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【UFN212】計量終了 ヴェルガラが失敗も、平良達郎はキャッチ戦を了承。アスカロフ×ロイヴァル消滅

【写真】計量の3日前、MMAPLANETのリモートインタビューを受けた際のヴェルガラ。その時、彼が何を話していたかは後程掲載します(C)MMAPLANET

10月15日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」の計量が、14日(金・同)に行われた。

オクタゴン2勝目を目指す平良達郎は126ポンドでクリアも、対戦相手のCJ・ヴェルガラは129ポンドと1ポンドオーバー規約からさらに3ポンドも重く計量をミスした。


本計量開始時間から15人目のジョナサン・マルチネスまで列をなして次々とスケールに乗る中、平良は13番目に登壇してリミットいっぱいでクリア。ガッツポーズを創った。

対してヴェルガラは2時間の猶予があるなか、56分を経過した時点で22人目──最後の1人として計量会場に合われると、加減に体重計に乗り上記の通り計量をミスした。

残り1時間以上があるなかで体重を測り、ミス。直後に平良陣営の目の前でガブガブと水の飲みだしたヴェルガラはギリギリまで体重を落とすことを諦めて、少しでも楽をしたいという心境になっていたのだろう。これには平良の師匠・松根良太も兄貴分の岡田遼も怒り心頭だったが、平良本人は落ち着いて全てを受け入れている様子でキャッチウェイト戦を了承したという。

なお計量開始前にフライ級注目の一番=アスカル・アスカロフ×ブランドン・ロイヴァル戦がキャンセルされたという発表もあった。アスカロフが体重を落とせなかったことが原因。これも平良陣営からの情報によるとPIのサウナで全く汗が出ていないアスカロフが目撃されていたそうだ。

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212対戦計量結果

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)
カブ・スワンソン: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)
ジョーダン・ライト: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
ヴィクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 206ポンド(93.44キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)
ブランドン・デイヴィス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 146ポンド(66.22キロ)
ルカス・アレッシャンドリ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 115.5ポンド(52.38キロ)
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 129ポンド(58.51キロ)
平良達郎: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)
ピート・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

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【UFN212】オクタゴン2戦目へ─02─岡田遼「負けちゃいけない相手」&平良達郎「フィニッシュしたい」

【写真】父は硬く、兄は緩い。平良は間を取って丁度良い。試合が楽しみだ(C)RYOTA MATSUNE

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」でCJ・ヴェルガラと対戦する平良達郎と兄貴分・岡田遼の同時インタビュー後編。

UFC2戦目を迎えた平良の落ち着き具合を見て、岡田は人間的にも成長していることが感じられるという。その岡田にこの間のMMAファイターとしての成長と、対戦相手の分析をしてもらい、平良に改めて意気込みを尋ねた。

<平良達郎&岡田遼インタビューPart.01はコチラから>


──ファイトウィークも落ち着いている平良選手ですが、修斗の若手として台頭してきた時期から練習もしてきた岡田選手からしても、UFCファイターとなりさらに進化しているように感じられますか。

岡田 もちろんファイターとして、強くなっています。色々な部分で成長しています。それだけでなくUFCファイターになってから、自分で色々なことをやるようになっていますね。今回もラスベガスの酸素カプセルを自分で予約をいれて、自分で行くとか。1月に一緒にベガスに来た時は、そんなことは全くできる感じではなくて。人として逞しくなっているなと思いました。

──ということですが、平良選手。

平良 自分もその通りだと思います。

岡田 アハハハハ。謙遜するところかと思うんですけどね。でも選手として、まだまだ成長できる年齢ですし……僕が22歳で平良達郎のように11戦11勝だったら、もっと調子に乗って鼻高々になっていたと思います。達郎は自分を俯瞰して見ることができるんです。タイガームエタイに行って、首相撲を学んできたように、自分に足りないパーツを貪欲に吸収しようとしていますよね。

強くなりたいという想いは凄いです。正直、少し前まではスパーリングをしても『達郎、ここはまだまだこれからだな』という部分があったんです。やっていても、休める部分というか……この形にしておけば大丈夫というポイントが。それが段々となくなってきて、今は付け入る隙を見せなくなっています。

達郎はタイトな選手なんです。ただUFCで戦っていくにはタイトにしつつ、見切りもつけないといけない。8月の終わりにパラエストラ柏に達郎が来た時に、肌を合わせて感じたのは、どこか一つの局面が突出して強くなったというわけでなく、MMAで必要な動きにおいて隙間がなくなってきたことです。だから付け入るところがなくなってきて困っています。

以前は打撃とレスリングの繋ぎの部分で、間ができるところがありました。今はそういう部分でも、本当にタイトになってきています。MMAに必要な技術で構成したレーダーチャートで示せば、どこが伸びたということでなくレーダーチャート自体が大きくなってきています。

そういう状態にある達郎が、ムエタイの首相撲を求めたのも合点がいきます。さすがですね。そこがさきほども言ったように、自分のことを俯瞰して客観的に見ることができていることを表しています。

──そのように平良選手の成長を感じ取っている岡田選手から見て、対戦相手のCJ・ヴェルガラはどのようなファイターでしょうか。

岡田 う~ん、2試合ほどしかチェックしていないけど……言い方は悪くなってしまうのですが、『こいつ、何がしたいのかな?』っていう選手なんですよ。局面、局面で行き当たりばったりで試合を作っている選手に見えます。その辺りは松根さんも達郎も感じているところだと思うので、色々なパターンを想定しているでしょう。

──行き当たりばったりの選手の行動パターンを読むことは逆に難しくないでしょうか。

平良 戦い方は基本、打撃で前に出る。そこは変わらないと思います。勝った試合は後半に相手が疲れてペースで押し切っていたので、そういう部分は気を付けないといけないです。ただ、判定まで行けば疲れるのは当たり前ですし。寝技で一本を取る力もないので、どう攻めてくるのかは分かりやすい相手です。

岡田 まぁ負けないですし、負けちゃいけない相手です。

平良 僕自身ベルトを狙っているので、落とせない相手です。勝ったら勝ったで、自信がつく相手でもありますけど。

──ダナ・ホワイトが「UFCに欠けているのは日本人のスターだ」ということを発言し、日本人選手に期待をしている部分があると私などは受け取りました。あの言葉を受けて、平良選手はどのように感じましたか。

平良 僕が先頭に立って引っ張りたいという気持ちは余りないです。でも結果として引っ張っていくというか、結果を出してリードしていければ良いなと思っています。

──そのためにはどのような試合を土曜日にはしたいと思っていますか。

平良 シンプルにフィニッシュして勝ちたいです。

岡田 きっとデビュー戦よりも回りが見えてくると思うので、いつも通りの達郎のパフォーマンスを見せて良い試合をする。そしてフィニッシュをして、一緒に日本に帰りたいですね。

──では平良選手、日本で応援してくれるファンに一言お願いします。

平良 いつも応援してくれている皆さん、ありがとうございます。デビュー戦から5カ月が経ってのUFC第2戦ですが、あの試合から今日まで自分になりに「どうすれば強くなれるのか」というのを考えて日々を過ごしてきました。確実に成長していると、僕自身思っています。そこを試合で見せるので、早朝5時。早起きが必要ですけど、応援よろしくお願いします。

あと岡田さんは錦糸町にパーソナルジムのRYO OKADA TOKYO INSTITUTEを10月1日にオープンしたばかりで、今回はベガスに来てもらえないと思っていました。でもこんな大切な時期に来てくれたアニキに、本当に感謝しています。オープニングパーティが盛り上がるように、絶対に勝ちます!!

──押忍、今日はありがとうございました。

平良 カミナリおじさん、今日はありがとうございました。

──完全に岡田選手が耳打ちして言わせているじゃないですか(笑)。

岡田 アハハハハ。失礼しました。

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC212対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
カブ・スワンソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アスカル・アルカロフ(ロシア)
ブランドン・ロイヴァル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)
ジョーダン・ライト(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ(カナダ)
アロンゾ・メニフィールド(米国)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス(米国)
ブランドン・デイヴィス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
ヴィクター・ヘンリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ(米国)
ジェイコブ・マルクーン(豪州)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)
ルカス・アレッシャンドリ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
サム・ヒューズ(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
平良達郎(日本)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン(米国)
ピート・ロドリゲス(米国)

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【UFN212】オクタゴン2戦目=アスンソン戦へ、ビクター・ヘンリー「そんなことは全く関係ない」

【写真】1月にハオーニ・バルセロスを相手に番狂わせといっても良い勝利を挙げたビクター。このような見方があることが、彼のアスンソンに対する捉え方の要因になっているのだろう(C)Zuffa/UFC

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」にビクター・ヘンリーが出場し、ハファエル・アスンソンと対戦する。

1月のUFC初陣でハオーニ・バルセロスを破り、9カ月振りの第2戦でアスンソンというベテランと戦う。現状、4連敗のアスンソンに勝つことで上位進出が見込まれる試合だが、ヘンリーは対戦相手がそのような立場にあると考えることはないという。

自らのキャリアを振り返り、アスンソンが踏み台のように考えることはできないヘンリーから彼自身だけでなく師匠ジョシュ・バーネットと共に日本で積んだキャリアがあるからこそ──という言葉が聞かれた。


──UFCで2試合目となるハファエル・アスンソン戦を控えているビクターですが、1月のハオーニ・バルセロス戦との勝利から9カ月もインターバルが空きました。

「何か問題があったわけじゃないよ。ずっとジムで練習はしてきたし。まぁケガの回復に当てていた時期もあるけどね。UFCからは7月に試合をしないかと声を掛けてもらっていたけど、ちょっと首に問題があって見合わせたんだ。ケガをしている状態でファイトキャンプに突入したくなかったんだよ。それにチームメイトのファイトのサポートをしたり、そういうことでこれだけインターバルが空いたけど、この試合に向けてグッドシェイプで準備してきたことを強調させてもらうよ」

──長らく日本をベースに戦ってきましたが、UFCのファイトウィークはビクターにとって、新鮮だったのではないですか。

「UFCと日本のファイトウィークは凄く違うよ。UFCはファイトに必要な食事、サプリメントを提供してくれる。素晴らしいよね。それが良い面だ。一方で、時間の制約が厳しい。この時間にどこそこにいないといけない──ということが、とても多いんだ。日本は体重を落とすことさえ守れば、自分の時間を自由に過ごすことができる。ちゃんと戦えば、何も言われない。僕は日本で、自由を楽しんでいた。まぁUFCは何か気になることがあると、全てにおいて答が用意されている。そこはUFCの過ごし良さかな。

UFCはさ、色々な場所で数多くのイベントを開いているけど、日本の大会は日本だけのモノだから。そこに足を踏み入れるだけで、楽しいことだらけだった。当然なことだけど、米国で試合をすると常に米国のカルチャーの中にいるわけで。僕はそういう環境で育ってきたから慣れ親しんだ場所でしかない。その点、日本はいるだけで特別な空間だったんだよ。

日本で戦う機会を得られ、ファイティングスピリットが養われた。僕は日本人じゃないけど、相当に日本人的だと思っている」

──その通りだと思います。ではアスンソンの印象を教えてください。

「アスンソンはUFCでずっと長い間戦ってきているから、それだけ経験値も高い。レスリングができて、打撃ができるブラジリアン柔術の黒帯だ。アスンソンがファイトを仕掛けてくると、とてもデンジャラスなファイターになる。顔面を狙って殴って来るか。テイクダウンをして、UFCに残るためにずっと抑えようとしてくるのか。どちらの展開になっても、大丈夫なように準備をしてきたよ。

いずれにしても、アスンソンは自分の能力の全てを使って倒しに来るか、勝ちに来るだろうね」

──サバイブを目指したファイトと、当たって砕けろ的なファイト。どちらの準備もしているビクターですが、どのアスンソンで来て欲しいですか。

「もちりん、当たって砕けろ──だよ。彼がそうくれば、僕も自分の全てをぶつけることになる。でも、レスリングをして抑えてくると退屈な試合になってしまうね」

──プロモーターはエキサイトな試合を望みますが、サバイブしてくる相手とはそういう試合ができず評価にも影響する難しさがあります。

「その通りだ。プロモーターはエキサイティングな試合を求める。UFCだけでなく、全てのプロモーションがチケットを売るというビジネスを第一に考えているからね。そのビジネスがお金を生む。退屈な試合をすると、誰も見てくれない。RIZINで戦っている時も、僕は常にフィニッシュ・ボーナスを稼ごうと思っていた(笑)。出場フィーだけじゃなくて、もっとお金が欲しいからね。戦うだけより、フィニッシュしてより多くの収入を得る。それがプロフェッショナル・ファイターだろう?

どんなに強い相手と戦っても、僕が目指すところはフィニッシュさ。それはアスンソン戦も変わりないよ。アスンソンがテイクダウンからコントロールを狙っても、それを避けてエキサイティングな試合をする。ただ、打撃戦だから面白い試合になるってことはない。距離を取って、ジャブだけっていう退屈な試合はいくらでもあったからね」

──確かにその通りですね。

「多くの選手が今、戦っている試合ではなく次、次、次っていう思考があるんだ。だからあんな試合をしてしまうんだよ。ファイターは相手を倒すために、戦わなければならないのに」

──まさにビクター・ヘンリーのファイト・アイデンティティですね。ところでアスンソンは今やステッピングボード的なポジションにあり、彼に勝てばより上の位置で戦うことができる目安のようになっています。そのようなアスンソン戦、ビクターにとってUFCでのキャリアップを考えると、どのような意味を持つ試合になるのでしょうか。

「僕はアンダードッグに慣れているからね。この試合でアスンソンがそういうポジションになるかどうかも意識していなかった。僕こそ、ステッピングストーンという役割を強いられてきたから。だから、僕は対戦相手をそういう風に思いたくないんだ。アスンソンがそういう役割になっているとも思いたくないし、UFCにどういう思惑があろうが……例えば『40歳のアスンソンを35歳のヴィクター・ヘンリーがぶっ飛ばすのか』なんて風に組まれることがあるかもしれないけど、そんなことは全く関係ない。目の前にいる対戦相手と戦うだけだから。そして、ファイトマネーを手にするんだ」

──フィニッシュを目指すと既に断言しているビクターですが、土曜日はどのような試合をファンに見せたいですか。

「UFC初戦とは全く違った姿を見せたい。日本のファンは僕の打撃、レスリングの進化を見てくれていた。KOする姿、チョークアウトする姿、レスリングを見続けてくれていたよね。日本のファンが見てきた、米国で戦っているファイターとは一味違うファイターだということを試合で示したい」

──では恒例になっている言葉もありますが、日本のファンに一言お願いします。

「恒例になっている(笑)。そうだね、日本の皆のことを愛している。日本でゴリラカレーをまた食べたい。皆、ゴーゴーカレーで一緒に食べよう!!」

──ゴーゴーカレーがLAのリトルトーキョーに出店してほしいですね。

「そうなれば、毎日通うよ。ところで、イノキ・メモリアルには行くのかい?」

──? そういうものがあるのでしょうか。私はMMAの記者なので畑違いですから、訪れることはないと思います。

「そうなのかい。世界中のコンバット・アスリートは繋がっている。サブミッション・レスリングとプロレスリングにも繋がりがある。僕自身、イノキ・サンを直接知っているわけでないし、年を重ねている人はいつか亡くなるものだと思っている。でもイノキ・サンはジョシュ(バーネット)の恩人だから。

イノキさんがジョシュのキャリアをサポートして、今のジョシュがある。そうジョシュが言っているんだ。今の僕があるのはジョシュのおかげだ。恩人の恩人は僕にとっても恩人だ。だから、ジョシュと12月ぐらいに日本を訪れようと思っているんだ。そういえば、今年の8月にジーン・ラベールも亡くなったよ」

──ハイ。

「彼もイノキ・サンのようにオールドスクールのレスラーだった。ジーンもイノキ・サンと同様にジョシュに大きな影響を与えた人物だからね。ジーンからはロンダ・ラウジーもインスパイアされていた。まあ、この世代の人々が亡くなる……しょうがないけど、悲しいことだよ。でも僕だっていずれそういう世代になる。だから、僕らもジーンやイノキ・サンのように次の世代に火を灯す存在でありたいね」

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
カブ・スワンソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アスカル・アルカロフ(ロシア)
ブランドン・ロイヴァル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)
ジョーダン・ライト(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ(カナダ)
アロンゾ・メニフィールド(米国)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス(米国)
ブランドン・デイヴィス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
ビクター・ヘンリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ(米国)
ジェイコブ・マルクーン(豪州)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)
ルカス・アレッシャンドリ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
サム・ヒューズ(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
平良達郎(日本)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン(米国)
ピート・ロドリゲス(米国)

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10.15『UFC Fight Night 212: Grasso vs. Araujo』の対戦カードを紹介

VENUM UFC - Fight Night - Walkout Hat - Champion


 10月15日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC Fight Night 212: Grasso vs. Araujo』ではアレクサ・グラッソ vs. ヴィヴィアニ・アラウージョ、カブ・スワンソン vs. ジョナサン・マルティネス、ブランドン・ロイヴァル vs. アスカー・アスカロフ、平良達郎 vs. C.J.ヴァルガラ等が行われますが、ここでは未紹介だったカードを紹介していきます。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o RIZIN Special UFC UFC273   カブ・スワンソン シャーウス・オリヴェイラ ティーシャ・トーレス パッチー・ミックス マッケンジー・ダーン 堀口恭司 柏木信吾

お蔵入り厳禁【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:4月:マッケンジー・ダーン💛✖ティーシャ・トーレス

【写真】 見る者を魅了するマッケンジー(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2022年4月の一番。23日に行われたBELLATOR279よりパッチー・ミックス✖堀口恭司戦──からの9日のUFC273で組まれたマッケンジー・ダーン✖ティーシャ・トーレス戦について語らおう。

<月刊、柏木信吾のこの一番:4月:パッチー・ミックス✖堀口恭司はコチラから>


──おおついにマッケンジー♡の柏木さんが、彼女について熱い想いを話してくれる時がきましたね。

「いやぁ、面白い試合でした。ミノタウロ・ノゲイラやジャカレ・ソウザにしてもUFCに行くと柔術家がボクサーになるじゃないですか。柔術のスペシャリストが柔術を使っちゃいけない空気というのか。クロン・グレイシーもカブ・スワンソンと戦った時は、ほぼ寝技に行かなかったですし」

──ハイ。寝技を拒否する相手と戦い、組んで倒すという疲れる戦いをせずに、打撃を効かせて柔術で仕留める。シャーウス・オリヴェイラもそうですが、それがMMAにおける柔術家の戦い方になっています。

「そんななかマッケンジーは、超能力というか一番の能力……他人が持たない武器で戦うことの大切さを見せてれくれました。もちろん、それが柔術で」

──マッケンジーって、めちゃくちゃ柔術を信じていますね。

「ハイ。と同時に女子MMAの傾向が、まだそれを許してくれているというのはあると思います。男子のようにMMA化していなくて、バックボーンの強さがまだ反映される余地がある。ベースの格闘技の技術に頼って戦えるのが、女子のMMAですよね。

それに柔術って、男子のMMAだと圧倒的なフィジカルの前では真価を発揮できない部分があるじゃないですか」

──はい。

「ただし、女子だとまだそうでもない。だからマッケンジーの柔術も見事にMMAにハマる。そういうスタイルをマッケンジーは構築しているので、本当に試合が面白いです。

良い意味で異質と言いますか。新鮮なファイトを見て、米国のファンも堪能していると思います」

──それでもUFCでは女子も相当にMMA化し、異種格闘技っぽい戦いから脱却してきているので、マッケンジーの異質さが際立っています。

「仰る通りです。そういうなかでMMAに慣れたお客さんに、新しいモノとして柔術主体のMMAを提供している。時代に逆行しているような柔術特化ファイターとして、マッケンジーは試合を盛り上げています」

──というか……柏木さんもめっちゃくちゃ、盛り上がっていますね(笑)。

「いやぁ、だって凄いですもん──マッケンジーのMMAは」

──逆行しているのは精神面も当てはまるかと思います。多くのファイターがリスク管理をして、マネージメントをしているなかで、あれだけ攻めていく姿勢を持つというのは。

「皆が隙を与えず、効率的な練習をしていると思います。そのなかでマッケンジーは、相手の腕にぶら下がっていましたからね。そういう風に戦えた2Rが、勝負の分岐点になりました。

試合序盤は遠い距離から大振りで突っ込んでいたので、カウンターを貰って終わるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしながら見ていました。当然のように初回はトーレスのラウンドになって。でも2Rになると柔術地獄というか、寝技地獄に持ち込むと、3Rの打撃の展開がまるっきり初回とは変わりましたね。トーレスは組まれるのが嫌で、下がるようになって」

──組の強さを打撃の圧に加えることができる。まさにMMAですね。

「それがメチャクチャ面白かったです。組みの強さを見せたことで、打撃の圧になった。グラウンドしかやっていなくても、打撃力のアップに繋がる。この3回戦はMMAの面白さが詰まっていましたね。3Rの出だしの打撃でマッケンジーが圧しているのは、僕はもう感激しました!! 

マッケンジーは心と技が一体化していますし。MMAは全てが繋がっていることを教えてくれましたよ。マッケンジーに学べ、ですよ。日本人選手は」

(C)Zuffa/UFC

──柏木さん、そんなマッケンジーのどこが一番好きですか。

「お尻ですっ!!」

──ありがとうございます!!! 100点満点の返答、いただきました!!と言いつつ、2人で読者の皆さんとマッケンジーに謝りましょう(笑)。

「ハイ。スミマセン。冗談です(笑)。決して、そういう目でMMAを見ているわけじゃありませんので。マッケンジーはファイトスタイルを含めてファイターとしてとても魅力的ですからね。でもお尻もおっぱいも富士山と同じなんです。あったら、見ちゃうんです」

──確かに。何百回と東名や新東名、中央自動車をドライブし、新幹線や飛行機からでも富士山が見えると『富士山だ』って同乗者といってしまいますもんね。

「そう、それと同じなんですよ!!」

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MMA o UFC カブ・スワンソン キック

UFC on ESPN35:第7試合・ダレン・エルキンス vs. トリスタン・コネリー

フェザー級

レスリングで固める地味な中堅ファイターから一転して激闘王となり、6連勝でランキングにも入っていたエルキンスだが、その反動で4連敗。激闘のツケで打たれ弱くなっており、相手のレベルがランカークラスから前座クラスに落ちるとまた連勝したが、勝った試合でも打撃でダメージを負う展開が多く、前戦はフェザー級最年長のカブ・スワンソン(2位は37歳のエルキンス)に1RパンチでダウンしてのKO負け。激闘に持ち込むことができなかった。

コネリーは2019年、試合4日前に急遽欠場した選手の代役としてUFCデビュー。本来より上のウェルター級で、MMA四次元殺法のミシェウペレイラが相手だったが、ペレイラが体重オーバーしたことでコンディションが悪く、スタミナ切れを起こして判定勝ち。2戦目は2階級下のフェザー級に落とし、UFCデビュー戦となるパトリック・サバティニと対戦したが、1Rにパンチでダウンを奪われ、2Rには終始バックマウントを取られる展開。仕留めに来ないサバティニに救われ判定となったが、ほぼ良いところ無く判定負け。

エルキンスタックルからパンチを打ち込むとまたタックルに行きテイクダウン。バックに回り引き込んだが。返そうとするコネリーに肩固め。外れたが上をキープするエルキンス。下から肘を入れるコネリー。ケージ際に移動し立とうとするコネリー。膝をついたがエルキンスはバックに回り、後方に引き倒した。また肩固めをセットしたが立たれた。離れ際に肘。しかしエルキンスすぐタックル。テイクダウン。密着したままパウンド。パウンド。また立ったコネリーだがエルキンスバックキープ。放してパンチを入れた。残りわずかでパンチで出るコネリーだがエルキンスも打ち返す。ホーン。

1Rエルキンス。

2R。エルキンスのタックルを切ると、がぶって膝を入れ離れたコネリー。コネリーのカーフキックでバランスを崩したエルキンス。組んで押し込むエルキンス。組んだがオーバーフックしてこらえるコネリー。エルキンスパンチを入れて離れる。またタックル。受け止めたコネリーだが、エルキンスパンチからまたタックルへ。尻クラッチからテイクダウン。ハーフからパウンドを入れるエルキンス。亀になったコネリーのバックに回ると両足フック。逃れて立ったコネリー。エルキンスが手数を出す。パンチからカーフキックを入れたコネリー。パンチで出て行くがエルキンス打ち返して凌ぐ。エルキンスシングルレッグ。組みついてグラウンドに引き込もうとしたが、コネリーケージをつかんでしのいだ。レフェリー見ていて同じ体勢に戻し再開。しかし倒せなかったエルキンス。コネリーが打撃を入れてホーン。

2Rもエルキンス。

3R。パンチを出していくエルキンス。組んで肘。コネリー詰めていくが四つに組んだエルキンス。ケージに押し込んだコネリーが顔面に肘。エルキンス、ヘッドムーブがなくパンチを貰っているが、かまわず打ち返す。タックルに入ったエルキンスだが切られた。コネリー押し込んで肘。しかし打ち返すエルキンス。また詰めたエルキンスがケージに押し込みながら打撃を入れる。両者消耗している。コネリーが出たタイミングでエルキンスタックル。切れずに下になったコネリー。背中を向けたところで四の字バック。パンチを入れつつチョークを狙う。残り1分。チョークは防いでいるコネリーだがパうんちを入れ続けるエルキンス。チョーク。腕をつかんでギリギリ外したコネリー。またパンチを入れ続けるエルキンス。タイムアップ。

三者フルマークでエルキンス勝利。

相変わらずのド根性ファイトで勝利したエルキンスだが、ダメージの大きさも相変わらず。次が契約ラストマッチとのこと。勝って契約延長したいとコメント。

 

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GLORY MMA MMAPLANET UFC UFC ESPN32   アレッシャンドリ・パントージャ エジソン・バルボーサ カイ・カラフランス カブ・スワンソン カルヴィン・ケイター キック ギガ・チカゼ ケイトリン・チューケイギアン ジョセフ・ホームズ ブライアン・ケレハー ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ホジェリオ・ボントリン マックス・ホロウェイ ラミズ・ブラヒメジ 修斗 平良達郎

【UFC ESPN32】計量終了 ケイター×チカゼ&ロイヴァル×ボントリン。小細工要らず、強者×強者=UFC

【写真】UFC2022年の戦い初めはケイター×チカゼから (C)Zuffa /UFC

14日(金・現地時間)、15日(土・同に)ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN32「Kattar vsChikadze」の計量が行われた。

昨年12月18日より、約1カ月のインターバルを経て2022年のUFCがいよいよ活動を開始する。そのメインはフェザー級ランカー対決のカルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼの一戦だ。


カブ・スワンソン、エジソン・バルボーサをKOし2021年のブレイクスルー・ファイターとなったジョージア出身元GLORYのキックボクサーであるチカゼは、オクタゴンで7勝0敗という戦績を残してきた。

チガゼは戦績だけでなくインパクトも残している。過去3戦はハイキックからパウンドアウト、ミドルからのパウンドアウト、パンチを効かせて絞めを狙いつつスタンドに戻りパンチで仕留めるという勝ち方でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを3戦連続で獲得している。

組みへの自信が高まったことで蹴りを使わせ、蹴りの効果でパンチがいよいよ有効になっているという好循環にあるチカゼと対するケイターは、1年前にマックス・ホロウェイと激闘で敗れて以来の実戦が2年連続の年始のヘッドライナーとなった。

相手の前進力を利用しジャブでダメージを蓄積させ、外す時は外すというケイターの制空権をチカゼが如何に侵攻するか。5Rを2度経験しているケイターが、フルで5Rの経験はない(※バルボーサ戦は5回戦だったが、3RでKO勝ち)チカゼに対し、どのようなゲームプランを立ててくるのかも見ものだ。

下手な小細工も必要なく強い人間を戦わせておくとドラマが創れるUFC──ケイターというリトマス試験紙が、チカゼがホロウェイ級……あるいは上位禅とやり合える期待値を持っているのかうを判断する。

昨日、修斗世界ライト級王者の平良達郎がイリディアムとの契約を発表したが、そのイリディウム傘下で同じフライ級のブランドン・ロイヴァルが、ホジェリオ・ボントリンと戦う一戦も注目だ。

現王者ブランドン・モレノ、アレッシャンドリ・パントージャに連敗中のロイヴァルに対し、ボントリンはカイ・カラフランス、レイ・ボーグに敗れているが、プリアン・パイヴァ、マゴメド・ビブラトフに勝利している。

王者モレノを含め、トップランカーの半数が5敗以上を喫しているという群雄割拠のフライ級にあっても、3連敗はさすがにキャリアップばかりか、契約更新という点でも厳しくなる。崖っぷちのロイヴァルが盛り返すことはできるのか──来るべき日に備え、UFCフライ級戦線はMust Watchだ。

■視聴方法(予定)
1月16日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN32対戦カード

<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター: 146ポンド(66.22キロ)
ギガ・チカゼ: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
チェイス・シャーマン: 250ポンド(113.4キロ)
ジェイク・コリアー: 264.5ポンド(1119.97キロ)

<フライ級/5分3R>
ブランドン・ロイヴァル: 125.5ポンド(56.92キロ)
ホジェリオ・ボントリン: 125.5ポンド(56.92キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン: 126ポンド(57.15キロ)
ジェニファー・マイア: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
ダコタ・ブッシュ: 155.5ポンド(70.53キロ)
スラヴァ・ボルシェフ: 155ポンド(70.31キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 145.5ポンド(66.0キロ)
ビル・アレジオ: 145ポンド(65.77キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジェミー・ピケット: 184.5ポンド(83.68キロ)
ジョセフ・ホームズ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ラミズ・ブラヒメジ: 170.5ポンド(77.34キロ)
カート・マックギー: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブライアン・ケレハー: 145ポンド(65.77キロ)
ケヴィン・クルーム: 144.5ポンド(65.54キロ)

<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン: 155ポンド(70.31キロ)
チャールス・ロサ: 156ポンド(70.76キロ)

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MMA UFN199 カブ・スワンソン キック ダレン・エルキンス

【UFN199】カブ・スワンソン、左&右、そして左を打ち込み、後ろ回し蹴りでエルキンスをKO

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン(米国)
Def.1R2分12秒by TKO
ダレン・エルキンス(米国)

左ジャブを伸ばすスワンソン、エルキンスが左ジャブから右オーバーハンドを決める。エルキンスの右とスワンソンの左が交錯し、エルキンスはダブルレッグを切られたところで右を打っていく。と左から右のワンツーを入れたスワンソンは、飛び込んで右のパンチを当てる。これが聞いて、テイクダウンで誤魔化しに来たエルキンスとの距離を取ったスワンソンは右オーバーハンドをかわし、距離が近づくと左、右、そして左を打ち込みダウンを奪う。

立ち上がったエルキンスだが足に来ており、両足が揃っているところでスワンソンのスピニングバックキックが顔面をかすめた、足がもつれレフェリーが試合を止めた。


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Report UFC UFC ESPN23 カブ・スワンソン ギガ・チカゼ ブログ

【UFC ESPN23】ギガ・チカゼ、左ミドルを決めて63秒でカブ・スワンソンからハイライトリールKO勝ち

<フェザー級/5分3R>
ギガ・チカゼ(ジョージア)
Def.1R1分03秒by TKO
カブ・スワンソン(米国)

右ロー、右前蹴りを蹴ったチカゼ。スワンソンの前進に左ジャブを入れ、アッパーも繰り出す。さらにワンツーを伸ばしたチカゼは、スイッチしながら前蹴りを放って間合いを図る。そして──左ミドルハイ、左ストレートに続けて蹴った左三日月を受けたスワンソンがうめき声を上げて、しゃがみ込んみチカゼの足を掴む。その足を抜いたチカゼは、亀のスワンソンにパウンドを連打し、63秒でTKO勝ちを手にした。

「カブのことは尊敬しているけど、それはそれだから。もうレバーキックで決まっていたけど、レフェリーがとめないからパウンドを入れた。今日はイースター、僕の母国で一番の祝日だし、そんな日に勝てて余計に嬉しい。こういうスペシャルが勝利が欲しかった。マックス・ホロウェイと戦いたい──もし実現しないなら、彼の前に戦ったケルヴィン・ケイターと戦ってマックス戦を実現させたい」と非常に静かに話した。


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Interview UFC UFC ESPN23 カブ・スワンソン ギガ・チカゼ ブログ

【UFC ESPN23】カブ・スワンソンと対戦、沖縄剛柔流出身ギガ・チカゼ「僕は最後の1秒までデンジャラス」

【写真】今もグルジアという響きのようが耳に馴染む、ジョージア国旗とともに(C)Zuffa/UFC

1日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN23「Reyes vs Prochazka」で、カブ・スワンソンと戦うギガ・チカゼ。

GLORYとMMAの二足の草鞋を履いていたジョージア人ストライカーは、キャリア12勝2敗でオクタゴンでは5連勝中で負け知らず。初めてビッグネームと戦い心境をチカズに尋ねろと、我々の知らない空手の世界が存在し、彼の基礎になっていることが分かった。


──インタビューを受けていただきありがとうございます。

「こちらこそ、ありがとう」

──最初にどうにも我々には発音方法が名前の綴りから掴みづらく、ジョージアでの発音を教えていただけないでしょうか。

「了解。ギ・ガ、チ・カ・ゼだよ」

──ギガ・チカゼですね。

「そうだよ(笑)」

──ギガは土曜日にカブ・スワンソンと戦います。今の調子を教えてください。

「グレートだよ。全て上手くやってくることができた。この試合に向けて7週間かな、しっかりとトレーニングでき人生で最高のシェイプに仕上がっている」

──ギガは過去に素晴らしい打撃、特にキックはUFCという最高峰においても特別に感じられる攻撃を見せてきました。もちろん、元々はオランダに拠点を置いて活動してきたキックボクサーではあるのですが、ダッチ・キックボクシングスタイルというよりも空手の蹴りにも見えます。

「僕はもともとジョージアで極真空手を始め、それから剛柔流空手に移り三段を持っているんだ。その後、オランダに移ってダッチ・キックボクシングを7年に渡って学んだんだ。でも僕はキックの時代から、空手の技術を活用して戦ってきた。ダッチ・キックボクシングでキックボクシングを戦っても何も優位な点はない。空手を使うことで、僕はキックとMMAで成功を収めることができたんだ。だから、僕のスタイルは指摘された通り、空手を凄く生かしているよ」

──実は私どものサイトでは以前、日本国外のキックボクシングも掲載していた時期があり、It’s Showtimeに出ていたギガの試合もレポートしていたんです。でも、当時はオランダ国籍を持ったジョージア人だと思っていました。ところでジョージアといえば柔道やチタオバという組技が盛んだという印象がありあした。

「その通りだよ(笑)。ジョージアでは皆がレスリングか柔道を経験している。実際、僕の父はソビエト連邦時代に柔道のナショナルチームの一員だった。でも僕は柔道もレスリングも全く経験がなくて。僕が生まれた頃になると、空手は凄くポピュラーだったんだよ。僕の世代は空手を経験している者ばかりさ」

──とはいえ極真空手から、剛柔流とは興味深いトランジッションですね。フルコンタクト空手から伝統派に移るというのも。

「僕が所属していた沖縄剛柔流はフルコンタクト空手ルールの試合にも出ているよ。沖縄剛柔流には型、ポイント空手、それに組手柔という極真ルールに投げが許された試合もあったんだ」

──剛柔流も多くの流派があるようで、沖縄剛柔会のなかには素手素面、寝技まである流派があると聞いたことがあります。

「柔と剛の試合があり、剛コンペティションは小さなグローブをつけて、顔面へのパンチ有り、寝技は10秒だけど関節技も使って良かった。道着を着たアマチュアMMAだったよ」

──剛柔流でそのようなスタイルが存在しているとは、まったくもって勉強不足でした。

「剛コンペティションは本当に楽しめた。顔面を殴って、投げもあり、関節も極めて良いということは、本来の空手に近いモノだと思う。きっと日本……沖縄の空手はそういうものだったと僕は理解しているよ。本当のところは分かっていないけどね(笑)。

それに僕は剛柔流の試合だけでなく極真、松濤館、糸東流の試合にも出ていたんだ。ただし空手はトーナメントで優勝しても収入を得ることはできない。だからキックに転向したというのはあるよ」

──そしてオランダへ?

「そうだね。2007年から2年間はゴールデングローリーで練習し、それから2年間をマイクス・ジム、最後の3年間はボス・ジムに所属していた。オランダへ移り住んだのは、K-1 MAXに出場したかったからなんだ。

それが知っての通り、僕がIt’s Showtimeで試合をしていたマイクス・ジム所属時代にK-1は活動を止めてしまった。本当にここからピークだという時にK-1がなくなり、茫然としてしまった。そしてキックにはGloryの時代がやってきたんだ。

その頃、ボクシングへ転向という話もあったけど、僕は自分の蹴りを使ってMMAを戦いたいと思い米国に渡ったんだ。キックとMMAのステータスは、トヨタとフェラーリぐらい違うからね」

──……(苦笑)。

「僕には家庭があり、2人の子供もいた。他の仕事に就きたくなかったし、まだコーチにもなりたくはなかった。ファイトをして戦っていこうと思うと、キックではなくMMAなのは自明の理だったよ。

それに当時はジョージア人UFCファイターはいなかったから、最初のジョージアを代表して戦うUFCファイターになろうと思ったんだ。でも僕より先にレヴァン・マカシュヴィリ、そしてマラブ・デヴァリシビリがUFCで戦うようになったけどね(笑)」

──米国に移ってからは、ずっとKINGS MMAの所属ですか。

「そうだよ。ハファエル・コルデイロの指導を受け、MMAだけでなく柔術のトレーニングにも参加したよ。もちろんレスリングもね。そしてMMAで戦うようになってからもGLORYから試合のオファーがあったから、キックの試合を続けていたんだ」

──だから2015年から2年ほど、MMAとキックの両方で戦っていたのですね。それにしても、キックボクサーだからといってMMAであの蹴りが使えるとは限らないです。しっかりとMMAを消化してきた努力の表れですね。

「ハファエルは僕のスタイルをすぐに理解してくれた。そして、僕の空手とキックを使ったスタイルを構築してくれたんだ。ハファエル自身テコンドーからムエタイ、そしてMMAとキャリアを積んでいるから、僕のことが本当によく分かったみたいだ。色々な点で僕をリードしてくれたよ」

──ではカブ・スワンソンの印象を教えてください。

「言葉で言い表すことができないビッグネームで、レジェンドだ。長い間、一緒に練習もしてきた。柔術とレスリングに長けていて、クレイジーな左フックはKOパワーを持っている。でも、僕の空手スタイルは彼に対して凄く有効なはずだ。しっかりと距離を取り、カウンターを打ち込むよ。

初回にハイライトリールKOをするか、2RにビューティフルKOをするか。ここでしっかりと勝って、トップ10の誰とでも戦う資格があることをアピールしようと思う」

──ハラショー。では、最後にこれからギガのことを知る日本のファンに自身のセールスポイントをアピールしてもらえないでしょうか。

「そうだね……。いつ、誰であろうかKOできる武器を持っている。もちろん試合をコントロールした結果KOできるし、不利な状況でも一発逆転がある。僕は最後の1秒までデンジャラスだ。だから1秒たりとも試合を見逃さない欲しい。僕のビューティフルキックフル・キック、ギガ・キックを堪能してほしい」

■視聴方法(予定)
5月2日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC on ESPN23 計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
ドミニク・レイエス: 205.5ポンド(93.21キロ)
イリー・プロハースカ: 204ポンド(92.53キロ)

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン: 145.5ポンド(66.0キロ)
ギガ・チカズ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ: 206ポンド(93.44キロ)
ダスティン・ジャコビー: 205ポンド(92.99キロ)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・ストリックランド: 185.5ポンド(84.14キロ)
クリシュトフ・ヨッコ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ: 135.5ポンド(61.46キロ)
コディ・ステーマン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ランダ・マルコス: 115ポンド(52.16キロ)
ルアナ・ピニェーロ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ベニテス: 150.5ポンド(68.26キロ)
ジョナサン・ピアース: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 146ポンド(66.22キロ)
TJ・ブラウン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ポリアナ・ボテーリョ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ルアナ・カロリーナ: 128.5ポンド(58.28キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
サム・ヒューズ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ローマ・ルックンブミー: 116ポンド(52.62キロ)

<ミドル級/5分3R>
KB・ブラー: 186ポンド(84.37キロ)
アンドレアス・メケイリディス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ルーク・サンダース: 145.5ポンド(66.0キロ)
フィリッピ・コラレス: 145.5ポンド(66.0キロ)

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