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【Bellator286】アダム・ボリッチの挑戦を受けるパトリシオ・フレイレ「彼の攻撃は届かない」

【写真】すっかりと落ち着き、アダルトな雰囲気を醸し出すようになったパトリシオ (C)MMAPLANET

1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催されるBellator286「Pitbull vs Borics」。大会名の通り、メインではBellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレが、アダム・ボリッチの挑戦を受ける。

フェザー級では3度目の王座奪取を4月に果たしたフレイレは、通算7度の王座防衛に成功している。そして第3次王朝としては初防衛戦となるボリッチ戦を今週末に控えたパトリシオ・フレイレにインタビューを試みた。


──パトリシオ、久しぶりです。

「ブラザー、調子はどうだい?」

──絶好調ですよ。メディア対応など忙しい日に、パトリシオがインタビューを受けてくれたので。

「当然だよ。日本からのインタビューを受けることは、僕にとっても光栄なことだからね」

──ありがとうございます。土曜日の夜にアダム・ボリッチの挑戦を受けます。今の調子はいかがですか。

「アダム・ボリッチはとても才能のあるファイターで、優れたキックボクサーだ。柔術やレスリングも駆使して戦いたい。もう、準備はできているよ。チャンピオンとして、グッドシェイプを保ち、良い時間を過ごし今もここにいる。次も良い試合にしたい」

──ところで4月にAJ・マッキーに勝った試合は、ジャッジの裁定結果について色々な意見が聞かれました。

「確かに試合は裁定にもつれ込んだけど、完全に僕が勝っていた。接戦になれば人々が判定について色々なことを意見するのは、ごくごく普通のことだ。でも、僕が勝っていたことは間違いない」

──ファンはKOや一本というフィニッシュが求めますが、25分間の戦いはスマートである必要があります。前回の世界戦は、どのようなゲームプランだったのでしょうか。

「ゲームプランは勝つこと。勝ち方は問題じゃなかった。いつだって戦術を用いている。あの時はテイクダウンされないように戦うことが第一だったんだ。そしてパンチとキックを当てること。試合中、そこを徹底していた」

──では現状、ベラトールのフェザー級戦線で最強のチャレンジャーであるボリッチの印象を教えてください。

「彼のキックは、巧くて力強い。気を付けないといけない。でも、そこはしっかりと練習してきた。パンチも強いけど、僕ほどパワフルじゃない。テイクダウンできるかどうか分からないし、キックボクシングマッチになると思う。まぁ、試合が始まってどうなるか──だね」

──ボリッチはフェザー級でも特に大きいかと思います。

「その通りだ。ボリッチはデカい。背が高くて、少し瘦せているかな。でも、これまでにそういう相手とは何度も戦ってきた。僕のキャリアは、そういう選手との戦いの連続だったからね」

──リーチが長いですが、どのような距離で戦うことになると思いますか。

「長い距離からパンチを届かせることができるから、しっかりと距離を取らないといけない。そして左右への動きも必要になってくる。そうやって動き続けて、相手のパンチにカウンターを入れる距離を測って戦うよ。僕がやるべき動きをすれば、彼の攻撃は届かない。踏み込んで戦うことはできなくなる」

──ところでボリッチにインタビューをした時に「もともとAJよりもパトリシオと戦いたかった」と言っていました。パトリシアはレジェンドで、ベラトールMMAの歴史そのものだから。そして、その遺産を受け継ぐのが自分だと。

「そういってくれることは感謝している。ただし、僕の後継者になるには経験の差は明白だよ」

──ボリッチが25分間を戦ったのは確か1度だけですが、パトリシオは16度の5分✖5R制の試合で、7度フルラウンドで戦っています。

「ずっとチャンピオンだったから、5Rまで戦うことはなくても、25分間を戦う準備は何度もしてきた。そのためには5R、6Rというスパーリングを何度もこなす必要がある。経験上、3Rと5Rでは全く戦いの質が変わってくるんだ。そういうことを知り抜いていると思っているし、25分間を戦えるだけ準備はしてきたよ。土曜の夜は攻める姿勢、動きの多い戦いを皆に見てもらう。そしてヤツをぶっ殺すよ」

──では最後にU-NEXTの中継で今回のタイトル戦を視聴するファンに日本のファンに一言お願いします。

「全ての日本のファンを愛している。いつの日か、日本で戦いたいと思っている。それが僕の夢なんだ。サンキュー」

──ムイト・オブリガド。

「アリガトウゴザイマス」

■視聴方法(予定)
10月2日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

■Bellator286対戦カード

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
[挑戦者]アダム・ボリッチ(ハンガリー)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
スパイク・カーライル(米国)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
ジェレミー・ケネディ(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
フアン・アルチュレタ(米国)
エンリケ・バルゾラ(ペルー)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ(ロシア)
ニック・ブラウン(米国)

<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ(米国)
マイク・ハメル(米国)

<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア(米国)
CJ・ハミルトン(米国)

<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ(ロシア)
ハリド・ムルタザリエフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
ウラディミール・トコフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr(カナダ)
ドミニク・クラーク(米国)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
ナディーン・マンディアウ(ベルギー)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世(米国)
ミゲール・ペインバート(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ(ブラジル)
ライアン・ライリー(米国)

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【Bellator285】敵地でクイリーと対戦。ベンヘン「この惑星の誰にでもスタミナ勝負を挑むことができる」

【写真】 あのフランキー・エドガーと同じエネルギーを持って、同じペースで戦えるとベンヘンは断言した(C)MMAPLANET

23日(金・現地時間)、アイルランドはダブリンの3アリーナ・ダブリンで開催されるBellator285「Henderson vs Queally」。そのメインのライト級5回戦でベンソン・ヘンダーソンが、ピーター・クイリーと戦う。

38歳を迎えたスムーズだが、10年前と同じペースで戦うと断言した。そして、敵地ダブリンでクイリーを仕留めてタイトル挑戦への足掛かりにしようするベンヘンは、何よりもMMA、いやコンペティションで戦うことに対して枯渇することのない、強い意志と楽しむ心を持ち続けていた。


――ピーター・クイリーとの対戦が来週に迫ってきました(※インタビューは9月15日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「とても良い感じだよ。体重を落として、アイリッシュガイをぶっ飛ばしに行くよ」

──多くのMMAファイターが日本のファンは最高だと言ってくれますが、自分は最高のファンはホームタウンのファンだと思っています。過去2戦はフィニックスでの試合でしたが、今回はクイリーの母国アイルランドでの試合となります。

「確かにそうだね。でも、あの熱狂的なアイルランドのファンの前で戦うのは、きっと楽しいよ。ビールを飲んで、大声で叫びまくりだから凄い雰囲気のなかで戦うことになるだろう。次のタイトル・チャレンジャーになるには、そういうファンの中でクイリーをしっかりと倒さないといけない。問題ないよ。彼を母国のファンの前で倒すことが、タイトルショットに繋がるんだ」

──とはいえ入場時のゾンビの大合唱など、クイリーに特別なエネルギーを与えることにならないでしょうか。

「確かにそうなるだろうね。でも、僕はファイターだからね。ファンが熱狂は、僕にとっても凄くエネルギーになる。騒いで、野次って、猛プッシュする。そうなるとブーイングだろうが、拍手だろうが、僕もノリノリになるからね。あの雰囲気は本当にファイターを高揚させる。僕はアイルランドのような会場で戦うのはアウェイでも大好きさ」

──同時に、ベンソンがジャブを当ててもリアクションはなく。クイリーの攻撃は空振りでも大歓声が起こるかもしれない。そして、ジャッジがその声に影響されることも。

「ファイターにとっては、とても奇妙な現象なんだよ。だからこそ、クイリーをストップしないといけない。そうなればファンの声援も関係ない。絞め落とすよ」

──ベンソン・ヘンダーソンのストロングポイントは、ハイペースとガス。接戦になれば、なるほど、その強味を生かしてジャッジの裁定をもぎ取る。それゆえにダブリンのファンの声援がジャッジを惑わせないかと思った次第です。

「僕のやることは変わりないよ。38歳になっても、10年前と同じエネルギーで、28歳の時と同じペースで戦う。僕に勝つために作戦を立てるなら、僕が殴りたいときに殴り終えていること。サブミッションを仕掛けようとしたときには、僕をサブミットしようとすること。僕の動きを止める、そして落ちるように戦うんだ。レスリングでも柔術でも、スクランブルでも。僕の動きを落とさせる。あとね、打撃ならゆっくりと攻撃を繰り出して、ハイペースを狂わせることなんだ。

だからこそピーター・クイリーは手の合う相手になる。特に母国のファンの応援に背中を押されて、絶対にハイペースで戦うから。それは僕とっても都合が良いことだよ。だから会場のファは思い切りクイリーを応援して、彼がどんどん動くように後押ししてほしい」

──10年前と同じペースで戦うという言葉に鳥肌が立ってしまいました。2012年にさいたまスーパーアリーナでベンソン・ヘンダーソン×フランキー・エドガーを実際にその目で見たファンも、このインタビューを読んでいると思います。

「僕はちょっとラッキーなんだよね。ずっとヘルシーでいることができた。あの時と同じ戦いができて、しかもハイレベルな相手と戦い続けられている。スタミナも動きも落ちてない。とにかくMMA、柔術、グラップリング、レスリングとコンペティションで戦うことが大好きなままなんだ。心の底から楽しんでいるよ」

──Polarisではデミアン・マイアとグラップリングマッチを戦いました。

「ホント、夢みたいだったよ(笑)。オファーがあった時に『えっ? デミアン・マイアと戦えるのか? もちろん、やるよ』って即答だったよ。『彼は大きいけど?』なんて念を押されたけど、全く問題じゃなかった。デミアン・マイアは僕にとってレジェンド。ADCCチャンピオン、柔術世界チャンピオン、彼はこのスポーツの最高の親善大使だよ。彼と試合ができて、これ以上なく光栄だった」

──今も出場費を払って、ローカル・トーナメントに出ているのですか。

「最近は出ていないんだ。最後に出たのは1年半前から。でも、今でもタイミングがあえばジムの生徒たちと一緒に大会に出たいと思っている。そうすると『コーチと一緒の大会に出られるなんて最高だ』って800人の生徒たちも、トーナメントを楽しめると思うんだ」

──ベンソン、ちょっと待ってください。今、800人と言いましたか。

「約800人だよ。確か2日前で841人だったはずだ」

──OMG!! 凄いですね。では、また質問をクイリー戦に戻らせてください。技術的にはどのような選手だと思っていますか。

「ピーター・クイリーは距離の長い右ストレートが最大な武器かな。スピードもある。ジャブも良い。左フックもあるけど、やっぱり右だろうね。それと蹴りも多彩だ。蹴りの距離も長い」

──左ミドルと右のコンビネーションが印象深いです。

「スイッチしての蹴りも良いね。あれで距離を詰めるから、パンチとのコンビが有効になっている。でもね、それは彼がスイッチキックを見せた時にブロックして、その場に留まっているからだ。距離を詰めてきたら、こっちが距離を取らないと。立ち止まって戦うのは、ダメだよ」

──この試合に勝てば、先ほども言われていたようにタイトル挑戦権を得ることができると考えているわけですね。

「前回の試合でイスラム・マメドフという10年間負け知らずの相手に勝った。だから『次は誰に勝てばタイトルに挑戦できるんだ?』と尋ねた。そうしたら『ピーター・クイリーを倒せば』と言う返答だったんだ。ダブリンで戦うことも全く問題ない」

──では、どのような試合をしたいですか。

「レスリングで勝負したい。僕のスタミナ、ペース、5Rかけてピーターを削り、打撃も当てる。そして動きが落ちたところで仕留めたい」

──今やレスリングでハードな動きをして、スタミナをロスしないことが鉄則のようになっているなかで、さすがのベンソン・ヘンダーソンです。

「ファイトではスタミナこそ、王様なんだ。僕はこの惑星の誰にでも、スタミナ勝負を挑むことができるよ。そして、絶対に負けない」

■視聴方法(予定)
9月24日(土)
午前1時30分~ U-NEXT

■Bellator285対戦カード

<ライト級/5分5R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
ピーター・クイリー(アイルランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヨエル・ロメロ(キューバ)
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート(英国)
ダイアナ・シウバ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<フェザー級/5分3R>
キアラン・クラーク(アイルランド)
ハファエル・ウジソン(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ブレット・ジョンズ(英国)
ジョーダン・ウィンスキー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ムーア(アイルランド)
アリヴァウド・リマ・ダ・シウバ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カール・アルベクツソン(スウェーデン)
カール・ムーア(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョージ・カラキャニャン(米国)
キーン・ムサ(英国)

<ライト級/5分3R>
デラー・ケリー(アイルランド)
カイ・スティーブンス(英国)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・ボロナル(スロバキア)
ケニー・モホノアナ(アイルランド)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・バートン(英国)
アザエ・アジョージ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ダンテ・シーロ(米国)
ルカ・ポクリ(モルドバ)

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BELLATOR LFA LFA122 MMA MMAPLANET PFL Special UFC イスラム・マメドフ カルロス・モタ チャールズ・ジョンソン ベンソン・ヘンダーソン 堀内佑馬 水垣偉弥

【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:1月:ジョンソン✖モタ─02─「打ち合いなさいという打ち合い」

【写真】MMAに限らず、プロスポーツは観客の見たいモノ、求めるモノで変貌していくと思います。ビジネスとして拡大してきた今、MMAは変革期を迎えているのかもしれない(C) LFA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年1月の一番は1月21 日に行われたLFA122からLFAフライ級選手権試合=チャールズ・ジョンソン×カルロス・モタ戦について引き続き語らおう。

<月刊、水垣偉弥のこの一番:1月:チャールズ・ジョンソン✖カルロス・モタPart.01はコチラから>


──クローズドになって時間が過ぎたからではなく、クローズドになったからという風にも見えました。そういう意味ではBellatorでイスラム・マメドフがベンソン・ヘンダーソンに負けた試合など、もうテイクダウン・ディフェンスがしんどくてギロチンを仕掛けて下になり、立てないで下で勝った。アレが他の試合でも続けば、MMAは別物になってきますね。

「まだ初回のギロチンは分かります。ニアフィニッシュという風に捉えて、あの展開だとベンヘンにつくのは。ただし3Rはギロチンで引き込んで、極まらなかった足関節でポイントがつくというのは、これまでにはなかったことですね。

マメドフがケガをしたり、ヒヤッとしたモノでもなかったです。それで、あれが有効なのかと」

──観客の声に惑わされた一過性の裁定だと信じたいです。マメドフには気の毒ですが。

「これが続くと、やはりMMAが違ってきますよね。ギロチンで下になり、そのままで勝てるならレスリングの攻防がなくなるかもしれない。それはLFAやコンテンダーシリーズの戦い方を助長することもありえますね」

──我々が好きだったMMAは、もう無くなってくのかもしれない……と。

「いやぁ、寂しいです。そうなると。僕もやはり強烈なテイクダウン能力を誇る選手と如何に戦うかと、そこを考えて打撃をやってきたので。これってまた車のレースの話になりますけど……」

──ぜひともお願いします。そこに反応してくれるMMAファンがほぼほぼいないのですが(笑)。

「そうなんですよね。MMA好きって、レースが好きな人少ないですよね(笑)。テイクダウンの要素をなくしたMMAが存在するって……今のレースのオーバーテイクのシーンを感じさせるんですよね」

──と言いますと?

「ずっとレースって、前の車の後ろにつき空気抵抗を無くしたスリップストリームでオーバーテイクをしてきたじゃないですか。それが、空力を追求し過ぎて難しくなった」

──前者の真後ろにつくと、空気がなくなって引き寄せられていたのが、空力が複雑になり過ぎて乱気流が起こったり、空気の抜けがあってアンダーが出たり、今では近づけないという状況になっています。

「そこでパスを増やすためにオーガナイザーが採用した手段が、一時的にエンジンの出力を上げるプッシュ・トゥ・パス、もしくはウィングを可変させドラッグ(空気抵抗)を低減させるDRSでした。パスの瞬間だけ、前と後ろの車の特性を変えて後ろの車が前者を抜けるようにしたんです」

──前者がプッシュ・トゥ・パスを押せない、DRSを使えない場合は、エンジン出力と空力特性が違うようになり後者が圧倒的に有利なる。もう、駆け引き無しに抜けます。

「ハイ。どんどん抜けるようにした……。そこに別の駆け引きが生まれている。テイクダウンとコントロールを排除したMMAは、そこに通じているのかと思います」

──手っ取り早く打撃戦にするには、本来ある要素を抜くと。

「ハイ。打ち合いなさいっていう打ち合いって、なんか乗れないんですよ。そこにテイクダウンがあり、倒されないように戦って打ち合いになるなら分かりますけど」

──打撃で勝ってきた水垣さんが言うと、本当に重い一言です。

「僕はそこで勝負して、打ち勝つたないと勝てないから打撃戦をしていました。だから、そこで負けると試合も負ける。対して他に勝てる手、引き出しがある選手が打撃だけにしぼった戦いをするのは、勿体ないです。MMAを狭いモノにしている。そういう違和感が、ジョンソンがモタにテイクダウンを仕掛けられた時の反応の仕方に顕著に感じられました。

『足を取ってテイクダウンしても良いよ、どうせスクランブルゲームになるでしょ。で、立っちゃえば打撃戦で行けるから』というようなところです、ね。1度テイクダウンを許せば、そのままラウンドを失うかもしれないっていう緊張感もMMAにあるんです。この試合はいくら打撃で打ち合っても、そういう緊張感がない戦いになっていました」

──ジョンソンからすると堀内佑馬選手に勝って暫定チャンピオンになった時、UFCから声が掛からなかった。だけど嘘か真か『もう1つ勝利が欲しい。ショートノーティスで見たい』というリクエストがあり、王座獲得から2カ月弱で初防衛戦を戦い、パウドアウトで勝った。それでもUFCは契約を結ばなかった……。

「あぁ、だからもうあの戦い方でアピールをするしか、選択肢がなかったのですね。しかもジョンソンがフェザー級の選手だったらPFLもBellatorもあります。バンタム級でもBellatorがある。でも、フライ級だからUFCしかない。もう、ああいう試合をやるしかないという心境だったとすれば……」

──いやぁ、切ないですね。それは。

「辛いですよねぇ。MMAファイターとしてジョンソンは今も成長しているし、強いです。スイッチワークも堀内選手と戦った時とは違って、スムーズになっていました。なぜUFCがジョンソンとサインをしないのか。

個人的にはUFCにいっても、ランキングに入れる力があるかと思うんです。そういう選手と堀内選手が次はどう戦うことができるのか。ジョンソンにはUFCという舞台で戦わせてあげたいという気持ちがある一方で、冷徹にも堀内選手と強いジョンソンとの再戦が見てみたいです」

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BELLATOR MMA ONE ONE Championship RIZIN UFC   イスラム・マメドフ パトリッキー・フレイレ ベンソン・ヘンダーソン 堀口恭司 青木真也

榊原信行CEOがホベルト・サトシ・ソウザ vs. 青木真也の可能性を示唆「契約上の問題とかがクリアされることが大前提ですけど」

距離思考 曖昧な関係で生きる方法


 初防衛に成功後、「榊原さんにお願いがあります。私、堀口(恭司)選手みたいに、Bellatorの選手に勝ちたい、ダブルチャンピオンになりたい。どうですか!?」と、Bellator王座獲りを掲げていたが、その言葉を受けて榊原CEOは、「RIZIN CONFESSIONS #91」で、「外国勢が呼べないなら、サトシが米国に行って、Bellatorの堀口恭司バージョンみたいな形で、向こうのタイトルに挑ませるとか」と、現Bellator世界ライト級王者のパトリッキー・フレイレ(ブラジル)の王座に米国で挑戦させるプランをあらためて語った。

 この1月には、2019年のRIZINライト級トーナメント覇者で、2021年の王座決定戦でサトシに敗れたトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)が、Bellator移籍を発表しており、Bellatorのライト級戦線も活発化している。

 1月30日の「Bellator 273」では、引退も視野に入れていた元UFC世界王者のベンソン・ヘンダーソンが、ハビブ・ヌルマゴメドフがセコンドにつくイスラム・マメドフにホームでスプリット判定勝ち。ダゲスタン勢に一矢報いている。

 ここにサトシやムサエフが参入したら、どんな試合が見られるか。榊原CEOは「タイトルに絡ませたい」とRIZINのベルトを手形にいきなりピットブルに挑戦させたい意向だ。

 そのタイミングが合わない場合、国内でサトシの相手は誰になるか。

 榊原CEOは、「青木(真也)だね。青木が出てきてくれたら面白い。いろいろ契約上の問題とか、そういうものがきちっとクリアされることが大前提ですけど。オファーしますよ」と、日本MMA界の鬼っ子にラブコールを送っている。

 MMA47勝9敗1NC、38歳にして4連勝中の青木真也は、ONEに参戦しながら、2015年12月にRIZINで桜庭和志と対戦(1R TKO勝ち)した経歴を持つ。

 現在のRIZINとONE Championshipの関係を考えるとどうでしょう。もちろん榊原CEOも難航するのは承知の上での発言でしょうけど。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator273 MMA MMAPLANET UFC   イスラム・マメドフ ベンソン・ヘンダーソン ライアン・ベイダー

『Bellator 273』ライアン・ベイダー vs. ヴァレンティン・モルダフスキー、ベンソン・ヘンダーソン vs. イスラム・マメドフのジャッジの採点/主要サイトの採点

 『Bellator 273: Bader vs. Moldavsky』ではメインイベントとセミファイナルが共に“疑惑の判定”だったので、ジャッジの採点と主要サイトの採点を紹介します。

Ryan Bader defeats Valentin Moldavsky(MMA Decisions)

 ライアン・ベイダー vs. ヴァレンティン・モルダフスキーのジャッジの採点。3者とも1,4,5Rベイダー、2,3Rモルダフスキーで48-47ベイダー勝利でした。

 主要サイトの採点は48-47ベイダー支持4人、48-47モルダフスキー支持7人でした。


 参考までに打撃数もテイクダウン数もモルダフスキーが圧倒しています。


Benson Henderson defeats Islam Mamedov(MMA Decisions)

 ベンソン・ヘンダーソン vs. イスラム・マメドフのジャッジの採点。Eric ColonとAnthony Manessが1,3Rヘンダーソン、2Rマメドフで29-28ヘンダーソン勝利。Ron McCarthyが1Rヘンダーソン、2,3Rマメドフで29-28マメドフ勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28ヘンダーソン支持3人、29-28マメドフ支持5人でした。


 1Rと4Rはベイダー、2、3、最終回がモルドフスキーというのが妥当な見方だが、初回がビッグラウンドなら47-47ということはあり得るが、果たして。ジャッジの裁定は48-47でライアン・ベイダーに……。2R、3R、そして最終回、ベイダーが取った要因がどこにあったのか……ジャッジが場内の空気に流されていない限り、MMAに関係する全ての人間が、今後のためにも試合をもう1度見直す必要があるかと……。


「この試合はキャリアで一番大切な試合だった。ホームタウン、フェニックス、アリゾナ。サンキュー・ベリー・マッチ。ハイエルボーは普通のギロチンより絞めつけたけど、彼はしっかりディフェンスしたんだ。マッスルな馬力に対して、スムーズに戦った」とベンヘンは話し、当然地元の観客は大喜び。こういうファイトで勝利を手にするのが、ベンヘンの強さともいえるが、マメドフが気の毒でしかない裁定だ。


 地元の声援を受けて入場したベイダーだったが、判定の瞬間は歓声とブーイングが混在する状態に。

 奇しくも、コ・メインで行われたライト級での米露対決でも、元UFC世界王者のベンソン・ヘンダーソン(米国) が、ハビブ・ヌルマゴメドフ軍団のイスラム・マメドフ(ロシア)を相手に、スプリット判定で際どい勝利をモノにしており、アリゾナ州フェニックスのMMAラボ所属のヘンダーソンは、「キャリアで一番大切な試合だった。ホームタウン、のフェニックス、アリゾナのみんな、ありがとう。ハイエルボーギロチンで絞めたけど、彼のディフェンスは強かった。スムーズに戦った」と、地元の声援を背に接戦を勝利したことを語っている。

 ライアン・ベイダーもベンソン・ヘンダーソンも大会が開催されたフロリダ州在住ということでホームタウンディシジョンではないかという声が一部で上がっています。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator273 MMA MMAPLANET イスラム・マメドフ ベンソン・ヘンダーソン

【Bellator273】極められなかったギロチンが評価の対象?? ベンヘンが2-1勝利もマメドフが気の毒

<ライト級/5分3R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
イスラム・マメドフ(ロシア)

サウスポーのベンヘンが右ロー、マメドフがかわす。足へのパンチを見せたベンヘンに対し、マメドフが先にミドルを蹴っていく。マメドフが右ストレートを放ち、ベンヘンは左ローを蹴る。さらに右カーフを蹴ったベンヘンは、ワンツーに続く右ミドルを受ける。パンチの踏み込みで近づく両者、マメドフがクリンチでベンヘンをケージに押し込む。ヒザをボディから顔面に放ったマメドフは、体を入れ替えられ強引にテイクダウンを狙ったところでベンヘンが上を取った。

スクランブルでギロチンに入ったベンヘンは、倒されて下になっても左足を制して絞め続ける。残り20秒で頭を抜いたマメドフがバックを制し、左のパンチを打ちながらラウンド終了を迎えた。

2R、まず左ローを蹴ったベンヘンは、左ハイを狙う。かわしてハイを見せたマメドフが頭を振って前に出ると右ハイを繰り出す。自らのローで姿勢を乱したベンヘン、ここでマメドフの間となり右を見せて組みつく。そのままマメドフはバックに回って、ベンヘンを持ち上げる。ここで自ら側転するように上を狙ったベンヘンが、スクランブルでアームインギロチンを仕掛ける。パスから頭を抜いたマメドフがバックを制してRNCへ。アゴの上から絞められたベンヘンは、尻をずらして防ぐが、体を起こしたマメドフがバックを制して状態でスタンドへ。

フックを解いたマメドフ、ベンヘンはビクトル投げへ。ヒザを畳んだマメドフに外ヒールを仕掛けるベンヘンだが、鉄槌を落とし体を捻って足を抜いたマメドフはスクランブルを許さずトップからバックへ。ここで立ち上がったベンヘンは、ワンフックのままで後ろから殴られる。マメドフはRNCをセットする。完全に入ったように見えたが、ベンヘンは前方に頭からマメドフを落とすように前転し、絞めを解き──タイムアップに。

最終回、インターバル中に地元の観客を煽ったベンヘンは、その声援を背に戦うが、マメドフが右を当てる。ベンヘンは右ハイに左を合わせ、離れたところで右フックを打っていく。積極的な一方で、無暗な動きをしないベンヘンが右カーフを蹴る。詰めたマメドフはここでもテイクダウンを決める。極めよりも、頭を抱えて防ぐベンヘンだが、ホールドしきれず頭を抜いたマメドフがバックを伺う。ここでも立ち上がって前転したベンヘンは50/50に取るが、パンチを警戒して内ヒールに入ることはできない。

マメドフは左から右のパンチを落とすが、ここで足を効かせたベンヘンが尻もちをつかせる。それでもマメドフは足関節に入らせる隙を与えず、体を起こすと左のパンチを打ちながら試合終了となった。両手を挙げ、ケージに昇って観客に何かを訴えるベンヘンだが、初回のギロチンが評価された可能性もあるが、2Rと3Rは落としたことが濃厚なベンヘンは、コール前から家族をケージに招き入れる──。

とジャッジ2人がベンヘンを支持──マメドフは唖然とし言葉を失った。

「この試合はキャリアで一番大切な試合だった。ホームタウン、フェニックス、アリゾナ。サンキュー・ベリー・マッチ。ハイエルボーは普通のギロチンより絞めつけたけど、彼はしっかりディフェンスしたんだ。マッスルな馬力に対して、スムーズに戦った」とベンヘンは話し、当然地元の観客は大喜び。こういうファイトで勝利を手にするのが、ベンヘンの強さともいえるが、マメドフが気の毒でしかない裁定だ。


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【Bellator273】計量終了 待ったなし──ヘビー級統一戦=ベイダーとモルドフスキーは黙して語らず

【写真】目で語る──そんな2人の世界ヘビー級王者だった (C)BELLATOR

28日(金・現地時間)、29日(土・同)にアリゾナ州フィニックスのフットプリント・センターで開催されるBellator273「Bader vs Moldavsky」の計量が行われた。

パンデミック後の無観客大会で見られた会場内のスクリーンとステージを使い、インタビュアーが主要ファイターに複数の質問をするというリモート・パブリック計量でなく、体重のコールとステアダウンのみというシンプルな計量方式が採られた今大会──スケールに乗ったファイターに体重超過も見られなかった。


運営陣はマスク着用、リングガールは非着用、選手のマスクの使用は第2試合で戦うルーカス・ブレナンとベン・ルーゴの両者だけ。

サバウ・ホマシとジャリール・ウィリスが飛沫が飛び交う近距離で挑発し合い、スコット・コーカーが割って入る一幕も。

対照的に、メインでヘビー級のベルトを賭けて戦うライアン・ベイダーとヴァレンティン・モルドフスキーは視線を外さず、にらみ合いを続けるも黙して語らず、握手もなく別れた。

■視聴方法(予定)
1月30日(土)
午前9時00分~ U-NEXT

■Bellator273計量結果

<Bellator世界ヘビー級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]ライアン・ベイダー: 232.2ポンド(105.32キロ)
[暫定王者] ヴァレンティン・モルドフスキー: 234.4ポンド(106.32キロ)

<ライト級/5分3R>
ベンソン・ヘンダーソン: 155.8ポンド(70.66キロ)
イスラム・マメドフ: 155.6ポンド(70.57キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス: 145.8ポンド(66.13キロ)
エイデン・リー: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サバウ・ホマシ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ジャリール・ウィリス: 170.2ポンド(77.2キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル: 135.8ポンド(61.59キロ)
エンリケ・バルゾーラ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
サヤッド・アワッド: 156ポンド(70.76キロ)
クリス・ゴンザレス: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ: 184.6ポンド(83.73キロ)
ドーン・ジョンソン: 185.6ポンド(84.18キロ)

<バンタム級/5分3R>
ニキータ・ミハイロフ: 135.6ポンド(61.5キロ)
ブレイン・シャット: 134ポンド(60.78キロ)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン: 145.4ポンド(65.95キロ)
ベン・ルーゴ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サリバン・コーリー: 205.9ポンド(93.39キロ)
ベン・パリッシュ: 205.2ポンド(93.07キロ)

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【Bellator273】スクランブル時代とファン心理に逆行するルーカス・ブレナンが、デビュー6連勝に挑む

【写真】KOTC、修斗、PRIDE武士道で活躍した父クリスをセコンドに従えるルーカス・ブレナン (C)BELLATOR

29日(土・現地時間)にアリゾナ州フィニックスのフットプリント・センターでBellator273「Bader vs Moldavsky」が開催される。

メインで暫定世界ヘビー級王者ヴァレンティン・モルドフスキーと統一戦を戦う正規王者ライアン・ベイダーは大会開催地フェニックスの南東の街テンピ在住、コ・メイン出場のベンソン・ヘンダーソンは同様にフェニックスの北西に隣接するグレンデールがベースのご当地ファイターだ。


ベイダーは昨年10月のフェニックス大会=Bellator268で、コーリー・ヘンダーソンに右オーバーハンドから僅か51秒でパウンドアウトされており、「前回のフェニックスでの試合は望んだ結果にならなかった。今回はホームのファンの前で、償いたい」とバーチャル会見で必勝を誓っていた。

同様に地元でブレント・プリマスに判定負けを喫し、3連敗中のベンヘンは「またホームタウンで戦えて心から嬉しい。家族、友人、応援してくれるファンとこの時を楽しみたい。もうそんなにここにいることもないだろうし、地元での試合は絶対的に意味が大きいファイトになる」と話している。

共に38歳となり、現役生活のゴールを見定める年齢になったが、実際にはベイダーは依然としてタイトルホルダーであり、「まだ終わっていない。身の内で炎が燃えている。将来、過去を振り返り後悔の言葉を口にしたくないんだ。すぐに引退するなんてことは考えてもいない」と現役生活への拘りを明言した。

ベンヘンも「まだBellatorのベルトを腰に巻いていない。それまで止まらない。タイヤが外れるまで走り続けるよ。この試合で手を挙げられ、タイトル挑戦権を手にする。5、6年前にワイフから3本目のベルトを取るのって尋ねられた。彼女に3本目のベルトを届けるんだ」とあくなき向上心を見せている。

そんなベテランの意地が感じられるメインイベンター達とは別にプレリミでは若く、可能性を秘めた選手が戦う。ベイダーと同じアリゾナ州立大レスリング部出身で、MMAのトレーニングパートナーであるサリバン・コーリーがその1人だ。

25歳、今大会でプロ3戦目を戦うコーリーは、レスラーながら「パンチの威力が半端ない。間違いなく、このスポーツの未来を担う」とベイダーが太鼓判を押している。5勝1敗、全試合フィニッシュしているベン・パリッシュを相手に、ヘビー級正規王者の言葉が的を得ているのか注目したい。

また21歳、極めの強さに定評のあったクリス・ブレナンを父に持つルーカス・ブレナンが、プロデビュー以来の連勝記録を6に伸ばすために、ベン・ルーゴと戦う。

スクランブル全盛期にもかかわらず、「如何に打撃を避けて、相手を組んでテイクダウンするか。抑え込んでいる方が僕は戦いやすいんだ」というブレナン。時代とファン心理に逆行する二世代続くグラップラーの老舗、その嫡男が看板を背負った戦い──倒して極めるスタイルを貫けるのか否か、も非常に興味深い。

■視聴方法(予定)
1月30日(日)
午前9時00分~ U-NEXT

■対戦カード

<Bellator世界ヘビー級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]ライアン・ベイダー(米国)
[暫定王者] ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
イスラム・マメドフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
エイデン・リー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
サバウ・ホマシ(米国)
ジャリール・ウィリス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル(米国)
エンリケ・バルゾーラ(ペルー)

<ライト級/5分3R>
サヤッド・アワッド(米国)
クリス・ゴンザレス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ(ブラジル)
ドーン・ジョンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ニキータ・ミハイロフ(ロシア)
ブレイン・シャット(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ベン・ルーゴ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ(ブラジル)
ファブリシオ・フランコ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
サリバン・コーリー(米国)
ベン・パリッシュ(米国)

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【Bellator273】2022年初戦、バンタム級ワールドGP後へ。ペルー=バルゾラ&ロシア=ミハイロフが見逃せない

【写真】UFCで大きく勝ち越しているバルゾラと、ロシアで勝ち星を重ねてきたミハイロフ。ワールドGP後に向けて、生き残り合戦が始まっている (C)BELLATOR

Bellatorの2022年最初のイベント= Bellator273「Bader vs Moldavsky」が、29日(金・現地時間)にアリゾナ州フィニックスのフットプリント・センターで開催される。

22日のUFCと同様にメインでは、世界ヘビー級選手権試合=正規王者ライアン・ベイダー× ヴァレンティン・モルドフスキーという統一戦が組まれた。コ・メインでも現在3連敗中、崖っぷちのベンソン・ヘンダーソンがイスラム・マメドフを迎え撃つなど、上位2カードにベイダー&ベンヘンというアリゾナ所縁のビッグネームが揃い踏みとなる。


そんなBellator273ではプレリミにかつて堀口恭司とBellatorおよびRIZINバンタム級のベルトを賭けて戦ったダリオン・コールドウェルが出場し、エンリケ・バルゾラと対戦する。

バルゾラはTUFラテンアメリカシーズン02ライトで優勝し、UFCでは従来のフェザー級で戦い6勝3敗1NCという好成績を残している。TUFウィナー特典といえる10試合契約を終えたバルゾラはUFCとの契約を更新せずに、Bellatorに戦場を移すこととなった。

レスリングベースのバルゾラだが、そこに関してコールドウェルが遅れをとることはまずないだろう。反面、レスリングと打撃の融合においては、コントロール&パンチという点でもバルゾーラがコールドウェルを上回っているか。

新顔バルゾーラを迎え入れ、ワールドGP開幕の日程の発表がまだないBellatorのバンタム級戦線で、ポストGP的なカードが組まれた。そういう意味ではニキータ・ミハイロフの米国初上陸となるブレイン・シャット戦こそ見逃せない。

ミハイロフはアレクサンドル・ネフスキーMMA所属、つまり今大会のメインで戦うヴァレンティン・モルドフスキーやBellator世界ライトヘビー級ワジムとヴィクトルのネムコフ兄弟、アナトイ・トコフと同門、エメリヤーエンコ・ヒョードル軍の若き軽量級、21歳のエースだ。

2020年2月にBellatorと契約を果たしたミハイロフだが、パンデミックによりプロモーションデビューは昨年10月のロシア大会まで待たされ、ブライアン・ムーアから判定勝ちを収めた。ミハイロフは散打のロシアン杯優勝の経験もあり、遠い間合いで回転蹴りの攻撃を織り交ぜた打撃から距離を詰めて上半身のロックとテイクダウンに強いファイターだ。

まだ粗削りで攻撃中は防御が疎かになる傾向もあるが、アグレッシブな姿勢は買いだろう。恐らく2022年いっぱいはワールドGPが続くことが予想される。そして新しい秩序が構築された頃、ミハイロフは一気に上位に食い込む存在になっている可能性は高い。

そのためにも米国初戦は大切。どのようなインパクトをミハイロフが残すか──見ものだ。

■視聴方法(予定)
1月30日(土)
午前9時00分~ U-NEXT

■対戦カード

<Bellator世界ヘビー級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]ライアン・ベイダー(米国)
[暫定王者] ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
イスラム・マメドフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
エイデン・リー(英国)

<ウェルター級/5分3R>
サバウ・ホマシ(米国)
ジャリール・ウィリス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル(米国)
エンリケ・バルゾラ(ペルー)

<ライト級/5分3R>
サヤッド・アワッド(米国)
クリス・ゴンザレス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ(ブラジル)
ドーン・ジョンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ニキータ・ミハイロフ(ロシア)
ブレイン・シャット(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルカス・ブレナン(米国)
ベン・ルーゴ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ(ブラジル)
ファブリシオ・フランコ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
サリバン・コーリー(米国)
ベン・パリッシュ(米国)

The post 【Bellator273】2022年初戦、バンタム級ワールドGP後へ。ペルー=バルゾラ&ロシア=ミハイロフが見逃せない first appeared on MMAPLANET.
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BELLATOR MMA UFC   イスラム・マメドフ ティモシー・ジョンソン ハニ・ヤヒーラ ベラトール ベンソン・ヘンダーソン

1.29『Bellator 273』のメインイベントはライアン・ベイダー vs. ヴァレンティン・モルダフスキーのヘビー級王座統一戦


 ベラトールMMAが1月29日にアリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターで開催する『Bellator 273』のメインイベントがライアン・ベイダー vs. ヴァレンティン・モルダフスキーのヘビー級王座統一戦になることを発表。

 ベイダーは10月の『Bellator 268: Nemkov vs. Anglickas』で行われたライトヘビー級ワールドグランプリ準決勝でコーリー・アンダーソンに1R TKO負けして以来の試合。ヘビー級王座防衛戦は2019年9月の『Bellator 226: Bader vs. Kongo』で行われたシーク・コンゴ戦がノーコンテストになって以来2年4ヶ月ぶり。

 モルダフスキーは6月の『Bellator 261: Johnson vs. Moldavsky』で行われたヘビー級暫定王座決定戦でティモシー・ジョンソンに判定勝ちし暫定王座を獲得して以来の試合で現在6連勝中。

 また、同大会ではダリオン・コールドウェル vs. エンリケ・バルゾーラのバンタム級マッチとベンソン・ヘンダーソン vs. イスラム・マメドフのライト級マッチも行われるとのこと。

 コールドウェルは5月の『Bellator 259: Cyborg vs. Smith 2』でレアンドロ・ヒーゴに判定負けして以来の試合で現在2連敗中。バルゾーラは2020年3月の『UFC Fight Night 170: Lee vs. Oliveira』で行われたハニ・ヤヒーラ戦がドローになって以来の試合で今回がBellatorデビュー戦。リリースされたわけではなく、フリーエージェントとなりBellatorが獲得しています。

 ヘンダーソンは10月の『Bellator 268: Nemkov vs. Anglickas』でブレント・プリムスに判定負けして以来の試合で現在3連敗中。マメドフは7月の『Bellator 263: Pitbull vs. McKee』で行われたBellatorデビュー戦でブレント・プリムスに判定勝ちして以来の試合で現在1つの引き分けを挟んで19連勝中。続きを読む・・・