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【ONE166】パシオの挑戦を受けるジャレッド・ブルックス「フ〇ック、柔術。ファ〇ク、ムエタイ」

【写真】舌好調なジャレッド・ブルックスでした(C)MMAPLANET

3月1日(金・日本時間)にカタールはルサイルのルサイル・スポーツ・アリーナで開催されるONE166「Qatar」でONE世界ストロー級王者ジャレッド・ブルックスが、ジョシュア・パシオの挑戦を受ける。
Text by Manabu Takashima

2022年にそのパシオからベルトを奪ったブルックスだが、昨年はMMAの試合はなくマイキー・ムスメシの持つサブミッショングラップリング世界フライ級王座に挑んで敗れた。そのブルックスが、1年3カ月振りのMMAでの試合に向けて胸の内をダイレクトにぶつけた。

かつてのようなトラッシュ・トーカーではない。それでも、相手をこき下ろす言葉はリズムに乗ってスラスラと口をつく。それでいて、変わらない日本への想い。アスリート然としていない実力者、それがブルックスの魅力だと再確認できた。


──カタールでの試合になりますが、中東を過去に訪れたことは?

「ないよ。今回が初めてだ。でも、ホテルは本当に綺麗で食事も最高だ。こうやって旅をするのは大好きだけど、本当にカタールに来ることができてハッピーだよ」

──東南アジアと中東、どちらの方が移動は大変ですが?

「そこは特にどちらが良いっていうことはないかな。やはり試合前は少しでも早く現地入りをして、調整をしたいから。ただ試合の2日前にシンガポールに入った時も問題なかった。どんな状況でも開催地に行って、試合をする。それが僕の仕事だから。さっきも言ったように、どこへ行くのも最高だからね。ただし、これまでの人生で一番の訪問先は日本であることは譲りようがないよ」

──ありがとうございます。サービストークでない感じが伝わって来て、嬉しい限りです。

「だって2016年にWSOF-CG、そしてパンクラスで戦った時から、ずっとこうやって取材をしてくれるメディアもいて」

──そのMMAメディアとして、昨年のONEにはフラストレーションがたまりました。ムエタイやサブミッショングラップリングを盛り上げるために、MMAファイター……しかもチャンピオンが使われたような感じで。

「僕だってMMAをもっと戦いたかった。そして僕のスター性を重視し、米国大会でプッシュするべきだろうって思っていたよ。僕が防衛戦を行わないことで、ストロー級の動きも止まってしまう。選手たちもフラストレーションがたまる。でもプロとして、求められることをするのも僕の役割だ。MMAの試合が少ないことで不満が起こるのは、僕の責任ではなくてプロモーションの問題だから。僕自身は少しでも多くファイトをしたい。30歳、これからの5年間が僕にとってピークとなるだろうから。これからの5年は、可能か限りの試合数をこなしたい。

スーパースターになって皆を引っ張りたい。でも、米国人だ。アジアベースのプロモーションでその役割は求められていない。結果として自分のために戦うわけで、そこも気にしていないよ、もう。皆が僕を嫌っていても構わない。僕はリング、ケージに上がって戦うだけで。

ONEはムエタイと柔術をMMAのように大きなスポーツにしたいという考えがあるわけだし、MMAファイターがそこに交わるのは最上のアイデアなんだよ。だってMMAこそが、最も世界で知られたファイトなんだから。UFCがあり、日本にだってPRIDEがあってRIZINがある。ムエタイと柔術は、そこまでの大きな存在になっていない。まだ、スーパースタースポーツにはなり得ていない。だからね、そこに力を入れられて、MMAファイターがムエタイや柔術が知られるためのツールにされるなんて、実際はファッ〇〇フって気持ちだよ」

──アハハハハ。

「フ〇ック、柔術。ファ〇ク、ムエタイ。僕が最高のショーを見せてやるから」

──最高です。ところで今回の挑戦者はジョシュア・パシオになりました。タイトルを奪取したときに、初防衛の相手がジョシュアになると思っていましたか。

「僕はストロー級でやるべきことは、やり尽くした。ボカン・マスンヤネ、リト・アディワンをフィニッシュし、ヒロバ・ミノワも判定だったけどニア・フィニッシュまで追い込んでいる。ジョシュア・パシオをそうだ。他の試合よりは少し接戦だったけど、文句のない勝ち方だった。だから、なぜONEがまた彼と戦わせたいのか分からない。

とにかくジョシュア・パシオを再び倒し、僕はDJとの試合に向かう。今回、ストロー級最強だと証明し、DJを指名する。柔術なんてやっている暇はないぞってね。そして、もう2度とジョシュア・パシオと戦うことはない。ONEはジョシュア・パシオにチャンスを与え過ぎだ。今回の試合で皆を黙らせ、ジョシュア・パシオが二度と大口を叩けないようにする。フィリピン人のファンの皆がリアル・ファイター、本物のミックスマーシャルアーチストとはどういう人間なのか、正しい道に導いてやろうと思っている」

──押忍。ところでジョシュアとマンスール・マラチェフの試合は、どのように見ましたか。あそこでマラチェフが勝っていれば、今大会の挑戦者も違っていたかと。

「あの試合はライブで視聴していたんだけど、ジョシュア・パシオが勝ったと思ったよ。なぜか、僕はONEのルールを知り抜いているからだ。ギロチンのキャッチ、あれだけ勝った。ラウンド・バイ・ラウンドならマラチェフの楽勝だ。マラチェフはトップを取ってから、疲れてしまった。あの試合はマラチェフにとって、良いレッスンになったはずだ。ボディロックを懸命に続けていても、ONEでは勝てないってね」

──ギロチンのキャッチで勝てる……。ポジションを取ってサブミットできなくても、自分の優位が変わらない。そこが真のキャッチポイントで、逃げられると下になって不利な位置にいる仕掛けは掛け逃げに通じると思います。

「良い見方だと思う。ボトムになる仕掛けでも、腕十字ならキャッチがあっても良いかもしれない。ケガをさせる攻撃だからだ。でも、ギロチンに関してはキャッチの評価を下すのが凄く曖昧だ。と同時に、ONEでは下になることがユニファイドのようにマイナス要因にならない。ギロチンを防がれても、下からエルボーやパンチを入れると挽回できる。それがONEのMMAだ。ジョシュア・パシオはそこを頭に入れて戦っている。でもジャッジに関しては、何が有効な攻撃かはもう少し勉強してほしいところだ」

──ジョシュアもONEの裁定基準をよく理解して戦っていたと。そして挑戦権を手にできたわけですね。

「ただマラチェフとヨースケ・サルタとの試合を見て、今回のジョシュア・パシオ戦に向けてさらなる自信になったよ。この1年半で、僕が何を身ににつけたのか。しっかりと披露する良い機会になると思う。マイキー・ムスメシ戦のために、これまで以上に柔術に取り組んだ。そこで学んだものに、拳の利用方法を融合させてジョシュア・パシオと戦うことになる。

実はマラチェフはムスリムだし、カタールで挑戦者になるのはビジネスとして正しいと思っていた。でも、こっちに来てみて分かったよ。この国には凄い数のフィリピン人が住んでいる。

■2022年のワールドカップの際に話題になったが、カタールにおけるカタール人が占める人口は全体の1割程度で外国人労働者の人権問題が起こっていた。フィリピン人はカタールでインド人に次ぐ労働者数を誇る。

ジョシュア・パシオは人々を熱狂させることができるファイターじゃない。ただ単にフィリピンの同朋が、彼に思い入れを持っているだけなんだ。ジョシュア・パシオはグレートファイターだ……東南アジアではね。僕は合衆国からやって来て、与えられた試合を戦う。第1試合だろうが、誰が相手だろうが、戦う。ジョシュア・パシオはフィリピンの人達のサポートがあるから、この位置で戦うことができているに過ぎない。

ストロー級最強はジャレッド・ブルックスだ。誰も僕を倒すことはできない。ジョシュア・パシオが僕をKOしたり、サブミットすることは今回の試合も、これからも未来永劫に、絶対にない。どうすればアゴを砕くことができるのか、試合で見せてやる。そうすれば、ストロー級でもう誰も俺と戦いたいとは思わないようになるだろう。

ストロー級をドミネイトしているのは俺だ。徹底的にジョシュア・パシオを苦しめぬく。もうONEチャンピオンシップがどれだけジョシュア・パシオをプッシュしても、再浮上できないようにする。そして、フライ級に転向だ。ジョシュア・パシオは体だけは、俺よりデカい。バカみたいに減量している。本来はプロモーションが認めていないことをやって、ケージに上がってくる。通常体重で戦うという建前は、どこにいった?(笑)。ジョシュア・パシオが脱水をしていないわけがない。ワハハハハ。

試合の時は、きっと142ポンド(※64.86キロ。ストロー級リミットは56.7キロ)くらいはあるだろう。でも、そんな体の大きさは本物の前では問題ない。そして、俺はONEの米国大会で自分の今後を賭けた試合に挑む。米国はUFC、MMAにとって一番大きな市場だ。そこで俺が抜きん出ないと、どうなる? そうやって自分のキャリアを賭けた、ギャンブルに挑む。通じなければ、それで終わりだ」

山北渓人と。口が悪いが、良いヤツ(C)MMAPLANET

──さすがのブルックス節。

そして素晴らしい覚悟です。では、日本のファンに一言お願いします。

「アリガトーゴザイマース。2016年から僕のインスタ、フェイスブックをフォローしてくえる日本の皆、僕の君たちへの想い、愛は変わることはない。いつも、本当にありがとう」

■放送予定
3月1日(金・日本時間)
午後9時15分~U-NEXT

■ONE166対戦カード

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者] アナトリー・マリキン(ロシア)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] タン・カイ(中国))
[挑戦者] タン・リー(米国

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジャレッド・ブルックス(米国)
[挑戦者] ジョシュア・パシオ(フィリピン)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アージャン・ブラー(カナダ)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<ボクシング147ポンド契約/3分3R>
ズハイール・カハタニ(サウジアラビア)
メディ・ザトゥー(アルジェリア)

<サブミッショングラップリング・フライ級(※61.2キロ)/12分1R>
オサマ・アルマルワイ(イエメン)
クレベル・ソウザ(ブラジル)

<ムエタイ147.75ポンド契約/3分3R>
ザファー・シャイック(トルコ)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ザカリア・ジャマリ(モロッコ)
アリ・サルドエフ(ロシア)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
鈴木真治(日本)
ハン・ズーハオ(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
山北渓人(日本)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)

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【ONE166】山北渓人と対戦、ジャレミー・ミアド「もう勝つしかない2人のファイトだから」

【写真】山北を驚かすことができる一発は持っている。そして一発頼りにならない組み立ても持っているミアドだが、果たして……(C)MMAPLANET

3月1日(金・日本時間)にカタールはルサイルのルサイル・スポーツ・アリーナで開催されるONE166「Qatar」にて、山北渓人と対戦するジェレミー・ミアド。
Text by Manabu Takashima

キャリアは10勝6敗でONEでのレコードは6勝6敗のイーブン。優れた打撃と穴のある組み技という印象を残すミアドは、所属していたマロックが空中分解しても母国フィリピンに戻らず、タイでの練習をチョイスした。

リト・アディワンと1勝1敗、ダニエル・ウィリアムスに勝利している一発を持つミアドは、自らの弱点と向き合う日々を送るなかで、ベルトを諦めない気持ちの証としてショートノーティスで山北との対戦を了承した。


――今、どちらにおられるのですか。

「タイだよ」

──ではいつ、カタールへ?

「月曜だったと思う(※取材は24日に行われた)」

──ONEにとって歴史的な初のカタールでの大会で戦うことをどのように思っていますか。

「カタール大会に出られることを凄く光栄に思っているので、MMAファンにケイトと最高の試合を届けたい」

──ところで今回の試合のオファーはいつ頃にあったのでしょうか。

「確か3週間ほど前だった。正直、今回の大会で試合が組まれるとは思ってもいなかった。しかも対戦相手がケイトになるなんてね。ケイトは1月の東京大会でボカンに負けたばかりだったし、オファーがあった時はビックリした。でも試合があることは良いことだからね」

──3週間前ですか……、その時は戦える状態にありましたか。

「アスリートだから、試合がなくてもグッドシェイプをキープしている。試合までの時間が短くても、少し体重を調整するだけで心身とも戦える状態だったよ」

──ところでジェレミーは以前、所属していたマロック・ジムは活動を停止しましたが、そのままフィリピンに戻らずにタイで練習を続けているのですね。

「これから上を目指し続けるには、レベルの高い練習相手が必要だ。だからタイに残った。今はプーケットのサウスサイドMMAで毎日トレーニングをして、他のジムでクロストレーニングも行なっているよ。サウスサイドMMAにも他のジムから多くの選手が練習に来ている。ただコーチはマロック・ジムの時と変わらない。一緒にプーケットにやってきたから。ここでは僕の弱点といえるレスリングやグラップリングもしっかりとトレーニングできている。

サウスサイドMMAでは米国人選手との練習が多く、週に3日は別のジムへ行きロシア人ファイターとレスリングのトレーニングをしているんだ」

──以前と比べて、組み技に自信を持てていますか。

「正直、ケイトと戦って僕のグラップリングがどれだけ通じるかは分からない。でもプーケットで練習するようになって打撃もグラップリングもレベルアップできた。ケイトはテイクダウンだけでなく、打撃も使える。そこは彼のゲームプラン次第で、すぐに組んでくるか、打撃から来るかは分からない。

ただ僕と戦うんだから、まずはテイクダウンを狙ってくるはずだ。ケイトはただでさえ優れたファイターだけど、前回の負けがあるから絶対に負けられないという気持ちで向かってくるだろう。ここで連敗なんてすると、ベルトが遠のくからね。

でも、それは僕も同じだ。僕は既に2連敗中だ。この試合を断らなかった理由は、トップ5に名前を連ねたいからで。ここでケイトに勝って、もう1試合勝つと今年中にタイトルショットの機会が与えられるかもしれない。だからこそ、ケイトとの試合は負けることは許されないんだ。僕だってベルトを狙っているからね。

そういう2人が戦うんだから、アグレッシブで激しい試合になるだろう。もう勝つしかない2人のファイトだから。結果的にファンに喜んでもらえる試合になるに違いないよ。日本のファンはケイトの応援をするのは当然だけど、僕らの試合──それとONEカタール大会を楽しんでもらいたい」

■放送予定
3月1日(金・日本時間)
午後9時15分~U-NEXT

■ONE166対戦カード

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者] アナトリー・マリキン(ロシア)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] タン・カイ(中国))
[挑戦者] タン・リー(米国

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジャレッド・ブルックス(米国)
[挑戦者] ジョシュア・パシオ(フィリピン)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アージャン・ブラー(カナダ)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<ボクシング147ポンド契約/3分3R>
ズハイール・カハタニ(サウジアラビア)
メディ・ザトゥー(アルジェリア)

<サブミッショングラップリング・フライ級(※61.2キロ)/12分1R>
オサマ・アルマルワイ(イエメン)
クレベル・ソウザ(ブラジル)

<ムエタイ147.75ポンド契約/3分3R>
ザファー・シャイック(トルコ)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ザカリア・ジャマリ(モロッコ)
アリ・サルドエフ(ロシア)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
鈴木真治(日本)
ハン・ズーハオ(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
山北渓人(日本)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE166 アミール・アリアックバリ アージャン・ブラー オサマ・アルマルワイ クレベル・ソウザ ジェレミー・ミアド ジャレッド・ブルックス ジョシュア・パシオ タン・カイ タン・リー ボカン・マスンヤネ ボクシング ライニア・デリダー 山北渓人 鈴木真 鈴木真治

【ONE166】ボカン戦の敗北から1カ月、カタールで再起戦=山北渓人「勝ち続けてきたスタイルで」

【写真】Me,Weの山﨑剛代表より大量の現地の模様を送っていただきました。多謝(C)TAKESHI YAMAZAKI

3月1日(金・日本時間)にカタールの計画都市ルサイルのルサイル・スポーツ・アリーナで開催されるONE166「Quatar」にて、山北渓人がジェレミー・ミアドと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

1月のONE日本大会でボカン・マスンヤネに敗れ、プロ初黒星を喫した山北。外国人選手特有の身体のサイズやフィジカルの強さを痛感しての敗戦から約1カ月、この短期間で劇的に自分を変えることはできないが、マスンヤネ戦の経験からVS外国人選手を想定した戦術や技術の取捨選択はできる。カタール入り山北にストロー級戦線への再浮上をかけた一戦を控える心境を訊いた。


――ONE日本大会でボカン・マスンヤネに敗れたあと、約1カ月という短いスパンで試合が決まりました。

「試合に負けてちょっとだけ落ち込んでいたのですが、こちらからは早めに試合をしたいとお願いはしていて、思ったよりも早く決まってよかったです。次に切り替えられるタイミングだと思って、すぐにオファーを受けました」

――ONEで定期的に試合を組まれる日本人は少ないので、意外だった部分もあったのではないですか。

「もともと去年も結構オファーをもらっていたのですが、怪我で出来なかったり、直前で準備ができていなかったりで、最終的に1試合しかできなかったんですよ。今回は試合に負けたあとだったので、次いつオファーをもらえるんだろうと心配だったのですが、3月のオファーをいただけてうれしかったです」

――練習そのものはすぐに再開したのですか。

「一週間だけ休んで、すぐに試合用の練習を再開しました。準備期間を設けたというよりも、マスンヤネ戦から継続してすぐ練習を再開した感覚です」

――改めてマスンヤネ戦を振り返っていただけますか。

「パワーだったり、レスリングだったり、マスンヤネが強かったというのもあるんですけど、それ以上にそこにビビってしまって、いい戦略で戦えなかったのかなと思います。今となってはいつも通りやればよかったのにな…という思いがありますね。逆にそこ(いつも通りにやる)を再確認できた部分もあるので、今回の方がいいパフォーマンスを見せる自信があります」

――マスンヤネのフィジカル的な強さを必要以上に警戒してしまったのでしょうか。

「そこが強いことは分かっていたのですが、パワーの質が違うというか。僕は練習でも階級が上の選手がやることが多くて、そういう相手にも動ける自信はあったのですが、マスンヤネからはそれとは違う外国人特有のものを感じて、これは全然違うなと思ってしまって。それでメンタル的に悪くなって、いこうと思ってもいけないという状況に陥っていました」

――逆にマスンヤネのような外国人特有のフィジカルを経験すれば、次からそこもイメージしやすいと思います。あの試合でどんなことに気づきましたか。

「あの時は外国人選手と戦うのが2戦目で、その経験自体が少なかったし、ちょっとずつ色んな技術を覚えて柔術も上手くなってきて、下からの寝技にも自信があったんで、そこで戦ってもいいと思っちゃったんです。だから今回はもう一回ちゃんとレスリングをやろうと思って、そこを練習で作り直せたし、試合でもそこを徹底しようと思って、いい教訓になりました」

――では今回は新しいことを取り入れるというよりも、自分の戦い方を微調整しているイメージですか。

「はい。マスンヤネ戦の反省点を踏まえて、これまでのスタイル=勝ち続けてきたスタイルで作り直してきました」

――対戦相手のジェレミー・ミアドにはどのような印象を持っていますか。

「長身で打撃が強い選手だと思うんですけど、見ていてなんでもできる選手だなと。ベテランで組みの対応もできる選手ですが、そこでしっかりテイクダウンして。スタミナには自信があるんで、攻め続ければチャンスは出てくると思うし、いつも通り今までやってきた戦い方で勝ちたいです」

――ミアドは身長170センチ、山北選手とは15センチの身長差があります。マスンヤネとは違う形で外国人選手特有の身体的な特徴を持った選手で、いざ対峙した時にどう対応するかが試されると思います。

「ここ2戦の相手はどちらのグラップラーだったのですが、今回の相手は気持ちでガンガン出てくるタイプで、そこでびびって逃げのテイクダウンにいくとテイクダウンできないと思います。決して打ち合う訳ではないですが、ビビらずに打撃でも勝負してテイクダウンしていきたいです」

――レスリング勝負で競り勝つ。ずばり今回の試合は原点回帰ですか。

「もう一回“我慢比べ”するというか、どちらがやりたいことをやるか。そういう試合になると思うので、僕は自分を貫き通して攻め続けます」

――ミアドは連敗中で、直近の試合で敗れたもの同士の対戦=生き残りをかけた試合です。

「今回は追い込まれているつもりでやらないといけないな、と。ここで勝てば次はいい相手と試合を組んでもらえると思うし、ここで勝ってランカーや上位陣と試合を組んでもらえるような勝ち方を見せたい」

――マスンヤネ戦の初敗北から、どのような巻き返しを見せたいですか。

「前回はいつもの自分の試合じゃなかったので。もう一回、自分らしい試合をして、やっぱり山北はタイトルを狙える選手だなと思ってもらえる結果と内容にしたいです」

■放送予定
3月1日(金・日本時間)
午後9時15分~U-NEXT

■ONE166対戦カード

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者] アナトリー・マリキン(ロシア)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] タン・カイ(中国))
[挑戦者] タン・リー(米国

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ジャレッド・ブルックス(米国)
[挑戦者] ジョシュア・パシオ(フィリピン)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アージャン・ブラー(カナダ)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<ボクシング147ポンド契約/3分3R>
(日本)
(ブラジル)

<サブミッショングラップリング・フライ級(※61.2キロ)/12分1R>
オサマ・アルマルワイ(イエメン)
クレベル・ソウザ(ブラジル)

<ムエタイ147.75ポンド契約/3分3R>
ザファー・シャイック(トルコ)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ザカリア・ジャマリ(モロッコ)
アリ・サルドエフ(ロシア)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
鈴木真治(日本)
ハン・ズーハオ(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
山北渓人(日本)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)

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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN12 アミール・アリアックバリ

【ONE FN12】ジョイソンをTDからクルスフィックス、パウンドアウトのアリアックバリがマレキンと乱闘劇

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
Def.1R1分45秒by Tapped due to strikes
ダスティン・ジョイソン(カナダ)

なんと試合開始直前に爪が長く、爪切りでカットされたアリアックバリが右フックから左を打っていく。ジョイソンは圧を受けてロープを背負うと、左フックを被弾しそうになる。右を当てたアリアックバリは組んで、テイクダウン。サイドで抑えてクルスフィックスで固定する。アリアックバリは左のパンチを連打し、起き上ろうしたジョイソンを潰す。パンチを続けたアリアックバリが、TKO勝ちを決めた。

王者アナトリ・マレキンをコールアウトしたアリアックバリ。リングサイドで観戦していたマレキンがリングに上がり、ひと悶着というエピローグのようなプロローグで幕を下ろした。


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MMA MMAPLANET o ONE ONE164 アミール・アリアックバリ ブランドン・ベラ

【ONE164】相手のスイッチに合わせるアリアックバリがTDからパウンドアウト。ベラはMMA引退を表明

【写真】KO負けを喫したベラは引退を表明、グローブをマットに置いた(C)MMAPLANET

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
Def.1R3分37秒 by TKO
ブランドン・ベラ(米国)

ともにサウスポー。ベラが右ローから右フックを見せると、アリアックバリも右フックを合わせる。ベラの左ストレートをブロックしたアリアックバリ。細かくパンチを突くベラに対し、アリアックバリはシングルレッグで飛び込むも、これはかわされた。ベラがオーソドックスにスイッチするとアリアックバリもオーソドックスに。ベラがサウスポーに構えるとアリアックバリもサウスポーになるなど、相手の構えに合わせている。

お互いにジャブを突き合う。アリアックバリのパンチに合わせてベラが左ミドルを決めた。アリアックバリのパンチをかわしてインからジャブを突くベラ。アリアックバリはサウスポーから左ストレートを当てる。両者スイッチを繰り返すなか、アリアックバリがダブルレッグで飛び込み、シングルレッグに切り替えてテイクダウンを奪った。トップからヒジとパンチを落とす。強い右のパンチを受けたベラが亀に。アリアックバリがそのベラに左のパンチを連打して、レフェリーストップを呼び込んだ。

敗れたベラは、この試合がラストファイトであると表明。22年に及ぶプロMMAキャリアに終止符を打ち、大歓声のなかサークルケージを去った。


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN04 ONE164 アナトリ―・マリキン アミール・アリアックバリ アンドレ・ガルバォン エジソン・マルケス エドゥアルド・フォラヤン キック ケイド・ルオトロ ゴードン・ライアン ジェネリン・オルシム ジェレミー・パカティウ ジャレッド・ブルックス ジョシュア・パシオ タイ・ルオトロ チャンネル ティオル・タン デニス・ザンボアンガ ドレックス・ザンボアンガ パク・デソン ボクシング マテウス・ガブリエル マラット・ガフロフ ミレーナ・カオリ モン・ボー ライニア・デリダー リン・フーチン ロベルト・ソルディッチ

【ONE FN04】ヘビー級暫定王者の挑戦受けるミドル&LH級王者デリダー「危険だけど特別じゃない」

【写真】ONEの巨大なベルトベルトも190センチ超のデリダーには格好良く収まる。そしてケイド・ルオトロの目線が良い感じだ(笑)(C)ONE

3日(土・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE Fight Night05でONE世界ミドル級&ライトヘビー級王者ライニア・デリダーが、暫定ヘビー級王者アナトリ―・マリキンの挑戦を受ける。

キックボクシング王国のグラップラー王者はキャリア16連勝中で、多くの試合を絞めて勝ってきた。RNC、肩固め、三角絞め、ダース、サイドチョーク、そして横三角。手足を絡ませて、腕を押しつけて首を取るチョーカーは挑戦者のレスリングを「まぁまぁ」、柔術を「大したことない」とぶった切った。


――ミドル級とライトヘビー級王者のライニアが、ヘビー級暫定王者マリキンの挑戦を受けます。調子はいかがでしょうか。

「良い感じだよ。ずっと練習してきて、もう少しするとマニラに向かう(※取材は11月24日に行われた)。力が漲っているし、準備はできている」

──階級の違うチャンピオンの挑戦を受けるというシチュエーションに関しては、どのように思っていますか。

「僕より重い階級で戦っているんだから、それだけでもデンジャラスな要素になる。マリキンは打撃にも良いモノを持っているし、チャレンジングなタイトル防衛戦だ」

──パワフルなウェルラウンダーという印象もありますが、打撃が強いというのがライニアの印象ですね。

「パワフルで強いよ。ただ危険な相手ではあるけど、特別なことは何もない。打撃もテクニックではなく、力があることに気を付けなければならない。主にボクシングで、キックは時々使うぐらいで特に気に留めることはない。レスリングはまぁまぁ、柔術は大したことない。

レスリングに関してはシンプルなダブルレッグで倒して、ガードの中に収まる印象がある。打撃と同じで、特別な技術力はないけどずば抜けたパワーが武器になっている。倒してからはコントロールというより、ガードの中にステイする基本的な戦い方だ。パスガードをするわけでもないし、寝技のテクニックはやってみないと分からないかな。でもデンジャラスだよ。ステップバックして、距離をコントロールすることが重要になって来るよね」

──前回のヴィタリー・ビクダシュ戦では下からの横三角のような形で勝利しました。あの形は体を跨がれると危ないかと思ったのですが、ビクダシュを落としての勝利に驚きました。

「皆が驚いてくれて嬉しかったよ。そういう戦いをするためにONEにいるんだから。これからもああいう試合を続けていきたいと思っている。それにあのポジションは正しかったし、危険なことはなかった。すぐに落としたようにね。あそこからエスケープされるというシナリオは、そんなに存在していない。

特に得意技というわけではないけど、ここ何年かは練習でもよく使っている。13年ぐらい前に柔術を始めた時から、体力を消耗しないことを考えてきた。その結果が、ここ数年……最近になって出てきたように感じている」

──アンドレ・ガルバォンとのグラップリングで引き分けたことは、MMAファイターとしてどのような経験になりましたか。

「アンドレのようなレジェントと組み合えただけで、成長できる。あの試合のあとでテキサスに行き、ゴードン・ライアンとも練習してきた。凄く良い経験になっている。彼らのような強いグラップラーと戦い、練習することで襟を正すことができる」

──ONEは打撃への評価が高く、距離を取って見合っているといエロカードが出される機会が増えました。

「僕は寝技と同じように打撃だって好きだよ。どんな場面でも戦うけど、やっぱりチョークを極めるのが好きなんだ(笑)」

──打撃、特に首相撲とレスリングの融合が見られるのが楽しみなのですが、なかなかその機会がないです。

「アハハハハ。今回、そうなるかもしれないよ(笑)。打撃の交換を見せることになるかもしれないけど、まぁテイクダウンしてチョークアウトだ。アハハハ。それが僕の戦いだから」

──コロナになって初めて、シンガポールを出てマニラに戦うことになります。

「僕のONEデビュー戦はマニラだった。現役の間に色々なところで、戦いたいと思っているから、今回は再びマニラで戦うことができてとても嬉しい。でも、そうなったら戦いたい場所は東京だろう。東京で試合がしたい。ONEが東京大会を開くという話も聞いたし、今度は僕の試合を組んで欲しい」

──ライニア、今日はありがとうございました。12月3日のタイトル防衛戦、期待しています。

「僕がベストだと証明する。目の前に立ち塞がる相手、全員をぶちのめす。そしてヘビー級王座も手にするよ。そして東京に行くんだ」

■ONE Fight Night05放送予定
12月3日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night05対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者]アナトリー・マリキン(ロシア)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] マテウス・ガブリエル(ブラジル)

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者] アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
[挑戦者] ジャネット・トッド(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
パク・デソン(韓国)
ローウェン・タイナネス(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
アンバー・キッチン(英国)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<サブミッショングラップリング81キロ契約/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・フーチン(中国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)モン・ボー(中国)

■放送予定
12月3日(土・日本時間)
午後7時30分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE164対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ブランドン・ベラ(米国)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
フー・ヤン(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジェレミー・パカティウ(フィリピン)
ティオル・タン(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン)
マティアス・ファリネリ(アルゼンチン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
タギール・カリロフ(ロシア)
チョーファー・トー・センティノーイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ララ・フェルナンデス(スペイン)
タオコンファー・バンチャメーク(タイ)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ジャスール・ミルザムハメドフ(ウズベキスタン)
オマル・ログログ・ケニ(セネガル)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
モン・ボー(中国)

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【ONE FN05】KSW二冠王のニューチャレンジ。ロベルト・ソルディッチ「ロボコップの強さを──」

【写真】石井慧とも練習経験があり「サトシは世界中で色々なルールで戦い、練習もしている。ビッグハートの持ち主で素晴らしい男だよ」と話していたソルディッチ。写真はマニラでの記者会見から (C)ONE

3日(土・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナで開催されるONE Fight Night05でロベルト・ソルディッチが同プロモーション初陣を戦う。

キャリア11連勝中、無敗のムラッド・ラマザノフという強豪を相手にするKSWウェルター級&ミドル級王者は20勝3敗の戦績を残し、判定勝ち2度だけというフィニッシャーだ。UFCでも通用するという声が戦ったソルディッチは、なぜONEをニューチャレンジの場としたのかを尋ねた。


――週末にONEデビュー戦が控えています。今の気持ちを教えてください(※取材11月29日に行われた)。

「準備はできているよ。ファイトキャンプでは、全て必要なことを終えることができた。無敗のムラッド・ラマザノフとは良い試合になるだろう」

──今回もドイツのUFDジムで練習をしてきたのでしょうか。

「そうだね。それと自分の家のジム、そしてレスリングクラブで調整してきた」

──クロアチア国旗の下、戦うロベルトですが今はドイツに生活基盤を置いているのですね。

「僕はボスニア生まれのクロアチア人で、18歳までボスニアで生活をしてきた。それからはドイツとクロアチアでトレーニングをするようになり、この3カ国を行き来してきたんだ。ボスニアにも家があるけど、ファイトキャンプがスタートするとクロアチアとドイツに行くようになったんだ」

──キャリアのほとんどを欧州、最近ではポーランドのKSWで戦ってきました。フィリピンまでのロングフライトと時差があるなかでの調整はこれまでと違うかと思われますが、問題なかったですか。

「シンガポールを何度か訪れているけど、やはりファイトで大陸を越えてくるのは違う。ただし2週間前からマニラ入りをしているから問題ないよ。時差ボケもなく、クリーンな食事もできている。減量、トレーニング、全て上手く行っている。新しい場所で戦うことを楽しんでいるよ。

これまで殆どの試合でフィニッシュしてきたけど、期待されているのが分かるから少しプレッシャーは感じている。ただしアジアでもロボコップの強さを見せつけ、ファンには僕の試合を楽しんでもらいたい」

──2018年からKSWで戦い始めましたが、コロナ後にライバルであったドリキュス・デュプレッシー(※EFC経由)やフェザー級とライト級の二冠王マテウス・ガムロがUFCに転じました。ロベルトはそのままKSWで戦いウェルター級王座に続きミドル級王座も獲得しました。そしてONEと契約。なぜ、ONEを選択したのでしょうか。

「KSWとは契約が残っていた。2階級王者になり、それ以前からドイツ、ロシア、セルビア、スイス、KSWではポーランドと英国とヨーロッパ全土で戦い、対戦相手を倒し続けてきた。僕には新しいチャレンジが必要だった。今年の7月に契約が切れて、もうポーランドで戦う意味は見いだせなくなった。

ポーランドとKSWには感謝しかないよ。そしてUFCやONEと同様に、KSWも素晴らしい条件で契約更新を打診してくれた。でも、今言ったように僕には新しいチャレンジが必要だったんだ。そんな時、ONEに招かれてシンガポールにやってきて、ここでは他と違うチャレンジができると感じた。だから契約をし、チャトリはクロアチアまで来てくれて記者会見を開いてくれた。

彼がどれだけ僕をリスペクトしてくれているのか、分かった。シンガポールではEVOLVE MMAでも練習したし、全てにおいてONEとの契約には満足している。契約書を目にした時、『ノー』なんて返事をすることはできなかったよ。長期契約を結んだONEでは、これまでと違うチャレンジが待っている。そこにはキックボクシングのベルトを狙うことも含まれているだろう。他のルールにも挑戦したい気持ちもある。ただし、今はMMAでタフな対戦相手が用意されているから、ここからまずMMAのベルトを狙いたい。誰と試合を組まれても、僕は断ることはない」

──計量方法、ルールについてどう思っていますか。

「僕がONEと契約した1つの理由が計量システムにある。健康に食事をして、戦うことはファイターにとって重要だ。4、5キロ落としても食事をして、水分を摂ってファイトウィークを過ごせている。ルールには関しては、グラウンドでのヒザ蹴りは経験ない。でも、レスラーのテイクダウン狙いをスプロールすると、ヒザを入れることができるのは僕にとっても都合が良いルールセットだ。違ったルール、新しいルールをエンジョイしたい」

──ラマザノフはLEGEND FC、パンクラス、元ONE世界王者を下してきました。彼の力をどのように見ていますか。

「ダゲスタン、カビブ・ヌルメゴメドフのチーム所属だからパワフルなレスリングと、寝技でも極めを持っている。ただし、僕もドイツではダゲスタン人、チェチェン人ファイターと練習してきた。彼らのテイクダウンとコントロールと日々向き合ってきた。ONEが用意してくれた最もタフなファイターとの戦いはベルトが掛けられていてもおかしくない。それでも勝つのは僕だ。プレッシャーを与えて、フィニッシュする。その次の相手は誰になるか楽しみだよ」

──ウェルター級はライト級との二冠王クリスチャン・リーがベルトを巻いています。

「クリスチャンは強い。技術力も高く、フィニッシュ力もある。精神的にも強い。だから2階級のチャンピオンなんだ。尊敬しているし、ラマザノフに勝ったらどうなるのか。彼との対戦はタフになることは絶対だからこそ、戦いたい」

──ではまだロベルトのことを知らない日本のファンに、自身の強さをアピールしてもらえないでしょうか。

「う~ん、KSWから世界的な規模のプロモーションであるONEで戦うようになっても、ベストを尽くすということに何も変わりはない。プロフェッショナル・スポーツマンとして、対戦相手をリスペクトし、ファンに喜んでもらえる試合を心掛ける一方で、絶対にフィニッシュを狙う」

──クロコップが今もビッグネームである日本のファンに、ロボコップはインパクトを与える自信がどれだけありますか。

「そうなって欲しいね。自分のことを信じているよ。そして僕はクロコップともずっと練習してきた。僕が日本で戦うことがあれば、必ずコーナーにはクロコップについてもらうよ」

■ONE Fight Night05放送予定
12月3日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night05対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者]アナトリー・マリューヒン(ロシア)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] マテウス・ガブリエル(ブラジル)

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者] アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
[挑戦者] ジャネット・トッド(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
パク・デソン(韓国)
ローウェン・タイナネス(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
アンバー・キッチン(英国)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<サブミッショングラップリング81キロ契約/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・フーチン(中国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)モン・ボー(中国)

■放送予定
12月3日(土・日本時間)
午後7時30分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE164対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ブランドン・ベラ(米国)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
フー・ヤン(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジェレミー・パカティウ(フィリピン)
ティオル・タン(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン)
マティアス・ファリネリ(アルゼンチン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
タギール・カリロフ(ロシア)
チョーファー・トー・センティノーイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ララ・フェルナンデス(スペイン)
タオコンファー・バンチャメーク(タイ)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ジャスール・ミルザムハメドフ(ウズベキスタン)
オマル・ログログ・ケニ(セネガル)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
モン・ボー(中国)

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【ONE164】ジョシュア・パシオに挑戦、ジャレッド・ブルックス「ONEの計量はスーパーイージーだ」

【写真】正論を真っ向からぶつけることができる強さが、ブルックスにはあるようだ(C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、フィリピンはマニラのMOAアリーナでONE164が開催される。コロナの世界的拡大直前、2020年1月以来2年11カ月振りのマニラ大会──アジア向けイベントのメインでジャレッド・ブルックスが、ジョシュア・パシオの持つONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権王座にと挑戦する。

昨年11月のONE初陣以来3連勝、勝つたびにパシオへの挑戦が期待されたモンキーゴッドに、このところ連発するONEの計量失敗と世界戦について尋ねると、変わらず歯に衣着せぬ──気持ちの良い言葉が聞かれた。


――ジャレッド、ついにONE世界ストロー級王者ジョシュア・パシオへの挑戦が8日後に迫ってきました(※取材11月25日に行われた)。

「ほんと、ここまで長かったね。僕自身、ずっとストロー級でナンバーワンでいたけど、ようや正しい活躍の場を得られて、そのことを証明できるようになった」

──ところでONEのMMAではバンタム級とウェルター級で連続して王者が計量失敗、タイトル返上ということがタイトルマッチの直前に起きました。計量が試合前日にしか行われなくなり、当日の再計量がないことが影響しているとも言われています。日本勢も含め、大量の計量ミスに関してジャレッドはどのように思っていますか。

「う~ん、結果として落とせない人間に問題があるんだよ。僕はこれまでの最初の計量でパスしてきた。ONEのウェイインとハイドレーションに関しては、米国を離れる前に体を創っておかないと。試合まで1週間以上あって、今の僕の体重は124.4ポンド(56.38キロ。ストロー級のリミットは56.7キロ)だ。たくさん水分も摂っている。

これはいつも通りのこと、チャンピオンシップだから特別にやっているわけじゃない。これまで計量で問題があったことはないし、まぁ減量の幅が大きな選手は計量前日になると大変だろう。それに再計量があった方が選手は安心できるだろうけどね。僕の場合はたくさん水を飲んでも、体重がアンダーになるようにしている。これまで計量が問題になるようなことはなかった。それはタイトルバウトでも変わらない」

──基本、ONEでは水抜き減量は禁じていますが、実際は水抜きをしている選手は多いと思われます。

「やってはいけないと言われていることは、やってはダメだよ。それにこの計量方法の良さは毎日食事をして、水をたくさん飲めることにあるんだから。昨日の夜、僕はステーキにマッシュポテト、マカロニチーズを食べた。でもリミットより体重は下だ。この計量方法になって2年、電解質とハイドレーションのバランスを保つ──そのプロセスをコントロールして、プロフェッショナルとして計量は問題なく終えないといけない。

そうだね、大体朝食を食べて126ポンドになるくらいで、ハイドレーションもOK。そういう体でいると、ONEの計量はスーパーイージーだよ」

──ドラッグチェックを厳格に行うという通達があったとも聞いています。

「僕にもあったよ。僕にとっちゃ、何も大事じゃない。何もやっていないから(笑)。でも、そうやってくれることは素晴らしいよ。このスポーツはクリーンで、アスリートもクリーンでないと。たくさんのファイターがジュースアップしている。だからこそ、このスポーツはもっとクリーンにしていかなければならない。でも125ポンドで戦っているファイターにストロイドが必要だなんて、僕は思っていないけどね(笑)。僕の場合はフィリピンのアスレチック・コミッションの管理の下でドラッグテストがあり、米国ではTHCのテストがあるんだ」

──THC……大麻に含まれる成分ですね。しかし、そうやってチェックが進むことはジャレッドが言ったようにこのスポーツをクリーンにしていきますね。

「僕にとっても、有難いことだ。きっと何かをやっているファイターがいて、その選手たちが同じようにテストされるってことだからね(笑)。ずっと長い間、求められていたことさ。このスポーツが正常化することは、疑いようがないよ」

──ハイ。ではタイトルショットに関して質問をさせてください。チャンピオンの母国での王座挑戦となります。

「これまで日本、ブラジルでも試合をしてきた。そりゃあマニラ、フィリピンのファンは僕が勝つ姿は見たくないだろう。僕は自分の戦いをして、それを皆に判断してもらうだけだ。僕のMMAの質がどれだけ高いのかを──ね。ジョシュア・パシオは優れた能力を持つ、素晴らしいファイターだよ。でも、僕らが向かい合うとどちらがより優秀かは自ずとわかる」

──過去のマニラ大会で見られた現象としてフィリピン人選手が空振りしても大きなリアクションがあり、対戦相手のクリーンショットには無反応。その観客の反応に影響されてか、ジャッジが劣勢に見えたフィリピン人ファイターの優勢を支持することがありました。そのことは気にしますか。

「考えることはあるよ。ただし、僕がワンサイドで勝つ。だからファンの声援がジャッジの判断に影響するなんていう状況にはならない。どんな局面になっても1RKOとか1Rサブミッションか──いずれのせよ、5Rを戦い切ることはあり得ない。過去に例がないワンサイドの試合になることを約束する」

──とはいえファイトはファイトです。パシオの攻撃で警戒するモノは何でしょうか。

「スピニングバックフィスト、スピニングバックキック、立ち技は優れている。破壊力もあるし、タイミングも良い。チャンピオンになれるファイターなんだから、当たり前だよね。それでも僕のトレーニングパートナーのジャスティン・スコッギンスは、ジョシュアよりずっと優れたストライカーだ。スーパーフット・ビル・ウォレス系の戦い方をしっかりと研究してきたから、問題ない。

個人的にはジョシュアは凄くパワフルで、彼のチームメイトよりもスマートに戦う。ファイトIQが他のチームラカイの選手より高いと思っているし、そうあってほしい。自分の能力を超えないと勝てないようなファイトに持ち込んほしいんだ。そこを乗り越えて、自分の想うように戦い続ける姿を皆に見てほしいと思っている。そして、最終的にジョシュア・パシオは力尽きてチャンピオンではなくなるんだ」

──いや、スーパーフットの名前が出たところでジャレッドはどんだけ格闘技好きなのかが伝わってきます。

「ジャスティン・スコッギンスが、そうだからだよ。キックを使いまくる。一つじゃない、蹴りでワンツーを使える。ジョシュア・パシオが何か狙ってきても、僕はその前に彼の動きを察知できるはずだ。前後の動き、流れるように動くけど、ジョシュア・パシオの仕掛けは何もかも対応できるよう準備してきた。

彼は僕のような強味を持った選手と戦うだけの力をつけることは、できなかったはずだ。パワーとスピードが融合していて、打撃とレスリングの間をついて来ることは無理だ。そんな隙は与えない。僕は29歳で、彼は26歳。ここまでパシオは前の世代のファイターとの試合が多かった。

僕がこの1年で勝って来たリト・アディワン、箕輪ひろば、ボカン・マスンヤネはパシオより強い。世界にジョシュアは僕と伍するのに十分ではないって見せつけるよ。もちろん、誰だって日々成長している。僕の前に立ちはだかるジョシュア・パシオはこれまでの彼と違うだろう。それでも、立ち技も寝技もいかなるアドバンテージを持っているのは僕だ。そしてベストのモンキーゴッドを見せられるよう戦うよ」

──この試合はアジア向けのナンバーシリーズで、米国では土曜日の朝に中継されます。

「僕は誰よりも米国のファンにアピールできる人間だと思っているけどね。まぁ、次はAMAZON PRIMEのカードになるだろう。簡単なことだ。僕がチャンピオンになれば、ONEを米国でもっとアピールできる。今、まだONEの影響力が及んでいないファンにONEの魅力を伝え、夢中にさせるためにAMAZO PRIMEカードで戦いたい。

とにかく僕がONEで最高のMMAファイターだと証明し、喋りも試合も違いを見せつける。ジョシュアは12月3日、僕が世界で一番のストロー級ファイターだと思い知るだろう」

■放送予定
12月3日(土・日本時間)
午後7時30分~ PPV ABEMA格闘チャンネル

■ONE164対戦カード

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP決勝戦/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ブランドン・ベラ(米国)
アミール・アリアックバリ(イラン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
フー・ヤン(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジェレミー・パカティウ(フィリピン)
ティオル・タン(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジャンロ・マーク・サンジャオ(フィリピン)
マティアス・ファリネリ(アルゼンチン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
タギール・カリロフ(ロシア)
チョーファー・トー・センティノーイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)
ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ララ・フェルナンデス(スペイン)
タオコンファー・バンチャメーク(タイ)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ジャスール・ミルザムハメドフ(ウズベキスタン)
オマル・ログログ・ケニ(セネガル)

<サブミッショングラップリング女子ストロー級(※56.7キロ)/12分1R>
ミレーナ・カオリ(日本)
ビアンカ・バシリオ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
モン・ボー(中国)

■ONE Fight Night05放送予定
12月3日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE Fight Night05対戦カード

<ONE世界ライトヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者]アナトリー・マリューヒン(ロシア)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)王座決定戦/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] マテウス・ガブリエル(ブラジル)

<ONE女子ムエタイ・アトム級選手権試合/3分5R>
[王者] アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)
[挑戦者] ジャネット・トッド(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
パク・デソン(韓国)
ローウェン・タイナネス(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
アンバー・キッチン(英国)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<サブミッショングラップリング81キロ契約/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・フーチン(中国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)モン・ボー(中国)

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『ONE Fight Night 1 : Moraes vs. Johnson』試合結果/ハイライト動画


▼ONE世界フライ級(※61.2kg)選手権試合 5分5R
×アドリアーノ・モラエス(ブラジル)王者 134.5ポンド(61.0kg)1.0057
[4R 3分50秒 KO] ※左跳びヒザ
〇デメトリウス・ジョンソン(米国)挑戦者:134.75ポンド(61.12kf)1.0156
※ジョンソンが新王者に

▼ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合 3分5R
〇ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)王者 144.5ポンド(65.54kg) 1. 0091
[1R 2分10秒 TKO] ※右カーフキック
×リアム・ハリソン(英国)挑戦者 145ポンド(65.77kg)1. 0091
※ノンオーが王座防衛

▼ONEムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝 3分3R
〇パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)135ポンド(61.24kg)1.0099
[KO 2R]※左ハイキック
×サヴァス・マイケル(キプロス)134.25ポンド(60.89kg)1.0136

▼ONEヘビー級(※102.01kg)5分3R
〇マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)257.75ポンド(116.91kg)1.0214
[1R 1分04秒 ヒールフック]
×キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)253.5ポンド(114.98kg)1.0148

▼ONEヘビー級(※102.01kg)5分3R
〇アミール・アリアックバリ(イラン)258.75ポンド(117.36kg)1.0195
[2R 4分02秒 TKO] ※パウンド
×マウロ・チリリ(イタリア)259.5ポンド(117.7kg)1.0226

▼ONEムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝 3分3R
〇スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)135ポンド(61.24kg)1.014
[1R 1分35秒 KO] ※左縦ヒジ
×ボルター・ゴンサルベス(ブラジル)135ポンド(61.24kg)1.0226

▼ONEムエタイ58kg契約 3分3R
〇ディアンドラ・マーティン(豪州)127.5ポンド(57.83kg)1.0148
[判定3-0]
×アンバー・キッチン(英国)127.5ポンド(57.83kg)1.014

▼ONE女子アトム級(※52.2kg)→119ポンド契約 5分3R
〇平田 樹(日本)119ポンド(53.97kg)1.0124 ※体重超過
[判定3-0]
×リン・ホーチン(中国)114.75ポンド(52.05キロ)1.016

▼ONEウェルター級(※83.9kg)5分3R
〇ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)188.5ポンド(85.5kg)1.0241 ※体重超過
[1R 0分57秒 KO] ※右アッパー
×ユーリ・ラピクス(モルドバ)185ポンド(83.91kg)1.0244

 8月27日にシンガポール・インドアスタジアムで開催された『ONE Fight Night 1 : Moraes vs. Johnson』の試合結果。

 メインイベントのフライ級タイトルマッチはデメトリアス・ジョンソンがアドリアーノ・モラエスに4R KO勝ちし新チャンピオンに。アミール・アリアックバリがマウロ・チリリに2R TKO勝ち。平田樹がリン・ホーチンに判定勝ちしています。以下、ハイライト動画です。続きを読む・・・
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【ONE FC01】アミール・アリアックバリがクルスフィクス&エルボーでチリリをTKO

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
Def.2R4分02秒by TKO
マウロ・チリリ(イタリア)

右に回るチリリが、ケージ中央を取って右ロー。アリアックバリが左フックを振るう。チリリはローで近づくと、アリアックバリが思い切りフックを振っていく。右カーフを掴み、肩を押してテイクダウンを決めたアリアックバリがバックに回る。後方から殴り、前方に崩していくアリアックバリはワンフックで左のパンチを入れる。フックが外れ、バックコントロールを続けるアリアックバリが後方に崩して右のパンチを連打する。

一度は離れたチリリだが、そのまま背中をつけてしまいサイドで抑えられる。クルスフィクスに捉えたアリアックバリがパンチ&ヒジを連打する。さらにアメリカーナを見せたアリアックバリが、パンチに。ケージキックも態勢を返すことができないチリリは、エルボーを受け続けたが何とかラウンド終了まで耐えきった。

2R、互いに手が出ず見合った状態が続き、50秒を経過してフックの応酬が見られる。殴られマウスピースを吐き出したアリアックバリは、手で拾うこともできない。チリリはワンツーから右を当てる。と、アリアックバリが一気にダブルレッグでテイクダウンを奪う。足を抜き、マウント狙いのアリアックバリはハーフから足を抜きに掛かる。キムラ&パスのアリアックバリはハーフで収まって左エルボーを打っていく。左足で右腕を制して、左のパンチを連打するアリアックバリ。ハーフのままでもクルスフィクスという形になり、ヒジを続けたアリアックバリがTKO勝ちを決めた。


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