【写真】ミドル級王者オジー・ディアスの出場で田中路教、河名マストが来週末の大会に出場するLFAの質が分かる──試合に?!(C)LFA
26日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで今年のダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズが幕を開ける。UFC直轄の登竜門対決は、今年も1イベント=5試合のフォーマットで毎週火曜日に実施される。
しかし、その第1週はバンタム級の注目株ファリド・バシャラットの対戦相手ウィリアン・ソウザが計量失敗で試合が中止となり、4試合スタートとなる。
メインはミドル級オジー・ディアスジョセフ・パイファー、ディアスはコンテンダーシリーズに欠かせないLFAのミドル級チャンピオンだ。対するジョセフ・パイファーは2020年のコンテンダーシリーズに出場し、現UFCファイターのダスティン・ストーツフスのテイクダウン狙いを防ごうと右手をマットについた際にヒジを脱臼し、一度は夢破れた選手だ。
わが身に何が起こったのか──呆然とした表情が今も印象に残るパイファーがセカンドチャンスをモノにできるか。コメインでアカーシオ・ドスサントスと戦うアントン・トゥルキャリは世界のMMA界が動きを止めた2022年、UFCに続き国際大会を再開させたBRAV CFのスウェーデン月間の第1戦と最終戦、3週間で2勝し存在感を露わにした。その後は2021年4月の50回記念大会ではコンスタンティン・ソルダトフをスピニングバックフィストで13秒KO勝ちを収めたことで、さらに注目度を上げた。その後、コンテンダーシリーズへの出場をトゥルキャチは決めていたが、負傷欠場に。それだけに今年に賭ける想いは強いはずだ。
またアレッサンドロ・コスタと対戦するエクアドルのアンソレス・ルナ・マルティネティも──一段階上がった舞台で、これまでのような動きができるのかという点で、非常に楽しみな選手だ。
キャリア12勝0敗、8試合がフィニッシュ勝利でRNCを5度極めている。マルティネティのグラップリングは、そんな幹の部分でなく枝の部分が見ていて楽しいモノだ。
バックグラブから足をフックして反転、カーフスライサー。果てはバックグラブから足のフックを片足に切りかえ、もう一方の足をスロエフストレッチ気味に取り、対戦相手の態勢がおむつを替えている際中の赤ん坊のようになる──仕掛けられた方は、たまったものではない攻めもできる。
さらにスロエフストレッチで抱えた足に内ヒールという拷問技などは、まるでリアル・ルチャリブレの関節技だ。エクアドルからメキシコとステップアップしてきたマルティネティの拷問技がコンテンダーシリーズでも披露されるか、第1試合から要注目だ。
■視聴方法(予定)
7月27日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS
<ミドル級/5分3R>
オジー・ディアス(米国)
ジョセフ・パイファー(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)
アカーシオ・ドスサントス(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
デニス・ブズキア(米国)
カレイオ・ロメロ(米国)
<フライ級/5分3R>
アレッサンドロ・コスタ(ブラジル)
アンソレス・ルナ・マルティネティ(エクアドル)