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45 F1 MMA o UFC UFC Fight Night   アレッサンドロ・コスタ コディ・ダーデン ブルーノ・シウバ マット・シュネル

9.7『UFC Fight Night 242』マット・シュネルの対戦相手がアレッサンドロ・コスタからコディ・ダーデンに変更



 UFCが9月7日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 242: Burns vs. Brady』でマット・シュネルと対戦予定だったアレッサンドロ・コスタが欠場、代わりにコディ・ダーデンがシュネルと対戦するとのこと。

 シュネルは3月の『UFC Fight Night 238: Rozenstruik vs. Gaziev』でスティーブ・エルセグに2R KO負けして以来の試合で2連敗中。現在UFCフライ級ランキング11位。

 ダーデンは7月の『UFC on ESPN 60: Lemos vs. Jandiroba』でブルーノ・シウバに2R TKO負けして以来の試合で2連敗中。現在UFCフライ級ランキング15位。続きを読む・・・
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F1 MMA o UFC UFC Fight Night   アレッサンドロ・コスタ イグナシオ・バハモンデス エドガー・チャイレス クリス・ダンカン サム・ヒューズ ダニエル・ダ・シウバ マーニック・マン

9.14『UFC 306』でマヌエル・トーレス vs. イグナシオ・バハモンデス、ヤスミン・ハウレギ vs. ケトレン・ソウザ etc.



 UFCが9月14日にネバダ州パラダイスのスフィアで開催する『UFC 306: O'Malley vs. Dvalishvili』でマヌエル・トーレス vs. イグナシオ・バハモンデスのライト級マッチが行われるとのこと。

 トーレスは2月の『UFC Fight Night 237: Moreno vs. Royval 2』でクリス・ダンカンに1Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で6連勝中(UFC3連勝中)。バハモンデスは4月の『UFC Fight Night 240: Allen vs. Curtis 2』でクリストス・ジアゴスに1R KO勝ちして以来の試合。


 同じく『UFC 306: O'Malley vs. Dvalishvili』でヤスミン・ハウレギ vs. ケトレン・ソウザの女子ストロー級マッチが行われるとのこと。

 ハウレギは2月の『UFC Fight Night 237: Moreno vs. Royval 2』でサム・ヒューズに判定勝ちして以来の試合。ソウザは4月の『UFC on ESPN 55: Nicolau vs. Perez』でマーニック・マンに判定勝ちして以来の試合。


 同じく『UFC 306: O'Malley vs. Dvalishvili』でエドガー・チャイレス vs. ケビン・ボルハスのフライ級マッチが行われるとのこと。

 チャイレスは2月の『UFC Fight Night 237: Moreno vs. Royval 2』でダニエル・ダ・シウバに1R三角絞めで勝利して以来の試合。ボルハスは5月の『UFC 301: Pantoja vs. Erceg』でアレッサンドロ・コスタに2R TKO負けして以来の試合でUFCデビュー以来2連敗中。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC301 アレッサンドロ・コスタ アーセグ ケヴィン・ボルハス スティーブ・アーセグ ブログ

【UFC301】右カーフを効かせたアレッサンドロ・コスタが、ボルハスをパウンドアウト

<フライ級/5分3R>
アレッサンドロ・コスタ(ブラジル)
Def.2R1分35秒by TKO
ケヴィン・ボルハス(ペルー)

様子見の両者、30秒を過ぎてようやくコスタがロー、ボルハスがジャブを繰り出す。コスタはワンツー、そして距離を詰めて左右のフックのコンビを見せる。コスタのローに右を合わせたボルハスは、左インローを蹴られる。踏み込んでコンビのコスタと、ボルハスの右オーバーハンドが交錯する。コスタのダブルレッグを切ったボルハスはジャブを伸ばす。

コスタが踏み込み右フック、ボルハスはボディを合わせる。前に出るコスタと、迎え撃つボルハスという流れのなかでボルハスが右ボディを入れる。ワンツーの右を決めたボルハスに対し、コスタもすかさずコンビを打ち返していく。跳びヒザは不発に終わったボルハスはリードフックを打たれ手をつく。続く跳びヒザを押し倒したボルハスは、立ち上がったコスタに跳びヒザを狙う。最後のダウンがジャッジの判断にどのような影響を与えたか。

2R、パンチの交錯のなかで右カーフを効かせたコスタが、2発、3発とカーフを続ける。崩れたボルハスはパウンドを落とされながら立ち上がったものの、カーフを受けて再び倒れる。コスタは鉄槌の連打からボルハスが潜ろうとしたところでマウント奪取。半身のボルハスに拳を落とし続けたコスタがTKO勝ちを手にした。

「メキシコに住んでいるけど、僕はブラジルのために戦っている。UFCデビュー戦は2種間しかキャンプができなかったけど、今回はフルキャンプができた。これが僕の戦い方だ。10日ほどスティーブ・アーセグと練習をしたけど、パントージャとは凄くタフな戦いになるだろう。スティーブ・アーセグ、すぐにまた会おう」とコスタは話した。


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【UFC301】展望。パントージャ×アーセグ、粗い打撃&バック奪取の王者と綺麗な打撃=ランク10位の挑戦者

【写真】スラッピーでも組みにつなげる王者の立ち技に対し、綺麗な打撃の持ち主の組みの防御力は?!(C)Zuffa/UFC

4日(土・現地時間)、リオデジャネイロのファルマージ・アリーナにて、UFC 301が開催される。コメインにて地元の英雄ジョゼ・アルドの復帰戦も組まれているこの大会のメインイベントは、王者アレッシャンドリ・パントージャに豪州の新鋭にしてランキング10位のスティーブ・アーセグが挑戦するフライ級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

王者パントージャは昨年7月、ブランドン・モレノと大激闘の末に2-1で勝利して悲願のベルト奪取に成功。試合後涙ながらに「これまで全てを賭けてやってきた。お母さんがたった一人で僕と2人の兄弟を育ててくれたんだ。(僕らを置いて出て行った)お父さん、これで僕のことを誇りに思ってくれるだろ?」と心揺さぶるスピーチを行なった。


続いて12月にブランドン・ロイヴァルとの初防衛戦に挑んだ新王者は、さながら挑戦者のように1R開始から拳を振るって突進。被弾上等で前に出ては捕まえて組み伏せる戦い方を貫いて3-0で完勝している。

対するアーセグは、元Eternal MMAフライ級王者にして、9勝1敗の戦績をもって昨年UFCと契約した28歳のダウンアンダーだ。UFC契約直前の試合では、日本の平井総一朗に1Rチョークで圧勝している。強力な柔術のバックグラウンドを持つパントージャとは対照的に、アーセグは19歳の時に地元の小さなジムにてはじめて経験した格闘技がMMAだという。

そしてそのジム(ウィルキスMMA)を離れることなく、地域に根を張るスモールチームで世界トップまで上がってきたという点でも、米国に移住してメガジムATT入りした王者とは対照的な道を進んでいる。

UFC初登場は昨年7月、マット・シュネルの代打として当時ランキング10位のダヴィッド・ドヴォルザークに挑んだ試合だ。2Rに綺麗な右ストレートをクリーンヒットさせ、さらに右ハイでダウンを奪ったアーセグは、3R終盤の勝負所でも相手の右に合わせて見事なタイミングのテイクダウンを決めて背中に付くことに成功。わずか8日前のオファーを受けてなお、打撃、組技、その両方の融合、勝負勘といずれもワールドクラスのものを見せつけて判定3-0で完勝し、鮮烈なUFCデビューを果たした。

11月のUFC二戦目ではアレッサンドロ・コスタに判定で競り勝つと、今年3月にて当時9位のマット・シュネルと対戦、2Rに右ボディからの左フックで沈めた。ベテラン相手に教科書の如きパーフェクトショットを決めてみせたアーセグは試合後「次はぜひトップ5と対戦したい」と語り、元王者ブランドン・モレノの名前を挙げた。

実はこの時、フライ級上位ランカーの中から王者パントージャへの次期挑戦者を選ぶことが困難な状況にあった。1位のロイヴァルにパントージャは昨年末の前戦にて完勝したばかり。2位のモレノは2月にロイヴァルとの接戦で敗れたところ。3位のアミル・アルバジは首の負傷で長期欠場中。4位のカイ・カラフランスは2連敗中。5位のマテウス・ニコラウは前戦でロイヴァルに敗戦。7位のマネル・ケイプは予定されていたニコラウ戦を体重超過と負傷により2度連続で飛ばしたところ。

8位のアレックス・ペレスは3連敗中、そして9位のティム・エリオットは年末に下位ランカーのスムダーチーに勝利して連敗を逃れたところだった。

ということで、唯一相応しい挑戦者は7位にしてプロデビュー以来無敗のムハマド・モカエフかと思われた。が、そのモカエフは3月のUFN238でペレスに再三テイクダウンを切られて大苦戦。試合終了寸前の数秒でスイッチからバックに付いて薄氷の勝利を挙げたものの、強い印象を残すことができなかった。

そこで同日に鮮烈なKO勝利を収めてランキング10位につけたアーセグが、UFCデビュー僅か4戦目にして──本人でさえ要求していなかった──フライ級タイトル挑戦権を得ることとなったのだ。

パントージャはこの件について「僕は映画『ロッキー』で、王者のアポロ・クリードがやったのと同じことをした──つまり、奴に世界タイトル挑戦のチャンスを与えてやったのさ!」とちょっと上手いことを言っている。

これに対してアーセグは苦笑混じりに「彼は映画をちゃんと観たのかな? 結局アポロはロッキーに負けたんだよ」と軽妙に切り返している。

そして一連の流れに誰よりも不満を抱くモカエフは「奴(パントージャ)は自ら(下位ランカーの)アーセグを選んだんだってよ!(爆) 」とSNS上で哀しく笑ってみせたのだった…

それはさておき、この試合の下馬評は当然のように大きくパントージャ有利と出ている。おそらくその主な理由は──実績や経験値において大きな差があること、王者の地元ブラジルでの開催ということ以上に──近年パントージャが見せてきた鬼気迫る戦いぶりにある。

テクニカルストライカーとは言えないパントージャだが、相手のパンチを顔で受けながら拳を振るい前進を繰り返す恐るべき心身の強さを持つ。この戦い方で、ボクシング技術の洗練度でははるかに上をゆくモレノからダウンを奪い、キレ味鋭いジャブを持つサウスポーのロイヴァルを金網に押し込んでは、幾度となくマットに組み伏せた。

そこで今回の試合の一番の注目点は、端正にして精度の高い打撃を使いこなすアーセグがいかにしてパントージャの強引な前進を捌くかだ。美しいフォームのワンツーを用いて距離の制御に長けているアーセグ。相手の拳を華麗なバックステップ&スウェイでかわすことも得意とする。全くの初心者だったアーセグを一から育て上げたウィルキスMMA主催のデイヴィッド・ウィルキスは「パントージャがスティーブを詰めようとしてくるのは分かっている。でもスティーブはそこを殺して距離を保つよ。イージーナイトになるはずさ」と自信を覗かせる。

が、アーセグはこれまでの試合で、強引に入ってきた相手の拳を避けきれずもらってしまう場面を何度か見せている。下がる時に左のガードが落ちることや、UFC初戦で解説のダニエル・コーミエに指摘されたように、ヘッドムーブメントをあまり用いないことが被弾が少なくない理由だろう。過去の両者の試合を見る限り、いくら序盤にアーセグがうまく戦い有効打で上回っても、どこかでパントージャの暴力的なまでの圧に飲み込まれ強打をもらう可能性が高いことは否めない。

この大一番において、アーセグはスタンド戦でこれまで見せてきた以上の空間支配と被弾回避のスキルを見せられるのか。それができた時、シュネルを一撃で沈めた拳が不倒王パントージャの顎をも撃ち抜く可能性が見えてくるだろう。

が、当然パントージャの武器はスタンドの強打だけではない。むしろその打撃の有効性は、強豪揃いのフライ級にて頭一つ抜けたグラップリング力に支えられたものだ。特にそのバック奪取とキープ力、極め力は圧巻だ。対するアーセグもテイクダウン対処時の流れるような体捌き、キレのあるギロチン、バックチョーク等組み技でも非凡なものを見せている。

しかしコスタ戦では金網に詰められて倒されて抑え込まれる場面もあり、王者の絶対的な体の圧から逃れるフィジカル&技術を持ち合わせているかは疑問だ。ケージ側でのテイクダウン回避や下からのスクランブル等でも、アーセグはこれまで披露してきた以上のスキルを発揮する必要がある。

両者のこれまでの戦いぶりを考えるなら、パントージャ有利は否めないこの試合。さらに王者には地元開催という地の利も加わることになる。10年以上前の修斗ブラジル大会以来のリオでの試合となるパントージャは「アンデウソン、ミノタウロ、ヴァンダレイ、ショーグン、テイシェイラと続くブラジルのヒーローの系譜に、今こそ僕が名前を並べる時がきた」と気合十分だ。

が、挑戦者はそこに付け入る隙を見出しているようだ。「パントージャは地元の人々の前でフィニッシュを見せようとして、いつもよりもさらに向こうみずな戦い方をしてくるだろうね」とにこやかに語る。8日前のオファーでランカー相手にUFCデビューという状況でもきわめてリラックスし、見事に力を出し切った強靭なメンタルを持つ豪州の新鋭は、リオの大観衆を凍りつかせるようなアップセットを引き起こせるのか。ブラジルで繰り広げられる両者の戦いは平良達郎、鶴屋怜というJ-MMAの未来が在籍するUFCフライ級戦線の頂点争いだけに日本のファンにとっても絶対に見逃せないファイトとなる。

■視聴方法(予定)
5月5日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前6時30分~U-NEXT

■ UFC301対戦カード

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
[挑戦者]スティーブ・アーセグ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
ジョゼ・アルド(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
ヴィトー・ペトリーノ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ミシェル・ペレイラ(ブラジル)
イホール・ポティエリア(ウクライナ)

<ミドル級/5分3R>
ポール・クレイグ(英国)
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)
ジャック・ショアー(英国)

<女子ストロー級/5分3R>
カロリーナ・コバケビッチ(ポーランド)
イアズミン・ルシンド(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
エルヴィス・ブレネウ(ブラジル)
ミクティベク・オロルバイ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
ジアン・シウバ(ブラジル)
ウィリアム・ゴミス(フランス)

<ライト級/5分3R>
ジョアキン・シウバ(米国)
ドラッカー・クローズ(米国)

<ライト級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
ジェイミー・マラーキー(豪州)

<女子フライ級/5分3R>
ジオニ・バルボーザ(ブラジル)
エルネスタ・カレクカイト(リトアニア)

<ライト級/5分3R>
イズマエル・ボンフィム(ブラジル)
ヴィンチ・ピチェル(米国)

<フライ級/5分3R>
アレッサンドロ・コスタ(ブラジル)
ケヴィン・ボルハス(ペルー)

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UFC301:オッズ/予想と展望

アレクサンドル・パントーハ 1.52
ティーブ・エルセグ 2.60
ジョナサン・マルチネス 1.62
ジョゼ・アルド 2.36
アンソニー・スミス 4.90
ビトー・ペトリーノ 1.19
ミシェウペレイラ 1.18
イーホル・ポティエリア 5.10
ポール・クレイグ 5.10
カイオ・ボハーリョ 1.18
ジャック・ショア 2.40
ジョアンダーソン・ブリート 1.60
カロリーナ・コバルケビッチ 4.30
ヤスミン・ルシンド 1.24
エルブス・ブレナー 3.15
ムイクティベク・オロルバイ 1.38
ジェアン・シウバ 1.80
ウィリアム・ゴミス 2.05
ジョアキム・シウバ 2.50
ドラッカー・クロース 1.56
マウリシオ・ルフィ 1.52
ジェイミー・ムラーキー 2.60
ディオネ・バルボサ 1.46
エルネスタ・カレツケイテ 2.80
イスマエル・ボンフィム 1.19
ヴィンス・ピシェル 4.90
アレッサンドロ・コスタ 1.70
ケビン・ボルハス 2.20

ブラジル大会のナンバーシリーズ。しかし先月の記念大会で駒を使い切ったせいで、苦しんだ跡が見えるメインとセミのカードに。

メインのタイトルマッチが地元の王者パントーハの防衛戦というのは決まっていたが、挑戦者候補が怪我などで次々にいなくなり、3月に判定勝ちしたランキング7位のモカエフまでが挑戦者枠に入っていたが、どうせ下位ランカーにするならありえないくらいの飛び級にした方が話題になると考えたのか、発表された挑戦者はランキング10位・UFCデビューから11ヶ月のエルセグ。

エルセグは去年の2月には地元オーストラリアのイベントで、日本の平井相手に防衛戦を行っていた。1Rチョークで勝利すると、試合後のバックステージでUFCとの契約が決まる。UFCデビュー戦はマット・シュネルの欠場で回ってきたランキング10位のドボジャーク戦で、僅差ならが判定勝ちしていきなりランクイン。2戦目はランカーと対戦予定が相手が欠場し、ノーランカーの代役との対戦で、またも接戦となり三者29-28の僅差判定勝ち。3月の前戦では、ベテランでランキング9位のマット・シュネルに初のフィニッシュ勝利となるKO勝ち。とはいえ、試合後のマイクでは「トップ5と戦いたい」という主張で、今回のような特殊な事情がなければ、王座挑戦が回ってくることはなかっただろう。

オッズは大差でパントーハ…と思いきや、そこまでの差ではない。それでもタイトル挑戦したモレノ戦、初防衛のロイバル戦よりは評価が高いが。

絞め技での勝利が多いグラップラーと思っていたが、前戦のシュネル戦ではKOパンチを持っているところも見せたエルセグ。が、それは相手のシュネルが打たれ弱くなっているという理由もあったし、1戦目・2戦目の内容を見ると、ランキング相応の実力で、底が見えないという印象ではない。順当にパントーハが防衛か。

パントーハ一本勝ち。

セミでは引退したジョゼ・アルドが復帰。もともと体力的に限界を感じての引退ではなかった。バンタム級でマルロン・ヴェラ、ペドロ・ムニョス、ロブ・フォントに3連勝し、ドバリシビリに判定負けした時点での引退表明。勝てばタイトル再挑戦もある試合だったが、負けたことで実績を積み直すよりも、新たな舞台であるボクシングへ挑戦を行うことを選択しての引退だった。

ボクシングではここまでエキシビションで1勝、プロ公式戦では1勝1分けで、同じ元UFCジェレミー・スティーブンスには引き分けているが、本人が希望するフロイド・メイウェザーなどのビッグネームとの対戦は実現していない。

引退が早かったとはいえ、もう37歳。あくまで地元大会で、目玉カードなく困っていたUFCが出したオファーを受けただけの限定復帰なのか、本格的に復帰するのか。相手はランキング12位でUFC屈指のローキッカー・ジョナサン・マルチネス。現在6連勝中で、ここ3戦はローキックを武器に勝利。特に前戦はエイドリアン・ヤネスからインローで戦闘不能に追い込んでKO勝ちしている。ボクシングに専念していたアルドにとっては危険な相手。

マルチネス判定勝ちと予想。

第1試合開始は5日朝7時から。速報します。

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45 AB Brave CF MMA MMAPLANET o UAEW UFC UFN UFN238   アザット・マクスン アブドゥルカリーム・アルセルワディ アレックス・ペレス アレッサンドロ・コスタ アレッシャンドリ・パントージャ ウマル・ヌルマゴメドフ エイマン・ザハビ エリク・アンダース キック シャミル・ガジエフ ジェイミー・ピケット ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク ジャビッド・バシャラット スティーブ・アーセグ タイソン・ペドロ ダヴィッド・ドヴォルザーク デイヴィソン・フィゲイレド ビクター・ヘンリー ベクザット・アルマカーン ボクシング マット・シュネル ムハマド・モカエフ ルドヴィット・クライン ヴィトー・ペトリーノ 中村倫也 吉野光 平良達郎 風間敏臣 鶴屋怜

【UFN238】計量終了 モカエフがついにタイトル挑戦経験者と。吉野に勝ったオリヴェイラ×ソパイも注目

【写真】歴史の浅い――しかも仕切り直しがあった階級だからこそ、これから動きも大きくなるはずだ(C)MMAPLANET

2日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN238: UFN on ESPN+96「Rozenstruik vs Gaziev」の計量が行なわれ、全選手が滞りなくクリアしている。
Text by Manabu Takashima

メインはヘビー級のジャイルジーニョ・ホーゼンストライク×シャミル・ガジエフという今大会だが、日本のファンからすると気になるのは軽量級、やはりフライ級とバンタム級の戦いだろう。


フライ級では平良達郎がコールアウトしたムハマド・モカエフが、ついにタイトル挑戦経験のあるファイター=アレックス・ペレスと対戦する。2020年11月にデイヴィソン・フィゲイレドの持つ世界フライ級王座に挑戦して敗れたぺレスは、その後の3年4カ月で流れた試合数は「9」、実際にオクタゴンに足を踏み入れたのはたったの1度でアレッシャンドリ・パントージャに91秒でRNCで一本負けを喫している。

いえばこの40カ月でペレスは、僅か3分28秒しか戦っていない。対するモカエフは、この間にNCを含めると9試合を経験してきた。ペレスにケージロスがあるかどうは分からないが、勢いがあるのはモカエフであることは間違いない。ペレスがタイトル戦線に再浮上するためには、キャリア10連勝の新鋭に初黒星を与えることが必須だ。

そんなペレスとの対戦が4度に渡り流れたマット・シュネルと戦うスティーブ・アーセグは、Eternal MMAフライ級王者から昨年6月にスクランブル出場でオクタゴン初陣を戦った。そしてダヴィッド・ドヴォルザークを下し、2戦目でシュネルと戦うことが決まっていたが、シュネルの欠場で試合が不成立に。結果、代役アレッサンドロ・コスタに判定勝ちを収めている。

仮にアーセグがシュネルを下して3連勝とすれば、今後数カ月で平良の対戦相手になることは十分にあるだろう。

平良、そして鶴屋怜目線で眺めるフライ級に対し、中村倫也&風間敏臣視線で俯瞰すべきなのがバンタム級戦線だ。メインカードではウマル・ヌルマゴメドフとベクザット・アルマカーンという16勝0敗×16勝1敗という凄まじい戦績の持ち主同士がぶつかる。とはいえ、アルマカーンは今回がUFC初陣ということもあり、フライ級の同胞アザット・マクスンの例を見るまでもなく16勝1敗という数字は参考記録に留めるべきだろう。

UFCデビュー戦といえば、ヴィニシウス・オリヴェイラと対戦するスウェーデンのベルナルド・ソパイは、今大会に初めて世界最高峰の舞台に上がる。ライオンキングの異名を持つ、アルバニア系スウェーデン人選手はコロナ禍の2020年8月にスロックホルムで無観客ウィークリショーを開いたBRAVE CFに出場し、一躍注目を集めるようになった。

その流れでバーレーンで戦ったことがあるソパイだが、ほぼスウェーデン国内で経験を積み、UFCにたどり着いたレア・ファイターだ。キックボクシングを思わせる近い距離で、右オーバーハンドの強さが目立ったソパイだが、執拗なテイクダウン狙いには手を焼く――BRAVE CF時代はそんなヤングブラッドだった。

あれからほぼ3年が過ぎ、UAEWで吉野光をKOしているオリヴェイラの打撃に対し、どのような幅のある戦いを見せることができるのか。粗いが当たれば倒す、そしてなぜか当たるオリヴェイラのパンチ。その分KOパンチを被弾することも少なくないオリヴェイラとの距離、振りの大きさの対比が楽しみな一戦となる。

オリヴェイラ×ソパイ戦の前に組まれた試合順に、不満を抱いていて然りなのがジャビッド・バシャラットだろう。キャリア14勝0敗1NC、前戦ビクター・ヘンリー戦こそローが急所に入りNCとなったが、オクタゴン3連勝でランカーとの対戦を強く要望してきた。

そのなかでUFCで4勝2敗のザハビとのマッチアップ、グラップリングに特化した相手をジャブと蹴りで突き放し、完全ドミネイトもしくはポイントアウトの遂行していくに違いない。だからこそ、注目すべきはザハビの戦い方だ。実兄である名将フィラスが控えるザハビは、前述したようにグラップリングに特化したという印象を利して、予測不能な打撃を有効な武器としつつある。

バシャラットが持ち味である徹底して落ち着き払ったファイトで、やるべきことを選択すればザハビに勝ち目はない。しかし、少しでも奢りを見せ、ザハビを軽視するような心の隙があれば……そこが命取りになるやもしれない。

■視聴方法(予定)
3月3日(日・日本時間)
午前3時30分~UFC FIGHT PASS
午前2時45分~U-NEXT

■UFN238計量結果

<ヘビー級/5分5R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 257ポンド(116.57キロ)
シャミル・ガジエフ: 261ポンド(118.38キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴィトー・ペトリーノ: 205.5ポンド(93.21キロ)
タイソン・ペドロ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<フライ級/5分3R>
アレックス・ペレス: 126ポンド(57.15キロ)
ムハマド・モカエフ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)
ベクザット・アルマカーン: 136ポンド(61.69キロ)

<フライ級/5分3R>
マット・シュネル: 126ポンド(57.15キロ)
スティーブ・アーセグ: 126ポンド(57.15キロ)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース: 185.5ポンド: 186ポンド(84.37キロ)
ジェイミー・ピケット(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ヴィニシウス・オリヴェイラ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ベルナルド・ソパイ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット: 136ポンド(61.69キロ)
エイマン・ザハビ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ミドル級/5分3R>
クリスチャン・レロイ・ダンカン: 186ポンド(84.37キロ)
クラウジオ・ヒベイロ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン: 156ポンド(70.76キロ)
AJ・カニンガム: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライト級/5分3R>
ロイック・ラジャポフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
アブドゥルカリーム・アルセルワディ: 156ポンド(70.76キロ)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC295 アレッサンドロ・コスタ スティーブ・アーセグ ボクシング

【UFC295】ボクシング、レスリング、柔術。スティーブ・アーセグが繊細さでコスタのパワーに競り勝つ

<フライ級/5分3R>
スティーブ・アーセグ(豪州)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アレッサンドロ・コスタ(ブラジル)

慎重な立ち上がりのなか左ジャブを伸ばすアーセグに対し、コスタが右カーフを蹴る。一旦、体が触れると互いに手数が増えアーセグはインロー、コスタはジャブをかわしてオーバーハンドを思い切り振るう。カーフを続けるコスタが左ジャブを当て、アーセグも右ストレートを打ち返す。ジャブからワンツーのアーセグ、左フックのコスタがアッパーに右フックを当てて前に出る。アーセグもジャブでストップに掛かり、インローに繋げる。

続いて右ストレートを当てたアーセグは、カーフにも右を打つ。コスタは右縦ヒジも、アーセグがヒザで迎え撃った。カーフをチェックしてワンツーを決めたアーセグは、コスタの振りが大きくなったワンツーをかわす。と、右ストレートを当てると腰が落ちたコスタはテイクダウンへ狙いへ。潰したアーセグが、そのままマウントを奪取。パンチを落としてRNCも、半身のコスタは耐えきって立ち上がりスクランブルへ。すぐに時間となり、初回はアーセグが取った。

2R、パンチの交換のなかで姿勢を乱したコスタが、右を重いきり打つとアーセグの顔面を捕えるようになる。跳びヒザから再び右を決めたコスタが、またも右をヒット。さらにシングルレッグへ。エルボーを入れるアーセグはバック狙いをウィザーで耐えるが、足を引いたコスタにテイクダウンを奪われる。

ハーフからパウンド、バックを狙ったコスタは前方に落とされる。スクランブルでバックに回ったアーセグは、正対されてもヒザを入れる。エルボー、ヒザと組みの打撃を入れるアーセグに対し、コスタは跳びつき十字へ。引き込む形で下になったコスタ、アーセグは腕を抜く。バックを譲って立ったコスタは、向き合うとをフックを打ち込む。一瞬動きが落ちたアーセグのテイクダウン狙いを潰し、トップを取ったコスタは腕関節へ。その動きに合わせたアーセグがトップ&マウントを奪取するとエルボーを落として時間となった。

最終回、ジャブを伸ばす両者。跳びヒザをかわされたアーセグは、カウンターのテイクダウン狙いを切ってケージにコスタを押し込む。アーセグは払い腰を耐え、ウィザーのコスタの顔面に細かいパンチを続ける。コスタのエルボーを機会に、距離を取り直したアーセグがジャブを決め、レベルチェンジからテイクダウン、バックに回る。片足を取られた形で耐えきったコスタだが、打撃に間合いに戻ってもすぐに込まれてボディロックテイクダウンを決められる。

すぐに立ったコスタのバックを取り、足を払って尻もちをつかせたアーセグ。コスタは直ちに起き上り、シングルレッグへ。一瞬のテイクダウンも、逆にスクランブルからアーセグがボディロックへ。ウィザー、アンダーフックで我慢するコスタのボディにヒザを入れたアーセグが、バックに回る。胸を合わせたコスタは、劣勢を五分に戻すという流れのままタイムアップに。アーセグが、コスタのパワーを細かい動きで制した形の5分間だった。

初回はアーセグ、2Rはコスタ、最終回はアーセグ──と思われたが、ジャッジの裁定は如何に。結果ジャッジ3者が29-28をつけ、アーセグがタフファイトを制した。


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【UFC295】UFC2戦目でMSG、スティーブ・アーセグ「平井が試合を受けてくれたらUFCとサインできた」

【写真】豪州勢らしく125ポンドでもパワフルなウェルラウンダーのアーセグ(C)MMAPLANET

11日(土・現地時間)、秋のUFCビッグショー in NYC──UFC295「Prochazka vs Pereira」がニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンで開催される。
Text by Manabu Takashima

イベント名にあるようにイリー・プロハースカ✖アレックス・ポアタン・ペレイラによるUFC世界ライトヘビー級王座決定戦を筆頭に、UFC暫定世界ヘビー級王座決定戦=セルゲイ・パブロヴィッチ✖トム・アスピナルなど選りすぐりのマッチアップが並ぶ同大会で、豪州フライ級のエース=スティーブ・アーセグが、オクタゴン2戦目でアレッサンドロ・コスタと対戦する。

今年の2月にパースで開かれたUFC284の前夜、ある意味ダナ・ホワイト・ルッキン・フォー・ファイト的なPPVショーウィークのローカル大会=Eternal MMAで平井総一朗を破り最高峰に辿り着いたアーセグを初インタビューした。


――今週末、MSGでアレッサンドロ・コスタとオクタゴン2戦目を戦います(※取材は8日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「感謝の気持ちでいっぱいだよ。なんせMSGだからね。1年前のことを想うと、ここにいることが信じられない。Eternal MMAで戦っていてUFCとサインし、MSGで戦う。これ以上のことはないだろう。コスタは強敵だし、凄くチャレンジングな試合になる。最高だよ、真っ向勝負をしたいと思っている」

──スティーブは今年の2月に、UFC284ファイトウィークに行われたEternal MMAで日本の平井総一郎選手を破ったことでUFC入りを果たしました。その過去があって、日本のファンにとっても気になる選手です。

「UFCの前日の試合だったけど、実は対戦相手がなかなか決まらなかった。豪州国内では僕と戦いたがる選手が誰もいなくて。そして英国や海外の選手に当たることになった。結果、ヒライが試合に応じてくれて本当に嬉しかったよ。彼とは試合後、そして日本に戻ってからも何度か連絡を取り合った。

あの大会後、バックステージでUFCとの契約が決まった。僕はあの試合でUFCに良い印象を与えて勝つ必要があったけど、ヒライが試合を受けてくれたからUFCとサインできたんだ。試合がなければそれは不可能だったからね」

──6月のダヴィッド・ドヴォルザーク戦はショートノーティス、ランカーとのUFC初戦となりました。

「いつだって試合ができるように準備していたから、あのチャンスに跳びついた。10日前だろうが、2日前だろうが構わない。オファーがあった時、僕はコーチに『皆が大丈夫なら、俺は戦うよ』って伝えたんだ」

──コーチからの確認でなく、コーチの方を確認したと(笑)。

「そうなんだ(笑)。それにさ、普通にオファーを待っていたらいきなりトップ10ファイターと戦うことはできなかっただろうしね」

──とはいえ、そのランカーを破ったのにスティーブはランク入りしていません。

「どういう仕組みでランキングが決定されているのか、僕には分からないんだけど……そこは気にしていないよ。いずれにせよ、デビュー戦でトップ10の選手に勝てたことで2戦目からもトップランカーと戦えるポジションを手にすることができたんだ。この状況はチャンピオンを狙ううえで、好ましいことは変わりないから」

──当初の予定ではランク9位のマット・シュネルと対戦予定でした。

「ランク9位の選手との試合がなくなって……やはり勝てば返ってくるモノも大きかったし、最初は引っ掛かるものがあったよ。けど、NYのビッグイベントで戦えるし気持ちはすぐに切り替わった。実際コスタはシュネルより、手強いと思う。グラウンドが強くて、テイクダウンディフェンスにも長けている」

──では、そのコスタ戦ではどのようなファイトを見せたいですか。

「僕がどの局面でも、しっかりと戦えることを証明したい。打撃、寝技、レスリング、全ての場面で僕の爆発力がアドバンテージを握るだろう。彼は距離を保つタイプだから、開始直後から詰めて圧力をかける。そして打撃に優位に立つ。彼が持っている僕のイメージとは違う武器を使って戦う。彼のカウンター狙いに対して、あくまでも僕のファイトを貫く。僕が世界のベストだと証明できるファイトを心掛けたい」

──ところで私はUFCフライ級ファイターのインタビュー機会を得ると、常に平良達郎選手のことを尋ねるようにしています。スティーブにとって、平良達郎選手のパフォーマンスはどのように映っていますか。

「UFCで戦っている日本人だよね。あのサブミッションが得意な。いや、彼のサブミッションは良いよ。いつか戦う日がやってくると思うけど、その時は思い切りファイトしたい。凄く良いファイターだ。日本のファンも、その前に僕の試合を見て楽しんで欲しい」

■視聴方法(予定)
11月12日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

<UFC世界ライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
イリー・プロハースカ(チェコ)
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

<UFC暫定世界ヘビー級王座決定戦/5分3R>
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)
トム・アスピナル(英国)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・アンドラーデ(ブラジル)
マッケンジー・ダーン(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マットフレヴォラ(米国)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<フェザー級/5分3R>
パット・サバティーニ(米国)
ジエゴ・ロピス(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
スティーブ・アーセグ(豪州)
アレッサンドロ・コスタ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<158ポンド契約/5分3R>
マテウス・レンベツキ(ポーランド)
ルーズベルト・ロバーツ(米国)

<ライト級/5分3R>
ナジム・サディコフ(アゼルバイジャン)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ジャレッド・ゴードン(米国)
マーク・マドセン(デンマーク)

<138ポンド契約/5分3R>
カン・ギョンホ(韓国)
ジョン・カスタネダ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)
ケヴィン・ボルハス(ペルー)

<147ポンド契約/5分3R>
デニス・ブズーキア(米国)
ジャマール・エマース(米国)

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UFC295:オッズ/予想と展望

イリー・プロハースカ 2.05
アレックス・ペレイラ 1.80
セルゲイ・パブロビッチ 2.02
トム・アスピナル 1.82
ジェシカ・アンドラージ 2.64
マッケンジー・ダーン 1.51
マット・フレボラ 2.90
ブノワ・サン・デニ 1.43
ディエゴ・ロペス 2.00
パット・サバティーニ 1.83
ティーブ・エルセグ 1.60
アレッサンドロ・コスタ 2.40
タバサ・リッチ 2.42
ルーピー・ゴディネス 1.59
マテウシュ・レベツキ 1.15
ルーズベルト・ロバーツ 5.70
ナジム・サディコフ 1.77
ヴィチェスラフ・ボルシェフ 2.10
ジャレッド・ゴードン 1.51
マルク・マドセン 2.64
ジョン・カスタネーダ 1.70
カン・ギョンホ 2.20
ジョシュア・ヴァン 1.44
ケビン・ボルハス 2.85
デニス・ブズカ 3.10
ジャマル・エマース 1.39

メインはライトヘビー級王座決定戦。ライトヘビー級は昨年6月にプロハースカがグローバーテイシェイラを破りベルトを獲得。12月にダイレクトリマッチが予定されていたが、プロハースカが負傷欠場となり、王座を返上。王座決定戦はブラホビッチとアンカラエフの間で行われたがドローで王者は誕生せず。今年1月に今度はテイシェイラとジャマール・ヒルで王座決定戦を行い、ヒルが勝って新王者となった。しかしヒルは今年7月、バスケの試合中にアキレス腱を断裂。またも王座返上となり、前王者プロハースカと、7月にライトヘビー級転向初戦で元王者ブラホビッチに勝利したペレイラとの間で、12ヶ月で3度目の王座決定戦が行われる。

プロハースカは2020年7月にUFCデビューしてから、相手の欠場等で試合が流れることが多く、ほぼ年1の試合ペースとなったが、2試合連続KO勝ちで王者テイシェイラに挑戦。前半はテイクダウンを奪われる流れから、後半タックルを切るようになったプロハースカが打撃を効かせて形勢逆転。しかし5R開始の時点で判定での勝ちは難しい状況で、5Rは打撃でも押され、マウントも奪われるピンチから、残り28秒でチョークでの大逆転勝利。去年肩を怪我をした際には、UFCのドクターに「これまで見た中で最悪の負傷」とも言われ、復帰も危ぶまれていたが、負傷から1年たたずに復帰を果たす。

RIZIN王者プロハースカに対し、ペレイラは元Glory王者。2020年に4年ぶりにMMAに出場すると、MMAキャリアわずか4戦(3勝1敗)でUFC出場。まだノーランカーの3戦目でいきなり上位ランカーのストリックランドと組まれ1RKO勝ちし、当時の絶対王者アデサニヤのタイトルに挑戦。劣勢の5Rに逆転勝ちしてタイトルを獲得したというのもプロハースカと同じ。しかし、今年4月のダイレクトリマッチではアデサニヤにKO負けし、試合後にライトヘビー級転向を宣言。今年7月に元王者ブラホビッチと対戦。1Rはテイクダウンを奪われ逃れることが出来なかったが、2Rに体力を消耗したブラホビッチに打撃を打ち込み、3Rは打撃の手数で上回ったが、終盤にテイクダウンを奪われる僅差の内容でスプリット判定勝ち。しかしMMAへの対応能力にはまだ穴があることを露呈している。

オッズは意外にも?ペレイラがフェイバリット。プロハースカの打撃のイメージが強いだけに、打撃のスキルで上回るペレイラは相性が悪いと見られたか?ペレイラの下になった時の対処もかなり不安が残るが。

プロハースカパウンドでKO勝ちと予想。

セミは本来メインで予定されていた王者JJ vs. 3位ミオシッチのヘビー級タイトルマッチが、JJの負傷により消滅。急遽、2位パブロビッチと4位アスピナルの間で暫定王座決定戦が組まれた。

パブロビッチは5年前のUFCデビュー戦で、まだ上位ランカーだったアリスターといきなり対戦。テイクダウンされると、パス→サイドからの鉄槌連打でKO負け。しかしUFCでの負けはこれだけで、その後は6試合連続1RKO勝ち。キャリアでも18勝のうち15KO、判定勝ちが3回で一本勝ちはない。前回のブレイズ戦では、序盤にブレイズのパンチが顔面を捕らえるものの、下がらずにパンチを打ち返し、ダウンを奪いパウンド連打でKO勝ち。アリスター戦以降テイクダウンを奪われていないが、そもそも相手がテイクダウンを狙う前に試合が終わっている。重いパンチを持っているということ以外、実力が見えてこない面がある。

アスピナルは先日ガヌーと対戦しスプリット判定勝ちしたタイソン・フューリーのスパーリングパトナーも務めているほどボクシングのトレーニングをしているが、バックボーンは父親から学んだ柔術(父は現在もチームの柔術トレーナーを務める)。キャリア13勝はすべてフィニッシュ勝利で、10KO・3一本勝ち。UFCではアンドレイ・アルロフスキー相手に2Rまで持ち込まれた以外はすべて1R決着。唯一の敗戦はカーティス・ブレイズ戦で、開始直後に放ったローをカットされた際にヒザを負傷し、わずか15秒でTKO負け。しかしこれはアクシデント的な決着だったし、こちらもまだ実力の底が見えない。

パンチだけで勝ってきたパブロビッチに対し、アスピナルはヴォルコフ戦ではテイクダウンからのパウンドやアームロックなど、グラウンドでも勝負できる。打撃の技術でもアスピナルが上に見えるが、ヘビー級では一発入っての逆転KOが十分ありえるので、アスピナルとしても打撃の勝負は避けたいはず。その場合、パブロビッチがどれだけテイクダウンに対応できるかという、今までUFCでは見たことがなかった展開が勝負を分けることになりそう。

パブロビッチKO勝ちと予想。

今回からアメリカはサマータイムが終わり時差14時間。第1試合開始は12日朝8時から。メインカードは12時からとなる。

速報します。

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UFC on ESPN47:ポストファイトボーナス/総評

ファイト・オブ・ザ・ナイト:ジャレッド・キャノニア vs. マービン・ヴェットーリ

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:マヌエル・トーレス、アレッサンドロ・コスタ

コスタが勝ったフリックはレベルが低かったので、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトはツァルキヤンかギョンホにあげて欲しかった。

メインはヴェットーリがとにかくタフ。2Rの時点でもうKOも見えていたが、そこから先も打撃を持っても凌ぎきった。キャノニアが何度もテイクダウンを取っても諦めずに立っていった。キャノニアのテイクダウン狙いは確かにリスク回避としては良かったかもしれないが、結局ヴェットーリに勝っても、その上のアデサニヤやウィテカーに勝てるだけのインパクトは残せず。本人もそれがわかっているのか、試合後はタイトル挑戦ではなく、タイトルマッチのバックアップファイターになりたいと言っていた。

セミは優勢に試合を進めていたツァルキヤンが、パンチを効かされてあわやKO負けの大ピンチ。いくら実力差があっても、一発をもらうことはある。それだけに、ジョアキム・シウバのような、強いがランク外の相手と戦うのはリスクしかない。しかしツァルキヤンはパンチを効かされても、逃げ切りに入るのではなく、それをなかったことにするくらいの猛攻でフィニッシュしてみせた。ツァルキヤンの方にこそ、次はチャンスを与えてもらいたい。

第2試合では、ギロチンでタップしていないのに試合を止めてしまいノーコンテストに。たしかにあの体勢からの再開というのも無理かもしれないが。それだけに、試合を途中で壊したレフェリーは半年出場停止・再教育くらいのペナルティを与えてほしい。しかし、明らかに間違っているのに「レフェリーが一番近くで見ているから正確」という思考停止した判断にならず、即座にビデオ検証で結果が覆ったのは良かった。