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【ONE111 A New Breed】止めないレフェリー、仕留めないヨッカイカー。シールドが生き地獄のTKO負け

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
Def.3R by TKO
アレックス・シールド(米国)

まず左ハイを見せたヨッカイカー。続いてローを蹴る。シールドは右ハイを空振りしてすぐに立ち上がるが、バランスを崩し気味だ。シールドは圧力を受け、シングルレッグも切られる。スクランブルからバックに回ったシールドが、バックを取ってグラウンドに持ち込むと両足をフックする。ワンフックに切り替えたシールドが、再び両足フックへ。

立ち上がったヨッカイカーが前転も、バックを取られる状態が続く。四の字フックのシールドに対し、ヨッカイカーが胸を合わせてトップを取る。腕十字を察したヨッカイカーはスタンドに戻り、左ローを走らせる。ワンツーから組んだヨッカイカーは、離れて左ロー。続く左フックにダブルレッグを狙ったシールドだが、ヨッカイカーはワキを差して倒れない。コーナーにシールドを追い込むと、ヨッカイカーが左を当てダウンを奪い初回をリードした。

2R、左ローから左を伸ばすヨッカイカー。パンチを怖がるようなテイクダウン狙いから引き込んだシールドは、スクランブルからクローズドへ。立ちあがったヨッカイカーは、左ローからワンツーを受けて寝転んだシールド、寝技に付き合わないヨッカイカーを見て、レフェリーが立たせる。倒れても立たされるシールドは、コーナーに詰められ組んで引き込む。

離れたヨッカイカーが左ミドルハイ、左ストレートからローを蹴る。左ロー、左ハイでダウンを奪ったヨッカイカーは、ここもスタンドで待ち受ける。ローで倒れたシールドは、ガードを取るがスタンドに戻される。ローで倒れて、立たされるという地獄のような時が続くシールドは何度倒れても立たされる。MMAのレフェリングになっていないが、ローを蹴られたダウンをしても、立たされ続けるシールドはMMAとしてはあり得ない展開となった。

最終回、ローから左ハイをいれるヨッカイカーは、パンチを見せてローを蹴る。シールドはダブルレッグから引き込んでヒール狙いも、足を抜いたヨッカイカーがスタンドに戻り、ここも左ロー。倒れたシールドに、立ったままローを続けたヨッカイカーを見てようやくレフェリーが止めた。


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【ONE111 A New Breed】最終計量結果 全選手、体重&尿比重問題なし。MMAは視られるか!?

【写真】去年の10月に来日しWarrior Seriesで戦っているシールド。この時は打撃主体だったが基本はグラップラーだ (C)MMAPLANET

28日(金・現地時間)にタイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE111 A New Breedの最終計量及びハイドレーション結果が発表された。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


スーパーシリーズ4試合とMMA3試合の7試合からなる今大会。オープニングマッチに出場するアレックス・シールド✖ヨッカイカー・フェアテックス、ドレックス&デニスのザンボアンガ兄妹の試合は7月のNo Surrenderシリーズで見られたほぼ打撃戦という内容にならないMMAが視られるか。

■ONE No Surrender III計量結果

※赤字の選手の名前をクリックすると、インタビューページに移動します。

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者]スタンプ・フェアテックス:52.2キロ/1.0095
[挑戦者]アリシア・エレン・ホドリゲス:52.2キロ/1.0083

<ムエタイ・バンタム級準決勝/3分3R>
ロドレック・PKセンチャイムエタイジム:65.45キロ/1.0074
クラップタム・ソーチョーピャッウータイ:64.9キロ/1.0009

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
デニス・ザンボアンガ:51.9キロ/1.0095
ワシャピニャ・ガオコー:50.65キロ/1.0124

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ワンダーガール・フェアテックス:56.55キロ/1.0136
KC・カルロス:56.25キロ/1.0070

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ドレックス・ザンボアンガ:60.95キロ/1.0229
ディッチャディン・ソンシリスッパティン:60.9キロ/1.0156

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ファン・ディン:61.05キロ/1.0095
ソク・ティー:61.05キロ/1.0210

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス:61.1キロ/ 1.0120
アレックス・シールド:61.2キロ/1.0210

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【ONE111 A New Breed】MMAは3試合──ザンボアンガ兄妹、揃い踏み。シールドはヨッカイカーと

【写真】レスリングもできるのが強みのザンボアンガ(C)MMAPLANET

24日(月・現地時間)、ONEチャンピオンシップより28日(金・同)にタイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE111「A New Breed」の対戦カードが発表された。

メインとセミはNo Surrender=3大会と同じようにムエタイの試合が組まれ、スタンプ・フェアテックスがONE女子ムエタイ・アトム王座の防衛戦をプーケット・ファイトクラブ所属のブラジル人選手アリシア・エレン・ホドリゲスを相手に行う。ホドリゲスのムエタイ戦績は30勝5敗とのことだ。

セミはNo Surrenderシリーズで組まれてきたムエタイのバンタム級トーナメントの決勝戦で、ドロレック・PKセンチャイムエタイジムがクラップタム・ソーチョーピャッウータイと相対する。そしてMMAマッチは3試合組まれた。


一番の注目は2月のシンガポール大会で山口芽生を破り、女子アトム級王座挑戦権を手にしていたデニス・ザンボアンガだろう。ONE女子、特に東南アジア系の選手では珍しいウェルラウンダーのザンボアンガに対し、ワシャピニャ・ガオコーは肩書としてタイの柔道王者で、ムエタイも46勝12敗の戦績を持っているが──MMAの実力は未知数だ。

さらにタイトル挑戦権を持つザンボアンガを支える、兄のドレックス・ザンボアンガがディッチャディン・ソンシリスッパティンを相手にONEデビューを迎える。URCCバンタム級王者で、修斗ではフェザー級で斎藤裕、バンタム級で石橋佳大に敗れているが、ONEの階級制の下フライで戦うということは、ナチュラルでユニファイドのバンタム級の体格の持ち主だったのか。

いずれにせよ、ザンボアンガ妹がウェルラウンダーなのも、ドレックスがフィリピンの武芸百般と言ってよりキャリアの積み方をしてきたからだ。極真空手、ブラジリアン柔術、グラップリング、ムエタイ、草キックボクシング、そしてMMAと多くのイルールで戦ってきた。素質的には非常に面白いザンボアンガ兄と戦うのは、ディッチャディン・ソンシリスッパティンだ。どういう組織で結果を残したのか不明だが、タイのアマMMA王者で、キャリアは8勝5敗、立ち技中心のMMAが多いバンコク・シリーズのなかで、MMAらしい試合になることを期待したい。

またオープニングファイトのMMAは、昨年のONE Warrior東京大会で内藤頌貴と対戦したタイガームエタイの所属選手アレックス・シールズが、コロナ禍でONEとの契約を果たした。

対するヨッカイカーは14日中継のNo Surrender IIでジョン・シンクを左ストレートでKOしたばかり。

テイクダウンされても、体のバネでスクランブルに持ち込んでいたヨッカイカーに対し、シールドはそれこそMMAらしい総合力で対抗したいところだ。

■ONE111「A New Breed」対戦カード

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者]スタンプ・フェアテックス(タイ)
[挑戦者]アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)

<ムエタイ・バンタム級準決勝/3分3R>
ドロレック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
クラップタム・ソーチョーピャッウータイ(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
ワシャピニャ・ガオコー(タイ)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ワンダーガール・フェアテックス(タイ)
KC・カルロス(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)
ディッチャディン・ソンシリスッパティン(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ファン・ディン(中国)
ソク・ティー(カンボジア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
アレックス・シールド(米国)