一切夢見ることもなかった。全く現実味がなかったしね。

KSWで戦っていないのは、オファーされなかったからだよ(笑)。アマからプロデビューし、5連勝したときにKSWの関係者から「凄く将来性があるのは認める。でも、現時点では興味がない」と言われた。その時にM-1 Globalからオファーがあって契約を結んだ。

KSWで戦う機会がなかったことに関して、後悔することはないよ。M-1 Globalを経てUFCにファイターになれた。素晴らしいキャリアが詰めたと思っている」

――KSWのポーランド国内での知名度は抜群です。国内で知名度が上がることを目標として、UFCを目指さない選手も出てくるのでしょうか。

「このスポーツは本当に複雑な状況が絡み合っている。そういうなかで、色々な機会や条件を考慮してそれぞれが判断しているんだ。そして、誰もがそれぞれの夢を持ち、実現のために厳しい毎日を生きている。

ただUFCはポーランドの全てのファイターの夢に違いない。KSWは素晴らしいプロモーションで、KSWで活躍することで国内で知名度が上がり、スポンサーを得ることができる。その状況でUFCから声が掛かれば、誰もが『YES』という返事外を用意しているとは思えないよ」

――その夢の舞台で既に8年間に渡り活躍しているマルチンは、4年前にスピヴァクを下しています。その相手とこのタイミングで再戦することに関して、どのように思っていますか。

「今、僕が選択できるオプションがこの試合だけだった。他のヘビー級ファイターは既に試合がブックされていたから。もちろん頂点に近い位置にある選手との試合を望んでいた。それでもファイトはファイトだ。UFCが決めた対戦相手を拒むことは決してない。対戦相手を選り好みすることはないし、UFCのオファーには『Yes』としか言ったことはないよ。どの試合でも最高の試合をするよう努力することが、僕のなすべきことだから」

――前回の試合ではスピヴァクの投げを2度潰し、テイクダウンを1度奪ってコントロールを続けて勝利を潰しました。スピヴァクはフィニッシュ率が高い選手で、マルチンは正直をいえば判定勝ちが多いです。そういうなかで土曜日はどのような戦いを見せたいと思っていますか。

「僕はMMAに必要なスキルを満遍なく身に着けている。そして、結果的に判定勝ちになっても常に初回からフィニッシュを狙っている。それがMMAファイターを選んだ人間にとって、ベストなシナリオだから。前回のタイ・ツイバサ戦みたいにね。今回はそれは変わらない」

■視聴方法(予定)
8月11日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFC ESPN61対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
チャペ・マリスカル(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・バーロウ(米国)
ニコライ・ベレテンニコフ(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
クリス;・グティエレス(米国)
クァン・リー(ベトナム)

<女子バンタム級/5分3R
ヤナ・サントス(ロシア)
チェルシー・チャンドラー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハラランポス・グリゴリユウ(キプロス)
風間敏臣(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホサ(ブラジル)
パニー・キンザッド(スウェーデン)

<ヘビー級/5分3R>
カール・ウィリアムス(米国)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ヤルノ・エレンズ(オランダ)
ユーゼフ・ザラル(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ステファニー・ルシアーノ(ブラジル)
タリタ・アレンカ(ブラジル)

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45 AB DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep06 LFA MMA MMAPLANET o UFC アテバ・グーティエ キック クァン・リー パンクラス ボクシング 内藤由良

【DWCS S08 Ep06】内藤由良、5勝1敗(1RKO×4)のカメルーン人ファイター=アテバ・グーティエ戦決定!!

【写真】覚悟を持って、サクッと入りたい(C)MMAPLANET

先月18日にパンクラスから発表があったミドル級KOP内藤由良のDana White’s Contender Series出場、その日時と対戦相手が決まった模様だ。
Text by Manabu Takashima

会場は当然ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで、日時は9月17日(火・現地時間)。コンテンダーシリーズ第6週で内藤と戦う相手はカメルーンのアテバ・グーティエになり、サインを済ませている。


グーティエは戦績5勝1敗のファイターでベースはボクシング、カメルーン代表として五輪を戦うポテンシャルを持っていたといわれている。しかし、彼は五輪への夢をカメルーンに置き、英国マンチェスターに向かってMMAファイターとして活動を始める。

日本国内にも名が通っている大会だと、昨年6月にセルビアで行われたTitan FCに出場し初回に左ハイを決めてKO勝ちを収めている。キャリア5勝のうち、4試合が初回KO勝ちで、1敗は判定負ける。MMAに関しては昨年12月以来9カ月振りとなるが、6月にエジプト・カイロで行われたサンボ・アフリカ選手権コンバットサンボ88キロ級で準優勝に輝いている。

4人参加のトーナメント初戦では右ストレートから返しの左フックで一発KO勝ちしたグーティエだが、決勝はすぐに場外に出て打撃戦に付き合わないモロッコ人選手の抑え込みに至らない小外刈りと、場外に出る小外刈りで計6Pを献上し敗れた。

MMAでの1敗もテイクダウン狙いで削られており、グーティエは組みに課題が残っているのは明らかだ。とはいえ、キャリア唯一の黒星も初回にバックを制してRNCを狙い、パウンドを続けて疲弊した結果であり、コンバットサンボでも積極的に組みからパウンドを繰り出していた。

この組みでも戦うという意志が、グーティエの打撃の質量を高くしている。間違いなく内藤にとって、グーティエのパワーは過去に実戦で経験していない領域になるはずだ。そんな打撃の圧を嫌った結果のテイクダウンの仕掛けだとアッパーを狙われ、切られると強烈な勢いを持つヒザ蹴りが待っている。

内藤とすればグーティエは打撃戦をやり合う必要はないが、打撃戦に付き合い可能な限りグーティエの攻撃を見極めてから、組んで削っていきたい。そうすれば2R、3Rになるとグーティエはスタミナを切らし、パウンドアウトやバックを制しての絞めという──コンテンダーシリーズに欠かせないフィニッシュ勝利も見えてくる。

内藤が絶対に犯してはならないのは、ワンツーに真っ直ぐ下がり、上体が伸びること。その瞬間、グーティエはハイキックで襲い掛かって来る。グーティエがワンツーを貴重なのは絶対だ。このワンツーのツーは、ストレートの場合とフックの場合がある。直後のハイ狙いも、デフォルトと捉えて良いだろう。頭を狙う蹴りは内藤の体が伸びても、ダックでかわそうとしても軌道を変えて蹴り抜いて来る。

内藤は角度を前後だけでなく、左右のステップが欲しい。ワンツーをかわして──ではなく、ワンツーと同タイミング、もしくはその前にダブルレッグ、シングルレッグでグーティエを捕まえたい。それにはパンチを被弾しても倒れないという覚悟が内藤には必要になってくる。

なお同大会にはLFAで活躍している米国在住ベトナム人ファイター=クァン・リーも出場し、豪州のアーロン・タウと対戦することも決まっている。

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45 AB DWCS DWCS S08 F1 LFA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase345 Road to UFC UAEW UFC YouTube   アリ・カラダギィ アンソニー・ドリリッチ アン・トゥアン・ホー アーセグ カイ・カラフランス クァン・リー コ・ソクヒョン ショーン・オマリー ショーン・ガウシー ショーン・シェルビー ジャマール・ヒル スティーブ・アーセグ ダナ・ホワイト チャンネル パンクラス ペイトン・タルボット モンテル・ジャクソン 中務修良 内藤由良 木下憂朔 猿飛流

【DWCS S08】Must Watch!! パンクラスがミドル級KOP内藤由良のコンテンダーシリーズ出場を公表

【写真】人生を賭けた一発勝負、痺れる展開になってきた(C)MMAPLANET

18日(水)、パンクラスが公式YouTubeチャンネルで「内藤由良選手がUFCに挑戦! 内藤選手は、ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ2024に出場することが決まりました。詳細は追って発表されますが、一足先にパンクラスでの軌跡をご覧ください!」と公表した。
Text by Manabu Takashima

6月30日(日)のPancrase345のメインで、2年3カ月振りの実戦を戦ったミドル級KOP内藤。キルクリフFC所属のディラン・オサリバンの代役アリ・カラダギィを相手に、1R1分52秒でマウントからのエルボーでTKO勝ちを収め、改めてUFCを目指すことを宣言していた。


LFA、UAEW、TUF出演など実現しそうで流れたUFCへの道が、結果的に内藤にとって最上の形で歩を進めることになった。Dana White’s Contender Series=DWCSは、その名の通りダナ・ホワイト、ショーン・シェルビー、ミック・メイナードというUFC首脳の前の行われる御前試合で、1年に10大会が火曜日の夜にUFC APEXで実施される。

1大会=5試合というフォーマットで、UFCとの契約が審査される真剣勝負の場だ。2017年からスタートしたコンテンダーシリーズからは既にショーン・オマリーとジャマール・ヒルがUFCの頂点に立っている。そんなUFCに直結する今年の登竜門は8月13日にスタートし、10月15日まで10週に渡って鎬が削られる。

既にEp01とEp02&Ep04は5試合が決定しており、第3週と第5週は3試合が埋まっている状況だ。あとは第9週と第6週で1試合が決まっているがEp07 、08&10は5試合全て10人のスポットが空いたままなので、これらの週に内藤の雄姿が見られることになるだろう。

アジア勢にとってUFCとの契約を賭けた戦いはRoad to UFCが並行して開催しされているが、従来はフライ級からライト級、今年はフェザー級までの3階級しか実施されず、事実上ミドル級の内藤には、アジア勢で競い合ってUFCへ進むというルートは存在していなかった。

事実今年のシーズン8では既にEp01のウェルター級戦で中国のJCKウェルター級王者ティン・ワン、Ep4では韓国Angel’s FCウェルター級王者のコ・ソクヒョンと、中量級のアジアン・ファイターの出場が決まっている。

(C)LFA

広義でアジア系でいえばLFAで戦うベトナム人ファイター(アリゾナ州在住)のアン・トゥアン・ホーが第1週のフライ級に、同じくLFAからチャンスを掴んだクァン・リーも米国に住むベトナム人選手だ。

また、ここでこのカードを組むのか──と豪州のMMAファンが歯ぎしりをしつつ、注目せざるを得ないのがEp09で決まったショーン・ガウシーとアンソニー・ドリリッチのダウンアンダー対決だ。

ガウシーはHEX FSフライ級王者で、今年の5月に中務修良を右クロスで一蹴している。対してEternal MMAフライ級王者ドリリッチは3月に猿飛流を2Rに、6月には1Rでマックス・リアリをKOしている。しかも今、豪州MMA界ではHEX FSとEternal MMAがドメスティック大会#01の称号を得るために、チャンピオンの引き抜き合戦を繰り広げるなど、骨肉の争いを展開している。

とはいえ破壊力十分の右を持つガウシー、必ず当たる左の持ち主ドリリッチが、わざわざコンテンダーシリーズで戦う必要があるのか。なんせガウシーは戦績9勝1敗で5KO勝ち、ドリリッチは8勝1敗で4つのKOと2つの一本勝ちを誇っており、揃ってUFCが求めるフィニッシャーだ。

恐らく両者は8月18日にパースで行われるUFC305出場に標準を合わせていたはず。加えていえば、2人ともカイ・カラフランスとスティーブ・アーセグの両者のうち、どちらかが欠場となればショートノーティスで母国でオクタゴンに足を踏み入れる気持ちでいることも間違いない。

UFC側として、両者ともその力があるからこそ、8月でなく10月にガウシー×ドリリッチの試合を組んだとしか考えられない。

日本からは2年前の木下憂朔に続き、内藤が挑戦することで注目度も上がるに違いないDWCS S08だが、内藤以外の出場ファイターも状況としては、ガウシー×ドリリッチ戦ほどお膳立て揃っていなくても、世界中から人生を賭けて集まって来る。それらの戦いが熱い激闘にならないはずがない。

それらの戦いから明日のショーン・オマリー、ペイトン・タルボット、モンテル・ジャクソンが生まれる可能性が高い。日本のMMAファンにとって、2時間のコンパクトな大会ということも含めて、DWCSはマストウォッチと断言できる。

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45 LFA LFA181 Report クァン・リー ティオル・タン ブログ

【LFA181】米国内東南アジア対決は、クァン・リーが左フックでティオル・タンをKO

<バンタム級/5分3R>
クァン・リー(ベトナム)
Def.1R2分47秒by KO
ティオル・タン(ミャンマー)

リーがジャブを伸ばし、タンが返す。タンの右ローに左ミドルを蹴ったリーが逆にローで姿勢を乱す。鋭い左ミドルハイを見せたリーはリードフックから、ボディと顔面にパンチを散らす。タンもワンツーで前に出て、右カーフを効かせる。リーは右ハイから左ハイ、タンも左ミドルを連続で蹴っていく。続いてフックの欧州から、右ストレートをリーがヒットさせる。下がったタンが右フックを返す。と、リーの右ストレートに左フックを狙ったタンだったが、そこに左フックを打ち抜かれ後方に倒れる。

鉄槌を狙ったリーをレフェリーが制し、勝負が決した。キャリア8連勝としたリーは「自分の力に疑問を持っていたけど、僕はKOもできる。レッツゴー!! (ストップが早い?)分からない。僕は鉄槌を落とそうとした。そうなったらえげつないことになっていたよ。(映像を見て)ストップは早くない」と話した。


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45 AB LFA LFA181 MMA MMAPLANET o ONE UFC アイザック・トムソン アイマール・ヘルナンデス アンジェロ・ロブレス イゴール・シケイラ キック キベディ・ゴードン クァン・リー コディ・デイヴィス ティオル・タン ハシャーン・フヒト ユライア・フェイバー

【LFA181】複雑すぎる背景の暫定フライ級戦。東南アジア対決=リー✖タン&豪州のトムソンにも注目!!

【写真】暫定フライ級王座決定戦は、リカバリー合戦でもあるかのようなシケイラとヘルナンデスのカツカツ計量(C)LFA

5日(金・現地時間)、ミネソタ州プライヤーレイクのミスティックレイク・カジノホテルでLFA181「Siqueira vs Hernandez」が開催される。
Text by Manabu Takashima

同大会のメインではイゴール・シケイラ×アイマール・ヘルナンデスのLFA暫定フライ級王座決定戦が組まれている。もともと同大会ではLFAフライ級王者エドゥアルド・シャポリンが、ヘルナンデスの挑戦を受ける予定だった。


しかしシャポリンの負傷を受けて、一度はヘルナンデスがジョーダン・ハリスとヘッドラインを戦うことが決まったももの、ハリスまでが負傷欠場となってしまう。

時を同じくしてフライ級タイトルコンテンダーのシケイラは、1週間前のルイビル大会でケヴィン・フェルナンデスと再起戦を行う予定だったが、フェルナンデスも同大会の負傷欠場が決まった。

フライ級ファイターの連続負傷欠場という異常事態を受けてLFAでは、昨年6月にコディ・デイヴィスとの王座統一戦に敗れたシケイラの試合を1週間後にスライドさせ、フェルナンデスとの暫定王座を組むこととした。

シケイラはキャリア9勝2敗、KO勝ちが3試合で一本勝ちが4試合というウェルラウンダー。ややクラウンチングの構えながら、跳ねあがるようなハイキックやクリンチの状態で一瞬のジャンピングギロチンを仕掛けるなど、瞬発系の動きを信条とする。

対してヘルナンデスはアマチュア時代にはフェザー級でも戦っていたファイターで、元はルーファスポート所属だったが、チーム・アルファメールに移籍。ユライア・フェイバー率いるA1 Combatで5勝0敗の戦績を残し、通算7勝ながら負け知らずの選手だ。

倒されずに打撃を入れるフェルナンデスの馬力と、一瞬の爆発力が武器のシケイラの一戦は、フライ級特有のスピードは当然として、パワーという一面が鍵を握るタイトル戦になるやもしれない。

またセミのバンタム級戦はベトナムから米国に移り住んだクォン・リーと、ミャンマー系のティオル・タンというアジア系同士のマッチアップとなった。グラップラーと思いきや、プロ7連勝目の勝利をハイキックで飾ったリーに対し、タンはONEでデビューし6試合(※1試合はNC)をアジアで過ごし、1年4カ月前にLFAで北米デビュー。その後はルイジアナ・ベースのAll in Combatで2勝1敗をキャリアを積んでLFAに戻ることになった。

人種のるつぼ米国にあっても、珍しい東南アジア系対決が今度どのようにバンタム級戦線に影響を与えることになるか。

またコメイン前にアルファメール所属、豪州の若馬アイザック・トムソンが出場。タイトル挑戦権獲得王手となろう5連勝を賭けてコンテンダーシリーズ・ベテランのハシャーン・フヒトならぬシャヒーン・サンタナと戦うフェザー級の一戦も注目だ。


■視聴方法(予定)
4月6日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass

■LFA181メイン対戦カード

<LFA暫定フライ級王座決定戦/5分5R>
イゴール・シケイラ(ブラジル)
アイマール・ヘルナンデス(米国)

<ライト級/5分3R>
クァン・リー(ベトナム)
ティオル・タン(ミャンマー)

<フェザー級/5分3R>
アイザック・トムソン(豪州)
シャヒーン・サンタナ(米国)

<バンタム級/5分3R>
アンジェロ・ロブレス(米国)
キベディ・ゴードン(イスラエル)

<バンタム級/5分3R>
サントス・ヴェルディネス(米国)
キーガン・ウィットベック(米国)

<ミドル級/5分3R>
ウェズ・シュルツ(米国)
アドランド・ベンソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アルヴィン・ヘインズ(米国)
ジャスティン・スミス(米国)

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45 LFA LFA174 MMA MMAPLANET o   クァン・リー コディ・ピーターソン

【LFA174】クァン・リーが、左ハイからピーターソンを65秒パウンドアウト!! 「ベルトだよ!! レッツゴー!!!」

<140ポンド契約/5分3R>
クァン・リー(ベトナム)
Def.1R1分05秒by TKO
コディ・ピーターソン(米国)

ジャブを伸ばす両者。左ミドルを蹴ったクァン・リーにピーターソンが右フックを返す。近距離の打ち合いで、クァン・リーの右フックでマウスピースを吐き出したピーターソンだが、ヒザ蹴りを入れる。さらに首相撲からヒザを決めたピーターソン。ここでレフェリーがブレイクを命じ、ピーターソンがマウスピースは装着しなおす。

再開後、クァン・リーのダブルレッグをピーターソンが切って打撃の間合いへ。直後にクァン・リーの左ハイがピーターソンを捕え、動きが止まったところにラッシュをかける。そのまましゃがみこんだピーターソンを見てレフェリーが試合を止めた。

7連勝としたクァン・リーは、「テイクダウンを狙ったけど、上手く防御された。次? ベルトだよ、レッツゴー」とシャウトした。


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45 AB LFA LFA174 MMA MMAPLANET o ONE UFC キック キーガン・ゲンリック クァン・リー コディ・ピーターソン ジャコビー・ジョーンズ タン・リー

【LFA174】カンでも、タンでもない。キャリア7連勝を目指すクァン・リーは淡泊なサブミッション戦士

【写真】決して孤独のグルメに出ている人ではない(C)LFA

12日(金・現地時間)、ミネソタ州プライヤーレイクのミスティックレイク・カジノホテルでLFA174「Jones vs Gennrich」が開催される。
Text by Manabu Takashima

北米MMA界のNCAA、そして最大のフィーダーショーの2024年イベント第1弾がミネソタ州のネイティブアメリカン・ディストリクトのカジノで行われる。メインはLFAライト級選手権試合=王者ジャコビー・ジョーンズ✖挑戦者キーガン・ゲンリックの一戦。ジョーンズは昨年9月のコンテンダーシリーズで敗れてUFC行きを逃して以来の再起戦となる。


そんな同大会にはプライヤーレイクとは大都市ミネアポリスを挟んで、北へ50キロ弱離れたブルックリンパーク在住というご当地ファイター=クァン・リーが出場し、コディ・ピーターソンと対戦する。

プロMMA戦線は6勝0敗でLFAでは5勝0敗、バンタム級戦線のトッププロスペクトといえるリーは、その名が示す通りホーチミン郊外ビエンホア生まれで、米国に移り住んだベトナム系ファイターだ。米国在住のベトナム系MMAファイターといえばカン・リー、そしてタン・リーが有名だが、彼もまたリーの姓を持つ。

とはいえカン・リーが散打、タン・リーがテコンドーのスペシャリストであるのに対し、クァン・リーはキックとBJJがベースのグラップリング系ファイターだ。ミネソタ切っての名門ミネソタ・マーシャルアーツ・アカデミー=ザ・アカデミーでグレッグ・ネルソンの指導を受けてきたクァン・リー。

カリやジークンドーをマスターし、エリック・パーソンの盟友ともいえるシュート・ファイターの先駆けであるネルソン門下生は5年に渡るアマMMAファイター生活を経て2021年9月、30歳を迎える1カ月前にプロデビューを果たした。

ウェルラウンダーではあるが、どちらかといえばグラップリングより。しかもテイクダウンから上を取るというよりも、テイクダウンされて下から上を取り返す術に長けている。それレッスルアップやスクランブルではなく、一旦ガードポジションを取り、下からのサブミッションの仕掛けでリバーサルを完成させる。

しかもクォン・リーはニアサブミッションにあっても、粘られると簡単に他の技に移行する独特なスタイルの持ち主だ。今や瞬発力&スタミナ時代に突入しつつあるMMAにあって、しっかりとポジションを取り、サブミッションを狙いつつ固執しない。それでも寝技でドミネイトし、最終ゴールはサブミッションというフィニッシャー=クァン・リー。今時のこのスタイルで無傷の7連勝を達成できるのか注目だ。

■視聴方法(予定)
1月13日(土・日本時間)
午前11時~UFC Fight Pass

■ メイン対戦カード

<LFAライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ジャコビー・ジョーンズ(米国)
[挑戦者]キーガン・ゲンリック(米国)

<140ポンド契約/5分3R>
クァン・レェ(ベトナム)
コディ・ピーターソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブン・アスプルンド(米国)
ビリー・レイ・ヴァルデス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ウェズ・シュルツ(米国)
モーリス・モリス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ケンドラ・マッキンタイア(米国)
ジェイド・シーリー(米国)

<バンタム級/5分3R>
アダム・アイサ(ナイジェリア)
デヴァンテ・シーウェル(米国)

The post 【LFA174】カンでも、タンでもない。キャリア7連勝を目指すクァン・リーは淡泊なサブミッション戦士 first appeared on MMAPLANET.