【写真】すっかりと落ち着き、アダルトな雰囲気を醸し出すようになったパトリシオ (C)MMAPLANET
1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催されるBellator286「Pitbull vs Borics」。大会名の通り、メインではBellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレが、アダム・ボリッチの挑戦を受ける。
フェザー級では3度目の王座奪取を4月に果たしたフレイレは、通算7度の王座防衛に成功している。そして第3次王朝としては初防衛戦となるボリッチ戦を今週末に控えたパトリシオ・フレイレにインタビューを試みた。
──パトリシオ、久しぶりです。
「ブラザー、調子はどうだい?」
──絶好調ですよ。メディア対応など忙しい日に、パトリシオがインタビューを受けてくれたので。
「当然だよ。日本からのインタビューを受けることは、僕にとっても光栄なことだからね」
──ありがとうございます。土曜日の夜にアダム・ボリッチの挑戦を受けます。今の調子はいかがですか。
「アダム・ボリッチはとても才能のあるファイターで、優れたキックボクサーだ。柔術やレスリングも駆使して戦いたい。もう、準備はできているよ。チャンピオンとして、グッドシェイプを保ち、良い時間を過ごし今もここにいる。次も良い試合にしたい」
──ところで4月にAJ・マッキーに勝った試合は、ジャッジの裁定結果について色々な意見が聞かれました。
「確かに試合は裁定にもつれ込んだけど、完全に僕が勝っていた。接戦になれば人々が判定について色々なことを意見するのは、ごくごく普通のことだ。でも、僕が勝っていたことは間違いない」
──ファンはKOや一本というフィニッシュが求めますが、25分間の戦いはスマートである必要があります。前回の世界戦は、どのようなゲームプランだったのでしょうか。
「ゲームプランは勝つこと。勝ち方は問題じゃなかった。いつだって戦術を用いている。あの時はテイクダウンされないように戦うことが第一だったんだ。そしてパンチとキックを当てること。試合中、そこを徹底していた」
──では現状、ベラトールのフェザー級戦線で最強のチャレンジャーであるボリッチの印象を教えてください。
「彼のキックは、巧くて力強い。気を付けないといけない。でも、そこはしっかりと練習してきた。パンチも強いけど、僕ほどパワフルじゃない。テイクダウンできるかどうか分からないし、キックボクシングマッチになると思う。まぁ、試合が始まってどうなるか──だね」
──ボリッチはフェザー級でも特に大きいかと思います。
「その通りだ。ボリッチはデカい。背が高くて、少し瘦せているかな。でも、これまでにそういう相手とは何度も戦ってきた。僕のキャリアは、そういう選手との戦いの連続だったからね」
──リーチが長いですが、どのような距離で戦うことになると思いますか。
「長い距離からパンチを届かせることができるから、しっかりと距離を取らないといけない。そして左右への動きも必要になってくる。そうやって動き続けて、相手のパンチにカウンターを入れる距離を測って戦うよ。僕がやるべき動きをすれば、彼の攻撃は届かない。踏み込んで戦うことはできなくなる」
──ところでボリッチにインタビューをした時に「もともとAJよりもパトリシオと戦いたかった」と言っていました。パトリシアはレジェンドで、ベラトールMMAの歴史そのものだから。そして、その遺産を受け継ぐのが自分だと。
「そういってくれることは感謝している。ただし、僕の後継者になるには経験の差は明白だよ」
──ボリッチが25分間を戦ったのは確か1度だけですが、パトリシオは16度の5分5R制の試合で、7度フルラウンドで戦っています。
「ずっとチャンピオンだったから、5Rまで戦うことはなくても、25分間を戦う準備は何度もしてきた。そのためには5R、6Rというスパーリングを何度もこなす必要がある。経験上、3Rと5Rでは全く戦いの質が変わってくるんだ。そういうことを知り抜いていると思っているし、25分間を戦えるだけ準備はしてきたよ。土曜の夜は攻める姿勢、動きの多い戦いを皆に見てもらう。そしてヤツをぶっ殺すよ」
──では最後にU-NEXTの中継で今回のタイトル戦を視聴するファンに日本のファンに一言お願いします。
「全ての日本のファンを愛している。いつの日か、日本で戦いたいと思っている。それが僕の夢なんだ。サンキュー」
──ムイト・オブリガド。
「アリガトウゴザイマス」
■視聴方法(予定)
10月2日(土)
午前7時30分~ U-NEXT
■Bellator286対戦カード
<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
[挑戦者]アダム・ボリッチ(ハンガリー)
<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
スパイク・カーライル(米国)
<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
ジェレミー・ケネディ(カナダ)
<バンタム級/5分3R>
フアン・アルチュレタ(米国)
エンリケ・バルゾラ(ペルー)
<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ(ロシア)
ニック・ブラウン(米国)
<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ(米国)
マイク・ハメル(米国)
<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア(米国)
CJ・ハミルトン(米国)
<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ(ロシア)
ハリド・ムルタザリエフ(ロシア)
<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
ウラディミール・トコフ(ロシア)
<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr(カナダ)
ドミニク・クラーク(米国)
<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
ナディーン・マンディアウ(ベルギー)
<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世(米国)
ミゲール・ペインバート(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ(ブラジル)
ライアン・ライリー(米国)