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【パンクラス】雑賀“ヤン坊”達也 久米鷹介と再戦決定!

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 9月29日に立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 347。既に好カードが連発中ですが、その中でも極上なのは雑賀“ヤン坊”達也(DOBUITA)×久米鷹介(ALIVE)のライト級タイトルマッチでしょう。

両者は2021年12月の王座統一戦で対戦済み。1Rにパンチの交差から雑賀がフックでダウンを奪って久米をKO寸前に追い込んだシーンが秀逸。ばったりと倒れた久米の姿が今だに忘れられません。完全に雑賀が勝ったかと思いきや、久米が奇跡的に回復。2Rにテイクダウンを奪うとバックチョークから腕十字に切り替えて逆転の一本勝ちを飾っています。2021年パンクラスのベストバウトと言ってもいいでしょう。

そんな両者の再戦。雑賀はパンクラスで無双の強さを見せつけてライト級王座を戴冠。勢いに乗って参戦したRoad To UFCではキ・ウォンビンとの壮絶な打撃戦の末にTKO負けを喫しましたが、ライト級の日本人選手の中では群を抜いたストライカーなのは間違いなく、今なら逆転しても不思議ではないでしょう。

対する久米は39歳。さすがにピークは過ぎた感はありますが、1年振りの復帰戦となった粕谷優介との試合ではグラウンドを制圧して判定勝ち。寝技に持ち込んだ時に安定感は相変わらずで、テイクダウンディフェンスに難のある雑賀にとっては天敵と言ってもいいでしょう。

久米はスタンドの打ち合いを避けてテイクダウンを狙うのは確実。雑賀は凌いで凌いでキレ味鋭い打撃を打ち込みたいところ。試合から2年半が経った事で両者のパワーバランスが変わっているのか、変わっていないのか。前戦ばりの激戦を期待します。
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【ZFN01】韓国でキム・サンウクと対戦、佐々木信治「6年前のことがあるからこそ、後悔のないように」

【写真】元UFCファイタでーZFNプロモーターのコリアンゾンビと、今年4月Ring Championship会場にて (C)SHINJI SASAKI

29日(土・現地時間)、韓国はソウル・ソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で「Z-Fight Night01」が開催される。コリアンゾンビことジョン・チャンソンがプロモートするこの大会で、佐々木信治がキム・サンウクと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

佐々木が韓国で戦うのは、2017年7月のアマチュシン・フーヘンフウ戦以来7年振り。翌2018年5月、北京でバオ・インカンと戦った佐々木は大怪我を追い、長期ブランクを余儀なくされる。そして2021年2月にグラジエイターで復帰した佐々木は「やり残したこと」としてTORAOとRIZINに出場し、最後の一つ——再び韓国で戦う機会を実現させた。佐々木が韓国での戦いにこだわる理由と、キム・サンウク戦について語る。


もう一回、韓国で応援してくれる人たちの前に戻りたい

――ZFNでキム・サンウクと対戦することが発表された時、驚きとともに「そうだったのか……」という想いもありました。佐々木選手の中では再び韓国で戦うということに、ずっとこだわっていたのですか。

「そうですね。Road FCで怪我をしてから……正確に言うと怪我をしたのはRoad FCの北京大会ですけど。ただ、そこで怪我をしたから、ということではなくて。Road FCで自分の格闘技キャリアが変わったというか、ステップアップできた気がするんです。何より韓国の人たちが僕のことを応援してくれていて。

最後が韓国で試合をしたわけではない。北京で大怪我して、韓国に戻ることもなく格闘技のキャリアがそこで一度ステップしてしまいました。もう一回、韓国で応援してくれる人たちの前に戻りたいという気持ちは、ずっと持っていました」

――韓国で応援してくれる人たちというのは、たとえばSNSのDMなども来たりするのですか。

「メッチャ来るんですよ。インスタライブをやったりすると韓国の方が入ってきてくれて、日本語と英語と韓国語が入り混じって大変なことになっています(笑)。その中で『また韓国で試合をしてほしい』と言われることも多くて」

――DEEPからBlack Combatで戦う大原樹理選手も同じような状況であると聞きます。

「あぁ、大原選手も韓国で人気が高いみたいですね」

――ZFN01の会場となる高麗大学校のファジョン体育館は、今年1月のBlack Combatで大原選手が戦った会場です。現地で取材しましたが、大原選手が入場してくると大声援が起こっていました。ちなみに佐々木選手は、ハングルを読むことができるのですか。

「それが全然読めないんですよ……。翻訳アプリを利用して回答したりしていました」

――2021年にグラジエイターで復帰して以降、ずっとRoad FCをはじめ韓国のプロモーションと交渉していたのでしょうか。

「復帰した時点では交渉していなかったです。というより、本格的な交渉は今までずっとしていなくて。まず復帰した時は、自分がどこまでできるか分からなかったですし。でも韓国で試合をしたいという気持ちが消えずに残っていたので、SNSとかでアピールしていました。すると韓国の団体からもお話が来るようになって。

あくまで自分が韓国で試合したいというだけで、できるかどうかは分からなかったです。あくまで韓国のプロモーターが僕を呼んでくれるかどうかで。そんな中で少しだけ『もう韓国で試合はできないかもしれないなぁ……』とは思っていました。RIZINでも負けてしまいましたしね。ただ、その後も練習し続けていたので良かったです」

――試合の話が来たのは、Road FCに限らず?

「はい。Road FCからも話はもらっていましたけど、なかなか話がまとまらなくて。そうしたら今回、ジョン・チャンソンの大会から話をもらい、第1回大会ということで出させてもらおうかと決めました」

――SNSでアピールしていたら韓国にも届く、とは凄いお話です。

「アハハハ、確かに。Road FCは関係者の連絡先を知っていたので、やり取りは続けていたんですよ。Road FCは『佐々木選手の引退試合を組みたい』と言ってくれて。嬉しいけど、まだ引退は――」

――ということは、このキム・サンウク戦も最後ではない、と。

「それは、どうなんですかね……」

――もちろん怪我もあり、体がもつかどうかの問題はあります。本人の気持ちとしては、いかがですか。

「気持ちですか。それは正直……、……、怪我をした時にベッドの上で『自分が格闘技でやり残したこと』を挙げていました。その時に挙げていたことの中で残っているのは、韓国で試合をすることだけです。だから、今回の試合が終わってみないと何とも言えなくて」

――MMAを続けられるものなら続けたい、気持ちはあるのですね。

「ファイターなら、その気持ちは誰もが持っているんじゃないですかね。だから今も長く続けている選手がいて、自分も復帰して……。だけど、どこかで最後を決めないといけないという気持ちもあります。『最後なんて決めなくていいよ』という意見もあるとは思いますよ。だけど自分の場合は他の選手と少し違っていて」

――というと?

「僕は格闘技を始めた時から道場長だったじゃないですか」

――はい。当時でいうところの格闘技サークルから始めて、本格的に練習していくために自身でBURSTを立ち上げました。

「でも現役の間は道場生の練習も見ながら、どうしても自分の練習がメインになってくるじゃないですか。試合前は特にそうなりますよね。でも最近はウチの若い選手たちも頑張って、結果を出してきている。だから自分の練習よりも彼らの練習に比重を置いたほうが良いのかな、っていう気持ちも芽生えてきています」

――ご自身だけでなく、國頭武選手や古賀愛蘭選手も韓国で試合に出場しています。

「そうなんです。もう自分のやりたいことが終わるのであれば、ずっと僕を支えてきてくれた教え子の試合に力を入れてあげたいとも思っています。RING Championshipのトーナメントも8月ぐらいに準決勝を開催したい、という話もありますし」

相手が殴ってくるなら、殴り合ってブッ倒してやる

――今年4月に國頭選手と古賀選手の試合に同行した際も、現地でファンから声をかけられたりしたのですか。

「ありましたね。ジョン・チャンソンも控え室まで会いに来てくれて。一緒に写真を撮って、今回の試合について話をしました。その時はキ・ウォンビンも来てくれて――今回の試合、最初はキ・ウォンビンと対戦する予定だったんですよ」

――えっ!? そうだったのですか。

「Road FCで何度か同じ大会に出ていたこともあって、キ・ウォンビンは昔から知り合いだったんです。4月の会場では『今回は敵になっちゃうね』なんて話をしていて。でもその後にキ・ウォンビンがRoad to UFCのワンマッチに出ることが決まり、今回はキム・サンウク選手と対戦することになりました」

――その前に昨年12月のグラジエイターで田中有選手がグスタボ・ショーマン・ウーリッツァーに勝利し、佐々木選手の持つ同ライト級王座に挑戦するという流れもありました。

「実はその頃にちょうどRoad FCとコンタクトを取っていていたんですよ。櫻井(雄一郎グラジエイター会長)さんには、自分が韓国で試合をしたい理由も説明して――櫻井さんもRoad FCを優先させてくれました。結局Road FCは決まらず、今回のZFNで戦うことになりましたけど、韓国で勝ってもう一度ベルトの防衛戦について話をしたいです」

――話を戻すと、韓国での試合が発表されると現地のファンからも反応はありましたか。

「驚いた、という感じのメッセージが来ましたね。バオ・インカン戦は北京で、韓国で試合をしたのは2017年だからもう7年前で、改めて『そんなに経っていたんだな』と実感がわきました。何より『7年も自分のことを待ってくれていたんだ』と思って」

――愛されていますね。

「本当に嬉しいです。7年間も韓国で試合をしていない自分のインスタライブに参加してくれる人がいて。しかも日本語が分かるわけでもないのに」

――しかし今回も敵地で強豪と対戦する。6年前の大怪我のことは頭をよぎりませんか。

「それはね、ありますよ。今回だけでなく復帰してから毎試合……。敵地で試合となったら『また同じことになるかも』と思ったりもします。この試合が決まって、周りからも『頑張って勝ってきてね』とは言われることは少なくて、ほとんどの人が『無事に帰ってきて』と」

――……。

「もちろん自分も不安はあります。でも僕の中では、その不安よりも『韓国で試合ができる』という嬉しさのほうが若干上回っていて」

――周りから心配されるのは、キム・サンウク戦が決まったあとにSNSで「これで悔いなく死ねる」とか書くからでしょう。6年前のことがあるのに。

「あぁ、それは……(苦笑)。6年前のことがあるからこそ、自分も後悔のないように生きたいと思って。今はただただ、周りの人の優しさが身に染みています」

――なるほど。では対戦するキム・サンウクの印象を教えてください。

「ウェルター級で戦っていた時期も勝っているし、去年はライト級でRoad to UFCに出て、準決勝で優勝したロン・チュウに判定負けで。打撃を食らっても諦めずに向かっていく気持ちの強さが見える。良い選手だと思います。今は30歳で、絶好調でしょう。

韓国ではテレビ番組か何かで、キム・サンウク選手が『今回は打撃で行く』とか言っているらしいんですよ。それは寝技で分が悪いと思っているのか、僕は打撃が弱いと思っているのか……。どちらにしても、自分はありがたいですけどね」

――そこで打ち合う気はない?

「いや、あります」

――打ち合うつもりなのですか。

「アハハハ。試合映像を視るかぎり、自分がグラウンドでやられることはないと思っています。テイクダウンされることはあってもパウンドアウトや、極められることはない。一方で相手も、それほど打撃が巧いという感じでもなくて。それで向こうから打ち合ってきてくれるなら――自分のパンチも当たったら倒れると思っています。KO負けが怖い、という気持ちはないです。相手が殴ってくるなら、殴り合ってブッ倒してやりますよ」

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45 MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024Ep03 UFC キ・ウォンビン ボクシング 雑賀ヤン坊達也

【Road to UFC2024Ep03】ダウンを奪ったヤン坊が、組みの攻防後に足を止めて打ち合い──2RにKO負け

<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
Def.2R0分51秒by KO
雑賀ヤン坊達也(日本)

キ・ウォンビンが₋150でフェイバリットというなか、ヤン坊はジャブからローを蹴る。キ・ウォンビンも右ローを返し、ヤン坊はそのローにパンチを回せて右を打ち込む。右に続き、左も打ち込んだヤン坊はダウンを奪うと、グラウンドには固執せずキ・ウォンビンが左右のパンチを入れる。組まれたヤン坊の小手投げは腹ばいに終わり、続くキ・ウォンビンのテイクダウン狙いも同体でスタンドに戻る。

ケージ際のクリンチでダメージの回復を図るキ・ウォンビンが、ボディロックテイクダウンを決める。ヤン坊はケージ際に移動し、息を整えているか。右足を束ねられ、細かいパンチを受けながら立ち上がったヤン坊はケージを背負ってテイクダウンを防ぐと体を入れ替える。今度はキ・ウォンビンが小手投げを見せ、ヤン坊が殴る。離れると足を止めての打ち合いが始まり、打たれ弱くなったと思われたキ・ウォンビンが殴られても前に出て左右のフックを打ち続ける。明らかに被弾し過ぎがヤン坊、ラウンドは取ったがダメージが心配だ。

2R、右を入れたキ・ウォンビンが左も決める。ヤン坊も打ち返すが左フックから右を被弾し、ダーティボクシングでも打ち込まれる。キ・ウォンビンは完全に勢いづき、パンチを纏めると体が沈み始めたヤン坊を見てレフェリーが試合を止めた。

序盤のダウンを奪った展開から、なぜあそこまで打ち合ったのか。Road to UFCが、ヤン坊の磁場を狂わせてしまったのか。この戦い方はヤン坊が積んできたMMAとは思いたくない──勿体ない試合運びだった。


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【Road to UFC2024Ep04】透暉鷹と対戦、キム・キュソン「UFCで勝つことを目指すので、華のある試合を」

【写真】キム・キュソンは184センチの長身ファイターだ(C)Zuffa/UFC

3時間後に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024 EP04で、キム・キュソンが透暉鷹と対戦する。HEATで加マーク納と春日井たけし、TOP FCでNavE、ONEで藤沢彰博、若松佑弥と対戦経験があり、EVOLVE MMAでは澤田龍人とチームメイドだったこともあるキム・キュソン。
Text by Manabu Takashima

ある意味、波乱万丈なMMAファイター人生を送ってきたキム・キュソンは透暉鷹戦を前に、ONEで戦ってきた時は別人だと断言した。


――キム・キュソン選手といえば過去にHEATに来日経験があり、EVOLVE MMAのトライアウトに合格してシンガポールを拠点にしていた。この2点が印象深いです。

「そうですね、EVOLVE MMAのグローバル・トライアウトに合格して、しばらくしてからシンガポールに渡り2年ほど生活をしていました」

──コロナ政策が非常に厳しいシンガポールでは練習もままならない時期を経験したということですね。

「ハイ、薬局とスーパーに買い物に行く以外は外出禁止でした。ジムも閉鎖されチームの仲間とも会えない。外を走ったり、1人でトレーニングをする日々でしたね」

──トライアウト合格者は年間48000ドルが支給され、住む場所も用意されるという待遇でしたが、MMAファイターにとって練習環境としてはベストとは言い難かったかと思います。

「ムエタイやブラジリアン柔術の選手はいましたが、MMAとなるとトライアウトに受かった選手同士で、知っている技術を交換するような状態でした。サラリーを手にして練習ができる利点は確かにありましたが……。

ただし、あくまでもMMAファイターとして生きていくために集まったのに、その環境が整っていないのだから契約の更新は望まなかったです。あの時、トライアウトに受かった仲間も同じ考えだったはずです。なので、次々とチームを離れていきました。自分は2021年の6月に韓国に戻りました。ジムでは指導もしないといけないので、自分の練習に集中できないのと、練習環境も自分には合っていなかったです」

──EVLOVE MMAを離れてから、活動拠点は?

「韓国に戻ってからは一つのチームに所属することはなかったのですが、シンガポールに行く前に一緒に練習をしていた選手のジムでトレーニングをしたり、ニュージーランドのシティボクシングやタイのバンタオMMA、米国でも練習してきました」

──ONEのあともフェアテックス・ファイトやNAIZAと韓国以外で試合をしてきました。海外志向が強かったということですか。

「韓国で試合をしていないのは、単にオファーがなかったからです(笑)。なので、その時のマネージャーが用意してくれた海外での試合に出ました。チャンスがあるところで戦おうと」

──その時の目標は、UFCに?

「MMAを始める頃からMMAを見ていました。ONEは独占契約なのでUFCで戦うことは諦めていましたが、フェアテックスやNAIZAで試合をしたのはUFCにステップアップを果たすためでした。もうUFCで戦うことしか考えていなかったです」

──ONEでは1勝3敗でしたが、どのような経験になったでしょうか。

「アジアで一番大きな大会ですし、色々な国から強い選手が出ていたので、そういう選手と戦えたことはプラスになっています。大きな経験になったと思います。それと大会の規模や、ファイトウィークの過ごし方など、ONEは自分が韓国や日本で戦ったイベントとは明確に違っていました。戦う気持ちを創り方だとか……今、Road to UFCのファイトウィークを過ごしていますが、そこも勉強になったと思います」

(C)Zuffa/UFC

──では透暉鷹選手の印象を教えてください。

「経験豊富なグラップラーで、RNCで勝つことも多く……アグレッシブなグラップラーですね」

──日本のファンはキム・キュソン選手は、若松佑弥選手に敗れた印象が残っています。「あの選手に透暉鷹は負けないぞ」というファンも多いと思います。

「あの試合はもう3年も前です。自分は何かに偏った練習をすることはなくて、トータルファイターを目指しています。基本はストライカーですが、グラップリングやレスリングで後れを取らいように練習を積んできました。なので3年前にの若松選手と戦った時とは別人だと、思ってもらえると嬉しいです」

──透暉鷹選手との試合で、日本のファンを驚かせる自信は?

「そうですね、自分は……いや、やはりその質問は日本の記者さんの前では……日本人選手に勝つという話はしづらいです(苦笑)」

──勝てば契約、唯一保障があるのがRoad to UFCです。その辺りで、普段と戦い方が変わることはありますか。

「決勝で勝てば契約が保障されていたとしても、自分はUFCで勝つことを目指しているファイターなので、華のある試合をして勝ち続けます」

■視聴方法(予定)
5月20日(日)
Ep03午後7時~ UFC Fight Pass
Ep04午後9時~UFC Fight Pass
Ep03&04午後6時45分~U-NEXT

■Road to UFC 2024 Episode04計量結果

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
リー・ユンフン(中国):61.69キロ
チィルイイースー・バールガン(中国):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ(英国):57.15キロ
イン・シュアイ(中国):56.93キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
キム・キュソン(韓国):61.46キロ
透暉鷹(日本):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ルエル・パニャーレス(フィリピン):56.70キロ
松井斗輝(日本):59.87キロ
※松井の計量オーバーで試合中止

<女子フライ級/5分3R>
リサ・キリアコー(豪州):56.93キロ
ヤン・チーフイ(中国):57.15キロ

■Road to UFC2024 Ep03計量結果

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国):61.46キロ
小崎連(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ジョン・アルマンザ(フィリピン):57.15キロ
アンガド・ビシュト(インド):56.70キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国):61.46キロ
野瀬翔平(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国):571.5キロ
チェ・ドンフン(韓国):57.15キロ

<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国):70.53キロ
雑賀ヤン坊達也(日本):70.53キ

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UFCへの登竜門!ROAD TO UFC シーズン3 日本人出場選手 大解剖! 鶴屋怜 UFC初陣への意気込みも!

ROAD TO UFC シーズン3
5月18日(土)&19日(日) U-NEXTで全試合完全生配信!

5月18日(土)【ROAD TO UFC シーズン3 エピソード1,2】
詳細はこちら↓↓↓
https://video.unext.jp/genre/martial?lc=LIV0000005408?=FS00001

5月19日(日)【ROAD TO UFC シーズン3 エピソード3,4】
詳細はこちら↓↓↓
https://video.unext.jp/genre/martial?lc=LIV0000005409?=FS00001

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エピソード1,2 対戦カード
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【エピソード1:日本時間19時開始】
男子フェザー級(65.8kg以下)
ズー・カンジエ vs 安藤達也

男子フェザー級(65.8kg以下)
原口伸 vs ホン・ジュニョン

女子ストロー級(52.2kg以下)
フォン・シャオツァン vs キラン・シン

女子ストロー級(52.2kg以下)
ホアン・フェイル vs 本野美樹

ウェルター級(非トーナメント)
バテボラティ・バハテボラ vs キム・ハンスル

【エピソード2:日本時間21時開始】
男子フェザー級(65.8kg以下)
シエ・ビン vs イーブーゲラ

女子ストロー級(52.2kg以下)
シー・ミン vs ソ・イェダム

男子フェザー級(65.8kg以下)
河名真寿斗 vs ソン・ヨンジェ

女子ストロー級(52.2kg以下)
プリヤ・シャルマ vs ドン・フアシャン

女子フライ級(非トーナメント)
ワン・ツォン vs パウラ・ルナ

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エピソード3,4 対戦カード
======================
【エピソード3:日本時間19時開始】
男子バンタム級(61.2kg以下)
ダーエミィスウ・ザウパースー vs 小崎連

男子フライ級(56.7kg以下)
ジョン・アルマンサ vs アンガド・ビシュト

男子バンタム級(61.2kg以下)
ユ・スヨン vs 野瀬翔平

男子フライ級(56.7kg以下)
ジー・ニウシュイエ vs チェ・ドンフン

ライト級(非トーナメント)
キ・ウォンビン vs. 雑賀達也

【エピソード4:日本時間21時開始】
男子バンタム級(61.2kg以下)
バーエゴン・ジェライスー vs カンタラージ・アガーサ

男子フライ級(56.7kg以下)
キルー・シング・サホタ vs イン・シュアイ

男子バンタム級(61.2kg以下)
キム・キュサン vs 中西透暉鷹

男子フライ級(56.7kg以下)
松井斗輝 vs ルエル・パニャレス
※松井斗輝選手の体重超過により試合中止

女子フライ級(非トーナメント)
ヤン・チーフイ vs リサ・キリアコウ

※対戦カード・対戦順は直前まで変更する場合があります。
※直前の変更により当日の内容が異なる場合があります。

【目次】
0:00 オープニング
1:42 鶴屋怜 UFC初陣への意気込み
5:11 日本人出場選手 大解剖
10:07 フライ級トーナメント 出場選手
12:08 バンタム級トーナメント 出場選手
18:56 フェザー級トーナメント 出場選手
25:47 ライト級 出場選手
27:22 ROAD TO UFC “ここを見ろ!”
28:54 鶴屋怜 デビュー戦への意気込み

格闘技観るならU-NEXT!
#UFC #ROADTOUFC #MMA #鶴屋怜 #岡田遼 #高阪剛

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【Road to UFC2024Ep03&Ep04】計量終了。フライ級は松井斗輝が体重超過で試合中止に……

【写真】フライ級、バンタム級、フェザー級、非トーナメント戦のライト級まで勢ぞろい(C)Zuffa/UFC

19 日(日・現地時間)に中華人民共和国は上海のUFC PI上海で開催されるRoad to UFC2024 Ep03&Ep04の計量が18日(土・同)に行われた。トーナメント参加の小崎連、野瀬翔平、透暉鷹ならびに非トーナメント戦出場の雑賀ヤン坊達也は計量をクリアしている。しかしフライ級出場の松井斗輝は計量オーバーで試合が中止となった。
Text by Shojiro Kameike

海外勢も全員計量をパスし、フェイスオフではバンタム級トーナメントで戦う中国のダールミス・チャウパスゥイが、小崎連に顔面を近づけ挑発する場面も見られた。


非トーナメント戦も含めてEp03&Ep04に出場する全選手が計量をパスするなか、松井は132ポンド=59.87キロ――フライ級リミットから7ポンド(3.17キロ)となった。1ポンドオーバーまでは認められているなか、この結果は如何ともし難い。

今年2月にパンクラス大阪大会で秋葉太樹と対戦予定であった松井は、計量に向けた水抜き中に倒れ、病院に救急搬送されている。点滴や食事を受けて計量会場に戻ると6.8キロオーバーで、公式ルール(5ポンド以上は試合不成立)に則り試合は中止となってしまった。

起こってしまったことは仕方ない。そんな松井にとって秋葉戦の計量オーバーを乗り越えてのRoad to UFC出場であったが、今回のパナレス戦も中止に(パナレスがトーナメント準決勝に進出)。どのような事情があるかは分からないが、やはり2試合連続で計量オーバーは残念でならない。世界最高峰の舞台で戦うチャンスを逃してしまった松井と陣営には、バンタム級転向も含めて今後を検討してほしい。

一方、バンタム級トーナメントの透暉鷹は、キム・キュソンと並ぶと体格差は一目瞭然だが、その差をアドバンテージに変えることはできるか。野瀬×ユ・スヨン、雑賀×キ・ウォンビンと日本勢が日本でも馴染みのあるファイターと対戦するマッチアップも含めて要注目だ。

■視聴方法(予定)
5月19日(土)
Ep01午後7時~ UFC Fight Pass
Ep02午後9時~UFC Fight Pass
Ep01&02午後6時45分~U-NEXT

■Road to UFC 2024 Episode04対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
リー・ユンフン(中国):61.69キロ
チィルイイースー・バールガン(中国):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ(英国):57.15キロ
イン・シュアイ(中国):56.93キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
キム・キュソン(韓国):61.46キロ
透暉鷹(日本):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ルエル・パニャーレス(フィリピン):56.70キロ
松井斗輝(日本):59.87キロ
※松井の計量オーバーで試合中止

<女子フライ級/5分3R>
リサ・キリアコー(豪州):56.93キロ
ヤン・チーフイ(中国):57.15キロ

■Road to UFC2024 Ep03対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国):61.46キロ
小崎連(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ジョン・アルマンザ(フィリピン):57.15キロ
アンガド・ビシュト(インド):56.70キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国):61.46キロ
野瀬翔平(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国):571.5キロ
チェ・ドンフン(韓国):57.15キロ

<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国):70.53キロ
雑賀ヤン坊達也(日本):70.53キロ

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45 AB BELLATOR Road to UFC2024 Ep03 UFC キ・ウォンビン ブログ 雑賀ヤン坊達也

【Road to UFC2024Ep03】ワンマッチでキ・ウォンビン戦、雑賀ヤン坊達也「当て感が確信になりました」

【写真】4月の立川大会で、パンクラスファンに必勝宣言のヤン坊(C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。2日間で4エピソードが実施されるアジア発、世界最高峰への道──その2日目、エピソード03のワンマッチで雑賀ヤン坊達也が、キ・ウォンビンと戦う。
Text by Manabu Takashima

3月にアキラを衝撃的なハイキックKOで破り、ライト級KOPとなったヤン坊の下に多くのオファーが舞い込んだ。そこで選んだのが、Road to UFC――世界最高峰へのルートだった。

サラリーマンをしながら、強さを求めてきたヤン坊が掴んだ「ラストチャンス」はオーバー30の日本人選手にとって「世界への道を切り開く――戦いだ。


――3月にライト級KOPとなり、Road to UFCのワンマッチ出場。ヤン坊選手も海外を口にしてはいましたが、どこかUFCはないという空気だったかと思います。そのなかでひそかにRoad to UFCを狙っていたのでしょうか。

「実はチャンピオンになってから、色々な話が入ってきました。RIZIN、Bellator、そして8月にコンテンダーシリーズという話もありました。どれにしようかという話になった時に、マネージメントには8月まで待つなら6月ぐらいに試合がしたいという風に伝えていて。そうしたら『Road to UFCのワンマッチで戦うか』という話を貰ったんです」

――つまりRIZINやPFL傘下のBellatorでなく、コンテンダーシリーズを希望したということになります。

「一気に色々な話が舞い込んできて、頭がパニックになったような感じでした(笑)。そんななかで、やっぱり……世界最高峰に一度でも良いから触れてみたい。そういう気持ちがありました。それでも8月だったので、今回Road to UFCの話が来た時は『人生最後のチャンスかな』と思いました」

――とはいえRoad to UFCは予選です。PFL傘下のBellatorであれば本戦出場だったかと。

「そうだと思います。そこは凄く悩みました。でも、今、自分でも乗っているなっていうのがあって、とりあえず挑戦してみるのもありかと。やっぱり、世界最高峰に挑めるチャンスは年齢的にもないかと思っていたので……。そのなかで舞い降りてきたチャンスなので、これは何かあるのかと」

――とはいえ優勝して契約が確定するトーナメント戦ではないです。

「ハイ。でもワンマッチから契約にたどり着いた選手もいますし」

――一昨年はウェルター級ワンマッチ出場のチャン・ミンヤン、昨年はトーナメントが実施されているフライ級ワンマッチで2連勝したニャムジャルガル・トゥメンデムベレルがUFCと契約を果たしました。

「そうですね。今、考えているのは今回の試合に勝って話が進まなかったら8月のコンテンダーシリーズに出して欲しいと伝えるつもりです。もしくはRoad to UFCの準決勝大会のワンマッチだとか。せっかくUFCへのルートを登ることができているので、ここで機会を得て前に進もうと思っています。とにかく5月に勝つことが先決ですけど」

――表情も相当に引き締まっていますね。

「なんか、気合が入ります。そこまで実感が持てていないので浮つくこともなく練習できていますし、4月のボス(長岡弘樹DOBUITA代表)の試合が本当に凄まじくて。あの背中を見せてもらったので、応えないといけないと肝に銘じています」

――ただし、あの激闘後だけに長岡選手もなかなか練習に戻ってこられないのではないですか。

「ちょうど、この前の日曜日から組み技の練習は再開されています(※取材は7日に行われた)。今回はボスも試合の準備があったので、いつも通り練習させてもらっているソニックスクワッドで安田(ケン)さんに色々とお願いしたりしてきました」

――そのなか「サラリーマンでもやれる」という言葉が増えたヤン坊選手ですが、Road to UFCに向けても朝と昼は働きながら調整をしていると。

「そうですね、そこは変わらないですね。8時から定時は5時ですが、ほぼ毎日のように残業で7時まで仕事をしています。家に戻ってきて、10分ぐらいで支度をしてジムに行く感じですね」

――パンクラスの煽り映像で、足場で作業をしている様子が映っていたのですが、とび職をされているのですか。

「ハイ。もう10代からやっていて、去年から役職につきデスクワークが主になっています。現場は職人さんに任せているのですが、今でも手が足りていないときは自分で足場の組み立て、解体に回っています」

――いやぁ自分は大学の頃たった4年ほどですが、現場を経験していて。足場を組んでいたのですが、あの仕事をしていてよくMMAの練習を続けることができましたね。

「練習はしんどかったですね(笑)。でも、今は手配とかの方に回って頭を使い、精神的に大変になりました(苦笑)。以前は体がきつかったのが、今は頭がぼぉっとしている感じです」

――そこを乗り越えてもらって、こういうとアレですが……今のヤン坊選手ならキ・ウォンビンにはしっかりと勝ってほしい。それが本音です。

「自分も全く同じ気持ちです。勝たないとダメな相手です。経験豊かなファイターですが、打たれ弱い部分もありますし。倒して、倒されてという試合をして。少し怖いのは、フィジカルですね。組みのスタミナもありますし、ここは組んでみないと分からない。そこは怖いですね。

でも江藤(公洋)選手のように器用なケージレスリングをやるわけではないですし、去年の12月に粕谷(優介)選手と3Rを戦ったことも自信になっています。やっとMMAを見せることができたので、『できるんだぜ』って(笑)。あの試合ができるから、倒しにもいけます」

――では、どのような試合を上海のPIで見せたいと思っていますか。

「いつも通りですね。いつも通りの試合をすれば、負ける相手ではないです。一瞬でも、隙を見せたらいきます。そこを打ち抜きにいきます。なんか前回のアキラ選手に勝った試合で、自分の眼の良さを確信できるようになったんです」

――おぉ。

「当て感という部分が、確信になりました。ここで、このタイミングで打てば当たるという感覚になる。そうすると相手が倒れる……みたいな」

――それが欧米列強を相手にした時に、どうなるのか。本当に楽しみです。

「そのためにも、ここで負けるわけにはいかないです。KO勝ちが僕の代名詞になっているので、しっかりと倒しにいきます」

――UFCで勝ち進み、ファイター一本になるということを考えることはありますか。

「いえ、UFCで結果を残して家のローンを返せるようになれば良いなというのは考えますけど(笑)」

――アハハハハ。

「僕としては仕事を辞めることは考えていないです。仕事をしていて、どこまで行けるのか。それを皆に見てほしいと思っていますし。会社の人たちも、凄く応援してくれます。試合は有給の範囲でこなしていきますが、今日なんかでも急なメディカルが入ると、会社の方も会議よりもそっちを優先させてくれるなど、大目に見てもらっています(笑)」

――以前のヤン坊選手は、試合前は恐怖に押しつぶされそうな感じでしたが、今は凄くリラックスしているように見えます。

「そこもチョット吹っ切れてきました。自信が、そこを上回っています。ただリラックスして戦うとかは言えないですし、気だけは絶対に抜かないです」

――押忍。では、改めてRoad to UFCに向けて意気込みのほどをお願いします。

「ここでしっかりと勝って、戦うサラリーマンがどこまで行けるのか。そこを楽しみに見てほしいです。しっかりとKO勝ちをして、UFCとの契約を勝ち取りたいです。そうならなくても次の機会を手にして、この年齢でもUFCへの道はあるんだぞ――と切り開くつもりで戦ってきます。キ・ウォンビンも自分もラストチャンス。やってやりますよ」

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【Road to UFC2024】出場選手公式発表。ワンマッチ出場の雑賀ヤン坊達也「格闘家人生、最後のチャンス」

【写真】これの勝利のポーズが、上海でも見られるか(C)MMAPLANET

23日(火・現地時間)、UFCより5月18日(土・同)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024の出場メンバーが公式発表された。
Text by Manabu Takashima

フライ級、バンタム級、フェザー級、そしてライト級に代わり女子ストロー級の4階級、全32ファイター中31人の名前が明らかになり、加えて4試合のワンマッチ出場の8人のファイターが決まった。

そのワンマッチに雑賀ヤン坊達也が出場し、キ・ウォンビンと戦うこともアナウンスされている。


日本人の父とフィリピン人の母を持つヤン坊は、2017年8月のNEXUSにおけるMMAデビュー戦から、その血がもたらすフィジカルの強さでKO勝ちを量産してきた。

6戦目からパンクラスを主戦場とし、トム・サントスを初回KOで下すと、2020年9月にライト級暫定KOPに君臨。当時の目標はRIZINで戦うだったヤン坊は、一発の力は絶対でも組みが課題、その現状を打破するために師・長岡弘樹とドロドロのテイクダウン防御を磨いた。

それでも久米鷹介との王座統一戦で逆転負け、念願のRIZIN参戦で江藤公洋のテイクダウン&コントロール& パウンドに完敗を喫した。ヤン坊はこの連敗を糧に組みの防御と打の攻撃、その二元論MMAを一元化する作業をソニック・スクワッドでの出稽古などで進める。と同時にパンクラス勢のBellator進出を見て、海外を視野に入れるように。組み技とテイクダウンに隔たりのなくなったスタイルで、松岡嵩志戦&シュウジ・ヤマウチ戦で連続初回KOも、RIZINではアリ・アブドゥルカリコフに逆に初回KO負けし、世界の打たれ強さも体感。

昨年のクリスマスイブには、MMAファイターとしての成長の証といえるキャリア初の判定勝ちを粕谷優介戦で経験すると、3月31日にアキラを相手に姿勢を崩しながらの右ハイキックでKO勝ちを決め、ライト級KOPに。ついにパンクラスの頂点に立ち、今回のワンマッチ出場=世界最高峰へ入口に歩を進めることとなった。

ヤン坊と戦うキ・ウォンビンは、世界レベルに到達しつつある時期のK-MMA界でキム・ギョンピョ、オク・レユンとともに次世代の背負うと期待されてきたライト級ファイターだ。

日本でもGladiatorライト級王者に君臨し、Road to UFCへ。過去2度の出場は準決勝と初戦で敗退しており、長年のハードファイトの影響で打たれ弱くなっている面も見られる。それほど上背はないが、ハイパーダイエット&リカバリー系を貫き、試合当日はウェルター級に遜色ない体躯を誇る。

とはいえ、ヤン坊としてはそのパンチ力の高さをUFC首脳にアピールする格好の相手ともいえる。過去にRoad to UFCのワンマッチからはウェルター級のチャン・ミンヤン、フライ級のニャムジャルガル・トゥメンデムベレルが本戦契約、女子ストロー級のジョセフィン・キヌットソンがコンテンダーシリーズを経てUFCとサインしている。

33歳ながら25歳でMMAを始めたヤン坊のフィジカルは、今もフレッシュだ。そのファイトスタイルと相まって、UFC到達に期待が高まるヤン坊のRoad to UFCワンマッチ出場に向けてMMAPLANETに寄せてくれた意気込みは以下の通りだ。

雑賀ヤン坊達也
「格闘家人生、最後のチャンスだと思っています。魂を燃やして、根性だして、夢を掴んでみせます。仕事しながらだって、諦めなきゃ良い事が絶対あるってことを皆に見せます! 一瞬の隙を絶対に見逃しません!! 一刀両断両断!!! おまかせあれ!!!」

なお1月のTOPBRITSを負傷欠場した韓国のキム・ハンスルは3年連続のRoad to UFCウェルター級ワンマッチ出場。昨年のライト級準決勝で計量に失敗して原口伸戦を欠場したバーハートゥブールゥ・アトゥボラティと戦う一戦もある意味、注目だ。

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【Gladiator024】ウーリッツァーとライト級挑戦者決定戦、田中有「強い相手やったらそれだけオモロイ」

【写真】何も頼まなくても、やってくれる。さすが関西人!!(C)MMAPLANET

9日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024で田中有が初参戦、いきなりライト級挑戦者決定戦でグスタボ・ウーリッツァーと対戦する。
Text by Manabu Takashima

田中は2016年のプロデビューから、9試合中3試合を修斗公式戦で戦い環太平洋ライト級王座に挑んだこともある。そんな田中はチームメイトの中川皓貴のチョ・ソンビン戦の敗北を目の当たりにして、「オモロイ」とグラジ出場に気持ちが向いたという。

シンプルに強い相手、外国人と戦いたいという田中は、そのポテンシャルの高さを新天地で結果に結びつけることが絶対となる。


──12月9日、1年振りの実戦復帰がこれまで主戦場としていた修斗でなくグラジエイターになりました。グラジ出場のきっかけは、どういったものだったのでしょうか。

「強い選手が集まっている。外国人選手の来日も増えていて、そいつらを倒してやろうと」

──修斗ではチケットを売る力のあるリライアブルの選手として、どうしても大阪大会の主役というポジションが求められているということはあったかと。

「そうですね。東京で試合をしたのは、岡野(裕城)戦が最後なので4年前ですね。やっぱり東京で試合がしたかったけど、大阪大会のオファーだったので大阪で戦ってきました」

──グラジも大阪やんけ、と言われそうですが(笑)。

「そこは大阪とかでなくて、リライアブルの選手はグラジエイターに出ているから大会を見ていると、強い選手が多い。だから挑戦したいと思ったので。それに中川(皓貴)が1月にチョ・ソンビンに負けて……『おお、オモロイなぁ』って思って」

──えっ、田中選手を目標に兄のように慕ってくる中川選手のあのTKO負けにも関わらずオモロイと……。

「ハハハ。シンプルに強いヤツが来たので、こっちは面白いと思いましたね。ファイターなんで、強いヤツとやりたいんで。グラジエイターはフェザー級やバンタム級が賑やかになっていて、ライト級だって面白いぞって見せたいんで。で、強い相手やったらそれだけオモロイことになるじゃないですか。グラジエイターをもっと盛り上げるつもりで戦います」

──1月に面白いと感じて、出場は12月。ここまで期間が空いたのは?

「特にないのですが、マックス・ザ・ボディ戦で足首をケガして、3カ月ぐらい練習ができなかったんです。そこから色々と調整して、夏にはグラジエイターからオファーがあったんです。その時から12月をターゲットにしていたので、僕としては12月に戦うことで全く問題はないです。それでタイに練習にも行けましたし。ただ正直に言って、修斗でやり残したこともあるんですけどね……。逃げたと思われたくもないし。でも、グラジエイターで結果を残せばそんな声も黙らせることができるかなって」

──修斗ライト級戦線もキャプテン☆アフリカ選手、マックス・ザ・ボディ選手がRoad FCのトーナメントに出て留守になっていましたし。

「でも、取りこぼしたという想いはありますよ。それは、めちゃくちゃあります……」

──キャプテン☆アフリカ選手との環太平洋タイトル戦の時は、もう左肩をガチガチにテーピングで固めていて。ケガをしているのが、丸わかりでした。

「それはもう言い訳になるんで、言いたくないです。自分の負け、それが自分の弱さなので。あの負けがあったから、今の自分があると思っています」

──あの時はテーピングの量も半端なかったので、あれはフェイクで本当は逆側がケガをしているのではと疑ったほどでした。

「アハハハハ」

──大昔、〇〇〇〇〇〇選手が大きな試合の前に足首を負傷して、それを米国の記者に書かれて。『その記事は間違っていて、本当のケガの場所は首だ』って書いて情報操作してほしいと頼まれたことがありました。

「えぇっ!! それで書いたんですか?」

──いえ、そんなことできないから違う方の足首にテーピングを巻けばって(笑)。そうしたら、本当にしていました。

「えぇぇぇぇぇぇぇ!! 凄いですね」

──効果はまるでなかったですけどね。

「僕はバカ正直に、痛い方に巻いてしまいましたよ(笑)」

──完全に狙われてしまいました。

「ホンマに、その通りです(笑)。あの時は正直に巻いていないと、ずっと痺れている状態だったんです。練習もできなかったですし。でもケガをして全然練習もできない状態で試合をし、回復して練習をすると強くなったのが実感できたんです」

──当時と比較すると、今の体調は?

「もう全然違いますよ。あの時と比べると、問題ならないぐらいバッチシです」

──さきほどタイに練習に行ったと言われていましたが、どこのジムへ?

「バンタオMMAに2週間ほど。ジョージ・ヒックマンが指導しているところですね。弟のフランクと2人で教えてくれました」

──なぜ、バンタオに?

「タイにいる知り合いが、バンタオが合っていると。なので、とりあえずバンタオに行って次はタイガームエタイに行ってみようと思います。両方に行こうかとも考えたのですが、ジョージがしっかりと教えてくれるので、行ったり来たりはできなかったです」

──2週間、どのような経験ができましたか。

「基本、MMAスパーは2回だけなんですけど。グラップリングとテクニック。グラップリングクラスで、レスリングを教わることが多かったです。それとムエタイですね。でもグラップリングが多かったです。ロシア人、ヌルマゴメドフみたいな人が多くて、ぶんぶん振り回してくるのかと思ったら、意外とテクニックもありました。とにかく外国人選手と練習して、自分の力や技術を試しました」

──手応えの方は?

「ありました。やられても、やり返すこともできたので。勝負ができるところもいっぱいあっると分かり、良かったです。なによりも、凄く面白かったので」

──バンタオで練習をしている時に。ウーリッツァーとの試合は既に決まっていたのですか。

「いえ、その前です。バンタオの最終日ぐらいにグスタボ選手と挑戦者決定戦になるって聞いて。最初はトーナメントっていう話もあったのですが、挑戦者決定戦で戦うことになり。そこからはグスタボ選手のことしか考えていないです」

──井上啓太選手をKOし、キ・ウォンビンにパウンドアウト負けを喫しました。ウーリッに対して、どのような印象を持っていますか。

「一撃がありますね。グラップリングもちょっとはできるかなって。足関節とかやっているので、寝技もあって一発もある。そこを警戒して戦おうかなって思っています」

──ここで勝てば佐々木信治選手に挑戦することになる?

「それは、そうでしょうね。チャンピオンは佐々木選手なので」

──シンプルにそいつらに勝つという言葉が、冒頭で聞かれました。それがグスタボ・ウーリッツァーや佐々木選手になるのでしょうか。

「強い外国人選手とやりたいです。それでベルトを巻いたら、海外。MMAを始めた時からUFCしか見ていなかったので。取りあえずは海外、外国人の強い選手とやりたいです。バンタオでもフィジカル負けをしなかったので、僕はそうとうにフィジカルが強いです。試合を見てもらったら分かると思いますが、ヤバいですよ(笑)」

──では、そのウーリッツァー戦ではどのようなところを見せたいと思っていますか。

「俺だけを見てもらえれば。ライト級は任せてくださいという感じです」

──ではこの試合に向けて、意気込みの方をお願いします。

「意気込み……意気込みですか、難しいですね。応援してください。本物の田中有を見せます」


■視聴方法(予定)
12月9日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator024対戦カード

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
宮川日向(日本)

<フェザー級/5分2R>
袖裂雄貴(日本)
福山佳祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
今村滉(日本)

<GLADIATORライト級次期挑戦者決定戦/5分3R>
田中有(日本)
グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
河名マスト(日本)

<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
上久保周哉(日本)
ペン・ジョウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
中川皓貴(日本)
バットオチル・バットサイハン(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
じゅん(日本)
高橋孝徳(日本)

<フライ級/5分3R>
澤田政輝(日本)
イ・スンチョル(韓国)

<フライ級/5分3R>
和田教良(日本)
シン・ジェヒョク(韓国)

<バンタム級/5分3R>
南友之輔(日本)
健太エスペランサ(日本)

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
フェルナンド(ブラジル)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
スモーキー(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
木村柊也(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
伊藤琥太郎(日本)
辻本涼太(日本)

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【Special】K-MMA、2023年・秋。グラジで久保健太戦、チェ・ドンフン「ニャムジャルガルにも勝てる」

【写真】1999年1月2日、ソウル生まれ。ポハンには軍人として赴いた(C)MMAPLANET

日本と韓国、MMAにおいても永遠のライバルである両国。Road FCを頂点とするK-MMAは規模的には日本のRIZINのようなビッグステージを持たない。対してUFCファイターの評価は引退したコリアンゾンビに代表されるように、韓国勢の方が高い。9月のDEEP vs BLACK COMBATで後者が日本の老舗を圧倒した。日韓関係に少し変化が見られるようにもなった10月最終週に訪韓、K-MMAの今を歩いた。
Text by Manabu Takashima

特集「K-MMA、2023年・秋」。遅まきながら第三弾は12月9日(土)に豊中市の176BOXで開催されるGladiator024で久保健太と対戦するチェ・ドンフンの声をお届けしたい。

3月大会でフライ級王座挑戦が決まっていたが負傷欠場、9カ月後に仕切り直しを前にキャリア3戦目でDouble GFCフライ級王者となった24歳のK-MMAファイターはどのような想いで日本で戦う。


――3月のGladiatorでNavE選手に挑戦予定でしたが、足の骨折で出場不能となりました。その後、回復具合はいかがだったのでしょうか(※取材は10月26日に行われた)。

「骨折は足の甲でした。自分自身、凄く試合はしたかったのですが、手術が必要で戦うことができなかったです。今もピンが入っているままですが、ドクターから試合に出ても大丈夫だという言葉を貰っています。鋼鉄が足に入っているので、蹴りでKOできるのではないでしょうか。アハハハハハ」

――……。欠場したタイトル戦でチェ・ドンフン選手の代役で出場したニャムジャルガル・トウメンデムベレルがKO勝ちをしてベルトを巻くと、そのままRoad to UFCのワンマッチ契約を勝ち取りました。ケガをしなければ自分が……という悔しい想いはないですか。

「悔しいと思わないといえば嘘になります。でもケガで試合ができないことはしょうがないです。とにかくリハビリに集中して、さらに強くなろうという気持ちでいました。同時に代わりに出る選手なので、どのような戦いをするのかは気になっていました。モンゴルのチャンピオンということで楽しみでもあったのですが、ニャムジャルガルの最近の試合を見ても自分なら勝てますね」

――凄い自信ですね。今回、久保健太選手が対戦相手候補ということですが(※その後、正式決定)、まず日本で戦うことが再び決まったことについてはどのように思っていますか。

「再びチャンスをくれたGladiatorに感謝しています。今回がタイトル戦でなくても、Gladiatorでの試合に集中しています。Gladiatorモードです」

――そんなチェ・ドンフン選手ですが、MMAを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「自分は軍人で、所属基地がポハンにありました。徴兵期間後も下士官として、軍に残っていました」

――ネトフリでD.Pというチョン・へインが主人公を演じる脱走兵追跡のドラマを視ましたが、体罰やいじめなど本当にあれ程えげつないのですか。

「アハハハハ。アレは陸軍の話で、自分は海軍にいましたので。海軍は陸軍よりも××××(※以下自粛)ですよ(笑)。そのまま軍人として生きていくのかと考えた時に、自分が強くになるにはMMAしかない……男としてMMAのスーパースターになりたいと思ったんです。MMAファイターとして生きていくことを決めました。実際、チームMADポハンに所属し人生が変わりました」

――軍に入る前に格闘技の経験はあったのですか。

「中学時代に柔道をやっていました。ただ初めてMMAを見た時に、これは喧嘩だと思ったので打撃を学ぼうと思い、ジムに入ったんです。で、初めてスパーリングをした時の相手がキム・ミンス館長でした。どれだけ殴られても、最後は殺してやろうという気持ちで挑みましたが、全く近づくことはできずにボコボコにされました(笑)。もう血だるま状態で。『これはしっかりと学ぶ必要がある』と思い知り、そこから気合を入れ直しました。

とにかく夕方にジムに行くとボコボコにされて(笑)、血みどろで家に戻るんです。そんな毎日が続くと、『俺は選手とやっていけるのか。本当に正しい判断をしたのか』と疑問を持つようになったこともあります。でも黙々と練習をしていると1日、1日と成長する自分を感じることができて、試合で結果も残せるようになりました」

――キャリア3戦目でDouble GFCのチャンピオンになり、今は4勝0敗です。正直、経験値としては十分でないという見方もされるかと思います。

「自分のレベルアップのため、そしてプレッシャーを与えるためにGladiatorで戦おうと思ったんです。これからは国内だけでなく、海外でも戦っていきたいので。この世界で成功を修めるには海外で連続して戦っていかなければならない。なのでギアを上げることにしました。これから世界のトップ舞台で戦うために、Gladiatorは良いステッピングボードになると思っています」

――MMAファイターとしての強みはどこだと思っていますか。

「自分はフライ級のなかでも大きい方ではないです。過去4試合とも、相手の方が背が高かったです。日本で戦うかもしれない久保選手はリーチが長いそうですが、ステップを使って久保選手の距離で戦わないようにしようと思います。そうですね、インアウト――出入りが自分の強みです。

足を負傷していたので、ボクシングの練習に集中していた期間がありました。そこで身につけた出入りですが、戦いに幅がなかったのも事実です。今後はグラップリングも交えて、圧力を掛ける試合をしたいです」

――キ・ウォンビン、チョ・ソンビン、パク・ジェヒョクとGladiatorでは韓国人王者が生まれていますす。同じ韓国人選手として続きたいという気持ちは?

「そういう歴史を紡ぐよりも、自分のために頑張りたいと思います。Gladiatorフライ級のタイトルを取ります。期待してください」

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