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【UFN243】ブリトのパンチを見切ったゴミス。TDは奪われたが、打撃の攻勢でスプリット判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス(フランス)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)

サウスポーのゴミスが、前に出てくるブリトに前蹴りを入れる。三日月のゴミスは、組みつかれると体を入れ替えてケージにブリトを押し込む。腿にヒザを入れるゴミスに対し、股をくすってテイクダウンしたブリトがバックを伺う。ゴミスは前方に落とし、右足を抜いてハーフで抑える。ブリトはバタフライガードからスクランブルを狙ったが、ゴミスが腰をコントロールして立たせない。

ブリトは腰を切って十字狙い。反応したゴミスだが、ブリトはレッスルアップで立ち上がる。ケージ際でヒザを蹴り合う両者、押し込まれたゴミスは態勢を入れ替える。もう一度、押し込み返したブリトのボディロックをゴミスは内股で投げようとしたが耐えられる。左腕を差したゴミスが一瞬持ち上げるも、やはりテイクダウンは奪えず離れる。と、強烈な圧を掛けて前に出るブリトに対し、ゴミスは左ミドル。続くテイクダウン狙いに、ギロチンを合わせて引き込むと時間となった。

2R、圧を掛けるブリトがミドルを蹴られても、右を当てる。ここから打撃戦を続けず、組んだブリトが左を差し上げてテイクダウン。そのままサイドで抑える。背中を譲って立ち上がろうとしたゴミスは、半身の状態で肩固めに入られるもサムアップで大丈夫だとアピールする。

ブリトはハーフで肩固めを続けるが、諦めて左のパンチを打って行く。ウィザーで立ち上がったゴミスは離れ、ブリトのインローに左を合わせていく。ブリトも右を返し、このまま前に出てクリンチ。ゴミスはヒザをボディに突き上げて離れると、左前蹴り。さらに左ミドルを蹴り、三日月、左インローと続けてタイムアップを迎えた。

最終回、直ぐに左ミドルを入れたゴミスが左ストレート。ブリトは右を振りまわす。インローのブリトに対し、ゴミスは右を当てて前蹴り。さらに右フックを入れる。ミドルから左ストレートを当てたゴミスは、またも左を当てる。ブリトのインローに、ゴミスは組みを選択。クリンチでケージに押し込み、腿にヒザを突き刺す。間合いを取り直す、左ストレートを当て左ミドルを決めたゴミスは、ブリトのパンチはほぼ見切っている。

その打撃戦は長く続かず、ブリトがケージに押し込んでシングルを仕掛ける。ダブルに切り替えて倒したブリトはウィザーのゴミスを右で殴る。そのままバックコントロールのブリトは、腰にヒザを入れる。前方に崩され、すぐに立ち上がったゴミスはケージに押し込まれた時間が続く。残り30秒、レベルチェンジでダブルに来たブリトをギロチンに捕えたゴミス。背中をつけて防御したブリトが、スタンドに戻るタイミングでゴミスがハイを狙うもクリーンヒットはせず、試合は終わった。

打撃では全ラウンドでゴミス、2Rは明確に取ったか。ブリトの組んで倒してからの加撃が見られた1Rと3Rをどのようにジャッジはどのように判断するか。結果、ゴミスがスプリット判定勝ちを手にした。


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【UFN243】ブリトと対戦、UFCで3勝0敗のウィリアム・ゴミス「MMAは禁止はモチベーションになった」

【写真】スマートさと、自分への信頼度の高さがインタビューを通して伝わってきた (C)MMPLANET

28日(土・現地時間)にフランスはパリのエコー・アリーナで開催されるUFN243:UFN on ESPN+101「Moicano vs Saint Denis」に、2022年9月のオクタゴンデビュー以来3連勝中のフランス人ファイター=ウィリアムス・ゴミスがメインカードに出場する。
Text by Takashima Manabu

ジョアンデウソン・ブリトと対戦するゴミスは、散打出身でスピードとレンジコントロールが武器の打撃系ウェルラウダ―だ。MMAが解禁されてまだ3年9カ月のフランスだが、既に欧州のMMA強国に成長している。サッカー代表と同じようにアフリカ系、アラブ系の活躍が目立つフランスMMA界フェザー級最強ファイターに初インタビューを試みた。


──今週末に母国でジョアンデウソン・ブリトと戦います(※取材は24日に行われた)。今の気持ちは?

「最高だよ。あとは減量だけ。もうウォーの準備はできているよ」

──ここまでオクタゴン3連勝ですが、まだまだ日本のファンはウィリアムスのことを知りません。UFCに辿り着くまで、どのようなキャリアを歩んできたのかを教えてください。

「MMAを始めたのは19歳の時で、それ以前は武術散打をやっていてヨーロピアン・チャンピオン、フランチ王者には何度もなっているよ。それから柔術、レスリング、ムエタイ、ボクシングとあらゆるコンバットスポーツをやりMMAを戦う準備をしてきたんだ」

──MMAを始めようと思ったのは?

「叔父の1人がMMAファイターのグレゴリー・バベンなんだ」

──Bellatorミドル級で戦っていた?

「そうだよ」

──正直、凄く記憶にあるとは言えないですが、パワフルでラフなストライカーだったようなイメージがあります。

「アハハハ。だから、僕も叔父の活躍を見ていると、自分もできる。僕の方ができるって思ったんだ(笑)。僕は色々な格闘技経験があるからね。MMAに転向するのは、ごくごく自然な流れだったと思う」

──散打は投げや崩しのある競技ですが、MMAに生きることはありましたか。

「足の動きだね。素早く動けるようになったことだ。それがMMAファイターとして、僕のアドバンテージにもなっている。それに散打にはテイクダウンもある。殴って、足を使ってテイクダウンすることはMMAで最も重要なことだから。そこから先は柔術を習うようになって解決したよ」

──足の動き……それはキックなのか、ステップなのか。どちらでしょうか。

「両方だよ。キックもフットワークも」

──散打はバランスを崩し、足の裏以外がつくとポイントを失います。ただ打撃から入る競技形態で、打撃の交換なしに組んでくる相手もMMAにはいるかと思います。そういう組みのスペシャリストに戸惑いはなかったですか。

「近づいて来る相手には、パンチを打ち込めば良いだけだよ(笑)。まぁ、簡単じゃなかったけど。ハハハハハ。だから、僕の足の動きが武器になるんだ。近づいて来る相手に対して、距離をコントロールできるからね。そして、顔面にパンチを当てる間合いを創るんだ。

それに倒されても、今の僕は十分に寝技で戦える。グラウンドでもマネージメントできるよ。100パーセントの自信を持っている」

──フランスは長い間、MMAが禁じられていました。その影響は受けましたか。

「そうだね、逆境を跳ね返してやろうとモチベーションになったよ。結果としてMMAが解禁されたタイミング、UFCがフランスにやってきたタイミングと僕にとってはパーフェクトになった。今や、フランスでMMA人気は絶対的に上がっているからね」

──そのなかでUFCデビューから3連勝という最高の形でキャリアを積んできました。

「3連勝できたことは良かった。でも、もっとやれる。僕は自分のことが分かっているから、あんなものじゃないと信じている。それを今回の試合で証明するよ」

──では対戦相手ブリトの印象は?

(C)Zuffa/UFC

「強いよ。

でもスマートじゃない。僕のようにね(笑)。気持ちは強いけど、彼の攻撃が僕に当たるとは思えない。ちょっと力に頼っている。技術はない。前に出て、殴ろうとするだけだ。同じ打撃でも、僕の打撃は彼とは違う。

その違いを土曜日の夜には見せたい。だいたい、彼は防御力が低い。ベストファイターは自分の攻撃を当てても、相手に攻撃は受けないモノだ。そうでないと、試合は危なくてしょうがない。彼は全く身を守ることに頭が行っていない。

そういう相手だからパンチを当てることもできるし、テイクダウンを奪うことだって容易い。思うがままに、戦うことができるだろう。MMAはスマートでないと勝てない。彼はストロングかもしれないけど、僕はスマートでストロングだから。この試合は僕が勝つことは間違いない。2Rには勝てるかな、いや1Rかもしれないね」

──トップ10、トップ5となるために今後はどのようなファイターと戦わないといけないと考えていますか。

「ジエゴ・ロピスだ。僕のゴールはトップ5でなく、UFC世界フェザー級チャンピオンだから。ブリトはテクニカル判定だけどロピスに勝利している。僕が初回でブリトを倒すと、ロピスより上という見方もできるだろう? そのためにも、しっかりとブリトを倒すよ」

■視聴方法(予定)
9月8日(日・日本時間)
午前1 時00分~UFC FIGHT PASS
午前0時45分~U-NEXT

■UFN243対戦カード

<ライト級/5分5R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ミドル級/5分3R>
ナソーディン・イマボフ(フランス)
ブレンダン・アレン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス(フランス)
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ジュセ(フランス)
ブライアン・バトル(米国)

<フェザー級/5分3R>
モーガン・シャリエール(フランス)
ガブリエル・ミランダ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
フェレス・ジアム(フランス)
マット・フレヴォラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
イワン・エルスラン(クロアチア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウマル・シ(フランス)
チョン・ダウン(韓国)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン(スロバキア)
ルーズベルト・ロバーツ(米国)

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
ヴィンス・モラレス(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリン・ペレス(アルゼンチン)
ダリア・ジリシニコワ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ダニエル・バレス(スペイン)
ヴィクトル・アルタミラノ(メキシコ)

<女子バンタム級/5分3R>
ノハ・コホノール(フランス)
ジャケリニ・カバウカンチ(ポルトガル)

<ライト級/5分3R>
ブラジ・オキ(ベルギー)
クリス・ダンカン(米国)

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【UFC301】展望。パントージャ×アーセグ、粗い打撃&バック奪取の王者と綺麗な打撃=ランク10位の挑戦者

【写真】スラッピーでも組みにつなげる王者の立ち技に対し、綺麗な打撃の持ち主の組みの防御力は?!(C)Zuffa/UFC

4日(土・現地時間)、リオデジャネイロのファルマージ・アリーナにて、UFC 301が開催される。コメインにて地元の英雄ジョゼ・アルドの復帰戦も組まれているこの大会のメインイベントは、王者アレッシャンドリ・パントージャに豪州の新鋭にしてランキング10位のスティーブ・アーセグが挑戦するフライ級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

王者パントージャは昨年7月、ブランドン・モレノと大激闘の末に2-1で勝利して悲願のベルト奪取に成功。試合後涙ながらに「これまで全てを賭けてやってきた。お母さんがたった一人で僕と2人の兄弟を育ててくれたんだ。(僕らを置いて出て行った)お父さん、これで僕のことを誇りに思ってくれるだろ?」と心揺さぶるスピーチを行なった。


続いて12月にブランドン・ロイヴァルとの初防衛戦に挑んだ新王者は、さながら挑戦者のように1R開始から拳を振るって突進。被弾上等で前に出ては捕まえて組み伏せる戦い方を貫いて3-0で完勝している。

対するアーセグは、元Eternal MMAフライ級王者にして、9勝1敗の戦績をもって昨年UFCと契約した28歳のダウンアンダーだ。UFC契約直前の試合では、日本の平井総一朗に1Rチョークで圧勝している。強力な柔術のバックグラウンドを持つパントージャとは対照的に、アーセグは19歳の時に地元の小さなジムにてはじめて経験した格闘技がMMAだという。

そしてそのジム(ウィルキスMMA)を離れることなく、地域に根を張るスモールチームで世界トップまで上がってきたという点でも、米国に移住してメガジムATT入りした王者とは対照的な道を進んでいる。

UFC初登場は昨年7月、マット・シュネルの代打として当時ランキング10位のダヴィッド・ドヴォルザークに挑んだ試合だ。2Rに綺麗な右ストレートをクリーンヒットさせ、さらに右ハイでダウンを奪ったアーセグは、3R終盤の勝負所でも相手の右に合わせて見事なタイミングのテイクダウンを決めて背中に付くことに成功。わずか8日前のオファーを受けてなお、打撃、組技、その両方の融合、勝負勘といずれもワールドクラスのものを見せつけて判定3-0で完勝し、鮮烈なUFCデビューを果たした。

11月のUFC二戦目ではアレッサンドロ・コスタに判定で競り勝つと、今年3月にて当時9位のマット・シュネルと対戦、2Rに右ボディからの左フックで沈めた。ベテラン相手に教科書の如きパーフェクトショットを決めてみせたアーセグは試合後「次はぜひトップ5と対戦したい」と語り、元王者ブランドン・モレノの名前を挙げた。

実はこの時、フライ級上位ランカーの中から王者パントージャへの次期挑戦者を選ぶことが困難な状況にあった。1位のロイヴァルにパントージャは昨年末の前戦にて完勝したばかり。2位のモレノは2月にロイヴァルとの接戦で敗れたところ。3位のアミル・アルバジは首の負傷で長期欠場中。4位のカイ・カラフランスは2連敗中。5位のマテウス・ニコラウは前戦でロイヴァルに敗戦。7位のマネル・ケイプは予定されていたニコラウ戦を体重超過と負傷により2度連続で飛ばしたところ。

8位のアレックス・ペレスは3連敗中、そして9位のティム・エリオットは年末に下位ランカーのスムダーチーに勝利して連敗を逃れたところだった。

ということで、唯一相応しい挑戦者は7位にしてプロデビュー以来無敗のムハマド・モカエフかと思われた。が、そのモカエフは3月のUFN238でペレスに再三テイクダウンを切られて大苦戦。試合終了寸前の数秒でスイッチからバックに付いて薄氷の勝利を挙げたものの、強い印象を残すことができなかった。

そこで同日に鮮烈なKO勝利を収めてランキング10位につけたアーセグが、UFCデビュー僅か4戦目にして──本人でさえ要求していなかった──フライ級タイトル挑戦権を得ることとなったのだ。

パントージャはこの件について「僕は映画『ロッキー』で、王者のアポロ・クリードがやったのと同じことをした──つまり、奴に世界タイトル挑戦のチャンスを与えてやったのさ!」とちょっと上手いことを言っている。

これに対してアーセグは苦笑混じりに「彼は映画をちゃんと観たのかな? 結局アポロはロッキーに負けたんだよ」と軽妙に切り返している。

そして一連の流れに誰よりも不満を抱くモカエフは「奴(パントージャ)は自ら(下位ランカーの)アーセグを選んだんだってよ!(爆) 」とSNS上で哀しく笑ってみせたのだった…

それはさておき、この試合の下馬評は当然のように大きくパントージャ有利と出ている。おそらくその主な理由は──実績や経験値において大きな差があること、王者の地元ブラジルでの開催ということ以上に──近年パントージャが見せてきた鬼気迫る戦いぶりにある。

テクニカルストライカーとは言えないパントージャだが、相手のパンチを顔で受けながら拳を振るい前進を繰り返す恐るべき心身の強さを持つ。この戦い方で、ボクシング技術の洗練度でははるかに上をゆくモレノからダウンを奪い、キレ味鋭いジャブを持つサウスポーのロイヴァルを金網に押し込んでは、幾度となくマットに組み伏せた。

そこで今回の試合の一番の注目点は、端正にして精度の高い打撃を使いこなすアーセグがいかにしてパントージャの強引な前進を捌くかだ。美しいフォームのワンツーを用いて距離の制御に長けているアーセグ。相手の拳を華麗なバックステップ&スウェイでかわすことも得意とする。全くの初心者だったアーセグを一から育て上げたウィルキスMMA主催のデイヴィッド・ウィルキスは「パントージャがスティーブを詰めようとしてくるのは分かっている。でもスティーブはそこを殺して距離を保つよ。イージーナイトになるはずさ」と自信を覗かせる。

が、アーセグはこれまでの試合で、強引に入ってきた相手の拳を避けきれずもらってしまう場面を何度か見せている。下がる時に左のガードが落ちることや、UFC初戦で解説のダニエル・コーミエに指摘されたように、ヘッドムーブメントをあまり用いないことが被弾が少なくない理由だろう。過去の両者の試合を見る限り、いくら序盤にアーセグがうまく戦い有効打で上回っても、どこかでパントージャの暴力的なまでの圧に飲み込まれ強打をもらう可能性が高いことは否めない。

この大一番において、アーセグはスタンド戦でこれまで見せてきた以上の空間支配と被弾回避のスキルを見せられるのか。それができた時、シュネルを一撃で沈めた拳が不倒王パントージャの顎をも撃ち抜く可能性が見えてくるだろう。

が、当然パントージャの武器はスタンドの強打だけではない。むしろその打撃の有効性は、強豪揃いのフライ級にて頭一つ抜けたグラップリング力に支えられたものだ。特にそのバック奪取とキープ力、極め力は圧巻だ。対するアーセグもテイクダウン対処時の流れるような体捌き、キレのあるギロチン、バックチョーク等組み技でも非凡なものを見せている。

しかしコスタ戦では金網に詰められて倒されて抑え込まれる場面もあり、王者の絶対的な体の圧から逃れるフィジカル&技術を持ち合わせているかは疑問だ。ケージ側でのテイクダウン回避や下からのスクランブル等でも、アーセグはこれまで披露してきた以上のスキルを発揮する必要がある。

両者のこれまでの戦いぶりを考えるなら、パントージャ有利は否めないこの試合。さらに王者には地元開催という地の利も加わることになる。10年以上前の修斗ブラジル大会以来のリオでの試合となるパントージャは「アンデウソン、ミノタウロ、ヴァンダレイ、ショーグン、テイシェイラと続くブラジルのヒーローの系譜に、今こそ僕が名前を並べる時がきた」と気合十分だ。

が、挑戦者はそこに付け入る隙を見出しているようだ。「パントージャは地元の人々の前でフィニッシュを見せようとして、いつもよりもさらに向こうみずな戦い方をしてくるだろうね」とにこやかに語る。8日前のオファーでランカー相手にUFCデビューという状況でもきわめてリラックスし、見事に力を出し切った強靭なメンタルを持つ豪州の新鋭は、リオの大観衆を凍りつかせるようなアップセットを引き起こせるのか。ブラジルで繰り広げられる両者の戦いは平良達郎、鶴屋怜というJ-MMAの未来が在籍するUFCフライ級戦線の頂点争いだけに日本のファンにとっても絶対に見逃せないファイトとなる。

■視聴方法(予定)
5月5日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前6時30分~U-NEXT

■ UFC301対戦カード

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
[挑戦者]スティーブ・アーセグ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
ジョゼ・アルド(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
ヴィトー・ペトリーノ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ミシェル・ペレイラ(ブラジル)
イホール・ポティエリア(ウクライナ)

<ミドル級/5分3R>
ポール・クレイグ(英国)
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)
ジャック・ショアー(英国)

<女子ストロー級/5分3R>
カロリーナ・コバケビッチ(ポーランド)
イアズミン・ルシンド(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
エルヴィス・ブレネウ(ブラジル)
ミクティベク・オロルバイ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
ジアン・シウバ(ブラジル)
ウィリアム・ゴミス(フランス)

<ライト級/5分3R>
ジョアキン・シウバ(米国)
ドラッカー・クローズ(米国)

<ライト級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
ジェイミー・マラーキー(豪州)

<女子フライ級/5分3R>
ジオニ・バルボーザ(ブラジル)
エルネスタ・カレクカイト(リトアニア)

<ライト級/5分3R>
イズマエル・ボンフィム(ブラジル)
ヴィンチ・ピチェル(米国)

<フライ級/5分3R>
アレッサンドロ・コスタ(ブラジル)
ケヴィン・ボルハス(ペルー)

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AB o UFC アレッサンドロ・コスタ ウィリアム・ゴミス エイドリアン・ヤネス カイオ・ボハーリョ キック ジェレミー・スティーブンス ジャック・ショア ジョゼ・アルド ペドロ・ムニョス ボクシング ポール・クレイグ マウリシオ・ルフィ マット・シュネル マルロン・ヴェラ ロブ・フォント

UFC301:オッズ/予想と展望

アレクサンドル・パントーハ 1.52
ティーブ・エルセグ 2.60
ジョナサン・マルチネス 1.62
ジョゼ・アルド 2.36
アンソニー・スミス 4.90
ビトー・ペトリーノ 1.19
ミシェウペレイラ 1.18
イーホル・ポティエリア 5.10
ポール・クレイグ 5.10
カイオ・ボハーリョ 1.18
ジャック・ショア 2.40
ジョアンダーソン・ブリート 1.60
カロリーナ・コバルケビッチ 4.30
ヤスミン・ルシンド 1.24
エルブス・ブレナー 3.15
ムイクティベク・オロルバイ 1.38
ジェアン・シウバ 1.80
ウィリアム・ゴミス 2.05
ジョアキム・シウバ 2.50
ドラッカー・クロース 1.56
マウリシオ・ルフィ 1.52
ジェイミー・ムラーキー 2.60
ディオネ・バルボサ 1.46
エルネスタ・カレツケイテ 2.80
イスマエル・ボンフィム 1.19
ヴィンス・ピシェル 4.90
アレッサンドロ・コスタ 1.70
ケビン・ボルハス 2.20

ブラジル大会のナンバーシリーズ。しかし先月の記念大会で駒を使い切ったせいで、苦しんだ跡が見えるメインとセミのカードに。

メインのタイトルマッチが地元の王者パントーハの防衛戦というのは決まっていたが、挑戦者候補が怪我などで次々にいなくなり、3月に判定勝ちしたランキング7位のモカエフまでが挑戦者枠に入っていたが、どうせ下位ランカーにするならありえないくらいの飛び級にした方が話題になると考えたのか、発表された挑戦者はランキング10位・UFCデビューから11ヶ月のエルセグ。

エルセグは去年の2月には地元オーストラリアのイベントで、日本の平井相手に防衛戦を行っていた。1Rチョークで勝利すると、試合後のバックステージでUFCとの契約が決まる。UFCデビュー戦はマット・シュネルの欠場で回ってきたランキング10位のドボジャーク戦で、僅差ならが判定勝ちしていきなりランクイン。2戦目はランカーと対戦予定が相手が欠場し、ノーランカーの代役との対戦で、またも接戦となり三者29-28の僅差判定勝ち。3月の前戦では、ベテランでランキング9位のマット・シュネルに初のフィニッシュ勝利となるKO勝ち。とはいえ、試合後のマイクでは「トップ5と戦いたい」という主張で、今回のような特殊な事情がなければ、王座挑戦が回ってくることはなかっただろう。

オッズは大差でパントーハ…と思いきや、そこまでの差ではない。それでもタイトル挑戦したモレノ戦、初防衛のロイバル戦よりは評価が高いが。

絞め技での勝利が多いグラップラーと思っていたが、前戦のシュネル戦ではKOパンチを持っているところも見せたエルセグ。が、それは相手のシュネルが打たれ弱くなっているという理由もあったし、1戦目・2戦目の内容を見ると、ランキング相応の実力で、底が見えないという印象ではない。順当にパントーハが防衛か。

パントーハ一本勝ち。

セミでは引退したジョゼ・アルドが復帰。もともと体力的に限界を感じての引退ではなかった。バンタム級でマルロン・ヴェラ、ペドロ・ムニョス、ロブ・フォントに3連勝し、ドバリシビリに判定負けした時点での引退表明。勝てばタイトル再挑戦もある試合だったが、負けたことで実績を積み直すよりも、新たな舞台であるボクシングへ挑戦を行うことを選択しての引退だった。

ボクシングではここまでエキシビションで1勝、プロ公式戦では1勝1分けで、同じ元UFCジェレミー・スティーブンスには引き分けているが、本人が希望するフロイド・メイウェザーなどのビッグネームとの対戦は実現していない。

引退が早かったとはいえ、もう37歳。あくまで地元大会で、目玉カードなく困っていたUFCが出したオファーを受けただけの限定復帰なのか、本格的に復帰するのか。相手はランキング12位でUFC屈指のローキッカー・ジョナサン・マルチネス。現在6連勝中で、ここ3戦はローキックを武器に勝利。特に前戦はエイドリアン・ヤネスからインローで戦闘不能に追い込んでKO勝ちしている。ボクシングに専念していたアルドにとっては危険な相手。

マルチネス判定勝ちと予想。

第1試合開始は5日朝7時から。速報します。

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Brave CF ESPN+84 MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN226 アンジェ・ルーザ ウィリアム・ゴミス クレイジソン・ホドリゲス シリル・ガンヌ セルゲイ・スピヴァク チアゴ・モイゼス ファリド・バシャラット ブノワ・サンドニ ブラジリアン柔術 ベニール・ダリューシュ ボクシング マノン・フィオホ ローズ・ナマジュナス

【UFN226】MMAデビューから2年でUFC。戦禍の神、ブノワ・サンドニ「特殊部隊で規律を身につけた」

【写真】何事にも動じないのだろう。そんな表情のサンドニ。取材から2日後には計量も終え、チアゴ・モイゼスと共に156ポンドでパスをしている(C)MMAPLANET

本日2日(土・現地時間)にフランスはパリのエコー・アリーナで開催されるUFN226:UFN ESPN+84「Gane vs Spivak」でブノワ・サンドニがオクタゴン4連勝を賭けて、チアゴ・モイゼスと戦う。
Text by Manabu Takashima

世に名高いフランス軍特殊部隊=スペシャルフォース出身、西アフリカ諸国でテロリストと向き合い、勲章を授与されているサンドニはプロデビューから2年でUFCと契約を果たした。日本ではほぼ無名だが、BRAVE CFからUFCと短期間で濃密なキャリアを重ねてきたサンドニ=戦禍の神に初インタビューを試みた。


――チアゴ・モイゼスと週末に戦います。今の調子を教えてください(※取材は8月30日に行われた)。

「良い調子だよ。トレーニングキャンプは前回の試合が7月1日だったから、当然のように短期間だったけど、何も問題ない。ランカーでウェルラウダ―、凄くやりがいのある相手だ。ウォリアー・ファイトを見せるよ」

──UFCで3勝1敗。通算でも10勝1敗と素晴らしいレコードを持っていますが、まだ日本のMMAファンはブノワのことをほとんど知らないといっても過言でないです。MMAとの出会いを教えてもらえないでしょうか。

「マーシャルアーツを始めたのは8歳の時、柔道を習うようになった。競い合うというよりも、楽しんでいた。ただ続けていく上で、柔道では満ち足りていない自分に気付いたんだ。そんな時、2008年の柔道五輪金メダリストであるサトシ・イシイがMMAに転向した。きっと彼も同じ想いだったように思うんだ。僕自身は19歳まで柔道を続けたけど、ケガも多く、トレーニング内容も同じことを続けていることで、フィジカル的にも十分でなかった。もう一度、心身ともに自分を鍛え直そうとスペシャルフォース(フランス軍最強と謳われる特殊部隊)に入隊したんだ。

最初のミッションでブルキナファソ・マリ国境紛争での任務に就いた。それからも西アフリカで5年間、軍の一員として過ごした。2017年にブラジリアン柔術に出会い、柔道と違い投げ技はなかったけど極めるという部分に惹きつけられた。それこそ、戦いで最も難しい部分だから。投げより、難しいともいえる。そして、如何にも戦っているんだという気持ちになれた。

柔術と出会って、何か人生に張りが出てきてね。2018年にはボクシングに始めた。柔道、柔術の経験があり、ボクシングもやっている。MMAを始めない理由が見つからなかったよ。2018年にMMAの練習を開始して、アマからMMAを戦うようになった。そして4試合を経験して、11月にスペインで開催されたトーナメントで優勝した。アマで4勝0敗、この時にプロMMAファイターになろうと決めたんだ。そんなころ、ヴェノム・チームのトライアウトを行うことを知って、参加した。当時はまだ軍に在籍してMMAの練習をしていたんだけど、ダニエル・ウォハンに認めてもらい『軍生活を終えると、全てテイクケアする』と言われた。2019年1月にチーム・ヴェノムで練習を始め、休暇期間の全てをトレーニングに費やして3月に軍を離れた。

プロMMAに戦ったのは、チームに合流した翌月のLions FCだったよ。それから2年でUFCと契約することできて、今に至る。この短期間で、ここまでできたのはとにかく素晴らしいスタッフに恵まれて、しっかりと練習を続けられた結果だと思う。自分の長所をできるだけ、MMAにいかしたいと思ってトレーニングをしてきた。まだ軍に所属していたけど、

それからの2年間でMMAファイターとして生活し、家族のことも守ることができるようになった。凄く幸運だし、マネージャーにも感謝している。MMAコーチのダニエルは今ではウォハリン・エリートチームを創り、しっかりとボクシングのトレーニングも積んできた。」

──押忍。しっかりと振り返って頂きありがとうございます。ところでスペシャルフォースにいた経験はMMAにどのように生きていますか。本来は軍での活動とスポーツを比べるべきではないかと思うのですが。

「軍での任務は僕に規律を与えてくれた。そして、知性をもってトレーニングすることを教えてくれたよ。ガムシャラにやっても駄目だ。必要な量を見極め、正しい計画を組み立てる。全ての機器を使いつつ、シンプルに自分を鍛え続ける。そういうことが、できるようになったのはスペシャルフォースにいたからだと思う。

それと試合中、アドレナリンが血中に放出され交感神経が興奮状態になる際に、如何に自分をコントロールできるか。そうだね、そういう風に冷静に戦えるのも軍の経験があったからだと思う。でも、何よりもさっき言った規律を身に着けることができた方が大きいよ。自分がやってきたトレーニングを信じることで、どのような状況でも対応できる。正しいトレーニングをやり切っているから、自分の全てを試合にぶつけることができるんだ」

──さきほど2年でUFCと契約できたという話がありましたが、デビューの年から中東ベースのBRAVE CFで戦い4勝1NCという好成績を収めてステップアップを果たしました。

「だからマネージャーに感謝しているんだ。BRAVE CFで戦ったのもマネージャーの判断だった。パンデミックが起こる前にサインをして、コロナ禍でもBRAVE CFは世界でも最も早い時期に活動を再開した。世界規模で活動して色々なファイターが戦っていて、元UFCファイターとも契約している。そして、あそこで良い試合を見せるとUFCから目もかけられる。

それまではMMAが禁じられていたフランスで、パウンドのない小さな大会で戦っていた。BRAVE CFは世界のトップ3ではないけど、トップ10に入る団体だ。1つの階級に10人から15人の選手がいて、タフな選手も多かった。僕自身はタイトルに挑戦できるランク1位になったタイミングで、UFCとサインできた。BRAVE CFで戦うことで、多くの自信を手にしたよ」

──今週末の試合です。2度目のパリでの試合になりますが、母国で戦うことはどのような気持ちですか。

「何といっても9時間の時差がないことは素晴らしい(笑)。家族、仲間に試合を見てもらえる。フランス人選手、関係者、全てにとって最高の機会だよ」

──では改めてチアゴ・モイゼスの印象を教えてください。

「良い選手だよ、ATT所属で。イスラム・マカチャフやベニール・ダリューシュらトップ15にしか負けていない。彼に勝つことで、僕がトップ15と戦えると証明できる。素晴しい柔術家で、打撃もできるウェルラウンダーだけど、僕もグラウンドでは負けない。寝技になると退屈だと思うファンはまだ多い。でも、僕らの試合はUFCでも最高の寝技の攻防が見られるだろう。だから、しっかりとファイトを見て欲しい」

──ブノワ、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「僕は日本の長い歴史、規律ある歴史を素晴らしいと思っている。そんな日本の皆に、僕の試合を視てもらえるのは嬉しいことだよ。皆に良い試合を見せたい」

■視聴方法(予定)
9月3日(日・日本時間)
午前1時30~UFC FIGHT PASS
午前1時~U-NEXT

■UFN226対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
シリル・ガンヌ(フランス)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオホ(フランス)
ローズ・ナマジュナス(米国)

<ライト級/5分3R>
ブノワ・サンドニ(フランス)
チアゴ・モイゼス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア(スイス)
バグジン・ガスコフ(ウズベキスタン)

<フェザー級/5分3R>
ヤニス・ゲムリ(フランス)
ウィリアム・ゴミス(フランス)

<フェザー級/5分3R>
モーガン・シャリエール(フランス)
マノロ・ゼッキーニ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
キャオラン・ローラン(アイルランド)

<ウェルター級/5分3R>
アンジェ・ルーザ(スイス)
リス・マッキー(アイルランド)

<女子バンタム級/5分3R>
ノハ・コーノール(フランス)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)
クレイジソン・ホドリゲス(ブラジル)

<140ポンド契約/5分3R>
ザラ・フェアン(フランス)
ジャケリニ・カバウカンチ(ポルトガル)

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F1 MMA o ONE UFC UFC Fight Night YouTube   ウィリアム・ゴミス セルゲイ・スピヴァク チアゴ・モイゼス

『UFC Fight Night 226: Gane vs. Spivak』前日計量動画

ザバス(SAVAS) アドバンストホエイプロテイン100 ココア味 900g 明治


MAIN CARD (ESPN+, 3 p.m. ET)

・Ciryl Gane (250) vs. Serghei Spivac (256)
・Manon Fiorot (125) vs. Rose Namajunas (125)
・Thiago Moises (156) vs. Benoit Saint-Denis (156)
・Bogdan Guskov (205) vs. Volkan Oezdemir (205)
・Yanis Ghemmouri (146) vs. William Gomis – (146)
・Morgan Charriere (146) vs. Manolo Zecchini (146)

PRELIMINARY CARD (noon ET)

・Taylor Lapilus (135) vs. Caolan Loughran (136)
・Ange Loosa (171) vs. Rhys McKee (171)
・Nora Cornolle (136) vs. Joselyne Edwards (136)
・Farid Basharat (136) vs. Kleydson Rodrigues (134.5)
・Jacqueline Cavalcanti (139) vs. Zarah Fairn (140) – 140-pound catchweight

 『UFC Fight Night 226: Gane vs. Spivak』前日計量結果。全員パスしています。



 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・シリル・ガーン vs. セルゲイ・スピヴァクは11人全員ガーン支持。

・マノン・フィオロ vs. ローズ・ナマユナスはフィオロ支持9人、ナマユナス支持2人。

・ベノワ・セント・デニス vs. チアゴ・モイゼスは11人全員セント・デニス支持。

・ヴォルカン・オズデミア vs. ボグダン・グスコフはオズデミア支持7人、グスコフ支持4人。

・ウィリアム・ゴミス vs. ヤニス・ゲムーリはゴミス支持5人、ゲムーリ支持6人。

・モーガン・シャリエール vs. マノロ・ゼッキーニはシャリエール支持8人、ゼッキーニ支持3人。続きを読む・・・
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F1 o ONE Road to UFC UFC UFC Fight Night   ウィリアム・ゴミス チェ・スンウ 中村倫也 風間敏臣

8.26 UFCシンガポール大会で風間敏臣 vs. ギャレット・アームフィールド、チェ・スンウ vs. ジャーノ・エレンス

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 UFCが8月26日にシンガポールで開催する『UFC on ESPN 52: Holloway vs. The Korean Zombie』で風間敏臣 vs. ギャレット・アームフィールドのバンタム級マッチが行われることをEuroSportのマルセロ・ドルフ記者が確認したとのこと。

 風間は2月の『UFC Fight Night 218: Lewis vs. Spivak』で行われたROAD TO UFCバンタム級トーナメント決勝戦で中村倫也に1R KO負けして以来の試合。敗れはしましたがUFCと契約し、今回が本戦デビューです。アームフィールドは昨年7月の『UFC on ESPN 39: Dos Anjos vs. Fiziev』で行われたUFCデビュー戦でデビッド・オナマに2R肩固めで敗れて以来の試合。前回がフェザー級だったので今回がバンタム級転向初戦です。


 同じくチェ・スンウ vs. ジャーノ・エレンスのフェザー級マッチが行われることをEuroSportが確認したとのこと。

 チェは昨年11月の『UFC 281: Adesanya vs. Pereira』でマイケル・トリザーノに1R KO負けして以来の試合で3連敗中。エレンスは昨年9月の『UFC Fight Night 209: Gane vs. Tuivasa』で行われたUFCデビュー戦でウィリアム・ゴミスに判定負けして以来の試合。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o RIZIN UFC UFN UFN222 アラテンヘイリ ウィリアム・ゴミス カリーネ・シウバ カーティス・ブレイズ クリストス・ギアゴス ジェレマイア・ウェルス ジャレッド・ゴードン ジュニオール・タファ ハニ・ヤヒーラ バットゲレル・ダナー ブラッド・タヴァレス ブルーノ・シウバ ブレディ・ヒースタンド ブローガン・ウォーカー プリシーラ・カショエイラ ボクシング ボビー・グリーン モハメド・ウスマン モンテル・ジャクソン 倉本一真 海外

【UFN222】ヒースタンド戦へ、チンギス・ハンの末裔バットゲレル・ダナー「レスリング勝負になっても」

【写真】ちょっとゲッツなダナー(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、あと4時間でスタートするネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN222:UFN on ESPN+80「Pavlovich vs Blaydes」。その第 1試合でバットゲレル・ダナー✖ブレディ・ヒースタンドのバンタム級戦が組まれている。

キャリア6勝2敗の新鋭を迎え撃つダナーは、3試合連続初回KO勝ちから一転、現在2連敗中だ。アリゾナのファイトレディーで倉本一真とスパーリングを数多くしてきたというダナーに、モンゴル人の強さの秘密と今大会の試合の意気込みを訊いた。


──ダナー、ブレディ・ヒースタンドと土曜日に戦います。今の気持ちを教えてください。

「ファイトウィークに入って、最高の気分です。エネルギーが熱を帯びてきていて、もう戦う準備は出来ています」

──アリゾナのファイトレディーでは、日本の倉本一真選手と随分と練習してきたと聞きました。

「カズマとは、本当にたくさんスパーリングをしました。RIZINで戦うために、カズマももう日本に戻っているはずです。素晴しいファイターで、本当に強いレスラーなので、カズマとはとても良い練習ができました。カズマもアリゾナで次の試合に向けて、素晴らしいキャンプができたはずです」

──ところでダナーがジャクソン・ウィンクMMAからファイトレディに移ったのは、なぜなのですか。

「ジャクソン・ウィンクも素晴らしいジムでしたが、ファイトレディーの方がヘンリー・セフードを始め、自分と同じような体格の選手が多く練習しています。それと仲が良いアラテンヘイリがアリゾナで練習していたことも、ジムを移った要因の一つです。ジャクソン・ウィンクでは打撃をしっかりと学ぶことができたので、レスリングがベースのファイトレディーで、しっかりとレスリングを見直してきました。結果、今週末は打撃だけでなくレスリングを融合したスタイルを見てもらえると思います」

──実は1月にウランバートルを訪れたのですが、ケージレスリングに関してセントラルヒーティングがあるために、壁レスができないジムが多かったです。

「モンゴル人の男の殆どが、幼少期からモンゴル相撲をやってきたので自然とファイティングスピリットが養成されます。ただし、MMAに関しては今指摘されたように環境がまだまだ整っていません。だからケージレスリングや壁レスという部分で、モンゴルのMMAは他の国の後塵を拝することになっています。

ただしモンゴルではMMAの人気は上がっていて、ケージのあるジムも出てきました。そして、優秀なコーチも増えています。だから壁レスやクリンチワークという点でも、モンゴル人ファイターはこれから強くなることは間違いないです。

自分も試合が決まれば、米国のジムでキャンプを行いますが、普段はウランバートルに戻って練習しています。モンゴル人MMAファイターの第一世代として、自分は海外で練習をして壁レスやクリンチの習得に努めてきました。そしてウランバートルではボクシングやテコンドーのジムで、MMAjは何かを説明してきました」

──MMAの普及にダナーは務めてきたのですね。ところでマイナス30度の極寒の地で、肉と麺類やお米を食べまくり、タンパク質と炭水化物を取り続ける。この2つの要素がモンゴル人を精神的、肉体的に強くするのだと勝手に結論づけました。

「アハハハハ。気候に関してはモンゴルには四季があり、夏は相当に暑くて冬はとんでもなく寒いです。本当に極端な気候で、あのタフな環境で生まれ育つと人間を強くしてくれると思います。食事に関しては、モンゴル人は自生した植物をよく食べています。それに肉に関しても、緑を食べて育った羊、牛を食べているので。野菜を食べているのと同じです(笑)」

──まさか(笑)。

「ただ気候と食事がモンゴル人を強くしているというのは、100パーセント賛成します。それとモンゴルの歴史ですね。チンギス・ハンの時代から、我々はウォリアー・スピリッツが受け継がれてきました」

──そんなウォリアーズ・スピリットを持つダナーですが、3試合連続1RKO勝ちのあと、現在連敗中で今週末の試合はとても重要かと思います。

「全ての試合が重要です。どの試合も真剣に向き合ってきました。ただし、今回の試合は特に大切です。ですから、1Rでフィニッシュすることを約束します。対戦相手は将来性豊かな若いファイターで、完全にグラップラーです。優秀なレスラーですが、我々モンゴル人にはモンゴル相撲で養われた、組み合いで強さを発揮する血が流れています。

そして、自分が初回でKO勝ちするので、彼がレスリングの技術を使う機会は訪れないです。ただ、レスリング勝負になっても自分のレスリングの強さを見せつけます。モンゴル相撲が、モンゴル人の根底にあるファイティングスピリットを養ってくれるので、あらゆる組技、柔道、柔術、レスリングでモンゴル人は常に強さを発揮します。

だから自分も土曜日の夜にはファンに再び、KO勝ちをお見せします」

■視聴方法(予定)
4月23日(日・日本時間)
午前5時30~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
セルゲイ・パブロヴィッチ: 260.5ポンド(118.16キロ)
カーティス・ブレイズ: 262.5ポンド(119.06キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185ポンド(83.91キロ)
ブルーノ・シウバ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)
ジャレッド・ゴードン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イアズミン・ルシンド: 126ポンド(57.15キロ)
ブローガン・ウォーカー: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス: 171ポンド(77.56キロ)
マシュー・セメルスバーガー: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
リッキー・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)
クリストス・ギアゴス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ: 136ポンド(61.69キロ)
モンテル・ジャクソン: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
カロス・ホサ: 144.5ポンド(65.54キロ)
ノルマ・デュモンチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン: 239.5ポンド(108.63キロ)
ジュニオール・タファ: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル: 146ポンド(66.22キロ)
ウィリアム・ゴミス: 147ポンド(66.67キロ)

<女子フライ級/5分3R>
プリシーラ・カショエイラ: 130ポンド(58.96キロ)
カリーネ・シウバ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
バットゲレル・ダナー: 136ポンド(61.69キロ)
ブレディ・ヒースタンド: 136ポンド(61.69キロ)

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MMA o ONE UFC YouTube   ウィリアム・ゴミス カリーニ・シウバ

『UFC Fight Night 222: Pavlovich vs. Blaydes』前日計量動画/プリシラ・カショエイラ vs. カリーニ・シウバが中止に

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MAIN CARD (ESPN+, 7 p.m. ET)

・Sergei Pavlovich (260.5) vs. Curtis Blaydes (262.5)
・Bruno Silva (186) vs. Brad Tavares (185)
・Jared Gordon (155.5) vs. Bobby Green (156)
・Iasmin Lucindo (126) vs. Brogan Walker (126)
・Matthew Semelsberger (171) vs. Jeremiah Wells (171)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 4 p.m. ET)

・Christos Giagos (155.5) vs. Ricky Glenn (155.5)
・Montel Jackson (136) vs. Rani Yahya (136)
・Norma Dumont (145) vs. Karol Rosa (144.5)
・Junior Tafa (252) vs. Mohammed Usman (239.5)
・William Gomis (147)* vs. Francis Marshall (146)
・Priscila Cachoeira (130)** vs. Karine Silva (126)
・Danaa Batgerel (136) vs. Brady Hiestand (136)

 『UFC Fight Night 222: Pavlovich vs. Blaydes』前日計量結果。メインカードは全員パス。プレリミナリーカードはフランシス・マーシャルと対戦するウィリアム・ゴミスが147ポンドと1ポンドオーバー。出場給の一部を譲渡し試合は行われます。プリシラ・カショエイラ vs. カリーニ・シウバはカショエイラが130ポンドと4ポンドオーバーしたことから中止になっています。





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MMA MMAPLANET o UFN209   ウィリアム・ゴミス キック ヤルノ・エレンズ

【UFN209】メインカード初陣は荷が重かった?! ゴミスがTDでリード&三角凌いでエレンズを破る

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス(フランス)
Def.2-0:29-28.29-28.29-29
ヤルノ・エレンズ(オランダ)

大きなブーイングで迎えられたエレンズ、対してゴミスは当然のように大声援が送られる。まず左ミドルを繰り出したサウスポーのゴミスは、待ちの構え。エレンズも迂闊に手を出さす、神経戦のなかでボディストレートを打っていく。ゴミスの左ロー、エレンズは右ハイを狙う。蹴りの距離で二段蹴り、スピニングバックキックと大きな動きの蹴りを繰り出すゴミスの左ストレートは届かない。続くワンツーの前進に組んだエレンズが、腰に乗せて投げようとするがボディロックで逆にゴミスがテイクダウンを決める。

すぐにクローズドを取ったエレンズはゴミスの左手をオーバーフック、右手首を取って三角を狙う。ゴミスは右手を振り払いヒジを落とし、トップキープ。腰を上げたゴミスがパンチの勢いを増すが、スペースができたエレンズはボディロック&レッスルアップで立ち上がり、試合はスタンドのクリンチ合戦へ。終了間際に離れ、ゴミスが見栄えのある蹴りを見せるもクリーンヒットはしなかった。

2R、大きな振りのワンツーを見せたゴミス、エレンズがボディロックもすぐに離れる。ジャブから右を振るったエレンズは、近い距離でヒザ蹴りを繰り出す。ここも待ちの態勢のゴミスは、右を被弾し飛び込んだところにエレンズが放った蹴りのヒザの直撃を受ける。たまらず組んでテイクダウを決めたゴミス、エレンズはすぐにスクランブルに持ち込みたいところだがクローズドガードで下に留まってしまう。

ケージを使って立ち上がろうとするエレンズから、離れたゴミスは右フックを被弾する。左を返したゴミスは右ハイをかわして、左ハイを蹴っていく。右ストレートにテイクダウンを合わせたゴミスだが、エレンズは後方回転でスイープ。そのままスクランブルの展開となり、ゴミスがバックに回る。キムラクラッチから払い腰を決めたエレンズだが、その勢いの生かしたゴミスがトップを取り時間となった。

最終回、蹴りの応酬からエレンズが前に出て、ゴミスがローからワンツー、そして右ミドルも姿勢が乱れている。エレンズがボディを抉り、ゴミスが右を返して後ろ回し蹴りに。さらに左ミドルを蹴るゴミスは、左ローに右を合わさせる。続くクリンチの展開で、ケージを背負ったエレンズは、ダブルレッグを抱えてテイクダウンを許す。

エレンズはギロチンを外され、ここもボトムにステイする。立てないエレンズは腰を切っていくが、十字のセットまでは至らない。ケージキックからフラワースイープも潰されたエレンズが時間が少なくなるなかで、三角絞めをセットする。さらに腕を伸ばしに掛かったエレンズ、ゴミスは臀部にヒザを当ててエスケープを測る。残り10秒で頭を抜いたゴミスが担ぎパスでサイドで抑え、タイムアップに。

パリっ子も最後は大歓声だったデビュー戦対決は、2-0でゴミスに凱歌が挙がったもののメインカード・デビューは両者にとって荷が重かったと思わざるを得ない試合内容だった。それでも「最後の三角絞めはホントにタイトだった。でもファンの皆の声援が聞こえて、死んでもタップできなかった」と言うゴミスに、再び大きな拍手が送られた。


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