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【ONE FN25】ハイドレーションをパスするために、体重超過のバンマードォーチーが話していたこと

【写真】その端麗な容姿を褒められると、照れたようにお礼の言葉を発する。実はシャイかもしれないバンマードォーチーだった(C)ONE

5 日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE Fight Night25。三浦彩佳の対戦相手のジヒン・ラズワンがハイドレーションがパスできず試合が中止になり、ムエタイでも同様に1試合がキャンセルに。他にもハイドレーションをパスすると体重がリミットまで落ちない選手が2名出るなど、ONE計量=ハイドレーションの効果が薄まる中で、その数値で是非を決めるシステムにほころびが感じられつつある。
Text by Manabu Takashima

そのハイドレーションをパスするために、体重オーバーとなった1人がダニエル・ウィリアムスと対戦するバンマードォーチーだ。中国のイケメンファイターは、実に15カ月振りの実戦となる。驚いたことにロングレイオフには、映画出演が関係しているというバンマードォーチーに話を訊いた。


――バンマー、今週末にダニエル・ウィリアムスと対戦します(※取材は2日に行われた)。ところで去年の7月にヴァウテル・ゴンサウベスに勝利して以来、15カ月振りの試合となります。これだけの間、試合をしなかったのは何か理由があったのでしょうか。

「ONEからは一度オファーがあったけど、体重が落とせないから断ったんだ。今年に入ってからは、しっかりと練習はしたけど……ちょっとしたことがって試合からは遠ざかってしまっていた」

──ちょっとしたの詳細を尋ねることは控えますが、体重が落ちないから試合を断ったというのはショートノーティスでのオファーだったのですか。

「そうだね、カタール大会の3週間前だった。ちょうど映画の撮影が終わったばかりで、あの期間で体重の調整は難しかった」

──映画に出ていたのですか!!

「そうなんだ、中国で最初のボクシング世界王者になった人物を題材とした映画に出演していたんだよ」

──バンマーはどのような役を演じていたのでしょうか。

「主役だよ(笑)」

──えぇ、バリバリのムービースターではないですか。

「そうかもしれないね(笑)。他にも映画出演はしているし、TVにも出ている。でも、僕の目標はチャンピオンベルトを巻くことで銀幕のスターになることではない。MMAで成功したいんだ。

なぜ僕が映画に出たり、TV番組に出演できてより大きな額の報酬を手にできるのか。それは僕がMMAファイターだからだよ。監督やプロデューサーがMMAの試合を通じて僕のことを知ったのだから。MMAファイターだから、この機会を手にすることが可能になった。8歳からやってきたMMAこそが僕の人生。漢として、MMAやマーシャルアーツでキャリアアップすることを諦めたくないんだ。

それに映画界やTV業界で活動したことで、僕は人として成熟できた。ムービーワールドとMMAワールドは関わっている人間が違う。本当に違うんだ。彼らと会話したり、現場の様子をこの目で見て違う世界を知ることができた。僕の試合を通してMMAを知った人もいる。責任感が増したよ」

──なるほどです。この間、バンマーが所属するエンポ―・ファイトクラブ所属のスムダーチー、イー・チャアやロンチュウというファイター達は上海や米国で練習するようになっていますが。バンマーは、ずっとエンポー・ファイトクラブでトレーニングを続けてきたのでしょうか。

「そうだね。エンポー・ファイトクラブでの練習は、良い指導者に恵まれているし満足している。ただ、この試合後は、僕も新しい技術を身に着けるために米国で練習しようかとも考えているよ」

──では、ダニエル・ウィリアムスの印象を教えてください。

「素晴らしいストライカーだ。これまでもストライカーを相手に、良い試合をしてきた。それに僕の友人のツオロンチャアシーに勝っている。同時に僕も打撃には自信を持っている。この試合は互角の展開になるだろう。技術的にも、互角だと思う。ただ、この試合はMMAだからね。打撃だけでなく、グラップリングでも華麗な動きを披露したい。MMAの神髄とは何かが分かる。そんな試合になるだろう」

──ところでDJが引退をしました。フライ級王座を巡っての戦いは激化するかと思います。

「DJはいつだって僕のアイドルだった。大好きで、本当に尊敬していたんだ。DJの試合から学ぶことは本当に多かった。なぜ引退するのか驚いたよ。今も完璧なアスリートなのに……。ただ僕に関しては、この試合が終わるとストロー級に戻そうと思う。今年になるのか、来年になるのか分からないけど次の試合はストロー級で戦うつもりなんだ。ストロー級の黄金のベルトが僕のゴールだ」

■視聴方法(予定)
10月5日(土)
午後8時45分~U-NEXT

■放送予定
10月5日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]アレクシ・ニコラ(フランス)
[挑戦者]レギン・アーセル(スリナム)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シンサムット・クリンミー(タイ)
ユセフ・アスイック(デンマーク)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
アレクセイ・バリカ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
マンスール・マラチェフ(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョハン・エストゥピニャン(コロンビア)
ザカリア・ジャマリ(モロッコ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
サンザール・ザキロフ(ウズベキスタン)

<ムエタイ119.25ポンド契約/3分3R>
エイミー・ピルニー(英国)
シール・コーエン(イスラエル)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーン・PKセンチャイ(タイ)
ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)

<136.25ポンド契約/5分3R>
バンマードォーチー(中国)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

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【ONE FN21】キック・ライト級に新王者誕生!二コラが右フックでダウンを奪ってアーセルに判定勝利

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[挑戦者] アレクシ・ニコラ(フランス)
Def.3-0
[王者] レギン・アーセル(スリナム)

二コラが左ミドルとインロー、アーセルは右ストレートを合わせ、ジャブと右ローを返す。二コラは細かくジャブと左右のロー、左ミドルを蹴ってリズムを作る、アーセルはガードを上げて左フックからヒザ蹴り、プレッシャーをかけていく。二コラは変わらずインローと左ミドル、右カーフを蹴るとアーセルがバランスを崩す。

アーセルは前に出ながら左のヒザ蹴りと右ストレート。二コラも下がりながら右カーフを当てるが、アーセルは右ストレートから距離を詰めて左のヒザ蹴り。二コラの右カーフでアーセルがバランスを崩すが、アーセルはすぐに距離を潰して右ストレートとヒザ蹴りにつなげる。

2R、アーセルが左の前蹴りから右のヒザ蹴り。右ミドル・右ストレートから前に出ていくが、二コラがアーセルのジャブに右フックを合わせてダウンを奪う。再開後、二コラは左ミドルとインロー。アーセルの左フックに右カーフを合わせる。アーセルはワンツーとヒザ蹴りで前進。両者の右が交錯する。アーセルがサウスポーにスイッチすると、二コラはすぐに右ミドルを蹴る。アーセルも前に出て飛びヒザ蹴りから右ストレート、ボディブローからヒザ蹴り。終盤はアーセルも攻勢を印象付けた。

3R、二コラが左ミドル・インローから右カーフキックにつなげる。アーセルが前に出ていこうとすると、二コラはジャブで止めて右カーフキックにつなげる。アーセルもジャブから右ストレート、左フックから返しの右フックを当てて前進。アーセルは二コラにミドルを蹴らせず、パンチの手数を増やしていく。下がる二コラも打ち下ろしの右ストレートを当てて譲らない。圧力をかけ続けるアーセルはボディにパンチを集めた。

4Rも二コラはジャブと左ミドルをテンポよく当てる。アーセルも距離を詰めて飛びヒザ蹴りから右フック、再び右フックを強振する。額をつけるような位置からアーセルが右アッパーと左のヒザ蹴り。二コラも前に出てくるアーセルに右ストレートを合わせ、距離が詰まればヒザを蹴り合う。二コラが左ミドルと右ストレート、足を使ってミドルを蹴る。アーセルは左ボディから右ストレート、サイドに出ての右ハイキック。二コラはアーセルが右ローを蹴ると右ストレートを合わせ、二段式の飛びヒザ蹴り。アーセルがワンツーから左のヒザ蹴りを見せれば、二コラは右ストレートと右ハイキックを返す。

5R、二コラが細かくジャブを突いてインロー。アーセルはジャブに右フックをかぶせて前に出る。二コラは左ミドル、右ストレートから左フック。ガードを上げて前進するアーセル。二コラはパンチをまとめて左のヒザ蹴り。アーセルは前に出続けて左ボディと左のヒザ蹴り、パンチとヒザ蹴りで攻める。二コラは下がりながらも細かくパンチを当てて左ミドルと左のヒザ蹴り。、スピニングバックフィスト。終了間際にアーセルも右ストレートから左フック。クリーンヒットを許さない二コラは両手をあげて勝ちを確信。判定はジャッジ3名とも二コラを支持し、二コラが新王座に就いた。


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