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【UFC ESPN60】17カ月振りの実戦、チェ・ドゥホ「喜んでもらえる試合をするという本質は変わりません」

【写真】いつまでも若々しい、チェ・ドゥホだ(C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN60「Lemos vs Jandiroba」が開催され、韓国からパク・ジュンヨン、チェ・スンウ、イ・ジュンヨンとともにチェ・ドゥホが出場する。
Text by Shojiro Kameike

古き良き(?)日韓MMA関係の時代にプロになり、DEEPからUFCにステップアップを果たしたKorean Super Boyも33歳んあった。その激しいファイトの代償は小さくなく、UFC在籍が10年目となったが──韓国人男子なら避けることができない兵役期間もあり──この間7試合がしか戦っていない。

それでも、誰もが忘れることがないカブ・スワンソンの激闘など、まさに記録よりも記憶に残る戦いを続けてきたチェ・ドゥホ。1年5カ月振りの実戦前にインタビューを試みた。


人生を左右する選択をする瞬間。その都度、自分はやりたい方を選んできました

──チェ・ドゥホ選手、ご無沙汰しております。

「お久しぶりです(笑)」

──今週末にビル・アレジオと1年5カ月振りの試合が控えています。今の体調を教えてください。

「コンディションは過去最強です。減量の方も計画通りに進んでいます。良い試合を見てもらうことができると思います」

──チェ・ドゥホ選手は2014年にUFCと契約しましたが、2017年から試合数が年に1試合となり、2019年から2023年2月までは完全なブランクがありました。この辺りの事情を改めてご本人の口から説明をしていただけないでしょうか。

「一番大きな問題は兵役でした。自分の場合は代替服務をすることになっていたのですが、どのような代替服務に就くのか決定するのに時間が要してしまったんです。その間は海外に行くことができないという韓国の法律もあって、2019年から2021年まで海外で試合をすることができなかったです。

結果的に2022年に代替服務を終え、試合ができる状態になったのですが、ケガもあって去年まで試合ができませんでした」

──兵役はもちろん韓国の男性の誰もが就かないといけない制度、MMAファイターにとってもキャリアアップに非常に影響を及ぼします。それぞれの事情があり軽々しく言えないのですが、一瞬でも10代のうちに済ませておけばというような考えを持つことはなかったでしょうか。

「確かにそういう風に考えたこともあります。同時に、早い時期に兵役に就いていたら序盤のキャリアが変わっていて、UFCで戦うことができなかったかもしれないです。なので試合ができないときも、自分のキャリアや現状をポジティブに考えるようにしていました。

人生を左右する選択をする瞬間が、人間にはあると思います。その都度、自分はやりたい方を選んできました。その結果が間違っていたかもと、後悔もしました。ただし、今となってはやはり自分の想う選択をして良かったと思えることもままあります。

本当に色々あったのですが、MMAキャリアを振り返るとカブ・スワンソン戦がそうなります。あの試合で判定負けをして、本当に悔しくてたまらなかったです。『なぜ、負けたのか』、『そもそも、どうしてオファーを受けたのか』という風にも考えました。でも今となっては、あの試合によって世界中の人に自分のことを知ってもらうことができ、応援してくれる人が増えました。

何よりUFCの殿堂入りまで果せて、カブ・スワンソンと戦ったことは間違っていなかったと今では自信を持って言えます」

──今や伝説のカブ・スワンソンもそうですし、チェ・ドゥホ選手は毎試合のように激しい試合を繰り広げます。結果、アジアでは倒し切れた戦いも、そうでなく反撃を受ける。なのでエキサイティングな試合になるのですが、ダメージの蓄積も心配ですし、試合結果としてUFCでは勝敗の数も五分です。その辺りを踏まえて、スタイルチェンジを考慮することはありましたか。

「もちろん、戦い方の細部においては見直すことは必要です。ただし、ファンに喜んでもらえる試合をするという本質は変わりません。UFCは五輪スポーツのようなアマチュアではないです。ファンに楽しんでもらうことが一番大切です。

自分自身がファンの時、PRIDEやK-1を見た時のドキドキと興奮を今も覚えています。あの時のPRIDEやK-1の選手のような戦いをファンに見せたい。勝ち負け以上に、今も拘っているのはそこです」

──では今週末の試合も激しい試合になりそうですね。

「自分としては、そういう試合がしたいです。ただし、試合が盛り上がるかどうかは拍手と同じで、両手で思い切り叩き合わないと大きな音は出せないです。だから対戦相手がどのような気持ちで戦ってくるかですね(笑)」

──長身でリーチがあり、独特の打撃の持ち主でテイクダウンもできます。

「ストライカーだとは思っています。テイクダウンとグラップリングもできる、ストライカーですね。彼の組み技を軽視するわけではないですが、グラップリングやレスリングは自分の方が上です。なので、打撃中心のファイトになると予想しています」

──そんな今回の試合ですが、どこで準備をしてきたのでしょうか。

「所属はプサンのチーム MADのままで、今も練習をしています。ただ今回の試合に向けては、初めて対策練習やコンディショニングとストレングスをジョン・チャンソンさんのコリアンゾンビMMAで集中トレーニングを行いました」

──韓国も若い世代が育っています。同様に米国で練習をするのもMMA界の常識になりつつあります。国内と海外での練習、どのようにチェ・ドゥホ選手は考えていますか。

「チームMADやコリアンゾンビMMAでの練習を通じて、韓国のMMAのレベルは相当に上がっていることを実感しています。だからといって韓国内か海外という風に二極化することなく、柔軟に考えています。国内でも十分な練習ができています。その上で海外で練習ができる状況が整えば、ジョン・チャンソンさんも行っていたアリゾナのFight Readyでトレーニングすることを考えています」

MMAPLANETでの初インタビューは2010年10月のソウルのバスターミナルで行ったもの。前夜のK-1 MAXにチームメイトが出場し、クミに戻る彼をキャッチ。同月30日に戦極で金原正徳戦が決まっていたが、ドゥホの負傷でキャンセルされインタビューはお蔵入りとなった

──33歳になったKOREAM SUPER BOY。それでも米国では学生と間違えられるのではないかという若々しさを保っているなかで、やはり言葉を聞くと大人になりましたね(笑)。

「MMAで飯を食うようになって長くなったなぁと自分でも思います(笑)。凄く腰が悪くて、試合ができるのかと思ってDEEPで石田光洋選手と戦ったのが、もう13年も前です(笑)。本当に日本で戦っていた時は、自分の人生のなかでも特別な時間です。そして日本のファンは、今もずっと応援してくれて本当に感謝しています」

──では、そんな日本のファンに一言お願いできますか。

「自分はRRIDEやK-1、DREAMで試合をしたいと思ってプロファイターになりました。KOREAN SUPER BOYというニックネームも日本のファンにつけてもらいました。日本のファンは自分にとって、ずっと大切な存在です。これからも応援してください」

■Pancrase346視聴方法(予定)
7月21日(日)
午前6時00分~UFC Fight Pass
午後5時45分~U-NEXT

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45 MIKE MMA News o UFC UFC303   カブ・スワンソン

『UFC 303: Pereira vs. Prochazka 2』スプリットデシジョンだった試合のジャッジの採点/主要サイトの採点



Andre Fili defeats Cub Swanson(MMA Decisions)

 アンドレ・フィリ vs. カブ・スワンソンのジャッジの採点。Mike BellとRon McCarthyが1,3Rフィリ、2Rスワンソンで29-28フィリ勝利。Adalaide Byrdが1Rフィリ、2,3Rスワンソンで28-29スワンソン勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28フィリ支持2人、28-29スワンソン支持13人でした。


Martin Buday defeats Andrei Arlovski(MMA Decisions)

 マーティン・ブダイ vs. アンドレイ・アルロフスキーのジャッジの採点。Mike Bellが1,2Rブダイ、3Rアルロフスキーで29-28ブダイ。Derek Clearyが1,3Rアルロフスキー、2Rブダイで28-29アルロフスキー勝利。Sal D'Amatoがフルマークでブダイで30-27ブダイ勝利でした。

 主要サイトの採点は30-27ブダイ支持1人、29-28ブダイ支持4人、28-29アルロフスキー支持7人でした。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC303 アンドレ・フィーリ カブ・スワンソン ブログ

【UFC303】追うスワンソンを捌くフィーリ、カウンター作戦でスプリット勝利をもぎとる

<フェザー級/5分3R>
アンドレ・フィーリ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.28-29.
カブ・スワンソン(米国)

サウスポーのフィーリに対しスワンソンが右手を構えて距離を詰める。フィーリはスイッチから左ジャブを突き、スワンソンの動きに合わせてサウスポーに戻す。フィーリがサウスポーに戻した瞬間に合わせて、スワンソンが右ストレートを伸ばしていく。フィーリもスワンソンが動くと左フックを合わせる。さらにフィーリの右ハイがスワンソンのテンプルを捉えた。続いて左ミドルを突き刺す。ジャブの差し合いで互いに相手の顔面を跳ね上げる。

サークリングするフィーリは左ジャブを突き、さらに右をフォローした。スワンソンは足を止めるために右カーフを蹴る。スワンソンのワンツーをヘッドスリップでかわすフィーリ。スワンソンはフィーリがオーソドックスにスイッチすると右カーフを当てる。フィーリがニータップで組みに行ったが、スワンソンがケージに押し込む。フィーリがヒザを突き上げながら離れた。スワンソンも距離を詰めるが、左フックを合わされてマットに手を着いてしまう。フィーリはジャブを突いて距離を取り続けた。

2R、スワンソンが右を伸ばしながら前に出た。左右に動くフィーリは、ニータップからグラウンドに持ち込んだ。スワンソンはスイッチを潰されるものの、バタフライガードからワキをすくって立ち上がる。ケージ中央で打ち合う両者。再びフィーリがサークリングすると、スワンソンも左カーフを打ち込む。スワンソンの右がフィーリの顔面をかすめたが、構わずフィーリはニータップからケージに押し込んでいく。ウィザーで耐えるスワンソンを、フィーリはヒザ蹴りで削る。場内からブーイングが飛ぶなか、スワンソンが差し返すもケージ際から脱することができない。

左腕を差し上げたスワンソンがボディロックから体勢を入れ替え、さらにテイクダウンを狙うも倒せない。離れたスワンソンの右がヒットし、フィーリの動きが止まる。打ち合いを凌いだフィーリが組んでからドライブ。ここもスワンソンが切り返し、左右に揺さぶるとフィーリが離れた。フィーリの左ミドルに右ストレートを合わせるスワンソン。ケージを背負わせて連打を浴びせるが、フィーリも右アッパーを突き上げた。大振りになったスワンソンのパンチをかわしてニータップで組んだフィーリは、ケージに押し込むもスワンソンにボディロックで組まれてしまう。スワンソンがバックに回ってラウンドを終えた。

最終回、フィーリが左ジャブを突いて離れる。距離を詰めてくるスワンソンにパンチを打ち込み、さらにニータップで組むも倒せず。左ジャブから右でフィーリにケージを背負わせるが、フィーリの左カウンターもスワンソンの顔面を捉えている。ニータップで尻もちを着かせたフィーリは、立ち上がスワンソンのバックに回った。離れたスワンソンが左アッパーを突き上げる。

下がりながらも左ストレートから右フックまで返すフィーリ。スワンソンが飛び込むも、自分の形で組めず離れた。スワンソンが前に出続けるも、フィーリのカウンターがあるため追い込むことはできない。フィーリのニータップを突き放したスワンソンは打ち合いで右を当てる。足をすくったフィーリがスワンソンをケージに押し込んだ。両手を差し入れたスワンソンは、ケージ中央に戻るとフィーリの左ハイをかわし、フィーリを追いかけ続けた。

裁定はスプリットでフィーリに。場内からはブーイングも聞かれたが、正確性ではフィーリが上回ったのではないか。どちらにしてもタフな熱戦だった。


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【UFC303】バンタム級の新鋭ペイトン・タルボット「安全なポイントゲームなんて、やりたくない」

【写真】スクショを撮る際に、5秒以上も目を剝いて待ってくれていたタルボット。実はいいヤツ (C)MMAPLANET

29日(土・現地時間)、米国ネヴァダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催されるUFC303「Pereira vs Prochazka 2」で、ペイトン・タルボットがヤニス・ゲムリと戦う。
Text by Manabu Takashima

2023年のコンテンダーシリーズでUFCと契約し、2試合連続でKO勝ちのタルボット。キャリアは8戦8勝、負け無しの新鋭は自らの一番の武器はペースだと言い切った。


MMAに求められるのは、アクションだから

――今週末にヤニス・ゲムリ戦を控えたペイトンです。調子はいかがですか(※取材は26日に行われた)。

「最高だよ。ヤニス・ゲムリとは良い顔合わせだと思う。殴り合って、エキサイティングなファイトをするよ」

──UFCで2度戦って2つのKO勝ち、判定勝ちだったコンテンダーシリーズのファイトも素晴らしいパフォーマンスでした。そんなペイトンのことを我々は、まだまだ分かっていないのですが、なぜMMAを始めたのですか。

「2017年、18歳の時にコナー・マクレガーの影響を受けて、試しにジムに行くようになった。すぐにマーシャルアーツに夢中になったよ。トレーニングをしていると、試合に出るようになって。そうなると、日に日にMMAへの想いが強くなっていった」

──MMAを始める前に格闘技の経験はあったのでしょうか。

「凄く小さな時にボクシングをやったことがあったけど、全然ダメで2カ月ほどで辞めてしまった。経験という経験があったのはレスリングだけで。レスリングはハイスクールを中心に4年ほどやっていた。けど、コレといって目立った戦績は残していない」

──それでもレスリングというベースがあったのですね。ファイトスタイルから、打撃系格闘技の経験の持ち主だと勝手に思っていました。

「う~ん、打撃が自分の一番の武器だとは思っていないよ」

──そうなのですか。

「僕の武器は体力だ。ハイペースで15分間、戦い続けることができる。結果、対戦相手は疲れて僕の打撃の餌食になるんだ」

──まさに現代MMAの申し子ですね。

「だって皆、それが見たいだろう? テイクダウンをされて、ガードの中に相手を入れて止まるなんて試合は誰も見たくないはずだ。MMAに求められるのは、アクションだから。それにケージのなかでは動きが多い方が、勝つ確率も高くなる。だから、常に動いてペースの速い試合を心掛けている」

──そして、フィニッシュを狙うのがコンテンダーシリーズ世代ですね。

「もちろん、フィニッシュを狙うのは当然だ。もともと、組んで倒してコントロールする試合なんか、好きじゃなかったし。そうやって勝つファイターがいることは分かっている。それはそれで構わないけど、そんなことがしたくてMMAを戦っているわけじゃないから。

結果的に僕は自分がやりたいことをするためにオクタゴンに上がっている。それこそが、コレをやって金を稼ぐのに相応しいファイトだと思っている。安全なポイントゲームなんて、やりたくない」

日本のアニメから受けた影響も絶大だよ

──それこそ、コナー・マクレガーに感化されてMMAを始めたペイトンらしいファイト・フィロソフィーですね。

「実際にMMAのトレーニングを始めてからも、コナーから受けた影響は大きい。あとはマックス・ホロウェイ、そしてネイト・ディアズ……でも、子供の頃に日本のアニメから受けた影響も絶大だよ(笑)。ドラゴンボールZに、幽遊白書からファイティング・スプリットとは何かを学んだんだ」

──なるほどぉ。では日本のMMAに興味を持ったことは?

「それは……余りないかなぁ。なんか、凄いステージがあって、ダンスをしたりしているのは受けたけど(笑)。ファイターでは、UFCとサインをしたばかりの……。そう、カイ・アサクラだ。彼のハイライトは見たよ。良い選手だよね」

──では同じバンタム級でUFCデビューを果たし、連勝中の中村倫也選手の印象を教えてください。

「う~ん、ちょっと分からないなぁ……。あのレスラーかい?」

──そうです、レスリングがベースです。

「まぁ、視界に入ってくれば気にかけるようにするよ」

──……押忍。では、土曜日に戦うゲムリの印象は?

「きっと、たくさん蹴ってくるだろうね。そしてカウンターの一発を狙って、我慢強く戦ってくるはずだ。ちょっとフラストレーションがたまる試合になるかもね。あの動きを僕のグルーブに誘い込むのは、ちょっと面倒くさいと思う。

ちょっと変な打撃だろう? なんか蹴りとパンチのコンビネーションがおかしいんだよ」

──確かに。構えも特徴的で。ただ、時折り力強いクリンチゲームも展開します。

「あんまり寝技の展開は見たことがないけど、上半身を固める組みを使うのは確かだ。でも、あんな風に固めてくるとスタミナを無駄にするだけだ。そこから先は、彼のやりたい試合にはならない。まぁ、何分間も相手をケージに押し込むようなヤツだよ。

だからこそ、動きまくって肉弾戦を皆に見てもらいたい。まだ僕のことを認識していないファンがいれば、きっと考え方が変わる試合になる。もう意識しないわけにはいかなくなるよ。しっかりと皆が喜ぶ試合をし続けるよ」

──その先に狙うは、タイトル挑戦と。

「そうだね、上手くいけば1年半後ぐらいにはトップに立っているだろう」

──ペイトン、今日はインタビューに時間を割いてくれてありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「ハイ。アリガトゴザイマス。オヤスミ」

■視聴方法(予定)
6月30日(日・日本時間)
午前7時分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前6時30分~U-NEXT

■ UFC303対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ポアタン・フェレイラ(ブラジル)
[挑戦者] イリー・プロハースカ(チェコ)

<ライト級/5分3R>
ブライアン・オルテガ(米国)
ディエゴ・ロピス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<女子バンタム級/5分3R>
マイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)
メイシー・シェエソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
マイケル・ペイジ(英国)

<ミドル級/5分3R>
ジョー・パイファー(米国)
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)

<フェザー級/5分3R
カブ・スワンソン(米国)
アンドレ・フィーリ(米国)

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン(カナダ)
ジアン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ペイトン・タルボット(米国)
ヤニス・ゲムリ(フランス)

<女子ストロー級/5分3R>
ミッシェレ・ウォーターソン・ゴメス(米国)
ジリアン・ロバートソン(カナダ)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
マルティン・ブダイ(スロバキア)

<フライ級/5分3R>
カーロス・ヘルナンデス(米国)
鶴屋怜(日本)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
ヴィニシウス・オリヴェイラ(ブラジル)

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o UFC カブ・スワンソン キック ドミニク・クルーズ ボクシング ロブ・フォント

UFC on ESPN+88:第9試合・ジョナサン・マルチネス vs. エイドリアン・ヤネス

バンタム級マルチネス13位、ヤネス14位。

UFC9勝3敗のマルチネス。現在5連勝でランキング入り。アメリカ生まれ・アメリカ育ちのアメリカ人だが、父はメキシコ人、母はブラジル人。カブ・スワンソンやサイード・ヌルマゴメドフにはローキックを効かせて勝利している。第2試合に出場した同じバンタム級ランカーのグティエレスとは、同じFactory Xに所属している。前回の試合後には、レジェンドのドミニク・クルーズや元フライ級王者デイブソン・フィゲイレードと対戦したいとアピールしていたが、結局下位ランカーのヤネスとの対戦に。29歳。

ヤネスは2020年10月のUFCデビュー戦から5連勝(4KO)していた。ボクシングがバックボーンで、殺傷能力が高いパンチが武器。一方、ディフェンスは甘く、被弾して鼻血を出しつつ打ち合いに応じて打ち勝ってきた。しかし今年4月の前戦で初めて上位ランカーのロブ・フォントと対戦すると、いつも通り打たれつつ打ち合う展開から、先にフォントのパンチに効かされてしまい1RKO負け。連勝と連続ボーナスが5で止まった。29歳。

オッズは拮抗しておりほぼ五分。

マルチネスインロー。飛び込んだヤネスがワンツー。またマルチネスインロー。ちょっと嫌がったヤネス。さらにインロー。ヤネス詰めてワンツー。マルチネスはひたすらインロー。ヤネスハイからワンツー。またインロー。完全に効いた!左足をつけない状態のヤネス。パンチで飛び込んで逆転を狙うヤネスだが、ブロックしたマルチネス。またインロー。玉砕覚悟でパンチで出るヤネス。インローでダウン!ノコrい1分。立たせたマルチネス。さらにインロー。ヤネス左右のパンチで出る。がステップで距離を取るマルチネス。ホーン。

1Rマルチネス。どうにか1Rを凌いだヤネスだが絶体絶命。

2R。マルチネスのローがローブローになるが、すぐ再開。ヤネス詰めてパンチを出していく。しかし左足が踏み込めていない。マルチネス首相撲。ヤネスボディロックからテイクダウンを狙うが、こらえて引き剥がしたマルチネス。またインロー。ひたすらインロー。またダウン。ヤネス続けるとアピールするが、スタンドに戻るとなおもインロー。もう完全に片足のヤネス。パンチで出るが、今度はマルチネスがワンツー。ケージまで下がったヤネス。マルチネス冷静にインロー。さらに右をヒット。大振りの右を出したヤネスだが空振り。そしてインローでまたダウン。レフェリー止めた。

マルチネス、強烈なインローで勝利。これで6連勝。次はトップ10ランカーとの対戦か。

ヤネスは正直2Rは逆転の目もなかったし、根性で続けたものの、無駄にダメージを蓄積させただけに思えた。

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【UFC ESPN51】試合結果 進む身体代謝──を許さず、カブ・スワンソンが踏み止まる判定勝ち

【写真】23歳ルアナ・サントスが第1試合でUFC初陣をKO勝ちで飾った(C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC ApexでUFC on ESPN51「Luque vs Dos Anjos」が開催された。

メインでヴィセンチ・ルケがハファエル・ドスアンジョス越えを果たし、コメインでカブ・スワンソンが微妙な判定ながらハキーム・ダラドゥを跳ね返しベテランが意地を見せた同大会は、プレリミ7試合が全てフィニッシュ決着となっている。。

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト: カリル・ラウントリー、イアズミン・ルシンドマーカス・マギー、デイモン・ブラックシアー

UFC ESPN51
<ウェルター級/5分5R>
○ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)5R
判定
詳細はコチラ
×ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
○カブ・スワンソン(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
<ライトヘビー級/5分3R>
○カリル・ラウントリー(米国)1R2分40秒
KO
×クリス・ダウカウス(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
○イアズミン・ルシンド(ブラジル2R3分42秒
肩固め
詳細はコチラ
×ポリアナ・ヴィエイラ(ブラジル)
<189.5ポンド契約/5分3R>
○AJ・ドブソン(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×タフォン・エヌシュクウィ(カメルーン)
<189ポンド契約/5分3R>
○ジョシュ・フレムド(米国)3R
判定
×ジェイミー・ピケット(米国)
<バンタム級/5分3R>
○マーカス・マギー(米国)1R2分19秒
KO詳細はコチラ
×JP・ベイス(南アフリカ)
<ライト級/5分3R>
○テレンス・マッキニー(米国)1R1分25秒
TKO
詳細はコチラ
×マイク・ブリーデン(米国)
<フェザー級/5分3R>
○アイザック・ドルギャリアン(米国)1R4分48秒
KO
×フランシス・マーシャル(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○マルティン・ブダイ(スロバキア)1R4分11
キムラ
×ジョシュ・パリジアン(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
○ジャケリン・アモリン(ブラジル)3R3分41秒
KO
×モントセラ・ルイス(メキシコ)
<バンタム級/5分3R>
○デイモン・ブラックシアー(米国)3R
判定
×ホゼ・ジョンソン(米国)
<女子フライ級>
○ルアナ・サントス(ブラジル)1R3分41秒
KO
×ジュリアナ・ミラー(米国)
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F1 News o ONE UFC   カブ・スワンソン ダレン・エルキンス マックス・ホロウェイ

『UFC on ESPN 51: Luque vs. dos Anjos』カブ・スワンソン vs. ハキーム・ダワドゥのジャッジの採点/主要サイトの採点

1/12 NEXTシリーズ No.7 ホンダ スーパーカブ110(タスマニアグリーンメタリック)プラモデル


 『UFC on ESPN 51: Luque vs. dos Anjos』でハキーム・ダワドゥに判定勝ちしたカブ・スワンソン。UFCフェザー級14勝となり、マックス・ホロウェイ(19勝)、ダレン・エルキンス(16勝)に続く歴代3位となりましたが、


 ユナニマスデシジョンであったものの、疑問の残る判定だったことからジャッジの採点と主要サイトの採点を紹介していきます。

 Sal D'Amatoは1Rダワドゥ、2,3Rスワンソンで29-28スワンソン勝利。Ron McCarthyとJacob Montalvoが1,3Rスワンソン、2Rダワドゥで29-28スワンソン勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28スワンソン支持2人、28-29ダワドゥ支持11人でした。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN51 カブ・スワンソン キック ボクシング

【UFC ESPN51】序盤はダラドゥが打撃で支配したが--3RにTDを奪ったスワンソンが涙の判定勝利

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)

ダラドゥが左跳び蹴りを放つ。バックステップでかわしたスワンソンは、ガードを広げて距離を取った。ダラドゥの右カーフキックがヒット。スワンソンが左ジャブ2発から右ストレートをクリーンヒットさせ、サウスポーへのスイッチも見せる。いきなり飛び込んで左フックを当てたスワンソンは、出入りの激しいステップ&パンチを見せるも、ダラドゥも打ち終わりにローを入れていく。

スワンソンの出入りに右カーフキックを合わせるダラドゥに対し、スワンソンはサイドに回ってケージ中央に戻す。スワンソンは頭を下げて中に入るが、ダラドゥがカウンターで左ジャブを当てている。スワンソンが入る角度を変えると、ダラドゥは右ストレートを打ち下す。ケージ中央でパンチが交錯するなか、ダラドゥの左ミドルがスワンソンのボディに突き刺ささった。ダラドゥは距離を詰めて右ストレート、右ミドル。打撃をもらっているスワンソンの鼻からは出血が見られる。

2R、ダラドゥが左ローからワンツーを伸ばした。さらに右スピニングバックを繰り出し、打撃で攻め立てる。スワンソンもカウンターの右、ダーティボクシングで迎え撃つも、ダラドゥを止めることができない。ダラドゥは組みつき、右腕を差し上げてスワンソンをケージに押し込む。スワンソンはウィザーから右ヒザを突き上げて体勢を入れ替えた。しかしダラドゥが押し返して、再びスワンソンをケージに押し込む。

ここで離れた両者。ケージ中央でパンチを強振する。ダラドゥのパンチをもらったスワンソンは笑みを浮かべて打ち返すが、パンチのヒット率はダラドゥのほうが高いだろう。ダラドゥの左ジャブが当たる。残り2分でスワンソンが前に出た。ここで組んだダラドゥはスワンソンをケージに押し込んでいく。スワンソンの出血が多くなっている。ダラドゥが首相撲からヒザで削り、離れ際にヒジを放った。スワンソンは終了間際に打ち合いに持ち込んだ。

最終回、スワンソンが微笑みながらケージ中央に向かう。スワンソンの右カーフキックがヒット。さらにフェイントから右ストレートを当てた。ダラドゥは慌てず騒がず左ジャブを突いて蹴りに繋げる。ダラドゥの左ジャブがクリーンヒットし、スワンソンの右ローの打ち終わりに左ローを当てた。そのスワンソンが組んでくると、スワンソンが転がしていくもテイクダウンはできず。

立ち上がったスワンソンを、ダラドゥがケージに押し込む。ヒザを打ち合うなかブレイクがかかり、ダラドゥのヒザがスワンソンの下腹部を捉えたか注意が与えられた。再開後、またもダラドゥのヒザがスワンソンの下腹部に当たるも、中断してすぐ再開に応じる。ケージ中央で打ち合いを展開する両者だが、スワンソンだダブルレッグで組みクリーンテイクダウンを奪った。

残り1分、ダラドゥはフルガードからヒジを突き刺す。ダラドゥの右足を越えたスワンソンは一旦立ち上がった。ここで立ち上がったダラドゥのバックに回ったスワンソンがRNCを狙うも、ダラドゥが切り返してトップに回ったところで試合終了となった。

1Rと2Rはダラドゥと思われたが、裁定はジャッジ3者とも29-28でスワンソンの勝利に。勝利者インタビューでは「勝っていると思った?」と聞かれたスワンソンは涙を浮かべながら、次のように語った。
「ノー。自分のやるべきことをやり、楽しんでいた。一発もらったし、もう一度みていないとね。ちょっとエモーショナルだ……。みなが、僕のことを最高だと言ってくれる(涙)。家族がケージサイドで見ていた? ナーバスになったよ。もっとしっかりと戦いたかったけど、ミスもしたし、散々な内容だった。彼は大きくて、強いよ。だから僕はバンタム級でやってきたわけだし。でも、自分をプッシュし続けた」
そう語ったスワンソンは、ケージサイドの家族のもとに向かった。


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【UFC ESPN51】WEC&UFCで16年、カブ・スワンソン「可能な限り、最もレベルの高い場所で戦いたい」

【写真】ジェンス・パルバー、髙谷裕之、ジョゼ・アルド、チャド・メンデス、シャーウス・オリヴェイラ、ダスティン・ポイエー、フランキー・エドガー、マックス・ホロウェイ、川尻達也、チェ・ドゥホ、ブライアン・オルテガ、クロン・グレイシー、ギガ・チガゼ──とんでもない面々と戦い続けてきた(C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC ApexでUFC on ESPN51「Luque vs Dos Anjos」が開催され、コメインでカブ・スワンソンがハキーム・ダラドゥと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ブラジリアン同朋対決、近距離の打撃の交換上等のビセンチ・ルケと柔術とレスリング、そしてムエタイの融合=ハファエル・ドスアンジョスのウェルター級戦がメインの同大会。

MMAデビューから19年、キャリア20年目を迎えたスワンソンは今年の11月で40歳を迎える。キャリア10戦目、2007年にWECと契約を果たすと──軽量級最高峰からUFCに転じ、16年間も最高の相手と戦い続けてきた。WECで5勝3敗、UFCでは13勝9敗。決して綺麗でないレコードを見て分かるように、タフな試合の連続にも関わらずオクタゴンで戦い続けているスワンソンに、長年戦続けることができる秘訣とMMAに賭ける想いを尋ねた。


――カブの試合を初めてライブで取材させてもらったのは、2007年12月。WECでのジェンス・パルバー戦でした。あれから16年が過ぎて、今もUFCで戦い続けている。本当に尊敬します。

「ありがとう。今も他の選手と競い合うことが好きでたまらないんだ。自分の力でソレが可能な限り、最もレベルの高い場所で戦いたいと思っている。そうは言っても、近いうちにキャリアを終えることは間違いない。でも、少しでも子供達に自分が戦っているところを見せて、彼らの記憶に残るようにしたいんだよね。その後は指導に専念したいと思っている」

──2017年から2019年にかけて4連敗という苦しい時を過ごしましたが、その際も引退は考えなかったですか。

「あの時は、ジムでの練習で日々成長しているのに結果に表れず、凄くフラストレーションが溜まっていた。もっとやれると信じていたから、あの時期に引退を考えたことはないよ。ただ勝利を欲していた。と同時に、少しゆっくりしないといけないことを学んだ。

結婚して、3人の子供ができ、ジムをオープンした。人生の大きな転換期にあって、それまでのようにスムーズにモノゴトを進めることができなかった。ただし、あの日々があって今の僕があると思っているよ」

──そのような時を経て戦い続けるうえで、40歳を迎えようとする今も戦い続ける。その目標をどこに置いているのですか。

「根底にあるのは、絶対的に楽しむということ。3カ月後に40歳になる今回のファイトは、今後のことを考えるうえでも大切になってくる。でもね40歳の誕生日、妻とこれからの人生について楽しく話していることは間違いないよ(笑)」

──これまで本当にタフな相手と戦ってきて、そのなかには髙谷裕之、川尻達也という日本を代表するファイターも含まれています。その両者も既に引退して、後進の育成や地域社会に根付いて健康促進という第二の人生を歩んでいます。そんな彼らとあれだけ激しい試合をしてきたカブが、今もこれだけのコンディションをキープしているのは驚異的です。

「ありがとう。ずっと20代の選手たちとトレーニングをして、同じようにハードに体を動かしている。加えてそれだけの練習をするから、体のケアをしてリカバリーしっかりとしている。今も以前のように練習できるのは、コンディションをキープできていることが大いに関係しているはずだ。現役として、最後の時間をしっかりと過ごせているし、そこは本当に感謝している。体がいうことをきかなくなるまで、続けることはないからね。

それにファイト自体、若い頃と比較するとただ前に出るだけでなく、引いても戦えることを学んだ。若い時はひたすら前に出てファイトすることに夢中だった。今も積極的に攻めるスタイルを続けるいるよ、それができるのも、スマートに考えることができるようになったからだ。今も攻めるスタイルを楽しめているよ」

──そして今週末には32歳、油の乗り切っているハキーム・ダラドゥと対戦します。彼の印象を教えてもらえますか。

「ウェルラウンディットな選手だ。危険な相手だよ、3Rを通じて自分のペースで戦い続けることできる。それがUFCでは1度もフィニッシュ勝利がないことに通じている。スタミナ配分をして、時間を使って戦う。ただし、そんな彼と戦うことでイライラすることもないし、惑わされることもない。ちゃんと自分の試合ができるだろう」

──既にカブは成熟したファイターなので、躍起になって攻めてくるファイターの方が隙を見つけやすいかと思います。ただし、あの待ちのスタイルと徹底して自分を崩さないところは逆に攻略しづらくないでしょうか。

「まぁ、皆がそれぞれのスタイルを持っているからね。そして、皆それぞれ弱点がある。その弱点をついていくことが、僕の戦いだ。彼の動きを研究して、この試合用の動きもあるけど、概ねいつも通りに戦って勝つつもりだ。

僕にはそれだけの経験がある。この階級のベストファイター達と戦ってきた。彼にはない経験を積み上げてきたきたからね。コメインイベントで戦うプレッシャーも彼は経験したことがない。僕はそういう状況で戦うことに慣れている。あの状況で戦うと、普段とは違う感情がわき上がってくるんだ。ハキムがそれをコントロールできるのか、オクタゴンの中で明らかになるよ」

──そのなかで、どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。

「ベストバージョンのカブ・スワンソンを見せたい。それはいつも心掛けていることだ。少しでも前回の試合から、成長した自分でいたい。そして、これまでと同じように攻める戦いを進化させたい。そんな風に戦えなって、オクタゴンのなかで実感できればハッピーなんだ」

──カブ、今日はインタビューを受けてくれてありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「日本には2度行ったことがあるんだ。最高だったよ。これまでに訪れたなかで、最も気にいっている場所だ。できれば今年の大晦日、友人のフアン・アルチュレタの試合の時にまた日本に行きたいと思っている。フアンは日本に行くと、そのまま居着いて米国に戻ってきた時には、いつも体重が増えているんだよ(笑)。フアンと一緒に日本に行ければ良いね。最高のファンの皆に『ハイ』と伝えてほしい」

■視聴方法(予定)
8月13日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■ UFC ESPN51計量結果

<ウェルター級/5分5R>
ヴィセンチ・ルケ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ハファエル・ドスアンジョス: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン: 146ポンド(66.22キロ)
ハキーム・ダラドゥ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カリル・ラウントリー: 203.5ポンド(92.3キロ)
クリス・ダウカウス: 205ポンド(92.99キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ポリアナ・ヴィエイラ: 116ポンド(52.62キロ)
イアズミン・ルシンド: 116ポンド(52.62キロ)

<ミドル級/5分3R>
タフォン・エヌシュクウィ: 189.5ポンド(85.95キロ)
AJ・ドブソン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョシュ・フレムド: 189ポンド(85.72キロ)
ジェイミー・ピケット: 186ポンド(84.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
マーカス・マギー: 136ポンド(61.69キロ)
JP・ベイス: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 156ポンド(70.76キロ)
マイク・ブリーデン: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル: 145.5ポンド(66.0キロ)
アイザック・ドルギャリアン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・パリジアン: 266ポンド(120.65キロ)
マルティン・ブダイ: 266ポンド(120.65キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
モントセラ・ルイス: 113ポンド(51.25キロ)
ジャケリン・アモリン: 116ポンド(52.62キロ)

<バンタム級/5分3R>
デモン・ブラックシアー: 136ポンド(61.69キロ)
ホゼ・ジョンソン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジュリアナ・ミラー: 126ポンド(57.15キロ)
ルアナ・サントス: 126ポンド(57.15キロ)

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Column MMA o ONE UFC UFC Fight Night   その他 カブ・スワンソン ジュリアン・エロサ ホーリー・ホルム マイラ・ブエノ・シウバ

8.12『UFC on ESPN 51』でヴィセンテ・ルケ vs. ハファエル・ドス・アンジョス、カブ・スワンソン vs. ハキーム・ダワドゥ

7.15『UFC Fight Night 226』でハファエル・ドス・アンジョスとヴィセンテ・ルケが対戦(2023年04月30日)

7.15『UFC Fight Night 226』のメインイベントはホーリー・ホルム vs. マイラ・ブエノ・シウバ/その他複数の対戦カードが判明(2023年05月11日)

 こちらの続報。


 7月15日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 224』のメインイベントで予定されていたヴィセンテ・ルケ vs. ハファエル・ドス・アンジョスですが、その後8月12日に同じくUFC APEXで開催する『UFC on ESPN 51』のメインイベントに変更されています。




 その『UFC on ESPN 51: Luque vs. dos Anjos』でカブ・スワンソン vs. ハキーム・ダワドゥのフェザー級マッチが行われるとのこと。スワンソンがインスタグラムで発表しています。

 スワンソンは昨年10月の『UFC Fight Night 212: Grasso vs. Araujo』でジョナサン・マルティネスに2R TKO負けして以来の試合。ダワドゥは昨年9月の『UFC 279: Diaz vs. Ferguson』でジュリアン・エロサに判定負けして以来の試合。続きを読む・・・