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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN40 イアン・ギャリー グンナー・ネルソン シャクハト・ラクモノフ ブライアン・バトル ベラル・モハメッド マット・ブラウン マフクアンドレ・バリユー ミッキー・ガル リー・ジンリャン 佐藤天

【UFC ESPN40】バトル戦へ、3年ぶりの2カ月のキャンプ―佐藤天―01―「イチから心も体も創っていける」

【写真】2カ月の調整期間を得た佐藤。必勝のバトル戦だ(C)TAKASHI SATO

6日(土・現地時間)のネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN40「Santos vs Hill」で、佐藤天がTUF29ミドル級ウィナーのブライアン・バトルと対戦する。

UFCと再契約も3月のグンナー・ネルソン戦で乾杯を喫した佐藤は、今回3年ぶりにフルキャンプを敢行してオクタゴンに足を踏み入れる。スクランブル発進に備えたトレーニングと、今回のように2カ月に及ぶ準備期間ではどのような違いがあるのかを佐藤に尋ねた。


──8月6日のブライアン・バトル戦に向けて、久方ぶりにフルでファイトキャンプを行うことができたのではないでしょうか。

「ベラル・モハメッド戦以来なので、もう3年ぶりぐらいですよね。ミゲール・パエザの時も2、3週間前のオファーだったので。今回は7、8週間のファイトキャンプができて、今が最後の1週です(※取材は7月25日(現地時間)に行われた)」

――いつでも準備しておけという状況と、2カ月のファイトキャンプでは調整度合いも変わってきますか。

「違いは試合に向けて、1からしっかりと心も体も創っていけることですね。もちろん、ショートノーティスで試合に挑む場合も、創ってはいました。でも、少しずつ出来上がっていく、感覚が研ぎ澄まされていくという部分では違いますよね。

緊急オファーに備えていると1年以上の間、83キロとか1週間で落ちる体重をずっとキープしていました。気持ちの部分も切らさずにやっていかないといけないのですが、試合が決まっているのとは違います。そういう意味でも、今回はしっかりとできています」

――終着駅が見えているのと、そうでないのとでは気持ちの創り方やペース配分に違いが出来てきそうです。

「ハイ。スクランブル出場に備えていると、いつでも試合ができるコンディションではいるのですが、ピークの創り方が難しいです」

――気持ちの面でオンとオフにするのも変わってきますか。

「プレッシャーをずっと感じているというのはないです。でも試合後はしっかりとオフにできますが、緊急オファーを待っているときは思い切って3日休もうとかすると、そのタイミングでオファーが来るので(笑)。そういう部分でも、しっかりと2カ月前とかに試合が決まっている方が良い。それに越したことはないです」

――と同時にスクランブル発進の時は、短期間で気持ちを高め続けているかと思うのですが、8週間あると浮き沈みが逆にないですか。

「疲れが溜まって動きが悪くなる。体重も落ち始めた5週目、6週目に厳しい時が来ます。だからこそ、そういう時にコーチと話して2日ぐらい中休みを取ったりします。それだけボディケアもできるといことですし、疲れているときには疲れている時の調整方法がありますしね。結果、良い練習ができます」

――キャンプだと対戦相手も決まっていて、ルーチンとは違う練習が増えるということでしょうか。

「そうですね。全体練習をするのは変わらないですけど、プラスアルファで全体練習の時間外にミットを持ってもらったり、パートナーを選んで個別の時間があります。今回も次の相手はミドル級から落としてきて、リーチも少し長いのでミッキー・ガル、ミドル級のマフクアンドレ・バリユーが対策練習のためのパートナーになってくれました。自分より少し大きい選手と多くやってきました。でも相手のことを考えすぎず、そういう相手に自分をぶつけられるように、ですね」

――対戦相手のブライアン・バトルは、UFCでは一番底辺にあるファイターだと言っても過言でないと思います。つまりUFCの佐藤選手の評価がそこにあるのかと思うと、悔しくもあります。

「そこは……僕も連敗中ですし、名前のある選手と戦うチャンスを貰ってモノにできなかったので。今回はこういう新しい選手とやらないといけないです。ただマット・ブラウンとの試合のオファーもあったので……。そこはUFCが考えてやっていることで、僕がどうこう言えることではないです。当てられた相手にしっかりと勝たないといけないのは、他の試合と変わりないので」

――3月のグンナー・ネルソンは、思い通りにならない局面で試合の組み立て方などにおいても、アジャストができませんでした。

「試合でやられたことは、課題として克服していないといけないです。そこは常にやってきました。自分がやられて嫌な攻撃……例えば打撃でも嫌な距離で戦う練習もしてきたので、そういう部分をしっかりと見せることができればと思っています」

――良い距離、良い組み方、嫌な距離、嫌な組みをカリキュラムとして克服してきたのか、練習のなかで自分の考えで意識して状況を創ってきたのか。どちらでしょうか。

「どちらも、です。ドリルでそこを埋めて、スパーリングで試す。そこは自分で凄く意識してやってきました」

――ところで連敗中で落とせないというプレッシャーは?

「そういうプレッシャーはないですね(笑)。自分にプレッシャーは掛けますが、それで萎縮しないですし。崖っぷちであることは十分承知しているなかで良いメンタルでやってきています」

――イアン・ギャリー、シャクハト・ラクモノフ、リー・ジンリャンとアイルランド、カザフスタン、中国からやってきたチームメイトがUFCで堂々の勝利を挙げています。

「チームメイトが勝つのを見るのは、力になる。それだけです。一緒に練習していて、肌を合わせているメンバーですし、こっちに来た当初よりチームメイトに近づいている実感があります。彼らの豪快な勝利を見ると、そりゃあ『俺も結果を残さないとダメだろう』とは思います。やはり練習と結果につながっていかないといけないので。皆の勝利は、凄く刺激になっています」

<この項、続く>

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GLORY MMA o ONE UFC   イアン・ギャリー キック ダリアン・ウィークス ボクシング

前GLORYウェルター級王者のセドリック・ドゥンべがUFCと契約、9.3 パリ大会でダリアン・ウィークスと対戦

トミカリミテッドヴィンテージ ネオ 1/64 LV-あぶない刑事Vol.9 日産 セドリック HT V20ターボSGL


Cedric Doumbe(Sherdog)

Cedric Doumbe(Wikipedia)

 UFCが9月3日にフランス・パリで開催する『UFC Fight Night 209: Gane vs. Tuivasa』でダリアン・ウィークス vs. セドリック・ドゥンべのウェルター級マッチが行われることをSherdogが確認したとのこと。

 ダリアン・ウィークスは4月の『UFC 273: Volkanovski vs. Korean Zombie』でイアン・ギャリーに判定負けして以来の試合でUFCデビュー以来2連敗中。

 セドリック・ドゥンべは現在29歳(試合時は30歳)のフランス人でMMA戦績2勝0敗。前GLORYウェルター級チャンピオンでキックボクシング戦績75勝7敗1引き分け(45KO勝ち)。昨年10月にキックボクシング引退とMMA転向を発表しており、UAEとフランスのローカル大会で勝利しています。今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC276 イアン・ギャリー ゲイブ・グリーン ヘンリー・フーフト

【UFC276】仕留めきれず、圧倒できなくとも致命的な打撃は食らわずギャリーがグリーンを下しUFC3連勝

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ゲイブ・グリーン(米国)

サウスポーのグリーンが右ジャブを伸ばし、右ローを蹴っていく。右ヒザから右を見せたギャリーが右ハイを蹴っていく。左右に動き、右インサイドローを蹴ったギャリーはグリーンの左→右のコンビをかわし、左ローを蹴る。左を入れたグリーン、ギャリーもすぐに左を返すが、近い距離でガードが低いのは危ない。

飛び込んで右を打ったグリーンだが、すぐさまギャリーがワンツーを打ち返す。グリーンが予想以上に落ち着いた試合の組み立てをしボディを殴る。ケージ際、その左ボディを被弾したギャリーがワンツー、右を入れてパンチを纏める。右の相打ち後に右前蹴りから間合いを取り直したギャリーは、オーソで構えたグリーンにジャブを当てる。残り30秒、ギャリーは組んできたグリーンにヒザを入れ、ワンツーからスリー、そして右ハイと攻撃を纏めて時間を迎えた。

2R、「急ぐな」というヘンリー・フーフトの指示を受けたギャリーは、右ローでグリーンの姿勢を乱す。さらにローには右を当て、ジャブから左ハイを繰り出す。右ハイに続き、ワンツー&スリー・フォーと攻撃をまとめたギャリーに対し、グリーンはアイポークがあったとアピールし試合が中断する。再開後、左ハイを蹴られたグリーンが左を振るって前に出る。ギャリーはここで組んでクリンチゲームへ。グリーンも譲らず、ケージにギャリーを押し込む。ギャリーはボディロックから大内刈りでテイクダウンを奪い、そのままマウントを奪取する。背中を譲って前方にギャリーを落としたグリーンがバックを取る。向き合ったギャリーはヒザ蹴りがパンチを纏め、間合を取り直したグリーンに左ジャブを打っていく。左右の粗いが、鋭いフックで前に出たグリーンが、得意のパターンに持ち込むが。乱打戦になりそうな展開でギャリーはミドルからワンツー、左は空振りする。グリーンは右ローを3発入れて、左を顔面に打ち込んだところでラウンド終了となった。

最終回、今度は「そんなに待つな」というアドバイスを受けたギャリーはローから前に出てくるグリーンにカウンターの右を当ててダウンを奪う。左腕を差して立ち上がったグリーンがテイクダウン狙いからバックに回る。ギャリーは胸を合わせてヒザ蹴り、グリーンの大振りのパンチをかわして右から左のワンツーをヒットさせる。

スピングバックフィストにも右を当てたギャリーは、ワンツーで右をヒット。さらにジャブを当てるが、グリーンも前進を続ける。ギャリーは左オーバーハンドをかわして右を伸ばすが、グリーンも跳びヒザの着地に左を打っていく。足を使いつつ、着実にパンチを当てるギャリーは、右ヒザからジャブを連続で見せて右ストレートに繋げた。グリーンも最後まで前進をやめなかったが、判定では勝ち目はなかった。フルマークの判定勝ちでギャリーはUFC3連勝とした。


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Cage Warriors MMA MMAPLANET o ONE UFC UFC276 アレックス・ポアタン・ペレイラ アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレ・ムニス イアン・ギャリー イスラエル・アデサニャ ゲイブ・グリーン コナー・マクレガー ショーン・オマリー ジェイリン・ターナー ジム・ミラー ジャレッド・キャノニア ジョー・ローゾン ドナルド・セラーニ ドリキュス・デュプレシー ブライアン・バルベレナ ブラッド・タヴァレス ブラッド・リデル ペドロ・ムニョス ボクシング ボビー・グリーン マックス・ホロウェイ メイシー・バーバー ユライア・ホール ロビー・ローラー

【UFC276】極め男ムニス。セラーニ✖ミラーの最多勝争い。可能性は無限大、イアン・ギャリーに要注目!!

【写真】まだまだ成長過程、それでいてUFC2連勝中のギャリーが荒くてパワフルなグリーンを相手にどのように戦うのか (C)Zuffa/UFC

2日(土・現地時間)にネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC 276「Adesanya vs Cannonier」。PPVカードの濃厚さに加え、プレリミでもFight Night大会ならメイン級のカードがズラリと並んでいる。

そのプレリミでまず気になるのが、ジャカレ・ソウザに引導を渡した極め技師アンドレ・ムニスだ。今回はユライア・ホールの遠い距離からの打撃をいかに封じ込めて、組みの展開から極めという流れに持ち込むことができるか、見ものだ。

また2週間前の大会でジョー・ローゾンが計量後にヒザの負傷で欠場となり、ついに3度目の正直もならなかったドナルド・セラーニが、ジム・ミラーと戦う試合も見逃せない。

勝てば、単独でUFC最多の24勝目となる両者の対戦。もともと今大会でボビー・グリーンと対戦予定あったミラーが1週間前にグリーンの負傷欠場を経て、実に14年9カ月振りとなるウェルター級で対戦を了承した。ライト級でも背が高い方でないミラーだけに、長身のセラーニに対して如何に踏み込めるか。

それでもフィジカル的にダメージの蓄積は、セラーニよりも抑えることができているミラーが、オクタゴン最多勝ファイターになる確率の方が高い、か。


セラーニとミラー、この対戦がファンの思い入れの強い顔合わせなら、将来性という部分で期待の存在がイアン・ギャリーだ。

今回がUFCで3戦目となるギャリーは、アイルランドはダブリン出身、コナー・マクレガーに憧れ大学を中退しMMAの世界に飛び込んだ24歳のファイターだ。アマボクシングで300戦以上、柔道でもティーン時代に活躍。その後18歳でMMAに転じ19歳でアマデビュー、21歳でプロになると7 戦目でCage Warriorsウェルター級のベルトを巻いている。

ちなみにマクレガーが同プロモーションのフェザー級のベルを巻いたのはプロ13戦目(※それまでの戦績は10勝2敗)で、2戦後にUFCと契約を果たしている。対してギャリーは8戦目でオクタゴン初陣を飾り、ここまで9連勝中だ。

4つのKO勝ちを誇る打撃は、非常に柔らかく基本に忠実だ。右ストレート、リードの左フックも強く、前足の蹴りも長けている。何より相手を誘ってパンチ入れる迎撃型の攻撃ができることが、ギャリーに天賦の才が感じられる部分だ。

レスリングはまだ成長過程にあるが、グラップリングでも積極的でフィニッシュ重視の戦いを好むギャリーの課題は、多岐に渡る技術が勝つために絞り込むことができていない点にある。良くいえば臨機応援、ともすればノープランとも取れるが、サンフォードMMAの名匠たちがしっかりと導くことができれば、今回のゲイブ・グリーン戦はデモンストレーションファイトにできるだけのポテンシャルを持っている。

その一方で、グリーンの粗さにクリーンな打撃が圧されることがあると、サウスポーの構えから振り回してくる右ボディや右フックの標的になる可能性もあるだろう。が、パワーファイターを正確な距離、間合いとコンビネーションで翻弄することができれば、ギャリーにとっては一段階ステップアップできるファイトとなる。

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276計量結果

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ: 183.5ポンド(83.23キロ)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア―: 184.5ポンド(83.68キロ)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー: 144.5ポンド(65.54キロ)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ: 144.5ポンド(65.54キロ)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド: 185.5ポンド(84.14キロ)
アレックス・ポアタン・ペレイラ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー: 171ポンド(77.56キロ)
ブライアン・バルベレナ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス: 135.5ポンド(61.46キロ)
ショーン・オマリー: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイリン・ターナー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジム・ミラー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー: 171ポンド(77.56キロ)
ゲイブ・グリーン: 170ポンド(77.11キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185.5ポンド(84.14キロ)
ドリキュス・デュプレシー: 185ポンド(83.91キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス: 185.5ポンド(84.14キロ)
ユライア・ホール: 186ポンド(84.37キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ: 126ポンド(57.15キロ)
メイシー・バーバー: 126ポンド(57.15キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
ユリア・ストレアレンコ: 136ポンド(61.69キロ)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC276   アレックス・ポアタン・ペレイラ アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレ・ムニス イアン・ギャリー イスラエル・アデサニャ ショーン・オマリー ジェイリン・ターナー ジム・ミラー ジャレッド・キャノニア ドナルド・セラーニ ブログ マックス・ホロウェイ

【UFC276】計量終了 ダブル世界戦は当然、組みの局面はあるのか──オマリー✖ムニョスが見逃せない

【写真】タイトル戦に負けず、興味深いムニョス✖オマリー(C)Zuffa/UFC

1日(金・現地時間)、2日(土・現地時間)にネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC 276「Adesanya vs Cannonier」の計量が行われた。

2階級の世界戦が組まれた今大会、メインのUFC世界ミドル級選手権試合=王者イスラエル・アデサニャ✖挑戦者ジャレッド・キャノニア、コメインでUFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖マックス・ホロウェイに出場する4選手を始め、12試合=24人の出場選手が計量を問題なくパスしている。

5度の王座防衛戦となるアデサニャ、ミドル級で5分✖5Rを戦わせると最も安定感を持って勝利できるチャンピオン故に、キャノニアが慌てさせる場面を創ることができるか。


右が当たれば、そんな局面も到来するかもしれないが、アデサニャがそのような距離や間を挑戦者に与えることがあるのか──。

そんな世界戦に向け、セレモニアル計量とフェイスオフを終えたチャレンジャーは「チャレンジも最終局面? そんなことはない。ただの直近の挑戦だ。戦う準備、やり合う準備、ベルトを持って家に帰る準備はできている」とジョー・ローガンのインタビューで答えた。

対してとアデサニャはクールに「今年最大のショーだ。簡単に勝つ。キングコングが俺を捕まえることなんでできねぇ」と断言した。

そして3度目の対戦となるヴォルカノフスキーとホロウェイ。

2019年12月の第1戦は左右のローで3Rまでにリードを築いたヴォルカノフスキーがマネージメントは完了したとばかり、試合をコントロールしてベルトを奪取。

2020年7月の再戦では初回にハイ、2Rに右アッパーでダウンを奪ったホロウェイがリベンジを果たしたかと思える内容ながら、スプリット判定に泣いた。

今や世界最高峰でも抜けた感のあるチャンピオンが、唯一苦戦が予想されるホロウェイとの3度目の対戦。セレモニアル計量で王座返り咲きを狙うホロウェイは、大観衆を煽り大声援に迎え入れられ、

王者ヴォルカノフスキーは大きなブーイングが送られた。フェイスオフでも激しく言葉を交わした両者、ホロウェイはエキサイトした様子で「明日は燃えろとか言ってきたけど、笑っちゃうぜ。俺は絶好調だって教えてやるよ。今、ここで教えやる」とチャンピオンを挑発し続ける。

そして「3R以降はない。やろうぜ」と言うと、ホロウェイはベルトを巻くポーズを取りステージを下りた。一方、ヴォルカノフスキーは観客を指さして、「このエネルギーがヤツを助けられることはない。オーストラリア、愛する皆の元にベルトを持って戻る」と話し、最後に「楽しんでくれ」とベガスのファンに伝えた。

この他、このファイトウィークでキャラが爆発しまくったショーン・スティックランドとアレックス・ポアタン・ペレイラのミドル級戦。バンタム級のペドロ・ムニョス✖ショーン・オマリーなど身の詰まり方が半端ないPPVカード。後者はムニョスが打撃の差をグラップリングで埋めようと組み技の展開に持ち込めたとして、そこでのオマリーの能力の高さも見てみたい一戦だ。

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276計量結果

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ: 183.5ポンド(83.23キロ)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア: 184.5ポンド(83.68キロ)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー: 144.5ポンド(65.54キロ)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ: 144.5ポンド(65.54キロ)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド: 185.5ポンド(84.14キロ)
アレックス・ポアタン・ペレイラ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー: 171ポンド(77.56キロ)
ブライアン・バルベレナ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス: 135.5ポンド(61.46キロ)
ショーン・オマリー: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイリン・ターナー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジム・ミラー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー: 171ポンド(77.56キロ)
ゲイブ・グリーン: 170ポンド(77.11キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185.5ポンド(84.14キロ)
ドリキュス・デュプレシー: 185ポンド(83.91キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス: 185.5ポンド(84.14キロ)
ユライア・ホール: 186ポンド(84.37キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ: 126ポンド(57.15キロ)
メイシー・バーバー: 126ポンド(57.15キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
ユリア・ストレアレンコ: 136ポンド(61.69キロ)

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JP・ベイス K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship UFC UFC276   アレックス・ポアタン・ペレイラ アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレ・ムニス イアン・ギャリー イスラエル・アデサニャ キック クリス・カーティス ケルヴィン・ガステラム ショーン・オマリー ジェイリン・ターナー ジム・ミラー ジャック・デラ・マダレナ ジャレッド・キャノニア ドナルド・セラーニ ドリキュス・デュプレシー ブライアン・バルベレナ ブラッド・タヴァレス ブラッド・リデル ペドロ・ムニョス ボクシング マックス・ホロウェイ メイシー・バーバー ロビー・ローラー 海外

【UFC276】南ア発KSW経由、UFCの頂点へ。ドリキュス・デュプレシー「3試合以内に王座に挑戦する力が」

【写真】非常にソフトかつ、丁寧にインタビューの受け答えをしてくれたデュプレシー(C)MMAPLANET

2日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 276「Adesanya vs Cannonier」が開催され、南アフリカ人ファイターのドリキュス・デュプレシーがブラッド・タヴァレスとプレリミで対戦する。

UFCに在籍する南アフリカ人ファイターは2人、そのうちの1人のデュプレシーは母国EFC Worldwideでウェルター級&ミドル級、ポーランドのKSWでウェルター級王座を獲得してきた。UFCでは2勝0敗、今回の試合をプレリミ卒業戦と宣言するデュプレシーに話を訊いた。


──土曜日にブラッド・タヴァレスと戦います。今の調子を教えてください。

「凄く良い感じだよ。UFCで戦うようになって、毎試合良くなっている。UFCデビュー戦では凄く緊張してしまって、2試合目はポイエー✖マクレガーなんていうビッグショーだったから、またナーバスになっていた。今回はUFCにも慣れてきたなかで、ランク12位の相手と戦えるのは絶好の機会だよ。

精神的には4月の試合がキャンセルになって、ファイトに飢えている。肉体的には凄くシェイプされていて、僕がこれから頂点に昇りつめる力を持っていることを証明したい」

──今回はPPVイベントといっても、UFCインターナショナル・ファイトウィーク中に開催され特別な感じもします。

「僕に選択権はないけど、Fight Nightのメインカードだったら、PPVのプレリミで戦いたい。ポイエー✖マクレガーというビッグショーでTKO勝ちできたから、このチャンスが巡ってきたと思っている。だから、今回もしっかりとフィニッシュしたい。そしてプレリミで戦う最後の試合にしたいね」

──私はドリキュスの試合はKSW時代に初めてチェックするようになったのですが、それが2018年だったのに対し、MMAデビューは2013年ともうキャリアは9年になるのですね。そもそもドリキュスがMMAを始めるようになったきっかけは何だったのでしょうか。

「TVでMMAを視て、やってみたいと思った。15歳の時だった。それ以来、MMAしか見えない生活を送ってきたよ。プロとしてMMAで生きていくために懸命に努力を続けたんだ」

──MMAを始める以前に格闘技の経験は?

「5歳で柔道を始めた。5年間やって、一緒に練習していた兄弟と揃って南アフリカのチャンピオンになっているよ。それから2年ほどレスリングの練習をして、14歳の時かK-1キックボクシングに転じたんだ。18歳の時にWAKO K-1ルールのジュニア世界チャンピオンになり、そこからMMAを始めた」

──ではMMAを始める前に、必要となる組みも打撃も経験していたのですね。

「そうだね。グラップリングも16歳か17歳でやり始めていたし、レスリングも含めてトライしたいことにトライし、MMAに行き着いたんだ」

──当時、南アフリカでのMMAの認知度はどのようなモノだったのですか。

「僕が始めた頃は、まだまだ歴史も浅くて本当に新しいスポーツだったよ。きっと僕は南アフリカで初めてフルタイムでMMAファイターになった1人のはずだ。それからの南アフリカにおけるMMAの普及は凄く速かった。今やUFCはアフリカ中、どこにいてもケーブルTVで視ることができる。4、5年後は南アフリカから国際的な舞台で戦う選手はもっと増えるだろう」

──南アフリカのUFCファイターではJP・ベイスのように米国を拠点に置くようになった選手もいます。

「僕も可能な限りサンフォードMMAでトレーニングをしているよ。ただし、試合が決まると調整は南アフリカのチームで行うようにしている。6週間ほどのキャンプを1人のコーチの下、一つのチームで調整する。皆、しっかりと経験を積んできているし南アフリカでも十分な練習環境が整っているよ」

──KSWではロベルト・ソルディッチを初戦で破り、ウェルター級王者に。しかし、ダイレクトリマッチで敗れ陥落。そこから1度、ミドル級で戦った後にKSWを離れました。

「19歳の時にEFC Worldwideでプロデビューし、ウェルター級のチャンピオンになった。そしてKSWからオファーをあり、ポーランドと英国で戦った。海外で新たな挑戦がしたかったからだよ。ただしウェルター級は減量が厳しくて、もうやるべきことは全てやったと感じたから、KSWの最後の1試合はミドル級で戦ったんだ。

MMAを始めて以来、最高の決断だったと思っている。全く体の動きや調子がウェルター級の時とは違っていたからね。そしてEFCでミドル級のベルトを手にした時、UFCから声が懸かった。確かにソルディッチにKOで敗れたけど、ウェルター級はもう僕の階級ではなかった。と同時にソルディッチはウェルター級で世界のベストの1人だと今も思っている」

──UFCでの動きは、確かにKSW時代より良くなっていると感じました。

「そうだろう? 100パーセント、その通りだよ。動きもフィーリングも変った。何よりUFCと契約し、世界のトップと戦っていくことなるという気持ちが、凄く良い方向に動いたと思う。普段の生活から練習と、よりモチベーションが高くなったんだ。世界のベスト、UFCの世界チャンピオンを目指すことで、トレーニングの質も良い意味で変わったよ」

──4月はタイトルコンテンダーのケルヴィン・ガステラム戦が流れました。キャリア最大の試合がなくなり、今回の試合を迎えたことに関してどのように感じていますか。

「あの時は3人も対戦相手が代わり、最終的に試合自体が流れた。ガステラム以前にアンソニー・ヘルナンデス、クリス・カーティス戦がなくなった。僕は誰とでも戦うけど、あの時はUFCにトップ10と戦いたいと伝えた。誰も恐れることはない。だからガステラムとの対戦が決まった時は嬉しかったけど、結局試合はなくなり世界の誰とでも戦えることを証明する機会を失ってしまったんだ。

ブラッド・タヴァレスは僕のデビュー前からUFCで戦っている素晴らしいファイターだ。打撃ができ、テイクダウンを防げ、テイクダウンをしてパウンドや極めもある。UFCで21試合も戦っているのだから、強くて当たり前だよ。ただし、今はそれほどでもない。彼の武器である打撃にしても、MMAの進化に以前のような威力はなくなった。僕の方が今のMMAで戦う術を持っている。その違いを試合で見せようと思う。

この試合に勝って、3試合以内に王座に挑戦する力があることを見せつけるつもりだよ」

──ドリキュス、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本のMMAは凄いよ。僕はONE Championshipの大ファンだから、ほとんどの大会をチェックしている。それにK-1ではヤン・ノルキヤが南アフリカを代表して戦っていた。ミルコ・クロコップのK-1 GPでの活躍を見て、キックを始めたんだ。僕のことをアジアのファンがサポートをしてくれたら、本当に素晴らしいことだよ。いつの日か、日本で戦いたいと思っているので、応援してほしい」

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア―(米国)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド(米国)
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ラマザン・エミエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ショーン・オマリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル(ニュージーランド)
ジェイリン・ターナー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジム・ミラー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
ゲイブ・グリーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国)
ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(米国)
ユライア・ホール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク(豪州)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

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LFA MMA o UFC イアン・ギャリー カルヴィン・ケイター キック ショーン・オマリー ショーン・ストリックランド ジム・ミラー ジャレッド・キャノニア ドナルド・セラーニ ブラッド・リデル ペドロ・ムニョス マックス・ホロウェイ メイシー・バーバー ロビー・ローラー

UFC276:オッズ/予想と展望

イスラエル・アデサニヤ 1.22
ジャレッド・キャノニア 4.60
アレクサンダー・ヴォルカノフスキー 1.51
マックス・ホロウェイ 2.65
ショーン・ストリックランド 1.91
アレックス・ペレイラ 1.91
ロビー・ローラー 1.83
ブライアン・バーバリー2.00
ペドロ・ムニョス 3.50
ショーン・オマリー 1.33
ブラッド・リデル 2.25
ジェイリン・ターナー 1.69
イアン・ギャリー 1.57
ゲイブリエル・グリーン 2.50
ジム・ミラー 1.51
ドナルド・セラーニ 2.65
ブラッド・タヴァレス 2.25
ドリカス・デュ・プレシ 1.69
ユライア・ホール 3.65
アンドレ・ムニス 1.31
ジェシカ・アイ 3.40
メイシー・バーバー 1.35
ジャシカ・ローズ・クラーク 1.65
ユリア・ストリアレンコ 2.35

同じジムの2人の王者がメインとセミで防衛戦を行う。P4Pランキングでヴォルカノフスキーは2位、アデサニヤは3位。

アデサニヤは今年2月に不動のランキング1位・最強の挑戦者ウィテカーと対戦。ジャブとテイクダウンで攻めるウィテカーが接戦に持ち込んだものの、カーフキックなどで攻めを許さず判定勝ち。今回が5度目の防衛戦。ミドル級の防衛記録は10度のアンデウソンで、アデサニヤはそれに続く。タイトルを獲得してから試合当日には999日経過となる。防衛して1000日の大台に乗せられるか。

キャノニアはUFCデビュー時はヘビー級。ライトヘビーを経てミドルまで落としてきた。ヘビー級時代からの重い打撃は健在で、ミドル級での5勝のうち、KO勝ちが4つある。唯一、ウィテカー相手にはダウンを奪われ判定負けで完敗。

王者になってからは、ここまで打撃に偏重した相手との対戦は初めてとなるアデサニヤ。元キックボクサーのアデサニヤにとっては、普通に考えたらグラップリングの警戒をしなくていい分だけやりやすい相手となる。それもあってか、オッズでは大差に。しかし、中途半端なグラップラーよりも、一発入ればわからない分だけ勝つチャンスはあるとも言えるが。

アデサニヤKO勝ち。

セミはヴォルカノフスキーがホロウェイと3度目の対戦に。2019年の初戦はヴォルカノフスキーが終始手数で上回り、展開を変えられないホロウェイの判定負け。しかし、大差の試合ではなく、ダナ・ホワイトはホロウェイの勝ちだと思ったとコメントしており、翌年ダイレクトリマッチが組まれた。両者にとってコロナ禍での初試合となった試合では、前半ヴォルカノフスキーがホロウェイの打撃で膝をつく場面があり、後半はヴォルカノフスキーが手数とテイクダウンで盛り返す、初戦以上の接戦となった。結果、ヴォルカノフスキーが判定勝ちしたが、メディアのジャッジも真っ二つに割れる接戦で、ヴォルカノフスキーにとってUFCでは初となるスプリット判定での勝利だった。

その後、ヴォルカノフスキーはオルテガとチャンソンに完勝。ホロウェイもまた、タイトル戦線を狙うカルヴィン・ケイターやヤイール・ロドリゲスに勝利してランキング1位をキープし、2年ぶりの再戦のチャンスを掴んだ。

過去2戦とも、僅差ながら手数で上回ったヴォルカノフスキー。両者とも、今回もまたフルラウンド勝負になることは計算に入っているはず。どれだけ対戦相手の対策をしてくるかで、展開も大きく変わるはず。また僅差になりそうだが、ヴォルカノフスキー判定勝ちと予想。

セミ前では、ランキング4位のストリックランドに、UFC3戦目のノーランカー・ペレイラがいきなり挑戦する。UFCにとっては珍しいケレン味のあるマッチメイク。キック時代、Glotyで王者アデサニヤに2度勝利しているというキャリアが評価されてのものであることは間違いない。UFCとの契約も、実質LFAでの1戦だけが評価されての契約。UFCでの2戦も、まだMMAファイターとしての適正をテストされるものではなかった。

相手のストリックランドはストライカーで、ここ2戦は遠距離でひたすらジャブを打ち続ける展開を計10R続けている。ただ、相手がペレイラであれば、組みという展開も当然可能性がある。ストリックランドにしても、打撃が通用しない相手にどれだけの引き出しを持っているかは未知数。

ペレイラが読めなすぎてオッズはイーブン。ペレイラが勝てばラ、ンキング入り即タイトル挑戦もある位置となる。当然、ストリックランドも勝てばタイトル挑戦に大きく前進する試合。

第1試合開始は現在7時予定。ただ、アーリープレリムが3試合しかないので、7時半開始に変更になるかもしれない。速報します。

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【UFC276】コメイン前のミドル級戦。ストリックランド✖ペレイラは派手さの伴った高MMA IQの打撃戦に?!

【写真】ポアタンの一撃、ストリックランドのTD→パウンドアウトorRNCも十分にあり得るなかで、最後は戦術をかなぐり捨てた魂の殴り合いに発展する可能性もあるか(C)Zuffa/UFC

2日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 276「Adesanya vs Cannonier」が開催される。

UFCインターナショナル・ファイトウィークのメインといえる夏のPPVビッグショーのヘッドラインはUFC世界ミドル級選手権試合=王者イスラエル・アデサニャ✖挑戦者ジャレッド・キャノニア―、そしてコメインでUFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖マックス・ホロウェイがマッチアップされている。

そんなPPV大会のコメイン前で組まれたのが、ショーン・ストリックランド✖アレックス・ポアタン・ペレイラのミドル級戦だ。

ドナルド・セラーニ✖ジム・ミラーのUFC勤続12年(WEC時代を含めると15年)のセラーニ、そして13年9カ月オクタゴンで戦ってきたミラーの対戦をプレリミに追いやり、この位置で戦うペレイラはUFC在籍8カ月、3戦目のファイターだ。


キックで33勝7敗(21 KO)の記録を持ち、格闘家としてのキャリアは12年になるペレイラだが、MMAはまだ5勝1敗でしかない。ただし、以前の本職ではGLORYで世界ミドル級とライトヘビー級を制し、ミドル級王座は5度の防衛に成功している。

ピュア・キックボクシングでいえばオクタゴン随一の能力の持ち主は、そのキック時代にはイスラエル・アデサニャから2勝を挙げている。

UFCでは初戦のアンドレア・メケイリディスを二段ヒザでKO、2戦目のブルーノ・シウバ戦はフルマークの判定勝ちをペレイラは収めている。

左ミドル、左フック、右ストレートに左右のアッパー、そしてヒザ蹴りと痛みが見る者に伝わってくる打撃、その速さと切れは抜群のモノがある。とはいえ、ペレイラが見せてきた打撃は、拳が届く距離での拳と足の交換だ。この距離で打撃だけで戦えば、ペレイラは今すぐにでもベルトを巻く力があるだろう。

当然、MMAではそういうわけにはいかない。テイクダウンもあり、打撃の距離も違う。当然返しのようにペレイラも、倒されてスクランブル、それ以前のスプロールを見せてきた。倒されずに殴り勝つ戦いを今回も見せることができれば、ペレイラはすぐにでもタイトル戦線に絡んでもおかしくない。が、果たして16歳の時からMMAを戦い、積み重ねてきたキャリアは25勝3敗というストリックランドがそれを許すか。

上に書いたように中間距離の打撃単体では絶対にペレイラだが、スティックランドの打撃は前蹴りで突き放し、ジャブで進行を阻むというモノ。彼自身が「打撃での武器?  パンチを顔面に打たれない動き」と言い切っている。

MMAの距離での打撃が抜群に上手く、倒さないで疲弊させる術にもストリックランドは長じている。またテイクダウンは頭の位置を低くするモノでなく、胸を合わせたクリンチからボディロック&小外という柔術的な倒し方が多い。

寝技の印象はそれほどないが、グラウンドに持ち込めばしっかりと拳やエルボーで削りながら、相手をコントロールできる。何より仕留めに掛かった時のダーティボクシングの威力は、顔面を殴られない動き以上に彼のストロングポイントともいえる。

そんなペレイラとストリックランドの一戦、鍵はペレイラに追い足とMMAの距離から中に入る踏み込みと外に出る前後の動きがあるのか。またテイクダウンをされた時の耐久力が、盟友グローバー・テイシェイラとの練習でどれだけついているのか。

同時に殴らせないことが信条のストリックランドが、殴らせないで戦うことをどこまで徹底し、さらに殴られた時の次のリアクションはどうなるのか。一瞬の決着、同時に序盤は様子が多いこともあり得るが、派手さを伴ったMMA IQの高いスタンドの攻防が見れれるであろうストリックランド✖ペレイラの一戦、要・注目だ。

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア―(米国)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド(米国)
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ラマザン・エミエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ショーン・オマリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル(ニュージーランド)
ジェイリン・ターナー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジム・ミラー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
ゲイブ・グリーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国)
ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(米国)
ユライア・ホール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク(豪州)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

The post 【UFC276】コメイン前のミドル級戦。ストリックランド✖ペレイラは派手さの伴った高MMA IQの打撃戦に?! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA o UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレ・ムニス イアン・ギャリー イスラエル・アデサニャ ショーン・オマリー ショーン・ストリックランド ジェイリン・ターナー ジム・ミラー ジャレッド・キャノニア ブラッド・リデル ペドロ・ムニョス ボビー・グリーン マックス・ホロウェイ ミーシャ・テイト メイシー・バーバー ロビー・ローラー

7.2『UFC 276: Adesanya vs. Cannonier』の試合順が発表


 UFCが7月2日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 276: Adesanya vs. Cannonier』の試合順が発表されています。

Main card(日本時間7月3日午前11時開始)

▼UFCミドル級タイトルマッチ/5分5R
イスラエル・アデサニャ vs. ジャレッド・キャノニア

▼UFCフェザー級タイトルマッチ/5分5R
アレックス・ヴォルカノフスキー vs. マックス・ホロウェイ

▼ミドル級/5分3R
ショーン・ストリックランド vs. アレックス・ペレイラ

▼女子フライ級/5分3R
ローレン・マーフィー vs. ミーシャ・テイト

▼バンタム級/5分3R
ペドロ・ムニョス vs. ショーン・オマリー


Preliminary card(日本時間7月3日午前9時開始)

▼ライト級/5分3R
ブラッド・リデル vs. ジェイリン・ターナー

▼ウェルター級/5分3R
ロビー・ローラー vs. ブライアン・バルベリーナ

▼ウェルター級/5分3R
イアン・ギャリー vs. ゲイブリエル・グリーン

▼女子フライ級/5分3R
ジェシカ・アイ vs. メイシー・バーバー


Early preliminary card(日本時間7月3日午前7時開始)

▼ミドル級/5分3R
ユライア・ホール vs. アンドレ・ムニス

▼ライト級/5分3R
ボビー・グリーン vs. ジム・ミラー

▼ミドル級/5分3R
ブラッド・タヴァレス vs. ドリカス・デュ・プレイシス

▼女子バンタム級/5分3R
ジェシカ・ローズ・クラーク vs. ジュリア・ストリアレンコ続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC273 イアン・ギャリー ダリアン・ウィークス

【UFC273】イアン・ギャリー、ダリアン・ウィークスに判定勝ちで9連勝も「僕はパーフェクトじゃない」

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ダリアン・ウィークス(米国)

間合いを測るギャリーがフットワークを駆使し、左ジャブ、そして前蹴りを見せる。ケージの前を左右に回るギャリーに対し、ウィークスは手が出ない。ギャリーも待ちの姿勢で右ロー一発でウィークスの姿勢を乱す。鋭い右をウィークスも伸ばし、そこにギャリーがパンチを合わせようとする。

ジャブからヒザを繰り出したギャリー、蹴り足を掴んだウィークスがケージに押し込む。ボディロックからウィークスがバックに回り、腿にヒザを打つ。後方から左で殴ったウィークス。そのタイミングで胸を合わせたギャリーが体を入れ替えて離れると、前蹴り、左ハイから右を伸ばす。さらに右カーフを蹴ったギャリーは、右ストレートを放つ。ギャリーは前蹴りでバランスを崩されたが、すぐに立ち上がるとワンツーが空振りに。左のフックで前に出てきたウィークスが、ケージにギャリーを押し込む。フックをかわして離れたギャリーが見る展開で時間となった。

2R、ウィークスが関節蹴り、ギャリーが左ジャブを当てる。逸らないウィークスは、ワンツーで前に出るとギャリーはカウンターを狙う。ギャリーがジャブから右に繋げ、ウィークスがフックからクリンチへ。掌底を入れるギャリーは押し返すが、すぐにケージに押し込み返される。ウィークスが右エルボーを入れて、打撃の間合いに戻った。

ギャリーは左ロー、右ハイ、そして右ストレート。左を見せて右オーバーハンド、左ハイ、右ショートとギャリーの攻めが増える。さらにローワンツーから、右フックのギャリーに対し、ウィークスは左から右を振るうが、距離は合っていない。それでもワンツー憎みついたウィークスは。ウィザーのギャリーのバックに回る。

持ち上げて前方に崩しに掛かったウィークス、左を放って離れるが、これも空を切った。ラウンド終了間際、ギャリーが跳びヒザをみせたが、固いウィークスを崩せない展開となっている。

最終回、「ただタッチしろ」というセコンドの指示を受けたギャリーは、ジャブを繰り出す。右ロー、右前蹴りからワンツー、さらにカーフで姿勢を崩させると、踏み込んでワンツーを入れる。ギャリーはカーフを蹴り、間合いをはかりつつ右ストレート。ウィークスが前蹴りにテイクダウン狙いも、切られる。左ジャブを当てたウィークスに対し、大きく左に回ったギャリーが右ハイを蹴っていく。続いて右カーフ、左ジャブ、左リードフックのギャリーはウィークスの左に左ハイを見せる。

残り2分、左ジャブから右で腰を落とさせたギャリーは落ちついて攻め急がない。ウィークスは組んでクリンチも、ギャリーは体を入れ替えてボディロックでテイクダウンを狙いつつバックに回る。ウィークスが正面を向くと、ギャリーは離れる。前蹴り、ジャブ、ウィークスのステップインは横に回ってかわしたギャリーは、最後に右フックを空振りしてバックを許しタイムアップに。

結果はギャリーが3-0の判定勝ち──観客の気持ちを掴むことはできなかったが、9連勝として観客を煽ると「フィニッシュしたいけど、15分ケージで戦えてよかった。良い経験になった。僕はパーフェクトじゃない。そうなるためにケージにいる。毎試合ごと、成長したい。そうやって9連勝した。一つ良いかい? 僕の妻は妊娠中で、年末には子供が生まれる。ダナ、ショーン、ミック、誰だって用意された相手を倒す。ラインナップしてくれ」と話した。


The post 【UFC273】イアン・ギャリー、ダリアン・ウィークスに判定勝ちで9連勝も「僕はパーフェクトじゃない」 first appeared on MMAPLANET.